JPH08252177A - 低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連続式フライヤー装置及び低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続式フライヤーによる食品の脱油・省油方法。 - Google Patents

低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連続式フライヤー装置及び低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続式フライヤーによる食品の脱油・省油方法。

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JPH08252177A
JPH08252177A JP7094109A JP9410995A JPH08252177A JP H08252177 A JPH08252177 A JP H08252177A JP 7094109 A JP7094109 A JP 7094109A JP 9410995 A JP9410995 A JP 9410995A JP H08252177 A JPH08252177 A JP H08252177A
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oil
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fried
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弘 宍戸
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】フライ等の揚物製品の製造において油の加熱劣
化及び酸化による品質劣化、過剰油による食品の酸化抑
制、品質の長期間維持、調理・脱油・省油の連続的処理
を可能にした連続式フライヤー装置とこれを用いた食品
の脱油・省油方法の提供。 【構成】低圧高温過熱蒸気装置の本体の内部に、食品素
材を載置する摺動可能な食品載置コンベアを配設しこの
下に集油板を設け、本体内部に過熱蒸気の噴出口を、或
いはこれとともに植物油の放射噴霧口を配設し、過熱蒸
気の噴出口と過熱蒸気ボイラーとを蒸気誘導管で連携
し、植物油の放射噴霧口と、植物油タンクとを送油ポン
プを介して送油管で連携し、集油板の下部に、集油器を
配設した食品の脱油・省油処理装置と、低圧高温過熱蒸
気装置による低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連
続式フライヤー装置とこれを用いた食品の脱油・省油方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空揚げ、衣揚げ、フラ
イなとの素材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつ
け、沸騰油の中で熱処理してプリフライした食品素材
を、低圧高温過熱蒸気装置において油表面の温度低下を
防ぎ、低酸素状態の過熱蒸気雰囲気で、過熱蒸気の蒸気
噴射により、油の加熱劣化および酸化による品質劣化を
抑え、また、連続フライヤー出口前の油きりのネット上
の過熱蒸気雰囲気に食品素材を置くことにより脱油し,
食品素材に吸着した油の回収を促進して省油を図り、か
つ食品での過剰油の酸化による品質劣化を防止するばか
りか,製品表面のギタギタ感を無くし、サクサク感を長
期間維持できることを可能にし、さらに、食品の調理・
脱油・省油処理を連続的に行えるようにすることを目的
としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食
品加工は、素材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉を
つけ、沸騰油の中で熱処理してプリフライしたものが中
心であるが,大気圧下でのプリフライのため、油煙が建
物内部に立ちこもり、天井や床などが汚染され、また、
働く作業者の作業環境が悪く、食品衛生上も大きな問題
となっていた。
【0003】また、脱油には、吸油性の高い布の間にフ
ライを入れて脱油したり、振動をかけたり、遠心分離機
で油を振り飛ばしての脱油を行っていたが、沸騰油の中
で熱処理してプリフライしたものを脱油するまでに時間
がかかり、そのために食品素材に油が染み込んだり、温
度低下により大気中の水分を食品素材が吸収したり、食
品表面の油が酸化して食品の質を劣化させるという欠点
があった。
【0004】また,布と布の間にフライを入れて脱油す
る方法は、フライの形がこわれるので、薩摩揚げなど形
が崩れないものにしか限定して使用できないという欠点
があり、しかも脱油した油が酸化して再び製品に付着す
るということがあり、遠心分離機で油を振り飛ばして脱
油する方法と振動により脱油する方法も、装置が大型化
したり、脱油にムラができるという欠点があった。
【0005】また,食品素材を乾熱オーブンで加熱調理
したときに、滴下した油の過酸化物価(POV)は非常
に高く、貯留する油は酸化して赤みがかり、再使用がほ
とんど出来ないという欠点があった。
【0006】また,フライヤーからの連続処理ができな
いという欠点があるため、設備投資ばかりか、物流のほ
か人手も掛かるという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,従来の空揚
げ、衣揚げ、フライなどのように、プリフライした食品
素材は、余分に油分が付着しているため、過剰油による
油の酸化が起きたり、製品表面のギタギタ感が見られて
いたが、低圧高温過熱蒸気装置の過熱蒸気雰囲気の中で
過熱蒸気の蒸気を噴射し、油ちょう加工の最適なフライ
にしたり、プリフライした食品を、低圧高温過熱蒸気装
置の過熱蒸気雰囲気により脱油することによって、適正
な必要限度の植物油でフライを行ない、油のリサイクル
が促進されて省油を図り、そのため食品での過剰油被膜
による油脂の酸化を低下させることができるばかりか,
製品表面のギタギタ感が無くなり、サクサク感を長期間
維持できることを可能にし、脱油・省油処理が自動化で
きる低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の
過熱蒸気雰囲気を利用した連続式フライヤー装置及び低
圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸
気雰囲気を用いた連続式フライヤーによる食品の脱油・
省油方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,従来知られて
いた空揚げ、衣揚げ、フライなどの製造方法の欠点を解
消し、油のリサイクルを促進して省油を図り、かつ、食
品での過剰油被膜による油脂の酸化を低下させることが
できるばかりか,製品表面のギタギタ感を無くし、サク
サク感を長期間維持できることを可能にし、低圧高温過
熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気
を利用した連続式フライヤー装置及び低圧高温過熱蒸気
装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用い
た連続式フライヤーによる食品の脱油・省油方法を提供
するもので、次のような構成になるものである。
【0009】低圧高温過熱蒸気装置1の本体2の内部
に、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材やリアル・ポテ
トチップ、成形ポテトチップ、コーンチップなどフライ
ングしたスナック菓子の食品素材と、オイルフライで製
造される即席麺などの食品素材を載置する水平移動型、
立体ゴンドラ型、スパイラルコンベア型、焙煎/ピーニ
ング型などの摺動可能な食品載置コンベア3を配設し、
該食品載置コンベア3の下に集油板4を設け、本体2内
部の上下または側面に過熱蒸気の噴出口5を、あるいは
過熱蒸気の噴出口5とともに本体2内部の上面に植物油
の放射噴霧口6を配設し、該本体2の上下、または側面
に配設している過熱蒸気の噴出口5と、過熱蒸気発生源
の過熱蒸気ボイラー7とを蒸気誘導管8で連携し、ま
た、本体2内部の上面に配設している植物油の放射噴霧
口6と植物油タンク9とを送油ポンプ10を介して送油
管11で連携し、かつ、前記集油板4に連結して集油器
12を配設したことを特徴としている。
【0010】また、低圧高温過熱蒸気装置24の本体2
5内部に、揚げ物ライン29と脱油ライン30を内蔵
し、該揚げ物ライン29と脱油ライン30上にネットコ
ンベア26と過熱蒸気の噴出口34を配設したことを特
徴としている。
【0011】本発明における食品の脱油・省油方法とし
ては、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面に、澱
粉や小麦粉またはパン粉をつけ、ほぼ150℃〜180
℃の沸騰油の中で約20秒〜3分熱処理してプリフライ
にし、該プリフライを低圧高温過熱蒸気装置1の中で、
0.3kg/cm〜5kg/cm圧力と150℃〜
500℃程度の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴射し、空揚
げ、衣揚げ、フライなどの食品素材から脱油したことを
特徴とする過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方
法と、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素村の表面に、澱
粉や小麦粉またはパン粉をつけて食品素材とし、該食品
素材を150℃〜500℃程度の低圧高温過熱蒸気装置
1の中で、霧状の植物油または調味液・香油などを混入
させた植物油を放射噴霧して、油ちょうし、空揚げ、衣
揚げ、フライなどの食品素材としたことを特徴とする過
熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法を採用する
ものである。
【0012】
【作 用】本発明は、空揚げ、衣揚げ、フライなどの
素材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけ、ほぼ
150℃〜180℃の沸騰油の中で約20秒〜3分熱処
理してプリフライにし、該プリフライを低圧高温過熱蒸
気装置の中で、0.3kg/cm〜5kg/cm
力と、150℃〜500℃の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴
射し、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品素材から脱油
するものであって、飽和蒸気に熱を加えた過熱蒸気を用
いるものであるが、大気圧(全圧)では100℃以上の
温度の蒸気をいい、2気圧(全圧)では119.6℃以
上となっている。
【0013】また、飽和蒸気に熱を加えた過熱蒸気を用
いるため、対流と放射による熱放射性ガスによって熱が
伝わり、油切れが促進されて効率的に省油が図られ、そ
のために食品での過剰油被膜による油脂の酸化を低下さ
せることができるばかりか,製品表面のギタギタ感が無
くなり、過熱蒸気の蒸気噴射のなかで、植物油または調
味料・香辛料などの放射噴霧による食品加工が最適に行
われ、過熱蒸気を用いた食品の脱油・省油処理が自動化
でき、連続処理ができるようになった。
【0014】さらに、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素
材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけて食品素
材とし、該食品素材を150℃〜500℃程度の低圧高
温過熱蒸気装置1の中で、霧状の植物油または調味料・
香辛料などを混入させた植物油を放射噴霧して、空揚
げ、衣揚げ、フライなどの食品素材とするため、飽和蒸
気に熱を加えた過熱蒸気を用いるものであるが、大気圧
(全圧)では100℃以上の温度の蒸気をいい、2気圧
(全圧)では119.6℃以上となっている。
【0015】また、飽和蒸気に熱を加えた過熱蒸気を用
いるため、対流と放射による熱放射性ガスによって熱が
伝わるため、適正な必要限度の植物油でフライが行わ
れ、そのために食品での過剰油被膜による油脂の酸化を
低下させることができるばかりか,製品表面のギタギタ
感が無くなり、過熱蒸気の蒸気噴射のなかで、植物油ま
たは調味料・香辛料などの放射噴霧による食品加工が最
適に行われ、過熱蒸気を用いた食品の脱油・省油処理が
自動化でき、連続処理ができるようになった。
【0016】そのための食品の脱油・省油装置として、
図1の実施例では低圧高温過熱蒸気装置1の本体2の内
部に、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材を載置する摺
動可能な食品載置コンベア3を配設し、該食品載置コン
ベア3の下に集油板4を設けているため、食品の脱油・
省油の自動化が図られ、集油が集中的に集められてい
る。
【0017】本体2内部の上部または側面に過熱蒸気の
噴出口5と植物油の放射噴霧口6を配設し、該本体2の
上部または側面に配設している過熱蒸気の噴出口5と過
熱蒸気発生源のボイラー7とを蒸気誘導管8で連携し、
かつ、該本体2の上部または側面に配設している植物油
の放射噴霧口6と植物油タンク9とを送油ポンプ10を
介して送油管11で連携し、さらに、前記集油板4の下
部に集油器12を配設しているため、飽和蒸気に熱を加
えた過熱蒸気によって、対流と放射による熱放射性ガス
の熱が伝わるため、適正な必要限度の植物油でフライが
行われ、そのために食品での過剰油被膜による油脂の酸
化を低下させることができるばかりか,油のリサイクル
が促進され効率的に省油が図られ、かつ、適正な必要限
度の植物曲でフライが行われ、製品表面のギクギタ感が
無くなり、過熱蒸気の蒸気噴射のなかで、植物油または
調味料・香辛料などの放射噴霧による食品加工が最適に
行われ、過熱蒸気を用いた食品の脱油・省油処理が自動
化でき、連続処理ができるようになった。
【0018】他の実施例を図2で説明すると、既設フラ
イヤー13で作られた油揚げ食品23をネットコンベア
15に載置され、150℃〜500℃程度の低圧高温過
熱蒸気装置19の本体14の中に送り込まれ、該油揚げ
食品23に低圧高温過熱蒸気を低酸素状態の過熱蒸気雰
囲気下で過熱蒸気の噴射口22から蒸気噴射するもので
あるが、ネットコンベア15の下に反射板21を設けて
いるため、過熱蒸気の効果を高めており、過熱蒸気の導
入口17を食品の排出口側に設け、過熱蒸気の出口18
を既設フライヤー13から送り込まれる食品の送入口側
に設けることによって低酸素状態の過熱蒸気雰囲気の熱
効率がよくなっている。
【0019】他の実施例を図3で説明すると、低圧高温
過熱蒸気装置24の本体25の内部に、揚げ物ライン2
9と脱油ライン30を内蔵しているため、既設フライヤ
ーから食品を送り込むことなく、直接揚げ物ライン29
で低酸素状態の過熱蒸気雰囲気下でフライングしたり、
別途設ける植物油の放射噴霧口から霧状の植物油、また
は調味液・香油などを混入させた植物油を放射噴霧して
油ちょうすることができ、ネットコンベア26によって
脱油ライン30へと直ちに移送され、低圧高温過熱蒸気
装置24の本体25内と該本体25と過熱蒸気ボイラー
27との間に設置されている温度計により温度制御する
制御装置28を操作させ、過熱蒸気ボイラー27の温度
を制御して低圧高温過熱蒸気装置24の本体25内の温
度を適正に保つようにしている。
【0020】他の実施例を図4で説明すると、低圧高温
過熱蒸気装置38において、食品供給口41と処理品取
出口44との間の加工空間を立体ゴンドラ型としてお
り、立体ゴンドラ型コンベア48には食品載置用網籠4
7が取り付けられており、低圧高温過熱蒸気装置38の
本体内を複層移動し、過熱蒸気の温度が上部でやや高め
になっているため脱油が完全に行われるようになってい
るばかりか、立体ゴンドラ型コンベア48の速度の調整
によって脱油をコントロールすることができるようにな
った。
【0021】他の実施例を図5で説明すると、低圧高温
過熱蒸気装置39において、食品供給口42と処理品取
出口45との間の加工空間をスパイラルコンベア型とし
ており、回転ドラム52にスパイラル型コンベア49が
取り付けられており、低圧高温過熱蒸気装置39の本体
内をスパイラル状に上下に複層移動し、過熱蒸気の温度
が上部でやや高めになっているため脱油が完全に行われ
るようになっているばかりか、回転ドラム52の速度の
調整によって脱油をコントロールスることができるよう
になった。
【0022】他の実施例を図6で説明すると、低圧高温
過熱蒸気装置40において、食品供給口43と低圧高温
過熱蒸気装置40の間にバケットコンベア53を設けて
いるのは、揚げ玉のような食品で定量を大量処理するこ
とに好都合で、処理品取出口46にはスクリューコンベ
ア54を設けて取り出している。また、加工空間を揚げ
玉焙煎/ピーニング型としており、低圧高温過熱蒸気装
置40内の揚げ玉焙煎/ピーニング型メッシュドラム5
0が取り付けられており、揚げ玉焙煎/ピーニング型メ
ッシュドラム50が回転しながらスパイラル状に処理品
取出口46へと食品を移動させているため、食品が攪拌
されながら脱油が完全に行われるようになっているばか
りか、回転ドラム52の速度の調整によって脱油をコン
トロールすることができるようになった。
【0023】従来の食品素材において、サクサク感を維
持させる方法としては、ある種の糖質を添加する方法し
かなかったが、本発明によれば、油の脱油によるサクサ
ク感の維持が可能となり、脱油処理による油の減少から
低カロリー食品となり、健康食品への期待も大きくなっ
ているばかりか、現在使用されているフライヤーにも簡
単な改良によって利用できるようになっている。
【0031】
【発明の効果】本発明は,以上のような構成,つまり,
図1に示すように低圧高温過熱蒸気装置1の中で、空揚
げ、衣揚げ、フライなどの食品に、0.3kg/cm
〜5kg/cmの圧力と150℃〜500℃程度の低
圧高温過熱蒸気を噴出照射するため、製品表面の過剰植
物油の脱油が図られたばかりか、食品において、過剰油
被膜による油脂の酸化による品質劣化を防止させること
ができ,製品表面のギタギタ感を無くし、サクサク感を
長期間維持できることを可能にした。
【0032】また、図3に示すように、揚げ物ライン2
9と脱油ライン30を連続して内蔵した低圧高温過熱蒸
気装置24の中の揚げ物ライン29で、空揚げ、衣揚
げ、フライなどの食品素材を、ほぼ150℃〜180℃
の沸騰油の中で約20秒〜3分熱処理してプリフライと
するため、従来行われていたような大気圧下でのプリフ
ライとしたものと異なり、油煙が室内に立ち込めること
もなく、天井、床などの汚染が防止され、また、該プリ
フライを脱油ライン30に移送して低圧高温過熱蒸気装
置1の中で、0.3kg/cm〜5kg/cmの圧
力と150℃〜500℃の低圧高温過熱蒸気を噴出照射
するため、製品表面の過剰植物油の脱油が図られたばか
りか、食品において過剰油被膜による油脂の酸化による
品質劣化を防止させることができ,製品表面のギタギタ
感を無くし、ある種の糖質を加えることもなく、サクサ
ク感を長期間維持できることを可能にした。
【0033】さらに、図4に示すように、低圧高温過熱
蒸気装置38の内部を立体ゴンドラ型、または、図5に
示すように、低圧高温過熱蒸気装置39の内部をスパイ
ラルコンベア型に構成しているため、食品を過熱蒸気に
より脱油する際,食品の大小や植物油の含浸度に応じ、
大型の食品や、植物油の含浸度の高い食品などは、立体
ゴンドラ型コンベア48、スパイラル型コンベア49の
速度をスローに調整することによって、食品に吸着した
油の回収が適正に行われるようになった。
【0034】また、図6に示すように、低圧高温過熱蒸
気装置40の内部を、揚げ玉焙煎/ピーニング型メッシ
ュドラム50に構成しているため、食品を過熱蒸気によ
り脱油する際,メッシュドラム50内で食品が回転し、
食品に吸着した油の回収が万遍なく適正に行われるよう
になった。
【0035】本発明の低圧高温過熱蒸気装置を用いて、
過熱蒸気により脱油することによって数多くの効果が表
われている。従来行われていたような大気圧下での乾熱
オーブンによる揚げ玉の加熱調理(270℃〜290℃
・約8分)では、滴下した油は酸化が進み、過酸化物価
(POV)は、8.8meq/kgとなっており、油の
色は赤みがかり、油のリサイクルは殆ど出来ないのが現
状であるが、本発明の低圧高温過熱蒸気装置を用いた加
熱調理(270℃〜290℃・約8分)では、滴下した
油は酸化が抑制され、滴下した油の過酸化物価(PO
V)は6.4meq/kgとなり、油の過酸化物価(P
OV)は低下することが明らかになり、油の色は透明に
なって、油のリサイクルが品質の低下をもたらさずに可
能となった。
【0036】また、従来行われていたような大気圧下で
の脱油作業と異なり、低圧高温過熱蒸気装置24の中
で、0.3kg/cm〜5kg/cmの圧力と15
0℃〜500℃の低圧高温過熱蒸気を噴出照射するた
め、製品表面の過剰植物油の脱油が図られているため、
回収された過剰植物油の酸化による品質劣化も防止させ
ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図 1】既設フライヤーに連設した本発明の過熱蒸気
を用いた食品の脱油・省油処理装置の概要図。
【図 2】既設フライヤーに連設した本発明の過熱蒸気
を用いた食品の脱油・省油処理装置の他の実施例の概要
図。
【図 3】本発明の過熱蒸気を用いた食品のフライ及び
脱油・省油処理装置の概要図。
【図 4】本発明の過熱蒸気を用いた食品の立体ゴンド
ラ型脱油・省油処理装置の概要図。
【図 5】本発明の過熱蒸気を用いた食品のスパイラル
・コンベヤ型脱油・省油処理装置の概要図。
【図 6】本発明の過熱蒸気を用いた食品の揚げ玉焙煎
/ピーニング型脱油・省油処理装置の概要図。
【符号の説明】
1:低圧高温過熱蒸気装置 2:本 体 3:食品載置コンベア 4:集油板 5:過熱蒸気の噴出口 6:植物油の放射噴霧口 7:過熱蒸気ボイラー 8:蒸気誘導管 9:植物油タンク 10:送油ポンプ 11:送油管 12:集油器 13:既設フライヤー 14:本 体 15:ネットコンベア 16:集油板 17:過熱蒸気の導入口 18:過熱蒸気の排出口 19:低圧高温過熱蒸気装置 20:駆動用モーター 21:反射板 22:過熱蒸気の噴出口 23:油揚げ食品 24:低圧高温過熱蒸気装置 25:本 体 26:ネットコンベア 27:過熱蒸気ボイラー 28:制御装置 29:揚げ物ライン 30:脱油ライン 31:蒸気誘導管 32:集油器 33:駆動用モーター 34:過熱蒸気の噴出口 35:過熱蒸気の噴出口 36:食品載置用網籠 37:油揚げ食品 38:低圧高温過熱蒸気装置 39:低圧高温過熱蒸気装置 40:低圧高温過熱蒸気装置 41:食品供給口 42:食品供給口 43:食品供給口 44:処理品取出口 45:処理品取出口 46:処理品取出口 47:食品載置用網籠 48:立体ゴンドラ型コンベア 49:スパイラル型コンベア 50:揚げ玉焙煎/ピーニング型メッシュドラム 51:油揚げ食品 52:回転ドラム 53:バケットコンベア 54:スクリューコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連続式フライヤー 装置及び低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続式フラ イヤーによる食品の脱油・省油方法。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低圧高温過熱蒸気装置の本体の内部に、空
    揚げ、衣揚げ、フライなどの素材やリアル・ポテトチッ
    プ、成形ポテトチップ、コーンチップなどフライングし
    たスナック菓子の食品素材と、オイルフライで製造され
    る即席麺などの食品素材を載置する水平移動型、立体ゴ
    ンドラ型、スパイラルコンベア型、揚げ玉焙煎/ビーニ
    ング型などの摺動可能な食品載置コンベアを配設し、該
    食品載置コンベアの下に集油板を設け、本体内部の上下
    または側面に過熱蒸気の噴出口を配設し、該本体の上
    下、または、側面に配設している過熱蒸気の噴出口と、
    過熱蒸気発生源の過熱蒸気ボイラーとを蒸気誘導管で連
    携し、かつ、前記集油板に連結して集油器を配設したこ
    とを特徴とする低圧高温過熱蒸気装置により発生した低
    酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連続式フライヤー
    装置。
  2. 【請求項2】本体内部の上下または側面に過熱蒸気発生
    源の過熱蒸気ボイラーと蒸気誘導管で連携した過熱蒸気
    の噴出口を、本体内部の上面に植物油タンクと送油管で
    連携した植物油の放射噴霧口をそれぞれ配設することを
    特徴とする請求項1記載の低圧高温過熱蒸気装着により
    発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連続式
    フライヤー装置。
  3. 【請求項3】低圧高温過熱蒸気装置の本体内部に、揚げ
    物ラインと脱油ラインを内蔵し、該揚げ物ラインと脱油
    ライン上にネットコンベアと過熱蒸気の噴出口を配設し
    たことを特徴とする請求項1記載の低圧高温過熱蒸気装
    置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用し
    た連続式フライヤー装置。
  4. 【請求項4】空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面
    に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけた食品素材を、低
    圧高温過熱蒸気装置の中で0.3kg/cm〜5kg
    /cm圧力と150℃〜500℃程度の低圧高温過熱
    蒸気の低酸素状態の過熱蒸気雰囲気下で、ほぼ150℃
    〜180℃の沸騰油の中で約20秒〜3分熱処理して油
    ちょうし、または植物油を放射噴霧により油ちょうして
    空揚げ、衣揚げ、フライなどのプリフライにし、つづい
    て、該プリフライを低圧高温過熱蒸気装置の中で0.3
    kg/cm〜5kg/cm圧力と150℃〜500
    ℃程度の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴射し、空揚げ、衣揚
    げ、フライなどの食品素材から脱油することを特徴とす
    る低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過
    熱蒸気雰囲気を用いた連続式フライヤーによる食品の脱
    油・省油方法。
  5. 【請求項5】空揚げ、衣揚げ、フライなどのプリフライ
    を、低圧高温過熱蒸気装置の中、低酸素状態の過熱蒸気
    雰囲気下で、0.3kg/cm〜5kg/cm圧力
    と150℃〜500℃程度の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴
    射し、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品素材から脱油
    することを特徴とする低圧高温過熱蒸気装置により発生
    した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続式フライ
    ヤーによる食品の脱油・省油方法。
  6. 【請求項6】食品載置コンベアの速度を、食品の大小、
    植物油の含浸度に応じ速度調整することを特徴とする請
    求項4、5記載の低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた
    連続式フライヤーによる食品の脱油・省油方法。
  7. 【請求項7】食品載置コンベアを、水平移動型、立体ゴ
    ンドラ型、スパイラルコンベア型、揚げ玉焙煎/ピーニ
    ング型とすることを特徴とする請求項4、5記載の低酸
    素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続式フライヤーによ
    る食品の脱油・省油方法。
  8. 【請求項8】過熱蒸気の導入口を処理品取出口近辺に設
    け、過熱蒸気の排出口を食品供給口近辺に、または過熱
    蒸気の導入口を食品供給口近辺に、過熱蒸気の排出口
    を、処理品取出口近辺に設けることを特徴とする請求項
    4、5記載の低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続
    式フライヤーによる食品の脱油・省油方法。
JP7094109A 1995-03-16 1995-03-16 低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連続式フライヤー装置及び低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続式フライヤーによる食品の脱油・省油方法。 Pending JPH08252177A (ja)

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