JPH08252106A - 貝殻製品およびその製造方法 - Google Patents
貝殻製品およびその製造方法Info
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- JPH08252106A JPH08252106A JP8495695A JP8495695A JPH08252106A JP H08252106 A JPH08252106 A JP H08252106A JP 8495695 A JP8495695 A JP 8495695A JP 8495695 A JP8495695 A JP 8495695A JP H08252106 A JPH08252106 A JP H08252106A
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- shell
- metal film
- product
- glossy surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 貝殻の内側光沢面をメタリック調等の色調に
仕上げるための工夫を施した、新規な風合の衣服用貝ボ
タンもしくは装身具等の貝殻製品およびその製造方法を
提供することを目的とする。 【構成】 貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の内側
光沢面がそのまま露呈した半製品を構成し、この半製品
の内側光沢面に金属膜を等しい厚さで設け、当該金属膜
の上面に光透過性を備えた保護被膜を設けたものであ
る。
仕上げるための工夫を施した、新規な風合の衣服用貝ボ
タンもしくは装身具等の貝殻製品およびその製造方法を
提供することを目的とする。 【構成】 貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の内側
光沢面がそのまま露呈した半製品を構成し、この半製品
の内側光沢面に金属膜を等しい厚さで設け、当該金属膜
の上面に光透過性を備えた保護被膜を設けたものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、衣服用貝ボタン、鞄・
袋物用貝ボタン、衣服・鞄・袋物用飾りボタン等ボタ
ン、ペンダント、ネックレス、ブレスレット、ブローチ
等装身具、他の装飾品、時計文字板、美術工芸品、建材
の内装品、化粧板等の貝殻製品およびその製造方法に関
する。
袋物用貝ボタン、衣服・鞄・袋物用飾りボタン等ボタ
ン、ペンダント、ネックレス、ブレスレット、ブローチ
等装身具、他の装飾品、時計文字板、美術工芸品、建材
の内装品、化粧板等の貝殻製品およびその製造方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】大半が廃棄処分されている阿古屋貝等の
再利用については種々の試みがなされているが、衣服用
貝ボタン等としても近年その応用が注目されている。貝
ボタンとしての加工方法や構成方法についてはすでにい
くつかの技術が開示されているが、その自然の形状や風
合を残したまま、メッキや蒸着膜の表面処理をする方法
については、実用化されていない。現行では貝ボタンの
機械的加工のみ行い、透明の樹脂コートを行い、基本的
に素地をそのまま利用している。
再利用については種々の試みがなされているが、衣服用
貝ボタン等としても近年その応用が注目されている。貝
ボタンとしての加工方法や構成方法についてはすでにい
くつかの技術が開示されているが、その自然の形状や風
合を残したまま、メッキや蒸着膜の表面処理をする方法
については、実用化されていない。現行では貝ボタンの
機械的加工のみ行い、透明の樹脂コートを行い、基本的
に素地をそのまま利用している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな現状に鑑み、貝殻の内側光沢面をメタリック調等の
色調に仕上げるための工夫を施した、新規な風合の衣服
用貝ボタンもしくは装身具等の貝殻製品およびその製造
方法を提供することを目的としている。
うな現状に鑑み、貝殻の内側光沢面をメタリック調等の
色調に仕上げるための工夫を施した、新規な風合の衣服
用貝ボタンもしくは装身具等の貝殻製品およびその製造
方法を提供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わる貝殻製品は、貝殻に切削等機械加工を
施して同貝殻の内側光沢面がそのまま露呈した半製品を
構成し、この半製品の内側光沢面に金属膜を等しい厚さ
で設け、当該金属膜の上面に光透過性を備えた保護被膜
を設けたものであり、そして、請求項１において金属膜
がＡｕ、Ｃｕ、Ａｌ、Ｎｉ、Ｃｒ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｔｉ、
Ｔｏ、Ｍｏ、Ｚｒ、Ｗ、Ｖ、Ｓｉ、Ｇｅ、Ｉｎ、Ｓｎ、
Ｐｂ、Ａｇの中から選ばれた一種以上の金属もしくは合
金であるものであり、そして、請求項１において金属膜
がＳｉＯ2 、Ａｌ2 Ｏ3 、ＺｎＯ2 、ＴｉＯ2 、Ｚｎ
Ｓ、ＭｇＦ2 の中から選ばれた一種以上を利用した多層
被膜であるものであり、そして、請求項１において金属
膜の厚さが内側光沢面のレインボー色を一部透過する範
囲であるものであり、そして、請求項１において光透過
性保護被膜が有色であるものであり、そして、請求項１
において光透過性保護膜が無色であるものである。ま
た、本発明に係わる貝殻製品の製造方法は、貝殻に切削
等機械加工を施して同貝殻の内側光沢面がそのまま露呈
した半製品を得る工程、半製品の内側光沢面に真空蒸着
法、イオン・プレーティング法もしくはスパッタリング
法により金属膜を設ける工程、金属膜の上に無色もしく
は有色の光透過性保護被膜を設ける工程を列記順に行う
ことを特徴とするものであり、そして、請求項７におい
て金属膜を設ける前に半製品の内側光沢面にアンダーコ
ートを設ける工程を行うものであり、そして、請求項７
において光透過性保護膜を設ける場合に、先ず金属膜の
上にアクリル系樹脂等の染色可能な樹脂を被覆してから
当該樹脂に染色加工を施すものである。
に本発明に係わる貝殻製品は、貝殻に切削等機械加工を
施して同貝殻の内側光沢面がそのまま露呈した半製品を
構成し、この半製品の内側光沢面に金属膜を等しい厚さ
で設け、当該金属膜の上面に光透過性を備えた保護被膜
を設けたものであり、そして、請求項１において金属膜
がＡｕ、Ｃｕ、Ａｌ、Ｎｉ、Ｃｒ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｔｉ、
Ｔｏ、Ｍｏ、Ｚｒ、Ｗ、Ｖ、Ｓｉ、Ｇｅ、Ｉｎ、Ｓｎ、
Ｐｂ、Ａｇの中から選ばれた一種以上の金属もしくは合
金であるものであり、そして、請求項１において金属膜
がＳｉＯ2 、Ａｌ2 Ｏ3 、ＺｎＯ2 、ＴｉＯ2 、Ｚｎ
Ｓ、ＭｇＦ2 の中から選ばれた一種以上を利用した多層
被膜であるものであり、そして、請求項１において金属
膜の厚さが内側光沢面のレインボー色を一部透過する範
囲であるものであり、そして、請求項１において光透過
性保護被膜が有色であるものであり、そして、請求項１
において光透過性保護膜が無色であるものである。ま
た、本発明に係わる貝殻製品の製造方法は、貝殻に切削
等機械加工を施して同貝殻の内側光沢面がそのまま露呈
した半製品を得る工程、半製品の内側光沢面に真空蒸着
法、イオン・プレーティング法もしくはスパッタリング
法により金属膜を設ける工程、金属膜の上に無色もしく
は有色の光透過性保護被膜を設ける工程を列記順に行う
ことを特徴とするものであり、そして、請求項７におい
て金属膜を設ける前に半製品の内側光沢面にアンダーコ
ートを設ける工程を行うものであり、そして、請求項７
において光透過性保護膜を設ける場合に、先ず金属膜の
上にアクリル系樹脂等の染色可能な樹脂を被覆してから
当該樹脂に染色加工を施すものである。
【０００５】
【作用】本発明は、半製品における貝殻の内側光沢面が
ゆるやかで自然なスロープの微妙な凹凸を呈しているこ
とを利用して有美な風合を醸成する貝殻製品を得るよう
にしたものである。すなわち、ゆるやかで自然なスロー
プの微妙な凹凸を呈している内側光沢面に金属膜を等厚
状態として設けたので、当該金属膜の表面はゆるやかで
自然なスロープの微妙な凹凸を保った反射面を形成して
内側光沢面の微細な凹凸構造や有美な風合を醸成する。
ゆるやかで自然なスロープの微妙な凹凸を呈しているこ
とを利用して有美な風合を醸成する貝殻製品を得るよう
にしたものである。すなわち、ゆるやかで自然なスロー
プの微妙な凹凸を呈している内側光沢面に金属膜を等厚
状態として設けたので、当該金属膜の表面はゆるやかで
自然なスロープの微妙な凹凸を保った反射面を形成して
内側光沢面の微細な凹凸構造や有美な風合を醸成する。
【０００６】
【発明の効果】請求項１に係わる発明は、上記のように
貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の内側光沢面がそ
のまま露呈した半製品を構成し、この半製品の内側光沢
面に金属膜を等しい厚さで設け、当該金属膜の上面に光
透過性を備えた保護被膜を設けたことを特徴とするの
で、金属膜の表面がゆるやかで自然なスロープの微妙な
凹凸をもつメタリックな反射面を形成して恰も揺れてい
る油面が光っているような有美な風合を醸成する衣服用
貝ボタン等貝殻製品の提供を可能とし、請求項２に係わ
る発明は、上記のように請求項１において金属膜がＡ
ｕ、Ｃｕ、Ａｌ、Ｎｉ、Ｃｒ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｔｉ、Ｔ
ｏ、Ｍｏ、Ｚｒ、Ｗ、Ｖ、Ｓｉ、Ｇｅ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｐ
ｂ、Ａｇの中から選ばれた一種以上の金属もしくは合金
であることを特徴とするので、各種の色の製品を任意に
提供することを可能とし、請求項３に係わる発明は、上
記のように請求項１において有色金属膜がＳｉＯ2 、Ａ
ｌ2 Ｏ3 、ＺｎＯ2 、ＴｉＯ2 ＺｎＳ、ＭｇＦ2 の中か
ら選ばれた一種以上を利用した被膜であることを特徴と
するので、干渉色を発する斬新な衣服用貝ボタン等貝殻
製品の提供を可能とし、請求項４に係わる発明は、上記
のように請求項１において金属膜の厚さが内側光沢面の
レインボー色を一部透過する範囲であることを特徴とす
るので、金属膜を介して透過した貝殻の内側光沢面のレ
インボー色と同金属膜の反射面が発する色とが重り合っ
て発する尚一層斬新な衣服用貝ボタン等貝殻製品の提供
を可能とし、請求項５に係わる発明は、上記のように請
求項１において光透過性保護被膜が有色であることを特
徴とするので、金属膜の表面反射面が発するメタリック
な色と光透過性保護膜の色とが重り合って発する斬新な
衣服用貝ボタン等貝殻製品の提供を可能とし、請求項６
に係わる発明は、上記のように請求項１において光透過
性保護膜が無色であることを特徴とするので、金属膜の
表面反射面が発するメタリック色の強調された衣服用貝
ボタン等貝殻製品の提供を可能とする。
貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の内側光沢面がそ
のまま露呈した半製品を構成し、この半製品の内側光沢
面に金属膜を等しい厚さで設け、当該金属膜の上面に光
透過性を備えた保護被膜を設けたことを特徴とするの
で、金属膜の表面がゆるやかで自然なスロープの微妙な
凹凸をもつメタリックな反射面を形成して恰も揺れてい
る油面が光っているような有美な風合を醸成する衣服用
貝ボタン等貝殻製品の提供を可能とし、請求項２に係わ
る発明は、上記のように請求項１において金属膜がＡ
ｕ、Ｃｕ、Ａｌ、Ｎｉ、Ｃｒ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｔｉ、Ｔ
ｏ、Ｍｏ、Ｚｒ、Ｗ、Ｖ、Ｓｉ、Ｇｅ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｐ
ｂ、Ａｇの中から選ばれた一種以上の金属もしくは合金
であることを特徴とするので、各種の色の製品を任意に
提供することを可能とし、請求項３に係わる発明は、上
記のように請求項１において有色金属膜がＳｉＯ2 、Ａ
ｌ2 Ｏ3 、ＺｎＯ2 、ＴｉＯ2 ＺｎＳ、ＭｇＦ2 の中か
ら選ばれた一種以上を利用した被膜であることを特徴と
するので、干渉色を発する斬新な衣服用貝ボタン等貝殻
製品の提供を可能とし、請求項４に係わる発明は、上記
のように請求項１において金属膜の厚さが内側光沢面の
レインボー色を一部透過する範囲であることを特徴とす
るので、金属膜を介して透過した貝殻の内側光沢面のレ
インボー色と同金属膜の反射面が発する色とが重り合っ
て発する尚一層斬新な衣服用貝ボタン等貝殻製品の提供
を可能とし、請求項５に係わる発明は、上記のように請
求項１において光透過性保護被膜が有色であることを特
徴とするので、金属膜の表面反射面が発するメタリック
な色と光透過性保護膜の色とが重り合って発する斬新な
衣服用貝ボタン等貝殻製品の提供を可能とし、請求項６
に係わる発明は、上記のように請求項１において光透過
性保護膜が無色であることを特徴とするので、金属膜の
表面反射面が発するメタリック色の強調された衣服用貝
ボタン等貝殻製品の提供を可能とする。
【０００７】請求項７に係わる発明方法は、上記のよう
に貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の内側光沢面が
そのまま露呈した半製品を得る工程、半製品の内側光沢
面に真空蒸着法、イオン・プレーティング法もしくはス
パッタリング法により金属膜を設ける工程、金属膜の上
に無色もしくは有色の光透過性保護被膜を設ける工程を
列記順に行うことを特徴とするので、上記した衣服用貝
ボタン等貝殻製品を容易に提供することを可能とし、請
求項８に係わる発明方法は、請求項７において金属膜を
蒸着する前に半製品の内側光沢面にアンダーコートを設
ける工程を行うことを特徴とするので、半製品に対する
金属膜をムラなく容易に設けることを可能とし、請求項
９に係わる発明方法は、請求項７において光透過性保護
膜を設ける場合に、先ず金属膜の上にアクリル系樹脂等
の染色可能な樹脂を被覆してから当該樹脂に染色加工を
施すことを特徴とするので、染色により着色されたメタ
リック調の色あいを発する貝殻製品の提供を可能とす
る。
に貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の内側光沢面が
そのまま露呈した半製品を得る工程、半製品の内側光沢
面に真空蒸着法、イオン・プレーティング法もしくはス
パッタリング法により金属膜を設ける工程、金属膜の上
に無色もしくは有色の光透過性保護被膜を設ける工程を
列記順に行うことを特徴とするので、上記した衣服用貝
ボタン等貝殻製品を容易に提供することを可能とし、請
求項８に係わる発明方法は、請求項７において金属膜を
蒸着する前に半製品の内側光沢面にアンダーコートを設
ける工程を行うことを特徴とするので、半製品に対する
金属膜をムラなく容易に設けることを可能とし、請求項
９に係わる発明方法は、請求項７において光透過性保護
膜を設ける場合に、先ず金属膜の上にアクリル系樹脂等
の染色可能な樹脂を被覆してから当該樹脂に染色加工を
施すことを特徴とするので、染色により着色されたメタ
リック調の色あいを発する貝殻製品の提供を可能とす
る。
【０００８】本発明による場合には貝殻の内側光沢面だ
けでは作り出せない色調、風合をもつ斬新な貝殻製品の
提供ができ、阿古屋貝の貝殻の再利用が上記の衣服用貝
ボタン、鞄・袋物用貝ボタン、衣服・鞄・袋物用飾りボ
タン等ボタン、ペンダント、ネックレス、ブレスレッ
ト、ブローチ等装身具、他の装飾品、時計文字板、美術
工芸品、建材の内装品、化粧板等の提供に広く採用され
ることになって、阿古屋貝等の廃棄される貝殻の減量化
の達成が可能になり、公害問題の解決も期待できる。ま
た本発明により製品を得る場合には合成樹脂製ボタン等
のような成形金型がいらなく、上記反射面の凹凸が個別
に異った製品の生産が可能であって、本発明は、手作り
製品的なイメージの高い製品の生産に最適である。
けでは作り出せない色調、風合をもつ斬新な貝殻製品の
提供ができ、阿古屋貝の貝殻の再利用が上記の衣服用貝
ボタン、鞄・袋物用貝ボタン、衣服・鞄・袋物用飾りボ
タン等ボタン、ペンダント、ネックレス、ブレスレッ
ト、ブローチ等装身具、他の装飾品、時計文字板、美術
工芸品、建材の内装品、化粧板等の提供に広く採用され
ることになって、阿古屋貝等の廃棄される貝殻の減量化
の達成が可能になり、公害問題の解決も期待できる。ま
た本発明により製品を得る場合には合成樹脂製ボタン等
のような成形金型がいらなく、上記反射面の凹凸が個別
に異った製品の生産が可能であって、本発明は、手作り
製品的なイメージの高い製品の生産に最適である。
【０００９】
【実施例】図１および２に示す第１実施例は、有美な紫
色の色彩と貝殻の自然な凹凸面をもつ新しい風合の貝ボ
タンであって、阿古屋貝等貝殻を用いて同貝殻の内側光
沢面がそのまま露呈した衣服用貝ボタンの半製品を構成
し、この半製品１の内側光沢面にアンダーコートとして
透明樹脂２を被覆し、この被覆後の半製品１を真空蒸着
装置（図示せず）にセットしてアルミニウム（Ａｌ）の
約０．１μｍの被膜３を溶解蒸着し、次いでこのアルミ
ニウムの被膜３の上にアクリル樹脂４を被覆し、この被
覆後当該アクリル樹脂４に染色法により紫色の染色を施
して同アクリル系樹脂４の表面に染色層５を設けて完成
したものである。また、図３に示す第２実施例は、金色
の色彩を有し且つ自然な曲面をもつ新しい風合の貝ボタ
ンであって、上記第１実施例と同様にして半製品１に透
明樹脂７をアンダーコートしたのちにこれを真空蒸着装
置にセットして約０．１μｍの金の被膜８を設け、その
上にアクリル系樹脂９をコーティングし充分に乾燥して
完成したものである。また、図４に示す第３実施例は、
耐摩耗性、耐候性にすぐれた衣服用貝ボタンであって、
上記第１実施例と同様にして得た貝ボタンの半製品１に
透明樹脂１０を被覆後にイオン・プレーティング法によ
り約０．１μｍの厚さの金の被膜１１を成膜し、その上
にトップコート１２を設けて完成したものである。
色の色彩と貝殻の自然な凹凸面をもつ新しい風合の貝ボ
タンであって、阿古屋貝等貝殻を用いて同貝殻の内側光
沢面がそのまま露呈した衣服用貝ボタンの半製品を構成
し、この半製品１の内側光沢面にアンダーコートとして
透明樹脂２を被覆し、この被覆後の半製品１を真空蒸着
装置（図示せず）にセットしてアルミニウム（Ａｌ）の
約０．１μｍの被膜３を溶解蒸着し、次いでこのアルミ
ニウムの被膜３の上にアクリル樹脂４を被覆し、この被
覆後当該アクリル樹脂４に染色法により紫色の染色を施
して同アクリル系樹脂４の表面に染色層５を設けて完成
したものである。また、図３に示す第２実施例は、金色
の色彩を有し且つ自然な曲面をもつ新しい風合の貝ボタ
ンであって、上記第１実施例と同様にして半製品１に透
明樹脂７をアンダーコートしたのちにこれを真空蒸着装
置にセットして約０．１μｍの金の被膜８を設け、その
上にアクリル系樹脂９をコーティングし充分に乾燥して
完成したものである。また、図４に示す第３実施例は、
耐摩耗性、耐候性にすぐれた衣服用貝ボタンであって、
上記第１実施例と同様にして得た貝ボタンの半製品１に
透明樹脂１０を被覆後にイオン・プレーティング法によ
り約０．１μｍの厚さの金の被膜１１を成膜し、その上
にトップコート１２を設けて完成したものである。
【００１０】本発明は図に示していないが、つぎのよう
に実施することができる。すなわち、 上記第１実施例と同様の半製品にアンダーコートを
施した後第３実施例と同様の条件でＮｉーＣｒ合金を蒸
発させ、Ａｒガス圧１×１０ー4Ｔｏｒｒ高周波電力１０
０ｗにおいて約０．１μｍのＮｉーＣｒ合金被膜を設
け、その上に透明樹脂を被覆し、その後緑色の着色層を
設ける。 上記第１実施例と同様の半製品にアンダーコート層
を設け、その上にアルミニウムを約０．０２μｍ（２０
０Å）蒸着してハーフミラー膜を形成し、更にその上に
透明樹脂トップコートを施して得た衣服用ボタンであっ
て、下地の凹凸および貝のレインボー色が一部透過して
従来にない貝の風合とする。
に実施することができる。すなわち、 上記第１実施例と同様の半製品にアンダーコートを
施した後第３実施例と同様の条件でＮｉーＣｒ合金を蒸
発させ、Ａｒガス圧１×１０ー4Ｔｏｒｒ高周波電力１０
０ｗにおいて約０．１μｍのＮｉーＣｒ合金被膜を設
け、その上に透明樹脂を被覆し、その後緑色の着色層を
設ける。 上記第１実施例と同様の半製品にアンダーコート層
を設け、その上にアルミニウムを約０．０２μｍ（２０
０Å）蒸着してハーフミラー膜を形成し、更にその上に
透明樹脂トップコートを施して得た衣服用ボタンであっ
て、下地の凹凸および貝のレインボー色が一部透過して
従来にない貝の風合とする。
【図１】本発明の第１実施例を示す正面図である。
【図２】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。
【図３】本発明の第３実施例を示す断面図である。
【図４】本発明の第２実施例を示す断面図である。
１ 半製品 ２ 透明樹脂 ３ 被膜 ４ 樹脂 ５ 染色層 ７ 透明樹脂 ８ 被膜 ９ 樹脂 １０ 透明樹脂 １１ 被膜 １２ トップコート
Claims (9)
- 【請求項１】 貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の
内側光沢面がそのまま露呈した半製品を構成し、この半
製品の内側光沢面に金属膜を等しい厚さで設け、当該金
属膜の上面に光透過性を備えた保護被膜を設けたことを
特徴とする貝殻製品。 - 【請求項２】 請求項１において金属膜がＡｕ、Ｃｕ、
Ａｌ、Ｎｉ、Ｃｒ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｔｉ、Ｔｏ、Ｍｏ、Ｚ
ｒ、Ｗ、Ｖ、Ｓｉ、Ｇｅ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｐｂ、Ａｇの中
から選ばれた一種以上の金属もしくは合金であることを
特徴とする貝殻製品。 - 【請求項３】 請求項１において金属膜がＳｉＯ2 、Ａ
ｌ2 Ｏ3 、ＺｎＯ2、ＴｉＯ2 、ＺｎＳ、ＭｇＦ2 の中
から選ばれた一種以上を利用した多層被膜であることを
特徴とする貝殻製品。 - 【請求項４】 請求項１において金属膜の厚さが内側光
沢面のレインボー色を一部透過する範囲であることを特
徴とする貝殻製品。 - 【請求項５】 請求項１において光透過性保護被膜が有
色であることを特徴とする貝殻製品。 - 【請求項６】 請求項１において光透過性保護膜が無色
であることを特徴とする貝殻製品。 - 【請求項７】 貝殻に切削等機械加工を施して同貝殻の
内側光沢面がそのまま露呈した半製品を得る工程、半製
品の内側光沢面に真空蒸着法、イオン・プレーティング
法もしくはスパッタリング法により金属膜を設ける工
程、金属膜の上に無色もしくは有色の光透過性保護被膜
を設ける工程を列記順に行うことを特徴とする貝殻製品
の製造方法。 - 【請求項８】 請求項７において金属膜を設ける前に半
製品の内側光沢面にアンダーコートを設ける工程を行う
ことを特徴とする貝殻製品の製造方法。 - 【請求項９】 請求項７において光透過性保護膜を設け
る場合に、先ず金属膜の上にアクリル系樹脂等の染色可
能な樹脂を被覆してから当該樹脂に染色加工を施すこと
を特徴とする貝殻製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8495695A JPH08252106A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 貝殻製品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8495695A JPH08252106A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 貝殻製品およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08252106A true JPH08252106A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13845092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8495695A Pending JPH08252106A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 貝殻製品およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08252106A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006177957A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Rolex Sa | 時計部品の文字盤及びこの文字盤の製造方法 |
| JP2008525218A (ja) * | 2004-12-24 | 2008-07-17 | バカラ | 二色性の性質の装飾用視覚効果を呈するクリスタルガラスの板 |
| CN102139536A (zh) * | 2011-03-18 | 2011-08-03 | 天津美泰真空技术有限公司 | 一种真空镀铝膜纽扣的制造方法 |
| WO2018088217A1 (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 有限会社ワイケイプレシジョン | 時計用文字盤とその時計並びに時計用文字盤の製造方法 |
| CN108688037A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-23 | 劲霸男装（上海）有限公司 | 一种环保透底树脂贝壳组合纽扣及其加工方法 |
-
1995
- 1995-03-16 JP JP8495695A patent/JPH08252106A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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