JPH08251842A - 非接触給電装置 - Google Patents

非接触給電装置

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JPH08251842A
JPH08251842A JP7050675A JP5067595A JPH08251842A JP H08251842 A JPH08251842 A JP H08251842A JP 7050675 A JP7050675 A JP 7050675A JP 5067595 A JP5067595 A JP 5067595A JP H08251842 A JPH08251842 A JP H08251842A
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JP
Japan
Prior art keywords
power supply
power
capacitor
power feeding
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7050675A
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English (en)
Inventor
Akio Toba
章夫 鳥羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非接触給電装置を構成する給電線の長さが増大
しても、局所的に高電圧が生じるのを防止することにあ
る。 【構成】高周波交流電源1から給電線2を介して負荷5
へ非接触で交流電力を供給する際に、給電線2のインダ
クタンスをキャンセルするために設置するコンデンサ
は、複数に分割した分割コンデンサ10とし、これら各
分割コンデンサ10を給電線2の複数箇所に分散して並
列接続することで、局所的に発生する高電圧を緩和させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電源が出力する高周
波交流電力を、無接触で負荷へ与えることができる非接
触給電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電源を地上に設置し、移動する物体,例
えば電車へこの電源から電力を供給する場合は、地上に
固定している導体とパンタグラフなどの集電装置とを接
触させてこの電力を車内へ取り入れる。このような接触
型給電装置ではパンタグラフや導体が磨耗するし、パン
タグラフが離線すれば火花を発生してますます磨耗を促
進するから、導体や集電装置の保守・点検に手間がかか
る不都合がある。更に離線に伴う火花はノイズの発生源
となって、通信装置や電子機器に悪影響を与えるので、
誤動作防止のためのノイズ対策に多大の費用が必要とな
る欠点がある。そこで移動体の移動距離があまり長くな
い場合、例えば建物の内部で使用する走行台車や天井走
行クレーンなどでは、非接触で電力を集電できる非接触
給電装置を使用することにより、架線や集電装置の保守
・点検に必要な手間や、ノイズ対策費用の削減を図って
いる。
【0003】非接触給電装置として、移動距離に相当し
た長さの電力ケーブルを巻き取ることが可能なリールを
移動体に搭載して、電力ケーブルの繰り出しや巻き取り
をしながら移動するのが最も簡便な装置であるが、この
電力ケーブルは移動距離に対応して長くなるので、その
電圧降下を考慮して大断面積にしなければならないから
高価で重いものになるし、これを巻き取るリールの直径
も大になる。更にこの電力ケーブルには常時曲げ応力が
加わるので、絶縁物に亀裂が入ったり心線が断線する恐
れもあり、保守点検に手間と費用がかかる不都合があ
る。更に電力はこのリールの中心部からスリップリング
を介して取り出すので、厳密な意味での非接触給電とは
ならないし、このスリップリングの保守も必要になる。
【0004】図2は非接触集電装置の構成の一例を示し
た概念図である。この図2の概念図において、高周波交
流電源1と導体としての給電線2とは地上に固定した設
備である。リング状の鉄心6にピックアップコイル4を
巻付け、この鉄心6の中央の穴に給電線2を通せば、こ
の給電線2は巻数が1回の一次巻線となり、これら給電
線2と鉄心6とピックアップコイル4とで変圧器を構成
することになる。給電線2は鉄心6の中央穴を貫通して
いるだけなので、給電線2を固定していても鉄心6を左
右方向(矢印で図示している方向)へ移動させることが
できる。即ち、鉄心6,ピックアップコイル4,及びこ
のピックアップコイル4に接続した負荷5は移動可能で
あり、高周波交流電源1からの交流電力を、移動する負
荷5へ非接触で給電することができる。尚、交流電源1
を往復するU字型をした給電線2の往復線路を一括する
ことはできないので、往きの線と帰りの線との間には間
隔dが必要である。
【0005】図2の概念図に図示の非接触給電装置にお
いて、高周波交流電源1は一般に直流電源と電圧形イン
バータとで構成し、出力交流の周波数を高くすればする
ほど鉄心6を小形にできるから、当該非接触給電装置の
移動部分は小型・軽量になる。しかしながら給電線2の
往復する線路間隔dを狭くすることができないので、こ
の給電線2に存在する回路インダクタンスLの値は大き
い。それ故、高周波交流電源1の出力周波数を高くする
と、この回路インダクタンスLに起因する誘導リアクタ
ンスがますます大になり、これに従って電圧降下も大と
なる。よって高周波交流電源1が大きな無効電力を供給
しなければならない不都合を生じてしまう。
【0006】図3は非接触給電装置の従来例を示した主
回路接続図であって、「特願平6−13057号」で出
願済みの回路である。この従来例回路に図示の高周波交
流電源(直流電源とインバータとで構成)1,導体とし
ての給電線2,ピックアップコイル4,負荷5,及び鉄
心6の名称・用途・機能は、図2で既述の概念図の場合
と同じであるから、これらの説明は省略する。この図3
の従来例回路では、コンデンサ3を給電線2に直列に挿
入している。このコンデンサ3の静電容量Cを適切に選
定して、前述した給電線2の回路インダクタンスの値L
と高周波交流電源1の出力角周波数ωとで直列共振状態
にすれば、給電線2のインダクタンス分はキャンセルさ
れて抵抗分のみが残ることになるから、高周波交流電源
1は無効分電力を供給しなくても良いことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】給電線2に挿入するコ
ンデンサ3の静電容量をC,給電線2の回路インダクタ
ンスをL,高周波交流電源1の出力角周波数をωとする
と、直列共振の条件は下記の数式1で表される。
【0008】
【数1】ω2 ・L・C=1 直列共振状態でのコンデンサ3の端子電圧VC は下記の
数式2で表される。但しIは直列共振状態のときに流れ
る回路電流である。
【0009】
【数2】VC =I/(ω・C) 負荷5の移動距離が長くなると、給電線2の線路長はこ
の移動距離に比例して長くなり、給電線2のインダクタ
ンスLはこの線路長に比例して増加する。インダクタン
スLが増加しても直列共振状態を維持するには、数式1
から明らかなように高周波交流電源1の出力角周波数ω
を小さくするか、或いはコンデンサ3の静電容量Cを小
さくする必要がある。ところがω或いはCを小さくする
と、数式2で明らかなようにコンデンサ3の端子電圧V
C が上昇する。数式は省略するが、このときインダクタ
ンスLの両端電圧も上昇する。しかしながら両電圧には
ほぼ 180度の位相差があって相殺されるので、高周波交
流電源1の出力電圧は上昇しない。
【0010】前述したように、図3に図示の従来例回路
は、給電線2にコンデンサを直列に挿入してそのインダ
クタンスをキャンセルしているので、無効電力を供給す
る必要がなく、電流も抑制できるが、給電線2の全長が
長くなるのに比例してそのインダクタンスLが増加する
から、コンデンサ3の端子電圧もそれにつれて上昇する
ので、感電の危険を生じる不都合がある。更に、装置や
回路をこのような高電圧に対応した絶縁構造にしなけれ
ばならないので、コストが上昇する不都合も生じる。
【0011】そこでこの発明は、非接触給電装置を構成
する給電線の長さが増大しても、局所的に高電圧が生じ
るのを防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めにこの発明の非接触給電装置は、高周波交流電源と、
この高周波交流電源に接続した導体と、この導体のイン
ダクタンス分を補償する静電容量を有するコンデンサ
と、前記導体と磁気的に結合しているピックアップコイ
ルとを備え、このピックアップコイルに接続した負荷へ
高周波交流電力を供給する非接触給電装置において、前
記導体のインダクタンス分を補償するコンデンサを複数
に分割し、前記導体の複数の部位に、前記分割したコン
デンサを並列に接続するものとする。
【0013】
【作用】給電線のインダクタンスを相殺するために設置
するコンデンサが、従来は一箇所に集中していたため
に、給電線長さの増大と共にこのコンデンサの端子電圧
が異常に高くなる恐れがあったが、本発明ではこのコン
デンサを複数に分割して給電線に分散配置させることに
より、局所的に発生する高電圧を緩和することができ
る。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例を表した主回路接続図
であるが、この図1の実施例回路に記載の高周波交流電
源(直流電源とインバータとで構成)1,導体としての
給電線2,ピックアップコイル4,負荷5,及び鉄心6
の名称・用途・機能は、図2で既述の概念図の場合と同
じであるから、これらの説明は省略する。
【0015】図1の実施例回路では、複数の分割コンデ
ンサ10を、給電線2の複数箇所に分散して相互に並列
となるように接続する。このとき高周波交流電源1は従
来と同様の高周波交流電圧を印加するので、給電線2に
は高周波交流電流が流れるが、各分割コンデンサ10の
端子電圧は、当該分割コンデンサ10の設置数に対応し
て低減される。
【0016】
【発明の効果】高周波交流電源から給電線を介して、負
荷へ高周波交流電力を非接触で供給する場合に、従来は
給電線にコンデンサを集中して挿入していたため、当該
コンデンサの端子電圧が、給電線の全長が長くなるのに
対応して高くなる不都合があったが、本発明によればこ
のコンデンサを複数に分割し、給電線の複数箇所に分散
して並列接続することにより、これら分割コンデンサの
端子電圧を従来よりは低く抑制することができるので、
局所的に高電圧が集中しないことから感電の危険を回避
できるし、装置や回路に高度の絶縁を施さなくてすむこ
とから、コストを低減できる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表した主回路接続図
【図2】非接触集電装置の構成の一例を示した概念図
【図3】非接触給電装置の従来例を示した主回路接続図
【符号の説明】
1 高周波交流電源 2 導体としての給電線 3 コンデンサ 4 ピックアップコイル 5 負荷 6 鉄心 10 分割コンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波交流電源と、この高周波交流電源に
    接続した導体と、この導体のインダクタンス分を補償す
    る静電容量を有するコンデンサと、前記導体と磁気的に
    結合しているピックアップコイルとを備え、このピック
    アップコイルに接続した負荷へ高周波交流電力を供給す
    る非接触給電装置において、 前記導体のインダクタンス分を補償するコンデンサを複
    数に分割し、前記導体の複数の部位に、前記分割したコ
    ンデンサを並列に接続することを特徴とする非接触給電
    装置。
JP7050675A 1995-03-10 1995-03-10 非接触給電装置 Pending JPH08251842A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002137659A (ja) * 2000-08-23 2002-05-14 Shinko Electric Co Ltd 非接触給電装置
KR100349962B1 (ko) * 1998-12-02 2002-08-22 가부시기가이샤쯔바기모도체인 비접촉 전력 공급 시스템 및 장치, 또는 이를 이용한반송설비
JP2008149835A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Toshiba Elevator Co Ltd 非接触給電装置
JP2010068646A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Hitachi Plant Technologies Ltd 非接触給電装置
JP2020043619A (ja) * 2018-09-06 2020-03-19 矢崎エナジーシステム株式会社 電源装置

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KR100349962B1 (ko) * 1998-12-02 2002-08-22 가부시기가이샤쯔바기모도체인 비접촉 전력 공급 시스템 및 장치, 또는 이를 이용한반송설비
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