JPH0825173B2 - 湾曲集成材における肩材の湾曲形成方法 - Google Patents

湾曲集成材における肩材の湾曲形成方法

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JPH0825173B2
JPH0825173B2 JP33561991A JP33561991A JPH0825173B2 JP H0825173 B2 JPH0825173 B2 JP H0825173B2 JP 33561991 A JP33561991 A JP 33561991A JP 33561991 A JP33561991 A JP 33561991A JP H0825173 B2 JPH0825173 B2 JP H0825173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造用集成材、特に途
中部分に所定角度の湾曲部を有する長尺かつ大断面の湾
曲集成材の加工過程において、前記湾曲部の外周部に形
成される肩部を構成する肩材を、前記湾曲部の外周部に
沿って同時に湾曲形成するための改良技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近時、図3に示すように、この種の、途
中部分に所定角度の湾曲部を有する長尺かつ大断面の湾
曲集成材101が、柱と梁とを一体化した形の構造用要
素材として、比較的大形の建造物に使用されるようにな
っている。この場合、図4に示すように、前記湾曲集成
材101の湾曲部102の外周部に肩部103を付加的
に形成することがよく行われている。これは、屋根等を
支持する場合の便や、補強的効用からみて利点を有する
からである。前記湾曲集成材101の製造方法として
は、所定枚数の木板材を接合面に接着剤を塗布した状態
で積層し、この積層木板材を両側から押圧支持するため
の内外の押圧部片を位置調整可能に備えた押 圧手段を複
数個用いて、積層木板材の複数箇所を所定の位置に押圧
支持して接着剤の固化を待つことにより、前記積層木板
材を目的の形状に湾曲形成する方法が用いられている。
具体的には、内側の押圧部片を目的の形状にセットした
状態において、外側の押圧部片を用いて前記積層木板材
の外表面を押圧して内外の押圧部片間に積層木板材を狭
持することにより目的の形状に湾曲形成することが行わ
れている。本発明もこの湾曲形成方法を用いることを前
提とするものである。ところで、この湾曲形成過程にお
いては、直線状に積層された木板材を前記押圧手段を用
いて強引に湾曲させることになる。しかも、その湾曲過
程において常に押圧手段の押圧部片による押圧方向が積
層木板材の外表面、すなわち押圧面に対して垂直方向に
維持される構造にはなっていないため、その積層木板材
には、湾曲形成に伴って加えられる前記押圧部片による
押圧力の長手方向成分が作用することになる。なお、積
層された木板材間には、更に湾曲部であることに起因し
て、積層された各木板材の曲率半径の差による円弧分の
長さの変化が加わるため、スベリが生じることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、湾曲形成過
程においては、前述のように積層木板材には前記押圧部
片による押圧力の長手方向成分が作用することになる
が、本体である前記湾曲集成材101の湾曲形成に際し
ては、湾曲部102以外の直線部分における押圧支持に
より木板材間に充分な固定力を付加できるので、前記押
圧力の長手方向成分により積層木板材がズレることは容
易に阻止できる。なお、前述の各木板材間の曲率半径の
差に基づいて相対的なスベリが生じるが作業に特段の支
障はない。
【0004】他方、前記肩部103の湾曲形成に当って
は、この肩部103を構成する所定枚数の木板材からな
る肩材には充分な固定力を付加し得る直線部分がないた
め、湾曲過程において作用する前記押圧力の長手方向成
分に打勝ってズレを防ぐことは容易ではなかった。した
がって、前記肩材である所定枚数の木板材を湾曲部10
2の外周部に沿わせて本体と同時に端部から順次湾曲し
ようとすると、その湾曲過程において前記肩材が本体側
の湾曲部102に対してズレを生じ易く、スム ーズな湾
曲形成がなかなか困難であったため、実用化には至らな
かった。なお、この場合、肩材として長い木板材を用い
てその直線部分において固定する方法もなくはないが、
その直線部分は最終的には不要なもので、後に切り落す
必要があるため経済的ではない。このため、従来技術に
おいては、作業効率は劣るが、本体側の前記湾曲集成材
102の形成後、別途肩部103を付加的に形成すると
いう手法がとられていた。本発明は、こうような事情に
鑑み、前記肩材の湾曲形成が、本体である湾曲集成材の
形成作業に沿って同時に一方端部から行うことができ、
しかもその湾曲形成過程でズレの伴わない肩材の湾曲形
成方法を提供し、これによりその作業性の改善を図るこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、前記湾曲集成材の加工方法において、そ
の湾曲集成材の湾曲部の外周部に形成される肩部を構成
する適宜枚数の板材からなる各肩材の一方端部を、隣接
する前記集成材あるいは他の肩材に連結するための固定
軸体を介して仮止めした状態において、前記湾曲部と共
に前記肩材を順次押圧支持することにより、本体側の前
記湾曲部と同時に肩部を湾曲形成するという技術的手段
を採用した。
【0006】
【作用】本発明によれば、前記肩部を構成する所定枚数
の木板材からなる肩材は、一方端部を前記固定軸体を介
して隣接する集成材あるいは肩材に連結されつ仮止めさ
れた状態において湾曲加工を受けるため、その湾曲形成
時には、前述のように、各肩材に押圧力の長手方向成分
が作用することになるか、前記固定軸体による仮止めに
よって、その長手方向成分によるズレは阻止される。
たがって、本体の前記湾曲集成材の加工工程に沿って、
この肩材を、前記湾曲部と共に、仮止めされた一方端部
から順次押圧支持することにより、同時に湾曲形成する
ことが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、図1及び図2に基づいて本発明の実施
例に関して説明する。図1は本実施例における作業状態
を示した概略平面図、図2はその湾曲形成部を示した部
分的拡大図である。図中1は湾曲集成材を示し、その途
中部分には湾曲部2が形成される。この湾曲部2の外周
部には最終的に図示のような肩部3が形成され、4はそ
の肩部3を構成する適宜数の木板等の板材からなる
材である。この各肩材4の接合面には接着剤が塗布さ
れ、湾曲後、接着固定されることになる。図中5は押圧
手段で、前記湾曲集成材1の形成加工において、接着剤
が塗布され、かつ積層状態に整列された適宜長さの木板
材の外表面を両側から押圧支持するための手段である。
この押圧手段5は、前記木板材の両側に位置する押圧部
片6,7と、油圧シリンダ8と、該油圧シリンダ8の駆
動力を前記押圧部片7に伝達する連結部材9を主要素と
して構成される。なお、本実施例においては、前記押圧
部片6側が固定側として構成され、目的の形状に合わせ
て位置調整した状態で、前記押圧部片7側が前記油圧シ
リンダ8によって引き寄せられる構成をとっている。図
中10は前記押圧部片7を連結部材9に固定する固定具
で、固定位置を必要な押圧幅に合わせて自由に調整し得
るように構成されている。また、図中11は仮止め用の
固定軸体で、前記各肩材4の一方端部を隣接する前記湾
曲集成材1ないし他の肩材4に対して挿通して連結する
ことにより、該肩材4の湾曲形成過程において作用する
前記押圧力の長手方向成分によるズレを阻止し得るよう
に構成されている。
【0008】次に、本発明の特徴である前記肩材4の湾
曲形成の仕方に関して説明する。前記押圧手段5による
湾曲集成材1の図中左側の直線部分に対する押圧支持作
業が終了して、前記湾曲部2の湾曲形成に差し掛かった
場合には、予め前記固定軸体11を用いてその一方端部
が仮止めされた状態にある前記肩材4を、その仮止めさ
れた方から順次、前記固定具10の位置を調整して、前
記湾曲部2と共に、前記押圧手段5の押圧部片6,7間
に挟み、前記油圧シリンダ8により押圧部片7を固定側
の押圧部片6側に引き寄せることによって、その仮止め
された方から徐々に湾曲形成することになる。この場
合、前述のように、前記固定軸体11による連結作用に
よって、その湾曲形成過程において肩材4にズレが生じ
ることは阻止される。しかして、前記肩材4の湾曲形成
が終了した場合には、その肩材4の部分を図2に示した
ような形状に切り落として前記肩部3の形成を終了す
る。
【0009】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基いて次の効果
を得ることができる。 (1)各肩材を構成する木板材は前記固定軸体によって
一方端部を仮止めされるため、その湾曲形成過程におい
て作用する押圧力の長手方向成分に基づくズレの発生が
阻止されるので、スムーズな湾曲形成作業が行える。 (2)前記肩材の湾曲形成作業は、本体である湾曲集成
材の形成作業の流れに沿って同時に行うことができるた
め、作業効率が向上され、作業性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における作業状態を示した概
略平面図である。
【図2】 図1の湾曲形成部分を示した部分的拡大図で
ある。
【図3】 湾曲集成材の使用態様を示した概略縦断面図
である。
【図4】 湾曲集成材を示した概略図である
【符号の説明】1…湾曲集成材,2…湾曲部,3…肩部,4…肩材,5
…押圧手段,6…押圧部片,7…押圧部片,8…油圧シ
リンダ,9…連結部材,10…固定具,11…仮止め用
の固定軸体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤が塗布され、かつ積層状態にある
    適宜長さの木板材の外表面を両側から押圧支持して所定
    の位置に保持する複数の押圧手段を用いて積層木板材の
    所定箇所を順次押圧支持することにより、その押圧支持
    する位置の設定に応じて途中部分に所定角度の湾曲部を
    形成する湾曲集成材の加工方法において、前記湾曲部の
    外周部に形成される肩部を構成する適宜数の板材から
    なる各肩材の一方端部を、隣接する前記集成材あるいは
    他の肩材に連結する固定軸体を介して仮止めした状態に
    おいて、前記湾曲部と共に前記肩材を順次押圧支持する
    ことにより、本体側の前記湾曲部と同時に肩部を湾曲形
    成することを特徴とする湾曲集成材における肩材の湾曲
    形成方法。
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KR100457549B1 (ko) * 2002-04-30 2004-11-17 강선길 곡선형 집성재 제작장치 및 제작방법
CN113199577B (zh) * 2021-05-06 2022-06-14 博海威玛(烟台)机械有限公司 一种板材弯曲加工装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
菅野衰作、今泉勝吉著「実用木材加工全書第8巻集成材」森北出版株式会社発行(1972年8月1日)第189頁「7.わん曲部の補強効果」の項。

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