JPH08251622A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH08251622A
JPH08251622A JP7051349A JP5134995A JPH08251622A JP H08251622 A JPH08251622 A JP H08251622A JP 7051349 A JP7051349 A JP 7051349A JP 5134995 A JP5134995 A JP 5134995A JP H08251622 A JPH08251622 A JP H08251622A
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JP7051349A
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Inventor
Katsuyuki Watanabe
克行 渡辺
Kazuaki Hori
和昭 堀
Akifumi Tabata
彰文 田畑
Eiji Moro
栄治 茂呂
Akishi Mitsube
晃史 三辺
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録再生装置の色信号櫛形フィルタにお
いて、隣接クロストークの影響を受けずに垂直色にじみ
を低減する。 【構成】 周波数多重して磁気テープ上に記録したY信
号とC信号とを分離して輝度信号処理,色信号処理をし
て再生信号を得る磁気記録再生装置において、C信号を
色副搬送波周波数帯に変換した入力信号をn水平走査期
間遅延させる遅延手段2と、入力信号から該手段2出力
信号を減算する減算回路3と、入力信号と前記手段2出
力信号を加算する第一加算回路4と、加算回路4出力を
利得調整する電圧制御増幅器6と、減算回路3出力に増
幅器6出力を加算する第二加算回路7と、加算回路4出
力をピーク検波するピーク検波回路12と、平均値検波
する平均値検波回路13と、検波回路13出力で検波回
路12出力を遮断する遮断回路15,16を有し、遮断
回路の出力信号で電圧制御増幅器6の利得を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に係
り、垂直の色にじみを低減した再生カラー櫛形フィルタ
を有する磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NTSC方式のコンポジットビデオ信号
は、0〜4.2MHzまでの輝度信号に、色副搬送波周波数f
sc(fsc=455/2fh:fhは水平走査周波数)中心の色信号
がインターリーブ重畳されている。したがって、双方の
信号を分離するために、最近では、1H(Hは水平走査
期間)遅延線を用いた櫛形フィルタで輝度信号と色信号
とを分離する方法が主流となっている。この方法の利点
として、双方の信号間の干渉を最小限に抑えた状態で帯
域を拡げられることが挙げられる。
【0003】反面、上記櫛形フィルタは1H前後の信号
の加減算を行うことから、垂直相関がない部分では、輝
度信号(Y)と色信号(C)の分離ができなくなる。一
般に画面でみると垂直方向のエッジでドット妨害(色信
号が輝度信号処理され発生する妨害)及び色にじみが発
生する。これらの妨害の発生を防ぐために、従来から垂
直方向のライン相関を検出して相関が強い場合には、櫛
形フィルタを用いてY/C分離を行い、相関が弱い場合
は、帯域フィルタを用いてY/C分離を行う、いわゆる
適応型櫛形フィルタがY/C分離回路として用いられて
いる。
【0004】上記ライン相関の検出手段としては、特開
昭63ー46087号公報に示されるような輝度信号の
低域成分(YL)の垂直方向の変動を検出する手段(以
下YL相関検出と呼ぶ)が発案されている。これは、輝
度信号の低域成分が変化する部分では、色信号の変化す
る部分とが相関を持つことが経験的に知られているから
である。
【0005】また、周知の通り、VHS規格VTRなど
に代表される家庭用VTRでは、長時間記録を実現する
ために磁気テープ上にトラックピッチと同一かそれより
広い磁気ヘッドでガードバンドなしで記録する長時間記
録モードを採用している。例えばVHS規格VTRで
は、再生時の隣接トラックからのクロストーク妨害を防
ぐために、記録時に色信号位相をPS(Phase Shift)方
式を用い1H毎にシフトして、再生時に隣接トラックか
らのクロストーク成分が櫛形フィルタで除去できるよう
にした技術が採用されている。このとき用いられる色信
号の櫛形フィルタは、前記した櫛形フィルタを用いたY
/C分離と同様に、垂直方向に相関のない垂直エッジ部
分で色にじみが生じることから、YL相関検出などを用
いた適応型櫛形フィルタを構成する場合も多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、輝度
信号の低域成分(YL)と色信号の変化とが相関を持つ
ことを利用し安価に垂直色にじみを低減する手段であ
り、コストパフォーマンスの点で優れた手段である。し
かしながら、上記YLと色信号の変化との相関にも限界
があり、例えば、YL成分が変化せずに色信号だけが変
化している垂直エッジ部分では、色にじみが改善できな
いなどの欠点がある。
【0007】本発明の目的は、係る従来技術の問題点を
解消し、垂直方向で色信号が変化しているエッジ部分を
比較的安価な手段で検出し、色信号の垂直方向のにじみ
を低減する適応型再生色信号櫛形フィルタを具備する磁
気記録再生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、色信号とイ
ンターリーブの関係にある成分(垂直の色信号変化成分
や隣接クロストーク成分などを含む)を輝度櫛形フィル
タで検出し、色信号櫛形フィルタの出力信号に、上記検
出した信号で可変した上記輝度櫛形フィルタ出力を加算
し、一方隣接トラックからのクロストーク成分が多い場
合には、上記検出した信号から隣接クロストーク成分を
除去するように検波回路を構成することで達成される。
【0009】
【作用】輝度櫛形フィルタで垂直に色変化した部分をピ
ーク検波回路で検出し、隣接クロストーク成分を平均値
検波回路で検出し、平均値検波回路の出力でピーク検波
出力に含まれるクロストーク成分を除去しその出力信号
で、色信号櫛形フィルタ出力信号に加算する輝度信号櫛
形フィルタ出力レベルを制御することで、隣接クロスト
ーク成分が含まれる場所では隣接クロストーク成分を加
算することなく、垂直の色信号の変化部に発生する垂直
色にじみに関して、十分に抑圧することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第一の実施例を図1を用いて
説明する。図1は、本発明の再生色信号櫛形フィルタの
ブロック構成を示すものであり、再生色信号櫛形フィル
タは、入力端子1と、1H遅延線2と、減算器3と、加
算器4、7と、ディレイライン5と、電圧制御増幅器6
(以下、VCAと呼ぶ)と、出力端子8と、帯域通過フ
ィルタ9(以下、BPFと呼ぶ)と、増幅器10と、全
波整流回路11と、ピーク検波回路12と、平均値検波
回路13と、可変電圧源14と、スライス回路15と、
直流オフセット発生回路16(以下、DCオフセット発
生回路と呼ぶ)と、制御アンプ17からなる。
【0011】図1の再生色信号櫛形フィルタは、図2に
示すようなVTRの再生信号処理において色信号櫛形フ
ィルタ(C−COMB)39および1H遅延線37で構
成される部分に配置される。
【0012】図2を簡単に説明すると、磁気ヘッド21
から再生された信号は、再生ヘッドプリアンプ22で十
分に増幅されたのち、輝度FM信号と低域色信号とに分
離され処理される。輝度FM信号は、FMイコライザ
(FMEQ)23で周波数特性が補正され復調器(DE
MO)24でビデオ信号に復調された後で、ディエンフ
ァシス回路(DEEMPH)25、低域通過フィルタ
(以下,LPFと呼ぶ)26、ラインノイズキャンセラ
回路27(以下、LNC回路と呼ぶ)、ノイズキャンセ
ラ回路(NC)28で処理された後、Y/Cミックス回
路29で再生色信号と加算され出力端子30に出力され
る。色信号に関しては、LPF31で抜き取られた低域
変換色信号がACC(Auto Color Contorol)回路32で
一定振幅のバースト信号に抑えられた後、メインコンバ
ータ33でfsc+flsc(fscは色副搬送波周波
数、flscは低域色副搬送波周波数)を掛け算して、
fsc帯の再生色信号に変換し、BPF34で帯域制限
した後、櫛形フィルタ39で隣接クロストークを除去
し、輝度信号と加算される。
【0013】図1に示す本発明の再生色信号櫛形フィル
タについて説明する。一般に再生色信号櫛形フィルタ
は、現信号から1H遅延した信号を減算することで得ら
れる。しかし、ライン間で相関のない部分では垂直方向
に色にじみが発生する。本発明は、上記の垂直方向の色
にじみを改善するものである。
【0014】図5に各部の波形を示す。この波形図は、
磁気テープ上の記録トラックにガードバンドのあるいわ
ゆるガードバンド記録を行う家庭用VTRの記録モード
(例えば、VHS規格VTRのSPモード)のように、
隣接トラックからのクロストーク妨害がない場合のもの
である。減算器3で、端子1から入来した信号(a)から
1H遅延線2で1H遅延した信号(b)を減算すると、隣
接クロストークが除去された再生色信号(c)が得られ
る。波形(c)から分かるように色の始まり部分と終わり
の部分で1/2の色にじみが発生するほかに、色相が反転
している部分で色信号が欠落する。
【0015】これを防ぐために、次に示す工夫を施して
いる。すなわち、加算器4で1H前後の信号を加算し、
(d)に示すような色信号の始まりと終わりの部分及び色
相反転部分を取り出す。この信号をBPF9で抜き取り
増幅回路10で十分に増幅した後で全波整流回路11で
(e)のように整流し、ピーク検波器12と平均値検波器
13に信号を伝える。次に平均値検波器13の出力
(g)に応じた直流電位を出力する可変電圧源14から
の出力電位(REF)をもとに、スライス回路15でピー
ク検波器12の出力(f)の低電位側をスライスした後
で、スライス回路15の出力電位を直流オフセット発生
回路16でΔVだけ下げた出力(h)と可変電圧源15
の出力(REF)とを制御アンプ17に入力することで
(i)に示すごとく非相関部以外の部分でVCA6のゲ
インを0として、非相関部分では非相関信号レベルに応
じたゲインに設定され、加算器7でディレイライン5の
出力に加算され、(j)のごとく垂直方向に色にじみの
ない再生色信号が得られることになる。このように、こ
の手法は、VCA回路のゲインを非相関信号レベルに応
じて可変するので、連続的な制御が可能で誤動作の少な
い色にじみ改善手段である。ディレイライン5は、VC
A6で発生する遅延時間を補正するものである。
【0016】図5で説明した各部の動作波形は、隣接ク
ロストーク妨害のないモードの場合であったが、次に図
6を用いて隣接クロストーク妨害のあるモードについて
説明する。
【0017】再生色信号(a)にクロストーク成分が重畳
されている場合、再生色信号とインターリーブの関係に
あるクロストーク成分も加算器4から出力される。上記
クロストーク成分は、全波整流回路11の出力(e)及び
ピーク検波回路12の出力(f)にも重畳されるため、こ
の出力(f)でVCA6を制御すると、垂直方向に相関の
ある平坦部にクロストーク成分で揺すられたノイズが発
生することになる。
【0018】この現象を防止するために、平均値検波回
路13でクロストーク成分を平滑化して、その平滑した
波形(g)でピーク検波回路12の出力(f)をスライスしク
ロストーク成分による影響を防止する工夫を施してい
る。しかしながら、クロストーク成分はいつも一定量で
はなく、例えば、磁気ヘッドのヘッド幅に左右された
り、再生時のトラッキングがずれてくれば、クロストー
ク量も当然増加することになる。上記のクロストーク量
の変動に対処するために、平均値検波回路13の出力
(g)のレベルに応じてスライスレベルが変動する可変電
圧源14を設け、スライス回路15にスライス電圧を供
給する。こうして、生成された信号(h)と(REF)とで制御
アンプ17を駆動してVCA6から出力された信号(i)
と再数出力波形は、図6の(i),(j)のようになる。隣接
クロストークがある場合は、垂直方向に相関のない部分
では、若干の色にじみが残るものの制御前の波形(c)に
比べると極めて大きな改善がみられる。
【0019】以上説明したように、本発明のポイント
は、色信号の垂直非相関部を検出しその非相関部に非相
関信号を加算して色にじみのない再生色信号を再現する
と同時に、トラッキングずれなどで生じる隣接クロスト
ーク妨害の影響を防止するために非相関信号をピーク検
波した検波信号を平均値検波した信号でスライスしたこ
とにある。
【0020】次に、図3を用いて本発明の第二の実施例
を説明する。図1と異なるところは、42〜47に至る
部分であり、それ以外は、図1と全く同一でありその説
明を省略する。入力端子42に入来する信号は、低域変
換色信号であり、VHS規格VTRにおいては、NTS
Cで629KHzの信号である。低域色信号帯域から色
副搬送波周波数fsc(NTSCでは約3.58MH
z)帯に変換する周波数変換回路43,45をメインパ
スと1H遅延パスの双方に設定し、端子46,47から
記録時の色信号に対するローテーションを元に戻すロー
テーションパルスが入力され、fsc帯の色信号に変換
される。このように、低域変換色信号をfsc帯域に変
換する方法として上記のコンバート方式(ここでは、以
下、ダブルメインコンバーター方式と呼ぶ)なども知ら
れている。fsc帯に変換された1H前後の色信号(周
波数変換回路43,45の出力)から、減算器3で色信
号を取り出し、加算器4で非相関信号を取り出す構成で
ある。この時、低域変換色信号を1H遅延する遅延線4
4としては、低域から信号を通せるCCD(Charge Coup
led Deviceの略)1H遅延線などが用いられる。
【0021】図4は、ダブルメインコンバーター方式の
色信号処理を行ったときのVTRの再生信号処理構成を
示したものである。櫛形フィルタを構成する演算部53
は、図3の3〜17に相当する。図2に示した構成と大
きく異なる点は、櫛形フィルタを構成する演算部53
が、再生のBPFの前段に位置することであり、メイン
コンバータ50、52の出力に含まれる(fsc+2f
slc)成分が除去されないで演算部53に入力される
ので非相関検出の性能が劣化する可能性が生じる。しか
しながら、非相関検出回路の入力段に設定したBPF9
があるので上記のような検出性能の劣化を防止できる。
【0022】次に図7を用いて、非相関検出回路の具体
例を示す実施例を説明する。非相関検出回路は、入力端
子60と、BPF61と、差動アンプ62と、電流制御
アンプ63と、制御アンプ64と、基準電圧源65と、
抵抗R1〜R3と、コンデンサC1〜C2と、トランジ
スタQ1〜Q8と、電流源I1〜I4と、電源印加端子
66から構成される。端子60に入来した非相関信号
は、BPF61を通過後アンプ62で十分に増幅されト
ランジスタQ1,Q2と電流源I1からなる全波整流回
路で全波整流されトランジスタQ3と電流源I5からな
るエミッタフォロワを介してトランジスタQ4とコンデ
ンサC1からなるピーク検波回路に伝えられる。全波整
流回路の出力は、一方で抵抗R3とコンデンサC2から
なる平均値検波回路に伝えられ、一方が基準電圧源65
に接続された電流制御アンプ63に入力されその出力が
電流源I2を制御して抵抗R1の両端電位を変化させ、
トランジスタQ5のベース電位を変化させトランジスタ
Q5を介してピーク検波回路の出力をスライスする仕組
みになっている。すなわち、この非相関検出回路は、隣
接クロストークが増加すると電流源I2の電流を減らす
ように動作してスライスする電圧を高くするように動作
する。
【0023】次に図8、図9、図10を用いてその他の
実施例を説明する。一般にVHS規格VTRなどに代表
される家庭用VTRでは、周知のごとく回転シリンダ周
囲に磁気テープを180度+α巻き付けて記録再生を行
っているが、これは、磁気テープの経時変化や別のデッ
キとの互換再生を考慮してα度だけ余計に巻き付けてい
るものである。
【0024】図10に示すように、再生のヘッド出力
(l)は、ヘッド切り替えパルス(k)のエッジ部分で別ヘッ
ドの信号がつなぎ合わされている。つなぎ目付近では、
双方のヘッドからのクロストーク成分が含まれるため斜
線部80に示すように非相関信号出力(c)に前記クロス
トーク成分が重畳される。このクロストーク成分は、8
1、82、83のように残り、平均値検波出力が色信号
の非相関部の前で跳ね上がり(本来85、86となって
欲しいのに対し87、88のごとく跳ね上がる)、した
がって、VCA回路の出力(i)は色信号の終わり部分で
欠落し、最終出力(j)において89のごとく色にじみが
生じる。
【0025】このような性能劣化を防止するために図8
に示すように端子75から入力されたヘッド切り替えパ
ルスのエッジ部を抵抗74、コンデンサ73、Exclusiv
e-ORゲート72で取り出しモノマルチ回路(M.M.)
71である一定幅(例えば、垂直帰線期間)のパルスを
生成し、スイッチ回路70でヘッド切り替えパルスのエ
ッジ部から一定期間全波整流回路11の出力をピーク検
波回路12及び平均値検波回路13に伝えないように遮
断することで対処できる。
【0026】また図9に示すように、ヘッド切り替えパ
ルスのエッジ部から一定期間ピーク検波回路12及び平
均値検波回路13の出力をホールド回路76,77で保
持することでも、図8の実施例と同様な効果が得られ
る。
【0027】次に、図11を用いてさらに他の実施例を
説明する。図11は、VTRの記録信号処理系のブロッ
ク図であり、信号処理系は入力端子90と、AGC回路
91と、プリエンファシス回路93と、クリップ回路9
4と、FM変調器95と、記録イコライズ回路96と、
YCミックス回路97と、記録アンプ98と、磁気ヘッ
ド99と、ACC回路100と、BPF101と、周波
数変換回路102と、色信号櫛形フィルタ103と、1
H遅延線104と、LPF105からなる。
【0028】記録時に、周波数変換回路102で色副搬
送波周波数帯に変換された後で櫛形フィルタ102をか
けるとクロスカラー妨害の原因となる輝度の高域成分を
除去でき、記録再生での画質を向上できる。しかしなが
ら,櫛形フィルタをかけると色にじみが発生する問題が
あり、これを解決するために図1に示した第1の実施例
の適応型櫛形フィルタを適用することで上記色にじみを
低減できる。このように記録時に色信号櫛形フィルタを
用いるVTRにおいては、図1に示した第一の適応型櫛
形フィルタを使用することで垂直色にじみが低減でき
る。
【0029】以上説明した本発明の実施例は、NTSC
方式のテレビジョン信号に関して示してきたが、PAL
方式のテレビジョン信号に関しても同様なことが言え
る。図1〜図4,図8,図9,図11の実施例における
1H遅延線(2,37,44,51,104)を2H遅
延線に置き換え、BPF(9,34,54,61,10
1)の中心周波数を3.58MHzから4.43MHz
に置き換えることで容易にPAL方式のテレビジョン信
号にも対応できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生色信号の非相関検出信号で再生の色信号櫛形フィル
タを制御することによって、色信号の始まりと終わりは
もちろんのこと、色信号の色相の変化部分も制御でき、
垂直方向の色にじみを大幅に改善するとともに、隣接ク
ロストーク妨害のようなノイズ成分に対しては、平均値
検波した直流信号でピーク検波回路の出力をスライスし
てノイズ成分による誤動作を回避し、トラッキングずれ
や磁気ヘッドのヘッド幅の違いなどを吸収し、いつも安
定した再生色信号を再現できる効果がある。また、検出
に必要な遅延線は、櫛形フィルタに必要な遅延線(NT
SCで1H,PALで2H)だけでよく、再生信号の色
にじみ防止を極めて安価なコストで実現できるメリット
もある。また、本発明の適応型色信号櫛形フィルタを記
録時に用いることで、クロスカラー妨害と垂直色にじみ
のない安定した色信号を再現できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す色信号櫛形フィルタの
ブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すVTRの再生信号処理
系のブロック図。
【図3】本発明の一実施例を示す色信号櫛形フィルタの
ブロック図。
【図4】本発明の一実施例を示すVTRの再生信号処理
系のブロック図。
【図5】色信号櫛形フィルタの動作原理を示す各部の波
形図。
【図6】色信号櫛形フィルタの動作原理を示す各部の波
形図。
【図7】本発明における非相関検出回路の具体的実施例
を示す回路図。
【図8】本発明の一実施例を示す色信号櫛形フィルタの
ブロック図。
【図9】本発明の一実施例を示す色信号櫛形フィルタの
ブロック図。
【図10】色信号櫛形フィルタの動作原理を示す各部の
波形図。
【図11】本発明の一実施例を示すVTRの記録信号処
理系のブロック図。
【符号の説明】
11 全波整流回路 12 ピーク検波回路 13 平均値検波回路 14 可変電圧源 15 スライス回路 16 DCオフセット発生回路 17 制御電圧源 6 VCA回路 33,43,45,50,52 メインコンバータ 76,77 ホールド回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂呂 栄治 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所パーソナルメディア機器事業 部内 (72)発明者 三辺 晃史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁気ヘッドによりFM輝度信号と低
    域変換色信号とを周波数多重して磁気テープ上に記録
    し、再生時に前記FM輝度信号と低域変換色信号とを分
    離してそれぞれ輝度信号処理、色信号処理をして再生信
    号を得る磁気記録再生装置において、低域変換色信号を
    色副搬送波周波数帯に周波数変換した入力信号からnH
    (Hは平走査期間,nはNTSCで1,PALで2)遅
    延した出力信号を減算する減算回路と、入力信号と前記
    出力信号を加算する第一の加算回路と、第一の加算回路
    の出力レベルを調整する利得調整手段と、前記減算回路
    の出力に前記利得調整手段の出力を加算する第二の加算
    回路とを具備し、前記利得調整手段は第一の加算回路の
    出力をピーク検波する第一の検波回路と平均値検波する
    第二の検波回路と第二の検波回路の出力で第一の検波回
    路の出力を遮断する遮断回路を有し、遮断回路の出力信
    号で前記利得調整手段の利得を制御するように構成した
    再生色信号櫛形フィルタを具備したことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 回転磁気ヘッドによりFM輝度信号と低
    域変換色信号とを周波数多重して磁気テープ上に記録
    し、再生時に前記FM輝度信号と低域変換色信号とを分
    離してそれぞれ輝度信号処理、色信号処理をして再生信
    号を得る磁気記録再生装置において、低域変換色信号を
    色副搬送波周波数帯に周波数変換した入力信号からnH
    (Hは平走査期間,nはNTSCで1,PALで2)遅
    延した出力信号を減算する減算回路と,入力信号と前記
    出力信号を加算する第一の加算回路と、第一の加算回路
    の出力レベルを調整する利得調整手段と、前記減算回路
    の出力に前記利得調整手段の出力を加算する第二の加算
    回路とを具備し、前記利得調整手段は第一の加算回路の
    出力をピーク検波する第一の検波回路と平均値検波する
    第二の検波回路と第二の検波回路の出力で第一の検波回
    路の出力を遮断する遮断回路を有し、かつヘッド切り替
    えパルスの立ち上がり及び立ち下がりエッジからある一
    定期間上記2個の検波回路への入力をミュートする手段
    もしくは上記2個の検波回路の出力を保持する手段のい
    ずれか一方を有し、遮断回路の出力信号で前記利得調整
    手段の利得を制御するように構成した再生色信号櫛形フ
    ィルタを具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記遮断回路は、第二の検波回路の検出
    レベルに応じて変化する可変電圧源とその出力電圧で第
    一の検波回路の出力信号をスライスするスライス回路と
    を具備し,可変電圧源の出力電圧とスライス回路の出力
    信号との差電圧を発生する前記利得調整手段を制御する
    制御アンプで構成した請求項1または2に記載の磁気記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 回転磁気ヘッドによりFM輝度信号と低
    域変換色信号とを周波数多重して磁気テープ上に記録
    し、再生時に前記FM輝度信号と低域変換色信号とを分
    離してそれぞれ輝度信号処理、色信号処理をして再生信
    号を得る磁気記録再生装置において、低域変換色信号を
    色副搬送波周波数帯に周波数変換した第一の信号と低域
    変換色信号をnH(Hは平走査期間,nはNTSCで
    1,PALで2)遅延した後色副搬送波周波数帯に周波
    数変換した第二の信号を得る2個の周波数変換回路を有
    し、第一の信号から第二の信号を減算する減算回路と、
    第一の信号と第二の信号を加算する第一の加算回路と、
    第一の加算回路の出力レベルを調整する利得調整手段
    と、前記減算回路の出力に前記利得調整手段の出力を加
    算する第二の加算回路とを具備し、前記利得調整手段は
    第一の加算回路の出力をピーク検波する第一の検波回路
    と平均値検波する第二の検波回路と第二の検波回路の出
    力で第一の検波回路の出力を遮断する遮断回路を有し、
    遮断回路の出力信号で前記利得調整手段の利得を制御す
    るように構成した再生色信号櫛形フィルタを具備したこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 回転磁気ヘッドによりFM輝度信号と低
    域変換色信号とを周波数多重して磁気テープ上に記録
    し、再生時に前記FM輝度信号と低域変換色信号とを分
    離してそれぞれ輝度信号処理、色信号処理をして再生信
    号を得る磁気記録再生装置において、低域変換色信号を
    色副搬送波周波数帯に周波数変換した第一の信号と低域
    変換色信号をnH(Hは平走査期間,nはNTSCで
    1,PALで2)遅延した後色副搬送波周波数帯に周波
    数変換した第二の信号を得る2個の周波数変換回路を有
    し、第一の信号から第二の信号を減算する減算回路と、
    第一の信号と第二の信号を加算する第一の加算回路と、
    第一の加算回路の出力レベルを調整する利得調整手段
    と、前記減算回路の出力に前記利得調整手段の出力を加
    算する第二の加算回路とを具備し、前記利得調整手段と
    して第一の加算回路の出力をピーク検波する第一の検波
    回路と平均値検波する第二の検波回路と第二の検波回路
    の出力で第一の検波回路の出力を遮断する遮断回路を有
    し、かつヘッド切り替えパルスの立ち上がり及び立ち下
    がりエッジからある一定期間上記2個の検波回路への入
    力をミュートする手段もしくは上記2個の検波回路の出
    力を保持する手段のいずれか一方を有し、遮断回路の出
    力信号で前記利得調整手段の利得を制御するように構成
    した再生色信号櫛形フィルタを具備したことを特徴とす
    る請求項4に記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記遮断回路は、第二の検波回路の検出
    レベルに応じて変化する可変電圧源とその出力電圧で第
    一の検波回路の出力信号をスライスするスライス回路と
    を具備し、可変電圧源の出力電圧とスライス回路の出力
    信号との差電圧を発生する利得調整手段を制御する制御
    アンプで構成した請求項4または5に記載の磁気記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】 回転磁気ヘッドによりFM輝度信号と低
    域変換色信号とを周波数多重して磁気テープ上に記録
    し、再生時に前記FM輝度信号と低域変換色信号とを分
    離してそれぞれ輝度信号処理、色信号処理をして再生信
    号を得る磁気記録再生装置において、記録時入力された
    色副搬送波周波数帯の色信号を低域変換色信号に周波数
    変換した後、前記周波数変換信号からnH(Hは平走査
    期間,nはNTSCで1,PALで2)遅延した出力信
    号を減算する減算回路と、前記周波数変換信号とnH遅
    延信号を加算する第一の加算回路と、第一の加算回路の
    出力レベルを調整する利得調整手段と、前記減算回路の
    出力に前記利得調整手段の出力を加算する第二の加算回
    路とを具備し、前記利得調整手段は第一の加算回路の出
    力をピーク検波する第一の検波回路と平均値検波する第
    二の検波回路と第二の検波回路の出力で第一の検波回路
    の出力を遮断する遮断回路を有し、遮断回路の出力信号
    で前記利得調整手段の利得を制御するように構成した色
    信号櫛形フィルタを具備したことを特徴とする磁気記録
    再生装置。
  8. 【請求項8】 前記遮断回路は、第二の検波回路の検出
    レベルに応じて変化する可変電圧源とその出力電圧で第
    一の検波回路の出力信号をスライスするスライス回路と
    を具備し、可変電圧源の出力電圧とスライス回路の出力
    信号との差電圧を発生する前記利得調整手段を制御する
    制御アンプで構成した請求項7記載の磁気記録再生装
    置。
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