JPH08251506A - テレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像機

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Publication number
JPH08251506A
JPH08251506A JP7055350A JP5535095A JPH08251506A JP H08251506 A JPH08251506 A JP H08251506A JP 7055350 A JP7055350 A JP 7055350A JP 5535095 A JP5535095 A JP 5535095A JP H08251506 A JPH08251506 A JP H08251506A
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JP
Japan
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signal
determination
circuit
output
identification
Prior art date
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Application number
JP7055350A
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English (en)
Inventor
Yukitomi Fujishima
之富 藤嶋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放送方式を確実に判別すると共に、放送方式に
応じた最適なモードを設定する。 【構成】入力映像信号はNTSCデコーダ5によって
R,G,B信号に変換される。第2世代EDTV識別回
路2は、識別信号の有無を判定して判定出力を出力す
る。無画像部検出回路3は、この判定出力に基づいて判
断基準を設定して、入力映像信号の無画像部の有無を判
定する。これにより、入力映像信号のS/Nが不良であ
る場合及び垂直補強信号のレベルが高い場合等であって
も、無画像部を確実に判定することができる。総合判定
回路8は第2世代EDTV識別回路2及び無画像部検出
回路3の判定出力によって方式を判定し、垂直偏向回路
7は方式の判定結果に基づいて垂直振幅を制御して表示
装置9に最適な画面モードで映像を映出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第2世代EDTV方式
の信号及び現行NTSC方式の信号のいずれも受信可能
なものに好適なテレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高画質化及び高音質化を目標とし
た第2世代EDTV(Extended Definition TV )放送
が検討されている。第2世代EDTV放送は、現行放送
との両立性を有すると共に、画面のアスペクト比を1
6:9の横長にすることにより臨場感あふれる番組の視
聴を可能にしている。第2世代EDTV信号の有効走査
線は、アスペクト比が4:3の現行NTSC信号の垂直
方向中央の16:9の部分に対応している。従って、例
えば、アスペクト比が4:3の現行放送用のテレビジョ
ン受像機によって第2世代EDTV放送を映出すると、
画面上下に無画像部を有し中央に主画面部を有するレタ
ーボックス表示が行われることになる。
【0003】第2世代EDTVは、アスペクト比が4:
3の現行NTSC信号の中央の16:9の部分のみを有
効走査線としているので、現行NTSC信号の有効走査
線数が480本であるのに対し、伝送する第2世代ED
TV信号の有効走査線数は360本となる。デコード時
にはこの360本の有効走査線を3→4走査変換して4
80本に戻す。単に走査線変換しただけでは、第2世代
EDTV信号は現行NTSC信号よりも垂直解像度が劣
化してしまうので、送信時に垂直解像度を改善するため
の垂直補強信号と水平補強信号とを夫々無画像部及び主
画面部に多重化して伝送することが決定している。
【0004】テレビジョン受像機においては、主画面部
に多重された水平補強信号及び無画像部に多重された垂
直補強信号を復調して、主画面信号に加算することによ
り高画質化を図っている。
【0005】また、放送開始当初は、アスペクト比が
4:3の現行NTSC方式の信号とアスペクト比が1
6:9の第2世代EDTV方式の信号とが番組毎に混在
して放送されることが予想される。従って、受信側にお
いて、現行NTSC方式と第2世代EDTV方式とに夫
々対応した制御を行う必要がある。そこで、送信側にお
いて、第2世代EDTV方式の放送信号を伝送している
ことを示す識別信号を多重して伝送することも決定され
ている。識別信号によって、放送信号のアスペクト比及
び各種補強信号の有無等が示されると共に、補強信号復
調の位相基準が得られる。識別信号を検出することによ
り、第2世代EDTV方式の放送信号を受信しているか
否かを識別し、識別結果を利用して、各放送方式に対応
した制御を行う。
【0006】例えば、識別信号の識別結果に基づいて画
面モードを設定する。受像機の表示画面のアスペクト比
が16:9であるものとすると、識別信号によって第2
世代EDTV方式の信号を受信したことが検出される
と、垂直振幅を拡大して、ワイドアスペクト画像を画面
全域に映出させる。また、この場合には、単に垂直振幅
を拡大するのではなく、補強信号を用いて垂直解像度を
向上させた後ワイドアスペクト画像を画面全域に映出さ
せてもよい。一方、受像機のアスペクト比が4:3であ
る場合には、識別信号によって第2世代EDTV方式の
信号を受信したことが示されると、上下の無画像部に対
してマスキング処理を施す。これにより、無画像部に重
畳されている補強信号によるちらつきを防止することが
できる。
【0007】放送技術開発協議会のEDTV開発委員会
による識別信号に関する暫定方式案によれば、識別信号
は画像エリアの最上部(22H,285H)の水平走査
期間に挿入される。識別信号は、27ビット分のビット
領域B1 乃至B27を有している。各ビットのビット幅は
色副搬送波周期の7倍である。ビット領域B1 乃至B5
,B24はNRZ(ノンリターンゼロ)形式で伝送され
る識別符号であり、ビット領域B6 乃至B23は色副搬送
波形式の識別符号(周波数はfsc)である。また、ビッ
ト領域B25乃至B27では既存の映像信号との判定を行う
ための確認信号が伝送される。確認信号は周波数が2.
04MHz(=(4/7)fsc)の正弦波である。
【0008】ところで、テレビジョン受像機に入力され
る受信信号のS/Nが低下することがある。例えばノイ
ズ成分が増加してS/Nが低下すると、色副搬送波形式
の識別符号の復調が正確に行われなくなってしまう。ま
た、この場合には確認信号が誤検出されることもある。
【0009】また、受信信号がゴースト障害を受けるこ
ともある。この場合には、NRZ形式の識別符号の直流
成分が変化することがあり、NRZ形式の識別符号のデ
コードが確実に行われない。
【0010】更に、識別信号は家庭用VTRの記録又は
再生時においても劣化する。家庭用VTRにおいては、
記録信号に対してくし型フィルタを用いた処理を行って
いる。この処理によって、走査線間の信号にクロストー
クが生じてしまう。識別信号は、上述したように、22
Hと285Hに多重されており、くし型フィルタによっ
て処理することにより、前後ラインの信号により振幅成
分が変化してしまう。これにより、NRZ形式の識別符
号は歪んでしまい、アスペクト比に関する情報を正しく
判別することができなくなってしまう。
【0011】特に、アスペクト比に関する情報の識別は
重要である。例えば、アスペクト比が4:3の受像機に
おいて、アスペクト比が4:3の信号をレターボックス
信号であると誤判別した場合には、本来映像が表示され
る上下の部分がマスキングされてしまう。逆に、レター
ボックス信号を現行放送信号であると誤判別した場合に
は、上下の無画像部に多重されている補強信号によって
画面上下がちらついてしまう。また、アスペクト比が1
6:9の受像機においては、画面上下部に無画像部が映
出されて、画面を有効に使用することができないという
問題があった。
【0012】そこで、これらの問題点を解決するため
に、本件出願人は先に出願した特願平6−92531号
明細書において、識別信号をデコードして入力信号を判
別するだけでなく、無画像部の有無の判別結果も用い
て、入力された映像信号がNTSC方式の信号であるか
又は第2世代EDTV方式の信号であるかを総合的に判
定するテレビジョン受像機を提案している。
【0013】即ち、この提案では、識別信号のビット領
域B1 乃至B4 で伝送されるNRZ形式の識別符号のデ
コード、ビット領域B6 乃至B23で伝送される色副搬送
波周波数の識別符号のデコード及び振幅検出並びにビッ
ト領域B25乃至B27で伝送される周波数が2.04MH
z(=(4/7)fsc)の正弦波である確認信号の検出
を行って、入力映像信号の方式を判定すると共に、この
判定が不能である場合には、入力映像信号が無画像部を
有しているか否かによって方式を判定するようになって
いる。
【0014】ところが、第2世代EDTV信号の無画像
部においてノイズが発生すると、このノイズ成分を映像
信号であるものと誤判別して、無画像部を有していない
NTSC信号であるものと判定されることがある。例え
ば、S/Nの劣化によって、第2世代EDTV信号のN
RZ形式の識別符号、色副搬送波周波数の識別符号及び
確認信号の波形の振幅が低下することがある。そうする
と、識別信号のデコードによっては方式の判別は不可能
となり、この場合には、無画像部の有無による判定が行
われる。しかしながら、この場合には、入力信号のS/
Nの劣化によって無画像部のノイズは大きくなってお
り、このノイズ成分を映像信号であると誤判別してしま
う。
【0015】また、第2世代EDTV放送においては、
上述したように、上下無画像部に垂直補強信号が重畳さ
れているが、映像によっては垂直補強信号のレベルが極
めて高くなることがある。垂直補強信号は色副搬送波を
用いて変調されて多重されており、垂直補強信号のレベ
ルが極めて高くなると、輝度レベルは小さいものの上下
無画像部に色信号が多重されたことと等価となる。そう
すると、無画像部の検出時に上下無画像部に色信号が含
まれているものと判断され、入力信号はNTSC信号で
あるものと誤判別されてしまう。
【0016】即ち、これらの場合には、上述した提案で
はNTSC方式の映像信号が入力されたものと判断され
るようになっている。このため、NTSC信号が入力さ
れた場合には特には問題はないが、第2世代EDTV信
号が入力された場合には、上下無画像部が表示されてし
ましまうことがあるという問題点があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のテレビジョン受像機においては、無画像部にノイ
ズが発生した場合及び垂直補強信号のレベルが極めて高
くなった場合等には、入力映像信号の方式を正確に判定
することができないという問題点があった。
【0018】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、入力された映像信号の方式を確実に判別す
ることができるテレビジョン受像機を提供することを目
的とする。
【0019】また、本発明は、入力された映像信号の方
式に応じた最適なモードに設定することができるテレビ
ジョン受像機を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
テレビジョン受像機は、所定の識別信号が多重されたワ
イドアスペクトテレビジョン信号又は非ワイドアスペク
トテレビジョン信号に基づく入力映像信号に所定の信号
処理を施してモニタに供給する映像信号処理手段と、前
記入力映像信号の前記識別信号の有無を判定して識別信
号判定出力を出力する識別手段と、前記識別信号判定出
力に基づいて設定した判断基準を用いて前記入力映像信
号の無画像部の有無を判定して無画像部判定出力を出力
する無画像部検出手段と、前記識別信号判定出力及び前
記無画像部判定出力の少なくとも一方に基づいて前記入
力映像信号の方式を判別して前記モニタの表示を制御す
る制御手段とを具備したものであり、本発明の請求項6
に係るテレビジョン受像機は、所定の識別信号が多重さ
れたワイドアスペクトテレビジョン信号又は非ワイドア
スペクトテレビジョン信号に基づく入力映像信号に所定
の信号処理を施してモニタに供給する映像信号処理手段
と、前記入力映像信号の無画像部の有無を判定して無画
像部判定出力を出力する無画像部検出手段と、前記無画
像部判定出力に基づいて設定した判断基準を用いて前記
入力映像信号の前記識別信号の有無を判定して識別信号
判定出力を出力する識別手段と、前記識別信号判定出力
及び前記無画像部判定出力の少なくとも一方に基づいて
前記入力映像信号の方式を判別して前記モニタの表示を
制御する制御手段とを具備したものである。
【0021】
【作用】本発明の請求項1において、入力映像信号は識
別手段に与えられて識別信号の有無が判定される。識別
手段の識別信号判定出力は無画像部検出手段に与えら
れ、無画像部の有無の判定の判断基準に用いられる。こ
れにより、無画像部検出手段における判定精度が向上す
る。制御手段は、無画像部検出手段からの無画像部判定
出力及び識別信号判定出力の少なくとも一方に基づいて
入力映像信号の方式を判別してモニタの表示を制御す
る。これにより、入力映像信号の方式に応じた最適な画
像を映出する。
【0022】本発明の請求項6において、入力映像信号
は無画像部検出手段に与えられて無画像部の有無が判定
される。無画像部検出手段の無画像部判定出力は識別手
段に与えられ、識別信号の有無の判定の判断基準に用い
られる。これにより、識別手段における判定精度が向上
する。制御手段は、識別手段からの識別信号判定出力及
び無画像部判定出力の少なくとも一方に基づいて入力映
像信号の方式を判別してモニタの表示を制御する。これ
により、入力映像信号の方式に応じた最適な画像を映出
する。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るテレビジョン受像機の
一実施例を示すブロック図である。本実施例は表示画面
のアスペクト比が16:9である場合の例を示してい
る。
【0024】入力端子1にはベースバンドの映像信号が
入力される。入力端子1には図示しないチューナによっ
て受信され復調されて得られるベースバンド映像信号が
入力されることもあり、VTRから再生されたベースバ
ンド映像信号が入力されることもある。このベースバン
ド信号は、NTSC方式又は第2世代EDTV方式の信
号である。
【0025】入力端子1を介して入力されたベースバン
ド映像信号は第2世代EDTV識別回路2、無画像部検
出回路3、同期回路4及びNTSCデコーダ5に供給さ
れる。NTSCデコーダ5は、入力されたベーバンド映
像信号を輝度信号と色信号とに分離すると共に、分離し
た色信号を色復調して色差信号を得、輝度信号及び色差
信号をR,G,B信号に変換する。NTSCデコーダ5
はR,G,B信号を表示装置9に出力する。同期回路4
はベースバンド映像信号から水平及び垂直同期信号を分
離して夫々水平偏向回路6及び垂直偏向回路7に出力す
るようになっている。
【0026】水平偏向回路6は表示装置9の水平偏向を
制御する。また、垂直偏向回路7は後述する総合判定回
路8から入力映像信号がNTSC信号であるか第2世代
EDTV信号であるかを示す判定出力が与えられ、この
判定出力に基づいて表示装置9の垂直偏向を制御するよ
うになっている。表示装置9は画面のアスペクト比が1
6:9であり、NTSCデコーダ5からのR,G,B信
号に基づく表示を行う。
【0027】第2世代EDTV識別回路2は、入力され
たベースバンド映像信号に対して、NRZ復調処理、f
sc復調処理、fsc搬送波振幅検出処理及び確認信号検出
処理等を行う。NRZ復調処理によって、識別信号のビ
ット領域B1 乃至B4 で伝送されるNRZ形式の識別符
号がデコードされる。fsc復調処理によって、識別信号
のビット領域B6 乃至B23で伝送される色副搬送波周波
数の識別符号がデコードされる。ビット領域B6 乃至B
23の識別符号は、各ビット領域の境界位相又は確認信号
の位相によって制御情報を伝送する。例えば、カラーバ
ースト位相と同相である場合には識別符号が“0”であ
るものと判定し、逆相である場合には“1”であるもの
と判定する。即ち、第2世代EDTV識別回路2は色副
搬送波形式で伝送される識別符号をカラーバースト位相
で復調することによりビット領域B6 乃至B23の識別結
果を得る。
【0028】ところで、ビット領域B6 乃至B23の識別
符号のうちビット領域B18乃至B23の信号は誤り訂正符
号である。この誤り訂正符号はNRZ形式の識別符号及
び色副搬送波形式の識別符号のいずれも対象としてい
る。第2世代EDTV識別回路2は、NRZ復調処理及
びfsc復調処理のデコード結果をビット領域B18乃至B
23の誤り訂正符号を用いて誤り訂正して判定出力を得
る。図示しないチューナによって選局された映像信号が
十分なS/N比で入力された場合等においては、NRZ
復調処理及びfsc復調処理によるデコード結果に基づく
判定出力によって方式の識別が可能である。
【0029】第2世代EDTV識別回路2は、VTRの
再生信号が入力される場合等を考慮して、色副搬送波形
式の識別符号の挿入タイミングで入力映像信号の振幅を
検出することにより、色副搬送波形式の識別符号が挿入
されているか否かを検出するようになっている。第2世
代EDTV識別回路2は、図示しないチューナによって
選局された第2世代EDTV方式の映像信号が十分なS
/Nで入力された場合には、色副搬送波形式の識別符号
が挿入されていることを示す検出結果を出力し、入力映
像信号がNTSC方式の映像信号である場合には色副搬
送波形式の識別符号が挿入されていないことを示す検出
結果を出力する。
【0030】更に、第2世代EDTV識別回路2は、入
力映像信号のS/Nが低い場合又は入力映像信号がVT
Rの再生信号である場合等においては、色副搬送波形式
の識別符号が挿入されているか否かの判別が不能である
ことを示す検出結果を出力する。また、第2世代EDT
V識別回路2は、入力されたベースバンド映像信号に周
波数が4/7fscの確認信号が含まれるか否かも検出し
て検出結果を出力するようになっている。
【0031】第2世代EDTV識別回路2は、上述した
NRZ復調処理、fsc復調処理、fsc搬送波振幅検出処
理及び確認信号検出処理による判定出力及び検出結果に
基づいて入力映像信号の方式を示す判定出力を得る。即
ち、第2世代EDTV識別回路2は、fsc搬送波振幅検
出結果によって色副搬送波形式の識別符号が入力映像信
号中に含まれていることが示されるか、又は、確認信号
検出結果によって確認信号が入力映像信号中に含まれて
いることが示された場合には、NRZ復調処理及びfsc
復調処理によるデコード結果を判定出力として出力す
る。
【0032】一方、第2世代EDTV識別回路2は、f
sc搬送波振幅検出結果によって色副搬送波形式の識別符
号が入力映像信号中に含まれていないことが示され、且
つ、確認信号検出結果によって確認信号が含まれていな
いことが示された場合には、NRZ復調処理及びfsc復
調処理に基づく判定出力に拘らず、22H又は285H
の信号は識別信号ではなく映像信号であるものと判定す
る。即ち、この場合には、第2世代EDTV識別回路2
は入力されたベースバンド映像信号はNTSC方式の信
号であることを示す判定出力を出力する。更に、第2世
代EDTV識別回路2は、fsc搬送波振幅検出結果及び
確認信号検出結果から、色副搬送波形式の識別符号及び
確認信号が入力映像信号に含まれているか否かの判別が
不能であることが示された場合には、入力映像信号が第
2世代EDTV信号であるかNTSC信号であるかの判
別が不能であることを示す判定出力を出力するようにな
っている。
【0033】なお、第2世代EDTV識別回路2は、誤
り訂正処理によって訂正されずに残ったビット誤り又は
パリティ誤りが存在する場合にはエラー検出信号も判定
出力に含めて出力するようになっている。
【0034】第2世代EDTV識別回路2の判定出力は
総合判定回路8に与えられると共に、無画像部検出回路
3にも与えられる。無画像部検出回路3は、入力された
映像信号の無画像部の有無を判定する。この場合には、
無画像部検出回路3は第2世代EDTV識別回路2によ
る方式の判定出力に基づいて判断基準としての検出感度
を設定するようになっている。
【0035】図2は図1中の無画像部検出回路3の具体
的な構成を示すブロック図である。
【0036】入力ベースバンド映像信号は無画像部検出
回路3のペデスタルクランプ回路12及びタイミング発生
回路13に供給される。ペデスタルクランプ回路12は入力
ベースバンド映像信号の直流分を再生して、黒帯検出回
路14及び垂直エッジ検出回路15に出力する。黒帯検出回
路14及び垂直エッジ検出回路15は、画面の上下部の予め
定められた領域について、走査線単位で無画像部の有無
を検出するようになっている。タイミング発生回路13
は、入力映像信号が与えられて、無画像部の検出位置を
示す水平及び垂直タイミング信号HD,VDを発生して
無画像部判定回路16に出力するようになっている。
【0037】無画像部判定回路16は、黒帯検出回路14及
び垂直エッジ検出回路15の出力から、映像の上下に黒帯
が存在し、且つ黒帯の端部に垂直エッジが存在すること
を検出して、無画像部の有無を判定するようになってい
る。本実施例においては、黒帯検出回路14、垂直エッジ
検出回路15及び後述する周期性検出回路17には第2世代
EDTV識別回路2からの判定出力が与えられて、判定
出力に基づいて検出感度が変更されるようになってい
る。これにより、上下無画像部にノイズがある場合及び
垂直補強信号のレベルが極めて高い場合等であっても、
無画像部の検出誤りの発生を防止している。
【0038】図3は図2中の黒帯検出回路14の具体的な
構成を示すブロック図である。
【0039】ペデスタルクランプ回路12の出力は水平ロ
ーパスフィルタ(以下、水平LPFという)21に供給さ
れる。水平LPF21はベースバンド映像信号の水平低域
成分を通過させてスライス回路22に出力する。水平LP
F21によってベースバンド映像信号の輝度信号成分が抽
出される。スライス回路22は水平LPF21の出力レベル
を所定のスライスレベルでスライスする。即ち、スライ
ス回路22は水平LPF21の出力レベルが所定のスライス
レベルに到達するまでは所定のスライスレベルの出力を
無画像部判定回路16に出力する。こうして、スライス回
路22の出力により、ベースバンド映像信号の輝度信号成
分のレベルが所定値に到達しているか否かが判別可能で
ある。
【0040】第2世代EDTV信号においては、アスペ
クト比が4:3の表示画面の上下に表示される無画像部
のちらつきが目立たないように、無画像部に重畳される
垂直補強信号の振幅は制限される。従って、入力ベース
バンド映像信号に黒帯部が存在する場合には、スライス
回路22の出力は所定期間所定レベルとなる。即ち、ノイ
ズ等の影響によって無画像部のレベルが比較的高くなっ
た場合でも、スライスレベルを高く設定することにより
黒帯部と判断しやすくなり、逆に、スライスレベルを低
く設定すると黒帯部と判断しにくくなる。つまり、スラ
イスレベルが高いほど第2世代EDTV信号に対する検
出感度は高くなり、スライスレベルが低いほど第2世代
EDTV信号に対する検出感度は低くなる。
【0041】本実施例においては、スライスレベルはス
ライスレベル発生回路23によって変更されるようになっ
ている。スライスレベル発生回路23には第2世代EDT
V識別回路2から判定出力が入力される。スライスレベ
ル発生回路23は、第2世代EDTV識別回路2によっ
て、入力映像信号がNTSC方式の信号であることを示
す判定出力が出力された場合には、無画像部の検出誤り
を防止するために、スライスレベルを低くして、第2世
代EDTV信号に対する検出感度を低くするようになっ
ている。また、スライスレベル発生回路23は、第2世代
EDTV識別回路2から入力映像信号が第2世代EDT
V方式の信号であることを示す判定出力又は判定不能を
示す判定出力が出力された場合には、判定出力に基づい
てスライスレベルを高く設定して、第2世代EDTV信
号に対する検出感度を高くし、ノイズレベルが高い場合
でも入力映像信号がNTSC方式の信号であるものと誤
判定することを防止する。
【0042】なお、第2世代EDTV識別回路2の判定
出力に基づくスライスレベルの設定は、ノイズが混入し
た場合だけでなく、上下無画像部に重畳された垂直補強
信号のレベルが極めて高い場合でも有効であることは明
らかである。
【0043】図4は図2中の垂直エッジ検出回路15の具
体的な構成を示すブロック図である。
【0044】ペデスタルクランプ回路12からの輝度信号
は1H遅延回路25及び減算器26に供給される。1H遅延
回路25は入力された輝度信号を1H期間遅延させて減算
器26に与える。減算器26には1H期間前後の輝度信号が
入力され、減算器26は2入力を減算して差分を絶対値回
路27に出力する。絶対値回路27は1H前後の輝度信号の
差分の絶対値を求めて比較回路28に出力する。無画像部
から主画面部への切換り時と主画面部から無画像部への
切換り時とでは減算器26の出力の極性は異なるので、絶
対値回路27によって差分の絶対値を比較回路28に供給す
るのである。比較回路28は絶対値回路27の出力を所定の
垂直エッジ比較レベルと比較することにより垂直エッジ
の有無を示す垂直エッジ検出信号を出力する。
【0045】本実施例においては、垂直エッジ比較レベ
ルは垂直エッジ比較レベル発生回路29によって設定され
るようになっている。垂直エッジ比較レベル発生回路29
は第2世代EDTV識別回路2の判定出力が与えられ
て、入力映像信号が第2世代EDTV方式の信号である
ことを示す判定出力又は判定不能を示す判定出力が入力
された場合には、垂直エッジ比較レベルを低下させて第
2世代EDTV信号に対する検出感度を高く設定し、そ
うでない場合には、垂直エッジ比較レベルを高くして第
2世代EDTV信号に対する検出感度を低く設定するよ
うになっている。
【0046】このように構成された垂直エッジ検出回路
15においては、減算器26からの差分の絶対値が垂直エッ
ジ比較基準値よりも大きい場合には、垂直エッジが存在
するものと判断される。例えば、無画像部と主画面部と
の境界においては垂直エッジが存在し、比較回路28はこ
の境界タイミングにおいて垂直エッジの存在を示す垂直
エッジ検出信号を出力する。また、第2世代EDTV信
号が入力されたことを示す判定出力が与えられると、垂
直エッジ比較レベルが低く設定されるので、ノイズ又は
垂直補強信号によって無画像部のレベルが比較的高くな
っている場合でも、比較回路28は垂直エッジの存在を示
す垂直エッジ検出信号を出力することができる。これに
より、入力映像信号がNTSC方式の信号であるものと
誤判定することを防止することができる。
【0047】図2の無画像部判定回路16は、タイミング
発生回路13から水平及び垂直タイミング信号HD,VD
が与えられて、黒帯検出回路14からの黒帯部の検出結果
を走査線単位で計数する。また、無画像部判定回路16
は、垂直エッジが存在することを示す垂直エッジ検出信
号が発生した走査線位置を検出する。無画像部判定回路
16は、黒帯部の端部の走査線位置と垂直エッジの走査線
位置とが一致した場合には、入力映像信号が無画像部を
有するものと判断する。こうして、無画像部判定回路16
は、入力映像信号が無画像部を有するか否かを示す判定
出力を周期性検出回路17に出力するようになっている。
【0048】無画像部判定回路16の判定出力はフィール
ド毎に出力されている。周期性検出回路17は無画像部判
定回路16による判定出力を複数フィールド期間記憶し、
記憶した判定出力の周期性によって判定出力を補正する
ようになっている。周期性検出回路17は第2世代EDT
V識別回路2からの判定出力に基づいて周期性の判断基
準を変更するようになっている。例えば、周期性検出回
路17は、入力映像信号がNTSC方式の信号であること
を示す判定出力が入力された場合には、10フィールド
期間の記憶された10個の判定出力のうち8個以上の判
定出力が無画像部の存在を示す判定出力であるときにの
み無画像部の存在を示す判定出力をそのまま出力し、そ
うでないときには、無画像部がないことを示す判定出力
に変更して出力する。これに対し、入力映像信号が第2
世代EDTV方式の信号であることを示す判定出力又は
判定不能を示す判定出力が入力された場合には、周期性
検出回路17は、例えば、10フィールド期間の記憶され
た10個の判定出力のうち5個以上の判定出力が無画像
部の存在を示す判定出力であるときに無画像部の存在を
示す判定出力をそのまま出力し、そうでないときには、
無画像部がないことを示す判定出力に変更して出力す
る。こうして、周期性検出回路17は、S/Nが劣化した
場合及び垂直補強信号のレベルが極めて高い場合等にお
ける無画像部の判定精度を向上させている。
【0049】なお、無画像部の検出が正確に行われるよ
うに、黒帯検出回路14のスライスレベルの設定、垂直エ
ッジ検出回路15の垂直エッジ比較レベルの設定及び周期
性検出回路17の周期性の判断基準の設定を適宜行うよう
になっている。
【0050】周期性検出回路17からの判定出力は総合判
定回路(図1参照)8に供給される。総合判定回路8
は、第2世代EDTV識別回路2からの判定出力に含ま
れるエラー検出信号によって、ビット誤り又はパリティ
誤りが発生したことが示された場合及び第2世代EDT
V識別回路2から方式の識別が不能であることを示す判
定出力が出力された場合には、無画像部検出回路3の出
力を判定出力として出力し、そうでない場合には第2世
代EDTV識別回路2及び無画像部検出回路3の出力に
基づく判定出力を出力するようになっている。
【0051】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0052】入力端子1にはNTSC方式又は第2世代
EDTV方式のベースバンド映像信号が入力される。こ
のベースバンド信号はチューナによって選局して得た映
像信号であることもあり、また、VTRの再生信号であ
ることもある。入力ベースバンド映像信号はNTSCデ
コーダ5において輝度信号と色信号とに分離され、更
に、色信号は色差信号に復調される。NTSCデコーダ
5は輝度信号及び色差信号をR,G,B信号に変換して
表示装置9に出力する。
【0053】いま、チューナによって選局されて得られ
たNTSC方式のベースバンド映像信号が入力端子1に
入力されるものとする。第2世代EDTV識別回路2
は、識別信号挿入期間に確認信号が含まれているか否か
を検出する。この場合には、確認信号が含まれていない
ので、第2世代EDTV識別回路2はNTSC方式の信
号が入力されたことを示す判定出力を出力する。
【0054】一方、ベースバンド映像信号は無画像検出
回路3にも供給される。無画像部検出回路3は黒帯検出
回路14において黒帯部を検出し、垂直エッジ検出回路15
は垂直エッジ部を検出する。これらの検出結果に基づい
て無画像部判定回路16は無画像部の有無を判定する。こ
の場合には、第2世代EDTV識別回路2からNTSC
方式の信号が入力されたことを示す判定出力が出力され
ているので、黒帯検出回路14及び垂直エッジ検出回路15
は、第2世代EDTV方式に対する検出感度を小さく設
定する。これにより、無画像部は検出されにくくなり、
無画像部判定回路16は、NTSC方式の信号が入力され
たことを示す判定出力を確実に出力することができる。
この判定出力は周期性検出回路17を介して総合判定回路
8に与えられる。
【0055】総合判定回路8は第2世代EDTV識別回
路2及び無画像部検出回路3の出力に基づいて、NTS
C信号が入力されたことを示す判定出力を出力する。こ
の判定出力によって、垂直偏向回路7はNTSCデコー
ダ5の出力を表示装置9の中央のアスペクト比が4:3
の部分に表示するように垂直偏向を制御する。表示装置
9は水平偏向回路6及び垂直偏向回路7に偏向が制御さ
れてNTSC放送の画像を映出する。
【0056】ここで、チューナがS/Nが良好な第2世
代EDTV方式の信号を受信するものとする。この場合
には、第2世代EDTV識別回路2は、識別信号挿入期
間において確認信号を検出すると共に、ビット領域B6
乃至B23において色副搬送波形式の識別符号が挿入され
ていることを検出する。これにより、第2世代EDTV
識別回路2は、NRZ復調処理及びfsc復調処理による
デコード結果を誤り訂正して、判定出力として出力す
る。この判定出力は入力された映像信号がレターボック
ス形式の信号であること、無画像部に補強信号が多重さ
れていることを示している。
【0057】第2世代EDTV識別回路2の判定出力に
よって、無画像部検出回路3の黒帯検出回路14、垂直エ
ッジ検出回路15及び周期性検出回路17は第2世代EDT
V信号に対する検出感度が高く設定される。これによ
り、無画像部検出回路3からは無画像部が存在すること
を示す判定出力が得られ、総合判定回路8の判定出力は
第2世代EDTV方式の信号が入力されたことを示すも
のとなる。
【0058】この場合にはNTSCデコーダ5の出力は
無画像部及び主画面部を有しており、無画像部には垂直
補強信号が多重されている。垂直偏向回路7は総合判定
回路8の判定出力に基づいて、垂直振幅をNTSC方式
の信号が入力された場合の4/3倍に設定する。これに
より、表示装置9には画面全域にアスペクト比が16:
9の第2世代EDTV画像が映出される。
【0059】ここで、無画像部に重畳されている垂直補
強信号のレベルが極めて高いものとする。この場合にお
いても、黒帯検出回路14、垂直エッジ検出回路15及び周
期性検出回路17は第2世代EDTV信号に対する検出感
度が高く設定されていることから、無画像部検出回路3
が無画像部を映像と誤判別することは防止される。
【0060】次に、入力端子1にS/Nが劣化した映像
信号又はVTRの再生信号が入力されるものとする。こ
の場合には、入力映像信号がNTSC方式の信号であっ
ても、色副搬送波形式の識別符号期間及び確認信号期間
の入力映像信号のレベルが例えばノイズによって比較的
高くなることがある。また、逆に、入力映像信号が第2
世代EDTV方式の映像信号である場合であっても、色
副搬送波形式の識別符号及び確認信号のレベルが低下す
ることもある。即ち、fsc搬送波振幅検出結果及び確認
信号検出結果は方式の判定が不能であることを示す。
【0061】第2世代EDTV識別回路2は入力映像信
号の方式が識別不能であることを示す判定出力を出力
し、総合判定回路8は無画像部検出回路3の出力を判定
出力として用いる。
【0062】いま、例えば、第2世代EDTV信号が入
力されるものとする。第2世代EDTV信号の無画像部
はノイズの影響によって比較的高いレベルとなってい
る。無画像部検出回路3の黒帯検出回路14は、連続した
走査線が黒帯部であるか否かを検出する。また、垂直エ
ッジ検出回路15は黒帯部の端部において垂直エッジが存
在するか否かを検出する。この場合には、黒帯検出回路
14、垂直エッジ検出回路15及び周期性検出回路17は、第
2世代EDTV識別回路2の判定結果に基づいて、第2
世代EDTV信号に対する検出感度が高く設定されてい
ることから、無画像部のレベルが高い場合でも、周期性
検出回路17からは無画像部があることを示す判定出力が
出力される。
【0063】こうして、総合判定回路8からは第2世代
EDTV信号が入力されたことを示す判定出力が出力さ
れ、表示装置9には第2世代EDTV映像が正常なアス
ペクト比で表示される。
【0064】このように、本実施例においては、第2世
代EDTV識別回路2の判定出力に基づいて無画像部検
出回路3の検出感度を変更させており、入力映像信号の
S/Nが不良である場合及び垂直補強信号のレベルが極
めて高い場合であっても、無画像部を正確に検出するこ
とができ、入力映像信号の方式に応じた最適の画面モー
ドを設定することができる。
【0065】なお、上記実施例においては、黒帯検出回
路14、垂直エッジ検出回路15及び周期性検出回路17の検
出感度を第2世代EDTV識別回路2からの判定出力に
基づいて同様に変更したが、これらの回路のうち1つ又
は2つの回路のみの検出感度を変更してもよい。
【0066】図5は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。図8において図1と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0067】図1の実施例は第2世代EDTV識別回路
の判定出力によって無画像部検出回路の検出感度を変更
した。しかし、第2世代EDTV信号が確実に識別され
ることのみを考慮した場合には、第2世代EDTV識別
回路31の検出に用いられるパラメータを信号パターン等
の識別信号以外の条件で最適化した方がより正確な判定
が可能となる。この理由から、本実施例は無画像部検出
回路の判定出力に基づいて第2世代EDTV識別回路の
判定感度を変更するようにしたものである。
【0068】入力端子1を介して入力されたベースバン
ド映像信号は第2世代EDTV識別回路31及び無画像部
検出回路32に供給される。無画像部検出回路32は、図2
の無画像部検出回路3と同様の構成であり、黒帯検出回
路14、垂直エッジ検出回路15及び周期性検出回路17のス
ライスレベル、垂直エッジ比較レベル及び周期性の判断
基準を固定にしたものである。無画像部検出回路32の判
定出力は総合判定回路8に与えられると共に、第2世代
EDTV識別回路31にも与えられるようになっている。
【0069】図6は図5中の第2世代EDTV識別回路
31の具体的な構成を示すブロック図である。
【0070】入力端子1を介して入力されたベースバン
ド映像信号は、第2世代EDTV識別回路31のNRZ復
調回路41、fsc復調回路42及び確認信号検出回路43に供
給される。NRZ復調回路41は、識別信号のビット領域
B1 乃至B4 で伝送されるNRZ形式の識別符号をデコ
ードしてシフトレジスタ44及び識別判定回路46に出力す
る。
【0071】fsc復調回路42は、識別信号のビット領域
B6 乃至B23で伝送される色副搬送波周波数の識別符号
をデコードする。上述したように、ビット領域B6 乃至
B23の識別符号は、各ビット領域の境界位相又は確認信
号の位相によって制御情報を伝送する。即ち、fsc復調
回路42は色副搬送波形式で伝送される識別符号をカラー
バースト位相で復調することにより識別結果を得る。f
sc復調回路42の出力はシフトレジスタ44に供給される。
【0072】シフトレジスタ44はNRZ復調回路41及び
fsc復調回路42の出力を保持してCRCパリティ処理回
路45に出力する。上述したように、ビット領域B6 乃至
B23の識別符号のうちビット領域B18乃至B23の信号は
誤り訂正符号である。CRCパリティ処理回路45はビッ
ト領域B18乃至B23の誤り訂正符号を用いてNRZ形式
の識別符号及び色副搬送波形式の識別符号の誤りを訂正
して識別判定回路46に出力する。なお、CRCパリティ
処理回路45は訂正されずに残ったビット誤り又はパリテ
ィ誤りが存在する場合にはエラー検出信号も識別判定回
路46に出力するようになっている。
【0073】確認信号検出回路43は、入力されたベース
バンド映像信号に周波数が4/7fscの確認信号が含ま
れるか否かを検出するために、入力映像信号に含まれる
確認信号帯域の通過信号を識別判定回路46に出力するよ
うになっている。タイミング発生回路48は、同期回路4
から水平及び垂直同期信号が与えられて、シフトレジス
タ44にタイミング信号を供給するようになっている。
【0074】識別判定回路46は、NRZ復調回路41、確
認信号検出回路43及びCRCパリティ処理回路45の出力
を取込む。識別判定回路46は、確認信号検出回路43の出
力の絶対値振幅を所定の閾値と比較することにより、入
力映像信号に確認信号が含まれているか否かを検出す
る。なお、識別判定回路46は、確認信号帯域の通過信号
の絶対値振幅が所定の2つの閾値の範囲内である場合に
は、確認信号が含まれているか否かの判別が不能である
ことを示す検出結果を出力するようになっている。
【0075】識別判定回路46は、確認信号が入力映像信
号中に含まれているものと判断した場合には、CRCパ
リティ処理回路45の出力を判定出力として出力する。一
方、識別判定回路46は、確認信号が含まれていないもの
と判断した場合には、CRCパリティ処理回路45の出力
に拘らず、22H又は285Hの信号は識別信号ではな
く映像信号であるものと判定する。すなわち、この場合
には、入力されたベースバンドビデオ信号はNTSC方
式の信号であることを示す判定出力を出力する。また、
識別判定回路46は、CRCパリティ処理回路45からのエ
ラー検出信号も判定出力に含めて出力するようになって
いる。
【0076】本実施例においては、識別判定回路46が確
認信号の検出に用いる閾値は、無画像部検出回路32の判
定出力に基づいて変更されるようになっている。即ち、
無画像部検出回路32の判定出力によって無画像部の存在
が示された場合には、識別判定回路46は閾値を比較的低
い値に設定し、そうでない場合には、閾値を比較的高い
値に設定するようになっている。これにより、無画像部
検出回路32によって無画像部の存在が示された場合に
は、第2世代EDTV信号に対する判定感度は高くなっ
て、第2世代EDTV方式の信号が入力されたことを示
す判定出力が出力されやすくなる。
【0077】識別判定回路46の出力は周期性検出回路47
に供給されるようになっている。周期性検出回路47は、
識別判定回路46による判定出力を複数フィールド期間記
憶し、記憶した判定出力の周期性によって判定出力を補
正するようになっている。周期性検出回路47は無画像部
検出回路32からの判定出力に基づいて周期性の判断基準
を変更するようになっている。例えば、周期性検出回路
47は、入力映像信号が無画像部を有していない信号、即
ち、NTSC方式の信号であることを示す判定出力が入
力された場合には、10フィールド期間の記憶された1
0個の判定出力のうち8個以上の判定出力が第2世代E
DTV方式の信号が入力されたことを示す判定出力であ
るときにのみ第2世代EDTV方式を示す判定出力をそ
のまま出力し、そうでないときには、NTSC方式の信
号が入力されたことを示す判定出力に変更して出力す
る。
【0078】これに対し、入力映像信号が無画像部を有
する第2世代EDTV方式の信号であることを示す判定
出力が入力された場合には、周期性検出回路47は、例え
ば、10フィールド期間の記憶された10個の判定出力
のうち5個以上の判定出力が第2世代EDTV方式の信
号が入力されたことを示す判定出力であるときに、この
判定出力をそのまま出力し、そうでないときには、NT
SC方式の信号が入力されたことを示す判定出力に変更
して出力する。こうして、周期性検出回路47は、S/N
が劣化して識別信号のレベルが低下した場合でも、確実
に第2世代EDTV方式の信号を検出することが可能で
ある。周期性検出回路47の判定出力は総合判定回路8に
供給される。
【0079】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0080】ベースバンド映像信号は無画像部検出回路
32に与えられて、無画像部の有無が検出される。無画像
部検出回路32の判定出力は総合判定回路8に与えられる
と共に、第2世代EDTV識別回路31にも与えられる。
入力された映像信号は第2世代EDTV識別回路31のN
RZ復調回路41及びfsc復調回路42にも供給される。
【0081】第2世代EDTV信号の識別信号中のNR
Z形式の識別符号はNRZ復調回路41によってデコード
され、色副搬送波形式の識別符号はfsc復調回路42によ
ってデコードされる。これらのデコード結果はシフトレ
ジスタ44を介してCRCパリティ処理回路45に供給され
て誤り訂正された後識別判定回路46に出力される。
【0082】また、確認信号検出回路43によって入力映
像信号から確認信号が検出される。NTSC方式の映像
信号には確認信号が含まれていないので、確認信号検出
回路43によって確認信号が検出されない場合には、識別
判定回路46は入力端子1にNTSC方式の信号が入力さ
れたことを示す判定出力を出力する。
【0083】いま、入力端子1にS/Nが不良な第2世
代EDTV方式の信号が入力されるものとする。この場
合には、確認信号のレベルは比較的低下する。しかし、
無画像部検出回路32によって無画像部の存在を示す判定
出力が入力されているので、識別判定回路46は確認信号
の検出に用いる閾値として低い値を設定する。これによ
り、S/Nが不良である場合でも、識別判定回路46はN
RZ復調回路41及びfsc復調回路42の出力を判定出力と
して選択する。こうして、第2世代EDTV識別回路31
から第2世代EDTV信号が入力されたことを示す判定
出力が出力される。
【0084】更に、この場合には、周期性検出回路47
は、所定フィールド期間における各フィールドの判定出
力が比較的低い回数だけ第2世代EDTV信号が入力さ
れたことを示すものである場合でも、第2世代EDTV
信号を示す判定出力をそのまま出力する。こうして、第
2世代EDTV信号の識別が確実に行われる。
【0085】他の作用は図1の実施例と同様である。
【0086】このように、本実施例においては、無画像
部の存在を示す判定出力を用いて、第2世代EDTVの
識別信号の判別を行っており、第2世代EDTV識別回
路単独で識別を行う場合よりも識別精度を向上させるこ
とができる。
【0087】なお、上記実施例においては、識別判定回
路46及び周期性検出回路47の判定基準を無画像部検出回
路32の判定出力に基づいて同様に変更したが、いずれか
一方の回路のみの判定基準を変更してもよい。
【0088】上記各実施例においては、第2世代EDT
V識別回路又は無画像部検出回路の一方の判定出力を用
いて他方の判断基準を変更する例を具体的に説明した
が、判断基準の種類及び変更する判断基準の組合せ等は
その主旨を逸脱しない範囲内で種々応用変更することが
できる。また、上記各実施例においては、判定出力に基
づいて垂直方向の偏向処理によって正常なアスペクト比
の映像を映出させるようにしたが、垂直補強信号のマス
キング処理等にも利用することができること等は明らか
である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力された映像信号の方式を確実に判別することができる
と共に、入力された映像信号の方式に応じた最適なモー
ドに設定することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテレビジョン受像機の一実施例を
示すブロック図。
【図2】図1中の無画像部検出回路3の具体的な構成を
示すブロック図。
【図3】図2中の黒帯検出回路14の具体的な構成を示す
ブロック図。
【図4】図2中の垂直エッジ検出回路15の具体的な構成
を示すブロック図。
【図5】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図6】図5中の第2世代EDTV識別回路31の具体的
な構成を示すブロック図。
【符号の説明】
2…第2世代EDTV識別回路、3…無画像部検出回
路、7…垂直偏向回路、8…総合判定回路、9…表示装

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の識別信号が多重されたワイドアス
    ペクトテレビジョン信号又は非ワイドアスペクトテレビ
    ジョン信号に基づく入力映像信号に所定の信号処理を施
    してモニタに供給する映像信号処理手段と、 前記入力映像信号の前記識別信号の有無を判定して識別
    信号判定出力を出力する識別手段と、 前記識別信号判定出力に基づいて設定した判断基準を用
    いて前記入力映像信号の無画像部の有無を判定して無画
    像部判定出力を出力する無画像部検出手段と、 前記識別信号判定出力及び前記無画像部判定出力の少な
    くとも一方に基づいて前記入力映像信号の方式を判別し
    て前記モニタの表示を制御する制御手段とを具備したこ
    とを特徴とするテレビジョン受像機。
  2. 【請求項2】 前記無画像部検出手段は、 前記入力映像信号のペデスタルをクランプするペデスタ
    ルクランプ回路と、 前記ペデスタルクランプ回路の出力に黒帯部が含まれる
    か否かを検出する黒帯検出手段と、 前記ペデスタルクランプ回路の出力に含まれる垂直エッ
    ジを検出する垂直エッジ検出手段と、 前記黒帯部が所定の走査線期間連続すると共に、前記黒
    帯部の端部の走査線と前記垂直エッジが存在する走査線
    とが一致することにより前記入力映像信号が無画像部を
    有していることを検出する無画像部判定手段と、 前記黒帯検出手段における黒帯部検出の判断基準及び前
    記垂直エッジ検出手段における垂直エッジ検出の判断基
    準の少なくとも一方を前記識別信号判定出力に基づいて
    変更させる検出感度決定手段とを具備したことを特徴と
    する請求項1に記載のテレビジョン受像機。
  3. 【請求項3】 前記黒帯検出手段は、前記入力映像信号
    の輝度信号水平低域成分のレベルを前記判断基準に応じ
    たスライスレベルでスライスするスライス回路を具備し
    たことを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像
    機。
  4. 【請求項4】 前記垂直エッジ検出手段は、1水平期間
    前後の前記入力映像信号同士の差分の絶対値を前記判断
    基準に応じた基準値と比較する比較手段を具備したこと
    を特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像機。
  5. 【請求項5】 前記無画像部検出手段は、前記無画像部
    判定出力の周期性を前記判断基準に基づいて判定して前
    記無画像部判定出力の安定度に応じて前記無画像部判定
    出力を補正して出力する周期性検出手段を具備したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一方に記
    載のテレビジョン受像機。
  6. 【請求項6】 所定の識別信号が多重されたワイドアス
    ペクトテレビジョン信号又は非ワイドアスペクトテレビ
    ジョン信号に基づく入力映像信号に所定の信号処理を施
    してモニタに供給する映像信号処理手段と、 前記入力映像信号の無画像部の有無を判定して無画像部
    判定出力を出力する無画像部検出手段と、 前記無画像部判定出力に基づいて設定した判断基準を用
    いて前記入力映像信号の前記識別信号の有無を判定して
    識別信号判定出力を出力する識別手段と、 前記識別信号判定出力及び前記無画像部判定出力の少な
    くとも一方に基づいて前記入力映像信号の方式を判別し
    て前記モニタの表示を制御する制御手段とを具備したこ
    とを特徴とするテレビジョン受像機。
  7. 【請求項7】 前記ワイドアスペクトテレビジョン信号
    は、第2世代EDTV方式の信号であり、前記非ワイド
    アスペクトテレビジョン信号はNTSC方式の信号であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項6のいずれか一
    方に記載のテレビジョン受像機。
  8. 【請求項8】 前記識別手段は、前記識別信号多重期間
    の前記入力映像信号を復調して前記入力映像信号が第2
    世代EDTV方式の信号であるかNTSC方式の信号で
    あるかを判定して判定結果を出力する復調手段と、 前記識別信号に含まれる確認信号の振幅を検出する確認
    信号検出手段と、 前記復調手段における判定の判断基準及び前記確認信号
    検出手段における振幅検出の判断基準の少なくとも一方
    を前記無画像部判定出力に基づいて変更させる判定感度
    決定手段とを具備したことを特徴とする請求項6に記載
    のテレビジョン受像機。
  9. 【請求項9】 前記識別手段は、前記識別信号判定出力
    の周期性を前記判断基準に基づいて判定して前記識別信
    号判定出力の安定度に応じて前記識別信号判定出力を補
    正して出力する周期性検出手段を具備したことを特徴と
    する請求項6又は請求項8のいずれか一方に記載のテレ
    ビジョン受像機。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記識別信号判定出
    力及び前記無画像部判定出力の少なくとも一方に基づい
    て、前記モニタの垂直偏向を制御するか又は前記映像信
    号処理手段の出力の無画像部に対するマスキング処理を
    制御することを特徴とする請求項1又は請求項6のいず
    れか一方に記載のテレビジョン受像機。
JP7055350A 1995-03-15 1995-03-15 テレビジョン受像機 Pending JPH08251506A (ja)

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