JPH08250924A - 電磁結合形アンテナ - Google Patents
電磁結合形アンテナInfo
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- JPH08250924A JPH08250924A JP7740395A JP7740395A JPH08250924A JP H08250924 A JPH08250924 A JP H08250924A JP 7740395 A JP7740395 A JP 7740395A JP 7740395 A JP7740395 A JP 7740395A JP H08250924 A JPH08250924 A JP H08250924A
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Abstract
テナの構成素子アンテナとして好適なアンテナを実現す
る。 【構成】輪郭形状が円形のル−プ形導体に一端が接続さ
れ、他端がル−プ形導体の中心に一致する半径方向の導
体と、ル−プ形導体の適宜箇所に接続され、ル−プ形導
体の外側に突出した直線状導体より成る摂動素子とによ
って構成される放射部品の一部を備えている。ル−プ形
導体と適宜間隔を隔てて反射板を設けてある。ル−プ形
導体と反射板との間に設けられ、一端がル−プ形導体に
接続され、他端がル−プ形導体の中心に一致する半径方
向の導体と適宜間隔を隔ててほぼ平行に設けられた平行
導体及びこの平行導体の端部に接続され、この平行導体
に対して直角方向に設けられた直交導体より成る逆L字
形導体を備えている。
Description
の構成素子アンテナ等に好適な電磁結合形アンテナに関
するものである。
ンテナとして従来用いられているル−プアンテナの要部
を示す斜視図で、21はル−プ形導体で、円周長が設計
周波数に対応する波長のほぼ一波長の長さの円形導体よ
り成る。221 は逆L字形導体の一部を形成する半径方
向の導体で、一端をル−プ形導体21に接続し、他端を
ル−プ形導体の中心点に一致させてある。222 は逆L
字形導体の他の一部を形成する導体、すなわち、図にお
いて垂直方向の導体で、その上端を半径方向の導体22
1 の端部、すなわち、ル−プ形導体21の中心点に一致
する端部に接続してある。23は反射板で、その一部に
穿った貫通孔24に垂直方向の導体222 の下端部を挿
通(垂直方向の導体222 が反射板23に接触しないよ
うにして挿通)し、反射板23の裏面に取り付けた導波
管等の導波路(図には現われていない)の端部に穿った
孔隙から垂直方向の導体222 の下端部をプロ−ブとし
て導波路内に挿入してある。251 および252 は摂動
素子である。摂動素子251 および252 の取り付け箇
所、各長さを適当に選定し、反射板23の裏面に取り付
けた導波路、垂直方向の導体222 の下端部より成るプ
ロ−ブを介して高周波電力を加えると、ル−プ形導体2
1における高周波電流が、設計周波数において進行波分
布となり、ル−プ形導体21の形成する面に対して直角
の方向に円偏波の電磁波を放射する。
において、ル−プ形導体21の形成する面と反射板23
との間隔を0.099λ0 (λ0 は設計周波数に対応す
る自由空間波長)に選ぶとともに、摂動素子251 およ
び252 の取り付け箇所、各長さを適当に調整した際の
利得および軸比の周波数特性を示すもので、比較的高利
得で、良好な円偏波特性を呈している。図14におい
て、横軸は設計周波数f0 に対する比周波数、縦軸は利
得(dB)または軸比(dB)、実線は利得、破線は軸
比である。
アンテナは、ル−プ形導体21、半径方向の導体2
21、摂動素子251 および252 が、すべて同一平面
に含まれているため、その製作に当たって、適宜厚さの
金属板にプレス加工を施し、打ち抜きによってル−プ形
導体21、半径方向の導体221 、摂動素子251 およ
び252 を一体に形成することが可能であるが、垂直方
向の導体222 までを含めて一体に形成することは不可
能である。すなわち、例えば、半径方向の導体221 を
ル−プ形導体21の半径の長さから延長してほぼ直径に
近い長さに形成し、打ち抜き後、半径方向の導体221
の部分と延長部分との境界を直角に折り曲げると、半径
方向の導体221 の部分の長さがル−プ形導体21の半
径の長さに等しく、直角に折り曲げて形成された垂直方
向の導体222 の部分の長さもル−プ形導体21の半径
にほぼ等しい長さとなる。ル−プ形導体21の円周の長
さは、前記のように、設計周波数に対応する波長のほぼ
一波長分であるから、垂直方向の導体222 の長さは、
ほぼ1/(2π)波長となる。反射板23の裏面に取り
付けた導波路に取り付けるプロ−ブは、ほぼ1/4 波長の
長さを必要とするから、上記のようにして形成した垂直
方向の導体222 は、その全長を利用しても、すなわ
ち、ル−プ形導体21と反射板23とを密着させたとし
ても、上記のようにして形成した垂直方向の導体222
によってプロ−ブを形成することは不可能である。反射
板23の裏面に、導波管等の導波路を取り付ける代わり
に、同軸接栓を取り付け、上記のようにして形成した垂
直方向の導体222 の下端部を、同軸接栓の内部導体に
熔接するようにすれば、アンテナの励振回路を形成する
ことは可能である。垂直方向の導体222 を上記のよう
に半径方向の導体221 とともに同時に形成することな
く、打ち抜きによって、ル−プ形導体21、摂動素子2
51 および252 とともに半径方向の導体221 のみを
形成し、その一端に所要の長さの垂直方向の導体22
2 、すなわち、ル−プ形導体21の形成する面と反射板
23との所要間隔に対応する長さと、導波路に取り付け
るプロ−ブを形成するに足る長さとの合計の長さに等し
い垂直方向の導体222 の上端部を半径方向の導体22
1 の内端部に熔接するようにすれば、反射板23の裏面
に導波管等の導波路を設けて励振回路を形成することが
可能となる。上記のように、反射板23の裏面に同軸接
栓を取り付ける場合には、垂直方向の導体222 の下端
部と同軸接栓の内部導体とを接続させるために熔接作業
を必要とし、反射板23の裏面に導波管等の導波路を取
り付ける場合には、この導波路に挿入するプロ−ブの長
さと、ル−プ形導体21と反射板23との間隔に等しい
長さとの合計の長さを有する垂直方向の導体222 の上
端部を、半径方向の導体221 の内端部に接続するため
に、熔接作業を必要とし、場合によっては、熔接部分の
機械的強度を高めるために、例えば、半径方向の導体2
21 の内端部に貫通孔を穿ち、この貫通孔に垂直方向の
導体222 の上端部を挿入して熔接を行う場合もあるた
め、このアンテナをアレイアンテナの構成素子アンテナ
として利用する場合のように、特性の揃ったアンテナの
量産には甚だ不適である。
252 とともに半径方向の導体221 を打ち抜く場合
に、半径方向の導体221 を、ル−プ形導体21の直径
近くまで延長して打ち抜いた後、半径方向の導体221
およびその延長部分を、ル−プ形導体21と半径方向の
導体221 の接続点から下方に直角に折り曲げると、こ
の折り曲げ箇所から下端部までの長さは、ル−プ形導体
21のほぼ直径に等しく、したがって、ほぼ1/π波長
の長さとなるから、その下端部のほぼ1/4 波長の長さの
部分をプロ−ブとして利用しても、なお余裕を生ずるこ
ととなる。この製作手法においては熔接作業を含まない
点で量産に好適であるが、アレイアンテナの構成素子ア
ンテナとしては不適である。すなわち、アレイアンテナ
においては、一般に構成素子アンテナの励振位相を各別
に制御して、アレイアンテナの放射特性を制御する必要
があり、図13に示したアンテナを構成素子アンテナと
した場合には、各構成素子アンテナが放射する円偏波放
射波の放射位相を制御してアレイアンテナの放射特性を
制御することとなるが、円偏波放射波の放射位相を制御
する具体手段としては、ル−プ形導体21と半径方向の
導体221 の接続点をル−プ形導体21の中心の周りに
回転させることによって目的を達することができる。図
13に示したアンテナの製作に当たって、所要の長さの
垂直方向の導体222 の上端部を半径方向の導体221
の端部に熔接し、垂直方向の導体222 の下端部を導波
路に挿入してプロ−ブとして機能させるように構成した
場合には、垂直方向の導体222 の軸方向をル−プ形導
体21の中心に一致させることが可能であるとともに、
垂直方向の導体222 の下端部を導波路内に挿入するに
当たって垂直方向の導体222 の軸の周りに回転自在に
挿入することが可能であるから、ル−プ形導体21を垂
直方向の導体222 とともに、垂直方向の導体222 の
周りに回転させることによって、円偏波放射波の放射位
相を自在に変えることができるが、半径方向の導体22
1 の端部と垂直方向の導体222 の上端部とを熔接処理
によって接続する必要があるため、量産に不適であるこ
と前述のとおりである。半径方向の導体221 と垂直方
向の導体222 とを熔接手段を用いることなく最初から
一体に打ち抜き形成し、中間部から折り曲げて形成した
垂直方向の導体222 の下端部を同軸接栓の内部導体に
熔接してアンテナを形成した場合にも、垂直方向の導体
222 の軸方向をル−プ形導体21の中心に一致させる
ことが可能であるが、ル−プ形導体21を垂直方向の導
体222 の周りに回転させるためには、垂直方向の導体
222 の下端部と同軸接栓の内部導体との接続を破って
ル−プ形導体21を回転させた後、再び、垂直方向の導
体222 の下端部と同軸接栓の内部導体とを熔接する必
要があり、このような処理をアレイアンテナを構成する
すべての素子アンテナに実施することは実際問題として
不可能である。半径方向の導体221 と垂直方向の導体
222 とを熔接手段を用いることなく最初から一体に打
ち抜き形成し、半径方向の導体221 とル−プ形導体2
1との接続点から半径方向の導体221 および垂直方向
の導体222 をル−プ形導体21の面に対して直角に折
り曲げてアンテナを製作した場合には、製作に当たって
熔接作業を伴わないという利点のあること前述のとおり
であるが、ル−プ形導体21と半径方向の導体221 と
の接続点をル−プ形導体21の中心の周りに回転させる
ことは不可能であるから、このようなアンテナをアレイ
アンテナの構成素子アンテナとして用いた場合には、各
構成素子アンテナの放射波の放射位相の制御によって、
アレイアンテナの放射特性を制御することはできない。
ル−プ形導体21の円周長を設計周波数に対応する波長
のほぼ一波長の整数倍、例えば、2倍に選べば、ル−プ
形導体21、半径方向の導体221 、摂動素子251 お
よび252 を金属板の打ち抜きによって一体に形成する
に当たって、半径方向の導体221 をル−プ形導体21
の半径の長さから延長してほぼ直径に近い長さに形成
し、金属板の打ち抜き後、半径方向の導体221 の部分
と延長部分との境界を直角に折り曲げることによって垂
直方向の導体222 を形成すると、この場合における垂
直方向の導体222 の長さは、ル−プ形導体21の円周
長を設計周波数に対応する波長のほぼ一波長に選んだ場
合における垂直方向の導体222 の部分の長さより長く
なり、垂直方向の導体222 の下端部を導波路の内部に
挿入するプロ−ブとして利用可能となるが、この場合に
はル−プ形導体21の円周長を長くした分だけアンテナ
全体が大型となるのを免れることができない。ル−プ形
導体21の円周長を設計周波数に対応する波長のほぼ一
波長に選んだ場合、または、ほぼ一波長の整数倍に選ん
だ場合の何れの場合においても、図13に示した従来の
アンテナにおいては、次のような欠点を避けることがで
きない。すなわち、例えば、摂動素子251 および25
2 の取り付け数(零を含む)、取り付け箇所、各摂動素
子の長さ等が異なるル−プ形導体21より成る放射部品
を予め各種用意し、必要に応じて放射部品を取り替えて
アンテナの放射特性を変えようとするような場合、半径
方向の導体221 および垂直方向の導体222 より成る
逆L字形導体がル−プ形導体21と一体に形成されてい
るから、各種用意すべき放射部品のコストが高くなるの
を免れることができない。ル−プ形導体21と半径方向
の導体221 および垂直方向の導体222 より成る逆L
字形導体とを分離して形成することによって放射部品の
コストを下げようとする場合には、放射部品の交換に際
してル−プ形導体21と半径方向の導体221 の端部と
の結合を破り、新しい放射部品と取り替えた後、新しい
放射部品におけるル−プ形導体21と半径方向の導体2
21 の端部との熔接を行う必要があるから、矢張りコス
トを下げることができない。
対応する波長のほぼ一波長またはその整数倍の周長を有
するル−プ形導体と、ル−プ形導体に一端が接続され、
長手方向が、ル−プ形導体の中心部に向かう導体と、ル
−プ形導体と適宜間隔を隔てて設けられた反射板と、ル
−プ形導体と反射板との間に設けられ、ル−プ形導体に
一端が接続された導体に対してほぼ平行に設けられた導
体およびこの平行導体の端部に接続され、この平行導体
に対して直角方向に設けられた直交導体より成る逆L字
形導体とを備えて成る電磁結合形アンテナを実現するこ
とによって、従来のアンテナの欠点を除こうとするもの
である。
図で、1はル−プ形導体で、円周の長さが、設計周波数
に対応する波長のほぼ一波長またはその整数倍の長さの
導体より成る。2は一端がル−プ形導体1の任意の箇所
に接続され、長手方向が、ル−プ形導体1の中心部に向
かい、他端がル−プ形導体1の中心にほぼ一致し、した
がって、全長がル−プ形導体1の半径にほぼ等しい導体
より成る。(以下、導体2を半径方向の導体と記載す
る。) 3は逆L字形導体で、適宜間隔を隔てて半径方向の導体
2とほぼ平行に配設された導体部分31 (以下、平行導
体部分と記載する。)と、平行導体部分31 と直角方向
で、平行導体部分31 を挟んでル−プ形導体1の面と反
対側に屈曲した導体部分32 (以下、直交導体部分と記
載する。)とより成る。4は反射板で、その反射面をル
−プ形導体1の形成する面と適宜間隔を隔てて両面がほ
ぼ平行となるように設けてある。5は反射板4の一部に
穿った貫通孔で、反射板4の裏面には導波管等の導波路
(図には現われていない。)が取り付けられ、その管壁
のうち、貫通孔5の穿設箇所と一致する箇所にプロ−ブ
の挿入孔を穿ってある。直交導体部分32 の長さを、ル
−プ形導体1の面と反射板4との所要間隔に対応する長
さと導波路に挿入するプロ−ブの長さとの合計の長さに
選び、直交導体部分32 の端部を、反射板4および導波
路の管壁の何れにも接触することなく貫通孔5に挿通
し、更に導波路内に挿入してプロ−ブとして作用するよ
うに形成してある。61 および62 は摂動素子で、ル−
プ形導体1の適宜箇所からル−プ形導体1の外側または
内側に適宜の長さだけ突出する直線状の導体より成り、
その取り付け箇所および各突出長さを適宜調整すること
によって、ル−プ形導体1上の高周波電流が設計周波数
において進行波分布となるように制御することができ
る。図1には2個の摂動素子61 および62 を設けた場
合を例示してあるが、何れか1個の摂動素子のみを設け
るようにしてもよい。なお、ル−プ形導体1の中心と反
射板4の中心とは必ずしも一致させる必要はない。
ては、摂動素子61 および62 の取り付け箇所、各素子
の長さ等を予め適当に調整した後、反射板4の裏面に設
けた導波路および逆L字形導体3の直交導体部分32 の
端部によって形成されるプロ−ブを介して高周波電力を
加えると、逆L字形導体3の平行導体部分31 と半径方
向の導体2との間の電磁結合を介してル−プ形導体1に
加えられる高周波電流は、ル−プ形導体1上において進
行波分布となり、ル−プ形導体1の面に対して直角方向
に円偏波の電磁波を放射する。図2は、図1に示した本
発明アンテナにおいて、ル−プ形導体1の面と反射板4
との間隔を0.099λ0 (λ0 は設計周波数f0 に対
応する自由空間波長)に選び、半径方向の導体2の長さ
および逆L字形導体3の平行導体部分31 の長さを、そ
れぞれル−プ形導体1の半径に一致させるとともに、軸
比を改善するために、摂動素子61 および62 の取り付
け箇所および各突出長さを適当に調整した際における利
得および軸比の周波数特性を示すもので、比較的高利得
で、良好な円偏波特性を呈している。図2において、横
軸は設計周波数f0 に対する比周波数、縦軸は利得(d
B)または軸比(dB)、実線は利得、破線は軸比であ
る。
1、半径方向の導体2、摂動素子61 および62 がすべ
て同一平面に含まれるように形成することが可能である
から、本発明アンテナの製作に当たっては、例えば、適
宜厚さの金属板にプレス加工を施してル−プ形導体1、
半径方向の導体2、摂動素子61 および62 を一体に打
ち抜き、これらと反射板4を形成する適宜厚さの金属板
とを所要間隔を隔てて対向させるとともに、その間に逆
L字形導体3を形成する導体を介在させ、これらを適当
な絶縁材料で一体に結合してアンテナ本体を形成する。
なお、半径方向の導体2と逆L字形導体3の平行導体部
分31 との間にも絶縁材料を介在させた場合には、この
介在絶縁材料の比誘電率に応じて、半径方向の導体2と
平行導体部分31 との間の電磁結合が密になり、半径方
向の導体2の長さと、平行導体部分31 の長さとが伸び
たことと等価となるが、適当な補正を行うことによっ
て、半径方向の導体2と平行導体部分31 との間に空気
が介在している場合の電磁結合と等価とすることができ
る。すなわち、半径方向の導体2と平行導体部分31 と
の間隔を適宜広げることによって、両導体間に固体誘電
体を介在させた場合にも、両導体間に空気が介在してい
る場合と同様に、平行導体部分31 と直交導体部分32
の接続屈曲点をル−プ形導体1の中心に一致させること
ができる。また、適当な誘電体基板の表面にエッチング
手法によってル−プ形導体1、半径方向の導体2、摂動
素子61 および62 に対応する金属薄層を残留させ、誘
電体基板の裏面のうち、半径方向の導体2に対応する金
属薄層に対向する箇所に、逆L字形導体3の平行導体部
分31 に対応する金属薄層を残留させ、この誘電体基板
の下方に適宜厚さの固体誘電体より成るスペ−サを設
け、このスペ−サの底面に反射板4に対応する金属薄層
を残留させ、このスペ−サに設けたスル−ホ−ル、すな
わち、逆L字形導体3の直交導体部分32 に対応するス
ル−ホ−ルを介して誘電体基板の裏面に設けた平行導体
部分31 に対応する金属薄層の内端と反射板4に対応す
る金属薄層の裏面に取り付ける導波路に設けられるプロ
−ブの外端との接続を図るとともに、スペ−サと誘電体
基板とがスペ−サ内に設けたスル−ホ−ルを軸として、
共に回転可能に形成することによって本発明アンテナを
構成することができる。
斜視図で、13 はル−プ形導体で、前実施例においては
ル−プ形導体1の適宜箇所からル−プの外側または内側
に突出させた直線状導体によって摂動素子61 および6
2 を形成したが、本実施例においては、ル−プ形導体1
3 の一部を切除して形成した不連続部によって摂動素子
63 を形成し、この不連続部63 の長さおよび形成箇所
を適当に調整することによって、前実施例と同様の放射
特性を持たせることができる。図3には不連続部より成
る1個の摂動素子63 を設けた場合を例示してあるが、
2個の不連続部より成る2個の摂動素子を設けても本発
明を実施することができる。本実施例においては、摂動
素子を形成するに当たって、ル−プ形導体13 の一部を
切除して不連続部を形成しているので、適当な平板状の
絶縁材料によってル−プ形導体13 の姿勢を保たせるこ
とが必要である。なお、ル−プ形導体13 の円周の長さ
は、不連続部を含んで、設計周波数に対応する波長のほ
ぼ一波長またはその整数倍に等しく形成すること図1に
示した前実施例と同様で、また図3における他の符号、
構成および作用は、前実施例と同様である。図1および
図3には、ル−プ形導体1(図1)および13 (図3)
におけるル−プの輪郭形状が円形の場合を例示したが、
ル−プの輪郭形状を楕円形に形成しても本発明を実施す
ることができる。
斜視図で、本実施例においては、ル−プの輪郭形状を円
形または楕円形に形成する代わりに、ル−プ形導体にお
けるル−プの輪郭形状を角形に形成したル−プ形導体1
4 (周長は、図1の場合と同様である。)を用いた点が
図1に示した実施例と異なるのみで、他の符号、構成お
よび作用は、図1に示した実施例と同様である。図4に
は、ル−プ形導体14 におけるル−プの輪郭形状を正方
形に形成した場合を例示したが、ル−プの輪郭形状を矩
形または任意の多角形に形成してもよく、摂動素子61
および62 をル−プ形導体14 の外側(または内側)に
突出する直線状の導体で形成する代わりに、図3に示し
たル−プ形導体13 と同様に、ル−プ形導体14 の一部
を切除して成る不連続部によって摂動素子を形成しても
よい。図1、図3および図4に示した各実施例におい
て、摂動素子61 ないし63 を除いてル−プ形導体1、
13 および14 をそれぞれ連続したル−プを成す導体で
形成することによって、直線偏波の放射波を放射させる
ことができる。
す斜視図で、11はカ−ル形導体で、その仮想円周の長
さを、設計周波数に対応する波長のほぼ一波長またはそ
の整数倍に等しく形成するとともに、カ−ル形導体11
の端部のうち、カ−ル形導体11の中心部に近い端部と
カ−ル形導体11の仮想円周のほぼ中心点との間に、半
径方向の導体2を接続してある。他の符号および構成は
図1と同様で、放射波の偏波も円偏波である。図6もま
た本発明の他の実施例の要部を示す斜視図で、12はヘ
リカル形導体で、その仮想円筒の円周の長さを、設計周
波数に対応する波長のほぼ一波長またはその整数倍に等
しく形成するとともに、反射板4に近い方の端部と仮想
円筒の中心点との間に、半径方向の導体2を接続してあ
る。他の符号および構成は図1と同様で、放射波の偏波
も円偏波である。図1、図3、図4ないし図6に示した
各実施例においては、逆L字形導体3を垂直導体部分3
2 の周りに回転させるとともに、ル−プ形導体1、1
3 、14 またはカ−ル形導体11或はヘリカル形導体1
2を、中心の周りに、逆L字形導体3と同じ回転角だけ
回転させることによって、放射波の放射位相を制御する
ことができる。
す斜視図で、本実施例においては、図1に示したル−プ
形導体1および半径方向の導体2の代わりに、金属板ま
たは金網等より成るマイクロストリップアンテナの放射
面形成導体13を設け、逆L字形導体3の平行導体部分
31 を、導体13と適宜間隔を隔ててほぼ平行に設け、
平行導体部分31 と導体13との間を電磁的に結合さ
せ、反射板4の代わりに、マイクロストリップアンテナ
の放射面形成導体13とともにマイクロストリップアン
テナを形成する接地導体47 を設けたもので、他の符号
および構成は、図1と同様である。本実施例において
は、接地導体47 の裏面に設けた導波路およびプロ−ブ
を介して高周波電力を加えると、逆L字形導体3の平行
導体部分31 と導体13との間の電磁結合を介して導体
13に高周波電流が誘起され、導体13と接地導体4 7
より成るマイクロストリップアンテナから直線偏波の放
射波が放射される。導体13の輪郭形状を、正方形、矩
形、任意の多角形、円形または楕円形等の何れの形状に
形成した場合にも直線偏波の波が放射される。本実施例
における導体13の輪郭形状を、例えば、図8に要部の
斜視図を示すように、導体13の一対角線を介して対向
する隅部を斜めに切り落とした形状とするか、図9に要
部の斜視図を示すように、導体13の対角線の一部に対
向させて逆L字形導体3の平行導体部分31 を設ける
か、図10に要部の斜視図を示すように、導体14(図
10には輪郭形状が円形の場合を例示したので、符号と
して14を付したが、図7ないし図9に示した導体13
と同様に金属板または金網等より成る。)の周縁に凹部
より成る摂動素子64 および65 を設けることによっ
て、円偏波の波を放射させることができる。摂動素子と
しては、図8ないし図10に示したものの他、例えば、
導体の周縁の一部を凸形に突出させるか、導体の周辺部
に適宜形状の孔隙を穿って形成してもよく、要は、放射
面における高周波電流に変動を与え得るものであれば、
任意適宜のものを用いることができる。このことは、ル
−プ形導体に取り付ける摂動素子についても同様であ
る。
す斜視図で、本実施例においては、逆L字形導体3の垂
直導体部分32 を、図1に示した実施例と異なって、ル
−プ形導体1の中心と直交する箇所ではなく、ル−プ形
導体1と直交する箇所に設けたもので、他の符号および
構成は、図1と同様である。なお、本実施例においても
熔接作業を要することなく、アンテナの組み立てを行う
ことが可能であるが、ル−プ形導体と逆L字形導体3を
回転させるのみでは、放射波の放射位相を制御すること
は不可能である。上記各実施例においては、アンテナの
組み立てに際して熔接作業を伴うことがなく、組み立て
作業が容易で量産に好適であるという特長を有するが、
給電回路を導波管等の導波路で形成し、給電回路との結
合をプロ−ブで行うように構成する代わりに、給電回路
との結合を同軸接栓を介して行うような場合には、逆L
字形導体3の直交導体部分32 の端部と同軸接栓の内部
導体との接続は、熔接による他はないこととなる。
構成素子アンテナとして構成するアレイアンテナを説明
するための図で、15は誘電体基板で、その表面(また
は裏面)に、図1におけるル−プ形導体1、半径方向の
導体2、摂動素子61 および62 より成るアンテナの一
部放射部品を適宜複数個設けてある。16は絶縁スペ−
サ、17は反射板で、誘電体基板15に設けたアンテナ
の一部放射部品に対応する逆L字形導体3を複数個設け
てある。
の接続を同軸接栓を介して行うような例外的な場合を除
いて、アンテナ本体および励振回路との接続部分の組み
立てに際して熔接作業を必要としないから、組立が極め
て容易で、量産に好適である。また、ル−プ形導体1、
13 、14 、カ−ル形導体11、ヘリカル形導体12、
マイクロストリップアンテナの放射面形成導体13、1
4と逆L字形導体3との分解結合が極めて容易であるか
ら、上記ル−プ形導体1、13 、14 、ないしマイクロ
ストリップアンテナの放射面形成導体13、14のうち
の任意の導体、摂動素子を備えた導体、摂動素子を備え
ていない導体、摂動素子を備えた導体においても摂動素
子の個数、取り付け箇所、形状等の異なる導体等のう
ち、任意の導体と逆L字形導体とを組み合わせることに
よって、アンテナの放射特性を自在に変えることがで
き、更に、図1、図3、図4ないし図10に示した実施
例においては、放射位相の制御が極めて容易であるか
ら、アレイアンテナの構成素子アンテナとして好適であ
る。
を示す図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
明する図である。
性を示す図である。
形成導体 47 接地導体 15 誘電体基板 16 絶縁スペ−サ 21 ル−プ形導体 221 半径方向の導体 222 垂直方向の導体 23 反射板 24 貫通孔 251 、252 摂動素子
Claims (7)
- 【請求項1】設計周波数に対応する波長のほぼ一波長ま
たはその整数倍の周長を有するル−プ形導体と、 前記ル−プ形導体に一端が接続され、長手方向が、前記
ル−プ形導体の中心部に向かう導体と、 前記ル−プ形導体と適宜間隔を隔てて設けられた反射板
と、 前記ル−プ形導体と前記反射板との間に設けられ、前記
ル−プ形導体に一端が接続された導体に対してほぼ平行
に設けられた導体およびこの平行導体の端部に接続さ
れ、この平行導体に対して直角方向に設けられた直交導
体より成る逆L字形導体とを備えて成ることを特徴とす
る電磁結合形アンテナ。 - 【請求項2】設計周波数に対応する波長のほぼ一波長ま
たはその整数倍の周長を有するル−プ形導体と、 前記ル−プ形導体に一端が接続され、長手方向が、前記
ル−プ形導体の中心部に向かう導体と、 一端が前記ル−プ形導体に接続され、前記ル−プ形導体
の外側または内側へ突出させられた直線状導体より成る
摂動素子と、 前記ル−プ形導体と適宜間隔を隔てて設けられた反射板
と、 前記ル−プ形導体と前記反射板との間に設けられ、前記
ル−プ形導体に一端が接続され、長手方向が、前記ル−
プ形導体の中心部に向かう導体に対してほぼ平行に設け
られた導体およびこの平行導体の端部に接続され、この
平行導体に対して直角方向に設けられた直交導体より成
る逆L字形導体とを備えて成ることを特徴とする電磁結
合形アンテナ。 - 【請求項3】一部に不連続部を有し、この不連続部を含
んで、設計周波数に対応する波長のほぼ一波長またはそ
の整数倍の周長を有するル−プ形導体と、 前記ル−プ形導体の連続部分に一端が接続され、長手方
向が、前記ル−プ形導体の中心部に向かう導体と、 前記ル−プ形導体と適宜間隔を隔てて設けられた反射板
と、 前記ル−プ形導体と前記反射板との間に設けられ、前記
ル−プ形導体に一端が接続された導体に対してほぼ平行
に設けられた導体およびこの平行導体の端部に接続さ
れ、この平行導体に対して直角方向に設けられた直交導
体より成る逆L字形導体とを備えて成ることを特徴とす
る電磁結合形アンテナ。 - 【請求項4】仮想円周の長さが、設計周波数に対応する
波長のほぼ一波長またはその整数倍に等しいカ−ル形導
体と、 前記カ−ル形導体の端部のうち、前記カ−ル形導体の中
心に近い端部に一端が接続され、長手方向が、前記カ−
ル形導体の中心部に向かう導体と、 前記カ−ル形導体と適宜間隔を隔てて設けられた反射板
と、 前記カ−ル形導体と前記反射板との間に設けられ、前記
カ−ル形導体の端部のうち、前記カ−ル形導体の中心に
近い端部に一端が接続された導体に対してほぼ平行に設
けられた導体およびこの平行導体の端部に接続され、こ
の平行導体に対して直角方向に設けられた直交導体より
成る逆L字形導体とを備えて成ることを特徴とする電磁
結合形アンテナ。 - 【請求項5】仮想円筒の円周長が、設計周波数に対応す
る波長のほぼ一波長またはその整数倍に等しいヘリカル
形導体と、 前記ヘリカル形導体と適宜間隔を隔てて設けられた反射
板と、 前記ヘリカル形導体の端部のうち、前記反射板に近い端
部に一端が接続され、長手方向が、前記仮想円筒の中心
部に向かう導体と、 前記ヘリカル形導体の端部に一端が接続され、長手方向
が、前記仮想円筒の中心部に向かう導体と前記反射板と
の間に設けられ、前記ヘリカル形導体の端部に一端が接
続された導体に対してほぼ平行に設けられた導体および
この平行導体の端部に接続され、この平行導体に対して
直角方向に設けられた直交導体より成る逆L字形導体と
を備えて成ることを特徴とする電磁結合形アンテナ。 - 【請求項6】マイクロストリップアンテナの放射面形成
導体と、 前記マイクロストリップアンテナの放射面形成導体と適
宜間隔を隔てて設けられた接地導体と、 前記マイクロストリップアンテナの放射面形成導体と前
記接地導体との間に設けられ、前記マイクロストリップ
アンテナの放射面形成導体とほぼ平行に設けられた導体
およびこの平行導体の端部に接続され、この平行導体に
対して直角方向に設けられた直交導体より成る逆L字形
導体とを備えて成ることを特徴とする電磁結合形アンテ
ナ。 - 【請求項7】マイクロストリップアンテナの放射面形成
導体の一部に、摂動素子を設けて成る請求項6に記載の
電磁結合形アンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07740395A JP3501245B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 電磁結合形アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07740395A JP3501245B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 電磁結合形アンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08250924A true JPH08250924A (ja) | 1996-09-27 |
JP3501245B2 JP3501245B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=13632950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07740395A Expired - Lifetime JP3501245B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 電磁結合形アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3501245B2 (ja) |
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- 1995-03-08 JP JP07740395A patent/JP3501245B2/ja not_active Expired - Lifetime
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