JPH08250429A - 半導体の気相成長方法及び装置 - Google Patents

半導体の気相成長方法及び装置

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JPH08250429A
JPH08250429A JP5403095A JP5403095A JPH08250429A JP H08250429 A JPH08250429 A JP H08250429A JP 5403095 A JP5403095 A JP 5403095A JP 5403095 A JP5403095 A JP 5403095A JP H08250429 A JPH08250429 A JP H08250429A
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gas
supply pipe
gas supply
heating table
wafer
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Mikio Akiyama
幹夫 秋山
Hironori Inoue
洋典 井上
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Hitachi Power Semiconductor Device Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Haramachi Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エピタキシャル成長層の膜厚均一性が良好で
再現性が高く、一度に多数のエピタキシャルウエハを製
造できる半導体の気相成長装置を提供する。 【構成】 炉(ベルジャー)7内で回転し上面に並べたウ
エハ2を加熱する円盤状加熱台1と、加熱台1中心位置
に突出し原料ガスを加熱台1上面に沿って放射状に供給
する非回転のガス供給管3とを備え、ウエハ2上にSiの
エピタキシャル層を形成するパン・ケーキ型エピタキシ
ャル成長装置であって、ガス供給管3内に原料ガスを2
系統に配分する流量分割器5を設け、ガス供給管の突出
する部位に2系統からの原料ガスをそれぞれの系統毎に
別個に4方向に噴出する噴出孔4a,4bを上下2領域
に分け、かつ噴出孔4a,4bを45°回転シフトして
形成し、かつ流量分割器3は上領域の噴出孔4aへの流
量を下領域の噴出孔4bより多くかつ噴出ガスの流速を
速くするように形成した二つの流路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体の気相成長方法
及び装置に係り、特にシリコンのエピタキシャル成長方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン(Si)の単結晶基板(ウエハ)の上
に基板と同じ方位をもつSi単結晶薄膜を気相化学反応で
形成するSiエピタキシャル(epitaxial)成長技術は、半
導体工業における主要なプロセス技術の一つであり、こ
の技術で形成されるエピタキシャルウエハはLSI、撮像
素子などの集積回路素子をはじめとして、トランジス
タ、ダイオード、サイリスタなどの個別半導体素子等の
製造にも広く適用される。
【0003】従来、エピタキシャル成長は図5、図6の
断面概略図に示すような、いわゆるパン・ケーキ型やバ
レル型とよばれるエピタキシャル成長炉を用い行なわれ
ている。図5のパン・ケーキ型エピタキシャル炉は回転
する円盤状の加熱台(サセプタ)1にウエハ2を平面的に
並べて加熱し、サセプタ1中心に設けられたガス供給管
3から、エピタキシャル層の原料となるSi化合物ガス
とエピタキシャル層の抵抗率を決めるドーピングガスが
キャリアガスの水素中に一定濃度混入された原料ガスを
放射状に供給し、エピタキシャル成長する方式である。
【0004】また、図6のバレル型エピタキシャル炉は
立体的な角錐台状の加熱台(サセプタ、図の例は6角錐
台状)1の各斜面上にウエハ2を平面的に並べ加熱し、
これを回転しながらサセプタ1の上方から下方へ原料ガ
スを供給しエピタキシャル成長する方式である。
【0005】近年、大型化するウエハ径(6インチ以上)
への対応や、ウエハ・チャージ数の増大による生産性の
向上を目的とし、いずれの方式のエピタキシャル炉にお
いても装置を改善し、大型化したサセプタを用いたエピ
タキシャル成長が実施されている。
【0006】しかしながら、大型サセプタによるエピタ
キシャル成長はサセプタ表面の全ての領域に対する原料
ガスの均一供給が困難となり、回転によってこの不均一
を補償してもサセプタ全領域にチャージしたウエハのエ
ピタキシャル層膜厚を均一にすることは非常に困難であ
る。結局、サセプタを大型化して大口径ウエハのチャー
ジは実現されても、そのチャージ領域はエピタキシャル
層膜厚の均一性が確保されるサセプタの一部の領域に限
られ、チャージ数を増大し生産性を向上するもう一つの
目的は達成されていない。
【0007】前述した大型サセプタを使用する場合の問
題点を解消する方策の一つとして、特開昭57−122
513号公報に記載された技術がある。この方法は大型
サセプタを用いるパン・ケーキ型エピタキシャル炉の膜
厚均一性を向上するため、サセプタ中心に設けられた石
英ガラス製のガス供給管から主原料ガスを放射状に供給
する従来方法の他に、Si化合物ガスの濃度や供給ガスの
流速が主原料ガスとは異なる補充ガスを、別に設けた補
充ガス導入管を用い、サセプタの特定領域に補助的に供
給する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、供給す
る補充ガス中のSi化合物ガスの濃度、補充ガスの流
速、補充ガス導入管端部のノズル位置の制御精度などが
膜厚の均一性に直接影響を及ぼし、制御する因子が増
え、均一化の再現性に難点がある。特に、Si化合物ガ
ス濃度の異なる補充ガスの供給はその供給ガス配管経路
を複雑化する。さらに、補充ガスの局所的な供給はウエ
ハ表面の局所的な領域のエピタキシャル層の抵抗率に強
く影響を及ぼす。この問題を防ぐためドーピングガスの
供給法も複雑化する。さらに、補充ガスの導入管の設置
やSi化合物ガス濃度の制御装置の増設など装置の構成
が複雑となる難点もある。
【0009】さらに、上記従来例は設置する補充ガス導
入管端部のノズル(噴出口)がサセプタの熱輻射を受け高
温となり、Siの析出が生じ易く、このSiが剥離、落下
しエピタキシャル層に結晶欠陥が発生するという問題が
ある。
【0010】本発明は、前述した問題点を解消し、エピ
タキシャル成長層の膜厚均一性が良好で、かつ、その再
現性が高く、さらに、一度に多数のエピタキシャルウエ
ハを形成できる半導体の気相成長方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体の気相成長方法は、炉内で回転する
円盤状の加熱台上にウエハを平面的に並べて加熱し、加
熱台の中心位置からこの加熱台上に原料ガスを放射状に
供給してシリコン(Si)のエピタキシャル層を形成する方
法であって、原料ガスを加熱台上に上下に複数段に分け
て供給し、かつ上段のガス流速を下段のそれより速くす
ることを特徴とする。
【0012】そして、複数段は2段とし、上下各段のガ
スは略90°間隔で四方に噴出させ、かつ各段のガス流
れの方向は互いに略45°シフトさせて、原料ガスを供
給することが好ましい。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
の半導体の気相成長装置は、炉内で回転し、上面に平面
的に並べたウエハを加熱する円盤状の加熱台と、加熱台
中心位置に突出して非回転で設けられ、原料ガスを加熱
台上面に沿って放射状に供給するガス供給管とを備え
て、ウエハ上にシリコン(Si)のエピタキシャル層を形成
するパン・ケーキ型エピタキシャル成長装置であって、
ガス供給管内に原料ガスを複数系統に分割、配分する流
量分割器を設け、またガス供給管の突出する部位に複数
系統からの原料ガスをそれぞれの系統毎に別個に噴出す
る噴出孔を上下複数領域に分けて形成し、かつ流量分割
器は上領域の噴出孔への流量を下領域にある噴出孔のそ
れより多くかつ噴出ガスの流速を速くするように形成し
た複数流路を有することを特徴とする。
【0014】本発明の半導体の気相成長装置では、ガス
供給管の上下複数領域は2領域とし、そして上下2領域
に設けた噴出孔は、それぞれ等角度間隔で、かつ互いに
該角度の1/2だけシフトして配置することが好まし
く、さらに上下2領域に設けた噴出孔はそれぞれ略90
°間隔で4方向に向け、かつ互いに略45°シフトして
配置するのが好ましい。ところで、流量分割器に設ける
複数流路の断面比は、ガス供給管の上領域の噴出孔を有
する実験用ガス供給管と、ガス供給管の下領域の噴出孔
を有する別の実験用ガス供給管を別々に用いて、炉内で
ウエハ上にシリコン(Si)のエピタキシャル層を形成する
各実験から得たデータを基に求める。
【0015】
【作用】上記構成の本発明半導体の気相成長装置におい
ては、ガス供給管の上部に設けた噴出孔から噴出する原
料ガスは、加熱台表面から遠く離れて流れかつ流速が速
いので、加熱台の外周部に達して主として外周部でのエ
ピタキシャル層の形成に寄与し、またガス供給管より下
部に設けた噴出孔から噴出する原料ガスは加熱台表面か
ら近くでかつ流速はより遅いので、主として加熱台の中
心寄りでエピタキシャル層の成長に寄与することにな
る。したがってガス供給管から上下方向に複数段で流れ
る原料ガスによるエピタキシャル層の成長を組み合わせ
ることにより、加熱台の中心寄りから外周部に至る全域
でエピタキシャル層を均一に形成することが可能とな
り、また加熱台上でエピタキシャル層を均一に形成でき
る領域を拡大することができる。
【0016】ところで、上下に分割して流す原料ガスそ
れぞれの流量、噴出速度の条件は上記手段の項で述べた
ように実験をして決める点、また装置を単純な構造にす
る点を考慮して、ガス供給管から上下2段流とし、それ
ぞれが略90°間隔で4方向に噴出する構造が好まし
い。さらに上段でのガス流の4方向と下段でのガス流の
4方向を互いに略45°シフトすることにより、上段の
ガス流と下段のガス流との干渉がなくなり、上記条件の
決定をより容易にすることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の半導体の気相
装置、すなわちパン・ケーキ型エピタキシャル炉の構成
を説明する図である。
【0018】図1に示すように、本実施例のパン・ケー
キ型エピタキシャル炉は、概してベルジャー7内にそれ
ぞれ設置された、回転する円盤状の加熱台(サセプタ)1
と、加熱台(サセプタ)1の中心部に突出し、ガスをサセ
プタ上面に沿うように上下2段に分けて噴出するガス供
給管3と、ガス供給管3突出部の上下2段の領域にそれ
ぞれ原料ガスを分けて送給する流量分割器5とから構成
されている。
【0019】円盤状のサセプタ1は、中心部下面に中空
の回転軸9を取り付けられ、下面全面にわたって加熱コ
イル8を設置され、そして上面にはウエハ2が適宜平面
的に並べて載置される。ガス供給管3は、回転軸9の中
空部を通ってサセプタ1上面に突出して固定されてお
り、該突出部には上下2段の領域にそれぞれ放射状にガ
スを噴出する孔4a,4bを形成し、そして上端に蓋を
有している。流量分割器5はガス供給管3内に設けられ
該ガス供給管の上下2段の領域それぞれに所定流量比で
原料ガスを供給するガス系統6a,6bを設けている。
ベルジャー7は加熱台1、ガス供給管3を内包してお
り、底部には排気口10を設けている。
【0020】ウエハ2のエピタキシャル層を成長させる
原料ガスは、Si化合物ガスとエピタキシャル層の抵抗
率を決めるドーピングガスとをキャリアガスの水素中に
一定濃度混入したガスである。この原料ガスは流量分割
器5により2系統6a,6bに分割、配分され、そのう
ちの一系統6aはガス供給管3の上部に設けられた噴出
孔4a群より放射状に噴出し、別の一系統6bはガス供
給管の下部に設けられた噴出孔4b群より噴出する。
【0021】流量分割器5を内蔵するガス供給管3の構
造を図2に示す。本実施例の流量分割器5は、2系統の
流路の断面積比を変える単純な方法で各流路の原料ガス
流量を配分する。2系統の流路断面積比の最適値は以下
のようにして決めた。まず、それぞれの系統6a,6b
の噴出孔群と等価な噴出孔群の一方のみ独立に備えた試
験用のガス供給管を用いて実験し、それぞれの系統の原
料ガス流量と、サセプタ1半径方向の膜厚分布の関係を
事前に調べる。独立のガス流による成長を重ね合わせた
場合にサセプタ1全体で膜厚が均一となるガス流量の組
合せを求め、このガス流量を得られるように流量分割器
5の流路断面積を決定する。
【0022】この場合、ガス供給管3が石英ガラス製で
あるため噴出孔等の加工が困難であることや、必要以上
に系統を多くすると最適流量条件の決定が複雑となるこ
と、またサセプタ1の回転によりサセプタ1全領域の膜
厚均一化を図ることから、実用上、原料ガス流の分岐は
2系統でよく、多くとも3系統である。
【0023】図3は、流量分割器5からサセプタ1上面
へのガス供給状態を平面的に見た略図である。流量分割
器5の系統6aを経てガス供給管3の上部の噴出孔4a
群より噴出するガス流(長い矢印で図示)は90°間隔
で四方に供給され、また流量分割器5の系統6bを経て
ガス供給管3の下部の噴出孔4b群より噴出するガス流
(短い矢印で図示)は90°間隔で四方に、かつ噴出孔
4a群から噴出するガス流と45°シフトした方向に供
給され、これら二系統のガス流が平面的に見ると45度
の間隔で交互に供給される。これにより、二つの系統の
ガス流は水平断面において互いに干渉することなく、そ
れぞれのガス流によるエピタキシャル成長がほぼ独立に
行われる。この結果、ガス供給管3の上部に設けられた
噴出孔4a群より噴出する流速の速いガス流により主と
してサセプタ1外周部の同心円状領域のエピタキシャル
層が形成され、同供給管3の下部に設けられた噴出孔群
より噴出する流速の遅いガス流により主としてサセプタ
1内周部の同心円状領域のエピタキシャル層が形成され
る。
【0024】同様に各系統の原料ガス流の噴出方向をそ
れぞれ8方向としても、膜厚分布の均一化が可能であ
る。ただしこの場合には、2つの系統の原料ガス流の噴
出方向が水平面上で22.5度と接近して相互干渉が生
じ、得られる膜厚分布は、それぞれの系統の原料ガス流
を独立に供給した場合の分布の足し合わせとは異なるた
め、最適流量条件の決定が複雑となる。したがって、各
系統のガス噴出方向は8方向以下とする必要がある。
【0025】以上に説明した装置により、最適化された
二つの異なる系統のガス流をサセプタ1中心に設けた流
量分割器5を有するガス供給管3から供給し、エピタキ
シャル成長することで、図4のサセプタ半径方向におけ
る膜厚分布の説明図に示すように、ガス供給管の上部に
設けられた噴出孔4a群より噴出する流速の速いガス流
はサセプタ表面から遠いこと、噴出後ガス温度が低いこ
となどから成長は主としてサセプタ1外周部で起こり、
その結果分布Aが形成される。また、ガス供給管の下部
に設けられた噴出孔群4bより噴出する流速の遅いガス
流では、温度上昇も大きく、サセプタ表面に近いことか
ら分布Bが形成される。両者が重ね合わされてA+Bの
分布が形成され、パン・ケーキ型エピタキシャル炉のサ
セプタ1の全領域の膜厚を均一にすることができる。
【0026】次に、成長方法の実施例について説明す
る。直径980mmのサセプタ1上に直径200mmのSiウ
エハを半径190mmの同心円上に4枚、半径380mmの
同心円上に9枚並べて計13枚チャージする。反応炉
(ベルジャー7内)に水素キャリアガスを100 l/min
供給し、サセプタ1を回転しながら昇温しウエハ2を1
000℃まで加熱する。サセプタ1中心の流量分割器5
を有するガス供給管3より水素キャリアガス中にSi化
合物ガスとしてのジクロルシラン(SiH2Cl2)1.0%、
及びエピタキシャル層を一定の抵抗率にするためのドー
ピングガスを一定濃度含む原料ガスを供給し、エピタキ
シャル成長を開始する。この場合、サセプタ1中心の流
量分割器5を有するガス供給管3には図2に示すように
上部に直径2mmの孔、12孔からなる噴出孔4a群が、
下部に直径2mmの孔、10孔からなる噴出孔群4bがそ
れぞれ設けられ、これらの噴出孔群から流量分割器によ
り2系統に分割、配分された原料ガスがそれぞれ供給さ
れる。原料ガスの総流量を101 l/minに一定とし、流
量分割器5の2つの系統の流路断面積比を上部噴出孔4
a群に至る系統の4に対して下部噴出孔群4bに至る系
統6bを1とする。この断面積比4:1は、流量分割器
5を有するガス供給管3の上部、下部それぞれの噴出孔
群4a,4bと同じ噴出孔群構造を有するガス供給管を
用いて、重ね合わせた場合にサセプタ1半径方向で均一
な膜厚分布が得られる原料ガス流量比を予め実験的に求
めて決定する。所望の厚みが得られる時間Si化合物ガス
とドーピングガスを含む原料ガスを供給し、エピタキシ
ャル成長をした後Si原料ガスとドーピングガスの供給を
とめ、水素キャリアガスのみを供給しながらウエハ2を
降温する。ウエハを冷却した後、水素キャリアガスを窒
素ガスに置き換え、ウエハ2を反応炉(ベルジャ7)より
取り出す。
【0027】以上の実施例により、直径980mmのサセ
プタ1にチャージした13枚の直径200mmウエハに膜
厚バラツキを±3%以下のエピタキシャル層を形成する
ことができた。また、得られたエピタキシャルウエハは
結晶欠陥のない良質なエピタキシャルウエハであった。
【0028】このように本実施例により、直径980m
mのサセプタを使用するパン・ケーキ方式エピタキシャ
ル炉のエピタキシャルウエハ生産能力を9枚から13枚
に増大することができ、生産効率を44%向上できた。
また、エピタキシャルウエハにおける結晶欠陥発生の不
良率を、従来法の10%から3%以下まで低減できた。
以上の本発明の実施例では原料ガスをサセプタ表面に
ほぼ水平に供給する場合について説明したが、サセプタ
表面に水平以外(例えば表面に傾斜角度をもって)原料
ガスを供給するパン・ケ−キ型成長方法及び装置にも適
用可能である。
【0029】さらにまた、本発明の実施例はSiのエピ
タキシャル成長を例に説明したが、パン・ケーキ型成長
炉を用いガス状原料を供給しながら気相反応で薄膜を形
成する他の気相成長方法及び装置にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、半導体の気相成長方法
および装置を、炉内で回転する加熱台上にウエハを並べ
て加熱し、加熱台の中心位置から上面に原料ガスを放射
状に供給してSiのエピタキシャル層を形成するために、
原料ガスを加熱台上に上下に複数段に分けて供給し、か
つ上段のガス流速を下段のそれより速くするものとする
ので、上段の原料ガスは主として加熱台の外周部でのエ
ピタキシャル層の形成に寄与し、また下段の原料ガスは
主として加熱台の中心寄りでエピタキシャル層の成長に
寄与し、これらエピタキシャル層の成長を組み合わせる
ことにより、加熱台全域でエピタキシャル層を均一に形
成することでき、したがって、加熱台上に一度に多数の
ウエハ並べてエピタキシャル成長層の膜厚均一性が良好
なエピタキシャルウエハを、再現性よく形成することが
可能となる。
【0031】またガス供給管は、このガス供給管からの
原料ガスを上下2段流とし、それぞれが90°間隔で4
方向に噴出させ、さらに上下段のガス流の4方向を互い
に45°シフトした構造とすれば、上下段のガス流の相
互干渉がなくなり、加熱台の回転と相俟ってエピタキシ
ャル成長の均一性が向上する。さらに原料ガスの分配条
件を決定する予備実験をより容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエピタキシャル成長装置の実施例
の構成を示す図である。
【図2】本発明に係るガス供給管構造の一例を示す図で
ある。
【図3】図2に示すガス供給管からの原料ガスの供給状
態を示す概略平面図である。
【図4】原料ガスの2段供給によるサセプタ半径方向の
膜厚分布を示す図である。
【図5】従来のエピタキシャル成長装置の構成を示す概
略断面図である。
【図6】従来の別のエピタキシャル成長装置の構成を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 サセプタ 2 ウエハ 3 ガス供給管 4a,4b 噴出孔 5 流量分割器 6a,6b 原料ガス供給系統 7 ベルジャー 8 加熱コイル 9 回転軸 10 排気口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内で回転する円盤状の加熱台上にウエ
    ハを平面的に並べて加熱し、前記加熱台の中心位置から
    該加熱台上に原料ガスを放射状に供給して前記ウエハ上
    にシリコン(Si)のエピタキシャル層を形成する半導体の
    気相成長方法において、前記原料ガスを前記加熱台の中
    心位置から上下複数段に分けて送給し、かつ上段のガス
    流速を下段のそれより速くすることを特徴とする半導体
    の気相成長方法。
  2. 【請求項2】 前記複数段は2段とし、上下各段のガス
    は略90°間隔で四方に噴出し、かつ各段のガス流れの
    方向は互いに略45°シフトすることを特徴とする請求
    項1記載の半導体の気相成長方法。
  3. 【請求項3】 炉内で回転し、上面に平面的に並べたウ
    エハを加熱する円盤状の加熱台と、該加熱台中心位置に
    突出して非回転で設けられ、原料ガスを前記加熱台上面
    に沿って放射状に供給するガス供給管とを備え、前記ウ
    エハ上にシリコン(Si)のエピタキシャル層を形成するパ
    ン・ケーキ型エピタキシャル成長装置としての半導体の
    気相成長装置において、前記ガス供給管内に前記原料ガ
    スを複数系統に分割、配分する流量分割器を設け、前記
    ガス供給管の突出する部位に前記複数系統からの原料ガ
    スをそれぞれの系統毎に別個に噴出する噴出孔を上下複
    数領域に分けて形成し、かつ前記流量分割器は上領域の
    噴出孔への流量を下領域にある噴出孔のそれより多くか
    つ噴出ガスの流速を速くするように形成した複数流路を
    有することを特徴とする半導体の気相成長装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス供給管の上下複数領域は2領域
    として、該上下2領域に設けた噴出孔はそれぞれ等角度
    間隔で、かつ互いに該角度の1/2だけシフトして配置
    したことを特徴とする請求項2記載の半導体の気相成長
    装置。
  5. 【請求項5】 前記流量分割器に設ける複数流路の断面
    比は、前記ガス供給管の上領域の噴出孔を有する実験用
    ガス供給管と前記ガス供給管の下領域の噴出孔を有する
    別の実験用ガス供給管を別々に用いて、前記炉内でウエ
    ハ上にシリコン(Si)のエピタキシャル層を形成する各実
    験から得たデータを基に求めることを特徴とする請求項
    3記載の半導体の気相成長装置。
  6. 【請求項6】 前記ガス供給管の上下複数領域は2領域
    として、該上下2領域に設けた噴出孔はそれぞれ略90
    °間隔で、かつ互いに略45°シフトして配置したこと
    を特徴とする請求項4または5に記載の半導体の気相成
    長装置。
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KR100458982B1 (ko) * 2000-08-09 2004-12-03 주성엔지니어링(주) 회전형 가스분사기를 가지는 반도체소자 제조장치 및 이를이용한 박막증착방법
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