JPH08250037A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH08250037A
JPH08250037A JP7052255A JP5225595A JPH08250037A JP H08250037 A JPH08250037 A JP H08250037A JP 7052255 A JP7052255 A JP 7052255A JP 5225595 A JP5225595 A JP 5225595A JP H08250037 A JPH08250037 A JP H08250037A
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JP
Japan
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electrode
electron
electron beam
ray tube
cathode ray
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Application number
JP7052255A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tsuruoka
淳 寉岡
Masayoshi Misono
正義 御園
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Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
    • H01J29/503Three or more guns, the axes of which lay in a common plane

Abstract

(57)【要約】 【目的】画面全域、全電流域で良好な解像度を得ること
ができる電子銃を備えた陰極線管を提供する。 【構成】電子銃を構成する円筒状電極97の底部に3本
の電子ビームBs,Bc,Bsを通過させる単一の開口
97dを備えると共に、当該単一開口97dのインライ
ン方向両側に電子ビーム通過方向と略平行に植立したコ
ンバーゼンス調整用の補正電極97a,97bを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管に係り、特に蛍
光面の全域でしかも電子ビームの全電流域においてフォ
ーカス特性を向上させて良好な解像度を得ることができ
る電子銃を備えた陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やモニター端末の画
像表示手段として、インライン配列された複数の電子ビ
ームをもつカラー陰極線管が広く用いられている。図9
は陰極線管の一例としてのシャドウマスク型カラー陰極
線管の構造を説明する断面図であって、1は画像スクリ
ーンを構成するパネル部、2は電子銃を収容するネック
部、3はパネル部とネック部を連接するファンネル部、
4はパネル部の内面に形成された蛍光面、5はシャドウ
マスク、6はシャドウマスクを保持するマスクフレー
ム、7は外部磁界を遮蔽する磁気シールド、8は懸架ス
プリング、9はインライン型電子銃、10は偏向装置、
11はコンバーゼンス/ピュリティマグネット、BC
センター電子ビーム、BS はサイド電子ビームである。
【0003】同図において、この種のカラー陰極線管
は、内面に蛍光面4を形成したパネル部1と、電子銃9
を収容するネック部2および前記パネル部とネック部を
連接するファンネル部3とから真空外囲器を形成する。
前記ネック部内に収容される電子銃は、カソード,制御
電極,集束電極、集束電極とそれに対向する陽極電極等
の複数の電極を有し、前記集束電極と陽極電極とにより
主レンズを構成してインライン配列の複数電子ビームを
蛍光面4に向けて発射する。
【0004】前記真空外囲器のファンネル部とネック部
の遷移領域に外装された偏向装置は、電子銃9から発射
された3電子ビームを蛍光面4の水平および垂直の両方
向に偏向し、シャドウマスク5で色選別を受けて蛍光面
4に射突することでカラー画像を形成する。なお、シャ
ドウマスク5はマスクフレーム6に溶接固定され、マス
クフレーム6の外周の一部に固定された懸架スプリング
8をパネル1の内側壁に埋設されたパネルピンに係止す
ることで蛍光面4と所定の間隔で装着される。
【0005】図10はカラー陰極線管のネック部に収容
される電子銃の一例を説明する側面図であって、Kはカ
ソード、91は第1電極、92は第2電極、93は第3
電極、94は第4電極、95は第5電極(集束電極)、
96は第6電極(陽極電極)、97は円筒状電極(シー
ルドカップ)、98はビードガラス、99はステムであ
る。
【0006】同図において、第1電極92〜第4電極9
5で制御,プリフォーカス等を行い、集束電極である第
5電極95と陽極電極である第6電極96とで主レンズ
を構成する。また、円筒状電極97は、所謂シールドカ
ップであり、陽極電極96(第6電極)に接続されて偏
向磁界を遮蔽すると共に、電子銃をネック部の内壁に位
置づけるためのコンタクトスプリングやゲッタを固定す
る電極部品を構成する。
【0007】また、上記の形式の他、上記の電子銃の
他、カソード,第1電極,第2電極,第3電極,第4電
極および円筒状電極を有し、第3電極と第4電極で主レ
ンズを構成する形式、その他種々の形式もある。図11
は上記従来の電子銃における主レンズまわりの電極構成
例を説明する要部側断面図である。
【0008】同図において、円筒状電極97には陽極電
極96が接続され、この陽極電極96側の底部には3つ
の電子ビーム通過口97s,97m,97sが形成され
ている。また、陽極電極96の集束電極95側には3つ
の電子ビーム通過口96a,96b,96cが設けら
れ、集束電極95の陽極電極96側にも3つの電子ビー
ム通過口95a,95b,95cが設けられて、集束電
極95と陽極電極96の対向部分に主レンズが形成され
ている。
【0009】この種の電子銃では、無偏向時に3本の電
子ビームBS ,BC ,BS が蛍光面の中央で集中する,
所謂静コンバーゼンスをとるために、陽極電極96に形
成する電子ビーム通過口の内のサイド電子ビーム通過口
96aと96cの中心軸を主レンズに入射する電子ビー
ム間隔Sに対してサイド方向(インライン配列方向)に
センター電子ビーム軸と対称となるようにdだけオフセ
ットさせている。
【0010】この構成により、2本のサイド電子ビーム
S はセンター電子ビームBC 方向に曲げられ、蛍光面
上で3本の電子ビームが集中するようになされている。
また、図12は上記従来の電子銃における主レンズまわ
りの他の電極構成例を説明する要部側断面図である。こ
の形式の電子銃は、集束電極95と陽極電極96の各対
向部には3本の電子ビームを通過させる単一の開口を有
し、それぞれの内部に前記単一の開口から後退した内部
に設置した板状の内部電極95−1、96−1をもつ。
【0011】円筒状電極97の底部(陽極電極96側)
には3本の電子ビームをそれぞれ通過させる開口97
s,97m,97sが設けてある。電子ビームBs,B
c,Bsのうちサイドの電子ビームBs,Bsは集束電
極95においては内部電極95−1と当該電極内壁の間
を通過し、センターの電子ビームBcは内部電極95−
1の開口を通過して主レンズに入射する。
【0012】主レンズを通過した3本の電子ビームは、
陽極電極96においてサイドの電子ビームBs,Bsは
内部電極96−1と当該電極内壁の間を通過し、センタ
ーの電子ビームBcは内部電極96−1の開口を通過
し、円筒状電極97の開口97s,97m,97sを通
して蛍光面に指向される。この種の陰極線管の解像度は
蛍光面上に形成されるビームスポットの大きさと形状に
依存し、高い解像度を得るためにはビームスポツトをで
きるだけ小さくすることが重要となる。
【0013】図11で説明した形式の電子銃では、無偏
向時に3本の電子ビームが画面中央で集中する静コンバ
ーゼンスをとるために、集束電極95に対して陽極電極
96のサイド電子ビーム通過口の中心軸をサイド方向
(インライン配列方向外側)にdだけオフセットさせて
いる。また、図12で説明した形式の電子銃では、主レ
ンズを構成する集束電極95と陽極電極96に設置した
内部電極95−1、96−1の各対向部からの取付け位
置(後退位置)を調整して2本のサイド電子ビームBs
をセンター電子ビームBc方向に曲げて3本の電子ビー
ムが蛍光面上で集中するようになされている。
【0014】なお、この種の電子銃において、蛍光面の
中心部から周辺部にわたって良好な再生画像を得るため
の手段としては、例えば集束レンズを構成する電極(第
2電極と第3電極)の領域内に非点収差レンズを設けた
もの(特開昭53−18866号公報)、インライン3
ビーム電子銃のプリフォーカスレンズを構成する電極
(第1電極と第2電極)の電子ビーム通過口を縦長と
し、各電極の形状を異ならせたり、センター電子銃部の
縦横比をサイド電子銃のそれより小さくしたもの(特開
昭51−64368号公報)、インライン配列電子銃の
第3電極の陰極側に形成したスリットにより非回転対称
レンズを形成し、スリットの電子銃軸方向の深さをセン
ター電子ビームの方がサイド電子ビームよりも深くした
少なくとも1箇所の非回転対称レンズを介して蛍光面に
電子ビームを射突させるもの(特開昭60−81736
号公報)などが知られている。
【0015】なお、上記従来技術の電極(第1電極,第
2電極,・・・は、それぞれの公報に示された電極を指
す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】陰極線管におけるフォ
ーカス特性の要求は、蛍光面で構成される画面の全域で
しかも電子ビームの全電流域での解像度が良好で、かつ
低電流域ではモアレの発生がなく、さらに全電流域での
画面全体の解像度の均一性である。このような複数の特
性を同時に満足させる電子銃の設計は高度の技術を要す
る。
【0017】陰極線管に前記の諸特性を兼備させるため
には、非点収差付きのレンズと大口径主レンズの組合せ
をもった電子銃を設けることが不可欠であることが分か
った。しかし、電子銃を収容する真空外囲器の内径に偏
向磁界を発生させる電力消費の点からネック部の断面サ
イズに限界があり、大口径の主レンズの外径は上記の限
界で制約される。
【0018】上記従来技術では、所謂シールドカップ
(筒状電極)の電子ビーム通過口と静コンバーゼンスの
関係についても何ら考慮されていない。前記図10に示
した電子銃において、各電極の長さ、電子ビーム通過口
の口径等による電界の電子ビームに与える影響は全て異
なる。例えば、陰極Kに近い第1電極91の電子ビーム
通過口の形状は小電流域の電子ビームのスポツト形状を
左右するが、第2電極92の電子ビーム通過口の形状は
小電流域から大電流域までの電子ビームのスポツト形状
を左右する。
【0019】また、第6電極96に陽極電圧を供給して
第5電極95と第6電極96の間に主レンズを形成する
ものにおいては、主レンズを構成する第5電極95と第
6電極96の電子ビーム通過口の形状は、大電流域での
電子ビームスポツト形状に大きな影響を与えるが、小電
流域での電子ビームスポツト形状に与える影響は上記大
電流域に比較して小さい。
【0020】そして、上記電子銃の第4電極94の管軸
方向の長さは、最適フォーカス電圧の大きさに影響し、
かつ小電流時と大電流時での各々の最適フォーカス電圧
の差に著しい影響を与えるが、第5電圧95の管軸方向
の長さ変化による影響は第4電極94に比較して著しく
小さい。したがって、電子ビームのもつ各々の特性値を
最適化するためには、各々の特性に最も効果的に作用す
る電極の構造を適正化する必要がある。
【0021】しかし、蛍光面上に電子ビームスポツトで
描かれる輝点の径は上記主レンズの球面収差に依存す
る。この球面収差は主レンズの大口径化により低減でき
る。また、陰極線管の電子ビーム走査方向と直角方向の
シャドウマスクの孔ピッチを小さくしたり、電子ビーム
走査線の密度を大きくした場合は、特に電子ビームの小
電流域では電子ビームとシャドウマスクとの間で光学的
な干渉が生じるため、モアレコントラストを適正化する
必要がある。
【0022】さらに、円筒状電極97の底部にはそれぞ
れの電子ビームを通過させるための円形の電子ビーム通
過口が形成されており、この電子ビーム通過口が主レン
ズ通過後の電子ビームに対して独立しているものではな
く、電子ビームの通過に影響を及ぼしている。しかし、
上記従来の技術では、上記した様々な問題点を克服する
ことができなかった。
【0023】本発明の目的は、上記従来技術の諸問題を
解消し、電子ビームの全電流域においてフォーカス特性
を向上させ、良好な解像度を得ることができる電子銃を
備えた陰極線管を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、蛍光面を形成したパネル部と、電子銃を
収容するネック部および前記パネル部とネック部を連接
するファンネル部とからなる真空外囲器と、前記ネック
部内に収容された複数電子ビームをインライン配列に発
射する電子銃、および前記真空外囲器のファンネル部と
ネック部の遷移領域に外装された偏向装置とを少なくと
も備えた陰極線管において、前記電子銃を構成する円筒
状電極の底部に3本の電子ビームを通過させる単一の開
口を備えると共に、当該単一開口のインライン方向両側
に電子ビーム通過方向と略平行に植立したコンバーゼン
ス調整用の補正電極を設けたものである。
【0025】すなわち、請求項1に記載の第1の発明
は、蛍光面を形成したパネル部と、電子銃を収容するネ
ック部および前記パネル部とネック部を連接するファン
ネル部とからなる真空外囲器と、前記ネック部内に収容
された3本の電子ビームをインライン配列に発射する電
子銃、および前記真空外囲器のファンネル部とネック部
の遷移領域に外装された偏向装置とを少なくとも備えた
陰極線管において、前記電子銃は、陽極電極に対向する
端部に前記3本の電子ビームをそれぞれ通過させる3個
のインライン配列された電子ビーム通過口をもつ筒状の
集束電極と、前記集束電極と対向する一端に前記3本の
電子ビームをそれぞれ通過させる3個のインライン配列
された電子ビーム通過口をもつと共に他端に前記3本の
電子ビームを通過させる単一の開口をもつ筒状の陽極電
極とにより主レンズを構成してなり、前記陽極電極の他
端に接続して前記3本の電子ビームを通過させる単一の
開口をもつ円筒状電極を備え、前記円筒状電極の前記陽
極側底部の前記単一の電子ビーム通過口の前記インライ
ン配列方向両端に、電子ビーム通過方向と略平行に植立
したコンバーゼンス調整用の補正電極を設けた電子銃を
備えたことを特徴とする。
【0026】また、請求項2に記載の第2の発明は、蛍
光面を形成したパネル部と、電子銃を収容するネック部
および前記パネル部とネック部を連接するファンネル部
とからなる真空外囲器と、前記ネック部内に収容された
3本の電子ビームをインライン配列に発射する電子銃、
および前記真空外囲器のファンネル部とネック部の遷移
領域に外装された偏向装置とを少なくとも備えた陰極線
管において、前記電子銃は、陽極電極に対向する端部に
前記3本の電子ビームを通過させる単一の開口をもち前
記単一の開口から後退した内部に設置した板状の内部電
極をもつ筒状の集束電極と、前記集束電極と対向する一
端に前記3本の電子ビームを通過させる単一の開口をも
ち前記単一の開口から後退した内部に設置した板状の内
部電極をもつ筒状の陽極電極とにより主レンズを構成し
てなり、前記陽極電極の他端に接続して前記複数電子ビ
ームを通過させる単一の開口をもつ円筒状電極を備え、
前記円筒状電極の前記陽極側底部の前記単一の電子ビー
ム通過口の前記インライン配列方向両端に、電子ビーム
通過方向と略平行に植立したコンバーゼンス調整用の補
正電極を設けた電子銃を備えたことを特徴とする。
【0027】さらに、請求項3に記載の第3の発明は、
前記補正電極が前記円筒状電極底部から切り起こしてな
ることを特徴とする。そして、請求項4に記載の第4の
発明は、前記補正電極が前記円筒状電極底部に固定した
電極片から構成したことを特徴とする。そしてまた、請
求項5に記載の第5の発明は、前記補正電極が前記蛍光
面方向に延在させてなることを特徴とする。
【0028】そしてさらに、請求項6に記載の第6の発
明は、前記補正電極が前記集束電極方向に延在させてな
ることを特徴とする。なお、前記各発明において、その
補正電極は、前記インライン配列された3本の電子ビー
ムを当該インライン配列方向外側から挟むごとく植立し
た平板状電極、あるいは部分円弧状電極とするのが好適
である。
【0029】
【作用】上記本発明の構成としたことにより、高解像度
の陰極線管を提供することができる。すなわち、上記第
1の発明の構成において、前記円筒状電極の前記陽極側
底部の前記単一の電子ビーム通過口の前記インライン配
列方向両端に、電子ビーム通過方向と略平行に植立した
コンバーゼンス調整用の補正電極は、通過するサイド電
子ビームに対してセンター電子ビームと反対方向に偏向
する電界を形成し、適正な静コンバーゼンスを調整す
る。
【0030】また、上記第2の発明の構成において、前
記円筒状電極の前記陽極側底部の前記単一の電子ビーム
通過口の前記インライン配列方向両端に、電子ビーム通
過方向と略平行に植立したコンバーゼンス調整用の補正
電極は、通過するサイド電子ビームに対してセンター電
子ビームと反対方向に偏向する電界を形成し、適正な静
コンバーゼンスを調整する。
【0031】さらに、上記第3の発明の構成において、
前記補正電極を前記円筒状電極底部から切り起こして形
成したことにより、構成簡素化し、組み立てが容易にな
る。そして、上記第4の発明の構成において、前記補正
電極を前記円筒状電極底部に固定した電極片から構成し
たことにより、陰極線管のサイズに応じて必要な静コン
バーゼンス調整必要量に応じた電極片を組合せることが
できる。
【0032】そしてまた、上記第5の発明および第6の
発明の構成において、前記補正電極を前記蛍光面方向ま
たは集束電極方向に延在させることで陰極線管サイズ、
または前記集束電極や陽極電極の開口のオフセットに応
じた適正な静コンバーゼンス調整を可能とする。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による陰極線管の第1
実施例を説明するための内蔵電子銃の要部側断面図、図
2は図1の矢印A方向からみた正面図であって、95は
集束電極、95a,95b,95cは集束電極の陽極側
に形成した電子ビーム通過口、96は陽極電極、96
a,96b,96cは陽極電極の集束電極側に形成した
電子ビーム通過口、97は円筒状電極であるシールドカ
ップ、7dはシールドカップ97の底部に形成した単一
開口、BC はセンター電子ビーム、BS はサイド電子ビ
ーム、Sは集束電極95と陽極電極96の対向部に形成
される主レンズに入射する電子ビームの間隔、dは陽極
電極96の底部に形成した電子ビーム通過口のうちのサ
イド電子ビーム通過口96a,96cのオフセット量で
ある。
【0034】図1において、電子ビームBS ,BC は間
隔Sで主レンズに入射し、所要の集束を受けてシールド
カップ97の底部に形成した単一の開口に入射する。集
束電極95と陽極電極96はインライン方向に長軸をも
つ楕円あるいは長円、もしくは略矩形の筒状電極であ
り、可能な限り大径として主レンズの有効径を拡大して
ある。
【0035】シールドカップ97は図2に示したように
円筒形であり、その底部に形成した単一開口97dの前
記インライン方向両外側に電子ビームの通過方向と平行
に切り起こした補正電極97a,97bを設ける。この
補正電極97a,97bはシールドカップ97の底部か
ら蛍光面方向に延在してサイド電子ビームを部分的に包
囲するごとき弧状をなし、当該サイド電子ビームに対し
てセンター電子ビーム方向に曲がる偏向電界を形成して
静コンバーゼンスをとるように作用する。
【0036】補正電極97a,97bの形状は上記した
ような弧状に限るものではなく、例えば平板状であって
もよい。また、インライン配列方向と直交する方向のサ
イズH、サイド電子ビームとの間の間隔Dは、適用する
電子銃の集束特性や陰極線管サイズに応じて設定され
る。 また、補正電極97a,97bの延在方向高さL
で上記コンバーゼンス補正量が制御され、寸法Lを小さ
くするとサイド電子ビームのセンター電子ビーム側への
偏向量が多くなる。逆に寸法Lを大きくすると偏向量は
少なくなる。
【0037】これにより、適正な静コンバーゼンスが調
整され、高解像度の画像再生を行う陰極線管が得られ
る。図3は本発明による陰極線管の第2実施例を説明す
るための内蔵電子銃の要部側断面図であって、図1と同
一符号は同一部分に対応する。本実施例では、シールド
カップ97の底部に設ける補正電極97a,97bの延
在方向を陽極電極96方向に向けた点を除いて前記実施
例と同様である。
【0038】すなわち、補正電極97a,97bはシー
ルドカップ97の底部から陽極電極96の内部に入り込
むように切り起こしてなり、サイド電子ビームに対して
静コンバーゼンス補正電界を形成する。上記補正電極9
7a,97bは前記実施例と同様、シールドカップ97
とは別体で形成して、当該底部に溶接等の手段で固定し
てもよい。
【0039】また、補正電極97a,97bの延在方向
高さLによる偏向量の調整も前記実施例と同様である。
これにより、適正な静コンバーゼンスが調整され、高解
像度の画像再生を行う陰極線管が得られる。図4は本発
明による陰極線管の第3実施例を説明するための内蔵電
子銃の要部側断面図、図5は図4の矢印B方向からみた
正面図であって、95−1は集束電極95の内部に設置
した内部電極、96−1は陽極電極96の内部に設置し
た内部電極、前記図1、図2と同一符号は同一部分に対
応する。
【0040】本実施例は、図4に示したように、集束電
極95および陽極電極96の対向部に単一の開口を有
し、上記対向部から互いに後退した位置にそれぞれ内部
電極95−、96−1を設置した形式の電子銃に本発明
を適用したものである。図5に示したように、内部電極
95−1、96−1はセンター電子ビームBcを通過さ
せるための縦長開口を有し、サイド電子ビームは集束電
極95、陽極電極96の内壁と内部電極95−1、96
−1のインライン方向端縁との間を通過しシールドカッ
プ97に入る。
【0041】シールドップ97には3本の電子ビームB
s,Bc、Bsを通過させる単一開口97dを有し、そ
のインライン方向両端に電子ビームの通過方向と平行に
切り起こした補正電極97a,97bを設ける。この補
正電極97a,97bはシールドカップ97の底部から
蛍光面方向に延在してサイド電子ビームを部分的に包囲
するごとき弧状をなし、当該サイド電子ビームに対して
センター電子ビームと反対方向に曲がる偏向電界を形成
して静コンバーゼンスをとるように作用する。
【0042】補正電極97a,97bの形状は上記した
ような弧状に限るものではなく、例えば平板状であって
もよい。また、インライン配列方向と直交する方向のサ
イズH、サイド電子ビームとの間の間隔Dは、適用する
電子銃の集束特性や陰極線管サイズに応じて設定され
る。上記補正電極97a,97bは、シールドカップ9
7とは別体で形成して、当該底部に溶接等の手段で固定
してもよい。
【0043】また、補正電極97a,97bの延在方向
高さLで上記コンバーゼンス補正量が制御され、寸法L
を大きくするとサイド電子ビームのセンター電子ビーム
側への偏向量が小さくなる。逆に寸法Lを小さくすると
偏向量は多くなる。これにより、適正な静コンバーゼン
スが調整され、高解像度の画像再生を行う陰極線管が得
られる。
【0044】図6は本発明による陰極線管の第4実施例
を説明するための内蔵電子銃の要部側断面図であって、
図4と同一符号は同一部分に対応する。本実施例では、
シールドカップ97の底部に設ける補正電極97a,9
7bの延在方向を陽極電極96方向に向けた点を除いて
前記実施例と同様である。すなわち、補正電極97a,
97bはシールドカップ97の底部から陽極電極96の
内部に入り込むように切り起こしてなり、サイド電子ビ
ームに対してコンバーゼンス補正電界を形成する。上記
補正電極97a,97bは前記実施例と同様、シールド
カップ97とは別体で形成して、当該底部に溶接等の手
段で固定してもよい。
【0045】また、補正電極97a,97bの延在方向
高さLによる偏向量の調整も前記実施例と同様である。
これにより、適正な静コンバーゼンスが調整され、高解
像度の画像再生を行う陰極線管が得られる。図7は本発
明による陰極線管の第5実施例を説明するための内蔵電
子銃の要部側断面図であって、図1で説明したシールド
カップ97に設ける補正電極97a,97bを、当該シ
ールドカップ97とは別体で形成して、当該底部に溶接
等の手段で固定したものである。
【0046】なお、図3で説明した電子銃における補正
電極97a,97bも同様に構成することができる。図
8は本発明による陰極線管の第6実施例を説明するため
の内蔵電子銃の要部側断面図であって、集束電極95と
陽極電極96に内部電極95−1、96−1を備えた電
子銃のシールドカップ97に設ける補正電極97a,9
7bを、当該シールドカップ97とは別体で形成して、
当該底部に溶接等の手段で固定したものである。
【0047】なお、図6で説明した電子銃における補正
電極97a,97bも同様に構成することができる。な
お、本発明は上記の実施例に限るものではなく、底部に
単一の開口を有するシールドカップを備えた構造の各種
電子銃を内蔵する陰極線管およびカラー陰極線管、その
他の陰極線管に適用できるものであることは言うまでも
ない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
静コンバーゼンスを調整する際の主レンズに与える影響
を低減させて、電子ビームの全電流域においてフォーカ
ス特性を向上させ、良好な解像度を得ることができると
共に、補正電極の延在方向、その高さ、あるいはインラ
イン方向と直角方向サイズを変えることで、電子銃の主
要部を共通の仕様とし、多様な陰極線管サイズに対応す
るよう構成した電子銃を備えた陰極線管を提供すること
ができる。
【0049】また、本発明の製造方法によれば、電子銃
の主要な仕様を共通としてコストダウンにも効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管の第1実施例を説明する
ための内蔵電子銃の要部側断面図である。
【図2】図1の矢印A方向からみた正面図である。
【図3】本発明による陰極線管の第2実施例を説明する
ための内蔵電子銃の要部側断面図である。
【図4】本発明による陰極線管の第3実施例を説明する
ための内蔵電子銃の要部側断面図である。
【図5】図4の矢印B方向からみた正面図である。
【図6】本発明による陰極線管の第4実施例を説明する
ための内蔵電子銃の要部側断面図である。
【図7】本発明による陰極線管の第5実施例を説明する
ための内蔵電子銃の要部側断面図である。
【図8】本発明による陰極線管の第6実施例を説明する
ための内蔵電子銃の要部側断面図である。
【図9】陰極線管の一例としてのシャドウマスク型カラ
ー陰極線管の構造を説明する断面図である。
【図10】カラー陰極線管のネック部に収容される電子
銃の一例を説明する側面図である。
【図11】従来の電子銃における主レンズまわりの電極
構成例を説明する要部側断面図である。
【図12】従来の電子銃における主レンズまわりの他の
電極構成例を説明する要部側断面図である。
【符号の説明】
95 集束電極 95a,95b,95c 集束電極の電子ビーム通過口 96 陽極電極 96a,96b,96c 陽極電極の電子ビーム通過口 97 円筒状電極(シールドカップ) 97a,97b 補正電極 97d シールドカップの開口。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光面を形成したパネル部と、電子銃を収
    容するネック部および前記パネル部とネック部を連接す
    るファンネル部とからなる真空外囲器と、前記ネック部
    内に収容された3本の電子ビームをインライン配列に発
    射する電子銃、および前記真空外囲器のファンネル部と
    ネック部の遷移領域に外装された偏向装置とを少なくと
    も備えた陰極線管において、 前記電子銃は、陽極電極に対向する端部に前記3本の電
    子ビームをそれぞれ通過させる3個のインライン配列さ
    れた電子ビーム通過口をもつ筒状の集束電極と、前記集
    束電極と対向する一端に前記3本の電子ビームをそれぞ
    れ通過させる3個のインライン配列された電子ビーム通
    過口をもつと共に他端に前記3本の電子ビームを通過さ
    せる単一の開口をもつ筒状の陽極電極とにより主レンズ
    を構成してなり、 前記陽極電極の他端に接続して前記3本の電子ビームを
    通過させる単一の開口をもつ円筒状電極を備え、 前記円筒状電極の前記陽極側底部の前記単一の電子ビー
    ム通過口の前記インライン配列方向両端に、電子ビーム
    通過方向と略平行に植立したコンバーゼンス調整用の補
    正電極を設けた電子銃を備えたことを特徴とする陰極線
    管。
  2. 【請求項2】蛍光面を形成したパネル部と、電子銃を収
    容するネック部および前記パネル部とネック部を連接す
    るファンネル部とからなる真空外囲器と、前記ネック部
    内に収容された3本の電子ビームをインライン配列に発
    射する電子銃、および前記真空外囲器のファンネル部と
    ネック部の遷移領域に外装された偏向装置とを少なくと
    も備えた陰極線管において、 前記電子銃は、陽極電極に対向する端部に前記3本の電
    子ビームを通過させる単一の開口をもち前記単一の開口
    から後退した内部に設置した板状の内部電極をもつ筒状
    の集束電極と、前記集束電極と対向する一端に前記3本
    の電子ビームを通過させる単一の開口をもち前記単一の
    開口から後退した内部に設置した板状の内部電極をもつ
    筒状の陽極電極とにより主レンズを構成してなり、 前記陽極電極の他端に接続して前記複数電子ビームを通
    過させる単一の開口をもつ円筒状電極を備え、 前記円筒状電極の前記陽極側底部の前記単一の電子ビー
    ム通過口の前記インライン配列方向両端に、電子ビーム
    通過方向と略平行に植立したコンバーゼンス調整用の補
    正電極を設けた電子銃を備えたことを特徴とする陰極線
    管。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記補正電極
    が前記円筒状電極底部から切り起こしてなることを特徴
    とする陰極線管。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記補正電極
    が前記円筒状電極底部に固定した電極片から構成したこ
    とを特徴とする陰極線管。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4において、前記
    補正電極が前記蛍光面方向に延在させてなることを特徴
    とする陰極線管。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3または4において、前記
    補正電極が前記集束電極方向に延在させてなることを特
    徴とする陰極線管。
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