JPH08249887A - マルチポートメモリ - Google Patents

マルチポートメモリ

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JPH08249887A
JPH08249887A JP7049380A JP4938095A JPH08249887A JP H08249887 A JPH08249887 A JP H08249887A JP 7049380 A JP7049380 A JP 7049380A JP 4938095 A JP4938095 A JP 4938095A JP H08249887 A JPH08249887 A JP H08249887A
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JP7049380A
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Tomoaki Kato
友章 加藤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 読み出しアクセスタイムの短縮を図る。 【構成】 同一アドレスに対して同時に、例えばAポー
トの書き込みデータDIAの書き込みアクセスを行いな
がら、Bポートの読み出しデータDOBの読み出しを行
う際、読み出しデータ設定部RSAにて前記読み出しデ
ータDOBの強制設定を行う。読み出しデータ設定部R
SAでは、2つのアクセスのアドレスの一致、又Aポー
トの書き込みアクセスの判定を行っている。又このよう
な読み出しデータDOBの強制設定で、メモリセルMC
の反転時間を待つ必要がないため、読み出しアクセスタ
イムが短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マトリックス状に配置
されたメモリセルに対して、N組のワード線及びN組の
ビット線を備え、N個の各ポートから独立してアドレス
指定し、アクセスできるようにしたマルチポートメモリ
に係り、特に、同一アドレスに対して同時に、一方のポ
ートから書き込みアクセスがなされ、他方のポートから
読み出しアクセスがなされる際に、後者の読み出しアク
セスタイムを短縮することで、結果として、平均読み出
しアクセスタイム、更には書き込みアクセスをも含めた
平均アクセスタイムを短縮することができるマルチポー
トメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数のCPU(central proc
essing unit )を備え、記憶装置や入出力装置、あるい
はデータ等の資源をCPU間で共用し、更に、これらC
PU間で何等かの手段によりデータの受け渡しや処理実
行の同期を行いながら、与えられた1つ又は複数の処理
を並行実行するマルチCPUコンピュータシステムが実
現されている。このようなマルチCPUコンピュータシ
ステムにおいては、CPU間の結合が疎結合のものと、
密結合のものとがある。この密結合のもので、又場合に
よっては疎結合のもので、CPU間でのデータの受け渡
しや処理実行の同期を行うために、CPU間にデュアル
ポートメモリが用いられているものがある。又、マルチ
CPUコンピュータシステム以外にも、2つのシステム
間でデータの受け渡しや処理実行の同期を行うために、
このようなデュアルポートメモリを用いることがある。
【0003】このようなデュアルポートメモリ等、複数
のポートを備えたマルチポートメモリは、マトリックス
状に配置されたメモリセルに対して、複数(N組)のワ
ード線及び複数(N組)のビット線を備え、複数(N
個)の各ポートから独立してアドレス指定し、アクセス
できるようにされている。更に、一般的なマルチポート
メモリは、共通のメモリセルマトリックスに対して各ポ
ート毎に独立して、アドレスデコーダや、書き込み回路
やセンスアンプ、又入出力バッファ等が設けられてい
る。
【0004】図4は、従来から用いられているマルチポ
ートメモリの主要部のブロック図である。
【0005】このマルチポートメモリは、デュアルポー
トメモリであり、書き込みアクセス及び読み出しアクセ
スのいずれもそれぞれ可能とされるAポート及びBポー
トを備える。又、該デュアルポートメモリは、(128
×8=1024)のメモリセルMCを1ビットずつアド
レス指定し、各ポートからアクセスするものである。
【0006】該マルチポートメモリは、128行8列の
マトリックス状に配置された合計1024個のメモリセ
ルMCと、Aポート用のワード線WA0〜WA127及
びBポート用のワード線WB0〜WB127と、Aポー
ト用のビット線BA0〜BA7及びBAN0〜BAN7
と、Bポート用のビット線BB0〜BB7及びBBN0
〜BBN7と、メモリマトリックスの各列毎に設けられ
た列選択回路CS0〜CS7と、Aポート用の書き込み
回路WCA及びセンスアンプSAと、Bポート用の書き
込み回路BCB及びセンスアンプSBと、バッファB1
1〜B14とを備える。
【0007】なお、前記ビット線BA0〜BA7とBA
N0〜BAN7とは対応する番号のもの同士で対とさ
れ、ビット線対として構成される。前記ビット線BB0
〜BB7とBBN0〜BBN7とは対応する番号のもの
同士で対とされ、ビット線対とされる。又、該マルチポ
ートメモリでは、各ポート毎に外部からアクセスするた
め、図示されないAポート用のアドレス線AA0〜AA
9及びBポート用のアドレス線AB0〜AB9を備え
る。
【0008】AポートのMSB(most significant bi
t)側のアドレス線AA3〜AA9の信号は図示されな
いデコーダでデコードされ、この結果に基づき前記ワー
ド線WA0〜WA127のいずれか1本がH状態とな
る。又、同じくAポート用のLSB(least significan
t bit )側の前記アドレス線AA0〜AA2の信号は図
示されないデコーダでデコードされ、この結果に基づき
Aポート用の列選択信号CSA0〜CSA7のいずれか
1本がH状態となる。
【0009】一方、Bポート用のMSB側の前記アドレ
ス線AB3〜AB9の信号は図示されないデコーダにて
デコードされ、この結果に基づき前記ワード線WB0〜
WB127のいずれか1本がH状態となる。又、同じく
Bポート用のLSB側の前記アドレス線AB0〜AB2
は図示されないデコーダにてデコードされ、この結果に
基づきポート用の列選択信号CSB0〜CSB7のいず
れか1本がH状態となる。
【0010】図5は、前記マルチポートメモリに用いら
れる前記メモリセルの回路図である。
【0011】この図5では、1024個のうちの第i
(i=0〜127)行で第j(j=0〜7)列の1つの
メモリセルの内部回路が示される。該メモリセルは、P
チャネルMOSトランジスタTP11及びTP12と、
NチャネルMOSトランジスタTN11〜TN16とに
より構成される。
【0012】まず、前記PチャネルMOSトランジスタ
TP11及び前記NチャネルMOSトランジスタTN1
5で構成されるインバータゲートと、前記PチャネルM
OSトランジスタTP12及び前記NチャネルMOSト
ランジスタTN16で構成されるインバータゲートと
は、互いに入力と出力とが接続され、フリップフロップ
が構成される。該フリップフロップの正論理入出力は、
前記NチャネルMOSトランジスタTN11を介してビ
ット線BAjに接続され、前記NチャネルMOSトラン
ジスタTN13を介してビット線BBjに接続される。
一方、該フリップフロップの負論理入出力は、前記Nチ
ャネルMOSトランジスタTN12を介してビット線B
ANjに接続され、前記NチャネルMOSトランジスタ
TN14を介してビット線BBNjに接続される。これ
らビット線BAj、BANj、BBj及びBBNjは、
いずれも、第j列のものである。又、前記NチャネルM
OSトランジスタTN11及びTN12のゲートは、A
ポートの第i行のワード線WAiに接続される。又、前
記NチャネルMOSトランジスタTN13及びTN14
のゲートは、いずれも、Bポートの第i行のワード線W
Biに接続される。
【0013】このようなメモリセルでは、前記ワード線
WAiがH状態となると、前記NチャネルMOSトラン
ジスタTN11及びTN12がオンとなって、前記正論
理入出力及び負論理入出力がそれぞれ前記ビット線BA
j及びBANjに接続され、Aポートの書き込みアクセ
スや読み出しアクセスが可能となる。又、前記ワード線
WBiがH状態となると、前記NチャネルMOSトラン
ジスタTN13及びTN14がオンとなって、前記正論
理入出力及び負論理入出力がそれぞれ前記ビット線BB
j及びBBNjに接続され、Bポートの書き込みアクセ
スや読み出しアクセスが可能となる。
【0014】図6は、前記マルチポートメモリに用いら
れる前記列選択回路の回路図である。
【0015】この図6に示される如く、それぞれの前記
選択回路CS0〜CS7は、いずれもNチャネルMOS
トランジスタTN21〜TN24によって構成される。
又、第j列の前記列選択回路CSjについては、これら
NチャネルMOSトランジスタTN21〜TN24のそ
れぞれのソース及びドレインは、順に、前記ビット線B
Aj及びデータ線BA、前記ビット線BBj及びデータ
線BB、前記ビット線BANj及びデータ線BAN、前
記ビット線BBNj及びデータ線BBNに接続される。
又、前記NチャネルMOSトランジスタTN21及びT
N23のゲートは、Aポートの前記列選択信号CSAj
が接続される。前記NチャネルMOSトランジスタTN
22及びTN24のゲートは、Bポートの前記列選択信
号CSBjが接続される。
【0016】図7は、前記マルチポートメモリに用いら
れる前記書き込み回路の回路図である。
【0017】この図7では、前記書き込み回路WCA及
びWCBのいずれか1つが示される。該書き込み回路W
CA、WCBは、それぞれ、NチャネルMOSトランジ
スタTN27及びTN28と、インバータゲートG4及
びG5とによって構成されている。
【0018】まず、前記インバータゲートG4には、書
き込みデータ線DIx2(AポートであればDIA2、
BポートであればDIB2)が接続されている。又、直
列接続される前記インバータゲートG4及びG5にあっ
て、前記NチャネルMOSトランジスタTN27を経て
データ線Bx(AポートであればBA、Bポートであれ
ばBB)が前記インバータゲートG5の出力に接続さ
れ、前記NチャネルMOSトランジスタTN28を経て
データ線BxN(AポートであればBAN、Bポートで
あればBBN)が前記インバータゲートG4の出力に接
続されている。又、前記NチャネルMOSトランジスタ
TN27及びTN28のゲートには、書き込み信号Wx
(AポートであればWA、BポートであればWB)が接
続されている。
【0019】従って、このような書き込み回路WCA、
WCBにあっては、書き込みアクセスを行うためにマル
チポートメモリの外部からH状態の前記書き込み信号W
xが入力されると、前記書き込みデータ線DIx2から
入力された書き込みビットデータは前記データ線Bxに
出力され、該ビットデータを反転させたものは前記デー
タ線BxNに出力される。
【0020】以下、このような従来のマルチポートメモ
リの作用を、Aポートを例として説明する。
【0021】まず、Aポートから書き込みアクセスを行
う場合を説明する。
【0022】該書き込みアクセスの場合、当該マルチポ
ートメモリの外部からアドレス信号ADA及びH状態の
書き込み信号WAを入力する。すると、前記アドレス信
号ADAの上位7ビットの値に従って前記ワード線WA
0〜WA127のいずれか1本がH状態となり、該7ビ
ットの値に対応する1行分の合計8個の前記メモリセル
MCが、それぞれの前記NチャネルMOSトランジスタ
TN11及びTN12がオンとなることで、対応する前
記ビット線BA0〜BA7又BAN0〜BAN7に接続
される。又、前記アドレス信号ADAの下位3ビットの
値に従って前記列選択信号CSA0〜CSA7のいずれ
か1本がH状態となり、これによって前記列選択回路C
S0〜CS7のいずれか1つの前記NチャネルMOSト
ランジスタTN21及びTN23がオンとなり、該下位
3ビットの値に対応する前記ビット線BA0〜BA7の
いずれか1本が前記データ線BAに接続され、前記ビッ
ト線BAN0〜BAN7のいずれか1本が前記データ線
BANに接続される。
【0023】すると、前記バッファB11と、H状態の
前記書き込み信号WAにより書き込み状態にある前記書
き込み回路WCAとを経て、更に、選択状態にある前記
列選択回路CS0〜CS7のいずれか1つを経て、書き
込みデータDIAが合計1024個のうちの前記アドレ
ス信号ADAの値に対応するいずれか1つの前記メモリ
セルMCに書き込まれる。
【0024】次に、Aポートの読み出しアクセスを行う
場合を説明する。
【0025】該読み出しアクセスの場合に際しては、当
該マルチポートメモリの外部から前記アドレス信号AD
A及びL状態の前記書き込み信号WAが入力される。こ
の読み出しアクセスにあっても、入力された前記アドレ
ス信号ADAに従い、前記ワード線WA0〜WA12
7、前記ビット線BA0〜BA7及びBAN0〜BAN
7、前記列選択回路CS0〜CS7を用い、いずれか1
つの前記メモリセルMCを選択し、これを前記データ線
BA及びBANに接続する作用については、前述した書
き込みアクセスの場合と同様である。又、このように1
つのメモリセルMCが前記データ線BA及びBANに接
続されると、前記アドレス信号ADAの値に従って選択
されたメモリセルMCに記憶されるビットデータは、こ
れらデータ線BA及びBANを経て前記センスアンプS
Aにて読み出され、読み出しデータDOAとして出力さ
れる。
【0026】なお、以上、Aポートの書き込みアクセス
及び読み出しアクセスの作用について説明したが、Bポ
ートについても同様に書き込みアクセス及び読み出しア
クセスを行うことができる。これは、Bポートについて
も、Aポートと同一で別系統の回路が設けられているた
めである。又、このようにAポートとBポートとで独立
した書き込みアクセス及び読み出しアクセスのための回
路が設けられているため、各ポートから独立してアドレ
ス指定し、書き込みアクセスでも、読み出しアクセスで
も並行して行うことができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マルチポートメモリにあっては、異なるポートから、マ
トリックス状に配置されたメモリセルの同一アドレスに
対してアクセスする場合がある。このように同一アドレ
スに対して同時にアクセスする場合、一方のポートから
書き込みアクセスがなされ、他方のポートから読み出し
アクセスがなされる際には、後者の読み出しアクセスタ
イムが延長されてしまうという問題がある。
【0028】ここで、図5に示すように、第i行で第j
列の前記メモリセルMCにあって、“0”のビットデー
タが記憶され、当該メモリセルMCのフリップフロップ
の正論理出力がL状態であり、負論理出力がH状態であ
るとする。又、このようなメモリセルMCに対してAポ
ートから“1”(H状態)のビットデータの書き込みを
行い、同時にBポートから当該メモリセルMCの読み出
しアクセスを行うものとする。このような場合の動作
は、図8のタイムチャートに示されるとおりである。
【0029】このタイムチャートにおいて、まず時刻t
1では、第i行目の該当する前記メモリセルMCに対し
て書き込みアクセスするため、前記ワード線WAiがH
状態となる。又、入力された“1”の前記書き込みデー
タDIAに従って、前記バッファB11の出力の前記書
き込みデータ線DIA2は、時刻t2にH状態となる。
すると、前記書き込み回路WCAはH状態のビットデー
タの書き込みを開始し、時刻t4では前記データ線BA
の論理状態が立ち上がり始め、時刻t5では前記ビット
線BAjの論理状態が立ち上がり始める。
【0030】ここで、“0”のビットデータを記憶する
前記メモリセルMCに対して当該書き込み回路WCAが
“1”のビットデータを書き込む場合、前記図5に示す
前記PチャネルMOSトランジスタTP12及び前記N
チャネルMOSトランジスタTN16のインバータゲー
トがL状態を出力するのに対して、前記図7の前記イン
バータゲートG5が強制的にH状態を書き込む。更に
は、前記PチャネルMOSトランジスタTP11及び前
記NチャネルNOSトランジスタPN15のインバータ
ゲートがH状態を出力するのに対して前記インバータゲ
ートG4が強制的にL状態を書き込む。このようにフリ
ップフロップの前記正論理入出力及び負論理入出力にお
いて異なる論理状態の出力同士が衝突するため、前記図
8のタイムチャートに示される如く、前記データ線BA
及び前記ビット線BAjの論理状態の立ち上がりは緩や
かになってしまい、該ビット線BAjが完全にH状態と
なるのは、時刻t7となっている。
【0031】従って、このような書き込みアクセス中の
メモリセルに対して、同時にBポートから読み出しアク
セスを行っている場合、Bポートの前記ビット線BBj
の論理状態も、この図8の時刻t6からt8に示される
如く、緩やかに論理状態が立ち上がる。又、Bポートの
前記読み出しデータ線DOB2がH状態となるのは、更
に後の時刻t9となっている。
【0032】このように、同一アドレスに対して同時
に、一方のポートから書き込みアクセスがなされ、他方
のポートから読み出しアクセスがなされる際には、後者
の読み出しアクセスで読み出そうとするメモリセルのビ
ットデータは、前者の書き込みアクセスによって論理状
態が変化の過渡状態にある。従って、このような同一ア
ドレス同時アクセスの場合、前者の書き込みアクセスの
後のデータを正確に読み出そうとした場合には、アクセ
ス中のメモリセルでの論理状態反転に要する時間分だ
け、後者の読み出しアクセスを延長しなければならな
い。
【0033】従って、このような同一アドレス同時アク
セスの際には、他ポートが書き込みアクセスを行ってい
ないアドレスのメモリセルを読み出す際に比べ、読み出
しアクセスタイムが延長されてしまう。従って、同一ア
ドレスに対して同時に異なるポートから書き込みアクセ
ス及び読み出しアクセスを行う、このようなワーストケ
ースにおいても正しいデータの読み出しを保障するとす
れば、当然ながら、要求される読み出しアクセスタイム
はこのワーストケースに応じて延長されてしまう。
【0034】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、同一アドレスに対して同時に、一方
のポートから書き込みアクセスがなされ、他方のポート
から読み出しアクセスがなされる際に、後者の読み出し
アクセスタイムを短縮することで、結果として平均読み
出しアクセスタイムを短縮することができるマルチポー
トメモリを提供することを目的とする。
【0035】
【問題点を解決するための手段】本発明は、マトリック
ス状に配置されたメモリセルに対して、N組のワード線
及びN組のビット線を備え、N個の各ポートから独立し
てアドレス指定し、アクセスできるようにしたマルチポ
ートメモリにおいて、少なくとも書き込みアクセスが可
能なAポートと、少なくとも読み出しアクセスが可能な
Bポートとにあって、前記Aポートの入力アドレス及び
前記Bポートの入力アドレスが同一であることを判定す
るアドレス比較器と、該判定結果がアドレス同一であ
り、且つ、前記Aポートへのアクセスが書き込みアクセ
スであることにより、読み出しアクセス短縮が可能であ
ることを判定するアクセス短縮判定手段と、該判定結果
が読み出しアクセス短縮可能の場合、書き込みアクセス
にある前記Aポートのビット線より入力側の信号を、読
み出しアクセスにある前記Bポートのビット線より出力
側へ出力する読み出しデータ設定回路を備えたことによ
り、前記課題を達成したものである。
【0036】
【作用】本発明は、マルチポートメモリの読み出しアク
セスについて考えた場合、同一アドレスに対して同時
に、一方のポートから書き込みアクセスがなされ、他方
のポートから読み出しアクセスがなされる場合が、アク
セスタイムのワーストケースの1つとなることを見出し
なされたものである。このような場合には、前述したよ
うに、アクセス中のメモリセルのフリップフロップの論
理状態が反転するための時間を要するためである。
【0037】このため、本発明にあっては、このような
同一アドレス同時アクセスの場合、書き込みアクセス中
の一方のポートに入力される書き込みデータによって、
読み出しアクセス中の他方のポートから出力される読み
出しデータを、より直接的に設定している。例えば前記
図4のマルチポートメモリにおいては、前記書き込みデ
ータ線DIA2等、書き込みアクセスにあるポートのビ
ット線より入力側の配線の信号にて、前記読み出しデー
タ線DOB2等、読み出しアクセスにあるポートのビッ
ト線より出力側の配線へ出力する。従って、書き込みア
クセスの対象となるメモリセルMCのフリップフロップ
の論理状態の反転とは無関係に、書き込みデータと同一
のものを、より直接読み出しデータとすることができ
る。
【0038】このため、本発明のマルチポートメモリに
あっては、同一アドレスに対して同時に、一方のポート
から書き込みアクセスがなされ、他方のポートから読み
出しアクセスがなされる際には、アクセス中のメモリセ
ルのフリップフロップの、比較的時間のかかる論理状態
の反転を待つ必要がない。このため、このような同一ア
ドレス同時アクセスの後者の読み出しアクセスタイムを
従来に比べ短縮することができる。従って、平均読み出
しアクセスタイムを短縮することができ、更には書き込
みアクセスをも含めた平均アクセスタイムをも短縮する
ことができる。
【0039】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0040】図1は、本発明が適用されたマルチポート
メモリの実施例の主要部のブロック図である。
【0041】本実施例のマルチポートメモリは、前述し
た図4のマルチポートメモリに対して、更に、本発明が
適用される読み出しデータ設定部RSA及びRSBを備
えたものである。その他の構成は同一であり、その作用
も同様である。
【0042】図2は、本実施例の読み出しデータ設定部
の回路図である。
【0043】この図2に示されるように、前記読み出し
データ設定部RSA及びRSBは、いずれも、コンパレ
ータG1と、AND論理ゲートG2と、インバータゲー
トG3と、NチャネルMOSトランジスタTN1及びP
チャネルMOSトランジスタTP1で構成されるトラン
スファゲートを備える。ここで、この図2が前記読み出
しデータ設定部RSAであれば、該図2の符号Wx、D
Ix2及びDOy2は、順に、前記書き込み信号WA、
前記書き込みデータ線(データ信号)DIA2及び前記
読み出しデータ線(データ信号)DOA2を示す。一
方、この図2が前記読み出しデータ設定部RSBとすれ
ば、符号Wx、DIx2及びDOy2は、順に、前記書
き込み信号WB、前記書き込みデータ線(データ信号)
DIB2及び前記読み出しデータ線(データ信号)DO
A2となる。
【0044】まず、前記コンパレータG1は、Aポート
の前記アドレス信号ADAの値と、Bポートの前記アド
レス信号ADBの値とを比較し、これらが同一である場
合出力UからH状態を出力する。該コンパレータG1
は、本発明のアドレス比較器に相当する。
【0045】次に前記AND論理ゲートG2は、前記書
き込み信号WxがH状態であって書き込みアクセス中に
あり、且つ、前記コンパレータG1の出力UがH状態で
アドレス同一の場合、H状態を出力する。該AND論理
ゲートG2は、本発明のアクセス短縮判定手段に相当
し、前記アドレス比較器の判定結果がアドレス同一であ
り、且つ、前記書き込みデータ線DIx2のポートへの
アクセスが書き込みアクセスであることにより、読み出
しアクセス短縮が可能であることを判定する。
【0046】前記インバータゲートG3と共に前記トラ
ンスファゲートは、前記AND論理ゲートG2の出力が
H状態の場合、前記書き込みデータ線DIx2と前記読
み出しデータ線DOy2を接続状態とする。前記書き込
みデータ線DIx2は、ビット線BX0〜7よりも入力
側である。又、前記読み出しデータ線DOy2は前記ビ
ット線BY0〜BY7よりも出力側である。従って、前
記AND論理ゲートG2の出力がH状態で読み出しアク
セス短縮可能と判定される場合、これらインバータゲー
トG3及びトランスファゲートによって、前記読み出し
データ線DOy2へ前記書き込みデータ線DIx2から
読み出そうとするデータを速やかに設定することがで
き、同一アドレスに対して同時に、Xポート(Aポート
又はBポート)から書き込みアクセスがなされ、Yポー
ト(Bポート又はAポート)から読み出しアクセスがな
される際に、Yポートの読み出しアクセスタイムを短縮
することができる。ここで、前記インバータゲートG3
及び前記トランスファゲートによって、本発明の読み出
しデータ設定回路が構成されている。
【0047】なお、本実施例にあって、前記読み出しデ
ータ設定部RSA及びRSBの間で、前記コンパレータ
G1は同様のものである。従って、これら読み出しデー
タ設定部RSA及びRSB間で、該コンパレータG1を
共有してもよい。
【0048】図3は、本実施例の動作を示すタイムチャ
ートである。この図3と、前述した従来の図8のタイム
チャートとを比較して明らかなとおり、前記読み出しデ
ータ線DOB2からの“1”(H状態)の出力タイミン
グが早くされている。即ち、前記図8では時刻t8の後
の時刻t9にて前記読み出しデータ線DOB2がH状態
となっていたのに対し、本実施例ではこの図3に示され
る如く、時刻t4より前の時刻t3から前記読み出しデ
ータ線DOB2が立ち上がり始めている。
【0049】なお、本実施例の前記読み出しデータ線D
OB2の立ち上がり速度が緩やかにされているのは、B
ポートの前記センスアンプ部SBがL状態を出力中に、
前記読み出しデータ設定部RSAがH状態を出力するた
めである。
【0050】ここで、前記センスアンプ部SBの出力と
前記書き込みデータ線DIA2の信号との、いずれか一
方を選択し、前記バッファゲートB14へ出力するマル
チプレクサを用い、前記読み出しデータ設定部RSAの
前記AND論理ゲートG2の出力がH状態の場合、前記
書き込みデータ線DIA2の信号を選択し、これ以外の
場合には前記センスアンプSBの出力を選択するように
することも考えられる。この場合、前記図3のタイムチ
ャートの前記読み出しデータ線DOB2の時刻t3での
立ち上がりをより急峻にすることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
同一アドレスに対して同時に、一方のポートから書き込
みアクセスがなされ、他方のポートから読み出しアクセ
スがなされる際に、後者の読み出しアクセスタイムを短
縮することで、結果として、平均読み出しアクセスタイ
ム、更には書き込みアクセスをも含めた平均アクセスタ
イムを短縮することができるという優れた効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたマルチポートメモリの実施
例の主要部のブロック図
【図2】前記実施例に用いられる読み出しデータ設定部
の回路図
【図3】前記実施例の動作を示すタイムチャート
【図4】従来のマルチポートメモリの一例の主要部のブ
ロック図
【図5】前記従来のマルチポートメモリに用いられるメ
モリセルの回路図
【図6】前記従来のマルチポートメモリに用いられる列
選択回路の回路図
【図7】前記従来のマルチポートメモリに用いられる書
き込み回路の回路図
【図8】前記従来のマルチポートメモリの動作を示すタ
イムチャート
【符号の説明】
ADA、ADB…アドレス信号 AA0〜AA9、AB0〜AB9…アドレス線 WA0〜WA127、WB0〜WB127…ワード線 BA0〜BA7、BAN0〜BAN7、BB0〜BB
7、 BBN0〜BBN7…ビット線 BA、BAN、BB、BBN…データ線 DIA2、DIB2、DIx2…書き込みデータ線 DOA2、DOB2、DOy2…読み出しデータ線 WA、WB、Wx…書き込み信号 CSA0〜CSA7、CSB0〜CSB7…列選択信号 DIA、DIB…書き込みデータ DOA、DOB…読み出しデータ MC…メモリセル CS0〜CS7…列選択回路 SA、SB…センスアンプ WCA、WCB…書き込み回路 B11〜B14…バッファ RSA、RSB…読み出しデータ設定部 G1…コンパレータ G2…AND論理ゲート G3、G4、G5…インバータゲート TP1、TP11、TP12…PチャネルMOSトラン
ジスタ TN1、TN11〜TN16、TN21〜24、TN2
7、TN28…NチャネルMOSトランジスタ VDD…電源 G…グランド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリックス状に配置されたメモリセルに
    対して、N組のワード線及びN組のビット線を備え、N
    個の各ポートから独立してアドレス指定し、アクセスで
    きるようにしたマルチポートメモリにおいて、 少なくとも書き込みアクセスが可能なAポートと、少な
    くとも読み出しアクセスが可能なBポートとにあって、 前記Aポートの入力アドレス及び前記Bポートの入力ア
    ドレスが同一であることを判定するアドレス比較器と、 該判定結果がアドレス同一であり、且つ、前記Aポート
    へのアクセスが書き込みアクセスであることにより、読
    み出しアクセス短縮が可能であることを判定するアクセ
    ス短縮判定手段と、 該判定結果が読み出しアクセス短縮可能の場合、書き込
    みアクセスにある前記Aポートのビット線より入力側の
    信号を、読み出しアクセスにある前記Bポートのビット
    線より出力側へ出力する読み出しデータ設定回路とを備
    えたことを特徴とするマルチポートメモリ。
JP7049380A 1995-03-09 1995-03-09 マルチポートメモリ Pending JPH08249887A (ja)

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JP (1) JPH08249887A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013528887A (ja) * 2010-03-22 2013-07-11 クアルコム,インコーポレイテッド 抵抗性記憶素子を含むマルチポート不揮発性メモリ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013528887A (ja) * 2010-03-22 2013-07-11 クアルコム,インコーポレイテッド 抵抗性記憶素子を含むマルチポート不揮発性メモリ
JP2015057752A (ja) * 2010-03-22 2015-03-26 クアルコム,インコーポレイテッド 抵抗性記憶素子を含むマルチポート不揮発性メモリ
US9135974B2 (en) 2010-03-22 2015-09-15 Qualcomm Incorporated Multi-port non-volatile memory that includes a resistive memory element

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