JPH082486B2 - 連続鋳造におけるパウダーの供給方法 - Google Patents

連続鋳造におけるパウダーの供給方法

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JPH082486B2
JPH082486B2 JP24188687A JP24188687A JPH082486B2 JP H082486 B2 JPH082486 B2 JP H082486B2 JP 24188687 A JP24188687 A JP 24188687A JP 24188687 A JP24188687 A JP 24188687A JP H082486 B2 JPH082486 B2 JP H082486B2
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mold
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栄一 竹内
毅 佐伯
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/11Treating the molten metal
    • B22D11/111Treating the molten metal by using protecting powders

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続鋳造法により溶融金属から鋳片を製造
する際、パウダーの供給を円滑に行う方法に関する。
〔従来の技術〕
連続鋳造法においては、パウダーを鋳型のメニスカス
上に投入している。このパウダーは、半凝固鋳片の引抜
きに際し鋳片と鋳型内面との間の潤滑を良好にし、鋳型
壁の摩耗を軽減すると共に、鋳型内面に対する熱的,機
械的な衝撃を緩和する作用をもつ。
鋳片の表面と鋳型の内面との間にパウダーを円滑に供
給するため、本発明者等は、メニスカス部を湾曲させる
電磁力を鋳型に付与することを開発し、特開昭52−3282
4号公報として提案した。
第7図は、この提案で使用した装置の断面図である。
すなわち、鋳型1の内部空間に注入された溶融金属2の
メニスカス3よりも上に、供給されたパウダー4が浮遊
している。鋳型1の内部に埋め込んだ電磁コイル5によ
って溶融金属2に電磁力を加えるとき、メニスカス3
は、同図に示したような形状で湾曲する。
第8図は、この電磁コイル5に交流電流Iを流したと
きに、メニスカス3が湾曲することを説明する図であ
る。交流電流Iにより、鋳型1の周囲には時間的に変化
する磁場Hが生じる。また、磁場Hの時間的変化によっ
て、鋳型1内の溶融金属2に渦電流iが誘起される。こ
の磁場Hと渦電流iとが互いに作用し合い、鋳型1の中
心方向に向かった拘束力Fが働く。この拘束力Fによっ
て、溶融金属2は鋳型1の中心方向に絞られ、メニスカ
ス3が上に向けて凸状に湾曲する。
なお、このメニスカス3の形状は、主として拘束力F
と溶融金属2の静圧Pとの釣り合いにより定められる。
また、交流電流Iを調節することにより拘束力Fを変え
るとき、メニスカス3の形状を制御することができる。
このようにメニスカス3を湾曲させることにより、溶
融金属2上に浮遊するパウダー4は、メニスカス3が低
くなっている鋳型1周辺部に集められ、鋳型のオシレー
ションによって溶融金属2又は凝固シェルと鋳型1内面
との間に充分な量が送り込まれる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
電磁力を作用させることにより、パウダー4の消費
量,鋳片の表面性状等は、電磁力を作用させない場合に
比較し、かなり改善され、また鋳造速度を大きく設定す
ることもできる。しかし、単に電磁力を作用させるだけ
で、鋳型1をオシレーションしなかった場合には、従来
から行われている鋳型1にオシレーションを加える方法
に比べるとき、必ずしも良好なものとはいえない。たと
えば、鋳造速度を上げていくと、鋳型1内面と鋳片表面
との間に対するパウダー4の流れ込みが不充分となり、
潤滑性が低下する。その結果、鋳片の表面性状が劣化
し、場合によってはブレークアウト等の欠陥が発生す
る。
このような理由から、電磁力の付与は、鋳型のオシレ
ーションに併用されるに留まっていた。そのため、鋳型
1の周辺設備が複雑となり、設備費の高騰は勿論とし
て、その保守・管理が面倒なものとなっていた。
そこで、本発明は、このような問題を生じることな
く、鋳型に注湯された溶融金属に加えられる電磁力をパ
ルス状に変化させることにより、鋳型内壁に沿ったパウ
ダーの送給を促進させ、鋳型の保護を図ると共に、表面
性状の優れた鋳片を製造することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のパウダー供給方法は、その目的を達成するた
めに、鋳型の側壁に埋設した電磁コイルによって鋳型内
に注湯された溶融金属に電磁力を与え、メニスカス部を
凸状に湾曲させて鋳型内面に沿ったパウダーの送込みを
促進させる際に、交流電流をパルス状に前記電磁コイル
に供給することを特徴とする。
〔作用〕
交流電流をパルス状に供給することにより、第8図で
説明した拘束力Fが時間的に変化する。この拘束力Fの
変化に対応して、メニスカス3が振動し、メニスカス3
と鋳型1内面との間隙が周期的に変動する。
第1図は、この間隙の周期的な変動を表したものであ
る。すなわち、電磁コイル5に交流電流のパルスが供給
されていないとき、拘束力Fが発生せず、メニスカス3
直下で凝固したシェル6は、同図(a)に示すように静
圧Pにより鋳型1内面に押しつけられる。そのため、鋳
型1内面〜凝固シェル6間の間隙は、小さなものとす
る。他方、電磁コイル5に交流電流のパルスが供給され
ているオン状態にあっては、同図(b)に示すように、
拘束力Fが発生する。この拘束力Fが静圧Pに打ち勝っ
て、メニスカス3を鋳型1中心方向に引っ張る。したが
って、鋳型1内面〜凝固シェル6間の間隙が大きくな
る。このように交流電流のパルスのオン・オフが繰り返
されるため、同図(c)に示すように、凝固シェル6は
部分的にくびれた形状で繰り返され、鋳型1内面〜凝固
シェル6間の間隙が周期的に変動する。
その結果、メニスカス3が狭まったときに流入したパ
ウダーがメニスカス3の拡がりによって鋳型1の内面に
強制的に送り込まれ、多量のパウダーを鋳型1と溶融金
属2又は凝固シェル6との間隙に供給することが可能と
なる。
このようにして、充分な量のパウダーが鋳型1の内面
に沿って送り込まれるので、鋳型1にオシレーションを
加えることなく鋳片を鋳型1から引き出すことが容易と
なり、また鋳型1内面に対する熱的,機械的な衝撃が緩
和され、鋳型1の保護も図られる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、実施例により本発明の特
徴を具体的に説明する。
第1表の組成をもつ溶鋼を連続鋳造した。
このときの鋳型としては、第7図に示したようにメニ
スカス3を中心として電磁コイル5を内蔵させ、丸型ブ
ルームを連続鋳造するために内径200mmの柱状内部空間
をもつものを使用した。また鋳造速度は1m/分に維持し
た。
第2図は、このときの鋳型1に対するオシレーション
及び電磁力の付与状態を示す。すなわち、鋳造長さが10
mの最初の領域Iにおいては、鋳型1にオシレーション
を加えながら鋳造を行った。続く領域IIにおいては、オ
シレーション及び電磁力を鋳型1に加えながら、次の10
mまでの鋳造を行った。更に、オシレーションの付与を
停止させて電磁力のみを鋳型1に加えながら、領域III
で次の10mまで鋳造した。最後にオシレーションを停止
させたままで、電磁力だけをパルス状に作用させ、領域
IVで次の10mの鋳造を行った。
ここで、鋳型1に付与したオシレーションは、振動数
100サイクル/分,振幅8mmのサインカーブの振動波形を
もつものであった。領域II及びIIIで連続的に作用させ
た電磁力の磁束密度は、1000ガウスとした。また、領域
IVでパルス状に作用させた電磁力としては、第3図に示
すような波形をもつものであり、磁束密度1000ガウスを
100サイクル/分で鋳型1に作用させた。パウダー4と
しては、領域I〜IVを通じて同じものを連続して使用し
た。
第4図は、これら鋳造領域I〜IVにおいて鋳造条件が
パウダー消費量に与えた影響をグラフ化したものであ
る。なお、同図で示したパウダー消費量は、領域Iの消
費量を基準値2として相対評価したものである。
この図から明らかなように、オシレーションと電磁力
の付与を併用した領域IIにおいて、パウダーの消費量は
最大となった。これに対し、電磁力のみを付与した領域
IIIにおいては、パウダーの消費量が最低となった。他
方、電磁力をパルス状に付与した領域IVにおけるパウダ
ーの消費量は、オシレーションのみの領域Iでの消費量
より多く、領域IIのパウダー消費量に次ぐものであっ
た。
第5図は、同様に鋳型から鋳片を引き抜くときの抵抗
を、鋳造領域I〜IVごとにグラフ化したものである。な
お、同図で示した鋳片の引抜き抵抗は、領域Iの引抜き
抵抗を基準値2として相対評価したものである。
この引抜き抵抗も、オシレーションと電磁力の付与を
併用した領域IIにおいて、最も小さいものであった。こ
れに対し、電磁力のみを付与した領域IIIにおいては、
鋳片を引き抜くときの抵抗が最も大きいものであった。
他方、電磁力をパルス状に付与した領域IVにおける引抜
き抵抗は、オシレーションのみの領域Iでの抵抗より小
さく、領域IIに次ぐものであった。
また、第6図は、得られた鋳片の表面性状(鋳片表面
に現れる表面疵等の欠陥の有無)を、各鋳造領域I〜IV
ごとに表したものである。この場合には、領域Iの表面
性状を基準値3として、各鋳造領域I〜IVの表面性状を
相対評価している。
領域Iでは、従来のオシレーションマークが見られ、
鋳片表面の割れはほとんど検出されなかった。領域IIで
は、表面性状が更に向上し、オシレーションマークは極
めて軽微なものとなり、鋳片表面の疵は皆無であった。
また、領域IIIでは、オシレーションマークは全くみら
れないものの、パウダー消費量の不足に起因して鋳片の
表面に疵が多発した。これに対し、領域IVでは、オシレ
ーションマークに相当するパルス状のマークが僅かに見
られたが、表面疵はほとんど無く、鋳片の表面性状とし
ては領域Iのものと同等或いはそれ以上であった。
これら第4図乃至第6図から明らかなように、鋳型1
に電磁力をパルス状に加えることにより、パウダー消費
量を多くして、良好な表面性状をもつ鋳片を製造するこ
とができた。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明においては、メニスカ
ス部を凸状に絞る拘束力を周期的に変動させることによ
って、鋳型の内周面に集められたパウダーが鋳型内面と
溶融金属又は凝固シェルとの間に流入することを促進さ
せている。そのため、鋳型をオシレーションすることな
く充分な量のパウダーが供給され、健全な表面性状をも
つ鋳片が製造されると共に、鋳型の保護も図られる。ま
た、鋳型にオシレーションを加える必要がないため、連
続鋳造設備の簡略化が図られる。更に、電気的に種々の
条件のパルス電磁力を作用させることが極めて容易なこ
とから、パウダーの流れ込みを種々の鋳造条件に合わせ
て自由に制御することができる。このようにして、本発
明によるとき、連続鋳造作業が能率的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の作用を説明する図であり、第2図は本
発明実施例において鋳造条件を変えたことを説明するた
めの図であり、第3図はその実施例において電磁コイル
に加えた交流電流のパルス波形を示し、第4図乃至第6
図は本発明の効果を説明するためのグラフである。他
方、第7図は従来の電磁コイルを組み込んだ連鋳用鋳型
を示し、第8図は電磁力によってメニスカスが湾曲する
ことを説明するための図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型の側壁に埋設した電磁コイルによって
    鋳型内に注湯された溶融金属に電磁力を与え、メニスカ
    ス部を凸状に湾曲させて鋳型内面に沿ったパウダーの送
    込みを促進させる際に、交流電流をパルス状に前記電磁
    コイルに供給することを特徴とする連続鋳造におけるパ
    ウダーの供給方法。
JP24188687A 1987-09-25 1987-09-25 連続鋳造におけるパウダーの供給方法 Expired - Lifetime JPH082486B2 (ja)

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EP0979696B1 (en) 1997-12-08 2010-02-10 Nippon Steel Corporation Continuous casting apparatus using a molten metal level gauge
FR3044943B1 (fr) * 2015-12-11 2020-12-04 Adm28 S Ar L Embout d'injection pour machine de coulee, machine et procede de coulee faisant usage d'un tel embout

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