JP3076667B2 - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造方法

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JP3076667B2 JP04104952A JP10495292A JP3076667B2 JP 3076667 B2 JP3076667 B2 JP 3076667B2 JP 04104952 A JP04104952 A JP 04104952A JP 10495292 A JP10495292 A JP 10495292A JP 3076667 B2 JP3076667 B2 JP 3076667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼の連続鋳造の鋳型内の
潤滑を改善することによって、表面性状の優れた鋳片を
高速で鋳造する方法に関するもので、その手段として、
鋳型内でパウダー流入が進行する部位に交流磁界を作用
させると同時に、この電磁気圧によって発生する流動を
直流磁界によって抑制し、安定した潤滑促進効果および
表面性状向上効果を得ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】鋼の連続鋳造プロセスにおいて、溶鋼湯
面に添加され、溶融するパウダーは所定の条件にて振動
する鋳型と一定速度にて引き抜かれる凝固シェルとの間
に、これらの相互作用によって、あるいは自然落下によ
って流入、消費されることが知られている。このパウダ
ーの消費量は鋳型と凝固シェルの間の潤滑を支配する重
要な因子と考えられており、これを増加させるために種
々の方策が提案されている。
【0003】本発明者らは先に(特願平3−11217
6号)で示したように鋳型内部に設置した電磁コイルに
よって、パウダーが流入せんとする箇所、すなわち湯面
から鋳造方向に少なくとも10cmの範囲にわたって磁束
密度が1000ガウス以上の交流磁場を作用させ、粘度
が1300℃において0.5〜2Poise 、融点が900
〜1200℃のパウダーを使用して、鋳造を行うことに
よって、溶鋼湯面から鋳型壁面に添って所定の厚みのパ
ウダーのコーティング層を鋳型周方向に形成させ、これ
によって前述した鋳型壁面と凝固シェルとの間の摩擦抵
抗を減少させると同時に、鋳型壁面の温度上昇を一定値
以下に抑えることによって、表面性状の優れた鋳片を高
速で引き抜くことを可能にできることを明らかにした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、交流磁
界を単に溶湯に作用させただけでは、溶湯中に作用する
電磁力によって同時に流動が発生し、これによって上記
の効果を安定して得ることは困難な場合がある事が、そ
の後の研究において明らかになった。すなわち溶鋼プー
ルのメニスカス近傍に30〜200Hzの交流磁界を作用
させた場合、目的とするメニスカス形状制御に必要な電
磁気圧のみならずプール中に流動を発生させる事とな
り、この流動による動圧によって形状が不安定となって
安定した潤滑促進効果や表面性状効果を得ることが困難
となる場合が発生していた。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、交流磁界の溶湯プールへの印加によるメニスカス
形状制御と同時に直流磁界をも印加して、電磁気圧を損
なうこと無く、交流磁界印加時に発生せんとする流動を
抑制するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】すなわち、本発
明が要旨とするところは、パウダーを用いる鋼の連続鋳
造方法において、交流磁界を与える電磁コイルと直流磁
界を与える電磁コイルをそれぞれ独立させて鋳型内に設
置し、溶鋼メニスカスから鋳造方向に少なくとも10cm
以上の範囲に亘って、交流磁界を与える電磁コイルによ
1000〜3000ガウスの周波数が30〜200Hz
の交流磁場を作用させ鋳型中心軸に向かうような電磁気
力を溶鋼プールに誘起させると共に、直流磁界を与える
電磁コイルにより1000ガウス以上の直流磁界を発生
させる直流電流を重畳させて、交流磁界による電磁力を
メニスカス近傍に与えつつ、同時に発生せんとする流動
をこの直流磁界によって抑えることを特徴とする鋼の連
続鋳造方法である。
【0007】本発明者らは、目的とする電磁力の大きさ
は損なうこと無く、電磁力によって発生する流動のみを
抑制するために、図1に示すように、鋳型2内に交流磁
界を与える電磁コイル4と直流磁界を与える電磁コイル
4′をそれぞれ独立させて設置し、電磁コイル4による
交流磁場に電磁コイル4′によって直流電流を重畳さ
せ、溶湯プール3内に交流磁界と直流磁界を同時に印加
させることによってこれを解決した。鋳型2内部に設置
された電磁コイル4に交流電流を印加した場合、溶湯内
に電流が誘起されるが、この誘導電流は電磁コイルと同
じく、鋳片の周方向に流れることになる。
【0008】一方、この誘導電流と誘導磁場が作用して
溶湯プール中心に向かう電磁力が発生するが、この電磁
力は一般に鋳造長さ方向で均一でないため、この不均一
さに伴う流動が発生することになる。またここで使用す
る交流電流の周波数が低い事に起因する流れも発生す
る。これらの流動によってもたらされる動圧が、先の電
磁圧による溶湯プールの形状制御を不安定なものとする
ことになるため、これらの流動を抑制することが肝要で
ある。そのため、先に述べた直流磁界を同時に作用させ
ることができれば、交流磁界によって誘導された流れを
抑制することができ、所定の効果すなわち、潤滑の促進
と鋳片表面性状の大幅な向上効果を安定して得る事が可
能になるのである。8が直流磁界により減速された電磁
誘導流れを表している。
【0009】
【実施例】内径300mmの丸ブルーム鋳型の内部に、図
1に示す如く、この銅鋳型を取り巻くようにコイルを巻
いた交流磁界と直流磁界を与える電磁コイルをそれぞれ
設置し、交流磁界を与える電磁コイルに交流電流を通電
して鋳型内部に周波数50Hz、最大3000ガウスの交
流磁界を形成させ、オーステナイト系ステンレスを鋳造
した。その際、パウダーとして融点1000℃、粘度
0.8Poise (at 1300℃)を使用した。鋳造速度
は2m/min ,鋳型振動条件は、振動数150サイクル/
min ,振幅±6mmとした。第一回目の鋳造にて直流磁界
を与える電磁コイルによりそれ単独では約1000ガウ
スの直流磁界を発生するような直流電流を前記の交流電
流に重畳したところ、安定した鋳造ができると共に、極
めて平滑な表面の鋳片が得られた。次に、第二回目の鋳
造において、この直流電流を印加せずに鋳造したところ
メニスカスにて流動が発生し、周方向で鋳片の品質が不
安定となった。
【0010】
【発明の効果】本発明によって、連鋳鋳型内の鋳片引き
抜き抵抗を低下させると共に、表面性状の良好な鋳片を
安定して得る事が可能になった。特に、高速鋳造時の上
記効果の安定性が大きく向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す。
【符号の説明】
1 鋳型銅板 2 鋳型 3 溶鋼ステンレス鋼 4 電磁コイル 5 凝固シェル 6 浸漬ノズル 7 浸漬ノズルからの吐出流 8 直流磁界によって電磁誘導流れ 9 溶融パウダー層 10 パウダー未溶融層 11 パウダーコーティング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/11 B22D 11/115 B22D 11/04 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パウダーを用いる鋼の連続鋳造方法にお
    いて、交流磁界を与える電磁コイルと直流磁界を与える
    電磁コイルをそれぞれ独立させて鋳型内に設置し、溶鋼
    メニスカスから鋳造方向に少なくとも10cm以上の範囲
    に亘って、交流磁界を与える電磁コイルにより1000
    〜3000ガウスの周波数が30〜200Hzの交流磁場
    を作用させ、鋳型中心軸に向かうような電磁気力を溶鋼
    プールに誘起させると共に、直流磁界を与える電磁コイ
    ルにより1000ガウス以上の直流磁界を発生させる直
    流電流を重畳させて、交流磁界による電磁力をメニスカ
    ス近傍に与えつつ、同時に発生せんとする流動をこの直
    流磁界によって抑えることを特徴とする鋼の連続鋳造方
    法。
  2. 【請求項2】 交流磁界を与える電磁コイルと直流磁界
    を与える電磁コイルをそれぞれ独立させて鋳型内に設置
    することを特徴とする請求項1記載の鋼の連続鋳造方
    法。
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SE514946C2 (sv) * 1998-12-01 2001-05-21 Abb Ab Förfarande och anordning för kontinuerlig gjutning av metaller
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