JPH0824794B2

JPH0824794B2 - 布類乾燥機

Info

Publication number: JPH0824794B2
Application number: JP3293408A
Authority: JP
Inventors: 能造中村; 又茂神前
Original assignee: Tokai Corp
Current assignee: Tokai Corp
Priority date: 1991-11-08
Filing date: 1991-11-08
Publication date: 1996-03-13
Anticipated expiration: 2011-03-13
Also published as: EP0541239A1; JPH05237291A; US5255449A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばランドリー工場
等で使用される比較的大型の布類乾燥機に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】ランドリー工場においては、一度に多量
の洗濯物を処理する必要があることから、乾燥機も比較
的大型のものが使用されるが、従来のこの種の布類乾燥
機は、筒状のドラムを横向き姿勢で回転自在とし、該ド
ラムを回転させながらドラム内で布類を乾燥させるよう
にしている。又、従来のこの種の布類乾燥機では、ドラ
ムの軸方向の一方に設けられた横向き開口を布類の出入
れ口とし、乾燥済みの布類をドラムから取出す際に布類
をドラムの横向き開口から人手により引っ張り出してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の布類乾燥機では、ドラム内で乾燥処理した布類を該
ドラムから取出す際に、布類をドラムの横向き開口から
手作業によって引っ張り出すようにしているので、その
布類取出し作業に人手が要るとともにその作業が面倒で
あるという問題があった。特に、ランドリー工場で使用
される布類乾燥機では、ドラム内に一度に多量の布類が
投入され、且つ回転させながら乾燥されるために各布類
同士が相互に絡み合ってしまい、その絡み合ったままの
布類をドラムの横向き開口から取出そうとすると、大き
な塊状の布類を一度に引き出す必要があり、その引き出
し作業が重労働となる。又、ドラム内から布類を少しづ
つ取出そうとすると、各布類をドラム内でほぐしながら
行う必要があり、その布類ほぐし作業に時間がかかると
いう問題がある。

【０００４】本発明は、上記した従来の布類乾燥機の問
題点に鑑み、ドラム内で乾燥された布類を簡単にドラム
外に取出し得るようにするとともに、そのドラム外に取
出した乾燥済みの布類をそのまま次工程側に搬送し得る
ようにした布類乾燥機を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、筒状のドラム
を横向き姿勢で回転自在とし、該ドラムを回転させなが
らドラム内で布類を乾燥させるようにした布類乾燥機に
おいて、ドラムの胴部に、ドラム内の布類を排出する排
出口と該排出口を開閉する蓋とを設けるとともに、前記
ドラムの直下方に、排出口から排出される布類を受けて
次工程側に搬送するためのコンベアを設けたことを特徴
としている。

【０００６】

【作用】本発明の布類乾燥機は、ドラムの胴部に布類の
排出口を設けてその排出口を蓋で開閉し得るようにして
いるので、乾燥済みの布類をドラム内から取出す際に、
蓋を開いて排出口を開放し、続いて該排出口が下面側に
位置するようにドラムを回動させることにより、該ドラ
ム内の布類をその自重により排出口からドラム外に自然
落下させることができる。又、本発明の布類乾燥機で
は、上記のように、排出口から落下させた乾燥済みの布
類は、ドラムの直下方に設置しているコンベア上に自動
的に乗せられて、そのまま次工程側に搬送されるように
なる。

【０００７】

【発明の効果】従って、本発明の布類乾燥機によれば、
ドラム胴部の排出口を開放させ且つ該排出口を下面側に
位置させるだけで、ドラム内の布類を排出口から自動的
に排出させることができ、ドラム内の布類を極めて簡単
に取出すことができるという効果がある。又、本発明の
布類乾燥機では、ドラムの直下方に搬送用のコンベアを
設けているので、ドラムの排出口から排出される乾燥済
みの布類をそのままコンベアで受けることができ、該布
類を、排出口からの排出に続いて自動的に次工程側へ搬
送することができるという効果がある。

【０００８】

【実施例】以下、図１ないし図６を参照して本発明の実
施例を説明すると、この実施例の布類乾燥機は、例えば
ランドリー工場で使用されるような比較的大型のもので
あって、図１に示すように複数本のフレーム１１及び板
材１２等を組みつけてなる枠体１内に円筒形のドラム２
を横向き姿勢で設置して構成している。尚、この実施例
では、便宜上、ドラム２の回転中心軸方向を前後方向と
いい、図１において矢印Ａ側を前側、矢印Ｂ側を後側と
称する。

【０００９】ドラム２は、前側（矢印Ａ側）が開放さ
れ、後側（矢印Ｂ側）が閉塞された円筒容器状に形成さ
れている。ドラム２の胴部２１は、多数の小孔を設けた
金属薄板あるいは金属網等の通気性を有する材料で形成
されている。

【００１０】このドラム２は、枠体１内において横向き
姿勢で回転自在に設置されている。即ち、この実施例で
は、ドラム２の前部側外周を左右２つの受け輪１３，１
３で支持し且つドラム２の後部に設けた軸２２（図５参
照）を軸受１４で支持している。又、このドラム２は、
モータ４１及びベルト４２等の動力伝達部材からなる駆
動装置４（図５参照）によって回転駆動せしめられる。

【００１１】ドラム２の胴部２１には、かなり大きな面
積を有する開口２３が形成されている。この開口２３
は、後述するようにドラム２内で乾燥済みの布類をドラ
ム外へ排出するための排出口となるものである。この排
出口２３は、この実施例では、ドラム周方向に角度約６
０〜７０°の範囲で且つドラム長さ方向のほぼ全長に亙
る長さ範囲の四角形状に形成されている。

【００１２】ドラム２の胴部２１には、上記排出口２３
を開閉する蓋３が設けられている。この蓋３は、排出口
２３の開口面積よりやや大きい面積を有している。又、
蓋３は、図２及び図３に示すようにその前後方向の両端
縁３ａ，３ｂをそれぞれガイドレール２５，２５でガイ
ドすることによって、ドラム胴部２１の外面に沿って周
方向にスライドし得るように取付けられている。即ち、
各ガイドレール２５，２５は、蓋３が排出口２３を完全
に閉塞する位置（図１、図２、図４参照）と該排出口２
３を完全に開放する位置（図５参照）との間でドラム胴
部２１の外周をスライドし得るように設置されている。

【００１３】蓋３とドラム２との間には、該蓋３を排出
口閉塞位置と排出口開放位置とでそれぞれロックするた
めのロック装置５が設けられている。該ロック装置５
は、この実施例では、蓋３の前後各端部寄りに設けた一
対のロック部材５１，５１と、ドラム２の前後各ガイド
レール２５，２５部分に設けた二対づつのロック受部材
５７Ａ，５７Ｂとを有している。尚、前後一対のロック
部材５１と前後二対のロック受部材５７Ａ，５７Ｂと
は、同構造のものが相互に前後逆向きに設けられている
だけなので、以下、前側のロック部材５１及び前側のロ
ック受部材５７Ａ，５７Ｂについてのみ説明する。

【００１４】前側のロック部材５１は、蓋３の前側端部
寄りの外面に前後方向に向けて形成したガイド枠５２
と、該ガイド枠５２内で前後方向に進退自在なスライド
ピン５３と、該スライドピン５３を前方（後側ロック部
材の場合は後方）に付勢するスプリング５４とを有して
いる。尚、スライドピン５３には、後述するロック解除
装置６の押し板６２で押圧される立上りピン（ローラつ
き）５５がドラム径方向外方に向けて突出形成されてい
る。

【００１５】前側の各ロック受部材（閉蓋側ロック受部
材５７Ａ，開蓋側ロック受部材５７Ｂ）は、ガイドレー
ル２５上の、完全閉蓋状態における前記スライドピン５
３に対応する位置と、完全開蓋状態における前記スライ
ドピン５３に対応する位置とにそれぞれ設けている。こ
の各ロック受部材５７Ａ，５７Ｂは、板材で形成されて
いて該板材に、スライドピン５３の先端部を抜き挿し自
在に係止する溝部５８と該スライドピン５３の先端部を
溝部５８まで案内する傾斜面５９とを形成している。

【００１６】そして、このロック装置５は、図２に示す
ように、蓋３側の各スライドピン５３，５３が閉蓋側の
各ロック受部材５７Ａ，５７Ａの溝部５８，５８に係入
している状態では蓋３が排出口２３を完全に閉塞した状
態でロックされ、他方各スライドピン５３，５３が開蓋
側の各ロック受部材５７Ｂ，５７Ｂの溝部５８，５８に
係入している状態では蓋３が排出口２３を完全に開放し
た状態でロックされるようになっている。尚、蓋３の閉
蓋位置と開蓋位置との変位は、蓋３とドラム２のいずれ
か一方を相手側に対して回動させることによって行われ
るが、この実施例では、後述するように蓋３を静止させ
た状態でドラム２を回動させることによって行うように
している。

【００１７】上記ロック装置５は、ロック解除装置６に
よって自動でロック解除し得るようにしている。このロ
ック解除装置６は、ドラム周方向の所定角度位置で停止
させたロック部材５１，５１のスライドピン５３，５３
をそれぞれロック解除方向に押圧操作するためのもの
で、一対の伸縮シリンダ６１，６１を有している。この
各伸縮シリンダ６１，６１は、この実施例では、図１に
示すように枠体１におけるドラム回転中心と同高さ位置
に取付けられていて、各ロック部材５１，５１が該伸縮
シリンダ６１，６１と同高さで停止した状態で各スライ
ドピン５３，５３の立上りピン５５，５５をそれぞれロ
ック解除方向に押圧し得るようにしている。即ち、各伸
縮シリンダ６１，６１は、図３に示すようにその縮小状
態では押し板６２が後退位置にあってスライドピン５３
に作用することがなく、又伸長状態では押し板６２が鎖
線６２′で示すように前進して立上りピン５５を押圧し
てスライドピン５３をスプリング５４に抗して後退さ
せ、ロック解除させるように作用する。

【００１８】枠体１には、蓋３を閉蓋位置と開蓋位置と
の間で変位させる際に、該蓋３を非回動状態で保持する
ための蓋保持装置７が取付けられている。この蓋保持装
置７は、前後方向に間隔をもって２セット使用されてい
る。この各蓋保持装置７，７は、伸縮シリンダ７１と該
伸縮シリンダ７１によって操作される係止部材７２とを
有している。そして、この蓋保持装置７，７は、図４に
示すように伸縮シリンダ７１の縮小状態では係止部材７
２が蓋３のガイド枠５３の旋回位置より外側にあって非
係止状態（ドラムが回転自由）となっているが、伸縮シ
リンダ７１が伸長すると係止部材７２が鎖線７２′で示
すように蓋３のガイド枠５２を下側から支持するように
なっている。このように蓋保持装置７による蓋保持状態
では、上記ロック装置５によってロック解除を行えば、
ドラム３をガイドレール２５，２５の範囲内で回動させ
ることができ、それによってドラム３側の排出口２３を
開放したり閉塞したりすることができるようになる。

【００１９】ドラム２の直下方には、図５に示すように
ドラムの排出口２３から排出された布類を次の処理工程
へ搬送するためのコンベア８が設けられている。このコ
ンベア８は、図１、図５、図６に示すようにドラム２の
下面より適宜距離だけ下方位置において前後方向（図１
の矢印Ａ−Ｂ方向）に向けて張設されており、ドラムの
排出口２３から排出された布類をコンベア８上に乗せて
自動的に矢印Ａ側（図１）に搬送し得るようになってい
る。又、図示例では省略しているが、枠体１部分に送風
機（温風機）を設けて、ドラム２内に送風機からの空気
を通過させるようにしてもよい。このように送風機を設
けると乾燥時間を短縮させることができる。

【００２０】次に図示の布類乾燥機の使用方法を説明す
る。まず、ロック装置５により蓋３を閉蓋位置でロック
した状態で、乾燥すべき布類を枠体１の前側開口１５か
らドラム２内に投入し、続いて駆動装置４によりドラム
２を回転させる。このとき、図６（Ａ）に示すように蓋
３は閉蓋状態でドラム２とともに回動する。

【００２１】そして、ドラム２内の布類の乾燥が終わる
と、ドラム２の回転を止めて蓋３をロックしているスラ
イドピン５３，５３がロック解除装置６，６に対応する
ように位置合わせし（図２参照）、続いて図６（Ｂ）に
示すように蓋保持装置７，７により蓋３を保持させる。

【００２２】次にロック解除装置６，６により各スライ
ドピン５３，５３をロック解除させ、そのロック解除状
態で図６（Ｃ）に示すようにドラム２を所定角度（例え
ば角度６０〜７０°程度）だけ右回転方向に回動させて
排出口２３をドラム下面に位置させる。尚、ロック解除
装置６，６の伸縮シリンダ６１，６１は、ドラム２を少
し回動させた後、直ちに縮小させる。すると各スライド
ピン５３，５３はスプリング５４，５４の付勢作用によ
りロック方向に突出するが、ドラム２を回動させて開蓋
側ロック受部材５７Ｂをスライドピン５３，５３に対応
させたときに、該スライドピン５３，５３の先端面がロ
ック受部材５７Ｂの傾斜面５９に衝接して没入した後、
該ロック受部材５７Ｂの溝部５８に対面したときにスラ
イドピン５３の先端が該溝部５８に嵌入して、蓋３が図
５あるいは図６（Ｃ）に示すように開蓋位置でロックさ
れるようになる。

【００２３】又、このようにドラム回動時に蓋３は蓋保
持装置７で保持されたままなので、排出口２３が下方に
変位すると該排出口２３が自動的に開放される。尚、蓋
３を開放状態でロックした後、蓋保持装置７による保持
を解除させる。

【００２４】上記のように、排出口２３がドラム２の下
面側において開放されると、ドラム２内の乾燥済み布類
が自重によってコンベア８上に落下・排出され、その排
出された布類は該コンベア８によって次工程側に搬送さ
れるようになる。尚、排出口２３がドラム下面側におい
て開放されても、該ドラム内の布類が排出口２３からう
まく自然落下しない場合も考えられるが、そのときには
ドラムを左右に揺動させると落ち易くなる。その場合
（ドラムを左右に揺動させた場合）、蓋３は開放状態で
ロックさせているので、該蓋３がぐらつくことがない。

【００２５】ドラム２内の布類の排出が終わると、上記
とは逆順序で操作して、蓋３を閉塞状態でロックすれ
ば、次の布類乾燥作業を行うことができる。

【００２６】このように、図示の布類乾燥機によれば、
ドラム２の胴部２１に布類の排出口２３を形成し、該排
出口２３を蓋３で開閉し得るようにしているので、ドラ
ム２内の布類を取出すときに、開蓋状態で排出口２３を
下面側に位置させるだけで自動的に排出させることがで
き、布類の排出作業が極めて簡単となる。又、ドラム２
の直下方にコンベア８を設けているので、上記排出口２
３から排出される乾燥済みの布類をそのままコンベアで
受けることができ、該布類を、排出口２３からの排出に
続いて自動的に次工程側へ搬送することができる。

【００２７】尚、本発明の他の実施例では、次のような
構成を採用することもできる。即ち、布類乾燥後にドラ
ム２を定位置で停止せしめる機構を設けて、ドラム２の
回転を停止させる際に、ロック部材５１，５１がロック
解除装置６，６に正確に対応する位置でドラム２が停止
するようにしてもよい。さらに、駆動装置４、ロック解
除装置６、蓋保持装置７、等をコントローラからの指令
により順次作動させて、ドラム２の所定位置での停止→
蓋保持装置７による蓋３の保持→ロック解除装置６によ
る蓋ロック解除→駆動装置４による蓋開放方向へのドラ
ム回動（蓋３の開放及び排出口２３を下面に位置させ
る）→ロック装置５による蓋開放状態での蓋ロック→蓋
保持装置７の保持解除→ドラム２内の布類排出（このと
きドラム２を揺動させてもよい）→蓋保持装置７による
蓋再保持→ロック解除装置６による蓋ロック解除→蓋閉
塞方向へのドラム回動→蓋閉塞状態での蓋ロック→蓋保
持装置７の蓋保持解除、という一連の動作を自動的に行
わせるようにしてもよい。このようにロック装置５の操
作、蓋３の開閉等を自動で行えるようにすると、ドラム
内の布類排出作業がより一層簡単となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例にかかる布類乾燥機の斜視図で
ある。

【図２】図１の布類乾燥機の一部側面図である。

【図３】図２のIIIーIII拡大断面図である。

【図４】図２のIVーIV拡大断面図である。

【図５】図1の布類乾燥機の開蓋状態の側面図である。

【図６】図1の布類乾燥機の作動順序を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１は枠体、２はドラム、３は蓋、４は駆動装置、５はロ
ック装置、６はロック解除装置、７は蓋保持装置、８は
コンベア、２１は胴部、２３は排出口である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筒状のドラム（２）を横向き姿勢で回転
自在とし、該ドラム（２）を回転させながらドラム内で
布類を乾燥させるようにした布類乾燥機であって、前記
ドラム（２）の胴部（２１）に、ドラム内の布類を排出
する排出口（２３）と該排出口（２３）を開閉する蓋
（３）とを設けるとともに、前記ドラム（２）の直下方
に、前記排出口（２３）から排出される布類を受けて次
工程側に搬送するためのコンベア（８）を設けたことを
特徴とする布類乾燥機。