JPH08247872A - ピエゾ型圧力センサ - Google Patents

ピエゾ型圧力センサ

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Publication number
JPH08247872A
JPH08247872A JP5077395A JP5077395A JPH08247872A JP H08247872 A JPH08247872 A JP H08247872A JP 5077395 A JP5077395 A JP 5077395A JP 5077395 A JP5077395 A JP 5077395A JP H08247872 A JPH08247872 A JP H08247872A
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JP
Japan
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recess
resistor
pressure sensor
resistors
piezo
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Withdrawn
Application number
JP5077395A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Oda
清志 小田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】センサを構成する抵抗体の抵抗値の変化の差を
大きくして検出感度を高める。 【構成】シリコン基板1の上面に矩形の第1凹部2を設
け、下面に矩形の第2凹部3を第1凹部2と立体的に交
差させて設け、交差部分に四辺形の薄肉部4を形成す
る。薄肉部4の各辺に、各辺を跨ぐように、第1凹部2
に第1、第2抵抗体R1,R2を、第2凹部3に第3、
第4抵抗体R3,R4を設ける。各抵抗体は矩形で、長
辺が薄肉部4の各辺に法線方向となるように設ける。圧
力を受けた時、第1、第2抵抗体R1,R2が圧縮力
(引張り力)を受け、第3、第4抵抗体R3,R4が引
張り力(圧縮力)を受け、第1、第2抵抗体R1,R2
と第3、第4抵抗体R3,R4の抵抗値は互いに反対方
向に変化し、抵抗値の変化の差が大きくなり、検出感度
が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板に形成され
たピエゾ型圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】圧力センサには非常に多くの種類がある
が、最近半導体を用いた圧力センサが小型化、低価格の
点から注目されている。半導体を用いた圧力センサに
は、静電容量型圧力センサとピエゾ型圧力センサがあ
り、用途に応じてそれぞれの利点を生かした使われ方が
なされている。
【0003】図8は従来のピエゾ型圧力センサの一例の
平面図、E−E´線断面図およびF−F´線断面図であ
る。
【0004】一導電型(P型またはN型)で単結晶のシ
リコン基板61をエッチングして正方形の凹部62を形
成することにより正方形の薄肉部63を形成し、薄肉部
63を定義する4本の境界線(四辺形の辺)に四つの抵
抗体、すなわち第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4を反対
導電型(N型またはP型)不純物の拡散またはイオン注
入によって形成する。第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4
は矩形で同形に作られ、四辺形の各辺に一つずつ、第1
抵抗体R1および第2抵抗体R2はその長辺が所属する
辺に垂直な方向に、第3抵抗体R3および第4抵抗体R
4はその長辺が所属する辺に平行な方向になるように配
置される。
【0005】図9は図8のピエゾ型圧力センサの動作を
説明するための断面図であり、図9(a)は図8のE−
E´線断面の要部断面図、図9(b)は図8のF−F´
線断面の要部断面図である。
【0006】図9に示したピエゾ型圧力センサに、凹部
62側から圧力Pが印加されたとする。すると、薄肉部
63が撓み、これに伴って第1抵抗体R1〜第4抵抗体
R4が変形する。このとき、第1、第2抵抗体R1,R
2は長辺方向に、第3,第4抵抗体R3,R4は短辺方
向に圧縮力を受けて変形する。抵抗体が受ける歪みによ
り、第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は正に変化する。
圧力Pの方向が逆になれば引張り力が働き、抵抗体は負
に変化する。
【0007】図10は図8のピエゾ型圧力センサを用い
て構成したホィートストンブリッジの回路図である。
【0008】第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は、図1
0に示すホィートストンブリッジに組み込まれる。今、
R1=R2=R3=R4に作っておくと、圧力がかから
ない初期値では、R1・R2=R3・R4が成り立ち、
電流計Aに電流は流れず、針が振れない。図9に示すよ
うに、圧力Pが印加されると、第1、第2抵抗体R1,
R2は長辺方向が曲げられ、第3,第4抵抗体R3,R
4は短辺方向に曲げられ変形し、変形量が異なるから、
第1、第2抵抗体R1,R2と第3、第4抵抗体R3,
R4とは抵抗値の変化量が異なる。このため、R1・R
2=R3・R4が成り立たなくなり、電流計Aに電流が
流れる。圧力と電流の関係を予め校正しておくと、電流
値から圧力値を求めることがてきる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の圧
力センサにおいては、抵抗体に作用する圧力による曲げ
応力は、第1抵抗体〜第4抵抗体共に圧縮力または引張
り力であり、抵抗値の変化は共に正または負である。そ
して、第1、第2抵抗体R1,R2が長辺方向が曲げら
れ、第3,第4抵抗体R3,R4が短辺方向に曲げられ
るという曲げ方向の違いによる抵抗値の変化の差から圧
力値を検出するものであるから、抵抗値の変化の差が小
さく検出感度を上げるのが甚だ難しいという問題があっ
た。
【0010】本発明の目的は、第1、第2抵抗体と第
3、第4抵抗体の抵抗値の変化の差を大きくして検出感
度を高めた製品を歩留り良く安定に製造できるピエゾ型
圧力センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板の
上面に形成された第1凹部と、前記半導体基板の下面に
形成されかつ前記第1凹部と立体的に交差して交差部分
に四辺形の薄肉部を形成する第2凹部と、前記第1凹部
内で前記四辺形の薄肉部を定義する4本の境界線の内の
向かい合う2本の境界線をそれぞれ跨ぐように、かつ向
かい合って間隔をおいて設けられた第1抵抗体および第
2抵抗体と、前記第2凹部内でかつ前記四辺形の薄肉部
の残りの2本の境界線をそれぞれ跨ぐように、かつ向か
い合って間隔をおいて設けられた第3抵抗体および第4
抵抗体とを備えたことを特徴とする。
【0012】本発明は、前記第1凹部または第2凹部ま
たは第1凹部と第2凹部の両方が長手方向中心軸に対し
て線対称の外形を有することを特徴とする。
【0013】本発明は、前記第1凹部または第2凹部ま
たは第1凹部と第2凹部の両方が2次回転対称の外形を
有することを特徴とする。
【0014】本発明は、前記第1凹部または第2凹部ま
たは第1凹部と第2凹部の両方が矩形、小判形、楕円形
または糸巻形であることを特徴とする。
【0015】本発明は、前記第1凹部と第2凹部が同形
であることを特徴とする。
【0016】本発明は、前記第1凹部と第2凹部が異形
であることを特徴とする。
【0017】本発明は、前記薄肉部が4次回転対称の外
形を有することを特徴とする。
【0018】本発明は、前記薄肉部が正方形、糸巻形ま
たは外側に凸の四辺形の外形を有することを特徴とす
る。
【0019】本発明は、前記第1抵抗体乃至第4抵抗体
の長手方向が前記四辺形の薄肉部を定義する境界線に対
して法線方向であることを特徴とする。
【0020】本発明は、前記四つの抵抗体が十字形をな
すように配置されていることを特徴とする。
【0021】本発明は、前記四つの抵抗体が同形で4次
回転対称に配置されていることを特徴とする。
【0022】本発明は、前記四つの抵抗体が一導電型半
導体基板に反対導電型不純物領域として形成されている
ことを特徴とする。
【0023】
【作用】上記のように構成すると、圧力を受けたとき、
第1抵抗体と第2抵抗体が圧縮力(引張り力)を受け、
第3抵抗体と第4抵抗体が引張り力(圧縮力)を受け、
抵抗体が受ける応力により、第1、第2抵抗体の抵抗値
は正(負)に、第3、第4抵抗体は負(正)に変化し、
互いに反対方向に変化するから、第1、第2抵抗体と第
3、第4抵抗体との差が大きくなり、検出感度が高くな
る。このように、抵抗値を互いに反対方向に変化させ、
差を大きくすることにより検出感度を高くすることがで
きる。
【0024】薄肉部が対称な四辺形になり、第1〜第4
抵抗体が均等に形成されるためには第1凹部または第2
凹部または第1凹部と第2凹部の両方の外形を長手方向
中心軸に対して線対称にするのがよい。
【0025】薄肉部が対称な四辺形になり、第1〜第4
抵抗体が均等に形成されるためには第1凹部または第2
凹部または第1凹部と第2凹部の両方の外形を2次回転
対称にするのがよい。
【0026】薄肉部が対称な四辺形になり、第1〜第4
抵抗体が均等に形成されるためには第1凹部または第2
凹部または第1凹部と第2凹部の両方の外形を矩形、小
判形、楕円形または糸巻形にすると容易に達成される。
【0027】薄肉部が対称な四辺形になり、第1〜第4
抵抗体が均等に形成されるためには第1凹部と第2凹部
が同形であると容易に達成される。
【0028】薄肉部が対称な四辺形になり、第1〜第4
抵抗体が均等に形成されるためには第1凹部と第2凹部
が異形であっても達成することができる。
【0029】薄肉部の外形を4次回転対称にすると第1
〜第4抵抗体が均等に形成されるので、高感度のセンサ
が得られる。
【0030】4次回転対称形として正方形、糸巻形また
は外側に凸の四等辺四辺形が容易に実現できる形であ
る。
【0031】第1抵抗体乃至第4抵抗体の長手方向が前
記四辺形の薄肉部を定義する境界線に対して法線方向に
形成すると、第1抵抗体〜第4抵抗体は応力が最も大き
く働く部分を跨ぐ形に形成され、圧力による変形量が最
も大きくなり、従って抵抗値の変化が最も大きくなり、
圧力検出感度が非常に高くなる。
【0032】四つの抵抗体が十字形をなすように配置す
ると、四つの抵抗体の特性が均等になり、高感度のセン
サが得られる。
【0033】前記四つの抵抗体を同形で4次回転対称に
配置すると、四つの抵抗体の特性が最も均等になり、高
感度のセンサが得られる。
【0034】四つの抵抗体は、熱拡散、イオン注入法等
で一導電型半導体基板に反対導電型不純物領域として形
成するのが最も好ましい。
【0035】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の平面図、A−
A´線断面図およびB−B´線断面図である。
【0036】半導体基板として、結晶方位が〔100〕
である主面を有する単結晶のシリコン基板1を用い、導
電型を一導電型がN型、反対導電型がP型とする。P型
とN型を逆にしても差し支えない。矩形の第1凹部2を
通常のホトリソグラフィ技術を用いて形成し、次に、シ
リコン基板1の下面に第1凹部2と立体的に交差して交
差部分に四辺形の薄肉部4を形成する矩形の第2凹部3
を形成する。第1凹部2および第2凹部3の矩形は、長
手方向中心軸に対して線対称の外形であり、また2次回
転対称形(2回々転対称、すなわち180°回転すると
同じ形になる対称形)を有する。第1凹部2と第2凹部
3は同形に形成されている。第1凹部2と第2凹部3と
が立体的に交差して交差部分に形成される四辺形の薄肉
部4は、4次回転対称形(4回々転対称、すなわち90
°回転すると同じ形になる対称形)を有する。
【0037】第1凹部2内でかつ四辺形の薄肉部4の二
つの対辺をそれぞれ含む二つの領域にそれぞれ向かい合
って間隔をおいて第1抵抗体R1および第2抵抗体R2
を設け、第2凹部3内でかつ四辺形の薄肉部4の残りの
二つの対辺をそれぞれ含む二つの領域にそれぞれ向かい
合って間隔をおいて第3抵抗体R3および第4抵抗体R
4を設ける。第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は、矩形
で、その長辺が四辺形の薄肉部4の辺に直交するよう
に、つまり、第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4の長手方
向が薄肉部4を定義する境界線に法線方向であるように
形成する。これは、圧力を受けたとき第1抵抗体R1と
第2抵抗体R2が圧縮力(引張り力)を受け、第3抵抗
体R3と第4抵抗体R4が引張り力(圧縮力)を受け、
抵抗体が受ける応力により、第1、第2抵抗体R1,R
2の抵抗値は正(負)に、第3、第4抵抗体R3,R4
は負(正)に変化し、互いに反対方向に変化するから、
第1、第2抵抗体R1,R2と第3、第4抵抗体R3,
R4との差が大きくなり、検出感度が高くなるからであ
る。このように、第1、第2抵抗体R1,R2と第3、
第4抵抗体R3,R4に対して圧縮力と引張り力という
互いに反対方向の応力が印加されるように配置して、抵
抗値を互いに反対方向に変化させ、差を大きくすること
により検出感度を高くするというのが本発明の特徴の一
つである。
【0038】第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は、通常
の熱拡散またはイオン注入法でP型領域を形成すること
により形成される。第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4
は、図10に示すホィートストンブリッジに組み込まれ
る。
【0039】図2は図1の実施例の動作を説明するため
の断面図であり、図2(a)は図1のA−A´線断面の
要部断面図、図2(b)は図1のB−B´線断面の要部
断面図である。
【0040】図1に示した実施例のピエゾ型圧力センサ
に、第2凹部3側から圧力Pが印加されたとする。する
と、薄肉部4が撓み、これに伴って第1抵抗体R1〜第
4抵抗体R4が変形する。このとき、第1、第2抵抗体
R1,R2は圧縮力(引張り力)を受け、第3,第4抵
抗体R3,R4は引張り力(圧縮力)を受ける。圧力P
が第1凹部2側から印加されたときは圧縮力と引張り力
が入れ代わる。抵抗体が受ける歪みにより、第1、第2
抵抗体R1,R2の抵抗値は正(負)に、第3、第4抵
抗体R3,R4は負(正)に変化する、すなわち互いに
逆方向に変化する。このように、第1、第2抵抗体R
1,R2と第3、第4抵抗体R3,R4に対して圧縮力
と引張り力という互いに反対方向の応力が印加されるよ
うに配置して、抵抗値を互いに反対方向に変化させ、差
を大きくすることにより検出感度を高くする。
【0041】第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は、四辺
形の薄肉部4の二つの対辺を含む領域に、その長手方向
が四辺形の薄肉部4を定義する境界線、すなわち四辺形
の辺に直角方向に境界線を跨ぐように設けられているか
ら、図2(a),(b)に示されるように、第1抵抗体
R1〜第4抵抗体R4は応力が最も大きく働く部分を跨
ぐ形に形成されているから、圧力による変形量が最も大
きくなり、従って抵抗値の変化が最も大きくなり、圧力
検出感度が非常に高くなる。
【0042】第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4の四つの
抵抗体を十字形をなすように配置し、またこの四つの抵
抗体が同形で4次回転対称に配置すると、四つの抵抗体
は均等に応力を受け、均等に変形し、均等に抵抗値が変
化するから、四つの抵抗体は特性が揃い、同じ変化率で
変化する。このため、ホィートストンブリッジに組み込
まれたとき、抵抗値にばらつきがないので、ホィートス
トンブリッジでの検出精度が向上し、かつ後での演算処
理が非常に楽になる。
【0043】図3は本発明の第2の実施例の平面図、C
−C´線断面図およびD−D´線断面図である。
【0044】第2の実施例においては、長手方向中心軸
に対して線対称の外形であり、また2次回転対称の外形
を有する第1凹部、第2凹部として小判形の第1凹部1
2、第2凹部13を形成し、立体的に交差させて交差部
分に四辺形の薄肉部4を形成し、これに第1抵抗体R1
〜第4抵抗体R4を第1の実施例と同様に形成した。そ
れ以外は第1の実施例と同じである。小判形は平行な境
界線を部分的に有するので、同じ寸法の小判形を直交さ
せると正方形の薄肉部4を形成することができる。それ
故、第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は、第1の実施例
と同じ形で同じ配置で形成することができ、特性も効果
も第1の実施例と同じになる。
【0045】図4は本発明の第3の実施例の平面図であ
る。
【0046】第3の実施例においては、長手方向中心軸
に対して線対称の外形であり、また2次回転対称の外形
を有する第1凹部、第2凹部として楕円形の第1凹部2
2、第2凹部23を形成し、立体的に交差させて交差部
分に四辺形の薄肉部24を形成し、これに第1抵抗体R
1〜第4抵抗体R4を第1の実施例と同様に形成する。
それ以外は第1の実施例と同じである。同形の楕円を直
交させると、各辺が外側に凸の膨らんだ四辺形の薄肉部
24が形成される。この四辺形は4次回転対称である。
各辺の中心に法線を立て、この法線に沿って第1抵抗体
R1〜第4抵抗体R4を形成すると、第1の実施例と同
様に、第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4を応力が最も大
きく働く部分を跨ぐ形に形成することができるから、第
1抵抗体R1〜第4抵抗体R4を第1の実施例と同形で
配置すると、第1の実施例と同じ特性と効果が得られ
る。
【0047】図5は本発明の第4の実施例の平面図であ
る。
【0048】第4の実施例においては、長手方向中心軸
に対して線対称の外形であり、また2次回転対称の外形
を有する第1凹部、第2凹部として糸巻形の第1凹部3
2、第2凹部33を形成し、立体的に交差させて交差部
分に四辺形の薄肉部34を形成し、これに第1抵抗体R
1〜第4抵抗体R4を第1の実施例と同様に形成する。
それ以外は第1の実施例と同じである。同形の糸巻形を
直交させると、各辺が外側に凹のへこんだ糸巻形四辺形
の薄肉部34が形成される。この四辺形も4次回転対称
である。各辺の中心に法線を立て、この法線に沿って第
1抵抗体R1〜第4抵抗体R4を形成すると、第1の実
施例と同様に、第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4を応力
が最も大きく働く部分を跨ぐ形に形成することができる
から、第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4を第1の実施例
と同形で配置すると、第1の実施例と同じ特性と効果が
得られる。
【0049】図6は本発明の第5の実施例の平面図であ
る。
【0050】第5の実施例においては、長手方向中心軸
に対して線対称の外形であり、また2次回転対称の外形
を有する第1凹部として矩形の第1凹部2、第2凹部と
して小判形の第2凹部13を形成し、立体的に交差させ
て交差部分に四辺形の薄肉部4を形成し、これに第1抵
抗体R1〜第4抵抗体R4を第1の実施例と同様に形成
した。それ以外は第1の実施例と同じである。小判形は
平行な境界線を部分的に有するので、矩形と直交させる
と正方形の薄肉部4を形成することができる。それ故、
第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は、第1の実施例と同
じ形で同じ配置で形成することができ、特性も効果も第
1の実施例と同じになる。第5の実施例では、第1凹部
を矩形、第2凹部を小判形としたが、逆にしても全く同
じである。
【0051】図7は本発明の第6の実施例の平面図であ
る。
【0052】第6の実施例においては、第1凹部42と
第2凹部43が、長手方向中心軸に対して線対称の外形
であるが2次回転対称ではない外形を有する例を示し
た。この形でも第1凹部42と第2凹部43が平行な境
界線を部分的に有するので、直交させると正方形の薄肉
部44が形成される。それ以外は第1の実施例と同じで
ある。それ故、第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4は、第
1の実施例と同じ形で同じ配置で形成することができ、
特性も効果も第1の実施例と同じになる。
【0053】以上第1凹部、第2凹部、薄肉部の形につ
いて説明したが、大事なのは個々の形よりも、第1、第
2抵抗体R1,R2と第3、第4抵抗体R3,R4に対
して圧縮力と引張り力という互いに反対方向の応力が印
加されるように、また第1抵抗体R1〜第4抵抗体R4
を応力が最も大きく働く部分を跨ぐ形に形成することに
より抵抗値を互いに反対方向に変化させ、差を大きくす
ることことにより検出感度を高くする形を実現すること
である。そして、この形は実施例で示した形以外にも種
々の形を取り得るものである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ホィ
ートストンブリッジを構成する第1、第2抵抗体と第
3、第4抵抗体に対して圧縮力と引張り力という互いに
反対方向の応力が印加されるように、また第1抵抗体〜
第4抵抗体を応力が最も大きく働く部分に形成し、抵抗
値を互いに反対方向に変化させ、差が大きくなるように
したので、検出感度の高いピエゾ型圧力センサが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図、A−A´線断
面図およびB−B´線断面図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するための断面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例の平面図、C−C´線断
面図およびD−D´線断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例の平面図である。
【図5】本発明の第4の実施例の平面図である。
【図6】本発明の第5の実施例の平面図である。
【図7】本発明の第6の実施例の平面図である。
【図8】従来のピエゾ型圧力センサの一例の平面図、E
−E´線断面図およびF−F´線断面図である。
【図9】図8のピエゾ型圧力センサの動作を説明するた
めの断面図である。
【図10】図8のピエゾ型圧力センサを用いて構成した
ホィートストンブリッジの回路図である。
【符号の説明】
1 N型シリコン基板 2 第1凹部 3 第2凹部 4 薄肉部 12 第1凹部 13 第2凹部 R1 第1抵抗体 R2 第2抵抗体 R3 第3抵抗体 R4 第4抵抗体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上面に形成された第1凹部
    と、前記半導体基板の下面に形成されかつ前記第1凹部
    と立体的に交差して交差部分に四辺形の薄肉部を形成す
    る第2凹部と、前記第1凹部内で前記四辺形の薄肉部を
    定義する4本の境界線の内の向かい合う2本の境界線を
    それぞれ跨ぐように、かつ向かい合って間隔をおいて設
    けられた第1抵抗体および第2抵抗体と、前記第2凹部
    内でかつ前記四辺形の薄肉部の残りの2本の境界線をそ
    れぞれ跨ぐように、かつ向かい合って間隔をおいて設け
    られた第3抵抗体および第4抵抗体とを備えたことを特
    徴とするピエゾ型圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記第1凹部または第2凹部または第1
    凹部と第2凹部の両方が長手方向中心軸に対して線対称
    の外形を有することを特徴とする請求項1記載のピエゾ
    型圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1凹部または第2凹部または第1
    凹部と第2凹部の両方が2次回転対称の外形を有するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のピエゾ型
    圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1凹部または第2凹部または第1
    凹部と第2凹部の両方が矩形、小判形、楕円形または糸
    巻形であることを特徴とする請求項1または請求項2ま
    たは請求項3記載のピエゾ型圧力センサ。
  5. 【請求項5】 前記第1凹部と第2凹部が同形であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のピエゾ型圧力センサ。
  6. 【請求項6】 前記第1凹部と第2凹部が異形であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のピエゾ型圧力センサ。
  7. 【請求項7】 前記薄肉部が4次回転対称の外形を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のピエゾ型圧力セン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記薄肉部が正方形、糸巻形または外側
    に凸の四辺形の外形を有することを特徴とする請求項1
    または請求項7記載のピエゾ型圧力センサ。
  9. 【請求項9】 前記第1抵抗体乃至第4抵抗体の長手方
    向が前記四辺形の薄肉部を定義する境界線に対して法線
    方向であることを特徴とする請求項1記載のピエゾ型圧
    力センサ。
  10. 【請求項10】 前記四つの抵抗体が十字形をなすよう
    に配置されていることを特徴とする請求項1または請求
    項9記載のピエゾ型圧力センサ。
  11. 【請求項11】 前記四つの抵抗体が同形で4次回転対
    称に配置されていることを特徴とする請求項1または請
    求項9または請求項10記載のピエゾ型圧力センサ。
  12. 【請求項12】 前記四つの抵抗体が一導電型半導体基
    板に反対導電型不純物領域として形成されていることを
    特徴とする請求項1または請求項9乃至請求項11のい
    ずれかに記載のピエゾ型圧力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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