JPH08247841A - 半導体発光装置及びそれを用いた投光器,物体検出装置,画像入力装置並びに情報表示装置 - Google Patents

半導体発光装置及びそれを用いた投光器,物体検出装置,画像入力装置並びに情報表示装置

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JPH08247841A
JPH08247841A JP7843295A JP7843295A JPH08247841A JP H08247841 A JPH08247841 A JP H08247841A JP 7843295 A JP7843295 A JP 7843295A JP 7843295 A JP7843295 A JP 7843295A JP H08247841 A JPH08247841 A JP H08247841A
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emitting device
semiconductor
light
lens
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JP7843295A
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Toshiyuki Takahashi
敏幸 高橋
Hiroshi Imamoto
浩史 今本
Masashi Yanagase
雅司 柳ヶ瀬
Aritame Tada
有為 多田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な光学系を別途用いることなく、出射さ
れる光の方向を拡散させることのできる半導体発光装置
を提供すること 【構成】 半導体基板11の上に所定層を形成し、両
電極18,21間に電流を流すことにより、発光領域2
0より発光する。そして、レンズ23を一体化するに際
し、発光領域(光取り出し窓18a)とレンズの中心軸
をずらして構成した。そして図(A)に示すように発光
領域(光取り出し窓)の配置ピッチをYとし、レンズの
配置ピッチをXとおくと、X>Yとなるように設定す
る。これにより、レンズから出射した光は各々発散して
いく。そして、X,Yの差を大きくするほど、拡散する
角度(広がり)は大きくなる。よって、発光装置を移動
することなく照射可能な領域が拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光装置に関す
るもので、より具体的には一対の半導体発光素子とレン
ズを複数対設けるとともにアレイ状に配置してなる半導
体発光装置関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発光機能とレンズ機能とを組み合
わせた半導体発光装置としては、個々に分離・形成され
た発光素子を樹脂モールド等してパッケージした後に、
その発光面の所定位置にレンズを接合したり、発光素子
の表面にマイクロレンズを一体化した構成のものがあ
る。そして、後者のものでは、GaAsやGaPなどの
半導体ウエハに対して、エピタキシャル成長や不純物拡
散などの工程によりpn接合を形成し、電極となる金属
を蒸着後、フォトリソグラフィ工程とエッチング工程に
よって表面に所定の形状からなる電極を形成し、発光素
子が集積した状態のウエハを作製する。一方これと別工
程で、発光素子と同一ピッチでレンズが集積されたマイ
クロレンズアレイ基板を製造する。このマイクロレンズ
アレイ基板としては、半導体基板、ガラス基板あるいは
透明樹脂基板などを精密加工したり、精密加工された金
型を用いて樹脂成形したりすることにより製造される。
そして、このように別々に製造されたウエハとレンズア
レイ基板とを、ウエハ上の発光部とレンズアレイ基板上
のレンズとの光軸が一致するように位置合わせし、両者
を接合する。その後、所定位置でダイシングすることに
より、1個ごとの素子に分離し、レンズ一体型の半導体
発光素子が完成する。
【0003】係る従来の半導体素子は面発光型の半導体
レーザ(LD)もしくは発光ダイオード(LED)があ
る。そしてLDは高出力であるがノイズや温度変化に弱
く、人体などにも危険なために応用範囲も限定され、一
方LEDでは温度変化やノイズなどには強いが、出力が
弱く、光の指向性がないためにレンズとの光結合効率が
低いというような特徴がある。また構造は全面発光型で
あり、光源は大きなものであった。このため、光学検知
装置に用いた場合には、検出距離が短く、受光感度が弱
くなる問題があった。
【0004】そして、上記のように半導体プロセスによ
り製造すると、活性領域(発光領域)を小さくすること
ができるので、一対の微小径半導体発光素子とマイクロ
レンズでは、ビーム径を小さく絞ることができ、光の指
向性の向上並びに到達距離の拡大を図ることが可能とな
るが、半導体発光素子本体の発光出力が小さくなるため
に、マイクロレンズから取り出せる光は非常に小さなも
のとなり、実際に用いることができなかった。
【0005】そこで、従来図8に示すように、複数の発
光部(発光領域)1を2次元的に配置したアレイ化を図
るとともに、発光領域1の上方に軸心を一致させるよう
にレンズ2を配置した半導体発光装置が開発された。レ
ンズ2は、図示の例では、ガラス基板3に屈折率分布を
もたせることにより形成しているが、精密加工によりガ
ラス基板3の表面に球面状の凸部を形成したものもあ
る。そして、係る半導体発光装置は、上記したダイシン
グ工程の際の切断位置を適宜変えることにより製造でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、レンズ2の中心軸と発光素子の発光部1の中
心が一致しており、出射光の方向は同図(B)に示すよ
うに、各光束4が平行で発光面5と直交方向となる。そ
して、係る発光装置は、全体でも数m各程度となってい
るので、各光束4の径は非常に小さく、したがって出射
された光全体でも広がりがなくスポット的に照射するこ
とになる。よって、たとえば、イメージスキャナ,コピ
ー等の画像読取装置や、所定エリア内に存在する侵入者
や物体を検知する装置などに用いられる発光源として使
用するためには、照射面積をある程度確保する必要か
ら、出射される光は広がりがあった方がよい。しかし、
上記したように従来の装置では各光束が平行に出射され
るので、係る広がりをもたせるためには、別途特別な光
学系を設置する必要があり、装置の複雑化,大型化を招
く。
【0007】また、係る光学系を用いずに行うには、発
光装置の出射方向を旋回させたり、発光装置自体を移動
させることにより、所定のエリア内に照射可能となる
が、係る場合には、別途駆動機構が必要となるという問
題がある。
【0008】一方、発光装置全体の発光量は、各光束4
の光量の総計となり、大きくすることができるが、各光
束単位での発光量は何等変わらず、したがって、ある照
射ポイントでの照射量(照度)を増やすことはできなか
った。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、微小径の半導体発光素子でありながら、高出力が得
られ、特別な光学系を別途用いることなく、出射される
光の方向を拡散させたり、収束させたりすることがで
き、所定の領域を同時に照射したり、係る所定の領域中
の任意の部分を照射することができる半導体発光装置及
びそれを用いて構成される各種の応用製品を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る半導体発光装置では、半導体基板
上に複数の発光部を形成するとともに、その光出射側に
前記発光部と対になるレンズを所定位置に複数設けてな
る半導体発光装置において、前記発光部の中心軸と、前
記レンズの中心軸を異ならせた。好ましくは前記複数の
発光部の配置と、前記レンズの配置が相似形になるよう
に構成することである。
【0011】そして係る異ならせる際に、前記発光部の
配置間隔が、前記レンズの配置間隔よりも大きくした
り、或いは、逆に前記発光部の配置間隔が、前記レンズ
の配置間隔よりも小さくしたりすることができる。な
お、本発明でいう光が拡散するとは、光の進む方向が、
発光部からの出射方向に対し、発光素子の中央からはな
れていく方向に進む状態のことをいう。さらに好ましく
は、前記レンズの外側に、所定の間隔をおいてスリット
を設け、前記レンズの周辺部分を透過した出射光を遮蔽
するようにすることである。
【0012】そして、上記いずれかに構成の半導体発光
装置を光源として、各種の応用製品を構成することがで
きる。そして、その一例を示すと、投光器(請求項
6),物体検出装置(請求項7)、画像入力装置(請求
項8)並びに情報表示装置(請求項9)などがある。
【0013】
【作用】発光部とレンズの中心軸をずらしているので、
出射光の方向が発光部の出射方向に対し所定角度傾斜方
向になる。従って、他の光学系を用いることなしに、光
を絞ったり、広げたりすることができる。そして、最終
的に発光装置から出射される光の出射方向は、発光部を
基準にしてレンズの相対的な配置方向(ずれ方向)に向
かって傾斜し、その傾斜角度は、レンズのずれ量が大き
くなるほど大きくなる。よって、請求項3のように、レ
ンズの配置間隔のほうを大きくすると、光は拡散し、ま
た、請求項4のようにレンズの配置間隔の方を小さくす
ると、光は収束する。
【0014】一方、レンズを通過させて平行光束にしよ
うとしても、レンズ自体の性能により正確に平行光束に
することは困難で、しかも、本発明では発光部とレンズ
の中心軸をずらす際に、請求項2のように相似形にした
り、請求項3,4のように配置間隔を異ならせると、各
発光部に対するレンズのずれ量が異なる。従って、発光
部からレンズまでの光学距離も異なるので、レンズの焦
点位置にすべての発光部を配置することは困難となる。
従って、レンズから出射された光は平行光束とはなら
ず、一定の広がりを有する。よってそのままでは、隣接
する発光部から出射された光が、重なり合い、同一場所
を複数の発光部からの光で照射する現象が生じるおそれ
がある。一方、例えば二次元空間内での物体の存在位置
を検知したり、情報表示をしたりする場合には、各発光
部から出射される光が互いに重ならないことが条件とな
るので、上記したように重なり合うおそれがあると、誤
動作の原因となる。そこで、請求項5のように所定のス
リットを設けると、レンズの周辺部分を通った光が遮蔽
され、発光装置からは出射されないので、各光の広がる
面積を制限でき、重なり合うおそれが可及的に抑制され
る(照射位置が比較的長距離であっても重ならない)。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る半導体発光装置の好適な
実施例を添付図面を参照にして詳述する。図1は本発明
の第1実施例を示している。同図に示すように、n−G
aAsからなる半導体基板11の上にn−AlGaIn
Pからなる下クラッド層12、p−GaInPからなる
活性層(発光層)13、p−AlGaInPからなる第
1上クラッド層14、p−AlGaAsからなる第2上
クラッド層15、p−GaAsからなるキャップ層16
を順次エピタキシャル成長させて半導体チップを形成す
る。ついで、キャップ層17の上面の光取り出し窓を形
成しようとする領域をAZレジスト被膜によって覆い、
AZレジスト被膜をマスクとして半導体チップにn型イ
オンを注入する。このとき、第2クラッド層15にイオ
ン打ち込み領域の上端及び下端がくるようにn型イオン
を打ち込む。これによって、第2上クラッド層15内に
n型の反転層17が形成される。この反転層17は、中
央部分が開口17aされ、その開口17が電流通路領域
となる。すなわち、この反転層17により電流狭搾構造
が形成される。
【0016】さらに、前記AZレジスト被膜を除去し、
キャップ層17上面に光取り出し窓18aの開口のパタ
ーンと一致するようにAZレジスト被膜を新たに形成
し、その上から電極金属を蒸着させ、リフトオフ法によ
って、中央に電極未形成の窓18aを備えたp型電極1
8を形成する。また、GaAs基板11の下面には、そ
の全面にn側電極19を形成する。
【0017】これにより、両電極18,19間に所定の
電圧を印加すると、p型電極18からn型電極19に向
けて電流が流れ、その時反転層17により形成された電
流狭搾構造により、開口17a部分を集中して電流が流
れるので、その開口17aの直下にある発光領域20内
を電流が通過し、発光領域20が発光する。
【0018】さらに、基板11には多層反射膜からなる
反射層21が形成されている。この反射層21は、Al
GaAs/AlAsなどからできており、例えば、発光
波長をλ、屈折率をnとするとき、膜厚dがd=λ/4
nの薄膜からなるものである。あるいは、膜厚d≦λ/
4nの複数種類の薄膜を有する光波干渉型反射層からな
る多層膜でもよい。これにより、発光領域20で発生し
た光を有効に前方より出射できるようになる。
【0019】さらに、係る構成の半導体発光素子上にマ
イクロレンズをハイブリッドに集積した。すなわち、ガ
ラス基板22に所定の屈折率分布を持たせて形成したレ
ンズ23を、p型電極18の上に積層配置する。この屈
折型のレンズは、分布を適宜に設定することにより色収
差が小さく、光利用率が高くなる。
【0020】ここで本発明では、発光領域20(光取り
出し窓18a)とレンズ23の中心軸をずらして構成し
た。そして同図(A)に示すように発光領域20(光取
り出し窓18a)の配置ピッチをYとし、レンズ23の
配置ピッチをXとおくと、X>Yとなるように設定す
る。これにより、レンズ23から出射した光は各々発散
していく。そして、X,Yの差を大きくするほど、拡散
する角度(広がり)は大きくなる。よって、発光装置を
移動することなく照射可能な領域が拡大する。また、各
発光領域20、すなわち、各発光領域20から光を発生
させる電極18,19は、同時にオン/オフ制御しても
良く、或いは各組毎に独立して制御可能とすることもで
きる。
【0021】図2は本発明の第2実施例を示している。
同図に示すように、本実施例では、上記した第1実施例
とは逆に、X<Yになるようにレンズ23と発光領域2
0(光取り出し窓18a)を配置し、レンズから出射し
た光はある点Pで収束するように構成した。これによ
り、各発光領域20から出射される光量は小さくても、
上記収束点Pにおける照度は、各光量の総和となり非常
に高くすることができる。なお、その他の構成並びに作
用効果は、上記した第1実施例と同様であるので、その
詳細な説明を省略する。
【0022】図3は本発明の第3実施例である。本実施
例ではレンズの構成を上記した各実施例と相違してい
る。すなわち、所定の基板(ガラスや樹脂等)24の表
面所定位置に対し、フォトリソグラフィ工程及びエッチ
ング工程を繰り返し行うことにより同図(B)に示すよ
うに、階段状に除去することにより、巨視的に見た時に
球面状になるように加工することにより形成される。こ
れにより、モノリシックな回折型のレンズ23が形成さ
れる。さらに、この基板24の表面のうちレンズ23部
分を除く部分に電極25を形成する。そして係る構成の
ものを用い上記第1,第2のいずれの実施例も構成でき
る。すなわち、本発明ではレンズと発光部の軸がズレて
いれば発光部側の構造やレンズの構造は任意のものを適
用できる。
【0023】図4は本発明の第4実施例を示している。
各光源は有限値をもったものであるために実際には出射
光は平行光とはならずに広がってしまう(レンズ23に
よって、ある程度広がりは抑えられる)。従って、照射
位置が離れると、こうした光は互いに干渉(隣接する出
射光の照射領域が重なる)してしまう。そして、後述す
る各応用分野の種類によっては、係る干渉を抑制する必
要がある場合がある。そこで本実施例では、レンズ23
の外側に、所定距離をおいてスリット25を配置してい
る。これにより、各レンズ23から出射された光の外周
部分がカットされ、中心部分のみが通過するため、広が
る量(幅)を押さえることができる。よって各々の出射
光は独立した情報をもたせることができる。
【0024】次に、本発明に係る半導体発光装置を利用
した応用例を説明する。まず、図5の投光器について説
明する。この投光器は本発明の半導体発光装置27を一
方のリードフレーム28の上にダイボンディングすると
ともに他方のリードフレーム29にワイヤボンディング
した状態で透明エポキシ樹脂などの封止樹脂30で所定
形状に低圧注型して封止する。封止樹脂の表面にはフレ
ネル型平板状レンズ31が一体形成されている。そし
て、この半導体発光装置27は上記した各実施例のもの
を使用でき、第1実施例のように、各発光部から出射さ
れる光束が拡散するように構成された場合には、広い範
囲を透孔することができ、また第2実施例のように各発
光部から出射される光束が収束するように構成された場
合には、所定のエリアを集中的に、高出力(明るくな
る)で照射することができる。
【0025】出射した光はレンズやミラーを用いずに2
次元にある一定のエリアを照射できる。出射光をパルス
駆動させてやると各々の発光素子から出る出射光の照射
エリアは決まっているので、その出射光を受光して解析
することで、対象物の距離、位置、変位などを高速で測
定することができ、かつ小型化が可能である。
【0026】図6は本発明に係る物体検出装置の一実施
例を示している。同図に示すように、半導体発光装置2
7として、第1実施例のように光束が拡散するタイプの
ものを用いる。さらに、半導体発光装置27は、複数の
発光部に対して独立して電圧供給し、単独での発光の点
滅を可能とした駆動制御部32に接続される。これによ
り、図中符合33で示す照射領域が確保され、各発光部
から順に出射されていくことにより、照射領域33内の
各部を順次スポット照射する。また、所定位置にフォト
ダイオード34を設置する。
【0027】これにより、照射領域33内に物体35が
存在すると、当該存在場所を照射する発光部から光が出
射されると、その出射光が物体35で乱反射され、その
反射光の一部がフォトダイオード34に受光される。そ
して、フォトダイオード34に受光された時に発光した
発光部により、照射位置は特定できるので対象物の位置
や変位がわかるため2次元センサが構成される。
【0028】また、複数の発光部を全て同時に発行させ
るように制御した場合には、照射領域33内に物体が存
在するか否かの物体検出センサなどとして使用できる。
さらに、たとえば、フォトダイオード34に替えて、照
射領域からの反射光を受光するCCD等のイメージセン
サを配置することができる。そして、半導体発光装置2
7は複数の発光部から同時に光を出射させるようにす
る。係る構成にすると、イメージスキャナや複写機など
の画像入力装置に適用できる。
【0029】図7は本発明に係る情報表示装置の一実施
例を示している。同図に示すように、本実施例も、複数
の発光部を独立して制御できるようにした半導体発光装
置27を用いる。すなわち、アレイ状に配置した発光部
27aの所定の一部を光らせる(図中黒塗り部分を発行
させる)ことにより、文字36や図形37を浮かび上が
らせることができる。
【0030】これにより、半導体発光素子の間隔がマイ
クロレンズアレイの間隔より小さいことから、図7
(B)に示すように、半導体発光素子から出射された光
は広がって進み、同図(A)に示す半導体発光装置27
の発光部27aのオン/オフ制御により構成される文字
36や図形37をスクリーン39に拡大投射することが
できる。そして、本発明では、レンズの配置により光の
広がる範囲を制御できるので、出射する光を広げ視認性
の範囲を広げたり、または出射する光を狭めて視認性の
距離を伸ばすことができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る半導体発光
装置では、発光部とレンズの中心軸をずらしているの
で、他の光学系を用いることなしに、光を絞ったり、広
げたりすることができる。しかも、係るずらす量を調整
することにより、広がる角度や、収束されるまでの距離
を任意に設定できる。このように光を広げることができ
るので、比較的広い面積(領域)を、発光装置自体を移
動させることなく照射することが可能となり、駆動機構
を設けることなくイメージセンサ,複写機などの画像入
力装置や物体検知装置等の光源として使用することがで
きる。そして、このように機械的な移動がないので、光
源に対する配線が使用中に切断,断線などするおそれが
可及的に減少する。
【0032】さらに、レンズの前方所定位置にスリット
を設けた場合には、隣接する各発光部から出射される光
が、比較的長距離に至っても互いに重なることがない。
よって、ある場所に光が照射された場合に、その光を出
射した発光部は一義的に決まるので、例えば発光部の点
灯を独立して制御するとともに順番に点灯させ、そのと
きの反射光の有無を検知する物体の存在位置を特定する
二次元センサを構成することができ、また、複数の発光
部のうちの任意の発光部のみを点灯すると、その点灯し
た発光部により形成される文字や図形等をそのまま出射
された光により表現できるので、情報表示装置として使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体発光装置の第1実施例を示
す図である。
【図2】本発明に係る半導体発光装置の第2実施例を示
す図である。
【図3】本発明に係る半導体発光装置の第3実施例を示
す図である。
【図4】本発明に係る半導体発光装置の第4実施例を示
す図である。
【図5】本発明に係る投光器の一実施例を示す図であ
る。
【図6】本発明に係る物体検知装置の一実施例を示す図
である。
【図7】本発明に係る情報表示装置の一実施例を示す図
である。
【図8】従来の半導体発光装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 18a 光取り出し窓 20 発光領域(発光部) 22,24 基板 23 レンズ 25 スリット 27 半導体発光装置 32 駆動制御部 33 照射領域 34 フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 33/00 H01L 33/00 M (72)発明者 多田 有為 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に複数の発光部を形成する
    とともに、その光出射側に前記発光部と対になるレンズ
    を所定位置に複数設けてなる半導体発光装置において、
    前記発光部の中心軸と、前記レンズの中心軸を異ならせ
    たことを特徴とする半導体発光装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の発光部の配置と、前記レンズ
    の配置が相似形になるように構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 【請求項3】 前記発光部の配置間隔が、前記レンズの
    配置間隔よりも大きくしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 前記発光部の配置間隔が、前記レンズの
    配置間隔よりも小さくしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の半導体発光装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズの外側に、所定の間隔をおい
    てスリットを設け、前記レンズの周辺部分を透過した出
    射光を遮蔽するようにした請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の半導体発光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
    発光装置を光源として用いたことを特徴とする投光器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
    発光装置を光源として用い、 その半導体発光装置に設けられる複数の発光部に対し、
    点灯を制御する制御手段と、 前記発光部から出射される光の照射領域中に存在する物
    体からの反射光を受光する受光手段とを備えたことを特
    徴とする物体検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
    発光装置を光源として用い、 その半導体発光装置に設けられる複数の発光部に対し、
    点灯を制御する制御手段と、 前記発光部から出射される光により照射される照射領域
    中の画像を撮像するCCD等の撮像手段を備えたたこと
    を特徴とする画像入力装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の半
    導体発光装置を光源として用い、 その半導体発光装置に設けられる各発光部に対し、独立
    して点灯を制御する制御手段を備え、 前記複数の発光部のうち所定の発光部を点灯可能とした
    ことを特徴とする情報表示装置。
JP7843295A 1995-03-10 1995-03-10 半導体発光装置及びそれを用いた投光器,物体検出装置,画像入力装置並びに情報表示装置 Withdrawn JPH08247841A (ja)

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JP7843295A JPH08247841A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 半導体発光装置及びそれを用いた投光器,物体検出装置,画像入力装置並びに情報表示装置

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