JPH08247041A - ポンプ吐出流量の制御方法 - Google Patents

ポンプ吐出流量の制御方法

Info

Publication number
JPH08247041A
JPH08247041A JP7837895A JP7837895A JPH08247041A JP H08247041 A JPH08247041 A JP H08247041A JP 7837895 A JP7837895 A JP 7837895A JP 7837895 A JP7837895 A JP 7837895A JP H08247041 A JPH08247041 A JP H08247041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
pump
discharge flow
pumps
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7837895A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kinoshita
明 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Corp, Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Chiyoda Corp
Priority to JP7837895A priority Critical patent/JPH08247041A/ja
Publication of JPH08247041A publication Critical patent/JPH08247041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Pipeline Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各ポンプ毎あるいは流体供給源毎に吐出流量
を制御することができて、一部のポンプが過負荷になっ
たり、あるいは流体供給源間の各種調整に支障を来すこ
とのないポンプ吐出流量の制御方法を得る。 【構成】 一以上の流体供給源10から複数のポンプ1
2によって流体を移送するに際して、各々のポンプ12
にその吐出流量を調整する制御手段15、16、17を
設け、ポンプ12の運転と並行して、上記制御手段によ
り、最も吐出流量が少ないポンプ12以外のポンプ12
の吐出流量を、当該ポンプ12の限界吐出流量以下にな
るように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温液化ガス等の各種
移送流体を、一以上の供給源から複数のポンプを用いて
移送する際に用いられる、ポンプ吐出流量の制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、LNGやLPG等の各種の低温
液化ガスは、液化された状態で複数の貯蔵タンクに蓄え
られ、需要に応じて各貯蔵タンクに配設された複数の払
出ポンプによって上記貯蔵タンクから排出され、気化器
において気化された後に、それぞれ都市ガス用、発電設
備の燃料用あるいは工業用として供給されている。図3
は、この種の低温液化ガスの送出設備の一例であるLN
G送出設備の要部を示すもので、通常上記LNG送出設
備においては、複数基(図ではそのうちの2基を示す)
のLNG1を蓄える貯蔵タンク2a、2bが配置されて
いる。そして、これら貯蔵タンク2a、2bには、それ
ぞれ複数台(図では各3台)のサブマージドモータ形の
払出ポンプ3a〜fが配設されており、各払出ポンプ3
a〜fの吐出管4a〜fは集合されて移送管5から図示
されない気化器へと配管されている。また、各吐出管4
a〜fには、流量検出器6a〜fが介装され、これら流
量検出器6a〜fの上流側には、戻り管7a〜fが枝配
管されている。そして、各戻り管7a〜fには、開閉弁
8a〜fが介装されている。
【0003】以上の構成からなる従来のLNG送出設備
において、LNGを移送する場合には、必要な需要量に
対して、設計吐出流量からこれを移送するに充分な台数
の払出ポンプ(例えば、3a、3b、3d)に、さらに
一台が停止した場合の予備として一台(例えば、3e)
を加えた台数のポンプを運転することにより、LNGを
供給先に移送している。また、上記需要量が増加した場
合には、さらに追加の払出ポンプ(例えば、3c)を起
動してこれに対応している。この際に、通常この種の遠
心ポンプにあっては、起動直後の立上がり時は、充分な
吐出圧力および吐出流量が得られないため、上記払出ポ
ンプ3cの流量検出器6cによって開閉弁8cを開くこ
とにより、LNGを戻り管7cを通して貯蔵タンク2a
内へと循環させ、所定の吐出流量に達した時点で、流量
検出器6cを介して開閉弁8cを閉じることにより、上
記LNGを吐出管4cから移送管5に供給するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
LNG送出設備にあっては、払出ポンプ3a〜fの吐出
流量を個別に制御していないため、仮に上述した例にお
ける払出ポンプ3a、3b、3d、3eの性能曲線が同
じであったとしても、特に異なる貯蔵タンク2a、2b
間においてLNG1の液レベルに相違があると、液レベ
ルの高い貯蔵タンク2bの方が払出ポンプ3d、3eの
サクションヘッドが大きくなるために、当該払出ポンプ
3d、3eの吐出流量が液レベルの低い貯蔵タンク2a
の払出ポンプ3a、3bの吐出流量よりも多くなってし
まう。さらに、受入れ先が異なる等の理由から、貯蔵タ
ンク2b内のLNG1の密度が、貯蔵タンク2a内のL
NG1の密度よりも高い場合には、これら払出ポンプ3
a〜fが遠心ポンプであることから、密度の高い貯蔵タ
ンク2b内の払出ポンプ3d、3eの吐出流量が相対的
に多くなってしまう。
【0005】さらに、上述した例における払出ポンプ3
a、3b、3d、3eのうちの同一の貯蔵タンクの払出
ポンプ3a(3d)、3b(3e)間においても、製造
元の相違などから吐出流量に多少が生じてしまう。この
ようにして、上記払出ポンプ3a、3b、3d、3e間
に吐出流量の差が生じると、一方では供給側のポンプ等
によって移送管5内のLNGが吸引されるために、さら
に吐出流量の出易い払出ポンプ3d、3eの吐出流量が
増大してしまい、この結果払出ポンプ3a、3b、3
d、3e間において吐出流量の著しい差を生じ、一部の
ポンプが吐出流量の過多から過負荷になったり、あるい
は新たなLNGの受入れのために、本来液レベルを下げ
なければならない貯蔵タンク(例えば2a)の液レベル
が予定通りに下がらず、よってタンク繰りに支障を来す
という問題点があった。
【0006】本発明は、このようの従来の流体供給源か
ら流体を移送する際における課題を有効に解決すべくな
されたもので、各ポンプ毎あるいは流体供給源毎に吐出
流量を制御することができて、一部のポンプが過負荷に
なったり、あるいは流体供給源間の各種調整に支障を来
すことのないポンプ吐出流量の制御方法を提供すること
を、その目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るポンプ吐出流量の制御方法は、一以上の流体供給
源から複数のポンプによって流体を移送するに際して、
各々のポンプにその吐出流量を調整する制御手段を設
け、上記ポンプの運転と並行して、上記制御手段によ
り、最も吐出流量が少ないポンプ以外のポンプの吐出流
量を、当該ポンプの限界吐出流量以下になるように調整
することを特徴とするものである。なお、上記請求項1
〜請求項7において、限界吐出流量以下とは、上記ポン
プが過負荷に至らない範囲の吐出流量をいうものであ
る。
【0008】ここで、請求項2に記載の発明は、上記請
求項1に記載の発明において、設計吐出流量が各々Qn
であるN台の上記ポンプを運転する際に、最も吐出流量
が少ない上記ポンプ以外の各ポンプの吐出流量qnを、
各ポンプの負荷率をqn/Qn(%)、均等負荷率をΣ
qn/ΣQn(%)とした時に、qn=Qn×(均等負
荷率+α)/100 であって、かつα×(N−1)
が、上記ポンプ1台の設計吐出流量Qnの20%以下の
範囲になるように制御することを特徴とするものであ
る。
【0009】そして、請求項3に記載の発明は、上記請
求項1または2に記載の制御手段が、各ポンプの吐出管
に直列に配設された流量検出器および流量調整弁と、上
記流量検出器からの出力信号に基づいて上記流量調整弁
の開度を調整する制御装置とを備えてなることを特徴す
るものである。
【0010】次いで、請求項4に記載のポンプ吐出流量
の制御方法は、複数の流体供給源から各流体供給源に配
設された一以上のポンプによって上記流体を移送するに
際して、同様の性能曲線を有する複数のポンプが配設さ
れている上記流体供給源に、当該流体供給源からの吐出
流量を調整する制御手段を設け、上記ポンプの運転と並
行して、上記制御手段により、吐出流量が少ないポンプ
のある流体供給源以外の流体供給源からの吐出流量を、
当該流体供給源に配設されたポンプのうち、稼働中のポ
ンプの限界吐出流量の総和以下になるように調整するこ
とを特徴とするものである。
【0011】ここで、請求項5に記載の発明は、上記請
求項4に記載の制御手段が、少なくとも各々の上記流体
供給源からの吐出管に直列的に配設された流量検出器お
よび流量調整弁と、上記流量検出器からの出力信号に基
づいて上記流量調整弁の開度を調整する制御装置とを備
えてなることを特徴するものである。
【0012】さらに、請求項6に記載の発明は、上記請
求項1〜5に記載の発明において、流体の移送量が増加
した場合に、追加のポンプを起動するに際して、上述し
た制御手段による吐出流量の調整を一旦固定し、起動さ
れたポンプの吐出流量が一定値を超えた時点で、上記吐
出流量の調整を再開することを特徴とするものである。
ちなみに、上記一定値としては、起動された上記ポンプ
が吐出可能となった時の吐出流量を採れば好適である。
また、請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜6のい
ずれかに記載の流体がLNGであり、かつ上記流体供給
源がLNGの貯蔵タンクであるとともに、上記ポンプは
上記貯蔵タンクに配設されたLNGの払出ポンプである
ことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、一以上の流体
供給源から複数のポンプによって流体を移送するに際し
て、各々のポンプに設けた制御手段により、最も吐出流
量が少ないポンプ以外のポンプの吐出流量が、当該ポン
プの限界吐出流量以下になるように調整される。この結
果、吐出流量の多いポンプが限界吐出流量で抑えられる
ことにより総吐出流量が需要量に対して不足すると、供
給側から上記流体が吸引されたり、あるいは移送ライン
中の流量調整弁の開度が大きくなったりすることによ
り、必然的に最も吐出流量の少ないポンプの吐出流量が
増大し、よって各ポンプ間の負荷が均等化されるととも
に、一部のポンプが過負荷になることが防止される。ま
た、各ポンプの吐出流量が均等化され、かつ極端に吐出
流量の少ないポンプの発生が回避されるために、総じて
全てのポンプを高い効率で運転することができ、よって
各ポンプ毎の制御を何等行なわずに低効率で運転してい
た従来の方法と比較して、ポンプの稼働台数を減らすこ
とが可能となる。加えて、液レベルが高い等の理由によ
って、一部の流体供給源のみのポンプの吐出流量が過多
になることがないため、上述したタンク繰り等の流体供
給源間の各種調整に支障を来す虞がない。
【0014】この際に、請求項2に記載の発明によれ
ば、上記制御手段によって、最も吐出流量が少ない上記
ポンプ以外の各ポンプの吐出流量qnを、設計吐出流量
Qnに対して均等負荷率に余分のαを加えた率の吐出流
量、すなわちqn=Qn×(均等負荷率+α)/100
に抑え、このαと最も吐出流量が少ないポンプを除いた
ポンプ台数の積、すなわちα×(N−1)が、ポンプ1
台の設計吐出流量Qnの20%以下の範囲になるように
制御しているので、上記ポンプの吐出流量を、互いの負
荷率が均等となる均等負荷率を基準とした一定の範囲内
に抑えることができ、より一層各ポンプ間の負荷率を均
一化することができるとともに、一部のポンプが過負荷
になることを確実に防止することが可能となる。ここ
で、上記α×(N−1)がポンプ1台の設計吐出流量Q
nの20%以下の範囲とした理由は、上記範囲が20%
を超えると、特にポンプの運転台数Nが少ない場合に、
ポンプ間の吐出流量の差が大きくなることを許容するこ
とになって、ポンプ間の負荷率の均一化が充分に図れな
いからである。
【0015】さらに、請求項4に記載の発明にあって
は、上記流体供給源が同様の性能曲線を有する複数のポ
ンプを有している場合に、当該流体供給源を一の単位と
してその吐出流量を制御しているので、各ポンプ毎に制
御手段を設ける場合と比較して当該制御手段を簡略化す
ることができて経済的である。ちなみに、この場合には
各流体供給源に配設された複数のポンプが同様の性能曲
線を有しているため、各流体供給源毎のポンプ間におい
て、相互の吐出流量に大きな差が生じる虞はない。な
お、通常全く同一の型式のポンプであっても、製造上の
誤差等から互いの性能曲線が完全に同一になることはな
い。したがって、ここで言う性能曲線が同様のポンプと
は、設計吐出流量が互に等しく、かつ同一製造元による
同一型式のポンプを指すものである。
【0016】次いで、請求項3あるいは請求項5に記載
の発明にあっては、上記制御手段を、通常この種のポン
プの吐出流量の制御に用いられている流量検出器および
流量調整弁と、流量検出器からの出力信号に基づいて流
量調整弁の開度を調整する制御装置とによって構成して
いるので、複数の上記ポンプの吐出流量の制御が容易と
なる。
【0017】ところで、需要量が増加した場合などに追
加のポンプを起動すると、起動直後の立上がり時は充分
な吐出流量が得られないため、当該ポンプが上述した最
も吐出流量の少ないポンプになる。このため、上記制御
をそのまま継続すると、上記追加のポンプの吐出流量が
所定の吐出流量に達するまでの間に、他のポンプの吐出
流量が抑制されて、上記需要量に対して総吐出流量が不
足する虞がある。特に、請求項2に記載の発明において
は、ポンプの運転台数Nが増加する結果、均等負荷率が
低下するとともに、当該均等負荷率からの余分量αの値
が小さくなるため、確実に上述した現象が発生する。
【0018】この点、請求項6に記載の発明によれば、
追加のポンプの起動時に、上記制御手段による各ポンプ
の吐出流量の調整を一旦固定し、起動されたポンプの吐
出流量が一定値を超えた時点で、上記吐出流量の調整を
再開しているので、上記追加のポンプが立上がるまでの
間に他のポンプの吐出流量が抑制されて総吐出流量が不
足する虞がない。なお、需要量が減少して、余分なポン
プを停止する場合には、このような不都合が生じないた
めに、そのまま上記制御を継続すればよい。
【0019】以上のことから、上記請求項1〜6のいず
れかに記載の発明は、請求項7に記載の発明のように、
上記流体としてLNGの密度が産地によって異なる等の
原因によって、貯蔵タンクに設けられた払出ポンプ間に
吐出流量の相違が発生し易いとともに、操業上各貯蔵タ
ンク間のタンク繰りが重要であるLNG送出設備におけ
る払出ポンプの制御に適用した場合に、特に顕著な作用
効果が得られて好適である。
【0020】
【実施例1】図1は、本発明のポンプ吐出流量の制御方
法をLNG送出設備における払出ポンプ吐出流量の制御
に適用した第一実施例を説明するためのもので、図中符
号10が当該LNG送出設備に配置された複数(図では
3基を示す。)のLNG(流体)11の貯蔵タンク(流
体供給源)である。これら貯蔵タンク10には、それぞ
れ3台のサブマージド形の払出ポンプ(ポンプ)12が
配設されており、各払出ポンプ12の吐出管13は集合
されて移送管14から図示されない気化器へと配管され
ている。また、上記吐出管13には、それぞれ流量検出
器15と流量調整弁16とが直列に介装され、制御手段
17によって、上記流量検出器15からの出力信号に基
づき流量調整弁16の開度が調整されるようになってい
る。なお、図1においては図示を省略するが、上記吐出
管13の流量検出器15の上流側には、図3に示したも
のと同様の、払出ポンプ12の起動時にLNGを貯蔵タ
ンク10内で循環させるための戻り管と、上記流量検出
器15からの出力信号によって開閉する開閉弁とが設け
られている。
【0021】そして、上記制御手段17は、設計吐出流
量が各々Q19である9台の上記払出ポンプ12のうち
のN台の払出ポンプ12を運転する際に、上記流量検出
器15からの出力信号に基づいて、最も吐出流量が少な
い上記払出ポンプ12以外の各払出ポンプ12の吐出流
量qnを、各払出ポンプ12の負荷率をqn/Qn
(%)とした時に、qn=Qn×(均等負荷率+α)/
100 であって、かつα×(N−1)が、上記ポンプ
1台の設計吐出流量Qnの20%以下の範囲、通常は約
10%になるように、各々の流量調整弁16の開度を調
整するようになっている。また、LNGの需要量が増加
した際に、追加の払出ポンプ12を起動するに際して、
上述した制御装置17による吐出流量の調整が一旦固定
され、起動された払出ポンプ12の吐出流量が一定値を
超えた時点で、上記吐出流量の調整が再開されるように
なっている。
【0022】次に、上記LNG払出設備における払出ポ
ンプ12の吐出流量の制御を、具体例に基づいて説明す
る。例えば需要量420t/h に対して、設計吐出流量Q
19がそれぞれ100t/hである9台の上記払出ポンプ
12のうちの5台を運転している場合には、均等負荷率
は84%になり、かつα×(5−1)がポンプ1台の設
計吐出流量の10%になるように制御しようとすると、
α=2.5%になる。そこで、運転している5台の払出
ポンプ12間に吐出流量の相違が発生すると、各々の流
量検出器15からの出力信号に基づき、制御手段17に
よって流量調整弁16の開度が調整されて、吐出流量が
最も少ない1台の払出ポンプ12以外の4台の払出ポン
プの吐出流量が、それぞれ、qn=100t/h ×(84
+2.5)/100=86.5t/h までに抑制される。
この際に、最も吐出流量の少ない1台のポンプ12の吐
出流量が、例えば60t/h であったとすると、総吐出流
量が需要量に対して不足するために、供給側から移送管
14を介して需要量に対応するLNGが吸引されること
により、必然的に最も吐出流量の少ない上記払出ポンプ
12のみの吐出流量が増大して所要の74t/h になる。
【0023】次いで、LNGの需要量が増加することに
よって追加の払出ポンプ12を起動する場合には、当該
払出ポンプ12の立上がり時に上記開閉弁が開いてLN
Gが戻り管から貯蔵タンク10内へと循環している間
は、上記制御装置17による吐出流量の調整が一旦固定
され、上記払出ポンプ12の吐出流量が一定値を超えた
時点で、上記流量検出器15の出力信号によって上記開
閉弁が閉じるとともに、再び運転している全ての払出ポ
ンプ12について、上記吐出流量の調整が再開される。
【0024】このように、上記払出ポンプ12の吐出流
量の制御方法によれば、最も吐出流量の少ない払出ポン
プ12以外の払出ポンプ12の吐出流量qnを、互いの
負荷率が均等となる均等負荷率を基準とした一定の範囲
α内に抑えるこにより、吐出流量の少ないポンプの吐出
流量を増大させることができ、よって各払出ポンプ12
間の負荷率をより均一化することができるとともに、一
部の払出ポンプ12が過負荷になることを確実に防止す
ることができる。しかも、各払出ポンプ12の吐出流量
が均等化され、かつ極端に吐出流量の少ない払出ポンプ
12の発生が回避されるために、全ての払出ポンプ12
を高い効率で運転することができ、よって各払出ポンプ
毎の制御を何等行なわずに運転していた従来の方法と比
較して、上記払出ポンプ12の稼働台数を減らすことが
できて経済的でもある。加えて、液レベルが高い等の理
由によって、一部の貯蔵タンク10のみの払出ポンプ1
2の吐出流量が過多になることがないため、タンク繰り
に支障を来す虞がない。
【0025】
【実施例2】図2は、本発明に係るポンプ吐出流量の制
御方法の第二実施例を示すものであり、図1に示したも
のと同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省
略する。図2において、この例の制御方法に用いられる
LNG送出設備においては、各貯蔵タンク10に、同一
の設計吐出流量を有する同一製造元型式の払出ポンプ1
2が配設されている。そして、各払出ポンプ12の吐出
管13に流量検出器15が介装されるとともに、各貯蔵
タンク10毎に上記吐出管13が集合配管されて1ライ
ンの吐出集合管20とされ、これら吐出集合管20がそ
れぞれ移送管14に接続配管されている。さらに、各吐
出集合管20には、流量調整弁21が介装されており、
制御装置22により流量検出器15からの出力信号に基
づいて、上記流量調整弁21の開度が調整されるように
なっている。すなわち、この例の制御方法においては、
上記制御装置22により、上記流量検出器15によって
各貯蔵タンク10毎の吐出流量を計算し、吐出流量が少
ないポンプのある貯蔵タンク10以外の貯蔵タンク10
からの吐出流量を、当該貯蔵タンク10に配設された払
出ポンプ12のうちの稼働中のものの限界吐出流量の総
和以下になるように、上記流量調整弁16の開度を調整
するようになっている。
【0026】したがって、この例の払出ポンプ12の吐
出流量の制御方法によれば、上記貯蔵タンク10が同様
の性能曲線を有する各3台の払出ポンプ12を有してい
る場合に、当該貯蔵タンク10を一の単位として流量調
整弁16によってその吐出流量を制御しているので、上
記第一実施例のように各払出ポンプ12毎に流量調整弁
16を設けて制御する場合と比較して、制御手段全体を
簡略化することができて経済的である。なお、この実施
例の場合には、各貯蔵タンク10に配設された各3台の
払出ポンプ12が同様の性能曲線を有しているため、各
貯蔵タンク10毎の払出ポンプ12間において、相互の
吐出流量に大きな差が生じる虞はない。
【0027】なお、上記第一および第二実施例において
は、いずれも本発明のポンプ吐出流量の制御方法を、L
NG送出設備における払出ポンプ12の吐出流量を制御
する場合に適用した場合についてのみ説明したが、これ
に限るものではなく、LPG等の他の低温液化ガスの送
出設備や潤滑油、燃料油等のその他の各種流体の送出あ
るいは移送設備における複数の移送ポンプの吐出流量制
御にも同様に適用することができる。また、流体供給源
についても、この種の貯蔵タンクにのみ限定されるもの
ではなく、貯留槽やヘッダ等の他の流体供給源であって
もよい。さらに、上記実施例においては、払出ポンプ1
2の吐出流量を、流量検出器15、流量調整弁16およ
び制御装置17からなる制御手段によって制御した場合
について説明したが、上記流量調整弁16によらずに、
制御装置によって直接払出ポンプ12の回転数を調整す
ることによって、当該払出ポンプ12の吐出流量を制御
するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、各々のポンプに設けた制御手段によっ
て、最も吐出流量が少ないポンプ以外のポンプの吐出流
量を当該ポンプの限界吐出流量以下になるように調整す
ることにより、必然的に最も吐出流量の少ないポンプの
吐出流量を増大させることができ、よって各ポンプ間の
負荷を均等化することができ、かつ一部のポンプが過負
荷になることがない。しかも、極端に吐出流量の少ない
ポンプの発生が回避されるために、従来の方法と比較し
て、ポンプの稼働台数を減らすことができ、加えて液レ
ベルが高い等の理由によって、タンク繰り等の流体供給
源間の各種調整に支障を来す虞がない。
【0029】特に、請求項2に記載の発明によれば、上
記ポンプの吐出流量を、互いの負荷率が均等となる均等
負荷率を基準とした一定の範囲内に抑えることができる
ため、より一層各ポンプ間の負荷率を均一化することが
できるとともに、一部のポンプが過負荷になることを確
実に防止することが可能となる。さらに、請求項4に記
載の発明によれば、同様の性能曲線を有する複数のポン
プを有している流体供給源を一の単位としてその吐出流
量を制御しているので、各ポンプ毎に制御手段を設ける
場合と比較して当該制御手段を簡略化することができて
経済的である。また、この際に請求項3あるいは請求項
5に記載の発明によれば、複数の上記ポンプの吐出流量
の制御が容易となる。
【0030】また、請求項6に記載の発明によれば、追
加のポンプの起動時に、当該追加のポンプが立上がるま
での間に他のポンプの吐出流量が抑制されて総吐出流量
が不足する虞がない。以上のことから、上記請求項1〜
6のいずれかに記載の発明は、請求項7に記載の発明の
ように、LNG送出設備における払出ポンプの制御に適
用した場合に、特に顕著な作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポンプ吐出流量の制御方法の第一
実施例を説明するためのLNG払出設備の概略構成図で
ある。
【図2】本発明の第二実施例を説明するためのLNG払
出設備の概略構成図である。
【図3】従来のLNG払出設備の概略構成図である。
【符号の説明】
10 貯蔵タンク(流体供給源) 11 LNG(流体) 12 払出ポンプ(ポンプ) 13 吐出管 14 移送管 15 流量検出器 16、21 流量調整弁 17、22 制御装置 20 吐出集合管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一以上の流体供給源から複数のポンプに
    よって上記流体を移送する際における上記ポンプ吐出流
    量の制御方法であって、各々の上記ポンプにその吐出流
    量を調整する制御手段を設け、上記ポンプの運転と並行
    して、上記制御手段により、最も吐出流量が少ない上記
    ポンプ以外の上記ポンプの吐出流量を、当該ポンプの限
    界吐出流量以下になるように調整することを特徴とする
    ポンプ吐出流量の制御方法。
  2. 【請求項2】 設計吐出流量が各々QnであるN台の上
    記ポンプを運転する際に、最も吐出流量が少ない上記ポ
    ンプ以外の各上記ポンプの吐出流量qnを、各ポンプの
    負荷率をqn/Qn(%)、均等負荷率をΣqn/ΣQ
    n(%)とした時に、 qn=Qn×(均等負荷率+α)/100 であって、
    かつα×(N−1)が、上記ポンプ1台の設計吐出流量
    Qnの20%以下の範囲になるように制御することを特
    徴とする請求項1に記載のポンプ吐出流量の制御方法。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、各ポンプの吐出管に直
    列に配設された流量検出器および流量調整弁と、上記流
    量検出器からの出力信号に基づいて上記流量調整弁の開
    度を調整する制御装置とを備えてなることを特徴する請
    求項1または2に記載のポンプ吐出流量の制御方法。
  4. 【請求項4】 複数の流体供給源から各流体供給源に配
    設された一以上のポンプによって上記流体を移送する際
    における上記ポンプ吐出流量の制御方法であって、同様
    の性能曲線を有する複数のポンプが配設されている上記
    流体供給源に、当該流体供給源からの吐出流量を調整す
    る制御手段を設け、上記ポンプの運転と並行して、上記
    制御手段により、吐出流量が少ないポンプのある上記流
    体供給源以外の上記流体供給源からの吐出流量を、当該
    流体供給源に配設されたポンプのうち、稼働中のポンプ
    の限界吐出流量の総和以下になるように調整することを
    特徴とするポンプ吐出流量の制御方法。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、少なくとも各々の上記
    流体供給源からの吐出管に直列的に配設された流量検出
    器および流量調整弁と、上記流量検出器からの出力信号
    に基づいて上記流量調整弁の開度を調整する制御装置と
    を備えてなることを特徴する請求項4に記載のポンプ吐
    出流量の制御方法。
  6. 【請求項6】 上記流体の移送量が増加した場合に、追
    加のポンプを起動する際に、上記制御手段による吐出流
    量の調整を一旦固定し、起動された上記ポンプの吐出流
    量が一定値を超えた時点で、上記吐出流量の調整を再開
    することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載のポンプ吐出流量の制御方法。
  7. 【請求項7】 上記流体はLNGであり、かつ上記流体
    供給源は、LNGの貯蔵タンクであるとともに、上記ポ
    ンプは上記貯蔵タンクに配設されたLNGの払出ポンプ
    であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載のポンプ吐出流量の制御方法。
JP7837895A 1995-03-10 1995-03-10 ポンプ吐出流量の制御方法 Pending JPH08247041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7837895A JPH08247041A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 ポンプ吐出流量の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7837895A JPH08247041A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 ポンプ吐出流量の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08247041A true JPH08247041A (ja) 1996-09-24

Family

ID=13660362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7837895A Pending JPH08247041A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 ポンプ吐出流量の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08247041A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003028088A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Matsushita Seiko Co Ltd 排水方法
JP2005351252A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Nikkiso Co Ltd 複数のタンクからの液体払い出し方法および液体払い出し装置
JP2009250379A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Ihi Corp 流体払出装置
JP2019049221A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社Ihi ポンプ台数制御装置及びポンプ台数制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003028088A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Matsushita Seiko Co Ltd 排水方法
JP2005351252A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Nikkiso Co Ltd 複数のタンクからの液体払い出し方法および液体払い出し装置
JP2009250379A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Ihi Corp 流体払出装置
JP2019049221A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社Ihi ポンプ台数制御装置及びポンプ台数制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5373700A (en) Natural gas vehicle fuel vapor delivery system
EP2535634B1 (en) Pressure cycle management in compressed gas dispensing systems
US5694985A (en) System and method for compressing natural gas and for refueling motor vehicles
KR20130011152A (ko) 해수 가열 장치 및 이를 이용한 액화천연가스 재기화 시스템
JP2007170443A (ja) 水素自動車のガスの使用及び補給システム
EP2446185A1 (en) System and method for the delivery of lng
JPH08247041A (ja) ポンプ吐出流量の制御方法
US5649433A (en) Cold evaporator
CN110958989A (zh) 用于生产和分配氮气的装置,特别用于液化气体船舶
US4682620A (en) Clean-gas continuous-flow intermediate storage or accumulator plant
JP5295298B2 (ja) 液化ガス貯蔵設備のボイルオフガス抑制方法
JP4838040B2 (ja) 液化ガス設備の保冷循環方法
CN114635810A (zh) 适用于复杂过载的低温推进剂在轨管理装置
JP5583820B2 (ja) 液化ガス貯蔵設備のボイルオフガス抑制方法
JP2002181292A (ja) 液化ガス供給システム
JPH08240185A (ja) ポンプの運転台数制御方法
JPH11280996A (ja) 流体受入方法および流体貯蔵設備
JP2005147528A (ja) 空調システム
CN115095452B (zh) 一种燃气发动机试验台供气系统及控制方法
KR200249993Y1 (ko) 액화석유가스공급시스템
CN110748437A (zh) 一种推进剂输送系统
CN218863874U (zh) 一种lng供气系统
JPH08312896A (ja) 液化ガスの蒸発ガス処理システムおよび処理方法
JP3438370B2 (ja) 気化器台数制御装置
JPS61244994A (ja) 液化炭酸ガスの蒸発供給装置