JPH08246743A - 引き戸用緩衝装置 - Google Patents

引き戸用緩衝装置

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JPH08246743A
JPH08246743A JP7817295A JP7817295A JPH08246743A JP H08246743 A JPH08246743 A JP H08246743A JP 7817295 A JP7817295 A JP 7817295A JP 7817295 A JP7817295 A JP 7817295A JP H08246743 A JPH08246743 A JP H08246743A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 敷居、鴨居またはレール側にはその長手方向
に沿うよう装着可能な当接部材6を設けている。引き戸
の上部又は下部に装着可能な枠体2内に、枠体2から一
部を突出させ、かつ引き戸の移動時に当接部材6に当接
可能な作用部材5を設けている。上記作用部材5は枠体
2から突出した作用側を回動自在に枠体2内に枢支し、
引き戸の一方向への移動時に作用側が最大に突出すると
なり、かつ他方向への移動時にフリーとなるよう構成し
ている。 【効果】 作用部材5と当接部材6との当接により引き
戸の移動速度を減速して引き戸が柱などに勢い良く衝突
することなく静かに閉めることができる。引き戸を開け
る際には、作用部材5がフリーとなってスムーズに開け
ることができる。また引き戸内に装着でき、コンパクト
でかつ構造も簡単なものである。作用部材5の突出量も
簡単に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、引き戸を閉める時に
抵抗を付与して引き戸の移動速度を減速させ、開ける際
には抵抗無く引き戸を開放することができる引き戸用緩
衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、引き戸を閉める時、勢い良く閉めると当たった際に
大きな衝撃音がしたり、引き戸と柱との間に子供の手な
どが挟まれてけがをしたりすることがあった。そこで、
引き戸の上部側にエアーダンパーを取付けて、柱への衝
撃を緩和させる構成の引き戸の開閉装置が開示されてい
る(例えば実開平1−114776号公報参照)。この
開閉装置では、引き戸がシリンダーロッドに連結されて
おり、引き戸を閉める時、エアーダンパーによる抵抗力
を引き戸に付与して移動速度を低下させるようになって
いる。
【0003】しかしながら、この開閉装置では、シリン
ダーを有するエアーダンパーを具備しているので、緩衝
装置が大がかりになると共に、減衰力の調整が不可能
で、ブレーキが効き過ぎたり、ブレーキ力が不足したり
することがあった。なお、エアーダンパーの空気流通量
が調整可能な構造のものも開示されているが、エアーの
流通量を調整するための構造は、弁などを用いなければ
ならず構造が複雑になるという問題点があった。
【0004】そこで、この発明は、簡単な構造で閉鎖時
の引き戸の移動速度を低下させることができると共に、
調整も容易な引き戸用の緩衝装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、敷居、鴨居またはレールの長手方向に沿
うよう装着可能な当接部材を具備し、引き戸の上部又は
下部に装着可能な枠体を有し、この枠体には枠体から一
部を突出させ、かつ引き戸の移動時に上記当接部材に当
接可能な作用部材が設けられており、作用部材は枠体か
ら突出した作用側が引き戸の開閉方向に対応して回動自
在となるよう枠体内に枢支され、引き戸の一方向への移
動時に作用側が最大に突出する位置で回動が規制され、
かつ他方向への移動時にフリーとなるよう構成されてい
ることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成であれば、引き戸が閉まる際、枠体か
ら突出した作用部材の作用側が、最大に突出する位置で
回動が規制されているので、敷居、鴨居またはレールに
装着された当接部材に当接して抵抗力が生じ、引き戸の
移動速度を低下させることができる。
【0007】引き戸を開ける際は、作用部材へ反対方向
の力が作用することとなり、作用部材はフリー状態とな
るので、引き戸に対して抵抗を付与することはなく、軽
く開けることができる。
【0008】
【実施例】次いで、この発明を図面に示した実施例に基
づいて説明する。図1は、この実施例の引き戸用緩衝装
置の分解斜視図で、図2は、緩衝装置を取付けた一例を
示す斜視図で、図3は、当接部材を説明する斜視図であ
る。緩衝装置1は、引き戸の上部に装着可能で、かつ外
形がほぼ直方体で内部に空間が形成された枠体2を有
し、枠体2内には、水平断面コ字状に形成された支持部
材3が収容され、支持部材3内には、枠体2から一部を
突出させた作用部材5を支持するホルダー4が設けられ
ている。そして、鴨居の長手方向で、その溝内に装着可
能な当接部材6が、上記作用部材5と当接可能に構成さ
れている。
【0009】枠体2は、引き戸Sへ取付た状態を示す図
2も参照して説明すると、引き戸Sの上框Uに内装可能
な大きさのもので、板材が平面視コ字状に折曲されて内
部に空間が形成され、上部と一側面が開放されている。
対向する幅広側面には、上記支持部材3を軸支するため
の支持ピン22用支持孔21が、図面では左上隅に形成
されている。そして、幅狭側面にはねじ孔24が設けら
れており、これに装着されたねじ23の先端が、この枠
体2に内装された支持部材3の幅狭側面に当接されてい
る。
【0010】次に、支持部材3は、一対の幅広側面に2
組の支持孔31,32が、図面では、左上隅と右下隅と
に設けられている。左上隅の支持孔31は、上記枠体2
の支持孔21と同軸位置となるもので、上記支持ピン2
2によって支持部材3が枠体2内に枢支されている。そ
して、ホルダー4は、一対の幅広側面の右下に取付孔4
1が形成されており、取付孔41は上記支持部材3の支
持孔32と同軸となる位置に設けられている。したがっ
て、上記支持部材3とホルダー4との支持孔32,41
を挿通させた支持ピン33によってホルダー4が支持部
材3内に枢支されている。
【0011】このホルダー4には、枠体2からの突出部
分が円弧状に形成された作用部51を有する作用部材5
が固着されている。ホルダー4は、上記のように支持ピ
ン33を介して支持部材3に枢支されているので、作用
部51側は支持ピン33を中心にしてフリーな状態であ
るが、作用部材5は、作用部51が最大に突出する位
置、すなわち、支持ピン33の真上となる位置におい
て、引き戸Sの閉鎖方向と逆方向に対して回動が規制さ
れている。引き戸Sの閉鎖方向(図2の符号A参照)に
は、ホルダー4が支持部材3の内側に当接するまでの範
囲で回動可能である。上記規制部材としては、図示して
いないが、支持部材3内面に設けた突起にて構成してい
る。なお、作用部材5の材質としては、摩擦力を得るた
めに好ましくは合成樹脂製とするのがよいが、金属製の
ものを用いることもできる。作用部51の形状として
は、先端部51aが断面かまぼこ型に形成されており、
当接部材6と嵌合状態となるように構成されている。な
お、先端部に溝を形成する場合は、当接部材側に突部を
形成することで両者を嵌合状態とすることができる。
【0012】上記したホルダー4内には、支持部材3と
の間に圧縮バネ42が介装されており、作用部51側を
支持ピン33を中心として時計回り方向へ軽く付勢して
おり、上記最大突出量となる規制位置に静止させてい
る。上記ホルダー4は、作用部51に対し引き戸Sの閉
鎖方向への力がかかると、圧縮バネ42の弾発力に抗す
る方向、すなわち支持ピン33を中心として半時計回り
(図1において)に回動する。作用部材5が回動する
と、作用51と支持ピン33とを結ぶ線が移動方向に対
して直角でなくなり、作用部51は相対的に枠体2内へ
後退することとなる。
【0013】次に、敷居、鴨居またはレール側に設けら
れた当接部材について説明すると、図3に示すように、
当接部材6は、鴨居Rに設けられた溝内に設置されるも
ので、合成樹脂やゴムを用いて形成されている。また、
引き戸Sの移動方向に沿う方向に溝部61が形成されて
いる。この溝部61の断面は、作用部51の形状に相似
形とされている。また、厚みについては、当接部材6の
一方の端部をやや薄くして、作用部51との当接当初に
当接部材6端部に引っ掛からないように構成されてい
る。この端部を除く他の部分は同じ厚みとしているが、
柱側に次第に厚くした傾斜状に構成してもよい。当接部
材6の材質は、作用部材5を合成樹脂製とした場合、ゴ
ム等にて形成することにより摩擦力が大きくなり所望の
抵抗力を得やすい。なお、上記溝部61は、突部形状と
することもでき、この場合は作用部に溝部を形成するこ
とにより、引き戸に対する抵抗力が容易に得られる。
【0014】この緩衝装置1の作用を図4をも参照して
説明する。図2の実施例では、上で説明した実施例と枠
体2の取付部分の形状のみが異なるが、その他の支持部
材3、ホルダー4および作用部材5は、同じ構成として
いる。この例の緩衝装置1は、引き戸Sの上部コーナー
に設けられた取付用凹部内に、圧縮バネ42側が柱P側
となるように装着されている。
【0015】当接部材6は、鴨居Rの溝の底面における
柱に近接した位置に設置されている。そして、引き戸S
が移動して柱に近づくと、作用部材5の作用部51が、
当接部材6の溝部61の端部から当接していき両者の間
に摩擦抵抗が発生する(図4(a) 参照)。さらに、引き
戸Sが移動すると、作用部51と溝部61とが嵌合状態
となり、抵抗力が増大して引き戸Sは急激に減速する。
したがって、引き戸Sは柱に勢いよく衝突することなく
静かに閉まることとなる。このとき、作用部材5は、規
制部材により最大突出位置に規制されているので、引き
戸Sの移動中に位置が変わることはなく、引き戸Sに対
して抵抗力を確実に付与することができる。引き戸Sが
閉まった状態(図4(b) 参照)では、作用部51と当接
部材6とが当接した状態を維持しており、引き戸Sは閉
鎖状態を確実に維持することができる。なお、当接部材
6の厚みを変化させていると厚くなるほど摩擦力が急激
に増えより効果的に減速させることができる。
【0016】引き戸Sを開く際には、作用部51と当接
部材6とが当接したままなので、引き戸Sの移動により
作用部材5を介してホルダー4は圧縮バネ42の弾発力
に抗して半時計方向に回動する。したがって、作用部5
1の突出量が減少して、作用部51が当接部材6から離
反することとなり(図4(c) 参照)、両者の間の摩擦抵
抗が無くなり引き戸Sを軽く開けることができる。上記
作用部41が当接部材6から離反する量としては、0.
5〜1ミリ程度あれば作用部41との摩擦力をほとんど
なくすことができる。
【0017】作用部51と当接部材6との摩擦抵抗力の
調整は、枠体2に設けたねじ23により、作用部材5を
回動させて行う。ねじ23をねじ込むと、支持部材3は
支持ピン22を中心として半時計方向に回って、ホルダ
ー4が持ち上げられる。したがって、作用部材5の作用
部51は枠体2からの突出量が大きくなる。逆に、ネジ
23を戻すと、支持部材3は支持ピン22を中心として
時計方向に回るため、ホルダー4が下がって作用部51
の突出量が減少する。これにより、作用部51と当接部
材6との接触圧が調整できるので、引き戸Sを減速させ
るための抵抗力を調整することができる。作用部51ま
たは当接部材6が磨耗した際にも調整を行うことによ
り、所望の抵抗力に回復できる。
【0018】図5〜図8は、この発明の他の実施例を示
したもので、この緩衝装置1は、直方体の枠体2が設け
られ、枠体2内部に高さ調整用の支持部材3が設けら
れ、この支持部材3上にホルダー4が設けられ、ホルダ
ー4内に作用部材5が支持されている。支持部材3は、
枠体2の底部に沿って配置された角柱状のもので、上側
の1側面が傾斜状に形成されており、この斜面にホルダ
ー4の底部が位置している。支持部材3の斜面は、図7
にも示すように、返り状に形成された嵌合溝34aが設
けられ、ホルダー4下部の鉤型係止部41aと嵌合され
ている。また、支持部材3には、その内部に埋め込まれ
たナット34bに螺合する長ボルト34cが挿通されて
いる。この長ボルト34cは、枠体2の側面から支持部
材3内を貫通して枠体3の対向側面まで届いているもの
であり、この長ボルト34の回転により支持部材3をボ
ルトの長手方向に沿って移動させることができるもので
ある。この移動により、支持部材3を図面の上下方向に
移動させることができる。尚、長ボルト34cには、首
部に切り欠きが形成されており、この切り欠きにU字状
の止め具21aが係合されて、長ボルト34c自身が長
手方向へ移動するのが防止されている。
【0019】ホルダー4は、上下も開放した断面コ字状
に形成され、対向壁間に支持ピン44にて作用部材5が
枢支されている。ホルダー4の下端は上記したように支
持部材3の傾斜面に合わせた傾斜状となっている。この
ホルダー4は、枠体の対向壁にそれぞれ設けられた段差
状の凹部21bに嵌合されて上下方向のみに移動可能
で、上記支持部材3の左右方向の移動に伴って上下に移
動するものである。
【0020】作用部材5は、この実施例では小判状のも
のを示しており、突出側が作用部51となっている。作
用部51は、図8に示したように、断面かまぼこ型に形
成されており、当接部材6の溝部に嵌合させることがで
きるものである。また、作用部材5は、枠体2との間に
引っ張りばね42が設けられており、作用部材5をホル
ダー4の内壁に当てた状態に維持している。この状態
で、作用部51が最大に突出した位置に設定している。
なお、引っ張りばね42のばね力に抗する力が作用した
場合には、作用部材5は、ばねの伸びる方向へ回動可能
となっている。
【0021】なお、当接部材6は、図示していないが、
上記実施例で示したものと同様のものである。この実施
例の緩衝装置1の作用効果は、上記実施例と同じもの
で、引き戸Sを閉鎖する際には、作用部材5と当接部材
6とにより摩擦抵抗力が発生して引き戸Sの移動速度を
減少させて、勢い良く閉まるのを防止することができ
る。
【0022】引き戸Sを開ける際は、作用部材5が回動
して突出量が少なくなって作用部材5と当接部材6とは
離れ、摩擦抵抗力が生ずることなく、軽く開けることが
できる。図9〜図12は、この発明の他の実施例を示し
たもので、引き戸Sの上框に装着する構成の上記した2
つの実施例と変わって、下框に装着する緩衝装置1を示
している。
【0023】この緩衝装置1は、上記実施例と異なる点
として、ホルダー4を支持する支持部材が、作用部51
の突出量を調整するための位置決め枠3として形成され
ていること、引き戸Sに対する固定用のL型取付部材7
を枠体2の外側に装着していることである。枠体2は、
図9及び図10に示すように、板材が平面視コ字状に折
曲されて内部に空間を有するもので、上部、下部および
一側面が開放されたものである。また、対向する幅広側
面には、上下方向の長孔25が形成されている。また、
幅狭の側面には、ねじ23を取付けるねじ孔24が設け
られており、ねじ23の先端は、位置決め枠3に設けら
れたねじ孔36に螺合されている。
【0024】位置決め枠3は、板材を断面コ字状で少な
くとも下部が開放しており、上記枠体2の開放側側面か
ら挿入されている(図10の符号B参照)。対向する幅
広側面には、傾斜方向に長くした長孔35が、上記枠体
2の長孔25とクロス状に重なる位置となっている。ホ
ルダー4は、図11に示すように、板体を折曲してコ字
状に形成されたもので、開放側に作用部材5が固着され
ている。ホルダー4の対向側面には長孔43が形成さ
れ、位置決め枠3内で(組立方向は符号C’参照)、上
記長孔25,35と重なっている。これらの長孔25,
35,43を挿通した支持ピン22によって、枠体2内
に位置決め枠3とホルダー4とが一体に組み立てられて
いる。ホルダー4は、引張バネ42によって支持ピン2
2を中心として半時計方向にバネ付勢されており、この
バネ力でホルダー4を規制部52に当接させ、作用部5
1が最大突出量となる位置にホルダー4の位置決めがな
されている。また、ホルダー4は上記引張バネ42の弾
発力に抗して支持ピン22を中心として時計方向に回動
することができる点は上記実施例と同様に構成されてい
る。
【0025】L型取付部材7は、合成樹脂製で枠体2の
上部と側面とに沿う形状に一体成形されている。このL
型取付部材7は、断面ハ字状の嵌合溝71が形成され、
枠体2の上部の側面視ハ字状の嵌合突部26と嵌合して
いる。なお、L型取付部材7には、引き戸Sに装着した
状態で固定用のねじを挿通するための固定用孔72を形
成している。
【0026】この実施例の緩衝装置1は、引き戸の下框
に外形と同じ形状の取付空間を形成しておくことによ
り、柱側から挿入して装着する。挿入した後はL型取付
部材7の固定用孔72を利用して木ネジなどの固定部材
により抜け出しを防止する。そして、敷居またはレール
の溝内には、図12に示すように、当接部材6を取り付
けておく。当接部材6は、前記実施例のものとほぼ同様
なもので、引き戸Sの移動方向に沿って溝62が形成さ
れており、表面側にやや凹凸を付与したものを示してい
る。
【0027】引き戸Sの開閉時は前記2実施例と同様に
作用するもので、閉める際は作用部41が最大突出量と
なる位置で回動が規制されているので、作用部41は当
接部材6に当たって抵抗力が生じ、引き戸Sの移動速度
を低下させることができ、柱へ衝撃することなく閉める
ことができる。引き戸Sを開けるときは、図9に仮想線
で示したように、ホルダー4が支持ピン22を中心とし
て回動し(符号D参照)、作用部材4の突出量が減少し
て作用部41は当接部材6から離反することとなり、抵
抗なくスムーズに開けることができる。
【0028】なお、図13は、この実施例の緩衝装置1
を引き戸Sの上框に装着した例を示し、この場合でも全
く同様な作用効果を得ることができる。さらに、他の実
施例を図14を参照して説明する。この実施例の緩衝装
置1は、上記実施例の緩衝装置と形状が異なっているが
基本的構成は同じであり、対応する部分に同じ符号を付
して重複する説明を省略する。この実施例において、バ
ネ及びホルダーに対する規制部材は図面上省略している
が、これらのバネと規制部材とで作用部51が最大突出
位置となるように設定されている。また、作用効果も上
記実施例と同様である。
【0029】図15は、さらに他の実施例を示してお
り、上記実施例と異なる点として、ホルダー4を支持す
る支持部材3が、戸車とホルダー4の双方の突出量を一
体に調整することができるものである。この緩衝装置1
は、内部に空間を有し下部が開放した直方体状の枠体2
が設けられ、枠体2内に支持部材3が形成されている。
支持部材3は、図11にも示すように、断面コ字状に形
成され、対向する側面にホルダー4用および戸車8用の
支持ピン45,45を支持するための支持孔36,36
がそれぞれ傾斜状に形成されている。この支持孔36,
36と重なる位置の枠体2側には上下方向の支持孔2
5,25が形成されており、クロス状に交差した位置に
上記支持ピン45,45が支持されることとなる。この
支持部材3には、枠体2の幅狭側面に設けられた調整ね
じ23が螺合されており、この調整ねじ23を回転させ
ることにより支持部材3が、図面において左右方向に移
動することとなる。したがって、上記支持孔36,36
と支持孔25,25のオーバーラップ位置が支持孔25
に沿って上下方向に変化することとなり、戸車8の高さ
調整およびホルダー4に支持された作用部材5の突出量
の調整を行うことができる。
【0030】ホルダー4に支持された作用部材5は、作
用部51が半円状のものを示しているが、当接部材にス
ムーズに当接することができるものであれば、円弧状の
他楕円状等の形状としても良い。なお、ホルダー4内の
形状は特に限定する形状のものではない。この実施例の
緩衝装置1の作用効果は、上記実施例の場合と同じであ
る他、戸車8の高さ調整およびホルダー4に支持された
作用部材5の突出量の調整を同時に行うことができ、磨
耗した際の調整が簡単に行える。
【0031】なお、上記実施例のうち、作用部材5を円
形に形成したものは、円形に限らず楕円等の形状とする
こともできる。円形の場合は、戸車のように回転する部
材で構成しても良く、この場合、摩擦による抵抗力が固
定した場合より小さくなるので、引き戸の重量が軽い場
合等に適する。また、回転部材を使用する場合は、図1
7に示したように、回転部90の円周部分に当接させる
部材91を内装して、回転部の回転を規制することもで
きる。このように構成すると、摩擦による抵抗力を大き
くすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、一部
が枠体から突出した作用部材が、敷居等側設けられた当
接部材に当接して、引き戸の移動速度を減速することが
できるので、引き戸が柱などに衝突することなく静かに
閉めることができる。引き戸を開ける際には、作用部材
がフリーとなるので、開ける方向への抵抗力は無くな
り、スムーズに開けることができるものである。
【0033】そして、この緩衝装置は、引き戸内に装着
できるもので、コンパクトでかつ構造も簡単なものであ
る。また、作用部材の突出量も簡単に調整することがで
き、長期間にわたって安定した作用効果を発揮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施例の引き戸用緩衝装置の分解斜視図で
ある。
【図2】緩衝装置を取付けた一例を示す斜視図である。
【図3】当接部材を説明する斜視図である。
【図4】上記実施例の動作を説明する図である。
【図5】他の実施例の緩衝装置の斜視図である。
【図6】上記実施例の断面図である。
【図7】支持部材とホルダーとの接続状態を説明する図
である。
【図8】ホルダーと作用部材とを示す斜視図である。
【図9】更に他の実施例を示す斜視図である。
【図10】上記実施例の分解斜視図である。
【図11】支持部材とホルダーとの接続状態を説明する
図である。
【図12】当接部材の斜視図である。
【図13】上記実施例を上框に装着した状態を示す斜視
図である。
【図14】更に他の実施例を示す斜視図である。
【図15】更に他の実施例を示す斜視図である。
【図16】上記実施例の支持部材を示す斜視図である。
【図17】他の実施例の作用部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 緩衝装置 2 枠体 3 支持部材 5 作用部材 6 当接部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】敷居、鴨居またはレールの長手方向に沿う
    よう装着可能な当接部材を具備し、引き戸の上部又は下
    部に装着可能な枠体を有し、この枠体には枠体から一部
    を突出させ、かつ引き戸の移動時に上記当接部材に当接
    可能な作用部材が設けられており、作用部材は枠体から
    突出した作用側が引き戸の開閉方向に対応して回動自在
    となるよう枠体内に枢支され、引き戸の一方向への移動
    時に作用側が最大に突出する位置で回動が規制され、か
    つ他方向への移動時にフリーとなるよう構成されている
    ことを特徴とする引き戸用緩衝装置。
  2. 【請求項2】作用部材を支持する支持部材は、作用側の
    突出量が調整可能に構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の引き戸用緩衝装置。
JP07817295A 1995-03-08 1995-03-08 引き戸用緩衝装置 Expired - Fee Related JP3462929B2 (ja)

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JP2006045803A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Shimodaira:Kk 引戸の戸閉装置。
JP2017172122A (ja) * 2016-03-20 2017-09-28 株式会社ベスト 引戸の引き残し調整装置
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