JPH08245994A - 住居用漂白剤組成物 - Google Patents

住居用漂白剤組成物

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JPH08245994A
JPH08245994A JP5239595A JP5239595A JPH08245994A JP H08245994 A JPH08245994 A JP H08245994A JP 5239595 A JP5239595 A JP 5239595A JP 5239595 A JP5239595 A JP 5239595A JP H08245994 A JPH08245994 A JP H08245994A
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JP
Japan
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bleaching
component
hydrogen peroxide
group
bleaching agent
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JP5239595A
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English (en)
Inventor
Naoki Mizushima
直樹 水島
Junji Ono
淳二 小野
Sonoko Shintani
園子 新谷
Yasuhiro Akaha
康宏 赤羽
Shinichi Suzuki
紳一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)過酸化水素系漂白剤、(B)過硫酸
塩、及び(C)一般式 【化1】 (Xは炭化水素基、置換若しくは未置換のアミノアルキ
ル基又は(R23+−Y2−基、Y1及びY2はアルキレ
ン基、R1及びR2は低級アルキル基、Aは陰イオン、n
は陽イオンと陰イオンとを同一価数にする数)で表わさ
れる化合物から成る漂白活性化剤を有効成分として含有
する住居用漂白剤組成物である。 【効果】 刺激臭がなく、かつ高い漂白力を有し、特に
カビなどの有機物及び不溶性の無機物の汚れに対して、
優れた漂白効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な住居用漂白剤組
成物、さらに詳しくは、刺激臭がなく、かつ高い漂白力
を有する住居用漂白剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住居周りにおける浴室、浴槽、トイレ、
流し台など、特に水を頻繁に使用する個所の汚れは、カ
ビなどに起因する有機物や不溶性の無機物によるものが
多く、界面活性剤を主成分とした通常の洗浄剤では容易
に除去することができない。したがって、これらの汚れ
の除去方法としては、従来、塩素系又は酸素系漂白剤を
主成分とするものを用い、その漂白効果により除去する
方法が採られてきた。
【0003】しかしながら、次亜塩素酸ナトリウムのよ
うな塩素系漂白剤を主成分とするものは、汚れの除去性
能には優れているものの、目や皮膚に対する危険性が大
きい上、特有の塩素臭も強く、使用する際には換気など
を必要とする。さらに、酸性の洗浄剤と誤って併用した
場合、有毒な塩素ガスを発生するという欠点を有してい
る。
【0004】一方、過酸化水素に代表される酸素系漂白
剤を主成分とするものは、塩素ガス発生という欠点はな
いが、単独では十分な漂白効果が得られないため漂白活
性化剤を併用して、漂白効果を増強させている(例え
ば、特開昭60−1299号公報、特開昭62−479
4号公報、特開平2−196896号公報、特開平3−
121200号公報)。
【0005】しかしながら、これらの過酸発生系漂白活
性化剤の中で、漂白活性種として過酢酸などを生成する
ものは強い刺激臭を有し、住居用として実用に供するの
は不適当であるし、また刺激臭を発生しない漂白活性化
剤は汚れ除去力が低い上に、コスト高になるなどの理由
でほとんど実用化されていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、刺激臭がなく、しかも高い漂白力を有
し、特にカビなどの有機物及び不溶性の無機物の汚れに
対して、優れた漂白効果を示す住居用漂白剤組成物を提
供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、住居用漂
白剤組成物について鋭意研究を重ねた結果、過酸化水素
系漂白剤と過硫酸塩とから成る漂白剤成分に、漂白活性
化剤として、分子内にアミニウム基を有する芳香族二価
カルボン酸エステルを配合することにより、刺激臭がな
く、高い漂白力を有する漂白剤が得られることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、(A)過酸化水素系
漂白剤、(B)過硫酸塩、及び(C) 一般式(I)
【化2】 [式中のXは炭化水素基、アミノアルキル基又は(R2)3
+−Y2−基、Y1及びY2はそれぞれアルキレン基、R
1及びR2はそれぞれ低級アルキル基であり、3つのR1
及び3つのR2は、それぞれにおいて同一でも異なって
いてもよく、Aは陰イオン、nは分子中の陽イオンと陰
イオンとを同一価数にする数である]で表わされる化合
物から成る漂白活性化剤を有効成分として含有すること
を特徴とする住居用漂白剤組成物を提供するものであ
る。
【0009】本発明の漂白剤組成物において、(A)成
分として用いられる過酸化水素系漂白剤としては、例え
ば過酸化水素や、水溶液中で過酸化水素を発生させる過
酸化物などが挙げられる。この過酸化物の例としては、
過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウムなどの過炭酸塩、過
ホウ酸ナトリウム一水和物、過ホウ酸ナトリウム四水和
物などの過ホウ酸塩、トリポリリン酸ナトリウム・過酸
化水素付加物、ピロリン酸ナトリウム・過酸化水素付加
物などの過リン酸塩、その他尿素、硫酸ナトリウム、ケ
イ酸ナトリウムなどの過酸化水素付加物などが挙げられ
る。これらの中で、特に過酸化水素、過炭酸ナトリウ
ム、過ホウ酸ナトリウム一水和物及び過ホウ酸ナトリウ
ム四水和物が、漂白力及び経済性などの点から好まし
い。これらの過酸化水素系漂白剤は、それぞれ単独で用
いてもよいし、2種以上を組み合わせ用いてもよい。
【0010】本発明の漂白剤組成物において、(B)成
分として用いられる過硫酸塩としては、モノ過硫酸塩及
びジ過硫酸塩があり、モノ過硫酸塩の例としては、モノ
過硫酸ナトリウム、モノ過硫酸カリウム、モノ過硫酸ア
ンモニウムなどが挙げられ、これらの中でモノ過硫酸カ
リウムが好適である。このモノ過硫酸カリウムは、一般
的にオキソンモノパーサルフェート(2KHSO5・K
HSO4・K2SO4)(以下、オキソンと略称する)の
形で市販されている。一方、ジ過硫酸塩の例としては、
ジ過硫酸ナトリウム、ジ過硫酸カリウム、ジ過硫酸アン
モニウムなどが挙げられ、これらの中でジ過硫酸カリウ
ムが好適である。これらの過硫酸塩は、それぞれ単独で
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0011】本発明組成物においては、(C)成分の漂
白活性化剤として、前記一般式(I)で表わされる化合
物が用いられる。
【0012】この一般式(I)において、Xは炭化水素
基、アミノアルキル基又は(R23+−Y2−基であ
り、炭化水素基の例としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基などのアルキル基、ビニル基、アリ
ル基などのアルケニル基、フェニル基などのアリール
基、ベンジル基などのアラルキル基、トリル基、キシリ
ル基などのアルカリール基などが挙げられる。アミノア
ルキル基は第一アミノアルキル基、第二アミノアルキル
基及び第三アミノアルキル基のいずれでもよく、例えば
アミノエチル基、モノメチルアミノエチル基、ジメチル
アミノエチル基、ジエチルアミノエチル基、ジメチルア
ミノプロピル基、ジメチルアミノブチル基などが挙げら
れる。
【0013】また、R1及びR2はそれぞれ低級アルキル
基であり、その例としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などが挙げられ、3個のR1はたがい
に同一でも異なっていてもよいし、3個のR2はたがい
に同一でも異なっていてもよく、またR1とR2はたがい
に同一でも異なっていてもよい。Y1及びY2はそれぞれ
アルキレン基であり、その例としては、メチレン基、エ
チレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、
ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基などが挙げ
られる。このY1及びY2はたがいに同一でも異なってい
てもよい。
【0014】次に、Aは陰イオンであり、その例として
は、Cl-、Br-、I-、CH3SO 4 -、CH3COO-
どの一価の陰イオンや、SO4 2-などの2価の陰イオン
が挙げられる。nは分子中の陽イオンの価数と陰イオン
の価数とを同一にする数である。さらに、ベンゼン環に
結合する2個のオキシカルボニル基の結合位置について
は特に制限はなく、パラ位、メタ位、オルト位のいずれ
であってもよい。
【0015】前記一般式(I)で表わされる化合物とし
ては、例えば2‐(4‐メトキシカルボニルベンゾイル
オキシ)‐N,N,N‐トリメチルエタンアミニウム
メトサルフェート、2‐(2‐エトキシカルボニルベン
ゾイルオキシ)‐N,N,N‐トリメチルエタンアミニ
ウム メトサルフェート、2‐[4‐(2‐ジメチルア
ミノエトキシ)カルボニルベンゾイルオキシ]‐N,
N,N‐トリメチルエタンアミニウム メトサルフェー
ト、2‐[3‐(2‐ジメチルアミノエトキシ)カルボ
ニルベンゾイルオキシ]‐N,N,N‐トリメチルエタ
ンアミニウム メトサルフェート、2‐[2‐(2‐ジ
メチルアミノエトキシ)カルボニルベンゾイルオキシ]
‐N,N,N‐トリメチルエタンアミニウム メトサル
フェート、ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ
‐N,N,N‐トリメチルエタンアミニウム) ジメト
サルフェート、ベンゼン‐1,3‐ビス(カルボニルオ
キシ‐N,N,N‐トリメチルエタンアミニウム) ジ
メトサルフェート、ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニ
ルオキシ‐N,N,N‐トリメチルプロパンアミニウ
ム) ジメトサルフェート、ベンゼン‐1,4‐ビス
(カルボニルオキシ‐N,N,N‐トリメチルブタンア
ミニウム) ジメトサルフェート、ベンゼン‐1,4‐
ビス(カルボニルオキシ‐N,N‐ジエチル‐N‐メチ
ルエタンアミニウム) ジメトサルフェート、2‐[4
‐(2‐ジメチルアミノエトキシ)カルボニルベンゾイ
ルオキシ]‐N,N‐ジイソプロピル‐N‐メチルエタ
ンアミニウムメトサルフェート、2‐[4‐(2‐ジメ
チルアミノエトキシ)カルボニルベンゾイルオキシ]‐
N,N‐ジブチル‐N‐メチルエタンアミニウム メト
サルフェートなどが挙げられる。これらの化合物は、そ
れぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0016】次に、前記一般式(I)で表わされる化合
物は、2‐(4‐メトキシカルボニルベンゾイルオキ
シ)‐N,N,N‐トリメチルエタンアミニウム メト
サルフェートを例に挙げて説明すると、例えばまず、テ
レフタル酸モノメチルクロリドに、2‐ジメチルアミノ
エタノールを反応させてテレフタル酸メチル2‐ジメチ
ルアミノエチルエステルを作製し、次いでジメチル硫酸
を用いてアミンの四級化反応を行うことにより得られ
る。この場合、四級化されないアミン体も含まれること
があるが、漂白性能的にはなんら問題はない。
【0017】また、2‐[4‐(2‐ジメチルアミノエ
トキシ)カルボニルベンゾイルオキシ]‐N,N,N‐
トリメチルエタンアミニウム メトサルフェートは、例
えば、まず、テレフタル酸ジクロリドに2‐ジメチルア
ミノエタノールを反応させてテレフタル酸(2‐ジメチ
ルアミノ)エチルエタノールジエステルを作製し、次い
でジメチル硫酸を用いてアミンの四級化反応を行うこと
により得られる。この場合、四級化されないアミン体も
含まれることがあるが、漂白性能的にはなんら問題はな
い。
【0018】これらの方法においては、四級化率は反応
条件によって異なり、作用させるジメチル硫酸量を増加
させると2価の四級塩であるベンゼン‐1,4‐ビス
(カルボニルオキシ‐N,N,N‐トリメチルエタンア
ミニウム) ジメトサルフェートも生成するが、このも
のは前記一般式(I)で表わされる化合物に包含され、
漂白性能的にはなんら問題はない。
【0019】さらに、これらの製造方法において、ジメ
チル硫酸の代わりに酢酸メチルを用い、加熱下で四級化
反応を行うことにより、前記化合物におけるアニオンと
して、CH3SO4 -がCH3COO-に置換されたものが
得られる。
【0020】本発明の漂白剤組成物においては、(A)
成分の過酸化水素系漂白剤及び(B)成分の過硫酸塩か
ら成る漂白剤成分と、(C)成分の漂白活性化剤との配
合割合は、モル比で30:1ないし1:5の範囲にある
のが好ましく、この範囲を逸脱すると十分な漂白力が得
られにくくなる。漂白力の点から、特に好ましい配合割
合は、モル比で10:1ないし1:3の範囲である。
【0021】また、前記漂白剤成分における(A)成分
の過酸化水素系漂白剤と(B)成分の過硫酸塩との配合
割合は、モル比で200:1ないし1:10の範囲にあ
るのが好ましく、この範囲を逸脱すると十分な漂白力が
得られにくくなる。漂白力の点から、特に好ましい配合
割合は、モル比で100:1ないし1:5の範囲であ
る。
【0022】本発明の漂白剤組成物には、前記の必須成
分以外に、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に
応じ、従来慣用されている種々の添加成分を用途に応じ
て適宜配合することができる。この添加成分としては、
例えばpH調整剤、陰イオン性あるいは非イオン性の各
種界面活性剤、水溶性溶剤、可溶化剤、無機あるいは有
機の各種ビルダー、酵素、香料、研磨剤、着色料、蛍光
剤などが挙げられる。pH調整剤は、本発明の漂白剤組
成物に十分な効果を発揮させるのにpHを6〜13、特
にpHを8〜12に調整することが望ましいことから、
配合成分とすることが好ましく、特に使用する際に該組
成物に配合するのが有利である。
【0023】このpH調整剤としては、例えばアルカリ
剤や緩衝剤、市販のアルカリ性洗剤などが挙げられる。
アルカリ剤や緩衝剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、モ
ノ、ジ、トリエタノールアミン、水酸化アンモニウムな
どの置換若しくは未置換のアンモニウム、炭素ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどのケイ酸塩、ト
リポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどの
リン酸塩などが挙げられる。
【0024】また、本発明の漂白剤組成物は、漂白活性
種の発生に伴い、系のpHを低下させることから、効果
を十分に発揮させるためには、洗浄後のpHを6〜1
3、特に8〜12に維持できる量のアルカリ剤や緩衝剤
を配合するのが望ましい。
【0025】界面活性剤は、本発明の漂白剤組成物に漂
白活性種の汚れへの浸透力を促進させることから、配合
するのが望ましい。この界面活性剤としては、例えばア
ルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオ
キシアルキル硫酸エステル塩、α‐スルホ脂肪酸アルコ
ールエステル塩、スルホコハク酸モノエステル塩などの
アニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルグリコシ
ド、アルキルグリコシド脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセライド、オキシエ
チレンオキシプロピレンブロックポリマーなどの非イオ
ン性界面活性剤、長鎖モノ、ジアルキル四級アンモニウ
ム塩、アミンオキシドなどの陽イオン性界面活性剤、カ
ルボキシベタイン、スルホベタイン、アミノ酸系界面活
性剤などの両性界面活性剤などが挙げられる。
【0026】ビルダーとしては、例えば硫酸ナトリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム、ニトロトリ酢酸
ナトリウム、1‐ヒドロキシエタン‐1,1‐ジスルホ
ン酸、その他の塩などが挙げられ、特にキレートビルダ
ー、例えばリン酸塩、ポリアクリル酸塩、多価カルボン
酸塩、ゼオライトなどが挙げられる。
【0027】水溶性溶剤としては、例えばメタノール、
エタノール、2‐プロパノール、1‐プロパノールなど
の一価のアルコール、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コールなどの二価のアルコール、グリセリンなどの三価
のアルコール、上記二価及び三価のアルコールと低級一
価アルコールとのモノ又はジエーテルなどが挙げられ
る。また、可溶化剤としては、尿素、p‐トルエンスル
ホン酸塩などが挙げられる。
【0028】酵素としては、水の付加、除去を促進する
加水分解酵素、酸化還元を促進する酸化還元酵素、基を
1つの分子から他の分子へ移転し、汚れを変質させて除
去を促進させる転移酵素、分子間の結合を切断して除去
を促進するリガーゼやリアーゼ、分子を異性化し、汚れ
を化学的に変質して除去する酵素などが使用でき、これ
らの中では加水分解酵素が望ましく、その中でも特にプ
ロテアーゼが好ましい。
【0029】さらに、香料としては、過酸化物に対する
安定性を考慮して適宜選ぶのがよく、例えば特開昭60
−23498号公報及び特開昭63−275697号公
報に記載されているモノテルペンアルコール、セスキテ
ルペンアルコール、炭素数7〜10の芳香族アルコー
ル、炭素数8〜17のギ酸エステル又は酢酸エステル、
炭素数10〜15の炭化水素、炭素数7〜15の芳香族
アルデヒド、フェノール系香料、サリチル酸エステル系
香料、脂肪族アルデヒド系香料、脂肪族アルコール、ケ
トン、ムスク系香料、安息香酸エステルなどが挙げられ
る。
【0030】本発明の漂白剤組成物は、(A)成分、
(B)成分及び(C)成分を共存させた溶液形態、好ま
しくは水溶液形態で用いることができる。この場合、溶
液のpHが6以上になると保存安定性が低下するため、
pHを6未満に調整する必要がある。この保存安定性上
の問題を未然に防ぐには、(A)成分、(B)成分、
(C)成分を別個に保管したセット品形態とするのが好
ましい。この場合各成分共に溶液形態とするのが利用し
やすいため有利である。
【0031】このような水溶液としては、例えば(A)
成分としてH22、(B)成分としてオキソン、(C)
成分としてベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ
‐N,N,N‐トリメチルエタンアミニウム) ジメト
サルフェートを共存させた水溶液が挙げられる。水溶液
中のH22濃度は0.1〜30重量%が好ましく、より
好ましくは1〜20重量%であり、オキソン濃度は0.
1〜25重量%が好ましく、より好ましくは1〜15重
量%である。また、(C)成分の漂白活性化剤濃度は
0.1〜30重量%が好ましく、より好ましくは0.5
〜25重量%である。
【0032】また、本発明の漂白剤組成物は溶液形態と
することなく、粉末や固形などの形態で用いることがで
きる。この場合漂白活性化剤は1種又は2種以上を粒状
にして配合するのが好ましい。また炭酸ナトリウムや炭
酸カリウムのようなpH調整剤を配合して、水溶解時に
至適pHとすることもできる。このような形態のものと
しては、例えば、(A)成分として過炭酸ナトリウム
を、(B)成分としてオキソンを、(C)成分として2
‐(4‐メトキシカルボニルベンゾイルオキシ)‐N,
N,N‐トリメチルエタンアミニウム メトサルフェー
トを用いた組成物が挙げられる。この組成物中の過炭酸
ナトリウム含有量は好ましくは0.1〜80重量%、よ
り好ましくは1〜60重量%であり、オキソン含有量は
好ましくは0.1〜80重量%、より好ましくは1〜6
0重量%である。一方、漂白活性化剤含有量は好ましく
は0.1〜60重量%、より好ましくは1〜50重量%
である。
【0033】本発明の漂白剤組成物の漂白方法は、例え
ば各成分が溶液又は水溶液で、各成分を別個に保管した
セットの場合、各成分溶液を混合した液にpH調整剤を
加え所定のpHに調整したのち、この溶液を住居周りの
汚れに適用するのがよい。また、各成分溶液を個別に汚
れに適用することで、汚れ個所上で混合させるようにし
てもよい。この溶液の汚れへの適用はスプレー容器など
を用い噴霧する方法によるのが好ましい。その他、汚れ
への適用は泡沫などを用いた塗布や、粘着剤などの配合
による塗布などの使用形態でもよい。いずれかの成分が
固体の場合には、必要量の水を加え溶液、スラリー、ペ
ースト状などとして適用される。
【0034】
【発明の効果】本発明の漂白剤組成物は、刺激臭などが
なく、かつ高い漂白力を有し、特にカビなどの有機物及
び不溶性の無機物の汚れに対して優れた漂白効果を示
す。
【0035】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0036】なお、漂白剤組成物の除カビ効果は、試料
中に、カビ(Cladosporium clados
porioides)を綿布に培養被着させて調製した
試験布を浸し、25℃の恒温槽に入れ、10分間放置し
たのち、試験布を取り出し、水洗いした処理布につい
て、もとの試験布に対する色差測定を行い、漂白率を求
めることにより評価した。
【0037】実施例1 過酸化水素2.5重量%、オキソン2.5重量%、ベン
ゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐
トリメチルエタンアミニウム) ジメトサルフェート
(以下、TPDCと略記する)7.5重量%及び炭酸カ
リウム7.5重量%を含有し、かつ残部が水から成る漂
白剤組成物を調製し、除カビ効果を評価した。結果を表
1に示す。
【0038】実施例2〜6 表1に示す成分組成の漂白剤組成物を調製し、除カビ効
果を評価した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】比較例1〜4 表2に示す成分組成の漂白剤組成物を調製し、除かび効
果を評価した。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】なお、実施例1〜6及び比較例1〜4の漂
白剤組成物は、いずれも使用に際し、刺激臭などの発生
はなかった。また、以下の実施例7〜11の各配合処方
の溶液状漂白剤組成物(各成分の使用量は重量部であ
る)を調製し、使用直前にpHを10に調整して、カビ
の発生したタイル張りの浴槽及び浴室に使用した。その
結果、いずれもタイル目地などの汚れが極めてよく除去
され、また使用に際し、刺激臭の発生もなかった。
【0043】実施例7 H22 1 ジ過硫酸カリウム 1.5 ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルエタンアミニウム) ジメトサルフェート 10 ジエチレングリコール 10 水 77.5
【0044】実施例8 H22 3 オキソン 2 ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルブタンアミニウム) ジメトサルフェート 10 ポリプロピレングリコール 10 1‐ヒドロキシエタン‐1,1‐ジスルホン酸 0.5 ドデシルベンゼンスルホン酸Na 5 水 69.5
【0045】実施例9 H22 1 ジ過硫酸カリウム 1.5 2‐(4‐メトキシカルボニルベンゾイルオキシ)‐N,N,N‐ トリメチルエタンアミニウム メトサルフェート 2.5 トリポリリン酸Na 5 ポリオキシエチレン(平均付加モル数12)ラウリルエーテル 15 水 75
【0046】実施例10 H22 5 オキソン 10 ベンゼン‐1,3‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルブタンアミニウム) ジメトサルフェート 20 ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル 10 ニトリロトリ酢酸Na 1 α‐スルホミリスチン酸メチルエステルNa 8 水 46
【0047】実施例11 H22 3 ジ過硫酸カリウム 4 ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルエタンアミニウム) ジメトサルフェート 15 グリセリン 10 1‐ヒドロキシエタン‐1,1‐ジスルホン酸 0.5 セチルトリメチルアンモニウムクロリド 4 ラウリルジメチルアミンオキシド 10 水 53.5
【0048】さらに、以下の実施例12〜16の各配合
処方の粉末状漂白剤組成物(各成分の使用量は重量部で
ある)を調製し、使用直前に15重量%濃度になるよう
に水に溶解して、カビの発生したタイル張りの浴槽及び
浴室に使用した。その結果、いずれもタイル目地などの
汚れが極めてよく除去され、また使用に際し、刺激臭の
発生もなかった。
【0049】実施例12 過炭酸ナトリウム 30 オキソン 30 ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルエタンアミニウム) ジメトサルフェート 30 炭酸ナトリウム 10
【0050】実施例13 過炭酸ナトリウム 20 オキソン 20 ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルブタンアミニウム) ジメトサルフェート 25 トリポリリン酸Na 10 炭酸ナトリウム 20 硫酸ナトリウム 5
【0051】実施例14 過炭酸ナトリウム 10 オキソン 15 2‐(4‐メトキシカルボニルベンゾイルオキシ)‐N,N,N‐ トリメチルエタンアミニウム メトサルフェート 45 ニトリロトリ酢酸Na 10 炭酸ナトリウム 20
【0052】実施例15 過ホウ酸ナトリウム・一水和物 15 オキソン 10 ベンゼン‐1,3‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルブタンアミニウム) ジメトサルフェート 25 ゼオライト 10 ポリプロピレングリコール 10 α‐スルホミリスチン酸メチルエステルNa 10 炭酸カリウム 20
【0053】実施例16 過ホウ酸ナトリウム・四水和物 25 オキソン 25 ベンゼン‐1,4‐ビス(カルボニルオキシ‐N,N,N‐ トリメチルエタンアミニウム) ジメトサルフェート 30 ポリオキシエチレン(平均付加モル数20)ラウリルエーテル 10 炭酸ナトリウム 10
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤羽 康宏 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 鈴木 紳一 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)過酸化水素系漂白剤、(B)過硫
    酸塩、及び(C)一般式 【化1】 [式中のXは炭化水素基、アミノアルキル基又は(R2
    3+−Y2−基、Y1及びY2はそれぞれアルキレン基、
    1及びR2はそれぞれ低級アルキル基であり、3つのR
    1及び3つのR2は、それぞれにおいて同一でも異なって
    いてもよく、Aは陰イオン、nは分子中の陽イオンと陰
    イオンとを同一価数にする数である]で表わされる化合
    物から成る漂白活性化剤を有効成分として含有すること
    を特徴とする住居用漂白剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分の過酸化水素系漂白剤が、過
    酸化水素及び水溶液中で過酸化水素を発生する過酸化物
    の中から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の
    住居用漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分の過硫酸塩が、モノ過硫酸塩
    及びジ過硫酸塩の中から選ばれた少なくとも1種である
    請求項1又は2記載の住居用漂白剤組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分の過酸化水素系漂白剤及び
    (B)成分の過硫酸塩の混合物から成る漂白剤成分と
    (C)成分の漂白活性化剤との配合割合が、モル比3
    0:1ないし1:5である請求項1ないし3のいずれか
    に記載の住居用漂白剤組成物。
  5. 【請求項5】 (A)成分の過酸化水素系漂白剤と
    (B)成分の過硫酸塩との配合割合が、モル比200:
    1ないし1:10である請求項1ないし4のいずれかに
    記載の住居用漂白剤組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007514045A (ja) * 2003-12-16 2007-05-31 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン 漂白洗剤又は漂白洗浄剤

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JP2007514045A (ja) * 2003-12-16 2007-05-31 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン 漂白洗剤又は漂白洗浄剤

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