JPH0824538A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

Info

Publication number
JPH0824538A
JPH0824538A JP6171341A JP17134194A JPH0824538A JP H0824538 A JPH0824538 A JP H0824538A JP 6171341 A JP6171341 A JP 6171341A JP 17134194 A JP17134194 A JP 17134194A JP H0824538 A JPH0824538 A JP H0824538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
air
nozzle
plate
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6171341A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Yamamoto
本 進 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JIYURARON KOGYO KK
Original Assignee
JIYURARON KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JIYURARON KOGYO KK filed Critical JIYURARON KOGYO KK
Priority to JP6171341A priority Critical patent/JPH0824538A/ja
Publication of JPH0824538A publication Critical patent/JPH0824538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】室内におけるダニ、埃等を含んだ空気を清浄化
し、その空気送給の際に発生する音を減少させうる空気
清浄装置を提供せんとするものである。 【構成】ダニ、埃等を挿通させない膜材を形成し、本体
部と、内部に濾過フィルターを設け、空気の流速を一旦
低下させうる緩和室を設けた濾過器と、前記ノズル取付
孔周縁に、送風ノズルと、前記濾過器の排気口とノズル
本体部に連結してなるフレキシブルな送給管と、前記本
体部を支持する支持部材と、一側が前記骨部材に固着さ
れ、他側が前記取付部材に対して着脱可能に形成した係
止具と、よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内におけるダニ、埃
等を含んだ空気を清浄化し、この清浄化した空気を本体
部空間内に送給してなる空気清浄装置に関し、詳しく
は、その空気送給の際に発生する音(以下、通気音と称
す。)を減少させうる空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気清浄装置としては、完全殺菌
した部屋内にフィルターを介して外部空気を前記部屋内
に送給する所謂クリーンルームや、口及び鼻を被覆しう
るマスクにフィルターを介して外部空気を前記マスク内
に送給するものがあった。
【0003】しかし、前者のものは例えば食品工場、研
究所等に用いられる大型の装置であるため高価なもので
あって、到底個人だけで使用できるものではなかった。
一方、後者のものは小型化された個人だけで使用しうる
ものではあるものの、マスクを被覆するがために該マス
ク装着による圧迫感等があった。
【0004】そこで、本出願人は個人だけで使用しうる
サイズのものであるとともに、圧迫感や違和感のない空
間を形成し、この空間内に濾過された清浄な空気を供給
しうる空気清浄装置を発明し、先に出願した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記空気清浄
装置の使用にあたって、本体部内に清浄化した空気を送
給する場合、単に濾過器からの空気を送給しただけで
は、該空気の流通振動等によって通気音が生じる。その
為、使用者が意識ある状態での使用に際してはまだし
も、本装置は就寝中にも使用する場合があり、その場合
に前記通気音が気になる使用者にとっては、本装置を使
用したまま就寝することが困難な場合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、ダニ、埃等を挿通させない膜材を平面略四
角状の骨部材に外装して下方のみを開放状態となるよう
に形成し、側壁上位にノズル取付け孔を開設した本体部
と、内部に濾過フィルターを設け、該濾過フィルターを
介して清浄化した空気の流速を一旦低下させうる緩和室
を設けた濾過器と、前記ノズル取付け孔周縁に、前方を
拡開したノズル本体部と複数の小孔を形成した板体とで
挟持して取付けられる送風ノズルと、前記濾過器の排気
口に一方を連結し、他方を前記ノズル本体部に連結して
なるフレキシブルな送給管と、縦長逆U字状の支持管体
の基端を、波状に形成した平面長方形なベース板一側に
立設可能とし、前記支持管体の長さ方向に変位自在であ
って且つ固定可能な取付け部材を設けた支持部材と、一
側が前記骨部材に固着され、他側が前記取付け部材に対
して着脱可能に形成した係止具と、よりなる空気清浄装
置を提供せんとする。
【0007】また、ノズル本体部内に、板体の小孔と偏
心させた位置に複数の小孔を形成した補助板を設けるこ
ともできる。
【0008】更に、濾過器内に設けたモーター及び該モ
ーターに関係づけたファン等の吸排気部材と、前記濾過
器本体との間に、モーター等の振動を緩衝しうる伝播緩
衝具を介在さることも可能である。
【0009】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の空気清浄装置
は、例えば図8に示すように使用者が就寝時等におい
て、支持部材を寝具に固定させて支持管体を立設し、こ
の支持管体の取付け部材で本体部を支持固定して本体部
下端縁をベッド、布団等と当接するように定置させた
後、濾過器を作動すれば、外部の空気を前記濾過器一方
から吸気するとともに濾過フィルターを介することで清
浄化する。この清浄化された空気は通気路を通って前方
の緩和室へ送給され、該緩和室にて流速を一旦低下させ
た後、前方の排気口から送給管を内通して送風ノズル内
に送給される。該送風ノズル内においてもノズル本体部
の前方を拡開させることによって、送給管内の流速を再
度低下させるとともに、板体に開設した小孔から前記本
体部内に送給し、しかも送風ノズルを本体部上位に設け
ることで使用者に直接風圧を感じさせることなく送給す
るのである。
【0010】
【実施例】本発明の詳細を添付した図面に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す斜視図、図2は濾過
器内部を示す説明図であり、図3は図2をA−A’で切
断した断面説明図、図4は送風ノズルの一例を示す断面
図、図5は取付け部材の一例を示す部分拡大斜視図、図
6及び図7は取付け部材の取付け状態を示す部分拡大説
明図、図8は使用状態説明図である。図中1はダニ、埃
等を挿通させない膜材であって、該膜材1は透明な合成
樹脂製シート材を用いて下方を開放した筐状に形成する
のであるが、前記ダニ、埃等を挿通しない不織布等を用
いてもよい。この膜材1の上端全周には、該膜材1を筐
状に保形すべく合成樹脂材又は金属管等の軽量且つ剛性
を有する素材にて平面略四角状に成形した骨部材2を固
着している。尚、前記膜材1表面には埃等が付着しない
ように帯電防止処理されていることが好ましい。このよ
うに筐状に形成した膜材1背面側側壁の上位には横長長
方形の開口を開設したノズル取付け孔3を形成し、本体
部4を構成する。
【0011】そこで、該濾過器5の原理を図2及び図3
に示す。即ち、内部適所に気体用の濾過フィルター6を
設け、該フィルター6内側にはモーター7に関係づけた
ファン8を設けることによって濾過器5外部の空気を図
中矢印の如く吸気し、この吸気した外部の空気を前記濾
過フィルター6を介させることによって外部の空気を清
浄化するものである。また、前記モーター7に直結され
たファン8を包み、空気を効率良く送りだすファンカバ
ー9と濾過器5内部の適所とに介在させた発泡ポリウレ
タン等の素材からなる発泡合成樹脂やゴム材等の伝播緩
衝具10を介在させることよって該モーター7等から濾
過器5への振動等を緩衝し、濾過器5外部に対する振動
音や通気音を抑制している。
【0012】この清浄化された空気は、図中11として
示す濾過器の外壁5aからなる通気路を通り、該通気路
11の断面積及び容積よりも大に形成した緩和室12へ
と送給される。この緩和室12にて前記通気路11の流
速が激減して一端零に近づけられ、その後、前記通気路
11出口に対向する緩和室12壁面適所に形成した排出
口13から緩和室12内の清浄化した空気は濾過器5外
へと排出される。
【0013】また、図4に示す図中14は、前記ノズル
取付け孔3周縁部分を、前方を拡開したノズル本体部1
5と複数の小孔16を形成した板体17とで挟持して固
着される送風ノズルであり、該送風ノズル14の一例を
示す拡大断面図を図4に示している。即ち、前記ノズル
取付け孔3より略大きい横長長方形の合成樹脂製板体の
中央部分に、縦横又は千鳥状に整列した複数の小孔1
6、16・・・を開設する板体17を一体成形し、一方
前記ノズル本体部15の先端側の拡開部周縁外方に前記
板体17外周とを同形にした鍔部18を形成し、これら
両者で前記ノズル取付け孔3周縁部分に挟持させたうえ
でネジ等の固着具で両者を固着し、送風ノズル14を前
記本体部4に対して固定する。
【0014】更に、図示したものは、前記板体17に開
設した小孔16、16・・・に対して偏心させた複数の
小孔19、19・・・を形成する補助板20を、前記板
体17と平行にノズル本体部15内に設けたものであ
る。この補助板20を設けることで、小孔19から前方
に流出する空気が板体17内面に一旦当接した後の略静
圧状態の空気だけを前記小孔16、16から排出させ、
本体部4内への風圧、流速を最小限に抑えることで通気
音の発生を防止する。
【0015】また、図中21は、一端を前記濾過器5の
排出口13と着脱自在に連結され、他端を前記ノズル本
体部15基端と着脱自在に連結される送給管である。該
送給管21としてはジャバラ状に形成された合成樹脂製
管、ゴム製管等のフレキシブルな管体を用いることで、
前記濾過器5の設置位置を変位可能にできる。もちろ
ん、管体内面は空気流通時の乱流等による振動を抑える
べく、できるだけ面一であった方が好ましい。更に、前
記送給管21を透明な素材で形成しておけば、埃等が万
一濾過器5の故障等によって送給管21内を内通する際
に、外部から埃等の侵入を容易に発見できる。
【0016】前記の如く構成した本体部4を定置させる
べく、図1の図中22として示す支持部材を設ける。こ
の支持部材22としては、長さ方向適所を波状に形成し
た平面長方形の金属製ベース板23の一側に支持筒体2
4、24を立設し、該支持筒体24、24に金属製管体
を縦長逆U字状に形成した支持管体25の両端を内嵌さ
せることで該支持管体25を立設した状態で固定する。
このため、ベース板23が薄板であっても長さ方向に対
する反り防止が成されるうえ、支持管体25を中空の金
属製管体で逆U字状に形成して軽量化及び強度化を成
す。
【0017】このように立設した前記支持管体25の長
さ方向、図中では支持管体25の上下方向に変位自在で
あって且つ適宜位置に固定可能な取付け部材26を設け
る。図5は該取付け部材26の一例を示す拡大斜視図で
ある。即ち、前記支持管体25の平行な両管に跨がって
上下方向に変位自在に架設され且つ適宜位置に固定可能
な取付け部27を設ける。図例のものは、両端に前記支
持管体25を外装する部分を有して支持管体25間に架
設された一対のものを、図示しないボルト、ナット等で
互いに締め付けることで前記支持管体25に対して固定
できるものであり、これを変位するには前記ボルト等を
緩めて任意位置に取付け部27を移動させるものである
が、この取付け部27に限定されるものではない。
【0018】また、前記取付け部27の架設部分から本
体部4側に向けて図中28として示す受け部を水平に突
設する。該受け部28は、前記取付け部27から同形の
2枚の長方形な板部材29、29を図示の如く平行に対
向して突設させ、更に両板部材29、29間に補強用板
体30を架設する。そして、前記板部材29、29で構
成される受け部28側上面には、軸受け溝31、31を
同軸上に形成し、さらに、外側下位には、突条32、3
2を同軸上に各々突設してなる。
【0019】一方、前記骨部材2一辺の中央背面には、
前記板部材29、29外側面間と同間隔の平行な二辺を
有するとともに、開放側に軸部33を架設した平面コ字
形の係止具34を、該係止具34の開放側を外方に向け
て水平に固定する。この固着手段には種々考えられるも
のの、例えば前記係止具34の閉止面側板35と略同形
な取付け板36を用い、前記骨部材2を取付け板36と
閉止面側板35とで挟持し、ボルト37やナット38で
固定する手段を例示している。
【0020】前述の如く、図6及び図7に示すものは、
本体部4に固定された前記係止具34を支持管体25に
固定された支持部材22の前記受け部28と連結させた
ものである。即ち、図5に示すように骨部材2等を持っ
て、前記軸受け溝31、31に対して斜め上方より前記
係止具34の軸部33を、両溝31、31に沿って内挿
する。そして、両溝31、31奥まで内挿させた後、本
体部4を降下させると前記軸部33を支点にして図6の
如く係止具34も降下し、該係止具34の平行な両側板
39、39下端が前記突条32、32に当接して降下を
止める。この状態で本体部4から手を離しても本体部4
側にかかる荷重Pを前記突条32、32を支点にして軸
部33が図中矢印方向に回転しようとするが、この回転
円周上に前記受け溝31、31が形成されていない為に
軸部33を回転規制し、前記本体部4を支持することが
できる。
【0021】そして、図8に示すように、人40の上半
身に、図1の本体部4を設置して、本体部4の中に該濾
過器5によってその清浄化した空気を放出して、使用す
るものである。図例のものは、上半身を覆っているもの
であるが、本体部4の容量を増大させて、人の体全体を
覆うことも可能である。
【0022】次に通気音量や空気の清浄度等の本発明の
空気清浄機の性能測定を測定行い、またそれを用いた気
管支喘息児を対象とした臨床試験について述べる。 <空気清浄機の性能測定> (通気音量の測定)さらに、本発明の空気清浄機(以下
実施例と称す。)と従来の空気清浄機(以下比較例と称
す。)の濾過器5発生する通気音量について測定した。
測定方法は図9のように、計測器を本発明の空気清浄機
の濾過器5の排出口から約500mmの距離のA点と、
本体の側面から約500mmの距離のB点に夫々設置し
て、発生する通気音量について測定した。通気音量の測
定は、本発明の空気清浄機の風量を70リットル/mi
nと120リットル/minに調整し、比較例では10
0リットル/minに調整して夫々行った。そして、そ
の表1に22〜11200HZ での通気音量を示した。
また、図10、図11に各周波数での通気音量をヒスト
グラムで表し、縦軸に通気音量をdBで、横軸には各周
波数域を夫々示した。その横軸の各周波数域の図中Aは
22.4〜45HZ 、図中Bは45〜90HZ 、図中C
は90〜180HZ 、図中Dは180〜355HZ 、図
中Eは355〜710Hz、図中Fは710〜1400
Hz、図中Gは1400〜2800Hz、図中Hは28
00〜5600Hz、図中Iは5600〜11200H
z、図中Tは22〜11200Hzを示している。尚、
図9は、A点における発生する通気音量を、図10は、
B点における通気音量を夫々示し、夫々の図中(a)
は、実施例の風量を120リットル/minに調整した
時のヒストグラムを、図中(b)は実施例の風量を70
リットル/minに調整した時のヒストグラムを、図中
(c)は比較例の風量を100リットル/minに調整
した時のヒストグラムを夫々示している。
【0023】
【表1】
【0024】その結果、表1より、実施例では比較例と
比べて風量が多い時でも、通気音量は少なく、特に、図
9、図10に示されるヒストグラムにより、人間にとっ
て耳障りの音ととなる図中G及び図中Hで示される各周
波数域での通気音量が減り、比較例と比べて遙に良い結
果を示した。
【0025】(空気清浄機の清浄度の測定)実施例の濾
過器に、粒径0.48〜0.52μmの粒子を補集率9
9.5〜99.9%の能力のあるフィルターを装着し
て、清浄度をパーティクルカウンター(商品名:KC−
01B、リオン社製)で測定した。その結果を図12に
示した。図12より、そして、ブース内における1立方
フィート当たりの直径が0.5μm以上の粒子が、図中
○で示すように、1,432,900個であったのが、
使用開始5分後には8,600個、10分後には3,4
00個、15分後には3,200個で減少した。また、
図中△で示すように、78,850個の場合には、使用
開始5分後には1,300個、10分後には400個、
15分後には300個と徐々に減少した。また、同様に
図中□も時間の経過と共に、減少していた。
【0026】<臨床試験> (試験対象の気管支喘息児について)このような実施例
を用いて実際に、ダニアレルギーにより気管支喘息の発
作を起こして長期入院中の気管支喘息児に対して、本発
明の装置の効力をテストした。そして臨床試験の場所
は、国立療養所、公立及び私立病院の9箇所で行った。
その対象となる気管支喘息児の条件としては、病院以
外の所の自宅で外泊(以下自宅外泊と称する。)した場
合に、喘息を起こす頻度が高く、且つ家族やその他によ
る心因関与が少ないと考えられるもの、血清IgE
1,000U/ml以上、放射性アレルゲン吸着試験
(RAST)における点数が、housedust
(ハウスダスト)では3以上(CAPが6以上であ
る。)、DP(Dermatophagoides
pteronyssinus、日本名:ヤケヒョウダ
ニ)またはDF(Dermatophagoides
farninae、日本名:コナヒョウダニ)では4以
上(CAPで6以上)である。その以上4点の条件を満
たした表2に示す17の症例の気管支喘息児を臨床試験
の対象にした。表2より年齢は4歳〜14歳、男児が1
0人、女児が7人であった。
【0027】
【表2】
【0028】また、夫々の気管支喘息児の病型は表3示
す通りであり、季節型且つ通年型、アトピー型、発作型
が多く、そして気管支喘息の発作の重さを示す重症度
は、軽症1人、中等症3人、重症13人であった。ま
た、夫々の外泊に用いた自宅の家屋は、鉄筋コンクリー
ト造りが3棟、モルタル造りが3棟、木造が11棟であ
った。
【0029】
【表3】
【0030】(気管支喘息の発作について臨床試験方
法)尚、臨床試験の対象となる気管支喘息児に対する臨
床試験は、空気清浄機の効力を確認することから、実施
例の空気清浄機を用い、その濾過器にフィルターとマス
キング材を装着したもの(以下応用例と称す。)と、マ
スキング材のみを装着したもの(以下参考例と称す。)
との2種類のタイプを使用し、応用例及び参考例が医師
及び気管支喘息児には見分けられないようにして多施設
二重盲検交互試験を行なった。その試験方法には、応用
例及び参考例を第1試験と第2試験の2回に分けて行
い、第1試験と第2試験では同じものを使用させないよ
うにして、必ずどちらかの試験には応用例または参考例
を用いるようにコントローラーにより無作為に割り付け
て行った。以下にその詳細を述べ、臨床試験方法は、以
下に示す番号順に行った。 自宅での外泊で気管支喘息の発作を誘発、または気管
支喘息の発作増悪のある気管支喘息児を第1試験とし
て、自宅外泊させ、気管支喘息児には応用例を、また別
の気管支喘息児には参考例を就寝中に夫々使用させた。 その前後1週間の間、朝、昼、夜の1日3回に分けて
気管支喘息の発作の有無及びその程度を記録した。 併用薬は、入院中とは基本的に同じものを用いて、も
し変更した場合には、気管支拡張剤、副腎皮質ホルモン
剤、その他の3点に分けて記録した。 さらに第2試験を行う。第1試験終了後の1週間〜2
週間以内に、再び自宅外泊させて、第1試験において前
記応用例を使用した気管支喘息児は、前記参考例を就寝
中に使用し、さらに第1試験で前記参考例を使用したも
のは、前記応用例を使用させた。 気管支喘息の発作の有無及びその程度をと同じ要領
で記録した。 空気清浄機内に滞在した時間を詳細に記録した。 そして、臨床試験終了後、ダニの数をコントローラー施
設で測定した。
【0031】(各換気機能測定方法)測定は、第1試験
と第2試験の自宅外泊前と自宅外泊後の朝、夜の同一時
刻に行った。測定は、努力肺活量(以下FVCと称
す。英語名:forced vital capaci
ty)、1秒率努力肺活量(以下FEV1.0 と称す。
英語名:forced expiratory vol
ume in onesecond)、最大中間呼気
量(以下MMFと称す。英語名:maximal mi
d−expiratory flow rate)、
呼気流量ピーク(以下PEFRと称す。英語名:pea
k expiratory flowrate)、5
0%努力肺活量の最大中間流量(以下V50と称す。英語
名:maximal flow rate at 50
% of FVC)、20%努力肺活量の最大中間流
量(以下V25と称す。英語名:maximal flo
w rate at 25% of FVC)、の6点
の項目について行った。その方法は常法に従って行っ
た。
【0032】(フィルター及びマスキング材のダニ抗原
量の測定方法)フィルター及びマスキング材のダニ数の
測定は、コントローラー施設で一括して行い、応用例の
ものはフィルターとマスキング材を、参考例はマスキン
グ材を、夫々について行った。そこで、フィルター中の
ダニ抗原量の測定は、プリーツのうち全重量1/7の4
山を、マスキング材については、全重量の1/4を抽出
して行い、フィルター及びマスキング材の1個当たりに
含まれる量に換算して算出した。その抗原量の測定方法
は以下に示す番号順に行った。 上記方法によりサンプリングしたフィルター及びマス
キング材を細かく刻み、pH7.2のリン酸塩緩衝食塩
溶液(略称PBS)を50ccと共にビーカーに入れて
1時間低速で攪拌する。そして定温室で一晩放置した。 一晩放置した溶液50cc中の10ccを限外濾過
(分子量10,000の物質を篩分けする限外濾過膜を
使用した。)した。 さらにこの限外濾過の上澄みを0.5ccのpH7.
2のリン酸塩緩衝食塩溶液(略称PBS)に回収して、
検体試料とした。 0.5ccの検体試料より0.2ccを採取して、ダ
ニ抗原量の測定結果より、フィルター及びマスキング材
の1個当たりのダニ抗原量を換算して求めた。
【0033】<臨床試験結果> (気管支喘息の発作について臨床試験結果)応用例及び
参考例の有無と自宅外泊前、自宅外泊中、自宅外泊後の
1日平均の気管支喘息の発作の点数について調査した。
尚、点数の設定方法は、大程度の気管支喘息の発作を起
こした場合には6点、中程度の気管支喘息の発作を起こ
した場合には3点、小程度の気管支喘息の発作を起こし
た場合には1点として、その平均を表し、1日当たりの
合計点数の平均値と標準偏差を図13に示した。その結
果、応用例では、自宅外泊前は0.23±0.36、自
宅外泊中は0.43±0.70、自宅外泊後は0.26
±0.52であった。また参考例は、自宅外泊前は0.
45±0.87、自宅外泊中は1.24±1.69、自
宅外泊後は0.76±0.89であった。以上のように
応用例の方が良好な結果を示し、応用例を使用すること
により、気管支喘息の発作が抑えられていることが判明
した。
【0034】(換気機能の測定結果)換気機能の測定で
は、示す値が高い程、気管支喘息児に良い結果を示すも
のであり、表4に示すように明らかに応用例の方が良好
であった。
【0035】
【表4】
【0036】(フィルター及びマスキング材のダニ抗原
量)図14に示すように、ダニ抗原量は、応用例のフィ
ルター及びマスキング材に多量に補集されており、応用
例を使用することにより、部屋内のダニ抗原量を補集し
て、抗原量を抑える役目を果たすことがわかり、本発明
の空気清浄機の有用性を示している。
【0037】(有用度)各気管支喘息児に対しての、応
用例の必要性については、表5に示すように、応用例
は、有用及び極めて有用が17症例中9症例に示されて
おり、とても有効であることが判明した。
【0038】
【表5】
【0039】以上のように、この応用例の結果から空気
清浄機は極めて、ダニアレルギーによる気管支喘息児に
対して、その原因となるダニ抗原量を減らし、人体の換
気機能を良好にすることが示され、それによる気管支喘
息の発作を抑えるのに有効なことがこの試験結果より示
された。
【0040】
【発明の効果】上述した本発明の空気清浄装置にあって
は、濾過器内に設けた緩和室によって清浄化された空気
の流速を一旦激減させた後に排気することで、流速を最
小限に止めて送給管内を流通させ、この送給管内壁との
粘性抵抗等によって発生する通気音を最小限にすること
ができる。また、ファンを包んでいるファンカバーと濾
過器本体との間に、伝播緩衝具を介在させることよって
該モーター等から濾過器本体への振動等を緩衝し、濾過
器本体外部に対する振動音や通気音を抑制することがで
きる。また、本体部内への送給には本体部側壁上位に送
風ノズルを設けることで最終吹き出し口においても空気
流速の緩和を行い、本体部内の使用者が風圧を直接受け
ることがないうえ通気音も解消される。
【0041】更に、前記ノズル本体部内に、板体の小孔
と偏心させた複数の小孔を有する補助板を設ければ、吹
き出し口における減速効果を増す。従って、本装置を仮
に就寝時に使用するに際しても通気音等の違和感がない
状態で使用できる。また、就寝の際に誤って濾過器が変
位させても、この移動に伴って送給管も自在に変位する
ため外れたりすることなく安全性を有し、本装置は本体
部、濾過器、送給管及び支持部材等に容易に取り外しで
きるため、各部品毎にコンパクトに収納できるうえ持ち
運びにも容易である。
【0042】加えて、支持部材等の軽量化を図りなが
ら、その充分な強度を有している。なお、本体部内には
濾過器からの清浄化した空気が常時供給されることで、
本体部内が一定値以上の清浄化した空気を供給して、清
浄な空間を造り、ダニ、花粉等を除去することにより、
それらが原因ともなっている各種のアレルギーによる喘
息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等の患者の症
状を和らげ、さらに継続することによりその症状が回復
されるので、この空気清浄機の気管支喘息児や気管支喘
息患者に有効であることが示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図
【図2】本発明の濾過器の一例を示す説明図
【図3】本発明の濾過器の一例を示す断面説明図
【図4】本発明の送風ノズルの一例を示す断面説明図
【図5】本発明の取付け部材の一例を示す部分拡大斜視
【図6】本発明の取付け部材の一例を示す取付け説明図
【図7】本発明の取付け部材の一例を示す取付け説明図
【図8】使用状態説明図
【図9】通気音の測定位置を説明した説明図
【図10】図9に示したA地点における通気音のヒスト
グラムの説明図
【図11】図9に示したB地点における通気音のヒスト
グラムの説明図
【図12】空気清浄機の清浄度を測定した結果の説明図
【図13】応用例及び参考例において自宅外泊前、中、
後における1日の気管支喘息児発生点数を示した結果の
説明図
【図14】フィルター及びマスキング材のダニ抗原量を
測定した結果の説明図
【符号の説明】
1.膜材 2.骨部材 3.ノズル取付け孔 4.本体部 22.支持部
材 5.濾過器 23.ベース
板 5a.濾過器の外壁 24.支持筒
体 6.濾過フィルター 25.支持管
体 7.モーター 26.取付け
部材 8.ファン 27.取付け
部 9.ファンカバー 28.受け部 10.伝播緩衝部材 29.板部材 11.通気路 30.補強用
板体 12.緩和室 31.軸受け
溝 13.排出口 32.突条 14.送風ノズル 33.軸部 15.ノズル本体部 34.係止具 16.小孔 35.閉止面
側板 17.板体 36.取付け
板 18.鍔部 37.ボルト 19.小孔 38.ナット 20.補助板 39.両側板 21.送給管 40.人

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダニ、埃等を挿通させない膜材を平面略
    四角状の骨部材に外装して下方のみを開放状態となるよ
    うに形成し、側壁上位にノズル取付け孔を開設した本体
    部と、 内部に濾過フィルターを設け、該濾過フィルターを介し
    て清浄化した空気の流速を一旦低下させうる緩和室を設
    けた濾過器と、 前記ノズル取付け孔周縁に、前方を拡開したノズル本体
    部と複数の小孔を形成した板体とで挟持して取付けられ
    る送風ノズルと、 前記濾過器の排気口に一方を連結し、他方を前記ノズル
    本体部に連結してなるフレキシブルな送給管と、 縦長逆U字状の支持管体の基端を、波状に形成した平面
    長方形なベース板側に立設可能とし、前記支持管体の長
    さ方向に変位自在であって且つ固定可能な取付け部材を
    設けた支持部材と、 一側が前記骨部材に固着され、他側が前記取付け部材に
    対して着脱可能に形成した係止具と、 よりなる空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 ノズル本体部内に、板体の小孔と偏心さ
    せた位置に複数の小孔を形成した補助板を設けてなる請
    求項1記載の空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 濾過器内に設けたモーター及び該モータ
    ーに関係づけたファン等の吸排気部材と、前記濾過器本
    体との間に、モーター等の振動を緩衝しうる伝播緩衝具
    を介在させてなる請求項1又は2記載の空気清浄装置。
JP6171341A 1994-07-22 1994-07-22 空気清浄装置 Pending JPH0824538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6171341A JPH0824538A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 空気清浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6171341A JPH0824538A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 空気清浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0824538A true JPH0824538A (ja) 1996-01-30

Family

ID=15921425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6171341A Pending JPH0824538A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 空気清浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0824538A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001012778A (ja) * 2000-01-01 2001-01-19 Daikin Ind Ltd 局所清浄型空気清浄機
JP2003536039A (ja) * 2000-06-05 2003-12-02 クリステンスン,ヤン 家屋に清浄空気を供給する方法および前記方法を遂行する装置
JP2004039760A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Advanced Display Inc 搬送車、製造装置及び搬送システム
JP2014514063A (ja) * 2011-04-06 2014-06-19 エアソネット・アクチボラゲット 温度制御された層状空気流装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001012778A (ja) * 2000-01-01 2001-01-19 Daikin Ind Ltd 局所清浄型空気清浄機
JP2003536039A (ja) * 2000-06-05 2003-12-02 クリステンスン,ヤン 家屋に清浄空気を供給する方法および前記方法を遂行する装置
JP2004039760A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Advanced Display Inc 搬送車、製造装置及び搬送システム
JP2014514063A (ja) * 2011-04-06 2014-06-19 エアソネット・アクチボラゲット 温度制御された層状空気流装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9724545B2 (en) Neck-worn air filtration device
JP4025293B2 (ja) 喀痰誘導のための装置
EP1340522A2 (en) Nasal filtration device
JP5943284B2 (ja) 高清浄環境システムおよび睡眠状態とダスト微粒子数の時間変化との相関性の測定方法
JPH05500926A (ja) 衛生的閉鎖環境を与える空気制御システム
WO2008104004A1 (en) Personal air filtration device
US20070113842A1 (en) System and method for medical treatment
TWI259261B (en) Device for cleaning environmental air in local area for medical use
JPH0824538A (ja) 空気清浄装置
JPH1133015A (ja) 呼吸用フィルタユニット
WO2007077631A1 (ja) 高アスペクト比多曲率分離器とそれを用いたハイブリッド型空気清浄機
CN217132910U (zh) 用于手术室的气体监控设备
JP2006051494A (ja) 慣性捕集装置及び空気清浄機
JP2000018657A (ja) 局所清浄型空気清浄機
US20120097177A1 (en) Phynlly philters internal nose, ear and mouth filters
CN2643899Y (zh) 病人呼出气收集消毒装置
CN213286105U (zh) 一种用于净化烟油的治疗器
JP2003185204A5 (ja)
JP3026297B2 (ja) 移動式クリーンユニットシステム
JPS59212631A (ja) フイトンチツドを含んだ清浄な空気を発生する空気清浄器
JP3399369B2 (ja) 局所清浄型空気清浄機
JP4334050B2 (ja) 空気清浄機
JP2004245562A (ja) ブース型クリーンユニット
JPH0440210A (ja) 空気清浄機
JP2000018658A (ja) 局所清浄型空気清浄機