JPH08244546A - 運転席用エアバッグ装置 - Google Patents

運転席用エアバッグ装置

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JPH08244546A
JPH08244546A JP7051308A JP5130895A JPH08244546A JP H08244546 A JPH08244546 A JP H08244546A JP 7051308 A JP7051308 A JP 7051308A JP 5130895 A JP5130895 A JP 5130895A JP H08244546 A JPH08244546 A JP H08244546A
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airbag
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inner retainer
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Shoichi Sawa
昇一 澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立てが容易な運転席用エアバッグ装置を
提供する。 【構成】 アウタリテーナ12とインナリテーナ14と
の間にモジュールカバー16の脚片18及びエアバッグ
20のガス導入口22の周囲部分を挟み、さらにインフ
レータ24のフランジ30を重ね、ボルト32で固定す
る。脚片18aの凸部44を起立壁38の凹部46に係
合させる。 【効果】 リベットを用いることなくモジュールカバー
をリテーナに固定できる。エアバッグのガス導入口の周
囲の広い範囲をリテーナで挟持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運転席用エアバッグ装置
に係り、詳しくは、モジュールカバー及びエアバッグの
リテーナへの取付構造を改良した運転席用エアバッグ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、運転席用のエアバッグ装置
は、ステアリングホイールの中央に取り付けられるもの
である。自動車が衝突等の緊急時に遭遇すると、インフ
レータが作動し、エアバッグが展開する。この際、エア
バッグを覆っていたモジュールカバーが開裂し、エアバ
ッグが車両室内に広がり、運転者がステアリングホイー
ル等に衝突するのを防ぐ。第5図は従来の運転席用エア
バッグ装置の一例を示す断面図である。
【0003】このエアバッグ装置50は、リテーナ52
と、インフレータ54と、エアバッグ56と、モジュー
ルカバー58とから主として構成されている。リテーナ
52の中央にはインフレータ挿入口60が設けられてお
り、インフレータ54の先頭側が該インフレータ挿入口
60に挿入されている。インフレータ54のフランジ6
2がこのインフレータ挿入口60の周縁部に当接されて
いる。
【0004】エアバッグ56の後端部のガス導入口64
がリテーナのインフレータ挿入口60の周囲部分に重ね
合わされている。スタッドボルト66付きのリング68
とリテーナ52のインフレータ挿入口60の周縁部との
間に該ガス導入口64の周縁部が挟持され、ボルト66
にナット70が締め込まれることにより、インフレータ
54及びエアバッグ56がリテーナ52に固定されてい
る。
【0005】なお、このボルト66のほかにブラインド
リベット(図示略)を打つことによりインフレータ54
及びエアバッグ56がリテーナ52に堅固に連結されて
いる。
【0006】折り畳まれたエアバッグ56を覆うモジュ
ールカバー58の脚片58aがリテーナ側面部52aに
対しリベット72により固定されている。モジュールカ
バー58には、その開裂を開始させるためのテアライン
74が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の運転席用エ
アバッグ装置においては、モジュールカバー58をリテ
ーナ52の側面部52aにリベット72で固定している
ため、製造工程にリベット打ち工程が必要となり、製造
に手間がかかっていた。
【0008】また、エアバッグが展開する際にモジュー
ルカバー58のリベット孔の周囲に加えられる大きな応
力に耐えうるように脚片部58aを肉厚にする必要があ
る。モジュールカバー58は一般に合成樹脂の射出成形
品よりなるが、脚片部を肉厚にすると薄肉の乗員対向面
とくにテアライン74附近にヒケが発生し易くなり、歩
留りが低下するという短所がある。
【0009】本発明の目的は、モジュールカバーをリテ
ーナに容易に取り付けることができると共に、モジュー
ルカバーの製造時の歩留りが高い運転席用エアバッグ装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の運転席用エアバ
ッグ装置は、リテーナをアウタリテーナとインナリテー
ナの2重構造とし、該アウタリテーナとインナリテーナ
との間でモジュールカバーの起立片及びエアバッグのガ
ス導入口周縁部を挟持するようにしたものである。
【0011】即ち、請求項1の運転席用エアバッグ装置
は、中央に第1のインフレータ挿入口を有し、周縁には
乗員側へ起立する第1の起立壁を有したアウタリテーナ
と、中央に該第1のインフレータ挿入口と同軸配置され
る第2のインフレータ挿入口を有し、周縁には前記第1
の起立壁と対面される第2の起立壁を有し、該アウタリ
テーナに乗員側から嵌合されたインナリテーナと、後端
にガス導入口を有し、該ガス導入口の周囲が前記アウタ
リテーナとインナリテーナとによって挟まれているエア
バッグと、乗員対向面及び該乗員対向面から乗員と反対
側へ立設された脚片を有し、該脚片が前記第1の起立壁
と第2の起立壁とに挟持されることにより前記アウタリ
テーナ及びインナリテーナに対し連結されているモジュ
ールカバーと、前記アウタリテーナ及びインナリテーナ
の少なくとも一方に対し固定されたインフレータと、該
アウタリテーナ及びインナリテーナの少なくとも一方を
貫通して該アウタリテーナとインナリテーナとを連結し
ている連結部材と、を備えてなるものである。
【0012】請求項2の運転席用エアバッグ装置は、請
求項1において、前記第1及び第2の起立壁の少なくと
も一方に凹部及び凸部の少なくとも一方よりなる第1係
合部が設けられ、前記モジュールカバーの脚片には、該
第1係合部と嵌合する第2係合部が設けられていること
を特徴とするものである。
【0013】請求項3の運転席用エアバッグ装置は、請
求項1又は2において、前記エアバッグのガス導入口の
縁部は前記第1のインフレータ挿入口及び第2のインフ
レータ挿入口の縁部にまで達しており、前記連結部材は
該エアバッグの該縁部をも貫通していることを特徴とす
るものである。
【0014】請求項4の運転席用エアバッグ装置は、請
求項1ないし3のいずれか1項において、前記インフレ
ータは前記アウタリテーナ又はインナリテーナのインフ
レータ挿入口の周縁に重なったフランジを備えており、
前記連結部材は、該フランジを貫通し、前記アウタリテ
ーナ、インナリテーナ及びインフレータを連結している
ことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】かかる本発明の運転席用エアバッグ装置にあっ
ては、リベットを用いることなくモジュールカバーをリ
テーナに取り付けることができる。
【0016】なお、請求項2においては、第1係合部と
第2係合部との係合により、モジュールカバーの脚片の
抜けが確実に阻止される。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は本発明の実施例に係る運転席用エアバッグ
装置の断面図(第3図のI−I線に沿う箇所の断面
図)、第2図はこのエアバッグ装置の分解斜視図、第3
図はリテーナ、エアバッグ及びモジュールカバーの係合
関係を示す分解斜視図である。
【0018】この運転席用エアバッグ装置10は、アウ
タリテーナ12とインナリテーナ14とでモジュールカ
バー16の脚片18及びエアバッグ20のガス導入口2
2の周縁部を挟持したものである。
【0019】アウタリテーナ12及びインナリテーナ1
4には、それぞれ中央部分にインフレータ24の挿入口
26、28が設けられ、インフレータ24の先頭側が該
挿入口26、28に挿入されている。
【0020】インフレータ24は、アウタリテーナ12
の外面に重なるフランジ30を備えている。インナリテ
ーナ14に固着されたスタッドボルト32は、エアバッ
グ20、アウタリテーナ12及びフランジ30にそれぞ
れ設けられたボルト挿通孔20H,12H,30Hに挿
通され、ナット34が螺じ込まれている。
【0021】アウタリテーナ12の周縁からは乗員側に
第1の起立壁36が立設され、インナリテーナ14の周
縁からは乗員側に第2の起立壁38が立設されている。
【0022】モジュールカバー16は、乗員対向面40
と、該乗員対向面40の裏側から乗員と反対側に立設さ
れた脚片18と、乗員対向面40の周縁から乗員と反対
側に立設された側壁42とを備えている。一部の脚片1
8aの先端には、インフレータ24に向かう方向に凸部
44が突設されている。インナリテーナ14には、この
凸部44と係合する凹部46が設けられている。
【0023】この運転席用エアバッグ装置10を組み立
てるには、エアバッグ20のガス導入口22からスタッ
ドボルト32付きのインナリテーナ14を該エアバッグ
20内に差し込む。なお、インナリテーナ14の一辺の
長さはガス導入口22の直径よりも大きいため、本実施
例では第3図に示す如くガス導入口22の縁部からスリ
ット48を切り込むことにより、インナリテーナ14を
エアバッグ20内に挿入可能としている。
【0024】インナリテーナ14をエアバッグ20内に
挿入した後、該エアバッグ20を所定形状に折り畳む。
次いで、この折り畳まれたエアバッグ20に被さるよう
にモジュールカバー16をインナリテーナ14に係合さ
せる。次いで、アウタリテーナ12を脚片18が第1の
起立壁36の内側に配置されるように係合させる。最後
に、インフレータ24を挿入口26、28に挿入し、フ
ランジ30をアウタリテーナ12の外面に重ねる。この
際、エアバッグ20、アウタリテーナ12及びフランジ
30のボルト挿通孔20H,12H,30Hにスタッド
ボルト32を挿通させ、その先端をフランジ30から突
出させる。このスタッドボルト32に対しナット34を
螺じ込む。
【0025】このように構成された運転席用エアバッグ
装置10においては、インフレータ24がガス噴出作動
されると、乗員対向面40の裏側に設けられたテアライ
ン48に沿ってモジュールカバー16が開裂し、矢印T
の如く乗員対向面40がフラップ状に開き、エアバッグ
20がステアリングと乗員との間に展開される。
【0026】この運転席用エアバッグ装置10にあって
は、モジュールカバー16の脚片18は全くリベットを
使用することなくリテーナ12、14に固定されてお
り、エアバッグ装置10の組立作業がきわめて容易なも
のとなる。
【0027】また、このようにリベットを打たないとこ
ろから、脚片18の肉厚を小さくすることができ、モジ
ュールカバー16を合成樹脂の射出成形品とした場合、
テアライン48附近のヒケを防止することができる。
【0028】さらに、エアバッグ20のリテーナの取り
付けに際しリベットを打つことが不要であり、エアバッ
グのリテーナへの取付作業もきわめて容易なものとな
る。
【0029】この運転席用エアバッグ装置10にあって
は、エアバッグ20のガス導入口22の周囲の広い範囲
がアウタリテーナ12とインナリテーナ14とで挟持さ
れているため、エアバッグ20のリテーナへの取付強度
がきわめて高い。また、エアバッグ20が展開する際
に、エアバッグ20とリテーナとの連結部にきわめて大
きな応力が加えられるが、本実施例のようにアウタリテ
ーナ12とインナリテーナ14との全面にわたってエア
バッグ20を挟持することにより、リテーナとエアバッ
グ20との連結部に加えられる応力が分散される。従っ
て、エアバッグ20のガス導入口22の周囲部分に特別
な補強を施すことが不要となり、エアバッグの構成コス
トも低減される。
【0030】この運転席用エアバッグ装置10にあって
は、インフレータ24から噴出されたガスがインナリテ
ーナ14の起立壁38に当たるようになり、ガス導入口
22の近傍のエアバッグ内面に対し直接的に高温のガス
が接触することが防止される。これにより、エアバッグ
20を高温のガスから保護することができる。
【0031】本実施例の運転席用エアバッグ装置10が
エアバッグ展開作動する場合、乗員対向面40は前記の
通り矢印T方向に開裂する。この際、フラップの回動中
心となる側の脚片18aにはフラップの回転の遠心力に
よってきわめて大きな抜け出し方向の応力が加えられ
る。この脚片18aの先端の凸部44がインナリテーナ
14の凹部46に係合していることにより、該脚片18
aに対しきわめて大きな抜け出し方向の力が加えられて
も、脚片18aはリテーナ12、14間にきわめてしっ
かりと保持される。
【0032】この実施例では、凸部44を脚片18aに
設け、凹部46を起立片38に設けているが、凹部を脚
片18aに設け、凸部を起立片38に設けても良い。本
発明では、図示以外の箇所の脚片及び起立片にも、同様
の凹部、凸部を設けても良い。
【0033】上記実施例ではインフレータ24をアウタ
リテーナ12及びインナリテーナ14のいずれからも別
体のものとしているが、インフレータとアウタリテーナ
又はインナリテーナとを溶接等により予め一体化してお
いても良い。
【0034】第4図はその一例を示すものであり、イン
フレータ24Aのフランジ30Aがインナリテーナ14
に固着され、フランジ30Aにスタッドボルト32が固
着されている。第4図ではインナリテーナ14とインフ
レータ24とを一体化しているが、アウタリテーナとイ
ンフレータとを一体化しても良い。さらに、インフレー
タのフランジを省略し、インナリテーナ又はアウタリテ
ーナを直接的にインフレータの本体部分の外周面に結合
するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上の通り、本発明の運転席用エアバッ
グ装置は、モジュールカバーをリテーナに対しきわめて
容易に取り付けることができ、エアバッグ装置の組立性
がきわめて良い。本発明の運転席用エアバッグ装置は、
エアバッグとリテーナとの連結も容易に行なうことが可
能である。
【0036】なお、請求項2のエアバッグ装置にあって
は、モジュールカバーの脚片とリテーナとの連結強度が
きわめて高い。
【0037】請求項3のエアバッグ装置にあっては、エ
アバッグとリテーナとの連結強度がきわめて高い。
【0038】請求項4のエアバッグ装置にあっては、イ
ンフレータの固定とアウタリテーナ及びインナリテーナ
の連結とを併せて行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る運転席用エアバッグ装置の断面図
である。
【図2】実施例に係る運転席用エアバッグ装置の分解斜
視図である。
【図3】実施例に係る運転席用エアバッグ装置の要部分
解斜視図である。
【図4】別の実施例装置を示す断面図である。
【図5】従来のエアバッグ装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 運転席用エアバッグ装置 12 アウタリテーナ 14 インナリテーナ 16 モジュールカバー 18 脚片 20 エアバッグ 22 ガス導入口 24 インフレータ 26,28 インフレータ挿入口 30 フランジ 32 スタッドボルト 36 第1の起立壁 38 第2の起立壁 40 乗員対向面 44 凸部 46 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に第1のインフレータ挿入口を有
    し、周縁には乗員側へ起立する第1の起立壁を有したア
    ウタリテーナと、 中央に該第1のインフレータ挿入口と同軸配置される第
    2のインフレータ挿入口を有し、周縁には前記第1の起
    立壁と対面される第2の起立壁を有し、該アウタリテー
    ナに乗員側から嵌合されたインナリテーナと、 後端にガス導入口を有し、該ガス導入口の周囲が前記ア
    ウタリテーナとインナリテーナとによって挟まれている
    エアバッグと、 乗員対向面及び該乗員対向面から乗員と反対側へ立設さ
    れた脚片を有し、該脚片が前記第1の起立壁と第2の起
    立壁とに挟持されることにより前記アウタリテーナ及び
    インナリテーナに対し連結されているモジュールカバー
    と、 前記アウタリテーナ及びインナリテーナの少なくとも一
    方に対し固定されたインフレータと、 該アウタリテーナ及びインナリテーナの少なくとも一方
    を貫通して該アウタリテーナとインナリテーナとを連結
    している連結部材と、を備えてなる運転席用エアバッグ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1及び第2の
    起立壁の少なくとも一方に凹部及び凸部の少なくとも一
    方よりなる第1係合部が設けられ、前記モジュールカバ
    ーの脚片には、該第1係合部と嵌合する第2係合部が設
    けられていることを特徴とする運転席用エアバッグ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記エアバッ
    グのガス導入口の縁部は前記第1のインフレータ挿入口
    及び第2のインフレータ挿入口の縁部にまで達してお
    り、前記連結部材は該エアバッグの該縁部をも貫通して
    いることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記インフレータは前記アウタリテーナ又はインナ
    リテーナのインフレータ挿入口の周縁に重なったフラン
    ジを備えており、 前記連結部材は、該フランジを貫通し、前記アウタリテ
    ーナ、インナリテーナ及びインフレータを連結している
    ことを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100797134B1 (ko) * 2006-10-27 2008-01-23 에스앤티대우(주) 슬림형 조수석 에어백 모듈을 적용한 저 상해치 조수석에어백 시스템

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KR100797134B1 (ko) * 2006-10-27 2008-01-23 에스앤티대우(주) 슬림형 조수석 에어백 모듈을 적용한 저 상해치 조수석에어백 시스템

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