JPH08244336A - インクジェット記録用シート及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用シート及びインクジェット記録方法

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JPH08244336A
JPH08244336A JP7054286A JP5428695A JPH08244336A JP H08244336 A JPH08244336 A JP H08244336A JP 7054286 A JP7054286 A JP 7054286A JP 5428695 A JP5428695 A JP 5428695A JP H08244336 A JPH08244336 A JP H08244336A
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JP
Japan
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recording sheet
ink jet
jet recording
sheet according
ink
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Application number
JP7054286A
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English (en)
Inventor
Ichiro Tsuchiya
一郎 土屋
Noriaki Kurata
典明 倉田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録において高画質で、かつ
安定した画質が得られるインクジェット記録用シート及
びインクジェット記録方法の提供。 【構成】 支持体の少なくとも片面にインク受容層を設
けたインクジェット記録用シートにおいて、該インク受
容層がゼラチン及び塩基性ラテックスを含有し、前記支
持体が少なくとも片面を樹脂で被覆される樹脂被覆紙で
あることを特徴とするインクジェット記録用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録用シ
ート及びインクジェット記録方法に関し、詳しくは水溶
性インクを使用するインクジェット記録用シート及びイ
ンクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの普及に
伴い、インクジェット記録方式のプリンターが急速に普
及している。特に写真に近い画質が要求される印刷分野
やデザイン部門においてその利用が注目されている。
【0003】インクジェット記録方式に使用される記録
用シートとしては、従来、通常の紙やインクジェット記
録用紙と称される支持体上にインク受容層(以下、イン
ク吸収層とも言う)を設けた記録用シートが使用されて
きた。しかしながら、これらの記録シートを用いた場
合、インクのにじみが多い、光沢性が低いなど、高解像
度、高光沢が求められる前記分野では使用できうるもの
ではなかった。
【0004】この様な問題点を解決するために紙の両面
を樹脂で被覆した樹脂被覆紙、いわゆるRC(レジンコ
ート)紙を支持体としてゼラチンをインク受容層に用い
るインクジェット用記録シートの技術が特開平4−21
6990号公報、同6−64306号公報等に記載され
ている。
【0005】上記公報によれば、確かに高い解像度を有
し、しかも光沢のある、画像を得ることが出来るが、ま
だその品質という点では不十分である。例えばプリント
を行う以前の記録シートが保存される環境や、プリント
を行う際の環境条件などによって、同じ画像データを用
い、プリンターの設定も同一にしても、得られる画像は
色相や階調などが変化し、常に一定した再現性のあるプ
リントが得られないと言うことがある。このことは特に
インクジェットプリンティングで高品質な画像を多量に
作成するユーザーにとっては非常に深刻な問題となって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クジェット記録において高画質で、かつ安定した画質が
得られるインクジェット記録用シート及びインクジェッ
ト記録方法を提供することにある。その他の課題につい
ては以下の詳細な説明の中で明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成される。
【0008】1.支持体の少なくとも片面にインク受容
層を設けたインクジェット記録用シートにおいて、該イ
ンク受容層がゼラチン及び塩基性ラテックスを含有し、
前記支持体が少なくとも片面を樹脂で被覆される樹脂被
覆紙であることを特徴とするインクジェット記録用シー
ト。
【0009】2.前記塩基性ラテックスが下記一般式
〔I〕で表される化合物であることを特徴とする前記1
記載のインクジェット記録用シート。
【0010】一般式〔I〕 −(A)l−(B)m−(C)n− 式中、Aは置換、もしくは無置換のアミノ基、アンモニ
ウム基を有する共重合可能なモノマー単位を表す。
【0011】Bは少なくとも2個のエチレン性不飽和基
を有するエチレン性不飽和モノマー単位を表す。
【0012】CはA、B以外の共重合可能なエチレン性
不飽和モノマー単位を表す。
【0013】lは10ないし99モル%であり、mは0
ないし10モル%であり、nは0ないし90モル%であ
る。
【0014】3.前記塩基性ラテックスのゼラチンに対
する比率が3〜80wt%であることを特徴とする請求
項1又は2記載のインクジェット記録用シート。
【0015】4.前記塩基性ラテックスのゼラチンに対
する比率が5〜50wt%であることを特徴とする前記
1又は2記載のインクジェット記録用シート。
【0016】5.前記塩基性ラテックスのゼラチンに対
する比率が10〜30wt%であることを特徴とする前
記1又は2記載のインクジェット記録用シート。
【0017】6.前記インク受容層が水溶性ポリマーを
含有することを特徴とする前記5記載のインクジェット
記録用シート。
【0018】7.前記水溶性ポリマーがポリビニルピロ
リドン類、ポリビニルアルコール類から選ばれる化合物
を少なくとも一種含有することを特徴とする前記6記載
のインクジェット記録用シート。
【0019】8.前記水溶性ポリマーのゼラチンに対す
る添加比率が10〜70wt%であることを特徴とする
前記6又は7記載のインクジェット記録用シート。
【0020】9.前記水溶性ポリマーのゼラチンに対す
る添加比率が40〜60wt%であることを特徴とする
前記6又は7記載のインクジェット記録用シート。
【0021】10.前記支持体が紙の両面を樹脂で被覆
される樹脂被覆紙であることを特徴とする前記1〜9の
何れか1項記載のインクジェット記録用シート。
【0022】11.前記樹脂がポリオレフィン樹脂であ
ることを特徴とする前記1〜10の何れか1項記載のイ
ンクジェット記録用シート。
【0023】12.前記ポリオレフィン樹脂がポリエチ
レンであることを特徴とする前記11記載のインクジェ
ット記録用シート。
【0024】13.インクジェット記録に用いるインク
が水溶性色素と該色素の溶媒を含有し、該溶媒組成が水
/有機溶媒:3/7〜7/3(wt/wt)であり、前記1
〜12の何れか1項記載のインクジェット記録用シート
にプリントすることを特徴とするインクジェット記録方
法。
【0025】以下、本発明を詳細に述べる。
【0026】本発明に係るインクジェット記録用シート
のインク受容層には前記ゼラチンの他に少なくとも一種
の塩基性ラテックスを含有することを特徴とする。
【0027】本発明の塩基性ラテックスは、共重合する
モノマー単位を有する塩基性ラテックスであり、前記モ
ノマー単位としてはエチレン性単量体、例えば、アクリ
ル酸類、ビニルエステル類、オレフィン類、スチレン
類、クロトン酸類、イタコン酸類、マレイン酸類、フマ
ル酸類、アクリルアミド類、アリル化合物、ビニルエー
テル類、ビニルケトン類、ビニル異節環化合物、グリシ
ジルエステル類、不飽和ニトリル類、多官能単量体、各
種不飽和酸から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせ
たモノマー単位を挙げることが出来るが、好ましくは下
記一般式〔I〕で表される塩基性ラテックスである。
【0028】一般式〔I〕 −(A)l−(B)m−(C)n− 式中、Aは置換、もしくは無置換のアミノ基、アンモニ
ウム基を有する共重合可能なモノマー単位を表す。
【0029】Bは少なくとも2個のエチレン性不飽和基
を有するエチレン性不飽和モノマー単位を表す。
【0030】CはA、B以外の共重合可能なエチレン性
不飽和モノマー単位を表す。
【0031】lは10ないし99モル%であり、mは0
ないし10モル%であり、nは0ないし90モル%であ
る。
【0032】本発明の塩基性ラテックスに関し、更に詳
細に説明する。
【0033】本発明の塩基性ラテックスの好ましいもの
について以下に述べる。
【0034】一般式〔I〕において(A)のモノマー単
位は下記一般式〔II〕,〔III〕又は〔IV〕で表される
ものが好ましい。
【0035】
【化1】
【0036】一般式〔II〕において、R1は水素原子ま
たは1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基(例え
ばメチル基、エチル基、n−ヘキシル基など)を表す。
【0037】R2、R3及びR4はそれぞれ同一または異
種の1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、若しくは
7〜10個の炭素原子を有するアラルキル基、水素原子
を表し、R2、R3、R4は相互に連結して窒素原子とと
もに環状構造を形成してもよい。
【0038】このアルキル基及びアラルキル基には置換
アルキル基及び置換アラルキル基が包含される。アルキ
ル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ヘキシル基など;置換アルキル基としては例えばヒ
ドロキシアルキル基(例えば2−ヒドロキシエチル基、
3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピル基など)、アルコキシアルキル基(例えばメ
トキシメチル基、2−メトキシエチル基など)、シアノ
アルキル基(例えば2−シアノエチル基など)、ハロゲ
ン化アルキル基(例えば2−クロロエチル基など)、ア
リル基、2−ブテニル基、プロパルギル基などがある。
【0039】アラルキル基としては、例えばベンジル
基、フェネチル基、ジフェニルメチル基など;置換アラ
ルキル基としては例えばアルキルアラルキル基(例えば
4−メチルベンジル基、2,5−ジメチルベンジル基な
ど)、アルコキシアラルキル基(例えば4−メトキシベ
ンジル基など)、シアノアラルキル基(例えば4−シア
ノベンジル基など)、ハロゲン化アラルキル基(例えば
4−クロルベンジル基など)がある。
【0040】R2、R3、R4が相互に連結して窒素原子
と共に環状構造を形成する例としては、R2、R3により
環状構造(例えばピロリジン、ピペリジン、モルホリン
など)が形成される場合(この時R4は上記に示された
ものと同一のものを表す。)、及びR2、R3、R4によ
り環状構造(例えばイミダゾール、2−メチルイミダゾ
ール、トリアゾール、ピリジン、2−メチルピリジン、
3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、キヌクリジ
ンなど)が形成される場合が包含される。
【0041】X-は陰イオンを表し、例えばハロゲンイ
オン(例えば塩素イオン、臭素イオンなど)、アルキル
硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン、エチル硫酸イオ
ン)、アルキル或いはアリールスルホン酸イオン(例え
ばメタンスルホン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン
など)、酢酸イオン、硫酸イオンなどである。
【0042】n′は0〜2までの整数を表す。
【0043】一般式〔III〕において、R1、R2、R3
びR4は一般式〔II〕におけるR1、R2、R3及びR4
同じである。
【0044】Qは1〜20の個の炭素原子を有する二価
の基であり、その例はアルキレン基(例えばメチレン、
エチレンなどの各基)、アリーレン基(例えば−(パ
ラ)C64−R−、但しRは1〜6個の炭素数を有する
アルキレン基又は単なる結合手)、−O−R′−(但し
R′は炭素数1〜6個のアルキレン基、例えば−CH2
CH2−)、−(パラ)C64−R−、−(パラ)−C6
4−O−R−(Rは上記と同じ)、−NH−R′−、
−N(R″)R′−(R′は上記と同じ、R″は1〜6
個の炭素原子を有するアルキル基または7〜12個の炭
素原子を有するアラルキル基を表す)、−NH−(パ
ラ)C64−R−、−(パラ)C64−NH−R′−N
(R″)−(パラ)C64−R−(但しR、R′、R″
は上記と同じ)などである。
【0045】一般式〔IV〕において、R5は水素原子、
1〜12個の炭素原子を有するアルキル基又は7〜12
個の炭素原子を有するアラルキル基を表し、このアルキ
ル基及びアラルキル基には置換アルキル基及び置換アラ
ルキル基が包含される。
【0046】これらの置換基は前記一般式〔II〕におけ
るR2、R3、R4に記載したものと同じである。
【0047】R6は水素原子又は1〜4個の炭素原子を
有するアルキル基例えばメチル基、エチル基などを表
す。
【0048】一般式〔I〕において(B)で表されるモ
ノマー単位は下記一般式〔V〕で表されるものが好まし
い。
【0049】一般式〔V〕 〔CH2=C(R7)〕m10−L 式中、R7は水素原子或いはメチル基、Lはビニル基の
連結基であり、例えばアミド基(例えばスルホンアミド
基等)、エステル(例えばスルホン酸エステル)、アル
キレン基(例えばメチレン、エチレン、トリメチレン等
の各基)、アリーレン(例えばフェニレン、フェニレン
オキシカルボニル)等を介してビニル基と結合してい
る。
【0050】(B)で表されるモノマーの例はジビニル
ベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、プロ
ピレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリ
コールメタアクリレート、テトラメチレングリコールジ
アクリレート、またはトリメチロールプロパントリアク
リレート等である。
【0051】m10は2〜4の整数を表す。
【0052】一般式〔I〕において(C)で表されるモ
ノマー単位は、共重合可能なエチレン性不飽和モノマー
の単位であり、その例は、エチレン、プロピレン、1−
ブテン、イソブテン、スチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン、アクリル酸、メタクリル酸、脂肪族酸
のモノエチレン性不飽和エステル(例えば酢酸ビニル、
酢酸アリル)エチレン性不飽和のモノカルボン酸若しく
はジカルボン酸のエステル(例えばメチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ブチル
メタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルア
クリレート、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、モノ
エチレン性飽和化合物(例えばアクリロニトリル)また
はジエン類(例えばブタジエン、イソプレン)等であ
る。(B)としては上記のモノマー単位を二種以上含ん
でいてもよい。
【0053】本発明の塩基性ラテックスの特に好ましい
ものは、(A)で表されるモノマー単位については次の
ものである。
【0054】すなわち一般式〔II〕において、R1は水
素原子、R2、R3及びR4はそれぞれ同一又は異種の1
〜3の炭素原子を有するアルキル基及びヒドロキシ基を
有するアルキル基(炭素数1〜3)R2、R3が連結し、
窒素原子とともにピペリジン環が形成され、R4が無置
換の低級アルキル基(炭素数1〜3)、ヒドロキシ基を
有するアルキル基(炭素数1〜3)及びアラルキル基の
ものが特に好ましい。
【0055】一般式〔III〕においては、R1は水素原子
又はメチル基、R2、R3及びR4はそれぞれ同一又は異
種の、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基及びヒド
ロキシ基を有するアルキル基(炭素数1〜3)R2、R3
が連結し、窒素原子と共にピペリジン環が形成され、R
4は無置換の低級アルキル基(炭素数1〜3)、ヒドロ
キシ基を有するアルキル基(炭素数1〜3)及びアラル
キル基を表す。
【0056】Qは−O−R′−、−NH−R′−(R′
はエチレン、プロピレン)が特に好ましい。
【0057】一般式〔IV〕においては、R5は1〜4の
炭素原子を有するアルキル基、ヒドロキシ基を有するア
ルキル基(炭素数1〜4)及び7〜9の炭素原子を有す
るアラルキル基、R6は水素原子又はメチル基が特に好
ましい。
【0058】(B)で表されるモノマー単位については
次のものが好ましい。
【0059】ジビニルベンゼン、エチレングリコールメ
タクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート
である。
【0060】(C)で表されるモノマー単位については
スチレン、シクロヘキシルメタクリレート、メチルメタ
クリレートなどが特に好ましい。
【0061】lは30ないし99モル%、mは1〜8モ
ル%、nは10〜80モル%が好ましい。
【0062】X-はハロゲンイオン(例えば塩素イオ
ン)、アルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオ
ン)、酢酸イオンが特に好ましい。
【0063】本発明の塩基性ラテックスの具体例を次に
示すが、本発明はこれらに限定されるものではない(例
示したポリマーはそれぞれ下記の繰り返し単位を下記の
割合で含む)。
【0064】
【化2】
【0065】
【化3】
【0066】
【化4】
【0067】本発明の塩基性ラテックスは特開昭54−
145529号、同54−155835号、同54−1
26027号、同51−73440号等に示されている
如く、通常の乳化重合で合成できる。この乳化重合は一
般にアニオン系の界面活性剤(例えばローム&ハウス社
からトリトン770の名で市販されているもの)又はカ
チオン界面活性剤(例えばセチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド)又はノニオン界面活性剤(例えばポリビニルア
ルコール)の中から選ばれた少なくとも1つの界面活性
剤及びラジカル開始剤(例えば過硫酸カリウムと亜硫酸
水素カリウムとの併用)の存在下で行われる。
【0068】一般式〔II〕及び〔III〕で示されるモノ
マー単位を有するラテックスポリマーの合成は次の二つ
の合成法が可能である。
【0069】一つの方法は(B)及び(C)で示された
少なくとも2個のエチレン性不飽和基を有する共重合可
能なモノマー及び共重合可能なエチレン性不飽和モノマ
ーと下記一般式〔II′〕又は〔III′〕で示した不飽和
モノマー(但し、R1、X、n、Qは前記一般式〔II〕
及び〔III〕に示したものに同じ)とで乳化重合した
後、
【0070】
【化5】
【0071】N(R2)(R3)(R4)の構造を有する
アミン(但し、R2、R3、R4は前記一般式〔II〕に記
載したものと同じ)によって四級化することにより合成
できる。
【0072】又、別の方法としては、(B)及び(C)
で示された共重合可能な不飽和モノマーと下記一般式
〔II″〕又は〔III″〕で示した不飽和モノマー(但
し、R1、R2、R3、Qは前記一般式〔II〕及び〔III〕
に記載したものと同じ)とで乳化重合した後、R4−X
(但し、R4、Xは前記一般式〔II〕に記載したものと
同じ)によって四級化することにより合成できる。
【0073】
【化6】
【0074】一般式〔IV〕で示されたモノマー単位を有
するラテックスポリマーは(B)及び(C)で示された
共重合可能な不飽和モノマーと下記一般式〔IV′〕で示
した不飽和モノマー(但し、R6は前記一般式〔IV〕に
示したものと同じ)とで乳化重合した後、R5−X(但
しR5、Xは前記一般式〔IV〕に示したものと同じ)に
よって四級化することにより合成できる。
【0075】
【化7】
【0076】前記塩基性ラテックスポリマーはゼラチン
と任意の比率で混合して使用することが出来るが、本発
明の効果の観点及びインクの吸収性の観点からゼラチン
に対し重量比率で3〜80%が好ましく、より好ましく
は5〜50%、更に好ましくは10〜30%である。
【0077】本発明のゼラチンとしては、動物のコラー
ゲンを原料としたゼラチンであれば何れでも使用できる
が、豚皮、牛皮、牛骨を原料としたコラーゲンを原料と
したゼラチンが好ましい。更にゼラチンの種類としては
特に制限はないが、石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体(例えば特公昭38−4854号、
同39−5514号、同40−12237号、同42−
26345号、米国特許2,525,753号、同2,
594,293号、同2,614,928号、同2,7
63,639号、同3,118,766号、同3,13
2,945号、同3,186,846号、同3,31
2,553号、英国特許861,414号、同103,
189号等に記載のゼラチン誘導体)を単独またはそれ
らを組み合わせて用いることができる。
【0078】本発明のゼラチンのゼリーの強度(PAG
I法、ブルーム式ゼリー強度計による)としては、15
0g以上、特に200〜300gであることが好まし
い。
【0079】本発明においては、インク受容層に含まれ
るゼラチンの塗布量としては、固形分として3〜50g
/m2が好ましく、さらに好ましくは5〜30g/m2
ある。インク受容層が3g/m2未満ではインクの受容
性が劣り、印字後インクが受容層から溢れてしまう。更
に、50g/m2を越えて多い場合には、インクの受容
性は向上するがひび割れ、カール等で問題が発生する。
【0080】本発明において、インクの受容性やドット
再現性をさせる目的でゼラチンとともに以下の水溶性ポ
リマーを併用することが好ましい。しかしながら、特定
の水溶性ポリマーとゼラチンを併用すると前記ポリマー
とゼラチンが分離し、光沢を失い、所望の光沢が得られ
ないと言う欠点が明らかとなった。この問題に対しても
本発明の塩基性ラテックスポリマーを用いることによ
り、光沢を失わず、より高画質なプリントが得られると
言う、全く予想外の効果が得られることが判明した。
【0081】併用される前記ポリマーとしては例えば、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルピリジニウムハライド、各種変性ポリビニルアルコ
ール等のビニルホルマールおよびその誘導体(特開昭6
0−145879号、同60−220750号、同61
−143177号、同61−235182号、同61−
235183号、同61−237681号、同61−2
61089号参照)、ポリアクリルアミド、ポリジメチ
ルアクリルアミド、ポリジメチルアミノアクリレート、
ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合
体塩、ポリメタクリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアル
コール共重合体塩等のアクリル基を含むポリマー(特開
昭60−168651号、同62−9988号等に記
載)、澱粉、酸化澱粉、カルボキシル澱粉、ジアルデヒ
ド澱粉、カチオン化澱粉、デキストリン、アルギン酸ソ
ーダ、アラビアゴム、カゼイン、プルラン、デキストラ
ン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の
天然ポリマーまたはその誘導体(特開昭59−1743
82号、同60−262685号、同61−14317
7号、同61−181679号、同61−193879
号、同61−287782号等に記載)、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルエ
ーテル、ポリグリセリン、マレイン酸アルキルビニルエ
ーテル共重合体、マレイン酸−N−ビニルピロール共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレ
ンイミン等の合成ポリマー(特開昭61−32787
号、同61−237680号、同61−277483号
等に記載)等を挙げることができる。
【0082】好ましくはポリエチレングリコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコールであり、さら
に好ましくはポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコ
ールである。これらのポリマーは表面のベト付きの観点
からその平均分子量が1万以上であることが好ましく、
より好ましくは10万以上である。
【0083】本発明において、併用される水溶性ポリマ
ーのゼラチンに対する添加比率(wt%)は、併用され
る水溶性ポリマーの種類によって異なるが、インク受容
性やドット再現性を向上させるには、ゼラチンに対し1
0〜70wt%にすることが好ましく、さらに好ましく
は40〜60wt%にすることが好ましい。
【0084】本発明において、インク受容層にはバイン
ダーに加えてドット再現性を向上させる目的で界面活性
剤を添加することができる。用いられる界面活性剤はカ
チオン系、ノニオン系、ベタイン系のいずれのタイプで
もよく、また低分子のものでも高分子のものでもよい。
1種もしくは2種以上の界面活性剤をインク受容層塗液
中に添加するが、2種以上の界面活性剤を組み合わせて
使用する場合は、アニオン系のものとカチオン系のもの
とを組み合わせて用いることが好ましくない。界面活性
剤の添加量はインク受容層を構成するバインダー100
gに対して0.001g〜5gが好ましく、より好まし
くは0.01〜3gである。
【0085】本発明において、インク受容層は、耐水
性、ドット再現性を向上させる目的で適当な硬膜剤で硬
膜することができる。硬膜剤の具体的な例としては、ホ
ルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド
系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの如きケ
トン化合物、ビス(2−クロロエチル尿素)−2−ヒド
ロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5トリアジン、米
国特許3,288,775号記載の如き反応性のハロゲ
ンを有する化合物、ジビニルスルホン、米国特許3,6
35,718号記載の如き反応性のオレフィンをもつ化
合物、米国特許2,732,316号記載のN−メチロ
ール化合物、米国特許3,103,437号記載の如き
イソシアナート類、米国特許3,017,280号、同
2,983,611号記載の如きアジリジン化合物類、
米国特許3,100,704号記載の如きカルボジイミ
ド系化合物類、米国特許3,091,537号記載の如
きエポキシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボ
キシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオ
キサン誘導体、クロム明ばん、カリ明ばん、硫酸ジルコ
ニウムの如き無機硬膜剤等があり、これらを1種または
2種以上組み合わせて用いることができる。硬膜剤の添
加量はインク受容量を構成するバインダー100gに対
して0.01g〜10gが好ましく、より好ましくは
0.1〜5gである。
【0086】本発明において、更に、インク受容層には
上記の界面活性剤、硬膜剤の他に無機顔料、着色染料、
着色顔料、インク染料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、
蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤などの公知の各種
添加剤を添加することもできる。
【0087】本発明におけるインク受容層塗液の塗布方
法としては、通常用いられている塗布方法(例えば、カ
ーテン方式、エクストルージョン式、エアナイフ方式、
ロールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式
等)が用いられる。
【0088】本発明において、インク受容層は単層構成
でも多層構成でもよい。多層構成の例としては、特開昭
57−89954号、同60−224578号、同61
−12388号等に記載されたものが挙げられる。例え
ば、特開昭61−12388号に記載のインク透過層を
本発明のインク受容層の上に更に受けてもよい。
【0089】また、インク受容層は支持体の少なくとも
片面に設けられているが、カールを防止する目的で支持
体の両面に設けてもよい。
【0090】本発明において好ましく用いられる、樹脂
被覆紙を構成する原紙は、特に制限はなく、一般に用い
られている紙が使用できるが、より好ましくは例えば写
真用支持体に用いられているような平滑な原紙が好まし
い。原紙を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パ
ルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用
いられる。この原紙には一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等のの添加剤が配合される。
【0091】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面に塗布
されていてもよい。
【0092】また、厚紙の厚みに関しては特に制限はな
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その秤量は30〜250g/m2が好ましい。
【0093】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
ペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレ
ン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上か
らなる共重合体およびこれらの混合物であり、各種の密
度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独
にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0094】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0095】本発明において好ましく用いられる支持体
である樹脂被覆紙は、走行する原紙上にポリオレフィン
樹脂の場合は、加熱溶融した樹脂を流延する、いわゆる
押出しコーティング法により製造され、その両面が樹脂
により被覆される。また、電子線により硬化する樹脂の
場合は、グラビアコーター、ブレードコーターなど一般
に用いられるコーターにより樹脂を塗布した後、電子線
を照射し、樹脂を硬化させて被覆する。また、樹脂を原
紙に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理な
どの活性化処理を施すことが好ましい。支持体のインク
受容層が塗布される面(表面)は、その用途に応じて光
沢面、マット面などを有し、特に光沢面が優位に用いら
れる。裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カール防止
の点から樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は通常無光
沢面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコ
ロナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことがで
きる。また、被覆樹脂層の厚みとしては特に制限はない
が、一般に5〜50μmの厚みに表面または表裏両面に
コーティングされる。
【0096】本発明で言う水性インクとは、下記の着色
剤、液媒体、その他の添加剤からなる記録液体である。
着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反
応性染料或いは食品用色素等の水溶性染料が挙げられ
る。
【0097】水性インクの溶媒としては、水及び水溶性
の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t
ert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等の
炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセト
ン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオー
ル、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエト
チレングリコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキ
レングリコール類;グリセリン、エチレングリコールメ
チルエーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチ
ル)エーテル、トリエチレングリコール、モノメチルエ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、
2H−ピロリジノン等のピロリジノン類、1−メチル−
2−ピロリドン、2−ピロリドン等のピロリドン類等が
挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、
ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アル
キルエーテル、ピロリドン類が好ましい。
【0098】本発明においてインクの溶媒はインクヘッ
ドノズルの目詰り防止の観点から水と前記有機溶媒の混
合溶媒を用いることが好ましいが、この時、水と有機溶
媒の混合比率は重量比で3/7〜7/3が好ましく、よ
り好ましくは4/6〜7/3である。
【0099】その他の添加剤としては、例えば、PH調
節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調
整剤、湿潤剤、界面活性剤及び防錆剤等が挙げられる。
【0100】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0101】実施例1 市販のRC紙に下記記載の組成のインク受容層塗液を乾
燥後の重量が8g/m2となるようにバーコート法によ
り塗布した後、乾燥させてインクジェット記録シート試
料を得た。次に得られた試料を25℃、80%RHで1
日間、25℃、45%で1日間、恒温恒湿機にてを交互
に繰り返し、これを4週間連続で行い、シーズニングし
た後、インクジェットプリンタ(デザインジェット65
0C,ヒューレットパッカード社製)を用いて、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色をプリ
ントし、Yのドット径、濃度の変化を保存前の試料にプ
リントした物と比較した。
【0102】 インク受容層用塗液組成 石灰処理ゼラチン(ブルーム強度250g) 5重量部 ラテックスポリマー(表1に記載) 2重量部 エマルゲン#930(花王) 0.01重量部 尚、この時の各インクの組成は以下の通りである。
【0103】 Y:ダイレクトイエロー50(CI.29025) 6部 ジエチレングリコール 47部 水 47部 M:キシレンレッドB(CI.45100) 6部 ジエチレングリコール 47部 水 47部 C:ライトグリーンSF イエロイッシュ 6部 ジエチレングリコール 47部 水 47部 評価結果を以下に示す。
【0104】
【表1】
【0105】上記表1より、本発明の記録シートは保存
後のドット径の変化率は5%以下であり、保存前後で画
質の変化はほとんど見られず良好である。これに対し、
比較の記載シートは保存後のドット径の変化率は15%
以上となり、保存後の画質は、描写性が低下した。
【0106】即ち記録シートの保存条件の影響を殆ど受
けることなく、記録シート上にプリントされたインク画
像のドット径、濃度とも再現性のある一定の品質が得ら
れることが分かる。
【0107】実施例2 実施例1で作成した試料1−1において、塩基性ラテッ
クスのゼラチンに対する比率を下記表2のごとく変化さ
せた他は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用
シート試料を作成し、実施例1と同じ実験を行い保存前
後のMのドット径、濃度の変化とともにインクの転写度
合を観察した。結果を表2に示す。
【0108】
【表2】
【0109】表2の結果から明らかなように本発明の塩
基性ラテックスのゼラチンに対する比率(wt%)を1
0〜30%にすることにより、発色性を高めることが出
来るだけでなくインクの吸収性も保存条件によらず向上
することが分かる。
【0110】実施例3 実施例2で作成した試料2−3において、ゼラチンを酸
処理ゼラチンに、又表3記載の水溶性ポリマーを添加し
た他は実施例1と同様にしてインクジェット記録用シー
トを作成し、実施例1と同様の実験を行い、保存前、保
存後のシアンのドット径、インク吸収性(転写:目視で
評価)及び表面光沢性(目視で評価)を評価した。結果
を表3に示す。
【0111】
【表3】
【0112】表3の結果から明らかなようにインク受容
層にインク吸収性向上のために水溶性ポリマーを添加し
た場合、インクの吸収性は改良されるものの、その度合
は経時で悪化し又、記録シートの表面光沢性が失われ
る。これに対し本発明の記録シートは経時のインク吸収
性は損なわれず又表面の光沢性も保っていることが分か
る。
【0113】実施例4 実施例1で用いたインクの溶媒組成を下記表4のごとく
変化させ、実施例3で作成した試料3−2を用いて、実
施例1と同じ実験を行った。結果を表4に示す。
【0114】
【表4】
【0115】表4の結果から明らかなように、水と有機
溶媒の比率を4/6〜7/3とすることで経時でのドッ
ト径の変化やインク吸収性がさらに改良されることが分
かる。
【0116】
【発明の効果】本発明によるインクジェット記録用シー
ト及びインクジェット記録方法は、高画質で、かつ安定
した画質を得ることができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面にインク受容層
    を設けたインクジェット記録用シートにおいて、該イン
    ク受容層がゼラチン及び塩基性ラテックスを含有し、前
    記支持体が少なくとも片面を樹脂で被覆される樹脂被覆
    紙であることを特徴とするインクジェット記録用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記塩基性ラテックスが下記一般式
    〔I〕で表される化合物であることを特徴とする請求項
    1記載のインクジェット記録用シート。 一般式〔I〕 −(A)l−(B)m−(C)n− 〔式中、Aは置換、もしくは無置換のアミノ基、アンモ
    ニウム基を有する共重合可能なモノマー単位を表す。B
    は少なくとも2個のエチレン性不飽和基を有するエチレ
    ン性不飽和モノマー単位を表す。CはA、B以外の共重
    合可能なエチレン性不飽和モノマー単位を表す。lは1
    0ないし99モル%であり、mは0ないし10モル%で
    あり、nは0ないし90モル%である。〕
  3. 【請求項3】 前記塩基性ラテックスのゼラチンに対す
    る比率が3〜80wt%であることを特徴とする請求項
    1又は2記載のインクジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】 前記塩基性ラテックスのゼラチンに対す
    る比率が5〜50wt%であることを特徴とする請求項
    1又は2記載のインクジェット記録用シート。
  5. 【請求項5】 前記塩基性ラテックスのゼラチンに対す
    る比率が10〜30wt%であることを特徴とする請求
    項1又は2記載のインクジェット記録用シート。
  6. 【請求項6】 前記インク受容層が水溶性ポリマーを含
    有することを特徴とする請求項5記載のインクジェット
    記録用シート。
  7. 【請求項7】 前記水溶性ポリマーがポリビニルピロリ
    ドン類、ポリビニルアルコール類から選ばれる化合物を
    少なくとも一種含有することを特徴とする請求項6項記
    載のインクジェット記録用シート。
  8. 【請求項8】 前記水溶性ポリマーのゼラチンに対する
    添加比率が10〜70wt%であることを特徴とする請
    求項6又は7記載のインクジェット記録用シート。
  9. 【請求項9】 前記水溶性ポリマーのゼラチンに対する
    添加比率が40〜60wt%であることを特徴とする請
    求項6又は7記載のインクジェット記録用シート。
  10. 【請求項10】 前記支持体が紙の両面を樹脂で被覆さ
    れる樹脂被覆紙であることを特徴とする請求項1〜9の
    何れか1項記載のインクジェット記録用シート。
  11. 【請求項11】 前記樹脂がポリオレフィン樹脂である
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項記載のイ
    ンクジェット記録用シート。
  12. 【請求項12】 前記ポリオレフィン樹脂がポリエチレ
    ンであることを特徴とする請求項11記載のインクジェ
    ット記録用シート。
  13. 【請求項13】 インクジェット記録に用いるインクが
    水溶性色素と該色素の溶媒を含有し、該溶媒組成が水/
    有機溶媒=3/7〜7/3(wt/wt)であり、請求項1
    〜12の何れか1項記載のインクジェット記録用シート
    にプリントすることを特徴とするインクジェット記録方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6183851B1 (en) * 1997-06-09 2001-02-06 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink jet image recording medium
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