JPH08243498A - 廃棄蛍光管の処理方法及び装置 - Google Patents

廃棄蛍光管の処理方法及び装置

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JPH08243498A
JPH08243498A JP7080888A JP8088895A JPH08243498A JP H08243498 A JPH08243498 A JP H08243498A JP 7080888 A JP7080888 A JP 7080888A JP 8088895 A JP8088895 A JP 8088895A JP H08243498 A JPH08243498 A JP H08243498A
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JP
Japan
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mercury
small
powder
fluorescent tube
waste fluorescent
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Application number
JP7080888A
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English (en)
Inventor
Masayasu Kamegawa
正靖 亀川
Tetsuya Aono
哲也 青野
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Tokyu Car Corp
Original Assignee
Tokyu Car Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水銀付着粉体を外部へ排出することなく、廃
棄蛍光管を処理する。 【構成】 廃棄蛍光管は、破砕部12において破砕され、
水銀付着粉体、小径破砕片、大径破砕片、及び管端金具
となる。これら水銀付着粉体等はスクリューコンベヤ32
により細目分級筒20へ運ばれ、水銀付着粉体及び小径破
砕片は、細目分級筒20の小径孔44を通り抜けて、流下通
路54の上部へ導かれる。水銀付着粉体及び小径破砕片
は、流下通路54を流下しつつ、流下通路54の各堰62を乗
り越え、この乗り越えの際、エアノズル64からの加圧空
気を吹き付けられる。水銀付着粉体は、この加圧空気の
吹き付けにより小径破砕片から分離して、空中へ舞い上
がり、吸気口98から吸引される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水銀付着粉体による
汚染を防止して廃棄蛍光管を処理できる方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光管には、水銀が封入されており、大
径破砕片を処理する場合、水銀による汚染が問題とな
る。
【0003】廃棄蛍光管を破砕すると、内部の水銀は、
蛍光粉等の粉体に付着して、水銀付着粉体として外へ出
るが、従来の廃棄蛍光管処理では、水銀付着粉体を含む
破砕物は、そのまま埋め立て地等へ捨てられてしまうこ
とが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の廃棄蛍光管処理
では、蛍光管内の水銀に因る汚染に対する配慮が不十分
である。
【0005】請求項1,3の発明の目的は、廃棄蛍光管
中の水銀が外部へ排出されるのを防止しつつ、廃棄蛍光
管を処理できる方法及び装置を提供することである。請
求項2,4の発明の目的は、水銀付着粉体及び小径破砕
片の混合物から水銀付着粉体を効率的に分離できる廃棄
蛍光管の処理方法及び装置を提供することである。請求
項5,6の発明の目的は、加圧空気の吹き付けによる水
銀付着粉体の分離操作をいっそう効率化できる廃棄蛍光
管の処理装置を提供することである。請求項7の発明の
目的は、水銀付着粉体を含めて廃棄蛍光管の破砕後の各
破砕物を効率的に分級できる廃棄蛍光管の処理装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の廃棄
蛍光管の処理方法は次の(a)〜(c)の処理を行う。 (a)廃棄蛍光管を破砕する。 (b)破砕物からふるい(20)により水銀付着粉体及び小
径破砕片を取出す。 (c)小径破砕片及び水銀付着粉体を比重差により相互
に分離する。
【0007】請求項2の廃棄蛍光管の処理方法では、請
求項1の廃棄蛍光管の処理方法において、さらに、小径
破砕片及び水銀付着粉体の分離は、混合状態の小径破砕
片及び水銀付着粉体へ加圧空気を吹き付けて、水銀付着
粉体を空中へ舞い上がらせ、舞い上がった水銀付着粉体
を吸引することにより行う
【0008】請求項3の廃棄蛍光管の処理装置(10)は次
の(a)〜(c)の構成要素を有している。 (a)廃棄蛍光管を破砕する破砕手段(12) (b)破砕物から水銀付着粉体及び小径破砕片を取り出
すふるい(20) (c)取り出された小径破砕片及び水銀付着粉体を相互
に分離する比重差分離手段(54,62,64,106)
【0009】請求項4の廃棄蛍光管の処理装置(10)で
は、請求項3の廃棄蛍光管の処理装置(10)において、さ
らに、比重差分離手段(54,62,64,106)は、混合状態の小
径破砕片及び水銀付着粉体へ加圧空気を吹き付けて水銀
付着粉体を空中へ舞い上がらせる加圧空気噴射手段(6
4)、及び舞い上がった水銀付着粉体を吸引する吸引手段
(106)を含む。
【0010】請求項5の廃棄蛍光管の処理装置(10)で
は、請求項4の廃棄蛍光管の処理装置(10)において、さ
らに、比重差分離手段(54,62,64,106)は、混合状態の水
銀付着粉体及び小径破砕片を流下させる傾斜通路(54)、
傾斜通路(54)に設けられた堰(62)、堰(62)を乗り越えよ
うとする水銀付着粉体及び小径破砕片へ向かって下流側
から加圧空気を吹き付ける加圧空気噴射手段(64)を含
む。
【0011】請求項6の廃棄蛍光管の処理装置(10)で
は、請求項5の廃棄蛍光管の処理装置(10)において、さ
らに、ふるい(20)及び傾斜通路(54)は、一体的に結合
し、共通の振動付与手段(86,88,92)により振動を付与さ
れるようになっている。
【0012】請求項7の廃棄蛍光管の処理方法は次の
(a)〜(h)の処理を行う。 (a)投入された廃棄蛍光管を回転スクリュー部材(32)
と破砕用壁体(18)との間に挟んで破砕する。 (b)破砕物を回転スクリュー部材(32)により斜め上方
へ細目分級筒(20)へ送って細目分級筒(20)により水銀付
着粉体及び小径破砕片を取出す。 (c)残りの破砕物を回転スクリュー部材(32)により細
目分級筒(20)よりさらに斜め上方の粗目分級筒(22)へ送
って管端金具より径の小さい大径破砕片を粗目分級筒(2
2)により取出す。 (d)回転スクリュー部材(32)の上端部から管端金具を
取出す。 (e)細目分級筒(20)において取り出された水銀付着粉
体及び小径破砕片の混合物を堰(62)付きの傾斜通路(54)
において流下させる。 (f)堰(62)を乗り越えようとする水銀付着粉体及び小
径破砕片へ向かって下流側から加圧空気を吹き付けて水
銀付着粉体を舞い上がらせる。 (g)舞い上がった水銀付着粉体を吸引する。 (h)これらに並行して、回転スクリュー部材(32)、細
目分級筒(20)、粗目分級筒(22)、及び傾斜通路(54)に振
動を付与する。
【0013】
【作用】請求項1の廃棄蛍光管の処理方法では、廃棄蛍
光管が破砕されると、ガラス管は小径破砕片等になると
ともに、ガラス管内部に封入されていた水銀付着粉体が
ガラス管の外へ出る。水銀付着粉体及び小径破砕片は、
ふるい(20)により取り出され、比重差により相互に分離
される。
【0014】請求項2の廃棄蛍光管の処理方法では、ふ
るい(20)により取出されて混合状態になっている水銀付
着粉体及び小径破砕片は加圧空気を吹き付けられ、これ
により、水銀付着粉体は、小径破砕片から分離して、空
中へ舞い上がり、吸引される。
【0015】請求項3の廃棄蛍光管の処理装置(10)で
は、廃棄蛍光管は破砕手段(12)において破砕され、廃棄
蛍光管のガラス管は小径破砕片等となり、ガラス管内の
水銀付着粉体はガラス管の外へ出る。水銀付着粉体及び
小径破砕片は、ふるい(20)により他の破砕物から分離さ
れて、取出される。比重差分離手段(54,62,64,106)は、
ふるい(20)により取出された水銀付着粉体及び小径破砕
片を比重差で相互に分離する。
【0016】請求項4の廃棄蛍光管の処理装置(10)で
は、加圧空気噴射手段(64)は、ふるい(20)により取出さ
れた水銀付着粉体及び小径破砕片の混合物へ加圧空気を
吹き付け、水銀付着粉体を、小径破砕片から分離させ
て、空中へ舞い上がらせる。吸引手段(106)は、空中へ
舞い上がっている水銀付着粉体を吸引する。
【0017】請求項5の廃棄蛍光管の処理装置(10)で
は、水銀付着粉体及び小径破砕片は、傾斜通路(54)を重
力により流下し、途中、1個又は複数個の堰(62)を通過
する。加圧空気噴射手段(64)は、堰(62)を乗り越えて通
過する際の水銀付着粉体及び小径破砕片へ向かって下流
側から上流側へ向かって、加圧空気を吹き付け、水銀付
着粉体を空中へ舞い上がらせる。
【0018】請求項6の廃棄蛍光管の処理装置(10)で
は、ふるい(20)及び傾斜通路(54)は共通の振動付与手段
(86,88,92)により振動させられる。ふるい(20)における
振動は、ふるい(20)におけるふるい機能を向上させる。
傾斜通路(54)における振動は、傾斜通路(54)における水
銀付着粉体及び小径破砕片の流下を円滑化させるととも
に、水銀付着粉体及び小径破砕片の堰(62)の乗り越えを
円滑化及び適切化する。
【0019】請求項7の廃棄蛍光管の処理方法では、廃
棄蛍光管は、回転スクリュー部材(32)と破砕用壁体(18)
との間に挟まれて、破砕され、水銀付着粉体、小径破砕
片、大径破砕片、及び管端金具となる。これら破砕物
は、回転スクリュー部材(32)により斜め上方へ送られ、
細目分級筒(20)及び粗目分級筒(22)を順次通過する。一
方、回転スクリュー部材(32)、細目分級筒(20)、及び粗
目分級筒(22)は、振動を付与され、分級機能を高められ
る。水銀付着粉体及び小径破砕片は、細目分級筒(20)に
おいて他から分離されて、取出される。大径破砕片は、
粗目分級筒(22)において、他から分離されて、取出され
る。管端金具は、最後まで残物として残り、この残物と
して取出される。水銀付着粉体及び小径破砕片は、細目
分級筒(20)において取出された後、傾斜通路(54)を流下
し、堰(62)において一時的に堰止められる。傾斜通路(5
4)は振動を付与されており、傾斜通路(54)の振動は、傾
斜通路(54)内の水銀付着粉体及び小径破砕片の流下を円
滑化するとともに、水銀付着粉体及び小径破砕片の堰(6
2)の乗り越えを円滑化及び適切化する。水銀付着粉体及
び小径破砕片は、堰(62)を乗り越える際、下流側から加
圧空気を吹き付けられる。これにより、水銀付着粉体
は、分離して、空中へ舞い上がり、吸引される。
【0020】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図1は廃棄蛍光管処理装置10の全体図である。こ
の廃棄蛍光管処理装置10は、廃棄蛍光管の破砕作業によ
る外部への水銀排出の防止に万全を期すために、密閉室
38内に設置されて、運転される。捕集筒体14は、破砕部
12の下部を覆いつつ、破砕部12から斜め上方へ突出する
ように、延び、分級筒体16は、捕集筒体14との間に放射
方向へ所定の間隙を空けて、捕集筒体14に対して同軸的
に捕集筒体14内に配設される。破砕筒部18は破砕部12の
底部を形成し、分級筒体16は、破砕筒部18の上端へ接合
されている細目分級筒20、及び下端を細目分級筒20の上
流端へ接合されている粗目分級筒22を備える。捕集筒体
14は、下側から順番に小径破砕片捕集筒24、大径破砕片
捕集筒26、及び金具捕集筒28を備え、小径破砕片捕集筒
24は、軸方向へ破砕筒部18から細目分級筒20までの範囲
を外側から覆い、大径破砕片捕集筒26は粗目分級筒22の
外側を覆い、金具捕集筒28は粗目分級筒22の上端よりさ
らに上側の範囲に位置している。捕集筒体14は、上側及
び下側の開口部をそれぞれ上側端末具29及び下側端末具
30により塞がれている。スクリューコンベヤ32は、分級
筒体16の内側を分級筒体16に対して同軸的に延び、両端
部をそれぞれ上側端末具29及び下側端末具30において回
転自在に支持されている。分級筒体16及び破砕筒部18
は、スクリューコンベヤ32のブレード部33の外径にほぼ
等しい内径に設定されている。モータ34は、下側端末具
30に固定されて、スクリューコンベヤ32を駆動する。ス
テー36は、廃棄蛍光管処理装置10全体を包囲する密閉室
38の床部に固定され、支軸40を介して下側端末具30を枢
支する。
【0021】破砕部12は、廃棄蛍光管を投入される投入
口42を上部に備える。細目分級筒20は、その軸方向へ長
い小径孔44を壁面に多数、穿設され、小径孔44は、所定
値以下の破砕物を細目分級筒20の内面側から外面側へ通
過可能にしている。粗目分級筒22は、その軸方向へ長い
大径孔46を壁面に多数、穿設され、大径孔46は、所定値
以下の破砕物を粗目分級筒22の内面側から外面側へ通過
可能にしている。粗目分級筒22の上側の端は開口48を備
え、開口48は金具捕集筒28内へ臨んでいる。フランジ50
は、細目分級筒20と粗目分級筒22との境界部に存在し、
捕集筒体14の内周側と分級筒体16の外周側との間の間隙
空間を捕集筒体14の軸方向へ仕切っている。フランジ52
は、粗目分級筒22及び大径破砕片捕集筒26の上側の端に
設けられ、放射方向へ張り出し、分級筒体16の外周側と
大径破砕片捕集筒26の内周側との間隙空間を金具捕集筒
28内の空間に対して仕切っている。流下通路54は、破砕
筒部18及び細目分級筒20の外周面と小径破砕片捕集筒24
の内周面との間に形成される。
【0022】ホッパ56は小径破砕片捕集筒24の下端の下
部に設けられ、小径破砕片集荷箱58はホッパ56の下方に
おいて密閉室38の床部に載置され、ホッパ56及び小径破
砕片集荷箱58はベローズ60により相互に接続されてい
る。ホッパ72は大径破砕片捕集筒26の下部に設けられ、
大径破砕片集荷箱74はホッパ72の下方において密閉室38
の床部に載置され、ホッパ72及び大径破砕片集荷箱74は
ベローズ76により相互に接続されている。ホッパ78は金
具捕集筒28の下部に設けられ、管端金具集荷箱80はホッ
パ78の下方において密閉室38の床部に載置され、ホッパ
78及び管端金具集荷箱80はベローズ82により相互に接続
されている。
【0023】図2は図1の下側端末具30の内面に沿う断
面で破砕部12を含む範囲を示す断面図である。図1及び
図2において、複数個の堰62は、半円弧の帯板状であ
り、ホッパ56から上方へ所定長さまでの流下通路54の範
囲において、小径破砕片捕集筒24の軸方向へ適宜間隔で
一列に配設されている。これら堰62は、小径破砕片捕集
筒24の内面からの隆起高さを等しく揃えられ、破砕筒部
18の外周面との間に適切な間隙を残しつつ、破砕筒部18
の方へ隆起している。3個のエアノズル64は、噴孔を流
下通路54の下端に臨ませて、下側端末具30に取り付けら
れている。コンプレッサ66は、モータ68からの回転動力
により駆動されて、エアホース70を介してエアノズル64
へ加圧空気を供給する。
【0024】台84は、管端金具集荷箱80に隣接して、密
閉室38の床部に固定され、モータ86は、台84の上に固設
される。軸受台85は下端を密閉室38の床部に固定され、
モータ86の回転動力はチェーン87を介してクランク板88
へ伝達される。クランク板88は、モータ86の上端部に回
転自在に支持されている支軸90に回転方向へ一体的に取
り付けられる。クランクアーム92は、支軸90から偏倚し
たクランク板88の部位へピン94を介して回転自在に下端
側を結合し、上端側において上側端末具29の突出部へピ
ン96を介して回転自在に結合している。
【0025】吸気口98(図1及び図2)は、破砕部12を
その幅方向両側から挟む破砕筒部18の上部の各部分に設
けられ、エアホース100を介してサイクロン102の入口側
へ接続されている。フィルタ104は、サイクロン102に隣
接して密閉室38の床部に固設され、入口側をサイクロン
102の出口側へ連通している。吸気コンプレッサ106は、
吸入側をフィルタ104の出口側へ接続され、吸気コンプ
レッサ106の吐出側から排出された空気は、密閉室38の
天井に固定されているフィルタ110フィルタ110へエアダ
クト108を介して送られて、フィルタ110から外部へ排出
される。
【0026】実施例の作用について説明する。クランク
板88は、モータ86からの回転動力により駆動されて、上
側端末具29を上下動させる。これにより、破砕部12、捕
集筒体14、及び分級筒体16は、支軸40の軸線の周りに揺
動し、適切な振動を付与される。ベローズ60,76,82
は、捕集筒体14と共に振動状態のホッパ56,72,78と小
径破砕片集荷箱58、大径破砕片集荷箱74、及び管端金具
集荷箱80との相対変位を許容する。スクリューコンベヤ
32はモータ34により回転駆動状態になっている。コンプ
レッサ66は、運転状態になって、エアノズル64へ加圧空
気を供給する。吸気コンプレッサ106も、運転状態にな
って、流下通路54の下流端部から吸気口98を介して空気
を吸入する。
【0027】廃棄蛍光管は、投入口42から破砕部12内へ
投入され、破砕部12内を落下する。廃棄蛍光管は、破砕
部12の底部において、破砕筒部18とスクリューコンベヤ
32との間に挟まれつつ、スクリューコンベヤ32により回
転させられて、破砕される。ガラス内の水銀は、蛍光粉
等の粉体に付着して、水銀付着粉体として外へ出て来
て、破砕物は、この水銀付着粉体、ガラス管の破砕物と
しての小径破砕片及び大径破砕片、並びに管端金具を含
む。
【0028】破砕部12における廃棄蛍光管の破砕により
生じた破砕物は、スクリューコンベヤ32の回転により、
細目分級筒20及び粗目分級筒22を通過しつつ、上方へ運
ばれる。支軸40の軸線の回りの破砕部12等の揺動、すな
わち振動により、径の小さい破砕物程、上方への移動を
抑制されるとともに、細目分級筒20及び粗目分級筒22に
おけるふるい機能が向上する。水銀付着粉体及び小径破
砕片は、細目分級筒20の小径孔44を放射方向内側から外
側へ通り抜けて、細目分級筒20の外側の流下通路54の上
端部へ導かれる。粗目分級筒22では、小径破砕片より大
径で管端金具より小径である大径破砕片が、分級筒体16
の大径孔46を放射方向内側から外側へ通り抜け、ホッパ
72から大径破砕片集荷箱74へ落下する。管端金具は、最
後まで残物として残り、金具捕集筒28まで運ばれ、ホッ
パ78からエアホース70へ落下する。
【0029】細目分級筒20から流下通路54の上端側部分
へ導入された水銀付着粉体及び小径破砕片の混合物は、
流下通路54を重力で流下し、途中、各堰62において堰止
められる。小径破砕片捕集筒24は、クランク板88により
振動を付与されているので、流下通路54内の水銀付着粉
体及び小径破砕片の混合物も、適当に振動し、流下通路
54内を円滑に流下するとともに、各堰62を円滑かつ適切
に乗り越える。エアノズル64は、コンプレッサ66から送
られて来る加圧空気を、堰62の上縁に沿って流れるよう
に、吹き出す。これにより、堰62を乗り越えようとする
水銀付着粉体及び小径破砕片の内、比重の小さい方の水
銀付着粉体は、空中へ舞い上がって、小径破砕片から分
離する。舞い上がった水銀付着粉体は、吸気口98から吸
引されて、エアホース100を通り、サイクロン102へ導入
され、サイクロン102において空気から分離してサイク
ロン102の下部へ落下する。なお、一部の水銀付着粉体
が、サイクロン102において空気からの分離を免れて
も、次のフィルタ104により通過を阻まれ、これによ
り、水銀付着粉体を完全に除かれた空気が、エアダクト
108及びフィルタ110を経由して外部へ放出される。
【0030】
【発明の効果】請求項1,3の発明では、廃棄蛍光管の
破砕、破砕物からの水銀付着粉体及び小径破砕片の取出
し、及び水銀付着粉体及び小径破砕片の相互の分離を経
て、廃棄蛍光管内の水銀付着粉体を効果的に取出すこと
ができる。
【0031】請求項2,4の発明では、水銀付着粉体及
び小径破砕片の混合物へ加圧空気を吹き付けて、水銀付
着粉体を空中へ舞い上がらせることにより、水銀付着粉
体及び小径破砕片の混合物から水銀付着粉体を効果的に
分離することができる。
【0032】請求項5の発明では、傾斜通路に堰を設
け、堰を乗り越えて流下しようとする水銀付着粉体及び
小径破砕片の混合物へ向かって加圧空気を吹き付けるの
で、水銀付着粉体を効率良く分離できる。
【0033】請求項6の発明では、ふるい及び傾斜通路
が、一体的な結合状態になっていて、共通の振動付与手
段により振動させられるので、ふるいのふるい機能、傾
斜通路における水銀付着粉体及び小径破砕片の移動、並
びに水銀付着粉体及び小径破砕片の堰の乗り越えを円滑
化及び適切化できる。
【0034】請求項7の発明では、廃棄蛍光管の処理に
あたり、水銀付着粉体、小径破砕片、大径破砕片、及び
管端金具を効率良く分級できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄蛍光管処理装置の全体図である。
【図2】図1の端末具の内面に沿う断面で破砕部を含む
範囲を示す断面図である。
【符号の説明】
10 廃棄蛍光管処理装置(処理装置) 12 破砕部(破砕手段) 18 破砕筒部(破砕用壁体) 20 細目分級筒(ふるい) 22 粗目分級筒 32 スクリューコンベヤ(回転スクリュー部材) 54 流下通路(比重差分離手段、傾斜通路) 62 堰(比重差分離手段) 64 エアノズル(比重差分離手段、加圧空気噴射手
段) 86 モータ(振動付与手段) 88 クランク板(振動付与手段) 92 クランクアーム(振動付与手段) 106 吸気コンプレッサ(比重差分離手段、吸引手
段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)廃棄蛍光管を破砕し、(b)破砕
    物からふるい(20)により水銀付着粉体及び小径破砕片を
    取出し、(c)前記小径破砕片及び前記水銀付着粉体を
    比重差により相互に分離する、ことを特徴とする廃棄蛍
    光管の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記小径破砕片及び前記水銀付着粉体の
    分離は、混合状態の前記小径破砕片及び前記水銀付着粉
    体へ加圧空気を吹き付けて、前記水銀付着粉体を空中へ
    舞い上がらせ、舞い上がった前記水銀付着粉体を吸引す
    ることにより行うことを特徴とする請求項1記載の廃棄
    蛍光管の処理方法。
  3. 【請求項3】 (a)廃棄蛍光管を破砕する破砕手段(1
    2)、(b)破砕物から水銀付着粉体及び小径破砕片を取
    り出すふるい(20)、及び(c)取り出された前記小径破
    砕片及び前記水銀付着粉体を相互に分離する比重差分離
    手段(54,62,64,106)、を有していることを特徴とする廃
    棄蛍光管の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記比重差分離手段(54,62,64,106)は、
    混合状態の前記小径破砕片及び前記水銀付着粉体へ加圧
    空気を吹き付けて前記水銀付着粉体を空中へ舞い上がら
    せる加圧空気噴射手段(64)、及び舞い上がった前記水銀
    付着粉体を吸引する吸引手段(106)を含むことを特徴と
    する請求項3記載の廃棄蛍光管の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記比重差分離手段(54,62,64,106)は、
    混合状態の前記水銀付着粉体及び前記小径破砕片を流下
    させる傾斜通路(54)、前記傾斜通路(54)に設けられた堰
    (62)、前記堰(62)を乗り越えようとする前記水銀付着粉
    体及び前記小径破砕片へ向かって下流側から加圧空気を
    吹き付ける前記加圧空気噴射手段(64)を含むことを特徴
    とする請求項4記載の廃棄蛍光管の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ふるい(20)及び前記傾斜通路(54)
    は、一体的に結合し、共通の振動付与手段(86,88,92)に
    より振動を付与されるようになっていることを特徴とす
    る請求項5記載の廃棄蛍光管の処理装置。
  7. 【請求項7】 (a)投入された廃棄蛍光管を回転スク
    リュー部材(32)と破砕用壁体(18)との間に挟んで破砕
    し、(b)破砕物を前記回転スクリュー部材(32)により
    斜め上方へ細目分級筒(20)へ送って前記細目分級筒(20)
    により水銀付着粉体及び小径破砕片を取出し、(c)残
    りの破砕物を前記回転スクリュー部材(32)により前記細
    目分級筒(20)よりさらに斜め上方の粗目分級筒(22)へ送
    って管端金具より径の小さい大径破砕片を前記粗目分級
    筒(22)により取出し、(d)前記回転スクリュー部材(3
    2)の上端部から前記管端金具を取出し、(e)前記細目
    分級筒(20)において取り出された前記水銀付着粉体及び
    前記小径破砕片の混合物を堰(62)付きの傾斜通路(54)に
    おいて流下させ、(f)前記堰(62)を乗り越えようとす
    る前記水銀付着粉体及び前記小径破砕片へ向かって下流
    側から加圧空気を吹き付けて前記水銀付着粉体を舞い上
    がらせ、(g)舞い上がった前記水銀付着粉体を吸引
    し、(h)これらに並行して、前記回転スクリュー部材
    (32)、前記細目分級筒(20)、前記粗目分級筒(22)、及び
    前記傾斜通路(54)に振動を付与する、ことを特徴とする
    廃棄蛍光管の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101460605B1 (ko) * 2013-03-08 2014-11-11 강은혜 폐 전기,전자 제품 재활용 장치
CN105344696A (zh) * 2015-08-11 2016-02-24 上海绿环机械有限公司 一种废灯管处理回收系统以及工艺
CN107384365A (zh) * 2016-05-17 2017-11-24 陕西安信显像管循环处理应用有限公司 荧光粉回收处理工艺

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