JPH0824318A - 流動性物質のマイクロ波加熱滅菌方法およびマイクロ波加熱滅菌装置 - Google Patents

流動性物質のマイクロ波加熱滅菌方法およびマイクロ波加熱滅菌装置

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JPH0824318A
JPH0824318A JP6163988A JP16398894A JPH0824318A JP H0824318 A JPH0824318 A JP H0824318A JP 6163988 A JP6163988 A JP 6163988A JP 16398894 A JP16398894 A JP 16398894A JP H0824318 A JPH0824318 A JP H0824318A
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JP
Japan
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container
microwave
sterilization
heating
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP6163988A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Yoshida
知行 吉田
Morio Kikuchi
守夫 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KINDAI TECHNO RES KK
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
KINDAI TECHNO RES KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by KINDAI TECHNO RES KK, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical KINDAI TECHNO RES KK
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Pending legal-status Critical Current

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速,安全,確実かつ効率のよい流動性物質
の加熱滅菌を可能にする。 【構成】 マイクロ波加熱室8において、流動性物質が
充填された容器を保持する容器保持台5に対して、前記
流動性物質がマイクロ波照射を受けて滅菌するために必
要な温度に達するまでの間、振動モータ11により振動を
加え、容器を一様に加熱して局所的な加熱不足や過熱を
防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動性物質のマイクロ
波加熱滅菌方法およびその方法を採用したマイクロ波加
熱滅菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波による滅菌方法は種々に知ら
れており、特に水分を含む食品や医薬品の滅菌処理を短
時間で行う方法として注目されている。
【0003】しかしながら、マイクロ波照射だけで流動
性物質を加熱するとき、滅菌温度条件の制御はかなり困
難である。時として被加熱物が部分的に加熱されて品質
劣化を生じやすいことが知られている。そのため、被滅
菌物をマイクロ波加熱により滅菌温度まで加熱した後、
滅菌温度に一定時間保つため、マイクロ波を間欠照射に
切り換えるか、またはマイクロ波の出力を30%以下に落
とす方法が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、薬品を充填し
た容器を考えてみると、その容器の内容積の数パーセン
トは気体が占めていることが多い。この容器を静置状態
でマイクロ波を照射すると、主として加熱されているの
は容器内の薬液だけであって、薬液に接触していない気
体部分の空間の容器壁、あるいは容器に設けられた摺動
密封栓はほとんど加熱されない。これは、容器がプラス
チック製またはガラス製であって、また摺動密封栓もブ
チルゴム製であるために高周波損失が低いことと、容器
の壁面が薄肉であるために放熱効率がよく、熱が発散し
てしまうからである。
【0005】このため、容器の薬液が雑菌などの生存を
許さない温度以上の加熱処理をしても、容器の内部気体
に接する容器壁部分は低温であるために、その内壁に接
着した雑菌が死滅しないという問題がある。
【0006】また、一般に雑菌などの生存を許さない温
度は薬液の沸点温度を超えており、その温度まで薬液を
昇温すると沸騰を起こし、容器内は過大な蒸気圧にな
り、摺動密封栓を押し出して容器内の薬液を外に流出さ
せてしまうという問題もある。
【0007】本発明は、前記従来の問題を解決し、良好
なる加熱滅菌処理を可能にする流動性物質のマイクロ波
加熱滅菌方法、およびその方法を良好に採用でき、しか
も容器内の流動性物質の流出を防げるマイクロ波加熱滅
菌装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の流動性物質のマイクロ波加熱滅菌方法は、
マイクロ波透過性の材料で形成された筒の両端に摺動密
封栓を備えた容器の中に充填された流動性物質を、マイ
クロ波照射によって加熱滅菌する方法において、前記容
器内の流動性物質がマイクロ波照射を受けて、滅菌する
ために必要な温度に達するまでの間、前記容器に振動を
与えることを特徴とする。
【0009】また前記目的を達成するため、本発明のマ
イクロ波加熱滅菌装置は、マイクロ波透過性の材料で形
成された筒の両端に摺動密封栓を備え、内部に流動性物
質を充填した容器を支持し、かつ容器内の圧力が外部圧
力より高くなったときに前記摺動密封栓の移動を阻止す
る保持部を有する容器保持手段と、前記容器内の流動性
物質をマイクロ波照射によって加熱滅菌するマイクロ波
加熱手段と、前記容器内の流動性物質がマイクロ波照射
を受けて滅菌するために必要な温度に達するまでの間、
前記容器に振動を与える加振手段とを備えたことを特徴
とする。
【0010】また前記容器内の流動性物質を振動させな
がら前記マイクロ波加熱手段によって滅菌温度まで昇温
させた後、滅菌が終了するまで滅菌温度を維持する加熱
保持手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】前記本発明に係る流動性物質のマイクロ波加熱
滅菌方法およびマイクロ波加熱滅菌装置では、プラスチ
ック,ガラスなとのマイクロ波透過性の材料で形成され
た筒の両端に摺動密封栓を備えた容器に振動を加えなが
らマイクロ波照射を行うため、容器内に充填された流動
性物質の全体が一様に加熱されて局所的に加熱不足や過
熱が生じないので、短時間で安全かつ確実に加熱滅菌さ
れ、しかも一連の滅菌工程の連続実施が可能になる。
【0012】また前記摺動密封栓の移動を阻止する保持
部を設けることで、流動性物質の容器外への流出が防止
される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図2は本発明に係るマイクロ波加熱滅菌方
法および装置の一実施例に用いられる容器の断面図であ
り、1は、両端にそれぞれ摺動密封栓2,3を備え、内
部に流動性物質4が充填される筒状の容器である。
【0015】図3は前記容器を支持する容器保持台の断
面図であり、容器保持台5は、高周波損失の少ない誘電
材で形成された箱状体であって、容器保持台5の一方の
立壁5aに設けられた突状の支持座6、および他方の立
壁5bに設けられた座ぐり部7間で容器1を挟持するよ
うになっている。図3における寸法Lは、摺動密封栓
2,3が、容器1内の圧力が生じても一定の位置を保つ
のに必要な寸法であり、支持座6と座ぐり部7の面間寸
法によって保障されるようになっている。
【0016】図4は前記容器保持台における容器の保持
状態を示す平面図であり、所定の個数の容器1を並列に
載置させ、この容器保持台5と共にコンベアによって、
後述するマイクロ波加熱室と加熱保持室の間を断続的に
移送する。
【0017】図1は本発明に係るマイクロ波加熱滅菌方
法の一実施例を実施するための本発明に係るマイクロ波
加熱滅菌装置の一実施例の構成図であり、マイクロ波加
熱室8と加熱保持室16とは、それぞれ中間通路20で連結
されており、両室8,16の中を前記容器保持台5が断続
的に移送するためのコンベア19が設置されている。マイ
クロ波加熱室8には、マイクロ波Mを照射するための照
射管9が設けてあり、導波管を介してマイクロ波発振器
10に結合されている。またマイクロ波加熱室8の下部に
は、容器保持台5を搭載するための台座12が振動モータ
11に伝達軸21を介して結合されている。
【0018】入口通路17からコンベア19によって搬送さ
れてきた容器保持台5は台座12に搭載される。この状態
で前記振動モータ11によって生じた振動エネルギは伝達
軸21を伝わって容器保持台5から前記容器1に移り、こ
の容器1内の流動性物質4が伝達された振動エネルギに
よって撹拌混合を起こす。このマイクロ波加熱室8で容
器1は、振動を受けながらマイクロ波の照射によって、
急速に滅菌温度にまで昇温する。ここで滅菌温度に到達
した容器保持台5は、次にコンベア19によって加熱保持
室16に移送される。
【0019】加熱保持室16には、雑菌などの生存を許さ
ない温度に保つための空気加熱器14と送風機15とが導管
13を介して接触し、加熱された空気が加熱保持室16を常
時循環するようになっている。
【0020】以上のように加熱保持室16で加熱処理され
た容器保持台5は、コンベア19によって出口通路18を通
過し、次の工程(通常は冷却工程)へと移行される。
【0021】このように一連の工程を連続的に実施でき
るので、省力化が図れるばかりではなく、昇温と保持の
温度調節機能が装置内に組み込まれているために、加熱
条件の制御が容易で信頼性の高い雑菌処理をすることが
できるのである。
【0022】上述したマイクロ波加熱滅菌方法および装
置は、特に医薬品産業および食品産業分野において有効
であって、プラスチック,ガラスなどのマイクロ波透過
性の材料で形成された筒の両端に摺動密封栓2,3を備
えた容器1の中に充填された流動性物質4を、短時間で
経済的に加熱滅菌することができる。
【0023】なお、本発明において滅菌することのでき
る流動性物質の代表例としては、容器に充填された注射
剤はもちろんのこと、ガラス瓶に封入されたドリンク
剤,健康飲料などにも活用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流動性物
質のマイクロ波加熱滅菌方法は、請求項1記載の方法に
よれば、容器に振動を加えながらマイクロ波照射を行う
ため、流動性物質および部分的に気体が介在した容器で
あっても、全体を一様に加熱することができるため、局
所的な加熱不足や過熱が起こらず、加熱不足による微生
物の生存がないとともに、過熱による品質劣化が起こら
ず、迅速,安全,確実かつ効率よく流動性物質の加熱滅
菌をすることができる。
【0025】また本発明のマイクロ波加熱滅菌装置は、
請求項2記載の構成によれば、請求項1記載の方法にお
ける効果に加えて、摺動密封栓の抜き出しを防止できる
ので、大気圧下の操作でも安全かつ確実に加熱滅菌をす
ることができる。
【0026】請求項3記載の構成によれば、昇温工程を
終えた容器を加熱保持手段へ移送して一定時間だけ保持
温度に保つことで、一連の滅菌工程を連続的に実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロ波加熱滅菌装置の一実施
例の構成図である。
【図2】本実施例の流動性物質を充填した状態の容器の
断面図である。
【図3】容器を容器保持台に取り付けたときの断面図で
ある。
【図4】容器を容器保持台へ載置したときの平面図であ
る。
【符号の説明】
1…容器、 2,3…摺動密封栓、 4…流動性物質、
5…容器保持台、 6…支持座、 7…座ぐり部、
8…マイクロ波加熱室、 9…照射管、 10…マイクロ
波発振器、 11…振動モータ、 12…台座、 13…導
管、 14…空気加熱器、 15…送風機、 16…加熱保持
室、 19…コンベア、 20…中間通路、 21…伝達軸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波透過性の材料で形成された筒
    の両端に摺動密封栓を備えた容器の中に充填された流動
    性物質を、マイクロ波照射によって加熱滅菌する方法に
    おいて、前記容器内の流動性物質がマイクロ波照射を受
    けて、滅菌するために必要な温度に達するまでの間、前
    記容器に振動を与えることを特徴とする流動性物質のマ
    イクロ波加熱滅菌方法。
  2. 【請求項2】 マイクロ波透過性の材料で形成された筒
    の両端に摺動密封栓を備え、内部に流動性物質を充填し
    た容器を支持し、かつ容器内の圧力が外部圧力より高く
    なったときに前記摺動密封栓の移動を阻止する保持部を
    有する容器保持手段と、前記容器内の流動性物質をマイ
    クロ波照射によって加熱滅菌するマイクロ波加熱手段
    と、前記容器内の流動性物質がマイクロ波照射を受けて
    滅菌するために必要な温度に達するまでの間、前記容器
    に振動を与える加振手段とを備えたことを特徴とするマ
    イクロ波加熱滅菌装置。
  3. 【請求項3】 前記容器内の流動性物質を振動させなが
    ら前記マイクロ波加熱手段によって滅菌温度まで昇温さ
    せた後、滅菌が終了するまで滅菌温度を維持する加熱保
    持手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のマイク
    ロ波加熱滅菌装置。
JP6163988A 1994-07-15 1994-07-15 流動性物質のマイクロ波加熱滅菌方法およびマイクロ波加熱滅菌装置 Pending JPH0824318A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100706194B1 (ko) * 2005-11-21 2007-04-12 박영상 분체 살균 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100706194B1 (ko) * 2005-11-21 2007-04-12 박영상 분체 살균 장치

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