JPH08243137A - 視力回復訓練装置 - Google Patents

視力回復訓練装置

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JPH08243137A
JPH08243137A JP7053989A JP5398995A JPH08243137A JP H08243137 A JPH08243137 A JP H08243137A JP 7053989 A JP7053989 A JP 7053989A JP 5398995 A JP5398995 A JP 5398995A JP H08243137 A JPH08243137 A JP H08243137A
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target
optical
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JP7053989A
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English (en)
Inventor
Tooru Motohida
融 元日田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気を散らすことなく、集中して、視力回復訓
練を行うことができるようにする。 【構成】 筐体126の内部にLCDパネル123を配
置し、そこに所定の視標を表示する。LCDパネル12
3に表示された視標の虚像を、光学系122を介して観
察させるようにし、光学系122とLCDパネル123
の相対的距離を変更して、遠方視標と近方視標を交互に
訓練者に観察させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は視力回復訓練装置に関
し、特に気を散らすことなく、集中して効果的に、視力
回復訓練を行うことができるようにした視力回復訓練装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】1993年の臨床眼科学会において、都
立駒込病院眼科の福与医師により、老眼に対する調節訓
練と題した、発表が行われている。この発表において
は、遠方(5m以上)の視標と近方(50cm以内)の
視標を、一定の周期で繰り返し見る訓練を毎日続けた結
果、訓練以前よりも近くで、ものが見えるようになった
ことが臨床データとともに示されている。
【0003】図20と図21は、この訓練を模式的に表
している。すなわちこの訓練では、例えば図20に示す
ように、左右の眼で、窓210の外の景色220を所定
の時間凝視した後、図21に示すように、手に持ったペ
ン230を所定の時間凝視するようにする。そして、こ
の図20と図21に示す状態を交互に周期的に反復、実
行する。
【0004】図20に示すように、窓210を介して景
色220を見る場合においては、遠方の像を見ることに
なるため、図22に示すように、眼球1(1L,1R)
の水晶体2(2L,2R)は、それぞれ毛様体筋3(3
L,3R)により薄くなるように調節される。これによ
り、遠方の景色220を明瞭に見ることができる。
【0005】これに対して図21に示すように、ペン2
30を見る場合においては、図23に示すように、水晶
体2(2L,2R)が図22に示す場合(遠方の画像を
見る場合)に比べて厚くなる。これにより、より近い位
置にあるペン230を明瞭に見ることができる。
【0006】さらにまた、図24に示すように、遠方の
景色220を見る場合においては、左右の眼球1L,1
Rと、凝視している景色220とを結ぶ線がなす角度で
定義される輻輳角θAが、図25に示すように、より近
い位置のペン230を見る場合の輻輳角θBより小さく
なる。
【0007】したがって、図20と図21に示したよう
に、遠方の像と近方の像を交互に繰り返し見ることで、
水晶体2(2L,2R)をより厚くしたり、より薄くし
たりすることができるように訓練される。その結果、い
わゆる遠視、あるいは近視が改善される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの訓練
は、簡便にどこでも行うことができる訓練ではあるが、
あまりにも簡単な訓練であるが為に、視力回復訓練を行
う者が、その訓練を行うことに対して集中することが困
難となり、その訓練を継続的に行うことが困難となる課
題があった。その結果、視力も効果的に回復させること
ができない課題があった。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、視力回復訓練を受ける者が、飽きることな
く、集中して、その訓練を行うことができるようにし、
以てより効果的な視力の回復を実現することができるよ
うにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の視力回
復訓練装置は、視力回復訓練者の視力を回復するための
視標を電気的に表示する表示手段と、視力回復訓練者に
観察させる、表示手段に表示された視標の光学的な像を
形成する光学手段と、表示手段と光学手段との距離を調
整する距離調整手段とを備えることを特徴とする。
【0011】視力回復訓練者の視力を回復する訓練の条
件として、指標の種類、表示手段と光学手段との距離、
視標の呈示時間、および繰り返し回数のうち少なくとも
2つを入力する条件入力手段をさらに設けることができ
る。
【0012】条件入力手段により設定入力された複数の
条件を記憶する条件記憶手段と、条件記憶手段に記憶さ
れている条件のうち所定のものを設定する設定手段とを
さらに設けることができる。
【0013】条件を表示する条件表示手段をさらに設け
ることができる。
【0014】光学手段には、表示手段に表示された視標
の虚像を形成させることができる。
【0015】距離調整手段には、表示手段と光学手段と
の距離を連続的に調整させることができる。あるいは、
予め設定された複数の距離の中から所定のものを選択し
て、表示手段と光学手段との距離を調整させることがで
きる。
【0016】距離調整手段には、視力回復訓練者に近方
の像を観察させるとき表示手段に表示された視標の像を
光学手段に案内し、遠方の像を観察させるとき、外部の
像を案内させることができる。
【0017】距離調整手段には、表示手段を、光学手段
の光軸上の位置と光軸外の位置との間で移動させること
ができる。
【0018】距離調整手段には、表示手段に表示された
視標の明るさと、外部の像の明るさで切り換えることが
できる。
【0019】表示手段には、近方の視標を表示する第1
の表示手段と、遠方の視標を表示する第2の表示手段と
を設け、距離調整手段には、第1の表示手段に表示され
た視標または第2の表示手段に表示された視標のいずれ
か一方を選択して光学手段に案内させることができる。
【0020】距離調整手段には、第1の表示手段に表示
された視標の明るさと、第2の表示手段に表示された視
標の明るさとを切り換えさせたり、第1の表示手段を、
光学手段の光軸上の位置と光軸外の位置との間で移動さ
せることができる。
【0021】第1の表示手段と第2の表示手段は回転板
上に配置させ、距離調整手段には、回転板を回転させ
て、第1の表示手段または第2の表示手段を光学手段に
対向させることができる。
【0022】請求項15に記載の視力回復訓練装置は、
視力回復訓練者の視力を回復するための視標を電気的に
表示する表示手段と、表示手段に表示する複数の視標を
記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている複数の
視標の中から表示手段に実際に表示するものを選択する
視標選択手段と、視力回復訓練者に観察させる、表示手
段に表示された視標の光学的な像を形成する光学手段と
を備えることを特徴とする。
【0023】表示手段に表示された視標の訓練者の識別
結果を入力する識別結果入力手段と、識別結果入力手段
より入力された識別結果の正否を判定し、判定結果を出
力する出力手段とをさらに設けることができる。
【0024】この場合、識別結果入力手段より入力され
た識別結果を記憶する識別結果記憶手段をさらに設けた
り、計時動作を行う計時手段をさらに設け、識別結果記
憶手段には、視力回復訓練を行った時点における計時手
段の出力も記憶させることができる。
【0025】出力手段には、音声信号により判定結果を
出力させることができる。
【0026】視標選択手段には、視力回復訓練の周期毎
に視標を変更させたり、表示手段と光学手段との距離を
調整する距離調整手段をさらに設け、視標選択手段に
は、表示手段と光学手段との距離に対応して視標を変更
させることができる。
【0027】請求項22に記載の視力回復訓練装置は、
視力回復訓練者の視力を回復するための左眼用の視標と
右眼用の視標とを、それぞれ電気的に表示する左眼用表
示部と右眼用表示部とを有する表示手段と、視力回復訓
練者に観察させる、表示手段に表示された左眼用の視標
と右眼用の視標の光学的な像をそれぞれ形成する光学手
段と、視力回復訓練者の左眼と右眼に対する左眼用の視
標の像と右眼用の視標の像の輻輳角を調整する輻輳角調
整手段とを備えることを特徴とする。
【0028】輻輳角調整手段には、輻輳角を、表示手段
と光学手段との距離に対応して調整させることができ
る。
【0029】輻輳角調整手段には、左眼用表示部と右眼
用表示部との距離を調整させたり、左眼用表示部におけ
る左眼用の視標の表示域と、右眼用表示部における左眼
用の視標の表示域との距離を調整させることができる。
【0030】左眼用表示部と右眼用表示部の組み立て時
におけるずれを補正する補正手段をさらに設けることが
できる。
【0031】請求項27に記載の視力回復訓練装置は、
視力回復訓練者の視力を回復するための左眼用の視標と
右眼用の視標とをそれぞれ電気的に表示する左眼用と右
眼用の表示手段と、視力回復訓練者に観察させる、表示
手段に表示された左眼用の視標と右眼用の視標の光学的
な像をそれぞれ形成する左眼用と右眼用の光学手段と、
左眼用の表示手段と左眼用の光学手段との距離と、右眼
用の表示手段と右眼用の光学手段との距離を、それぞれ
独立に調整する距離調整手段とを備えることを特徴とす
る。
【0032】
【作用】請求項1に記載の視力回復訓練装置において
は、表示手段に電気的に表示された視標の像が、光学手
段により形成され、この像が視力回復訓練者により観察
される。そして、表示手段と光学手段との距離が調整さ
れる。その結果、像がより遠い位置、あるいは近い位置
に表示されることとなり、その像を見ているだけで、自
動的に自らの水晶体を厚くしたり、薄くしたりする訓練
を行うことができる。その結果、飽きずに、集中して、
視力回復訓練を行うことが可能となる。
【0033】請求項15に記載の視力回復訓練装置にお
いては、記憶手段に記憶されている複数の視標の中から
所定のものが選択され、表示手段に表示される。したが
って、変化に富んだ視標を表示させることが可能とな
り、視力回復訓練者を飽きさせることなく、視力回復訓
練を行うことが可能となる。
【0034】請求項22に記載の視力回復訓練装置にお
いては、左眼用と右眼用の視標の像の輻輳角が調整され
るようになされている。したがって、視力回復訓練中に
おける眼球の疲労を抑制することが可能となる。
【0035】請求項27に記載の視力回復訓練装置にお
いては、左眼用の表示手段と左眼用の光学手段との距離
と、右眼用の表示手段と右眼用の光学手段との距離が、
それぞれ独立に調整される。したがって左右の眼の視力
が異なる場合においても、適切な訓練を行うことができ
る。
【0036】
【実施例】図1は、本発明の視力回復訓練装置の構成例
(片眼用)を示すブロック図である。この実施例におい
ては、視標呈示部20が、視標呈示部制御装置40によ
り制御されるようになされている。視標呈示部制御装置
40は、視標画像制御回路41と、視標距離制御回路4
2とを有しており、それぞれ視標呈示部20に表示する
視標を制御するとともに、その視標を表示する位置(距
離)を制御するようになされている。
【0037】例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、
EEPROMなどの不揮発性のメモリなどにより構成さ
れる記憶装置30は、内部に、視標画像記憶部31、訓
練設定記憶部32、訓練結果記憶部33、および訓練説
明記憶部34を有している。視標画像記憶部31には、
視標呈示部20に表示される複数の視標が予め記憶され
ている。訓練設定記憶部32には、各視力回復訓練者の
為に設定された訓練の条件が記憶されるようになされて
いる。訓練結果記憶部33には、視力回復訓練者が行っ
た訓練結果が記憶されるようになされている。また、訓
練説明記憶部34には、訓練者に対して行われる訓練に
対する説明が、予め記憶されている。
【0038】設定入力装置50は、各訓練者に対して行
う訓練の条件を入力したり、訓練設定記憶部32に記憶
させた条件を読み出して、モニタ51に出力、表示さ
せ、確認するとき操作される。また、操作装置60は、
訓練者が訓練をスタートさせたり、あるいは訓練の最中
において、視標に対する認識結果を入力するとき操作さ
れる。
【0039】画像入力部70は、図示せぬ、例えばビデ
オやテレビなどの出力する画像を取り込み、これを一種
の視標として、視標呈示部制御装置40に供給する。ま
た、視標呈示部制御装置40は、音声入力部80より入
力された音声信号を、音声制御回路81を介して取り込
み、音声出力部82に出力するようになされている。
【0040】時計12は、常時計時動作を行っており、
その時刻情報を視標呈示部制御装置40に供給してい
る。電源部10は、各部に必要な電力を供給するように
なされている。
【0041】図2は、視標呈示部20の構成例を表して
いる。同図に示すように、筐体126の左側端部には、
接眼部121が設けられており、視力回復訓練者がこの
接眼部121から筐体126の内部を覗き、レンズによ
り構成される光学系122を介して、LCDパネル12
3の像を観察するようになされている。
【0042】LCDパネル123は、パネル移動台12
4上に載置されている。パネル移動台124には、ラッ
ク124Aが形成されており、このラック124Aと噛
合するギア125をモータ120で回転させることによ
り、LCDパネル123と、光学系122の相対的距離
が調整されるようになされている。
【0043】この実施例においては、視標呈示部20に
おいて、視標の虚像が観察されるようになされている。
【0044】すなわち、図3に示すように、光学系12
2の前側焦点をF2、後ろ側焦点F1とするとき、LCD
パネル123は、後ろ側の焦点F1と光学系122の間
の焦点距離fの範囲内に配置される。その結果、前側焦
点F2側より、光学系122を介してLCDパネル12
3に表示された視標を観察すると、より拡大された視標
の虚像123aを見ることができる。
【0045】図4に示すように、光学系122とLCD
パネル123との距離をX1とすると、虚像123a
は、光学系122から距離Y1の位置に形成される。
【0046】これに対して図5に示すように、光学系1
22とLCDパネル123との距離をX1より大きい距
離X2とすると、虚像123aは、光学系122から距
離Y2の位置に形成される。
【0047】このようにして、光学系122とLCDパ
ネル123の距離を適宜調整することにより、より近方
の像(図4に示す虚像)と、より遠方の像(図5に示す
虚像)を訓練者に観察させることができる。
【0048】シミュレーションを行った結果、光学系1
22とLCDパネル123との距離Xを38mm、47m
m、または48mmとすると、それぞれの場合における画
角θ、光学系122から虚像までの距離Y、および虚像
の大きさは、次の表に示すようになる。
【0049】
【表1】
【0050】次に、図1と図2に示した実施例の動作に
ついて説明する。最初に眼科医などが設定入力装置50
を操作して、視力回復訓練者(患者)の訓練条件を入力
する。この条件は、各訓練者毎に、その視力に対応して
異なるものとなる。この訓練条件としては、例えば、視
標の種類(形状、大きさ、明るさ、色等)、遠方視標の
表示位置と、近方視標の表示位置が入力される。さらに
また、遠方視標の呈示時間、近方視標の呈示時間、遠方
視標と近方視標の呈示の繰り返し回数、などが入力され
る。視標呈示部制御装置40は、設定入力装置50より
これらの条件が入力されたとき、その条件をモニタ51
に表示させるとともに、記憶の指令が入力されたとき、
この条件を記憶装置30の訓練設定記憶部32に記憶さ
せる。
【0051】次に医者、訓練士、あるいは視力回復訓練
者が設定入力部50または操作装置60を操作して、記
憶された条件のうち、その訓練者が行う訓練の条件を選
択する番号を入力し、その条件を指定するとともに、視
力回復訓練の開始を指令すると、視標呈示部制御装置4
0は、記憶装置30の訓練説明記憶部34に記憶されて
いる必要な説明を適時読み出し、音声制御回路81を介
して、音声出力部82に出力する。これにより、視力回
復訓練者に視力回復訓練の音声による説明が行われる。
【0052】そして、視標呈示部制御装置40は、さら
に、訓練設定記憶部32に記憶されている条件のうち、
指定された番号の条件を読み出し、その条件にしたがっ
て、LCDパネル123に所定の遠方視標と、近方視標
を、交互に所定時間ずつ繰り返し表示させる。これは、
視標距離制御回路42が条件に従ってモータ120を駆
動し、LCDパネル123と光学系122の相対的距離
を調整することで実現される。視力回復訓練者は、接眼
部121から筐体126の内部をのぞき込み、遠方用と
近方用の視標の虚像を繰り返し見ることになる。この場
合において訓練者は、虚像以外の像を見ることができな
いため(筐体126からの像のみを観察することができ
るため)、訓練中に気が散る様なことがなく、集中して
訓練を受けることができる。
【0053】本訓練では、視標の呈示距離範囲は重要な
意味を持つ。眼の調節系が調節できる範囲を大きく越え
て訓練指標を見る場合は非常に疲れることにもなり、ま
た容易に調節できる範囲では訓練の効果が少ない。
【0054】本発明では、最適な虚像の呈示距離が設定
できるように設計されている。視標呈示部制御装置40
の視標距離制御回路42は、モータ120を駆動し、L
CDパネル123と光学系122の相対的距離を連続的
に変化させる。例えば訓練者が遠視である場合において
は、呈示される虚像は、焦点調節可能な最も近い距離よ
りわずかに近方の位置と、より遠方の虚像の間を連続的
に所定時間(所定回数)往復する。逆に訓練者が近視で
ある場合においては、呈示される虚像は、焦点調節可能
な最も遠い位置よりわずかに遠い位置と、より近い位置
の間を連続的に所定時間(所定回数)往復する。そして
訓練者は、虚像を鮮明に見ることができたとき、操作装
置60を操作して、その位置(距離)を入力する。視標
呈示部制御装置40は、操作装置60が操作されたタイ
ミングにおける虚像123aの表示位置を訓練結果記憶
部33に記憶させる。
【0055】このようにして、訓練結果記憶部33に
は、各訓練者が行った訓練結果が記憶される。なお、こ
のとき、視標呈示部制御装置40は、時計12の時刻情
報の入力を受け、訓練を行った日付情報を訓練結果と対
応して記憶させる。
【0056】設定入力装置50または操作装置60を操
作して、訓練結果の読み出しを指令すると、視標呈示部
制御装置40は、訓練結果記憶部33に記憶されてい
る、その訓練者の過去の訓練結果を読み出し、モニタ5
1またはLCDパネル123に表示する。これにより医
者または訓練者は、訓練の進み具合(視力の回復具合)
を確認することができる。このため、視力回復訓練の効
果をより明確に認識することができ、視力回復訓練の継
続を動機付けすることができる。
【0057】視標画像制御回路41は、訓練設定記憶部
32に記憶されている条件にしたがって、視標画像記憶
部31に記憶されている視標のうち、所定のものを選択
し、LCDパネル123に表示させる。訓練設定記憶部
32に、訓練の条件としてそのように設定しておけば、
例えばLCDパネル123と光学系122の相対的距離
が連続的に変更されるとき、表示される視標を相対的距
離に対応して変更させるようにすることもできる。この
ようにすれば、訓練者が認識しやすい視標と、認識しに
くい視標とを識別することができ、より正確な視力の回
復状態を知ることができる。また、訓練者も、常に同一
の視標が表示される場合に比べて、興味を持って訓練を
受けることが可能となる。
【0058】訓練設定記憶部32には、各訓練者毎に予
め設定された訓練条件が記憶される。このため、設定入
力装置50を毎回操作して、訓練条件を設定する必要が
なくなり、各訓練者毎に、訓練条件を設定、記憶してお
けば、その訓練者の番号(ID)を入力したとき、その
番号(ID)に対応する訓練条件を訓練設定記憶部32
から読み出し、直ちにその条件で訓練を開始することが
可能になる。
【0059】なお、訓練中に音声入力部80よりBGM
を取り込み、音声制御回路81を介して、音声出力部8
2から出力させるようにすることもできる。そのように
すれば、訓練者を、よりリラックスさせて訓練させるこ
とができる。
【0060】図3乃至図5に示したように、視標呈示部
20において虚像を観察させるのではなく、実像を観察
させるようにすることも可能であるが、そのようにする
と、光学系122とLCDパネル123を、焦点距離f
以上離間させなければならず、さらに観察位置も光学系
122から焦点距離f以上離間させなければならないた
め、最低でも、焦点距離fの2倍以上の距離が必要とな
る。このため、装置が大型化する。そこで、図3乃至図
5に示したように、虚像として表示するようにすること
が好ましい。
【0061】図6は、視標呈示部20の他の構成例を表
している。この実施例においては、筐体126の接眼部
121の反対側(右側)の端部に、透過窓128が設け
られている。そして、LCDパネル123からの光がハ
ーフミラー127で反射され、光学系122を介して、
接眼部121より、観察している訓練者の眼球に案内さ
れるとともに、透過窓128の外の像からの光が、ハー
フミラー127および光学系122を介して訓練者の眼
球に案内されるようになされている。
【0062】すなわちこの実施例においては、LCDパ
ネル123に遠方用の視標(あるいは近方の視標)を表
示して、その視標をハーフミラー127を介して訓練者
に観察させるとともに、さらにより遠方(あるいはより
近方)の視標を訓練者に観察させたい場合においては、
LCDパネル123の電源がオフされるようになされて
いる。このため、LCDパネル123からの光が殆どな
くなるため、明るさの違いから訓練者は、ハーフミラー
127と透過窓128を介して、外部の図示せぬ像(景
色)を観察することができる。これにより、より遠い像
(あるいはより近い像)を訓練者に観察させることがで
きる。
【0063】勿論、LCDパネル123には、近方視標
だけを表示し、遠方視標は外部の像としてもよい。
【0064】図7は、さらに他の実施例を表している。
この実施例においては、透過窓128の内側に、液晶シ
ャッタ128Aが設けられている。その他の構成は、図
6における場合と同様である。すなわちこの実施例にお
いては、LCDパネル123に表示された像が観察され
る場合、透過窓128からの光が、ハーフミラー127
を介して訓練者に観察されないように、液晶シャッタ1
28Aが閉じられる。その結果、観察者は、LCDパネ
ル123に表示された像をより鮮明に観察することがで
きる。
【0065】これに対して透過窓128を介して外部の
像を観察する場合においては、LCDパネル123の電
源がオフされるとともに、液晶シャッタ128Aが開放
される。その結果、訓練者は、液晶シャッタ128Aと
透過窓128を介して外部の像(景色)を観察すること
ができる。
【0066】図7の実施例においては、図6に示す実施
例の場合に比べて、LCDパネル123の像をより明瞭
に見ることができる効果を有する。
【0067】図8は、視標呈示部20のさらに他の構成
例を表している。この実施例においては、図6の実施例
におけるハーフミラー127に変えて、全反射ミラー1
29が、軸129Aを中心として、回動自在に配置され
ている。LCDパネル123の像を観察する場合、全反
射ミラー129は、図8において黒色で示す位置に配置
される。これによりLCDパネル123からの光が、全
反射ミラー129で反射され、光学系122を介して観
察者により観察される。
【0068】これに対して、外部の像を観察する場合に
おいては、全反射ミラー129は、図8において水平な
状態まで(129’で示す位置まで)、軸129Aを中
心として回動される。その結果、LCDパネル123か
らの光が、光学系122を介して訓練者に案内されず、
外部からの光のみが、透過窓128と光学系122を介
して訓練者に案内される。
【0069】この実施例においては、LCDパネル12
3の像と外部の像を、それぞれより鮮明に観察すること
ができる。
【0070】図9は視標呈示部20のさらに他の構成例
を表している。この実施例においては、LCDパネル1
23Aの視標が、ハーフミラー127で反射され、光学
系122を介して訓練者により観察されるとともに、L
CDパネル123Bの視標がハーフミラー127を透過
して、訓練者により観察されるようになされている。L
CDパネル123Bは、LCDパネル123Aより、ハ
ーフミラー127からより遠い位置に配置されている。
したがってこの実施例においては、LCDパネル123
Aにより近方の視標が表示され、LCDパネル123B
により遠方の視標が表示される。LCDパネル123A
と123Bは、使用中の方の電源のみがオンされる。こ
れにより、他方のLCDパネルからの光により、一方の
LCDパネルに表示された視標が見にくくなるようなこ
とが抑制される。
【0071】図10は、図9に示した実施例の改良例を
表している。この実施例においては、図9におけるハー
フミラー127に変えて、全反射ミラー129が、軸1
29Aを中心として、回動自在になされている。LCD
パネル123Aの視標を観察する場合においては、全反
射ミラー129は、図10において、黒色で示す位置に
配置される。これに対してLCDパネル123Bの視標
を観察する場合においては、全反射ミラー129は、軸
129Aを中心として、図中、時計方向に、129’で
示す位置まで回動される。これにより、LCDパネル1
23Bからの光のみが、光学系122を介して観察でき
るようになる。
【0072】図10に示す実施例によれば、図9に示し
た実施例における場合より、LCDパネル123A、ま
たは123Bの視標は、それぞれより明瞭に観察するこ
とができる。
【0073】図11の実施例においては、LCDパネル
123Aと123Bが、回転板130上に配置されてい
る。回転板130は、モータ130Bにより、軸130
Aを中心として回転されるようになされている。
【0074】LCDパネル123Aの方が、LCDパネ
ル123Bより、軸130Aから外周側に配置されてい
る。その結果、図11(a)に示すように、LCDパネ
ル123Aが、光学系122に最も近づくように回転板
130を回転すると、LCDパネル123Aの視標が、
光学系122を介して観察されることになる。
【0075】これに対して、図11(a)に示す状態か
ら回転板130を180度回転させ、図11(b)に示
すように、LCDパネル123Bが、光学系122によ
り近い位置になるようにすると、LCDパネル123B
の視標が、光学系122を介して観察されることにな
る。
【0076】したがって、図10における全反射ミラー
129を回動させるのに変えて、回転板130を回転さ
せることで、遠方の視標または近方の視標を観察させる
ことができる。
【0077】図12は、視力回復訓練装置の他の構成例
(両眼用)を表している。この実施例においては、視標
呈示部20として、左眼用の視標呈示部20Lと、右眼
用の視標呈示部20Rが設けられている。また、視標呈
示部制御装置40に輻輳角制御回路43が、記憶装置3
0にズレ情報記憶部35が、それぞれ設けられている。
【0078】輻輳角制御回路43は、視標呈示部20
L,20Rの輻輳角を制御するものであり、ズレ情報記
憶部35は、視標呈示部20Lと20Rにおける、LC
Dパネル123Lと123Rの取り付け位置のズレを補
正するための情報を記憶するものである。
【0079】図12の実施例のその他の構成は、図1に
おける場合と同様である。
【0080】図13は、視標呈示部20Lと20Rの構
成例を表している。同図に示すように、視標呈示部20
Lにおいては、パネル移動台124L上に、LCDパネ
ル123が配置されている。このパネル移動台124L
は、図13において紙面と垂直な方向に移動自在とされ
ている。このパネル移動台124Lの側面には、調節板
141Lが固定されており、この調節板141Lには、
ナット142Lが固着されている。そして、このナット
142Lには、ネジ棒140Lが螺合されており、ネジ
棒140Lの一端は、LCDパネル123に回転自在に
結合されている。ネジ棒140Lは、モータ144Lに
より、回転されるようになされている。
【0081】視標呈示部20Rにも視標呈示部20Lと
同様に、パネル移動台124R上にLCDパネル123
Rが載置され、パネル移動台124Rの側面には、調節
板141Rが取り付けられている。そして、調節板14
1Rに固着されているナット142Rには、ネジ棒14
0Rが螺合されており、ネジ棒140Rの一端は、LC
Dパネル123Rに回転自在に結合されており、ネジ棒
140Rの他端は、モータ144Rにより回転されるよ
うになされている。
【0082】図14に示すように、視標呈示部20Lの
パネル移動台124Lには、溝145Lが形成されてお
り、LCDパネル123Lのパネル移動台124L上の
横方向への移動(ネジ棒140Lが回転された場合の移
動)をガイドするようになされている。
【0083】図示は省略するが、視標呈示部20Rのパ
ネル移動台124R上にも、LCDパネル123Rの横
方向への移動をガイドする溝が形成されている。
【0084】すなわちこの実施例においては、視標呈示
部制御装置40の視標距離制御回路42が、モータ12
0L,120Rを駆動して、パネル移動台124L,1
24Rに形成されているラック124LA,124RA
に噛合しているギア125L,125Rを回転させる
と、パネル移動台124L,124Rが、図13におい
て、紙面と垂直な方向に(それぞれの対応する光学系1
22L,122Rと接近するか、あるいは遠ざかる方向
に)移動させる。このとき、視標呈示部20L,20R
における光学系122L,122Rと、LCDパネル1
23L,123Rとの相対的距離に対応してモータ14
4L,144Rが駆動される。それにより、ネジ棒14
0L,140Rが回転し、LCDパネル123L,12
3Rが、図13において紙面と並行な平面内において移
動する。これにより、輻輳角が調整される。
【0085】すなわち、例えば図15(a)に示すよう
に、遠方の虚像123aを表示する場合、LCDパネル
123L,123Rは、光学系122L,122Rから
より遠い距離に配置される。この場合、輻輳角θAが小
さくなるため、LCDパネル123Lはより左側に、L
CDパネル123Rはより右側に移動される。
【0086】これに対して図15(b)に示すように、
近方の虚像123aが表示される場合においては、LC
Dパネル123L,123Rは、光学系122L,12
2Rにより近い位置に配置される。このため、この場合
における輻輳角θBは、図15(a)に示す輻輳角θA
り大きくなる。そこで、この場合においては、LCDパ
ネル123Lはより右側に、LCDパネル123Rはよ
り左側に、それぞれ移動される。
【0087】通常、両眼でものを見るとき、それぞれの
眼球は、それぞれの眼球から対象物までの距離を、その
水晶体の厚さを調節することで焦点合わせを行うととも
に、両眼の視線を対象物の方向に向けるようにしてい
る。したがって、例えば、この実施例における場合のよ
うに、左右の眼球に対して、それぞれ独立の視標を表示
し、観察させるようにする場合において、左右の眼の焦
点機能のみの調整を行い、輻輳機能の調整を行わないよ
うにすると、視力回復訓練を行っている過程において、
眼球が疲労する原因となる恐れがある。そこで、この実
施例のように焦点機能の調節を行うだけでなく、あわせ
て輻輳機能の調節をも行うようにするのである。
【0088】また、このように、左右の眼球に対して独
立に視標を表示できるようにすると、左右の眼球それぞ
れに対しても、適した異なる指標(刺激)を呈示する訓
練を行うことができる。
【0089】図13と図14に示す実施例においては、
LCDパネル123L,123Rをそれぞれ光学系12
2L,122Rの光軸と、ほぼ垂直な方向に物理的に移
動させることで輻輳角の調整を行うようにしたが、LC
Dパネル123Lと光学系122Lの距離にあわせて適
切な輻輳角も変わるような軌道を設け、その軌道に添っ
てLCDを移動させてもよい。また、LCDパネル12
3L,123Rを充分大きなものに形成した場合におい
ては、物理的に移動させずに輻輳角の調整を行うことが
できる。
【0090】すなわち、この場合においては図16に示
すように、LCDパネル123L,123Rは、それぞ
れパネル移動台124L,124R上に固定される。そ
して、図17に示すように、LCDパネル123L,1
23R上における視標の表示領域150L,150Rの
位置が適宜調節される。
【0091】すなわち、近方視標を表示する場合、図1
7(a)に示すように、LCDパネル123L上の視標
表示領域150Lはより右側に配置され、LCDパネル
123R上の視標表示領域150Rはより左側に配置さ
れる。これに対して、図17(c)に示すように、遠方
視標を表示する場合においては、LCDパネル123L
上の視標表示領域150Lはより左側に配置され、LC
Dパネル123R上の視標表示領域150Rはより右側
に配置される。そして、近方と遠方の中間の中距離視標
を表示する場合においては、図17(b)に示すよう
に、LCDパネル123L,123R上の視標表示領域
150L,150Rは、図17(a)と(c)に示す場
合の中間の位置に配置される。
【0092】このようにこの実施例においては、LCD
パネルそのものの位置を横方向に物理的に移動させるの
ではなく、視標表示領域の位置を電気的に横方向に移動
させるようにしている。したがって、より構成を簡略化
し、迅速な輻輳調整を行うことができる。
【0093】また、この実施例においては図18(a)
に示すように、例えば製造時のLCDパネル123Rの
取り付け位置が、図中、破線で示す本来の位置より、Δ
X,ΔYだけ、それぞれX軸方向とY軸方向にずれた場
合、そのズレをズレ情報記憶部35に記憶させ、図18
(b)に示すように、視標表示領域150Rを、その記
憶されたズレに応じて、−ΔX,−ΔYだけずらすよう
にすることができる。このようにすると、LCDパネル
123L,123Rの取り付け位置自体はそのままにし
て(ずれたままの状態として)、視標の表示位置をズレ
のない状態に補正することができる。
【0094】図19は、本発明の視力回復訓練装置の他
の構成例を表している。この実施例は、頭部搭載型とさ
れている。筐体126には、バンド163が取り付けら
れており、このバンド163を頭部の後方に回すこと
で、筐体126を眼鏡のように頭部に装着することがで
きるようになされている。
【0095】また、この実施例においては、接眼部12
1Lの後方に配置された光学系122Lの後方に、さら
にハーフミラー127Lが配置され、左の近方視標が表
示されるLCDパネル123ALからの光が、ハーフミ
ラー127Lにより反射され、光学系122Lを介して
左の眼球1Lに入射されるようになされている。また、
遠方視標が表示されるLCDパネル123Bからの光
が、全反射ミラー162L,161Lによりそれぞれ反
射された後、ハーフミラー127Lを介して、左の眼球
1Lに入射されるようになされている。
【0096】同様に、右側の近方視標が表示されるLC
Dパネル123ARからの光が、ハーフミラー127R
により反射された後、光学系122Rを介して、右の眼
球1Rに入射されるようになされている。また、LCD
パネル123Bからの光が、全反射ミラー162R,1
61Rによりそれぞれ反射された後、ハーフミラー12
7Rと光学系122Rを介して、眼球1Rに入射される
ようになされている。
【0097】LCDパネル123ALと123ARの後
方には、それぞれ調整機構160Lと160Rが設けら
れ、光学系122Lまたは122Rに対するLCDパネ
ル123AL,123ARの相対的距離と輻輳角を微少
に調整することができるようになされている。これは近
方視の方が、遠方視の場合に比べて、より細かい距離と
輻輳角の調整が必要となるからである。
【0098】調整機構160L,160Rにおいては、
この距離と輻輳角の調整のため、それぞれ右ネジと左ネ
ジが切られたネジ棒171LL,171LR,171R
R,171RLがLCDパネル123AL,123AR
の後方に当接されており、これらのネジ棒171LL,
171LR,171RR,171RLを調節すること
で、LCDパネル123AL,123ARのあおりと距
離を調節することができるようになされている。
【0099】この実施例は、頭部搭載型とされているた
め、訓練中における姿勢が自由となり、より楽に訓練を
行うことが可能となる。また、遠方用の視標呈示用LC
Dは設けずに、前述のような外部の像が観察できるよう
にしてもよい。
【0100】なお以上の実施例においては、視標を表示
するのにLCDパネルを用いるようにしたが、CRT、
その他の表示装置を用いることが可能である。
【0101】
【発明の効果】請求項1に記載の視力回復訓練装置によ
れば、表示手段に電気的に表示された視標の像が、光学
手段により形成され、この像が視力回復訓練者により観
察される。そして、表示手段と光学手段との距離が調整
される。その結果、像がより遠い位置、あるいは近い位
置に表示されることとなり、その像を見ているだけで、
自動的に自らの水晶体を厚くしたり、薄くしたりする訓
練を行うことができる。その結果、飽きずに、集中し
て、視力回復訓練を行うことが可能となる。
【0102】請求項15に記載の視力回復訓練装置にお
いては、記憶手段に記憶されている複数の視標の中から
所定のものが選択され、表示手段に表示される。したが
って、変化に富んだ視標を表示させることが可能とな
り、視力回復訓練者を飽きさせることなく、視力回復訓
練を行うことが可能となる。
【0103】請求項22に記載の視力回復訓練装置にお
いては、左眼用と右眼用の視標の像の輻輳角が調整され
るようになされている。したがって、視力回復訓練中に
おける眼球の疲労を抑制することが可能となる。
【0104】請求項27に記載の視力回復訓練装置によ
れば、左眼用の表示手段と左眼用の光学手段との距離
と、右眼用の表示手段と右眼用の光学手段との距離が、
それぞれ独立に調整される。したがって視力が異なる左
右の眼に対して異なる視標(刺激)を呈示しながら訓練
を行うことができる。また、外部より画像および音声を
取り込み、視標として表示できるので、好きなテレビや
ビデオソフトを楽しみながら訓練ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視力回復訓練装置の実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の視標呈示部20の構成例を示す図であ
る。
【図3】視標呈示部20における虚像の表示の原理を示
す図である。
【図4】小さい虚像を表示する場合を説明する図であ
る。
【図5】大きい虚像を表示する場合を説明する図であ
る。
【図6】視標呈示部20の第2の実施例の構成を示す図
である。
【図7】視標呈示部20の第3の実施例の構成を示す図
である。
【図8】視標呈示部20の第4の実施例の構成を示す図
である。
【図9】視標呈示部20の第5の実施例の構成を示す図
である。
【図10】視標呈示部20の第6の実施例の構成を示す
図である。
【図11】視標呈示部20の第7の実施例の構成を示す
図である。
【図12】本発明の視力回復訓練装置の第2の実施例の
構成を示すブロック図である。
【図13】図12の視標呈示部20L,20Rの構成例
を示す図である。
【図14】図13の視標呈示部20Lの外観構成を示す
斜視図である。
【図15】輻輳角の調整の原理を示す図である。
【図16】図12の視標呈示部20L,20Rの他の構
成例を示す斜視図である。
【図17】図16の実施例における輻輳角の調整を説明
する図である。
【図18】図16の実施例におけるLCDパネルの取り
付け誤差の補正を説明する図である。
【図19】本発明の視力回復訓練装置の第3の実施例の
構成を示す図である。
【図20】従来の視力回復訓練を説明する図である。
【図21】従来の視力回復訓練を説明する図である。
【図22】水晶体の機能を説明する図である。
【図23】水晶体の機能を説明する図である。
【図24】輻輳角を説明する図である。
【図25】輻輳角を説明する図である。
【符号の説明】
1L 左の眼球 1R 右の眼球 2L 左の水晶体 2R 右の水晶体 10 電源部 12 時計 20 視標呈示部 30 記憶装置 31 視標画像記憶部 32 訓練設定記憶部 33 訓練結果記憶部 34 訓練説明記憶部 35 ズレ情報記憶部 40 視標呈示部制御装置 41 視標画像制御回路 42 視標距離制御回路 43 輻輳角制御回路 50 設定入力装置 60 操作装置 70 画像入力部 80 音声入力部 81 音声制御回路 82 音声出力部 121 接眼部 122 光学系 123 LCDパネル 124 パネル移動台 126 筐体

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視力回復訓練者の視力を回復するための
    視標を電気的に表示する表示手段と、 前記視力回復訓練者に観察させる、前記表示手段に表示
    された前記視標の光学的な像を形成する光学手段と、 前記表示手段と光学手段との距離を調整する距離調整手
    段とを備えることを特徴とする視力回復訓練装置。
  2. 【請求項2】 前記視力回復訓練者の視力を回復する訓
    練の条件として、視標の種類、前記表示手段と光学手段
    との距離、前記視標の呈示時間、および繰り返し回数の
    うち少なくとも2つを入力する条件入力手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項1に記載の視力回復訓練装
    置。
  3. 【請求項3】 前記条件入力手段により設定入力された
    複数の条件を記憶する条件記憶手段と、 前記条件記憶手段に記憶されている条件のうち所定のも
    のを設定する設定手段とをさらに備えることを特徴とす
    る請求項2に記載の視力回復訓練装置。
  4. 【請求項4】 前記条件を表示する条件表示手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項3に記載の視力回復訓
    練装置。
  5. 【請求項5】 前記光学手段は、前記表示手段に表示さ
    れた視標の虚像を形成することを特徴とする請求項1に
    記載の視力回復訓練装置。
  6. 【請求項6】 前記距離調整手段は、前記表示手段と光
    学手段との距離を連続的に調整することを特徴とする請
    求項1に記載の視力回復訓練装置。
  7. 【請求項7】 前記距離調整手段は、予め設定された複
    数の距離の中から所定のものを選択して、前記表示手段
    と光学手段との距離を調整することを特徴とする請求項
    1に記載の視力回復訓練装置。
  8. 【請求項8】 前記距離調整手段は、前記視力回復訓練
    者に近方の像を観察させるとき前記表示手段に表示され
    た前記視標の像を前記光学手段に案内し、遠方の像を観
    察させるとき、外部の像を案内することを特徴とする請
    求項7に記載の視力回復訓練装置。
  9. 【請求項9】 前記距離調整手段は、前記表示手段を、
    前記光学手段の光軸上の位置と光軸外の位置との間で移
    動させることを特徴とする請求項8に記載の視力回復訓
    練装置。
  10. 【請求項10】 前記距離調整手段は、前記表示手段に
    表示された前記視標の明るさと、前記外部の像の明るさ
    で切り換えることを特徴とする請求項8に記載の視力回
    復訓練装置。
  11. 【請求項11】 前記表示手段は、近方の前記視標を表
    示する第1の表示手段と、遠方の前記視標を表示する第
    2の表示手段とを備え、 前記距離調整手段は、前記第1の表示手段に表示された
    前記視標または第2の表示手段に表示された前記視標の
    いずれか一方を選択して前記光学手段に案内することを
    特徴とする請求項7に記載の視力回復訓練装置。
  12. 【請求項12】 前記距離調整手段は、前記第1の表示
    手段に表示された前記視標の明るさと、前記第2の表示
    手段に表示された前記視標の明るさとを切り換えること
    を特徴とする請求項11に記載の視力回復訓練装置。
  13. 【請求項13】 前記距離調整手段は、前記第1の表示
    手段を、前記光学手段の光軸上の位置と光軸外の位置と
    の間で移動させることを特徴とする請求項11に記載の
    視力回復訓練装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の表示手段と第2の表示手段
    は回転板上に配置され、前記距離調整手段は、前記回転
    板を回転させて、前記第1の表示手段または第2の表示
    手段を前記光学手段に対向させることを特徴とする請求
    項11に記載の視力回復訓練装置。
  15. 【請求項15】 視力回復訓練者の視力を回復するため
    の視標を電気的に表示する表示手段と、 前記表示手段に表示する複数の前記視標を記憶する記憶
    手段と、 前記記憶手段に記憶されている複数の視標の中から前記
    表示手段に実際に表示するものを選択する視標選択手段
    と、 前記視力回復訓練者に観察させる、前記表示手段に表示
    された前記視標の光学的な像を形成する光学手段とを備
    えることを特徴とする視力回復訓練装置。
  16. 【請求項16】 前記表示手段に表示された前記視標の
    訓練者の識別結果を入力する識別結果入力手段と、 前記識別結果入力手段より入力された前記識別結果の正
    否を判定し、判定結果を出力する出力手段とをさらに備
    えることを特徴とする請求項15に記載の視力回復訓練
    装置。
  17. 【請求項17】 前記識別結果入力手段より入力された
    前記識別結果を記憶する識別結果記憶手段をさらに備え
    ることを特徴とする請求項16に記載の視力回復訓練装
    置。
  18. 【請求項18】 計時動作を行う計時手段をさらに備
    え、 前記識別結果記憶手段は、前記視力回復訓練を行った時
    点における前記計時手段の出力も記憶することを特徴と
    する請求項17に記載の視力回復訓練装置。
  19. 【請求項19】 前記出力手段は、音声信号により前記
    判定結果を出力することを特徴とする請求項16に記載
    の視力回復訓練装置。
  20. 【請求項20】 前記視標選択手段は、視力回復訓練の
    周期毎に前記視標を変更することを特徴とする請求項1
    5に記載の視力回復訓練装置。
  21. 【請求項21】 前記表示手段と光学手段との距離を調
    整する距離調整手段をさらに備え、 前記視標選択手段は、前記表示手段と光学手段との距離
    に対応して前記視標を変更することを特徴とする請求項
    15に記載の視力回復訓練装置。
  22. 【請求項22】 視力回復訓練者の視力を回復するため
    の左眼用の視標と右眼用の視標とを、それぞれ電気的に
    表示する左眼用表示部と右眼用表示部とを有する表示手
    段と、 前記視力回復訓練者に観察させる、前記表示手段に表示
    された前記左眼用の視標と右眼用の視標の光学的な像を
    それぞれ形成する光学手段と、 前記視力回復訓練者の前記左眼と右眼に対する前記左眼
    用の前記視標の像と前記右眼用の前記視標の像の輻輳角
    を調整する輻輳角調整手段とを備えることを特徴とする
    視力回復訓練装置。
  23. 【請求項23】 前記輻輳角調整手段は、前記輻輳角
    を、前記表示手段と光学手段との距離に対応して調整す
    ることを特徴とする請求項22に記載の視力回復訓練装
    置。
  24. 【請求項24】 前記輻輳角調整手段は、前記左眼用表
    示部と右眼用表示部との距離を調整することを特徴とす
    る請求項22に記載の視力回復訓練装置。
  25. 【請求項25】 前記輻輳角調整手段は、前記左眼用表
    示部における前記左眼用の視標の表示域と、前記右眼用
    表示部における前記左眼用の視標の表示域との距離を調
    整することを特徴とする請求項22に記載の視力回復訓
    練装置。
  26. 【請求項26】 前記左眼用表示部と右眼用表示部の組
    み立て時におけるずれを補正する補正手段をさらに備え
    ることを特徴とする請求項24に記載の視力回復訓練装
    置。
  27. 【請求項27】 視力回復訓練者の視力を回復するため
    の左眼用の視標と右眼用の視標とをそれぞれ電気的に表
    示する左眼用と右眼用の表示手段と、 前記視力回復訓練者に観察させる、前記表示手段に表示
    された前記左眼用の視標と右眼用の視標の光学的な像を
    それぞれ形成する左眼用と右眼用の光学手段と、 前記左眼用の表示手段と前記左眼用の光学手段との距離
    と、前記右眼用の表示手段と前記右眼用の光学手段との
    距離を、それぞれ独立に調整する距離調整手段とを備え
    ることを特徴とする視力回復訓練装置。
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