JPH08243096A - 手指の挟圧筋力測定装置 - Google Patents

手指の挟圧筋力測定装置

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JPH08243096A
JPH08243096A JP7078298A JP7829895A JPH08243096A JP H08243096 A JPH08243096 A JP H08243096A JP 7078298 A JP7078298 A JP 7078298A JP 7829895 A JP7829895 A JP 7829895A JP H08243096 A JPH08243096 A JP H08243096A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械装置によってOリングを強制的に開くと
ともに、Oリングテストの判定のために被験者の手指の
挟圧力をグラフ化、あるいは/および数値化するための
有効な装置を提供する。 【構成】 被験者の第1指とその他の指1本で形成した
Oリングの挟圧力を測定する装置である。Oリング測定
用の一対の疑似手指と、この疑似手指を左右に拡開する
ための一対のシリンダおよびピストンと、このピストン
の動作を制御するためのエア回路を備える。上記一対の
シリンダのうち少なくとも一方のシリンダには加圧側の
圧力測定装置と、排圧側の圧力測定装置を設け、これら
2つの圧力測定装置の測定圧力を同時に検知する。ま
た、エア回路に空気を供給するためのエア供給装置は複
数のエアチューブで遠隔的に接続され、シリンダおよび
ピストンと、エア回路などの主要部分は非鉄金属および
絶縁体で構成し、さらにこれらを外部電界および磁界か
らシールドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、健康診断法の一つであ
るバイ・デジタル・O−リング・テストと呼ばれている
手指の挟圧力を測定する場合に利用し、この挟圧力を具
体的な数値として表現するための手指の挟筋力測定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイ・デジタル・Oリング・テストの実
施方法は、テストを受ける被験者が親指とこれと対向す
る1本の指の先端を閉じてO状の輪(Oリング)を作
り、テストを実施する験者が両手の手指を使用して、被
験者のOリングを開いて被験者の手指の指挟圧筋力をテ
ストするものである(図1参照)。この手段は、米国特
許第5188107号に開示されている。しかしこの方
法では験者が感覚と経験によって判断するものであっ
て、被験者の手指の挟圧力を測定して一般的な数値で表
現する方法は未解決である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Oリング・
テストを行なう際には、被験者の周辺に存在する電界及
び磁界が極めて強く被験者の指挟力に影響するため、O
リングテストの被験者の身体を電界・磁界から遠ざける
と同時に、被験者の手指やその周辺から金属製装飾品、
例えば指輪、腕時計、ブレスレット等を取り外す必要が
あることは、既に周知の事実である。即ち、Oリングテ
ストを正確に行おうとすれば、電界・磁界を被験者より
極力遠ざける必要がある。
【0004】また、Oリングテストは、験者が自分の手
指で直接被験者のOリングを開く作業や、験者と被験者
の間に介在する第三者のOリングを験者が直接開く作業
が不可欠であるが、験者が直接Oリングを開く作業を継
続した場合には、験者の指や腕の力を消耗させるので、
均一の力でOリングを開く作業を長時間継続するのは困
難である。そこで験者に代えて被験者や第三者のOリン
グを機械装置で強制的に開き、これをグラフや数値で読
みとることができれば、験者の作業量が軽減される。こ
れと関連して、現在のOリングテストは、その分析や判
断は験者の経験と技術に依存するところが多く、被験者
のOリングテストの結果を具体的な数字で画一的に表現
する有効な装置は未だに開発されていない。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決することを
目的とするもので、機械装置によってOリングを強制的
に開くとともに、Oリングテストの判定のために被験者
の手指の挟圧力をグラフ化、あるいは/および数値化す
るための有効な装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上述した目的
を達成するために、被験者の第1指とその他の指1本で
形成したOリングの挟圧力を測定する装置を改良した。
これは、Oリング測定用の一対の疑似手指と、この疑似
手指を左右に拡開するための一対のシリンダおよびピス
トンと、このピストンの動作を制御するためのエア回路
を備える。また、一対のシリンダのうち少なくとも一方
のシリンダには加圧側の圧力測定装置と、排圧側の圧力
測定装置を設け、これら2つの圧力測定装置の測定圧力
を同時に検知するという手段を採用した。さらに、電界
や磁界からの影響を完全に回避するために、エア回路に
空気を供給するためのエア供給装置は複数のエアチュー
ブで遠隔的に接続し、シリンダおよびピストンと、これ
を制御するエア回路などの主要部分は非鉄金属および絶
縁体で構成し、さらに圧力測定手段なども含めて厳格に
シールドするという手段も用いることにした。
【0007】疑似手指を駆動するシリンダの加圧側の空
気圧と排気側の空気圧を電圧に変換してオシロスコ−プ
で同時に観測すると、被験者の作成したOリングが開く
点、即ち被験者の指挟筋力が疑似手指の推力に抗しきれ
なくなった点で加圧側の圧力が一瞬急激に低下し、また
急激に供給圧に復帰する観測波形にディップが発生し、
同時に排気側の空気圧が急激に上昇しピ−クを示す現象
が、時間的に一致して発生することを発見した。これ
は、被験者の指挟筋力がOリングを開く方向に移動する
疑似手指の推力よりも大きい場合には、疑似手指は移動
を阻まれる状態となり、加圧側の圧力には変化は現われ
ないが、排気側の圧力は排気系統に備えられる絞り弁の
効果で緩やかに低下することに起因する。即ち、被験者
の指挟筋力が疑似手指の推力よりも弱いか、疑似手指の
推力に抗し切れなくなった点で疑似手指が被験者のOリ
ングを開き始める状態となり、疑似手指の負荷、即ち被
験者の指挟筋力が減少すると、被験者の指挟筋力で停止
状態にあった疑似手指を押しているピストンの負荷が急
激に低下することになるので、ピストンは急激加速され
て移動を開始する。ピストンの急加速に伴って排気側の
圧力が瞬間に上昇し、また加圧側の圧力はピストンの急
激な加速開始に即応して追従出来ないので、一瞬加圧力
が降下するディップ現象が発生するのである。加圧側の
圧力のディップ点と排気側の圧力のピ−ク点の時間はミ
リ秒単位で計測しても完全に一致する。一方、被験者の
Oリングが開かない場合は上記の現象は発生しない。
【0008】このディップ点、またはピ−ク点を電気的
に検出し被験者のOリングが開いた指開検知信号とし、
本装置による各種計測の基準信号とする。前記のほか
に、市販されているデジタル方式の圧力計には圧力の上
限と下限を予め設定しておけば、その圧力になると制御
信号を外部に電圧で出力する機能を有するものがあり、
この機能を利用してOリングの開く直前の空気圧の変化
を検出して、指開検知信号とすることも可能である。疑
似手指の駆動開始と同時に作動するストップウォッチを
スタ−トさせ、指開検知信号でストップさせれば被験者
のOリングが開いた時間が計測される。そこで前もって
疑似手指が無負荷で完全に終端に到達した時間を計測し
基本数値として記録しておけば、この値と被験者のOリ
ングが開いた時間を対比することが出来るので、被験者
のOリングが開いた点が時間を基準とした数値対比で具
体的な数値で表現できる。コンピュ−タをソフトウェア
でデジタルオシロスコ−プとして機能させることは既に
公知であるが、デジタルオシロスコ−プ化したコンピュ
−タを使用して、上記デジタルオシロスコ−プに替える
ことも可能である。
【0009】一方、シールドに関しては、被験者に電界
及び磁界の影響を与えないことを目的として疑似手指の
駆動動力には空気圧のみを使用し、また、この装置に使
用する部品類は磁気に感応しない非鉄金属を使用すると
共に、これらの機械部品類をアルミニウム箔で覆って第
1次の簡易電磁遮蔽とした上で、さらに非鉄金属、例え
ばアルミニウム製の筺体に格納し、そのうえで電磁遮蔽
材を内側に充填した非鉄金属、例えばアルミニウム製の
第2の筺体に納めて2重シ−ルドを施し、外部からの電
界・磁界の影響を防止すればほぼ確実である。電界・磁
界による影響を極力防止すると共に、電気の使用が不可
欠な制御装置との間は複数のナイロン製のチュ−ブとナ
イロン製のコネクタ群で接続し、遠隔制御を行なう。即
ち、空気源と制御装置の間は一切電気を使用せずに接続
される。
【0010】
【作用】本発明は、Oリングテストを行なう験者に代わ
って器具装置を使用し、自動的にOリングテストを実施
するための作用を行うものである。一対の疑似手指は被
験者の作ったOリングを拡開する験者の手指を模したも
のであり、Oリングに拡開方向の力を付加する。一対の
シリンダおよびピストンは、疑似手指の作動を行わせる
ものであって、エア制御される。少なくとも一方のシリ
ンダでは、加圧側および排圧側が共に圧力測定されてい
るが、これはOリングがどの程度の圧力で拡開したかを
検出するためのパラメータとして機能する。これらの圧
力は、制御空気圧と、Oリングによる疑似手指への逆負
荷とのバランスによって出現するものであるが、Oリン
グ拡開点においてディップ点を形成することになる。ま
た、コンプレッサに代表されるエア供給装置は、エアチ
ューブによって遠隔配置されているが、これは電気系統
などによる被験者への影響を極力遮断するものである。
そして、シリンダやピストンなどを非鉄金属や絶縁体で
構成し、さらにシールドを施す手段は、被験者より電界
・磁界の影響を除去する作用を有している。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付した図面に従
って詳述する。図2は本発明装置の外観を示す斜視図で
あって、1は函体、2a・2bはそれぞれ疑似手指であ
って、長孔3に沿った矢印方向に開閉する。図示した状
態は、Oリングテスト開始前の状態であって、被験者が
第1指と第2指でOリングを形成しているところを示
す。函体1は、外部からの電界や磁界の影響を遮断する
ために、アルミニウムで形成し、内部回路や機械部品は
アルミニウム箔4で覆い、さらに函体1の内周には電磁
遮蔽材5を充填しており、2重シールドが施され、さら
に万全を期するために内部函体6を採用している。函体
1はアルミニウムに限らず、非鉄金属であればよい。7
はOリングが函体1に接触した場合の接地効果による不
安定な結果や誤差を回避し、着衣などに起因する静電気
の影響をも回避するために載置された、静電気を誘発し
ない樹脂素材の絶縁板である。
【0012】次に図4〜図6に疑似手指2a・2bの複
数の実施例を開示する。図4は円柱を直径に沿って縦割
り2分割にして疑似手指2a・2bを構成したもので、
非験者は両方の疑似手指の任意の位置を2本の指で軽く
握り、Oリングを形成することになる。図5は験者の手
指をより疑似的に形成したものであって、立設した2本
の棒8a・8bにリング状のフック9a・9bを取り付
けたものである。図6は立設した2本の棒10a・10
bを切削加工して、験者の手指が被験者のOリングに掛
かっている状態に近づけたものである。何れにしても、
被験者が自然にOリングを形成しやすい形状の疑似手指
にすることが好ましいのはもちろんである。
【0013】図7は本装置の疑似手指2a・2bの開閉
状態を示した図であって、Oリングによる負荷がかかっ
ていない場合には図面の実線で示した疑似手指2a・2
bの位置から点線で示した全開位置まで開くことができ
る。11装置を駆動し、制御するためのエアを入力する
ための複数のエアチューブが接続されたエアコネクタ群
である。
【0014】図8および図9は2本の疑似手指2a・2
bの動作をエア制御するための構成を示したものであ
り、疑似手指2a・2bはそれぞれエア制御が行われる
ピストン21a・21bに固定立設されている。それぞ
れのピストン21a・21bはシリンダ22a・22b
に沿って摺動可能であり、これを制御するためにエアの
注入口23および排気口24が設けられている。25a
・25bはシリンダロッドである。そして、以下に説明
する構成によってこの一対の疑似手指2a・2bを制御
するのである。
【0015】図10は本装置を駆動させるための制御パ
ネル、図11は駆動用の空気回路図である。図10中、
41は操作パネル、42は減圧空気を制御回路に供給ま
たは遮断すると共に、空電スイッチを動作させて主電源
スイッチを開閉する手動の空気開閉弁、43は減圧空気
を被験者の指の挟圧力に対応させるための精密圧力調整
器、44は精密圧力調整器43で減圧調整された動作空
気圧を表示する圧力計、45はタッチスイッチの機能を
備えたオープンスイッチで、疑似手指をゆっくりした速
度で開くために動作空気圧をさらに減圧しながら送るた
めの空電圧力調整器を備え、被験者の指挟圧力と疑似手
指の推力がバランスするまで空気圧力を送るものであ
る。46はクローズスイッチで、Oリングと疑似手指の
バランス点まで疑似手指をゆっくりした速度で閉じるた
めの機構である。47は被験者の指挟圧力と疑似手指が
バランスした点で疑似手指を一挙に左右に開くためのス
タートスイッチ、48は電源オン・オフを示すパイロッ
トランプ、49は図7における疑似手指2bを右側に開
くシリンダの加圧側圧力計、50は同、排気側圧力計、
51は疑似手指2aを左側に開くシリンダの加圧側圧力
計、52は同、排気側圧力計、53は一定秒単位の電気
式デジタルストップウオッチで、本実施例では0.01
秒を1単位としている。54はストップウオッチ53の
数値をゼロに復帰させるためのリセットスイッチ、55
は2本の疑似手指の何れの方の動作を計測するかを切り
換えるための親指側選択スイッチである。これは、被験
者がOリングに右手を使用するか左手を使用するかによ
って、親指があたる疑似手指が逆になるが、親指側の疑
似手指では微妙な計測が困難であるため、被験者の握り
方向に応じて計測側を切り換えることを目的としてい
る。56は装置に供給される減圧空気の圧力計である。
なお、装置内部ではエアフィルタと圧力調整器およびル
ブリケータが1組に構成されており、これらによって減
圧された空気圧が本装置に供給される減圧空気となる。
【0016】空気制御の詳細は図11の回路図で明らか
であるが、エアコンプレッサ61で発生した空気はエア
フィルタ62を通過し、圧力調整器63、ルブリケータ
64を経由して手動空気開閉弁65に減圧空気として供
給される。66は減圧空気圧力計である。手動空気開閉
弁65を開路するとポート65pがポート65aにつな
がり、減圧空気は精密圧力調整器67に送られるが、同
時に空電スイッチ68にも供給され、スイッチが閉路し
てAC電源が装置の電源部に供給される。同時に図10
におけるパイロットランプ48が点灯する。験者は被験
者の指挟圧力に適応して疑似手指が円滑に動作するよう
に精密圧力調整器67を調整して動作圧力を設定する
が、この動作圧力はデジタル表示の動作圧力計69に数
値表示されるので、調整は容易である。
【0017】験者は被験者のOリングの指挟圧力を測定
するためにオープンスイッチ70を兼用した空電圧力調
整器71のツマミを調整して、疑似手指が被験者のOリ
ングに軽く接触する程度の圧力に減圧するが、このツマ
ミはタッチスイッチの電極を兼ねており、験者がツマミ
に触れながら圧力調整を行っている間はモメンタリスイ
ッチ70aが閉の状態を維持する。そうするとリターン
形電磁パイロット切換弁72が作動して、ポート72p
がポート72aにつながり、減圧空気がエアチューブ7
3を経由して疑似手指の駆動機構に流入する。流入した
空気圧はシャトル弁74のポ−ト74aよりポ−ト74
cを通過して2つの別のシャトル弁75・76の各々の
ポ−ト75b・76bからポ−ト75c・76cを通っ
てそれぞれエアパイロットアクチュエ−タ77・78を
加圧する。それぞれのエアパイロットアクチュエ−タ7
7・78に空気圧がかかっている間は2つの押しボタン
形リタ−ン切換弁79・80は押しボタンが押された状
態となるので空気ポ−トが切り換わり、その状態を保持
する。
【0018】エアチュ−ブ73の空気圧は同時にシャト
ル弁81のポ−ト81bよりポ−ト81cを通り、押し
ボタン形リタ−ン切換弁79のポ−ト79aよりポ−ト
79bを通って速度調整器82の加圧側82pを経由
し、さらに疑似手指を駆動する2本のアクチュエ−タシ
リンダ83・84の各々の加圧ポ−ト83p・84pに
印加される。そして、それぞれピストン83c・84c
を前進させて、これに固定された疑似手指を開方向に拡
開させる。ピストン83c・84cの背面にあるアクチ
ュエ−タシリンダの排気側の空気はピストンに押されて
それぞれの排気ポ−ト83e・84eからもう一方の速
度調整器85の絞り弁85e側を通るが、この絞り弁8
5eは、通過する空気量を制限するのでこれに抗して排
気側圧力が上昇し、ピストンの推力に逆向きの抵抗を与
えて減速させることになる。速度調整器85を通った排
気側の空気は押しボタン形リタ−ン切換弁80に達する
が、エアパイロットアクチュエ−タ78には既に空気圧
が印加されて状態が固定されているのでポ−ト80bよ
りポ−ト80aを通ってシャトル弁86のポ−ト86c
からポ−ト86aを通過し、絞り弁87を通って大気中
に放出される。この絞り弁87は疑似手指がゆるやかな
速度で開くように調整するものある。排気流の速度が減
少すると排気圧が上昇し、前進するピストン83c・8
4cの推力には大きな逆負荷がかかるので移動速度が遅
くなり、疑似手指は緩やかに被験者のOリングに接触す
るまで開く。ここで、験者は被験者の指挟圧力に対抗し
て疑似手指の推力がバランスする点まで空電圧力調整器
71でバランス空気圧を上昇させる。
【0019】上述したバランス空気圧が被験者の指挟圧
力より大きくなると被験者のOリングは開き始めるが、
被験者のOリングが開き始める寸前で験者が図10に示
したオ−プンスイッチ45から手を離せば、これはタッ
チスイッチになっているのでスイッチオフとなり、モメ
ンタリスイッチ70aが開いてリタ−ン形電磁パイロッ
ト切換弁72はスプリングの力で復帰する。そうすると
加圧ポ−ト72pは閉鎖され、疑似手指を移動させる空
気圧は遮断される。空気圧が遮断されるとシャトル弁7
5・76が急速排気弁として動作するので、それぞれの
エアパイロットアクチュエ−タ77・78の内部空気圧
はシャトル弁75・76の各ポ−ト75c・76cから
ポ−ト75a・76aを通って大気中に放出される。従
ってエアパイロットアクチュエ−タ77・78の動作は
停止する。そこで2つの押しボタン形リタ−ン切換弁7
9・80の状態は原姿に復帰し、ポ−ト79a・80a
はそれぞれ排気ポ−ト79c・80cにつながり、この
経路は大気圧と等しくなる。なお、アクチュエ−タシリ
ンダ83・84の加圧側の空気は加圧ポ−ト83p・8
4pから速度調整器82の絞り弁82e側を通り、原姿
に復帰している押しボタン形リタ−ン切換弁79のポ−
ト79bよりポ−ト79pを通り、エアパイロット形リ
タ−ン切換弁88のポ−ト88aに達する。しかしこの
エアパイロット形リタ−ン切換弁88は作動していない
のでポ−ト88aは閉鎖されており、空気圧はアクチュ
エ−タシリンダ83・84の加圧側に保持される。一
方、アクチュエ−タシリンダ83・84の排気側の空気
は各々の排気ポ−ト83e・84eから速度調整器85
の絞り弁85e側を通って押しボタン形リタ−ン切換弁
80に達するが、エアパイロットアクチュエ−タ78に
は既に空気圧がなくなっている結果、押しボタン形リタ
−ン切換弁80は原姿に復帰している。従って排気圧は
ポ−ト80bからポ−ト80pを経てエアパイロット形
リタ−ン切換弁88のポ−ト88bに到達するが、エア
パイロット形リタ−ン切換弁88は動作していないので
ポ−ト88bは閉鎖されたままであり、排気側の空気圧
もアクチュエ−タシリンダ83・84の排気側に保持さ
れる。
【0020】被験者の指挟圧力と疑似手指の推力がバラ
ンスした点で、験者がオ−プンスイッチ70から手を離
せば、制御装置より供給された空気圧は各々の圧力系統
内に保持された状態となり、疑似手指の動作は停止す
る。この時の空気圧は2本のアクチュエータシリンダ8
3・84にそれぞれ対応した加圧側圧力計89・90と
各々の排気側圧力計91・92に数値表示されている
が、加圧側圧力計89・90の数値は被験者の空気圧に
変換された指挟力に相当し、疑似手指の推力とのバラン
ス点の空気圧でもある。このバランス点を求める際に疑
似手指が開き過ぎて被験者のOリングが開き始めた場合
には、クロ−ズスイッチ93を押せばリタ−ン形電磁パ
イロット切換弁72が逆方向に作動するので、空気圧は
ポ−ト72pからポ−ト72bを経てエア・チュ−ブ9
4を通り、シャトル弁86のポ−ト86bからポ−ト8
6cを通り、押しボタン形リタ−ン切換弁80のポ−ト
80aからポ−ト80bを通って速度調整器85の加圧
側85pからアクチュエ−タシリンダ83・84の排気
ポ−ト83e・84eを介して印加され、疑似手指を閉
じる方向にピストンを移動させる。また、アクチュエ−
タシリンダ83・84の加圧側の空気はそれぞれのポー
ト83p・84pから速度調整器82の絞り弁82e側
を通るので空気流量が制限され、疑似手指を閉じる方向
に移動しているピストンの負荷が増加し、移動速度が低
下する。速度調整器82を通った空気は、押しボタン形
リタ−ン切換弁79のポ−ト79bからポ−ト79aを
通り、シャトル弁81のポ−ト81cからポ−ト81a
を経て絞り弁95に達するが、この絞り弁95はピスト
ンの大きな抵抗となり、その移動速度を大幅に低下させ
る。従って、疑似手指はゆるやかな速度で閉じる方向に
移動するから、開き始めた被験者のOリングを適当な位
置まで戻すことが出来る。疑似手指が適当な位置まで戻
った点で験者がクロ−ズスイッチ93から手を離してリ
タ−ン形電磁パイロット切換弁72の動作電圧を切断す
れば、リタ−ン形電磁パイロット切換弁は原姿に復帰
し、ポ−ト72pが閉鎖されて空気圧は遮断される。空
気圧が遮断されるとエアパイロットアクチュエ−タ77
・78が動作を停止し、押しボタン形リタ−ン切換弁7
9・80も復帰するので、ポ−ト79a・80aは排気
ポ−ト79c・80cにつながり、疑似手指を閉じる方
向にピストンを動かしていた空気圧は大気中に放出され
る。
【0021】アクチュエ−タシリンダ83・84の排気
側に加わっていた空気圧はそれぞれのポート83e・8
4eから速度調整器85の絞り弁85e側を通り、既に
復帰している押しボタン形リタ−ン切換弁80のポ−ト
80bからポ−ト80pを経て、エアパイロット形リタ
−ン切換弁88のポ−ト88bに達する。しかし切換弁
が作動していないのでポ−ト88bは閉じたままであ
り、空気圧はアクチュエ−タシリンダ83・84の排気
側に保持される。また、アクチュエ−タシリンダ83・
84の加圧側に加わっていた空気圧は、それぞれの加圧
ポート83p・84pから速度調整器82の絞り弁82
e側を通って既に原姿に復帰している押しボタン形リタ
−ン切換弁79のポ−ト79bよりポ−ト79pを通
り、エアパイロット形リタ−ン切換弁88のポ−ト88
aに達するが、切換弁が作動していないのでポ−ト88
aは閉じたままであり、空気圧はアクチュエ−タシリン
ダ83・84の加圧側に保持される。
【0022】被験者の指挟圧力と疑似手指の推力がバラ
ンスした点で験者がオ−プンスイッチ70から手を離せ
ば、供給された空気圧は各々の圧力系内に保持された状
態となる。
【0023】ところで、験者はオ−プンスイッチ70と
クロ−ズスイッチ93を交互に操作し、被験者の指挟圧
力の基準となる加圧側の空気圧を正確に計測しなければ
ならない。空電圧力調整器71は一般的な回転式可変抵
抗器を使用し、空電圧力調整器71の制御入力電圧を調
整する構造になっているので、いったん基準となる空気
圧が設定された後は、可変抵抗器のツマミを操作する必
要はなく、タッチスイッチを兼用している金属製のツマ
ミに手指を触れるだけで空気圧が空電圧力調整器71か
ら自動的に供給されるので操作性は極めて良い。被験者
の指挟圧力の基準となる空気圧が設定されると、験者は
精密圧力調整器67のツマミを回して基準空気圧よりも
5〜10%程度高めの圧力を疑似手指の駆動圧力として
設定する。この調整圧力は駆動圧力計に数値表示される
ので調整は容易である。基準空気圧より少し高めの圧力
を駆動圧力とする理由は、慣れない被験者であっても適
正な指挟圧力で疑似手指を保持させるためである。即
ち、疑似手指を操作して被験者の基準となる空気圧を求
める場合には、アクチュエ−タシリンダ83・84に加
える空気圧として低い空気圧を使用して徐々にアクチュ
エ−タシリンダ内部に蓄積させる。アクチュエ−タシリ
ンダの加圧側も排気側もエアパイロット形リタ−ン切換
弁が閉鎖されているため、外部への排出を阻止されて、
アクチュエ−タシリンダに取り付けた疑似手指が被験者
のOリングに接触した位置で停止している。慣れない被
験者の場合には、Oリングを開く疑似手指の推力に対抗
する力として、指挟圧力だけでなく、排気側の空気圧が
加わっていることを知らず、自分の指挟圧力のみで疑似
手指の開きを阻止しているように感じるので、本来必要
な指挟圧力未満の力でよいと判断したり、または通常の
指挟圧力以上の力が必要ではないかと判断して、意識的
に指挟力を変化させる場合が発生する。従って、被験者
には通常の指挟圧力を保持するよう注意を促すと共に、
疑似手指の推力を多少増加させて駆動するほうが良好な
結果を得ることができるのである。Oリングテストに精
通した被験者の場合は、意識的に指挟力に強弱をつけた
りするようなことはない。
【0024】駆動圧力を設定した験者は、被験者にOリ
ングテストを実施するので指挟力を保持するように告げ
た後にスタ−トスイッチ95’を押すと、それに連動し
てモメンタリスイッチ70aが閉路し、電磁パイロット
切換弁96が作動して加圧ポ−ト96pがポート96a
につながり、動作空気圧がエアチュ−ブ97を通ってエ
アパイロット形リタ−ン切換弁88のパイロットポ−ト
88eに加わる。すると弁が作動し、エアチュ−ブ98
から送圧される駆動空気圧が加圧ポ−ト88pからポ−
ト88aを通り、押しボタン形リタ−ン切換弁79のポ
−ト79pからポ−ト79bを経て、速度調整器82の
加圧側82pを通過し、アクチュエ−タシリンダ83・
84に圧力が印加される。そうすると、ピストン83c
・84cを急速に拡開させる。一方、アクチュエ−タシ
リンダ83・84の排気側の空気は排気ポ−ト83e・
84eから速度調整器85の絞り弁85e側を通るが、
その時に空気流量が大幅に制限されるので疑似手指を開
く推力に対して大きな抵抗が発生し、疑似手指を開く速
度が減少するが、実際に験者が自分で被験者のOリング
を開く程度の速度に調整しておく。速度調整器85を通
過した排気側の空気は、復帰している押しボタン形リタ
−ン切換弁80のポ−ト80bからポ−ト80pを通っ
て、エアパイロット形リタ−ン切換弁88のポ−ト88
bからポ−ト88cを介して大気中に放出される。
【0025】スタ−トスイッチ95’を押すと同時にス
トップウォッチ99にはスタ−ト信号が送られ、ストッ
プウォッチでは0.01秒を単位として計時を開始す
る。また、このスタ−ト信号は制御装置の背面に備えら
れた端子板より外部に供給することも可能で、外部に接
続するデジタルオシロスコ−プのトリガ信号に使用した
り、コンピュ−タの計測スタ−ト信号にも使用すること
が出来る。さらに、外部からのスタ−ト信号でスタ−ト
スイッチ95が閉路するように電気回路が構成されてい
るので、操作開始は制御装置のスタ−トスイッチに限ら
ず、外部に接続した装置からのスタ−ト信号でも制御装
置をスタ−トさせることが可能である。なお、被験者の
Oリングが開かない場合でもストップウォッチは計時を
継続し続けているので、適当な機会にリセットスイッチ
を押してストップウォッチをリセットする必要がある。
【0026】疑似手指が開く方向に移動を継続すると、
被験者の指挟圧力が低い場合にはOリングが開くが、開
く直前、即ち疑似手指の推力が被験者の指挟圧力を超え
た瞬間に加圧側の空気圧力が急激に下降し、再び急激に
駆動圧に復帰する結果、ディップ点が発生し、排気側の
空気圧力が急激に上昇してピ−クに達し急激に下降した
後は緩やかに低下する現象が同時に発生する。このディ
ップ点、並びにピ−ク点を電気的に検出して指開検知信
号とし、この信号でストップ信号を発生させ、ストップ
ウォッチを停止させると共に、停止スイッチとして備え
られている空電スイッチ100の共通側端子に加えて電
磁パイロット切換弁96を逆方向に切り替えると、ポ−
ト96pが閉鎖されるので動作空気圧は遮断される。動
作空気圧が遮断されるとエアパイロット形リタ−ン切換
弁88のポ−ト88eに圧力が無くなるので、ポ−トが
切り換わり、加圧ポ−ト88pと排出ポ−ト88cは同
時に閉鎖される。駆動空気圧を遮断されたアクチュエ−
タシリンダ83・84のピストン83c・84cは推力
を失う。また排気側の空気も同じく排気ポ−トが閉鎖さ
れているのでピストンの推力に対して大きな抵抗とな
り、ピストンは移動を停止する。従って、Oリングが開
いたことを検知した疑似手指は空気圧の持つ慣性で少し
開く方向に移動した後に停止することになる。
【0027】験者はストップウォッチの停止で被験者の
Oリングが開いた時間を判定することができるので、予
め計測記録しておいた疑似手指を無負荷で全開した場合
の時間と、被験者のOリングが開いたことを検知して停
止したストップウォッチの時間を対比すれば、時間比に
よる数値が得られる。予め加圧側圧力計89・90を最
低値保持に設定し、排気側圧力計91・92を最高値保
持に設定しておけば、排気側圧力を被験者の指挟圧力を
空気圧に変換した値で読み取ることができ、指挟圧力の
強弱判定の材料になる。また、各圧力計に印加される圧
力を圧力/電圧変換回路で電圧に変換し、外部のデジタ
ルオシロスコ−プに接続して電圧/時間の波形を表示さ
せ、スタ−ト信号からストップ信号までの時間を時間軸
カ−ソルで計測しても同様な結果が得られる。さらに、
この電圧/時間の波形を別な形式の方法で電力表示と
し、疑似手指が全く開かない程度の大きい負荷をかけた
場合の予め計測記録しておいた電力と対比して、被験者
の指挟圧力を電力比に変換して判定することも可能であ
る。
【0028】さらにまた、変換された出力電圧をアナロ
グ/デジタル変換回路を介してデジタルオシロスコ−プ
の機能が与えられたコンピュ−タに入力し、前述の時間
対比や電力対比に加えて、スタ−ト信号よりストップ信
号までの電圧波形を高速でサンプリングした後の総和を
求めて面積化し、予め計測記録しておいた疑似手指が開
かない大きい負荷状態の場合と対比すれば、被験者の正
確な指挟圧力とOリングが開いたエネルギ−の総和が得
られる。なお、加圧側の面積化した数値に排気側の圧力
波形を同様な方法で面積化したものを加算し、予め面積
化した上記大きい負荷状態の場合と対比すれば、より精
密な被験者の指挟力の変化とOリングを開くために要し
たエネルギ−が数値で得られる。
【0029】ストップ信号を検知して途中で停止してい
る疑似手指をスタ−ト位置に戻すには、図10における
クロ−ズスイッチ44を押し続けると緩やかな速度でス
タ−ト位置に復帰する。各々の空気弁の動作は、被験者
のOリングの基準圧力を測定する際にOリングが開き過
ぎた場合、クロ−ズスイッチ44を押して疑似手指を閉
じる方向に移動させる動作と全く同じである。
【0030】その他に、被験者のOリングを疑似手指よ
り離しておいて疑似手指を無負荷の状態にした後、スタ
−トスイッチを押すと、動作空気圧は電磁パイロット切
換弁96のポ−ト96pよりポ−ト96aを経てエアチ
ュ−ブ97を通り、エアパイロット形リタ−ン切換弁8
8のポ−ト88eに加わる。そうすると切換弁が動作
し、空気圧は加圧ポ−ト88pからポ−ト88aを通っ
て押しボタン形リタ−ン切換弁79のポ−ト79pから
ポ−ト79bを経て速度調整器82の加圧側82pを通
過し、アクチュエ−タシリンダ83・84に印可され
る。この場合、疑似手指は無負荷状態なので、ピストン
は抵抗なくストロ−クの終端まで前進するが、ピストン
83cに取り付けられているブラケット101の一方端
101aが押しボタン保持形切換弁102の押しボタン
102aを押し、弁の動作を切り換える。そうすると駆
動空気圧はエアパイロット形リタ−ン切換弁88のポ−
ト88fに加わると同時にエアチュ−ブ103を通って
空電スイッチを加圧し、スイッチを閉路して電磁パイロ
ット形切換弁96を逆方向に切り換える。この場合、加
圧ポ−ト96pは閉鎖されるので、エアパイロット形リ
タ−ン切換弁88のポ−ト88eに空気圧がなくなり、
切換弁の動作が停止して各々のポ−トを一瞬閉鎖するよ
うに見える。しかしその時には既にポ−ト88fには駆
動空気圧が印加されているので、エアパイロット形リタ
ーン切換弁88のポート88aはポ−ト88cにつなが
れ、アクチュエ−タシリンダ83・84の空気はポ−ト
88dより大気中に放出される。
【0031】一方、ポ−ト88fに空気圧を印加された
エアパイロット形リターン切換弁88は加圧ポ−ト88
pをポ−ト88bにつなぎ、駆動空気圧は押しボタン形
リタ−ン切換弁80、速度調整器85を通ってアクチュ
エ−タシリンダ83・84に印可され、各々のピストン
83c・84cを逆進させて疑似手指をスタ−ト位置に
戻す動きをする。疑似手指がスタ−ト位置に戻った瞬
間、ブラケット101の他方端101bが押しボタン保
持形切換弁102の反対側の押しボタンを押し、ポ−ト
102pを閉鎖するので、ピストン83c・84cをス
タ−ト位置に復帰させるための空気圧はなくなり、待機
状態となる。
【0032】上述した装置を操作してOリングテストを
行うが、そのテスト結果を図12〜図14に示す。ここ
で、図12は疑似手指を5本の指で強く握り、加圧され
ても疑似手指が開かないようにした場合の加圧・排圧グ
ラフである。ここで、縦軸は空気圧、横軸は時間軸であ
り、ゼロ点から動作がスタートしている。図13は疑似
手指を無負荷の状態で全開した場合の加圧・排圧グラフ
である。また、図14は被験者がOリングを作り、これ
を疑似手指で拡開した場合において、Oリングが開いた
時点をとらえたグラフである。3つのグラフともに、加
圧側が上側カーブ、排圧側が下側カーブである。これら
のグラフを比較しても分かるように、Oリングが開いた
時点ではディップ点、ピーク点が明確に形成されるの
で、動作スタートからの時間や耐圧の強さなどを確認す
れば、容易かつ験者によるばらつきなしにOリングテス
トを行うことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明では比較的簡単な構成によってO
リングテストを行うことができ、かつ験者によるばらつ
きや回数による験者の感覚の変化などに全く影響されず
に適正な結果を求めることができるようになったので、
従来と比較して、これを用いた判断に客観性を与えるこ
とが可能となった。また、疑似手指の動きは加圧側と排
圧側の両方から並行して検出するようにしているので、
Oリング拡開時点の変化を明白に把握することができ
る。本発明装置を利用して、多数のOリングテストの被
験例を収集しておくことによって、これらサンプリング
と現実の被験を客観的に比較することができるようにな
るので、将来、Oリングテストの利用価値は飛躍的に高
くなる。
【0034】また、本発明装置は外部からの電界および
磁界の影響を全く受けないように構成しているので、非
常に繊細といわれているOリングテストに機器の悪影響
を与えることなく行うことができ、信頼性が高い装置と
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】Oリングテストの従来例を示す斜視図、
【図2】本発明装置の外観を示す斜視図、
【図3】同、シールド構造を示す断面図、
【図4】疑似手指の一実施例を示す斜視図、
【図5】同、他の実施例を示す斜視図、
【図6】同、さらに他の実施例を示す斜視図、
【図7】本発明装置の疑似手指の拡開状態を示す斜視
図、
【図8】疑似手指の駆動構造を示す斜視図、
【図9】同、平面図、
【図10】操作パネルを示す正面図、
【図11】エア制御回路を示す回路図、
【図12】本発明装置を用いて出力したグラフの一例、
【図13】同、別の場合を示すグラフ、
【図14】同、さらに他の場合を示すグラフである。
【符号の説明】
1 函体 2a・2b 疑似手指 3 長孔 4 アルミニウム箔 5 電磁遮蔽材 6 内部函体 7 絶縁板 8a・8b 棒 9a・9b フック 10a・10b 棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武内 博雅 大阪市西区靱本町2−9−6 ユニバーサ ル・システムコントロール株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被験者の第1指とその他の指1本で形成し
    たOリングの挟圧力を測定する装置であって、Oリング
    測定用の一対の疑似手指と、この疑似手指を左右に拡開
    するための一対のシリンダおよびピストンと、このピス
    トンの動作を制御するためのエア回路を備えると共に、
    上記一対のシリンダのうち、少なくとも一方のシリンダ
    には加圧側の圧力測定装置と、排圧側の圧力測定装置を
    設け、これら2つの圧力測定装置の測定圧力を同時に検
    知することを特徴とした手指の挟圧筋力測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の手指の挟圧筋力測定装置に
    おいて、エア回路に空気を供給するためのエア供給装置
    は複数のエアチューブで遠隔的に接続され、シリンダお
    よびピストンと、エア回路などの主要部分は非鉄金属お
    よび絶縁体で構成し、さらにこれらを外部電界および磁
    界からシールドした手指の挟圧筋力測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190302080A1 (en) * 2018-04-03 2019-10-03 Byungjoo Park Food distinguishing apparatus for each individual health
CN112601467A (zh) * 2019-06-11 2021-04-02 韩国烟草人参公社 包括感应线圈的气雾产生装置
US11998052B2 (en) 2019-06-11 2024-06-04 Kt&G Corporation Shielding of an induction coil within an aerosol generating device

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