JPH0824274A - 歯科用ワックス型の製造方法 - Google Patents
歯科用ワックス型の製造方法Info
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- JPH0824274A JPH0824274A JP18408094A JP18408094A JPH0824274A JP H0824274 A JPH0824274 A JP H0824274A JP 18408094 A JP18408094 A JP 18408094A JP 18408094 A JP18408094 A JP 18408094A JP H0824274 A JPH0824274 A JP H0824274A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C9/00—Impression cups, i.e. impression trays; Impression methods
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Abstract
材にワックスが直接接触することがなく、そのためワッ
クス型と石膏模型との間に隙間が生じたり、ワックス型
の一部が反り返ることがなく、従来この反り返りの修正
のために必要とされた手直し作業が不要となり、精密鋳
造が可能となる。しかも、離型剤の存在により、ワック
ス型の抜き取りを従来と同様に行うことができ、また抜
き取ったワックス型を埋没剤に埋めて焼成し、ワックス
を溶融流出させた際に、キャビティに上記塗料の灰分が
残らない。 【構成】 歯科用石膏模型を使用してワックス型を製造
するに当たり、上記の石膏模型に離型剤を塗布した後、
その塗布面に700℃で焼成時に灰分の残らない塗料を
塗布し、しかるのち溶融ワックスを塗布する。
Description
使用してクラウンやインレイ等のワックス型を製造する
方法に関するものである。
インレイ等のワックス型を製造する場合、例えば歯冠製
造用の石膏製歯台に溶融ワックスを塗布して歯冠と同じ
形状のワックス型を製造する場合、従来は上記歯台の石
膏模型にポリエチレン樹脂等の硬化剤を塗布して石膏模
型を硬化させて補強し、その塗布面にワックス型の分離
を良くするための離型剤、例えばシリコーンオイルを塗
布し、しかるのちその塗布面に溶融ワックスを塗り重ね
て歯冠の型を形成していた。
は、上記の離型剤塗布面に溶融ワックスが直接塗布され
ていたため、溶融ワックスが冷却固化してできたワック
ス型の口部が離型剤層との間の反発力で反り返ったり、
石膏模型との間に隙間が生じたりしていた。したがっ
て、この反り返った部分に加熱した彫刻刀や金属製のへ
ら等を押し当てて反り返りを修正し、上記の隙間を消す
必要があった。
ックスが直接接触することを防ぐことにより、ワックス
の反り返りが生じないようにしたものである。
科用ワックス型の製造方法は、歯科用石膏模型を使用し
てワックス型を製造するに当たり、上記の石膏模型に離
型剤を塗布した後、その塗布面に700℃で焼成時に灰
分の残らない塗料を塗布し、しかるのち溶融ワックスを
塗布することを特徴とする。
700℃で焼却する際に灰分が残らないものであれば、
水性塗料または油性塗料のいずれでもよいが、アクリル
系エマルジョン、ポリウレタンエマルジョン、エポキシ
エマルジョン等のエマルジョン型塗料、特にアクリル系
エマルジョンは皮膜強度に優れ、使い易い点で好まし
い。なお、上記エマルジョン型塗料における固形分濃度
は35〜60%が好ましい。
で使用してもよいが、ワックスエマルジョンを添加して
使用してもよく、この場合はワックス型に対する接着性
が向上する。なお、ワックスエマルジョンの配合量は、
エマルジョン型塗料との合計量に対して20〜80%が
好ましい。
し、この離型剤が乾燥した後に塗布される。塗布層の乾
燥後における厚みは、0.01〜0.1mmが好ましい。
なお、離型剤の塗布前に、従来と同様に硬化剤を塗布し
てもよい。
ワックス型が直接接触せず、ワックス型に塗料の強靱な
塗膜が形成されるので、石膏模型とワックス型との間に
隙間が生じたり、ワックス型の一部が反り返ったりする
ことがなく、ワックス型が精密に成形される。そして、
石膏模型上に所望形状のワックス型を成形し、これが冷
却すると、ワックス型が石膏模型から抜き取られるが、
石膏模型の表面には離型剤が塗布されているので、ワッ
クス型の抜き取りが容易である。そして、この抜き取り
により、離型剤の上の塗料は、ワックス型に移動し、ワ
ックス型と共に埋没材中に埋められ、700℃でワック
ス型が焼却されるが、埋没材中のキャビティに上記塗料
の灰分が残らないため、金属を鋳造した際、鋳造体に表
面荒れや巣などの欠陥の発生することがなく、良好な鋳
造体が得られる。
特にアクリル系エマルジョン型塗料を使用した場合は、
塗膜強度が大きいため、ワックス型の反り返りが一層少
なくなる。また、上記の塗料にワックスエマルジョンを
添加した場合は、塗料の塗膜とワックス型との接着性が
向上する。ただし、ワックスエマルジョンの配合量が全
量の20%未満では、添加した効果がなく、反対に80
%を超えると、塗膜強度が低下する。また、上記の塗料
からなる塗膜の厚みが0.01mm未満では、塗布の目的
が達成されず、反対に0.1mmを超えた場合は、塗膜が
ワックス型から剥離し易くなる。
ウン形状のワックス型を成形する際、上記の石膏歯台に
硬化剤としてポリスチレン樹脂溶液を塗布し、続いて離
型剤としてシリコーンオイルを塗布した。このシリコー
ンオイルの乾燥後、その塗布面に塗料としアクリルエマ
ルジョン(日本合成ゴム株式会社製、商品名「JSRア
クリルエマルジョンAE951(F)」、固形分52
%)を塗布し、乾燥後の厚みが0.02mmの塗膜を得
た。次いで、溶融ワックスを塗布してクラウンを成形し
たところ、クラウンの口部が反り返ることはなく、石膏
歯台との間に隙間が発生することもなく、しかもワック
ス型のクラウンの抜き取りも容易であった。
をリン酸塩系の埋没材中に埋め、700℃に加熱してワ
ックス型を焼却し、得られたキャビティに溶融金合金を
注入してクラウンを鋳造し、表面に異物の付着が無く、
ワックス型と同じ形状の精巧な金合金製クラウンを得
た。
スエマルジョン(中京油脂株式会社製、商品名「セロゾ
ール967」、ワックス含有量59%)を、両者の配合
比が25/75、50/50および75/25となるよ
うに加える以外は、実施例1と同様にして実施例2、実
施例3および実施例4のワックス型を成形し、実施例1
と同様の結果を得た。
チレンアクリル酸エステル共重合樹脂水性エマルジョン
(ヘキスト合成株式会社製、商品名「モビニールDM6
0」、固形分50%)を使用する以外は実施例1と同様
にして実施例5のワックス型を成形し、実施例1と同様
の結果を得た。
会社製、商品名「セロゾール524」、ワックス含有量
30%)を、配合比が50/50となるように加える以
外は、実施例5と同様にして実施例6のワックス型を成
形し、実施例5と同様の結果を得た。
レタンラッカー(三井東圧化学株式会社製、商品名「オ
レスターNL2249E」)を使用する以外は実施例1
と同様にして実施例7のワックス型を成形し、実施例1
と同様の結果を得た。
は、歯科用石膏模型を使用してワックス型を製造するに
当たり、上記の石膏模型に離型剤を塗布した後、その塗
布面に700℃で焼成時に灰分の残らない塗料を塗布
し、しかるのち溶融ワックスを塗布することを特徴とす
る歯科用ワックス型の製造方法であるから、石膏模型に
溶融ワックスを塗布した際に離型材にワックスが直接接
触することがなく、そのためワックス型と石膏模型との
間に隙間が生じたり、ワックス型の一部が反り返ること
がなく、従来この反り返りの修正のために必要とされた
手直し作業が不要となり、精密鋳造が可能となる。しか
も、離型剤の存在により、ワックス型の抜き取りを従来
と同様に行うことができ、また抜き取ったワックス型を
埋没剤に埋めてワックスを焼却した際に、キャビティに
上記塗料の灰分が残らず、そのため金属を鋳造した際、
鋳造品に欠陥が生じない。
載した発明において、その塗料としてアクリル系エマル
ジョン、ポリウレタンエマルジョン、エポキシエマルジ
ョン等のエマルジョン型塗料を使用する方法であるか
ら、その塗布によって得られる塗膜の強度が優れ、作業
が容易である。
載した発明において、そのエマルジョン型塗料にワック
スエマルジョンが添加されるので、該塗料の塗膜上に成
形されるワックス型との間の接着性が向上し、塗料がワ
ックス型から剥離しない。
Claims (3)
- 【請求項1】 歯科用石膏模型を使用してワックス型を
製造するに当たり、上記の石膏模型に離型剤を塗布した
後、その塗布面に700℃で焼成時に灰分の残らない塗
料を塗布し、しかるのち溶融ワックスを塗布することを
特徴とする歯科用ワックス型の製造方法。 - 【請求項2】 塗料がアクリル系エマルジョン、ポリウ
レタンエマルジョン、エポキシエマルジョン等のエマル
ジョン型塗料である請求項1に記載の歯科用ワックス型
の製造方法。 - 【請求項3】 エマルジョン型塗料にワックスエマルジ
ョンが添加される請求項2に記載の歯科用ワックス型の
製造方法。
Priority Applications (3)
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1995
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