JPH08242381A - スクランブル処理方法及びその処理装置 - Google Patents

スクランブル処理方法及びその処理装置

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JPH08242381A
JPH08242381A JP4413695A JP4413695A JPH08242381A JP H08242381 A JPH08242381 A JP H08242381A JP 4413695 A JP4413695 A JP 4413695A JP 4413695 A JP4413695 A JP 4413695A JP H08242381 A JPH08242381 A JP H08242381A
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JP4413695A
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Inventor
Masayuki Sano
雅之 佐野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像情報にスクランブルを施して、伝送又は
記憶蓄積する場合の盗難・盗聴防止の効果を向上させ
る。 【構成】 画像メモリから読み込んだ1ラインのデータ
が上端全白領域のラインであればスクランブル処理せず
に出力し、パターン領域のラインであればスクランブル
処理して出力して、スクランブル処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】画像情報(原画像信号または原画
像を圧縮符号化した信号)にスクランブル(暗号化)を
施して伝送又は記憶蓄積するための処理方法と、その処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置では、秘匿性の
ある画像情報を伝送及び蓄積する際に、画像情報に対し
てスクランブルを施している。一般的な方法としては、
原稿の最初からスクランブル処理を施し、通常の文書で
1ページ中で大部分を占める全白ライン(全ての画素が
白のライン)を含めて全てのラインをスクランブルする
ものが挙げられる。
【0003】しかし、このような方式では、特に原稿の
上端に現れる余白部分(一般的に数十ライン以上存在
し、圧縮符号化された符号系列は全白ラインを示す符号
が連続している)をもスクランブルするため、スクラン
ブル前のデータが明確に判り、スクランブルのパターン
を容易に特定できる欠点がある。この欠点への対応とし
ては、公開公報平3−70368にあるように、原稿上
端部の余白に所定のマークを挿入して原稿上端に余白部
分ができないようにしてスクランブルを施す方法や、公
開公報平2−284567にあるように、画像情報に対
して任意のダミーパターンを付加してスクランブルを施
す方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来技術においては、原稿に所定のマークを施すため元
々の原稿には存在しなかった不必要なマークが挿入され
てしまい、後者の従来技術においては、ダミーデータを
挿入することで本来の符号データ長よりも長くなってし
まう。また、両者ともに、全画像情報に対してスクラン
ブルを施すため、スクランブルを施した後の画像情報の
データの最初の部分が欠落した場合、欠落データ以後の
画像情報がデスクランブルできなくなる問題がある。
【0005】本発明は、原稿に不必要なマークの挿入を
行わずに、また、ダミーデータを挿入すること無しに、
スクランブルパターンの特定を困難にし秘匿性を高める
とともに、画像情報のデータの最初の部分の欠落もしく
は途中部分の欠落があっても欠落データ以後の画像情報
に対してもデスクランブル可能なスクランブル処理方法
を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿の読み取
り開始部分の全白領域における画像情報をスクランブル
処理することなく出力し、全白領域に続く原稿のパター
ン領域における画像情報をスクランブル処理して出力す
ることを特徴とする。また本発明は、原稿の読み取り開
始部分の全白領域における画像情報と、終了部分の全白
領域における画像情報をスクランブル処理することなく
出力し、全白領域に挟まれる原稿のパターン領域におけ
る画像情報をスクランブル処理して出力することを特徴
とする。
【0007】更に本発明は、原稿中の全白ラインに対し
てはスクランブル処理することなく出力し、非全白ライ
ンに対してはスクランブル処理して出力することを特徴
とする。また更に本発明は、画像情報を入力する入力手
段と、画像情報中の各ライン画像情報が全白ラインか否
かを判定する全白判定手段と、画像情報に対してスクラ
ンブルを施すスクランブル手段と、全白判定手段により
原稿の読み取り開始部の全白領域であると判別されると
スクランブル手段に対してスクランブル処理することな
く出力することを指示し、全白領域に続く原稿のパター
ン領域であると判別されるとスクランブル手段に対しス
クランブ処理することを指示する制御手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0008】また更に本発明は、画像情報を入力する入
力手段と、画像情報の全白領域及びパターン領域を検出
する領域検出手段と、画像情報に対してスクランブルを
施すスクランブル手段と、領域検出手段により原稿の読
み取り開始部の全白領域又は終了部の全白領域であると
判別されるとスクランブル手段に対してスクランブル処
理することなく出力することを指示し、全白領域に挟ま
れる原稿のパターン領域であると判別されるとスクラン
ブル手段に対しスクランブ処理することを指示する制御
手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】また更に本発明は、画像情報を入力する入
力手段と、画像情報中の各ライン画像情報が全白ライン
か否かを判定する全白判定手段と、画像情報に対してス
クランブルを施すスクランブル手段と、全白判定手段に
より全白ラインであると判別されるとスクランブル手段
に対してスクランブル処理することなく出力することを
指示し、非全白ラインと判別されるとスクランブル手段
に対しスクランブ処理することを指示する制御手段とを
具備したことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、上端全白領域の画像情報はス
クランブル処理されずに、上端全白領域に続くパターン
領域と下端全白領域の画像情報はスクランブル処理され
て符号化される。また本発明によれば、上端全白領域と
下端全白領域の画像情報はスクランブル処理されずに、
上端全白領域と下端全白領域に挟まれるパターン領域の
画像情報はスクランブル処理されて符号化される。
【0011】更に本発明によれば、全白ラインに対して
はスクランブル処理されずに、非全白ラインはスクラン
ブル処理されて符号化される。
【0012】
【実施例】以下に本発明を図示する実施例に従い説明す
る。本発明の実施例の説明を行う前に、本発明の実施例
で符号データに対して施すスクランブルの一実施例を説
明する。本実施例では、符号データの符号が反転するよ
うにスクランブルを施す方法を用いている。この方法
は、ある一定の周期を有するランダムデータ系列(ラン
ダムテーブル)と、スクランブルを施す対象となる符号
データ系列とをビット毎に排他的論理和を取ることで、
ランダムに符号の反転がなされ、スクランブルが施され
る。
【0013】尚、本発明では上記した以外のスクランブ
ル方法にも適用できることは、言うまでもない。では、
上記の方法を用いて本発明の実施例の説明を行う。図1
は本発明の実施例のファクシミリ装置で伝送する原稿の
一例である。aは原稿読み取り開始部のA点〜B点間の
全ラインが全白ラインで構成されている全白領域(上端
全白領域)、bは全白領域に挟まれるB点からC点間の
文字図形などで構成されているパターン領域、cはパタ
ーン領域終了部のC点から原稿終了部のD点間の全ライ
ンが全白ラインで構成されている全白領域(下端全白領
域)である。
【0014】以下に、本発明のスクランブル処理方法の
一実施例であるファクシミリ装置について説明する。図
2は本発明の第1実施例〜第3実施例におけるファクシ
ミリ装置の送信側の機能ブロック構成例である。1は原
稿を入力する入力部(スキャナ、画像データ記憶手段
や、受信機等を含む)、2は入力部1から入力された画
像データを一時的に記憶する画像メモリ(ラインメモリ
でもページメモリでもよい)、3は画像データを符号化
しスクランブルを施す符号化/スクランブル処理部(後
術する主制御部6によりプログラム制御される)、4は
符号化/スクランブル処理部3から出力された符号デー
タを必要に応じて記憶蓄積する記憶蓄積メモリ(記憶蓄
積メモリは、内蔵のものでもよく、外付けの取り外し可
能なものでもよい)、5は符号データを通信回線に送出
するための制御を司る通信処理部、6は入力部1、画像
メモリ2、符号化/スクランブル処理部3、記憶蓄積メ
モリ4及び通信処理部5の制御を司る主制御部6であ
る。尚、符号化/スクランブル処理部3から出力される
データの行き先は主制御部6によって制御される。
【0015】図3は本発明の第1実施例〜第3実施例に
おけるファクシミリ装置の受信側の機能ブロック構成例
である。11は通信回線からの符号データを受信するた
めの制御を司る通信処理部、12は通信処理部11から
の符号データを必要に応じて記憶蓄積する記憶蓄積メモ
リ(記憶蓄積メモリは、内蔵のものでもよく、外付けの
取り外し可能なものでもよい)、13は通信処理部11
又は記憶蓄積メモリ12からの符号データを一時的に記
憶する符号メモリ、14は符号データをデスクランブル
施し復号化処理するデスクランブル/復号化処理部(後
術する主制御部16によりプログラム制御される)、1
5は復号化された画像データを出力する出力部(プリン
タ、CRT等を含む)、16は通信処理部11及び記憶
蓄積メモリ12、符号メモリ13、デスクランブル/復
号化処理部14及び出力部15の制御を司る主制御部で
ある。尚、通信処理部11から出力されるデータの行き
先は主制御部16によって制御される。
【0016】ここで、本発明のスクランブル処理方式の
簡単な処理の流れを図2及び図3を用いて説明する。送
信側においては、入力部1により原稿の上端から下端へ
と順次走査を行い、読み込んだ画像データを画像メモリ
2に一時記憶する。そして、符号化/スクランブル処理
部3において、一時記憶しておいた画像データの読み込
みを行い、その後、その画像データに対して符号化処理
を行い、更にはスクランブル処理対象となるラインのデ
ータに対してスクランブルを施し、符号データを作成す
る。作成後は、メモリ通信などで記憶蓄積が必要な場合
は、記憶蓄積メモリ4に記憶蓄積し、それ以外で記憶蓄
積を必要としない場合は、そのまま画像処理部5に出力
しファクシミリ通信を行う。尚、これら一連の処理は主
制御部6によって制御される。
【0017】また、受信側においては、通信処理部11
により受信した符号データを符号メモリ13に順次出力
する。この時、受信直後にプリントアウトしない場合
は、記憶蓄積メモリ12に記憶蓄積し、その後、プリン
トアウトする時に読み出して符号メモリ13へ出力して
もよい。符号メモリ13に格納された符号データは、デ
スクランブル/復号化処理部14に出力され、符号化時
にスクランブルが施されている場合はデスクランブル処
理されて復号化され、スクランブルが施されていない場
合はそのまま復号化される。デスクランブル/復号化処
理部14で復号化されたデータは、出力部15に出力さ
れ復元画像としてプリントアウトされる。尚、これら一
連の処理は主制御部16によって制御される。
【0018】ここで、送信側の符号化/スクランブル処
理部3と受信側のデスクランブル/復号化処理部14の
各実施例を説明する。尚、各実施例とも図1の原稿を伝
送したものとする。以下に、第1の実施例の符号化/ス
クランブル処理部3及びデスクランブル/復号化処理部
14をそれぞれ図4及び図5の概略フローチャートを用
いて説明する。
【0019】まず、送信側の符号化/スクランブル処理
部3を図4を用いて説明する。ステップ101(以降ス
テップをSと表す)で画像メモリ2(この場合ラインメ
モリを使用)から1ライン分の画像データを読み込む。
S102では、読み込んだデータをチェックし全白ライ
ンか否かを判別する。データ読み込み当初においては、
原稿の上端のA点からB点間の上端全白領域aであるた
めS103へ移る。
【0020】S103では、上端全白領域の各ラインの
画像データに対して符号化処理を行い符号データを作成
する。そして、作成した符号データの中にこのラインが
スクランブル処理していないことを示すフラグ(例えば
1ビットの0)をEOL符号の後に挿入し、記憶蓄積メ
モリ4又は通信処理部5に出力する。S104では、S
103で処理したラインがページの最終ラインであるか
を検出し、検出されればS111へ、検出されなければ
S101へ移行する。検出方法について補足説明する。
入力部1では最終ラインを読み込むと同時に、そのこと
を主制御部6に通知し、主制御部6では、画像メモリ2
に最終ラインが入力されると同時に、今入力されたデー
タが最終ラインであることを通知し、画像メモリ2は最
終ラインを出力すると、そのことを主制御部6に通知す
ることで、S103で処理したラインが最終データかど
うかを検出することができる。
【0021】このS101〜S104の一連の処理をB
点ラインを読み込むか、最終ライン処理終了であること
が検出されるまで繰り返し行う。B点ラインを読み込む
と、S102で非全白ラインと判定されるので、S10
5へ移行する。S105では、B点の非全白ラインに対
して、符号化処理を行い符号データを作成する。そし
て、作成した符号データの中にこのラインがスクランブ
ル処理されていることを示すフラグ(例えば1ビットの
1)をEOL符号の後に挿入する。
【0022】S106では、スクランブルパターンの初
期化(スタート)後、S105で作成された符号データ
の内、フラグに続く符号データに対して、スクランブル
処理を施し、記憶蓄積メモリ4又は通信処理部5に出力
する。S107では、S106及び後述するS110に
おいて処理されたラインがページの最終ラインであるか
をS104と同様の方法で検出する。
【0023】S108では、画像メモリ2から次の1ラ
イン分の画像データを読み込む。S109では、B点を
除くパターン領域(ここでは、B点〜C点のパターン領
域とC点〜D点の下端全白領域までをパターン領域とす
る)の各ラインの画像データに対して、符号化処理を行
い符号データを作成する。そして、作成した符号データ
の中にこのラインがスクランブル処理されていることを
示すフラグ(例えば1ビットの1)をEOL符号の後に
挿入する。
【0024】S110では、S109で作成された符号
データ(EOL符号及びフラグを含む)に対してスクラ
ンブル処理を施し、記憶蓄積メモリ4又は通信処理部5
に出力する。このS107〜S110の一連の処理を、
S107において、D点の最終ラインの処理が終了した
ことを検出するまで繰り返し行い、検出されればS11
1に移行する。
【0025】S111では、ページエンド処理として、
ページの最終であることを表すRTC符号を、最終ライ
ン符号データの後ろに付加するように記憶蓄積メモリ4
又は通信処理部5へ出力する。このとき、RTC符号に
対してスクランブルを施している。この処理が終了後、
スクランブルパターンをリセット(ストップ)する。上
記のS101〜S111の各処理は、1ページを符号化
しスクランブル処理するフローチャートであるため、複
数ページに対してスクランブルを施す場合は、S101
〜S111の各処理をページ数回行うことで実現でき
る。
【0026】尚、本実施例では、画像メモリ2(ここで
は2ライン程度の画像を蓄積できる小容量のメモリ)を
想定したが、必ずしも必要ではなく、入力部1や符号化
/スクランブル3の構成によっては、省略することも可
能である。以上に示したスクランブル処理方法で得られ
る符号系列の例を図6に示す。図6で「EOL」はIT
U−T(旧CCITT)勧告T.4によるライン同期符
号、「RTC」は同勧告の「Return To Control」符
号、「全白符号」は全白ラインを符号化した1ライン分
の符号、「符号データ」は1画素以上の黒画素を含む非
全白ラインを符号化した1ライン分の符号、Fは前記の
フラグである。
【0027】尚、本実施例では、各ラインに対してスク
ランブルを施したか否かを示すフラグ挿入値を、スクラ
ンブルを施すラインに対しては1とし、施さないライン
には0としたが、必ずしもこの通りではなく、スクラン
ブル処理を開始するラインに対してのみ1(フラグに続
く符号データが全てスクランブル処理されていることを
示す)とし、それ以外のラインに0を挿入するなどでも
かまわない。
【0028】また、本実施例では、パターン領域の最初
のラインのフラグに続く符号データを全てスクランブル
処理したが、各ラインごとにスクランブルパターン(ラ
ンダムパターン)の初期化(スタート)及びリセット
(ストップ)をし、EOL符号、フラグ、及びRTC符
号を除いた「符号データ」の部分のみにスクランブルを
施してもよい。
【0029】次に、受信側のデスクランブル/復号化処
理部14を図5を用いて説明する。S201では、符号
メモリ13から順次符号データを読み込み、その符号デ
ータからEOL符号を検出してフラグを検出する。S2
02では、そのフラグの値をチェックし、スクランブル
が施されているか否かを判別する。
【0030】符号データの当初においては、上端全白領
域の符号データであるため、EOL符号後のフラグは0
(スクランブル処理無しのラインであることを示す)で
ある。よって、S203へ移行する。S203では、読
み込んだ符号データがスクランブル処理されていないた
め、デスクランブル処理をしないで復号化処理する。こ
のとき同時にページエンドを示すRTC符号を検出す
る。
【0031】S204では、S203においてRTC符
号が検出されたか否かをチェックする。このS201〜
S204の一連の処理をフラグ1(スクランブル処理有
りのラインであることを示す)が検出されるまで繰り返
し、フラグ1が検出されれば、S205へ移行する。こ
のとき、S204にてRTC符号が検出されたときは、
このフローチャートを終了する。
【0032】S205では、デスクランブルパターンの
初期化(スタート)後、フラグ1に続く符号データに対
して、順次、デスクランブルを施してから復号化処理す
る。このとき同時にページエンドを示すRTC符号を検
出する。S206では、S205においてRTC符号が
検出されたか否かをチェックする。
【0033】このS205〜S206の一連の処理をR
TC符号が検出されるまで行う。1ページの処理の終了
後、スクランブルパターンをリセット(ストップ)す
る。上記のS201〜S206の各処理は、1ページを
デスクランブル処理し復号化するフローチャートである
ため、複数ページに対して行う場合は、S201〜S2
06の各処理をページ数回行うことで実現できる。
【0034】尚、本実施例では、符号メモリ13は、フ
ァクシミリ信号を受信してからデスクランブル等の処理
を行うまでのタイムラグを吸収するために数百バイト程
度の小容量のメモリを挿入しているが、本実施例におい
て必ずしも必要なものではない。上記の実施例の説明で
は、送信側でフラグを挿入してスクランブルを施したか
否かを示し、受信側でそのフラグをチェックしてデスク
ランブルを施すか否かを判断していた。
【0035】そこで、今度は、送信側でフラグの挿入を
行わず、受信側でフラグのチェックを行わないでデスク
ランブルを施すか否かを判断する実施例を以下に示す。
送信側においては、S103及びS109で各ラインに
対してフラグ挿入を行わない点以外、フラグ挿入時の実
施例とほぼ同じであるため説明は省略する。図7に符号
未挿入時の符号系列を示す。尚、図7の記号等は図6と
同じである。
【0036】受信側の実施例を図8を用いて説明する。
S301では、符号メモリ13から順次符号データを読
み込み、その符号データからEOL符号を検出しながら
復号化処理を行う。このとき同時にページエンドを示す
RTC符号を検出する。S302では、S301で復号
化時にエラーが発生していないかをチェックする。
【0037】ここで、前述の復号化エラーについてA4
原稿を受信した場合について説明する。A4原稿は1ラ
インのドット数が1728である。S301において、
復号化処理を行っていくと、1ドット或いは数百ドット
単位で画像データが復元されて、1ラインが形成されて
いく。この時、EOL符号(1ラインのはじめを意味す
る符号)から次のラインのEOL符号までの符号データ
を復号化処理することにより復元された画像データのド
ット数が1728であれば、そのラインは正常な復号化
処理できたことになるが、1728でなければそのライ
ンは正常な復号化処理ができずに復号化エラーが発生し
たラインとなる。本実施例では、上記のことより、復号
化エラーが発生したラインは、スクランブル処理によっ
て符号データが崩れたものとし、復号化エラーを起こし
たラインからスクランブル処理されているとしている。
【0038】S303では、S301においてRTC符
号が検出されたか否かをチェックする。このS301〜
S303の一連の処理を復号化エラーを検出するまで繰
り返し、復号化エラーが検出されれば、そのラインから
スクランブル処理されているとしてS304へ移行す
る。このとき、RTC符号が検出されたときは、このフ
ローチャートを終了する。
【0039】S304では、符号化エラーが発生したラ
インのEOL符号に続く符号データに対してデスクラン
ブルを施し復号化処理する。このとき同時にページエン
ドを示すRTC符号を検出する。S305では、S30
4においてRTC符号が検出されたか否かをチェックす
る。
【0040】このS304〜S305の一連の処理をR
TC符号が検出されるまで行う。尚、本実施例では、パ
ターン領域に続く下端全白領域をスクランブル処理した
ものを示したが、後述するように、スクランブル処理し
ないものも実施可能である。以上のように、第1の実施
例においては、原稿上端の上端全白領域に対してはスク
ランブルを施さずに、上端全白領域に続くパターン領域
に対してスクランブルを施すため、上端全白領域からス
クランブルパターンの特定が困難になり盗聴・盗難防止
の効果を向上させることができる。
【0041】また、フラグ未挿入時においては、符号デ
ータに対してフラグやダミーデータなどが付加されない
ため、スクランブル処理により符号データが長くならな
い。また、各ラインに対して、EOL符号及びフラグを
除く符号データのみにスクランブルを施すことにより、
伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再度、デスク
ランブル処理が可能となる。
【0042】また更に、EOL符号及びフラグをも含め
た符号データに対してスクランブル処理する場合には、
全白ラインの区切りが不明確なので、下端全白領域に対
してスクランブル処理を行っても秘匿性が保たれる。以
下に、第2の実施例の符号化/スクランブル処理部3及
びデスクランブル/復号化処理部14をそれぞれ図9及
び図10の概略フローチャートを用いて説明する。
【0043】まず、送信側の符号化/スクランブル処理
部3を図9を用いて説明する。S401では、画像メモ
リ2(この場合ページメモリを使用)から1ページ分の
画像データを読み込む。S402では、読み込んだデー
タを解析して上端全白領域、パターン領域、及び下端全
白領域の有無、先頭位置、及び終端位置を検出する。
【0044】S403では、上端全白領域が存在するか
をチェックする。上端全白領域が存在したときは、上端
全白領域を符号化処理するためにS404へ移行し、存
在しないときは、上端全白領域に続くパターン領域が存
在するかチェックするためにS406へ移行する。S4
04では、上端全白領域に該当するラインに対して、符
号化処理を行い符号データを作成する。そして、作成し
た符号データの中にスクランブル処理を施していないこ
とを示すフラグ(例えば1ビットの0)を挿入し、記憶
蓄積メモリ4又は通信処理部5に出力する。
【0045】S405では、上端全白領域の処理が終了
したかをチェックする。S406では、パターン領域が
存在するかをチェックする。パターン領域が存在したと
きは、パターン領域に対して符号化処理とスクランブル
処理を施すためにS407へ移行し、存在しないとき
(1ページの全領域が上端全白領域となる場合)は、S
404で1ページ分の符号化処理が終了しているのでペ
ージエンド処理を行うためにS417へ移行する。
【0046】S407では、パターン領域の最初の1ラ
イン目に対して符号化処理を行い、符号データを作成す
る。そして、作成した符号データの中にこのラインがス
クランブル処理されていることを示すフラグ(例えば1
ビットの1)をEOL符号の後に挿入する。S408で
は、スクランブルパターンの初期化(スタート)後、S
407で作成された符号データの内、フラグに続く符号
データに対してスクランブル処理を施し、記憶蓄積メモ
リ4又は通信処理部5に出力する。
【0047】S409では、パターン領域(パターン領
域の2ライン目以降の各ライン)に該当するラインに対
して符号化処理を行い、符号データを作成する。そし
て、作成した符号データの中にスクランブル処理がされ
ていることを示すフラグ(例えば1ビットの1)をEO
L符号の後に挿入する。S410では、S409で作成
された符号データ(EOL符号及びフラグを含む)に対
してスクランブル処理を施し、記憶蓄積メモリ4又は通
信処理部5に出力する。
【0048】これらS409及びS410の処理によ
り、パターン領域の1ラインが符号化処理及びスクラン
ブル処理される。S411では、パターン領域の処理が
終了したかをチェックする。S412では、下端全白領
域が存在するかをチェックする。下端全白領域が存在し
たときは、下端全白領域に対して符号化処理を施すため
にS413へ移行し、存在しないとき(S407〜S4
10で1ページ分の符号化処理が終了した場合)は、ペ
ージエンド処理を行うためにS417へ移行する。
【0049】S413では、下端全白領域の最初のライ
ンに対して符号化処理を行い、符号データを作成する。
そして、作成した符号データ中にこのラインがスクラン
ブル処理されていないことを示すフラグ(例えば1ビッ
トの0)をEOL符号の後に挿入する。S414では、
S413で作成された符号データの内、EOL符号及び
フラグに対してスクランブル処理を施した後、スクラン
ブルパターンをリセット(ストップ)し、それ以後の符
号データはスクランブル処理しないで記憶蓄積メモリ4
又は通信処理部5に出力する。
【0050】S415では、下端全白領域(下端全白領
域の2ライン目以降の各ライン)に該当するラインに対
して符号化処理を行い、符号データを作成する。そし
て、作成した符号データ中にこのラインがスクランブル
処理されていないことを示すフラグ(例えば1ビットの
0)をEOL符号の後に挿入し、記憶蓄積メモリ4又は
通信処理部5に出力する。
【0051】S416では、下端全白領域の処理が終了
したかをチェックする。S417では、ページエンド処
理として、ページの最終であることを示すRTC符号
を、最終ライン符号データの後ろに付加するように記憶
蓄積メモリ4又は通信処理部5へ出力する。このとき、
RTC符号はスクランブルを施さない。上記のS401
〜S414の各処理は、1ページを符号化しスクランブ
ル処理するフローチャートであるため、複数ページに対
してスクランブルを施す場合には、S401〜S414
の各処理をページ数回行うことで実現できる。
【0052】以上に示したスクランブル処理方法で得ら
れる符号系列の例を図11に示す。図11の記号等は図
6と同じである。尚、本実施例では、各ラインに対して
スクランブルを施したか否かを示すフラグ挿入値を、ス
クランブルを施すラインに対しては1とし、施さないラ
インには0としたが、必ずしもこの通りではなく、スク
ランブル処理を開始するライン(パターン領域の最初の
ライン)、及びスクランブル解除ライン(下端全白領域
の最初のライン)の両ラインには1を挿入して、それ以
外のラインには0を挿入することで、その2ライン間に
存在するパターン領域中の各ラインをスクランブル処理
することを示してもかまわない。
【0053】また、本実施例では、パターン領域の最初
のラインのフラグに続く符号データを全てスクランブル
処理したが、各ラインごとにランダムパターンを初期化
及びリセットをし、EOL符号、フラグ、及びRTC符
号を除いた「符号データ」の部分のみにスクランブルを
施してもよい。次に、受信側のデスクランブル/復号化
処理部14を図10を用いて説明する。
【0054】S501では、符号メモリ13から順次符
号データを読み込み、その符号データからEOL符号を
検出してフラグを検出する。S502では、そのフラグ
の値をチェックし、スクランブルが施されているか否か
を判別する。符号データの当初においては、上端全白領
域部の符号データであるため、EOL符号後のフラグは
0(スクランブル処理無しのラインであることを示す)
である。よって、S503へ移行する。
【0055】S503では、読み込んだ符号データがス
クランブル処理されていないため、デスクランブル処理
をしないで復号化処理する。このとき同時にページエン
ドを示すRTC符号を検出する。S504では、S50
3においてRTC符号が検出されたか否かをチェックす
る。
【0056】このS501〜S504の一連の処理をフ
ラグ1(スクランブル処理有りのラインであることを示
す)が検出されるまで繰り返し、フラグ1が検出されれ
ば、S505へ移行する。このとき、S504にてRT
C符号が検出されたときは、このフローチャートを終了
する。S505では、デスクランブルパターンの初期化
(スタート)後、フラグ1(スクランブル開始を示す)
に続く符号データに対して、順次、デスクランブル処理
を施し、そのデスクランブルされた符号データからEO
L符号を検出し、フラグを検出する。
【0057】S506では、そのフラグの値をチェック
し、スクランブルが解除されているか否かを判別し、解
除されていれば(フラグ1の場合)S509へ、解除さ
れていなければS507(フラグ0の場合)へ移行す
る。S507では、S505でデスクランブルされた符
号データに対して復号化処理を行う。このとき同時にペ
ージエンドを示すRTC符号を検出する。
【0058】S508では、S505においてRTC符
号が検出されたか否かをチェックする。このS505〜
S508の一連の処理をフラグ1(スクランブル処理解
除を示す)が検出されるまで繰り返し、フラグ1が検出
されれば、S509へ移行する。このとき、S508に
てRTC符号が検出されたときは、このフローチャート
を終了する。
【0059】S509では、デスクランブルパターンの
リセット(ストップ)後、フラグ1(スクランブル解除
を示す)に続く符号データに対して復号化処理を行い、
同時にページエンドを示すRTC符号を検出する。S5
10では、S509においてRTC符号が検出されたか
否かをチェックする。
【0060】このS509〜S510の一連の処理をR
TC符号が検出されるまで行う。上記のS501〜S5
10の各処理は、1ページをデスクランブル処理し復号
化するフローチャートであるため、複数ページに対して
行う場合には、S501〜S510の各処理をページ数
回行うことで実現できる。尚、本実施例においても上記
の実施例と同様にフラグの挿入を行わないでスクランブ
ル処理を行うことも可能である。
【0061】以上のように、第2の実施例においては、
原稿上端の上端全白領域及び原稿下端の下端全白領域に
対してはスクランブルを施さずに、パターン領域に対し
てスクランブルを施すため、上端全白領域及び下端全白
領域からスクランブルパターンの特定が困難になり盗聴
・盗難防止の効果を向上させることができる。また、フ
ラグ未挿入時においては、符号データに対してフラグや
ダミーデータなどが付加されないため、スクランブル処
理により符号データが長くならない。
【0062】また、各ラインに対して、EOL符号及び
フラグを除く符号データのみにスクランブルを施すこと
により、伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再
度、デスクランブル処理が可能となる。以下に、第3の
実施例の符号化/スクランブル処理部3及びデスクラン
ブル/復号化処理部14をそれぞれ図12及び図13の
概略フローチャートを用いて説明する。
【0063】まず、送信側の符号化/スクランブル処理
部3を図12を用いて説明する。S601では、画像メ
モリ2(この場合ラインメモリを使用)から1ライン分
の画像データを読み込む。S602では、読み込んだデ
ータをチェックし全白ラインか否かを判別し、全白ライ
ンであればS603へ、非全白ラインであればS604
へ移行する。
【0064】S603では、全白ラインの画像データに
対して符号化処理を行い符号データを作成する。そし
て、作成した符号データの中にこのラインがスクランブ
ル処理していないことを示すフラグ(例えば1ビットの
0)をEOL符号の後に挿入し、記憶蓄積メモリ4又は
通信処理部5に出力する。S604では、非全白ライン
の画像データに対して、符号化処理を行い符号データを
作成する。そして、作成した符号データの中にこのライ
ンがスクランブル処理されていることを示すフラグ(例
えば1ビットの1)をEOL符号の後に挿入する。
【0065】S605では、S604で作成された符号
データの内、フラグに続く符号データに対して、スクラ
ンブル処理を施し、記憶蓄積メモリ4又は通信処理部5
に出力する。尚、1ラインごとに、スクランブルパター
ンの初期化(スタート)及びリセット(ストップ)して
いる。S606では、S603及びS605で処理した
ラインがページの最終ラインであるかを検出する。
【0066】このS601〜S606の一連の処理を、
S606で最終ラインの処理が終了されたことが検出さ
れるまで繰り返し行う。そして、検出されると、S60
7のページエンド処理へ移行する。尚、検出方法はS1
04と同様である。S607では、ページエンド処理と
して、ページの最終であることを表すRTC符号を、最
終ライン符号データの後ろに付加するように記憶蓄積メ
モリ4又は通信処理部5へ出力する。このとき、RTC
符号に対してはスクランブルを施さない。
【0067】上記のS601〜S607の各処理は、1
ページを符号化しスクランブル処理するフローチャート
であるため、複数ページに対してスクランブルを施す場
合は、S601〜S607の各処理をページ数回行うこ
とで実現できる。尚、本実施例では、画像メモリ2(こ
こでは2ライン程度の画像を蓄積できる小容量のメモ
リ)を想定したが、必ずしも必要ではなく、入力部1や
符号化/スクランブル3の構成によっては、省略するこ
とも可能である。
【0068】以上に示したスクランブル処理方法で得ら
れる符号系列の例を図14に示す。図14の記号等は図
6と同じである。尚、本実施例では、各ラインに対して
スクランブルを施したか否かを示すフラグ挿入値を、ス
クランブルを施すラインに対しては1とし、施さないラ
インには0としたが、必ずしもこの通りではなく、スク
ランブル処理を施すラインに対して0、施さないライン
を1と挿入するなどでもかまわない。
【0069】また、本実施例では、非全白ラインに対し
て、フラグに続く符号データのみにスクランブル処理し
ていたが、非全白ラインが連続する場合においては、第
1の実施例及び第2の実施例のパターン領域のスクラン
ブル処理方法と同様に、EOL符号、フラグ、及びRT
C符号を含めてスクランブル処理してもよい。次に、受
信側のデスクランブル/復号化処理部14を図13を用
いて説明する。
【0070】S701では、符号メモリ13から順次符
号データを読み込み、その符号データからEOL符号を
検出してフラグを検出する。S702では、S701で
検出したフラグの値をチェックし、スクランブルが施さ
れているか否かを判別し、フラグ0(スクランブル処理
無しを示す)であればS703へ、フラグ1(スクラン
ブル処理有りを示す)であればS704へ移行する。
【0071】S703では、読み込んだ符号データがス
クランブル処理されていないため、デスクランブル処理
を施さないで復号化処理する。このとき同時にページエ
ンドを示すRTC符号を検出する。S704では、デス
クランブルパターンの初期化後、フラグ1に続く符号デ
ータに対して、デスクランブル処理を施してから復号化
処理する。このとき同時にページエンドを示すRTC符
号を検出する。
【0072】S705では、S703及びS704にお
いてRTC符号が検出されたか否かをチェックする。検
出されればフローチャートを終了する。このS701〜
S705の一連の処理を、RTC符号がS705におい
て検出されるまで繰り返す。上記のS701〜S705
の各処理は、1ページをデスクランブル処理し復号化す
るフローチャートであるため、複数ページに対して行う
場合には、S701〜S705の各処理をページ数回行
うことで実現できる。
【0073】尚、本実施例では、符号メモリ13は、フ
ァクシミリ信号を受信してからデスクランブル等の処理
を行うまでのタイムラグを吸収するために数百バイト程
度の小容量のメモリを挿入しているが、本実施例におい
て必ずしも必要なものではない。尚、第3の実施例にお
いても第1の実施例及び第2の実施例と同様にフラグの
挿入を行わないでスクランブル処理を行うことも可能で
ある。
【0074】以上のように、第3の実施例においては、
原稿中の全白ラインに対してはスクランブルを施さず
に、非全白ラインに対してスクランブルを施すため、全
白ラインからスクランブルパターンの特定が困難になり
盗聴・盗難防止の効果を向上させることができる。ま
た、フラグ未挿入時においては、符号データに対してフ
ラグやダミーデータなどが付加されないため、スクラン
ブル処理により符号データが長くならない。
【0075】また、各ラインに対して、EOL符号及び
フラグを除く符号データのみにスクランブルを施すこと
により、伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再
度、デスクランブル処理が可能となる。以下に、本発明
の第4の実施例〜第6の実施例におけるスクランブル処
理装置の一実施例であるファクシミリ装置について説明
する。
【0076】図15は本発明の第4の実施例〜第6の実
施例における実施例のファクシミリ装置の送信側の回路
構成図である。21は原稿を入力する入力部(スキャ
ナ、画像データ記憶手段や、受信機等を含む)、22は
入力部21から入力された画像データを一時的に記憶す
る画像メモリ(ラインメモリ又はページメモリでもよ
い)、23は画像データの各ラインが全白ラインか否か
を判定する全白判定部、24は後述する符号化部25に
対するフラグ挿入の有無とその値の指示と、後述する疑
似ランダムパターン発生器26に対するスタート/スト
ップの指示を行う制御部、25は画像メモリ22から入
力された画像データの各ラインを符号化処理し、また必
要に応じてフラグの挿入を行う符号化部、26は符号化
部25で出力された符号データに対してスクランブル処
理をかけるためのキーとなるランダムデータを発生させ
る疑似ランダムパターン発生器、27は符号化部25で
出力された符号データと疑似ランダムパターン発生器2
6で出力された値との排他的論理和をとる演算器、28
は演算器を経た符号データを必要に応じて記憶蓄積する
記憶蓄積メモリ(記憶蓄積メモリは、内蔵のものでもよ
く、外付けの取り外し可能なものでもよい)、29は符
号データを通信回線に送出するための制御を司る通信処
理部である。尚、これらは主制御部(図示せず)によっ
て制御される。
【0077】図16は本発明の第4の実施例〜第6の実
施例における実施例のファクシミリ装置の受信側の回路
構成図である。31は通信回線からの符号データを受信
するための制御を司る通信処理部、32は通信処理部3
1からの符号データを必要に応じて記憶蓄積する記憶蓄
積メモリ(記憶蓄積メモリは、内蔵のものでもよく、外
付けの取り外し可能なものでもよい)、33は通信処理
部31又は記憶蓄積メモリ32からの符号データを一時
的に記憶する符号メモリ、34は符号データからフラグ
の検出を行うフラグ検出回路、35は後述する疑似ラン
ダムパターン発生器36に対するスタート/ストップの
指示を行う制御部、36は符号メモリ33から出力され
た符号データに対してデスクランブル処理をかけるため
のキーとなるランダムデータを発生させる疑似ランダム
パターン発生器、37は符号メモリ33で出力された符
号データと疑似ランダムパターン発生器36で出力され
た値との排他的論理和をとる演算器、38は演算器37
を経た符号データに対して復号化処理を行う復号化部、
39は復号化部38から出力された画像データをプリン
トアウトする出力部である。尚、これらは主制御部(図
示せず)によって制御される。
【0078】ここで、疑似ランダムパターン発生器2
6、及び36について図17を用いて更に説明する。図
17のように、Dフリップフロップ等の1ビット遅延素
子を並べたシフトレジスタで出力をフィードバックする
とき、適当な段の値と出力値との排他的論理和をとるこ
とにより、段数に応じた周期の疑似ランダムパターンが
発生する。
【0079】発生パターンは、各段数に設定する初期値
により変化(但し、0の時は永久に0となりランダムパ
ターンとならない)する。また、排他的論理和をとる場
所を変えることによっても発生パターンが変化する。参
考までに、図17のようにDフリップフロップが8段の
時は、2の8乗−1の周期のパターンが発生する。
【0080】それでは、送信側のスクランブル処理方法
と受信側のデスクランブル処理方法の各実施例を説明す
る。尚、各実施例とも図1の原稿を伝送したものとす
る。以下に、第4の実施例の送信側のスクランブル処理
装置を説明する。まず、入力部21により原稿の上端か
ら順次走査を行い、読み取った画像データを画像メモリ
22(この場合ラインメモリ)に一時記憶する。その
後、全白判定部23により、記憶した画像データの各ラ
インが全白ラインか否かを判定される。そして、その判
定結果は制御部24へ出力される。
【0081】まず、処理開始当初においては、原稿上端
部分の上端全白領域が読み込まれるため、判定結果は全
白ラインである。全白ラインと判定された場合、制御部
24においては、符号化部25に対して、当該ラインが
スクランブル処理されていないことを示すフラグ(例え
ば1ビットの0)を挿入するように指示し、疑似ランダ
ムパターン発生器26に対しては、上端全白領域の符号
データにスクランブル処理を施さないため、パターン発
生のスタート指示を出さない。尚、これ以前において、
制御部24は疑似ランダムパターン発生器26に対して
リセット指示(00000000)を出力済みである。
よって、疑似ランダムパターン発生器26からの出力
は、制御部24からのスタート指示があるまで0が出力
され続けている。
【0082】上記した制御部24からの指示により、符
号化部25においては、画像メモリ22から入力された
当該ラインの画像データを符号化処理すると共に、制御
部24からのフラグ挿入指示に従ったフラグ0の挿入を
符号データのEOL符号の直後に行い、演算器27にお
いては、疑似ランダムパターン発生器26の出力値0と
符号化部25の出力値との排他的論理和をとり(この時
スクランブルはかからない)、記憶蓄積メモリ28、又
は通信処理部29に出力する。
【0083】そして、主制御部により通信処理部29へ
出力された場合は、通信処理部29によりファクシミリ
通信が行われ、主制御部により記憶蓄積メモリ28へ出
力された時は、その後、主制御部から通信開始の指示が
出されるまで記憶蓄積され、指示が出されれば通信処理
部29へ出力されファクシミリ通信が行われる。これら
の処理を上端全白領域部分の各ラインに対して繰り返し
行う。
【0084】次に、上端全白領域部分の処理が終了し、
パターン領域部分(この場合下端全白領域も含まれる)
の先頭ライン(初めての非全白ライン)の読み込みが行
われると、判定結果は非全白ラインである。非全白ライ
ンと判定された場合(パターン領域の先頭の非全白ライ
ンと判明された場合)、制御部24においては、符号化
部25に対して、当該ラインがスクランブル処理されて
いることを示すフラグ(例えば1ビットの1)を挿入す
るように指示し、疑似ランダムパターン発生器26に対
しては、パターン領域に対してスクランブル処理を施す
ため、パターン発生のスタート指示(例えば00110
011)を出力する。これにより、以降の疑似ランダム
パターン発生器26からの出力は、制御部24からリセ
ット指示(00000000)が出力されるまでランダ
ムパターンを出力し続ける。
【0085】上記した制御部24からの指示により、符
号化部25においては、画像メモリ22から入力された
当該ラインの画像データを符号化処理すると共に、制御
部24からのフラグ挿入指示に従ったフラグ1の挿入を
符号データのEOL符号の直後に行い、演算器27にお
いては、疑似ランダムパターン発生器26から出力され
たランダム値と、符号化部25から出力された当該ライ
ンの符号データの内、EOL符号及びフラグに続く符号
データに対して排他的論理和(スクランブルがかかる)
をとり、記憶蓄積メモリ28、又は通信処理部29に出
力する。
【0086】そして、主制御部により通信処理部29へ
出力された場合は、通信処理部29によりファクシミリ
通信が行われ、主制御部により記憶蓄積メモリ28へ出
力された時は、その後、主制御部から通信開始の指示が
出されるまで記憶蓄積され、指示が出されれば通信処理
部29へ出力されファクシミリ通信が行われる。これら
の処理をパターン領域部分の各ラインに対して行う。
尚、パターン領域の2ライン目以降におけるスクランブ
ル処理においては、疑似ランダムパターン発生器26の
動作が継続中であるので、演算器27における符号デー
タとランダム値との排他的論理和は、EOL符号及びフ
ラグを含めたものである。
【0087】以上の処理を原稿の最終ラインまで行う
と、符号化部25からは最終ラインの符号データに続い
てRTC符号が出力される。このRTC符号においても
同様に演算器27で排他的論理和がとられスクランブル
がかけられ、記憶蓄積メモリ28、又は通信処理部29
に出力される。RTC符号が演算器27で処理される
と、制御部24は疑似ランダムパターン発生器26に対
して、リセット指示(00000000)が出力され、
スクランブル処理が停止される。
【0088】尚、以上の説明は1ページを処理する場合
についてであるが、複数ページ処理する場合においても
同様のことを行えばよい。また、本実施例では、画像メ
モリ22(ここでは2ライン程度の画像を蓄積できる小
容量のメモリ)を想定したが、必ずしも必要ではなく、
入力部21や符号化部25などの構成によっては、省略
することも可能である。
【0089】以上の実施例で作成された符号データは、
基本的に、第1の実施例の図6と同様であるため説明は
省略する。また、スクランブル方法及びフラグの挿入方
法においても第1の実施例に示した如く様々な方法をと
ることができる。以下に、第4の実施例の受信側のスク
ランブル処理装置を説明する。まず、通信処理部31に
より受信した符号データを符号メモリ33に順次出力す
る。この時、受信直後にプリントアウトしない場合は、
記憶蓄積メモリ32に記憶蓄積し、その後、プリントア
ウトする時に読み出して符号メモリ33へ出力してもよ
い。次に、フラグ検出回路34において、符号メモリ3
3に格納された符号データからスクランブル処理の有無
を示すフラグの検出を行い、その結果を制御部35に出
力する。フラグの検出結果は、原稿上端部分の上端全白
領域においては、フラグ0(スクランブル処理無しを意
味する)となり、それに続くパターン領域においては、
フラグ1(スクランブル処理有りを意味する)となる。
【0090】処理開始当初においては、原稿上端部分の
上端全白領域の符号データが受信されるため、フラグ0
が検出される。フラグ0が検出されると、制御部35で
は、当該ラインがスクランブル処理されていないため、
疑似ランダムパターン発生器36に対して、パターン発
生スタート指示を出力しない。尚、これ以前において、
制御部35は疑似ランダムパターン発生器36に対して
リセット指示(00000000)を出力済みである。
よって、疑似ランダムパターン発生器36からの出力
は、制御部35からのスタート指示があるまで0が出力
され続けている。
【0091】上記した制御部35の制御により、演算器
37において、疑似ランダムパターン発生器36からの
出力0と、符号メモリ33からの出力符号データ(スク
ランブル処理されていない)との排他的論理和(この場
合はデスクランブルされない)がとられ、復号化部38
に出力される。復号化部38に入力された符号データ
は、復号化処理され、出力部39に出力され、プリント
アウトされる。
【0092】次に、上端全白領域の符号データが受信が
終了すると、パターン領域の符号データが受信されフラ
グ1が検出される。フラグ1が検出されると、制御部3
5では、当該ラインがスクランブル処理されているた
め、疑似ランダムパターン発生器36に対して、パター
ン発生スタート指示(スクランブル処理時に出力した値
と同じものであること)を出力する。これにより、以降
の疑似ランダムパターン発生器36からの出力は、制御
部35からリセット指示(00000000)が出力さ
れるまでランダムパターンを出力し続ける。
【0093】上記した制御部35の制御により、演算器
37において、疑似ランダムパターン発生器26から出
力されたランダム値と、符号メモリ33から出力された
フラグ1に続く符号データとの排他的論理和(この場合
はデスクランブルされる)がとられ、復号化部38に出
力される。復号化部38に入力された符号データは、復
号化処理され、出力部39に出力され、プリントアウト
される。
【0094】この処理を符号化部38において、RTC
符号を検出するまで行う。RTC符号が検出されると、
制御部35は疑似ランダムパターン発生器36に対し
て、リセット指示を出力する。これにより、以後デスク
ランブル処理が停止される。尚、以上の説明は1ページ
を処理する場合についてであるが、複数ページ処理する
場合においても同様のことを行えばよい。
【0095】また、本実施例では、符号メモリ33は、
ファクシミリ信号を受信してからデスクランブル等の処
理を行うまでのタイムラグを吸収するために数百バイト
程度の小容量のメモリを挿入しているが、本実施例にお
いて必ずしも必要なものではない。本実施例において
も、フラグの挿入無しでもスクランブル処理及びデスク
ランブル処理が可能である。以下に説明する。
【0096】まず、送信側は、符号化部25に対してフ
ラグの挿入指示を行わない点以外、フラグ挿入時の実施
例とほぼ同じであるため説明は省略する。このとき作成
された符号系列は、基本的に、図7と同様である。次
に、受信側について図18を用いて説明する。図18の
40は復号化処理中にエラーが生じた時、そのエラーが
生じたラインの符号データの先頭アドレスを符号メモリ
に対して示すR/W制御回路である。
【0097】まず、フラグ未挿入時と同様に、通信処理
部31では受信した符号データを順次符号メモリ33に
出力し、続いて符号メモリ33はそれを演算器37に出
力する。このとき、疑似ランダムパターン発生部36は
リセットされており、そこからの出力値は0である為、
演算器37においては、出力値0と符号データとの排他
的論理和(デスクランブル処理されない)がとられ、復
号化部38に出力される。
【0098】復号化部38においては、入力された符号
データを順次復号化処理を行う。このとき、上端全白領
域の符号データにおいては、復号化部38において正常
に復号化処理が行われ、それにより復元された画像デー
タは、出力部39に出力され、プリントアウトされる。
しかし、パターン領域のスクランブル処理されている符
号データが入力され、それを復号化処理すると、その符
号データにはスクランブル処理されているため、復号化
エラーが発生する。
【0099】そして、復号化エラーが発生すると、復号
化部38は、R/W制御回路40に対して、そのことを
通知し、R/W制御回路40は符号メモリ33に対し
て、エラーの起こったラインから最転送を行うようにエ
ラーラインの先頭アドレスを指示する。また、復号化部
38は、疑似ランダムパターン発生回路36に対してパ
ターン発生スタート指示(例えば00110011)を
出し、エラー発生ラインに続く符号データに対して、演
算器37でデスクランブル処理を行えるようにする。
尚、このとき符号メモリ33は演算器37に符号データ
を出力した後も、しばらくは転送済みの符号データを保
持しておく必要がある。
【0100】その結果、演算器37から出力された符号
データは、復号化部38において、今度は正常に復号化
処理が行われることになり、それにより復元された画像
データは、出力部39に出力され、プリントアウトされ
る。この処理を符号化部38において、RTC符号を検
出するまで行う。RTC符号が検出されると、制御部3
5は疑似ランダムパターン発生器36に対して、リセッ
ト指示を出力する。これにより、以後のデータにデスク
ランブルがかからないことになる。
【0101】尚、本実施例では、パターン領域に続く下
端全白領域をスクランブル処理したものを示したが、後
述するように、スクランブル処理しないものも実施可能
である。以上のように、第4の実施例においては、原稿
上端の上端全白領域に対してはスクランブルを施さず
に、上端全白領域に続くパターン領域に対してスクラン
ブルを施すため、上端全白領域からスクランブルパター
ンの特定が困難になり盗聴・盗難防止の効果を向上させ
ることができる。
【0102】また、フラグ未挿入時においては、符号デ
ータに対してフラグやダミーデータなどが付加されない
ため、スクランブル処理により符号データが長くならな
い。また、各ラインに対して、EOL符号及びフラグを
除く符号データのみにスクランブルを施すことにより、
伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再度、デスク
ランブル処理が可能となる。
【0103】以下に、第5の実施例の送信側のスクラン
ブル処理装置を説明する。まず、図15において、入力
部21により原稿の上端から順次走査を行い、読み取っ
た画像データを画像メモリ22(この場合ページメモ
リ)に一時記憶する。その後、領域検出部(図示せず)
により、画像情報中の上端全白領域、パターン領域、及
び下端全白領域の位置が検出され、その位置情報は制御
部24へ出力される。
【0104】検出が終了すると、画像データは、画像メ
モリ22から順次符号化部25へ出力される。符号化部
25へ出力される画像データが上端全白領域の場合の以
後の各処理は、第4の実施例の上端全白領域の動作と同
じため省略する。次に、出力される画像データがパター
ン領域の場合の以後の各処理は、第4の実施例のパター
ン領域の動作と同じため省略する。(但し、第4の実施
例に対応する実施例におけるパターン領域は下端全白領
域をも含んでいるため、原稿の最終ラインまでスクラン
ブルをかけていたが、第5の実施例においては下端全白
領域を含まないため、下端全白領域は第4の実施例のよ
うには処理しない。) 最後に、出力される画像が下端全白領域の場合は、制御
部24においては、符号化部25に対して、当該ライン
がスクランブル処理されていないことを示すフラグ(例
えば1ビットの0)を挿入するように指示し、疑似ラン
ダムパターン発生器26に対しては、下端全白領域の符
号データにスクランブル処理を施さないように、パター
ン発生のストップ(リセット)指示を出力する。これに
より、以降の疑似ランダムパターン発生器26からの出
力は、制御部24からスタート指示が出力されるまで0
を出力し続ける。
【0105】上記した制御部24からの指示により、符
号化部25においては、画像メモリ22から入力された
当該ラインの画像データを符号化処理すると共に、制御
部24からのフラグ挿入指示に従ったフラグ0を符号デ
ータのEOL符号の直後に挿入し、演算器27において
は、疑似ランダムパターン発生器26から出力される値
0と、符号化部25から出力される下端全白領域の最初
のラインのフラグに続く符号データ以降の符号データと
の排他的論理和がとられ(この時スクランブルはかから
ない)、記憶蓄積メモリ28、又は通信処理部29に出
力する。
【0106】そして、主制御部により通信処理部29へ
出力された場合は、通信処理部29によりファクシミリ
通信が行われ、主制御部により記憶蓄積メモリ28へ出
力された時は、その後、主制御部から通信開始の指示が
出されるまで記憶蓄積され、指示が出されれば通信処理
部29へ出力されファクシミリ通信が行われる。これら
の処理を下端全白領域部分の各ラインに対して繰り返し
行う。
【0107】以上の処理を原稿の最終ラインまで行う
と、符号化部25からは最終ラインの符号データ続いて
RTC符号が出力される。このRTC符号においても同
様に演算器27で排他的論理和(スクランブルされな
い)がとられ、記憶蓄積メモリ28、又は通信処理部2
9に出力される。尚、以上の説明は1ページを処理する
場合についてであるが、複数ページ処理する場合におい
ても同様のことを行えばよい。
【0108】以上の実施例で作成された符号データは、
基本的に、第2の実施例の図11と同様であるため説明
は省略する。また、スクランブル方法及びフラグの挿入
方法においても第2の実施例に示した如く様々な方法を
とることができる。以下に、第5の実施例の受信側のス
クランブル処理装置を説明する。まず、図16におい
て、通信処理部31により受信した符号データを符号メ
モリ33に順次出力する。この時、受信直後にプリント
アウトしない場合は、記憶蓄積メモリ32に記憶蓄積
し、その後、プリントアウトする時に読み出して符号メ
モリ33へ出力してもよい。次に、フラグ検出回路34
において、符号メモリ33に格納された符号データから
スクランブル処理の有無を示すフラグの検出を行い、そ
の結果を制御部35に出力する。フラグの検出結果は、
原稿上端部分の上端全白領域においては、フラグ0(ス
クランブル処理無しを意味する)となり、それに続くパ
ターン領域においては、フラグ1(スクランブル処理有
りを意味する)となる。
【0109】処理開始当初においては、原稿上端部分の
上端全白領域の符号データが受信されるため、フラグ0
が検出される。フラグ0が検出された場合の処理は、第
4の実施例のフラグ0を受信したときの受信側の処理と
同じであるので説明は省略する。次に、上端全白領域の
符号データの受信が終了すると、パターン領域の符号デ
ータが受信されフラグ1が検出される。
【0110】フラグ1が検出されパターン領域の始まり
が検出された場合の処理は、第4の実施例のフラグ1を
受信したときの受信側の処理と同じであるので説明は省
略する。次に、パターン領域の符号データの受信が終了
すると、下端全白領域の符号データが受信されフラグ0
が検出される。
【0111】フラグ0が検出され下端全白領域の始まり
が検出された場合の処理は、制御部35では、当該ライ
ンがスクランブル処理されていないため、疑似ランダム
パターン発生器36に対して、ストップ(リセット)指
示を出力する。これにより、以降の疑似ランダムパター
ン発生器36からの出力は、制御部35からスタート指
示が出力されるまで0を出力し続ける。
【0112】上記した制御部35の制御により、演算器
37において、疑似ランダムパターン発生器36から出
力されたランダム値と、符号メモリ33から出力された
フラグ0に続く符号データとの排他的論理和(この場合
はデスクランブルされない)がとられ、復号化部38に
出力される。復号化部38に入力された符号データは、
復号化処理され、出力部39に出力され、プリントアウ
トされる。
【0113】この処理を符号化部38において、RTC
符号を検出するまで行う。RTC符号が検出されると、
1ページの処理が終了したことになる。尚、以上の説明
は1ページを処理する場合についてであるが、複数ペー
ジ処理する場合においても同様のことを行えばよい。ま
た、本実施例では、符号メモリ33は、ファクシミリ信
号を受信してからデスクランブル等の処理を行うまでの
タイムラグを吸収するためにす百バイト程度の小容量の
メモリを挿入しているが、本実施例において必ずしも必
要なものではない。
【0114】本実施例においても、フラグの挿入無しで
もスクランブル処理及びデスクランブル処理が可能であ
る。説明は省略する。以上のように、第5の実施例にお
いては、原稿上端の上端全白領域及び原稿下端の下端全
白領域に対してはスクランブルを施さずに、パターン領
域に対してスクランブルを施すため、上端全白領域及び
下端全白領域からスクランブルパターンの特定が困難に
なり盗聴・盗難防止の効果を向上させることができる。
【0115】また、フラグ未挿入時においては、符号デ
ータに対してフラグやダミーデータなどが付加されない
ため、スクランブル処理により符号データが長くならな
い。また、各ラインに対して、EOL符号及びフラグを
除く符号データのみにスクランブルを施すことにより、
伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再度、デスク
ランブル処理が可能となる。
【0116】以下に、第6の実施例の送信側のスクラン
ブル処理装置を説明する。まず、図15において、入力
部21により原稿の上端から順次走査を行い、読み取っ
た画像データを画像メモリ22(この場合ラインメモ
リ)に一時記憶する。その後、全白判定部23により、
全白ラインか否かを判定し、その結果を制御部24へ出
力する。
【0117】判定結果が全白ラインの場合、制御部24
においては、符号化部25に対して、当該ラインがスク
ランブル処理されていないことを示すフラグ(例えば1
ビットの0)を挿入するように指示し、疑似ランダムパ
ターン発生器26に対しては、全白ラインの符号データ
にスクランブル処理を施さないため、パターン発生スタ
ート指示(例えば00110011)を出力しない。
尚、これ以前に疑似ランダムパターン発生器26はリセ
ットされているため制御部24からスタート指示が出力
されるまで0を出力し続けている。
【0118】上記した制御部24からの指示により、符
号化部25においては、画像メモリ22から入力された
当該ラインの画像データを符号化処理すると共に、制御
部24からのフラグ挿入指示に従ったフラグ0を符号デ
ータのEOL符号の直後に挿入し、演算器27において
は、疑似ランダムパターン発生器26から出力される値
0と、符号化部25から出力される全白ライン符号デー
タのフラグ0に続く符号データ以降の符号データとの排
他的論理和がとられ(この時スクランブルはかからな
い)、記憶蓄積メモリ28、又は通信処理部29に出力
する。
【0119】そして、主制御部により通信処理部29へ
出力された場合は、通信処理部29によりファクシミリ
通信が行われ、主制御部により記憶蓄積メモリ28へ出
力された時は、その後、主制御部から通信開始の指示が
出されるまで記憶蓄積され、指示が出されれば通信処理
部29へ出力されファクシミリ通信が行われる。判定結
果が非全白ラインの場合、制御部24においては、符号
化部25に対して、当該ラインがスクランブル処理され
ていることを示すフラグ(例えば1ビットの1)を挿入
するように指示し、疑似ランダムパターン発生器26に
対しては、非全白ラインの符号データにスクランブル処
理を施すように、パターン発生のスタート指示(例えば
00110011)を出力する。これにより、以降の疑
似ランダムパターン発生器26からの出力は、制御部2
4からリセット指示が出力されるまでランダムパターン
を出力し続ける。
【0120】上記した制御部24からの指示により、符
号化部25においては、画像メモリ22から入力された
当該ラインの画像データを符号化処理すると共に、制御
部24からのフラグ挿入指示に従ったフラグ1を符号デ
ータのEOL符号の直後に挿入し、演算器27において
は、疑似ランダムパターン発生器26から出力されるラ
ンダムパターン値と、符号化部25から出力される非全
白ライン符号データのフラグ1に続く符号データ以降の
符号データとの排他的論理和がとられ(この時スクラン
ブルはかかる)、記憶蓄積メモリ28、又は通信処理部
29に出力する。尚、1ラインの処理が終了すると疑似
ランダムパターン発生器26へリセット指示を出力す
る。
【0121】そして、主制御部により通信処理部29へ
出力された場合は、通信処理部29によりファクシミリ
通信が行われ、主制御部により記憶蓄積メモリ28へ出
力された時は、その後、主制御部から通信開始の指示が
出されるまで記憶蓄積され、指示が出されれば通信処理
部29へ出力されファクシミリ通信が行われる。これら
全白ライン又は非全白ラインの処理を原稿の最終ライン
まで行う。
【0122】原稿の最終ラインまで行うと、符号化部2
5からは最終ラインの符号データに続いてRTC符号が
出力され、記憶蓄積メモリ28、又は通信処理部29に
出力される。このとき、RTC符号に対してはスクラン
ブルを施さない。尚、以上の説明は1ページを処理する
場合についてであるが、複数ページ処理する場合におい
ても同様のことを行えばよい。
【0123】以上の実施例で作成された符号データは、
基本的に、第3の実施例の図14と同様であるため説明
は省略する。また、スクランブル方法及びフラグの挿入
方法においても第3の実施例に示した如く様々な方法を
とることができる。以下に、第6の実施例の受信側のス
クランブル処理装置を説明する。まず、図16におい
て、通信処理部31により受信した符号データを符号メ
モリ33に順次出力する。この時、受信直後にプリント
アウトしない場合は、記憶蓄積メモリ32に記憶蓄積
し、その後、プリントアウトする時に読み出して符号メ
モリ33へ出力してもよい。次に、フラグ検出回路34
において、符号メモリ33に格納された符号データから
スクランブル処理の有無を示すフラグの検出を行い、そ
の結果を制御部35に出力する。
【0124】フラグ0が検出され全白ラインと判定され
た場合、制御部35では、当該ラインがスクランブル処
理されていないため、疑似ランダムパターン発生器36
に対して、パターン発生スタート指示を出力しない。
尚、これ以前において、制御部35は疑似ランダムパタ
ーン発生器36に対してリセット指示(0000000
0)を出力済みである。よって、疑似ランダムパターン
発生器36からの出力は、制御部35からのスタート指
示があるまで0が出力され続けている。
【0125】上記した制御部35の制御により、演算器
37において、疑似ランダムパターン発生器36からの
出力0と、符号メモリ33からの出力符号データ(スク
ランブル処理されていない)との排他的論理和(この場
合はデスクランブルされない)がとられ、復号化部38
に出力される。復号化部38に入力された符号データ
は、復号化処理され、出力部39に出力され、プリント
アウトされる。
【0126】次に、フラグ1が検出され非全白ラインと
検出された場合、制御部35では、当該ラインがスクラ
ンブル処理されているため、疑似ランダムパターン発生
器36に対して、パターン発生スタート指示(スクラン
ブル処理時に出力した値と同じものであること)を出力
する。これにより、以降の疑似ランダムパターン発生器
36からの出力は、制御部35からリセット指示(00
000000)が出力されるまでランダムパターンを出
力し続ける。
【0127】上記した制御部35の制御により、演算器
37において、疑似ランダムパターン発生器26から出
力されたランダム値と、符号メモリ33から出力された
当該ラインの符号データのフラグ1に続く符号データと
の排他的論理和(この場合はデスクランブルされる)が
とられ、復号化部38に出力される。復号化部38に入
力された符号データは、復号化処理され、出力部39に
出力され、プリントアウトされる。尚、1ラインの処理
が終了すると疑似ランダムパターン発生器36に対し
て、リセット指示を出力する。
【0128】この処理を符号化部38において、RTC
符号を検出するまで行う。RTC符号が検出されると、
1ページの処理が終了したことになる。尚、以上の説明
は1ページを処理する場合についてであるが、複数ペー
ジ処理する場合においても同様のことを行えばよい。ま
た、本実施例では、符号メモリ33は、ファクシミリ信
号を受信してからデスクランブル等の処理を行うまでの
タイムラグを吸収するためにす百バイト程度の小容量の
メモリを挿入しているが、本実施例において必ずしも必
要なものではない。
【0129】本実施例においても、フラグの挿入無しで
もスクランブル処理及びデスクランブル処理が可能であ
る。説明は省略する。以上のように、第6の実施例にお
いては、原稿中の全白ラインに対してはスクランブルを
施さずに、非全白ラインに対してスクランブルを施すた
め、全白ラインからスクランブルパターンの特定が困難
になり盗聴・盗難防止の効果を向上させることができ
る。
【0130】また、フラグ未挿入時においては、符号デ
ータに対してフラグやダミーデータなどが付加されない
ため、スクランブル処理により符号データが長くならな
い。また、各ラインに対して、EOL符号及びフラグを
除く符号データのみにスクランブルを施すことにより、
伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再度、デスク
ランブル処理が可能となる。
【0131】ここで述べた各実施例は、全て伝送誤りが
発生しないことを前提としている。ISDN等の伝送誤
りが実質上、なしの回線をつかえば問題ないが、アナロ
グ電話回線のように伝送誤りの発生が考えられる場合
は、ITU−T勧告T.4の誤り訂正モード(オプショ
ン)等の対策と併用することが望ましい。以下に、伝送
誤りがあった場合について、簡単に説明する。
【0132】例えば、ビット情報の反転による伝送誤り
があった場合は、反転したラインは復号化エラーとなり
復号化できないので、通常のファクシミリにおけるエラ
ー処理と同様に、エラーラインの前のラインの画像情報
をエラーラインの画像情報として置換してやればよい。
また、ビット情報の欠落又は挿入による伝送誤りがあっ
た場合、EOL及びフラグをもスクランブル処理したも
のにおいては、スクランブルの同期がとれないため、エ
ラーラインに続く符号データに対してデスクランブルで
きないが、EOL符号及びフラグを除く符号データ部の
みにスクランブルを施して、その度にランダムパターン
をリセットしたものにおいては、欠落などにより同期が
とれなくなっても、次のラインから同期がとることがで
き、再度デスクランブルが実行できる。
【0133】ここで、スクランブル処理を施すことによ
り発生する可能性がある、「偽EOL符号」に関する処
理方法を説明する。偽EOL符号とは、1ラインごと
(A4サイズであれば1728ドットごと)にEOL符
号が付加されている正常な符号データ(スクランブル処
理前の符号データ)に対して、スクランブルを施すこと
により符号データのビット情報が変化し、結果として符
号データ中にEOL符号と同等な符号データパターンが
発生し、偽りのEOL符号が発生するものがある。本実
施例では、この偽りのEOL符号データを偽EOL符号
という。
【0134】この偽EOL符号は、EOL符号及びフラ
グをもスクランブルを施し連続的にスクランブル処理す
る場合であれば、偽EOL符号が発生してもそのままデ
スクランブル処理できるが、EOL符号及びフラグに対
してスクランブル処理を施さずに1ラインずつスクラン
ブルパターンを初期化(スタート)、リセット(ストッ
プ)して1ラインずつスクランブル処理する場合におい
ては、問題が生じる。
【0135】それは、1ラインずつスクランブル処理す
る場合においては、1ラインの符号データの区切りをE
OL符号で判断しているため、符号データに偽EOL符
号が発生すると、そこまでを1ラインと判断してしまう
ので、復号後の画像データのドット数は正規の数とは異
なった数となってしまい、復号化エラーが生じる。その
対策として、スクランブル処理されているラインに復号
化エラーが発生した場合は、この偽EOL符号が存在す
るためにエラーが発生したものとし、この偽EOL符号
を無視し、次EOL符号、又は、その次のEOL符号と
検出して、復号後の画像データのドット数が正規の数に
なるEOL符号を検出すればよい。
【0136】
【発明の効果】本発明においては、原稿上端の上端全白
領域に対してはスクランブルを施さずに、上端全白領域
に続くパターン領域に対してスクランブルを施すため、
上端全白領域からスクランブルパターンの特定が困難に
なり盗聴・盗難防止の効果を向上させることができる。
【0137】また、フラグ未挿入時においては、符号デ
ータに対してフラグやダミーデータなどが付加されない
ため、スクランブル処理により符号データが長くならな
い。また、各ラインに対して、EOL符号及びフラグを
除く符号データのみにスクランブルを施すことにより、
伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再度、デスク
ランブル処理が可能となる。
【0138】また更に、EOL符号及びフラグをも含め
た符号データに対してスクランブル処理する場合には、
全白ラインの区切りが不明確なので、下端全白領域に対
してスクランブル処理を行っても秘匿性が保たれる。ま
た本発明においては、原稿上端の上端全白領域及び原稿
下端の下端全白領域に対してはスクランブルを施さず
に、パターン領域に対してスクランブルを施すため、上
端全白領域及び下端全白領域からスクランブルパターン
の特定が困難になり盗聴・盗難防止の効果を向上させる
ことができる。
【0139】また、フラグ未挿入時においては、符号デ
ータに対してフラグやダミーデータなどが付加されない
ため、スクランブル処理により符号データが長くならな
い。また、各ラインに対して、EOL符号及びフラグを
除く符号データのみにスクランブルを施すことにより、
伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再度、デスク
ランブル処理が可能となる。
【0140】更に本発明においては、原稿中の全白ライ
ンに対してはスクランブルを施さずに、非全白ラインに
対してスクランブルを施すため、全白ラインからスクラ
ンブルパターンの特定が困難になり盗聴・盗難防止の効
果を向上させることができる。また、フラグ未挿入時に
おいては、符号データに対してフラグやダミーデータな
どが付加されないため、スクランブル処理により符号デ
ータが長くならない。
【0141】また、各ラインに対して、EOL符号及び
フラグを除く符号データのみにスクランブルを施すこと
により、伝送誤りによる復号化エラーが生じても、再
度、デスクランブル処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファクシミリ装置で伝送する原稿の
一例である。
【図2】本実施例の第1の実施例〜第3の実施例におけ
るファクシミリ装置の送信側の機能ブロック構成例であ
る。
【図3】本実施例の第1の実施例〜第3の実施例におけ
るファクシミリ装置の受信側の機能ブロック構成例であ
る。
【図4】本実施例の第1の実施例の送信側の符号化/ス
クランブル処理部3の概略処理フローチャート図であ
る。
【図5】本実施例の第1の実施例の受信側のデスクラン
ブル/復号化処理部14の概略処理フローチャート図で
ある。
【図6】本実施例の第1の実施例のスクランブル処理方
法(フラグ挿入時)で得られる符号系列の例である。
【図7】本実施例の第1の実施例のスクランブル処理方
法(フラグ未挿入時)で得られる符号系列の例である。
【図8】本実施例の第1の実施例の受信側のデスクラン
ブル/復号化処理部14(フラグ未挿入時)の概略処理
フローチャート図である。
【図9】本実施例の第2の実施例の送信側の符号化/ス
クランブル処理部3の概略処理フローチャート図であ
る。
【図10】本実施例の第2の実施例の受信側のデスクラ
ンブル/復号化処理部14の概略処理フローチャート図
である。
【図11】本実施例の第2の実施例のスクランブル処理
方法で得られる符号系列の例である。
【図12】本実施例の第3の実施例の送信側の符号化/
スクランブル処理部3の概略処理フローチャート図であ
る。
【図13】本実施例の第3の実施例の受信側のデスクラ
ンブル/復号化処理部14の概略処理フローチャート図
である。
【図14】本実施例の第3の実施例のスクランブル処理
方法で得られる符号系列の例である。
【図15】本実施例の第4の実施例〜第6の実施例にお
けるファクシミリ装置の送信側の回路構成図である。
【図16】本実施例の第4の実施例〜第6の実施例にお
けるファクシミリ装置の受信側の回路構成図である。
【図17】疑似ランダムパターン発生器26、及び36
の回路構成の例である。
【図18】本実施例の第4の実施例〜第6の実施例にお
ける実施例のファクシミリ装置の受信側の回路構成図
(フラグ未挿入時)である。
【符号の説明】
1 入力部 2 画像メモリ 3 符号化/スクランブル処理部 4 記憶蓄積メモリ 5 通信制御部 6 主制御部 11 通信制御部 12 記憶蓄積メモリ 13 符号メモリ 14 デスクランブル/復号化処理部 15 出力部 16 主制御部 21 入力部 22 画像メモリ部 23 全白判定部 24 制御部 25 符号化部 26 疑似ランダムパターン発生器 27 排他的論理和演算器 28 記憶蓄積メモリ 29 通信処理部 31 通信処理部 32 記憶蓄積メモリ 33 符号メモリ 34 フラグ検出回路 35 制御部 36 疑似ランダムパターン発生部 37 排他的論理和演算器 38 復号化部 39 出力部 40 R/W制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の読み取りにより得られる画像情報
    にスクランブルを施すスクランブル処理方法において、 前記原稿の読み取り開始部分の全白領域における画像情
    報をスクランブル処理することなく出力し、 前記全白領域に続く前記原稿のパターン領域における画
    像情報をスクランブル処理して出力することを、特徴と
    するスクランブル処理方法。
  2. 【請求項2】 原稿の読み取りにより得られる画像情報
    にスクランブルを施すスクランブル処理方法において、 前記原稿の読み取り開始部分の全白領域における画像情
    報と、終了部分の全白領域における画像情報をスクラン
    ブル処理することなく出力し、 前記全白領域に挟まれる前記原稿のパターン領域におけ
    る画像情報をスクランブル処理して出力することを、特
    徴とするスクランブル処理方法。
  3. 【請求項3】 原稿の読み取りにより得られる画像情報
    にスクランブルを施すスクランブル処理方法において、 前記原稿中の全白ラインに対してはスクランブル処理す
    ることなく出力し、 非全白ラインに対してはスクランブル処理して出力する
    ことを、特徴とするスクランブル処理方法。
  4. 【請求項4】 原稿の読み取りにより得られる画像情報
    にスクランブルを施すスクランブル処理装置において、 前記画像情報を入力する入力手段と、 前記画像情報中の各ライン画像情報が全白ラインか否か
    を判定する全白判定手段と、 前記画像情報に対してスクランブルを施すスクランブル
    手段と、 前記全白判定手段により前記原稿の読み取り開始部の全
    白領域であると判別されると前記スクランブル手段に対
    してスクランブル処理することなく出力することを指示
    し、前記全白領域に続く前記原稿のパターン領域である
    と判別されると前記スクランブル手段に対しスクランブ
    処理することを指示する制御手段とを、具備したことを
    特徴とするスクランブル処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿の読み取りにより得られる画像情報
    にスクランブルを施すスクランブル処理装置において、 前記画像情報を入力する入力手段と、 前記画像情報の全白領域及びパターン領域を検出する領
    域検出手段と、 前記画像情報に対してスクランブルを施すスクランブル
    手段と、 前記領域検出手段により前記原稿の読み取り開始部の全
    白領域又は終了部の全白領域であると判別されると前記
    スクランブル手段に対してスクランブル処理することな
    く出力することを指示し、前記全白領域に挟まれる前記
    原稿のパターン領域であると判別されると前記スクラン
    ブル手段に対しスクランブ処理することを指示する制御
    手段とを、 具備したことを特徴とするスクランブル処理装置。
  6. 【請求項6】 原稿の読み取りにより得られる画像情報
    にスクランブルを施すスクランブル処理装置において、 前記画像情報を入力する入力手段と、 前記画像情報中の各ライン画像情報が全白ラインか否か
    を判定する全白判定手段と、 前記画像情報に対してスクランブルを施すスクランブル
    手段と、 前記全白判定手段により全白ラインであると判別される
    と前記スクランブル手段に対してスクランブル処理する
    ことなく出力することを指示し、非全白ラインと判別さ
    れると前記スクランブル手段に対しスクランブ処理する
    ことを指示する制御手段とを、 具備したことを特徴とするスクランブル処理装置。
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