JPH08241781A - 電気カーペット - Google Patents

電気カーペット

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JPH08241781A
JPH08241781A JP4730595A JP4730595A JPH08241781A JP H08241781 A JPH08241781 A JP H08241781A JP 4730595 A JP4730595 A JP 4730595A JP 4730595 A JP4730595 A JP 4730595A JP H08241781 A JPH08241781 A JP H08241781A
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JP
Japan
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heater
temperature sensor
temperature
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time
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JP4730595A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takei
武 武井
Hirobumi Tokuda
博文 徳田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヒータ温度センサの故障を正確に判別し得る電
気カーペットを提供すること。 【構成】S1 、S7において、運転開始されてから2時
間が経過するまでに、TK (ヒータ温度センサの検知温
度)≧25℃を満足しているか否かを判別する。TK
25℃を満足していると、S2において、TK ≧T
C (ケース温度センサの検知温度)−10deg、且つ
K ≧TR (室温センサの検知温度)−10degを満
足しているか否かを判別する。TK ≧TC −10de
g、且つTK ≧TR −10degを満足していると、S
4、S5において、S2の故障判別処理が終了した時点
から単位時間tD が経過したときに、TKD(単位時間t
D 当たりの、ヒータ温度センサの検知温度の温度上昇
率)≧3degを満足しているか否かを判別する。TKD
≧3degを満足していると、S6において、ヒータ温
度センサが正常に作動していると判別して、連続通電防
止タイマの作動を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床面に敷いて暖房に用
いられる電気カーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】上記電気カーペットには、ヒータの発熱
温度を検知するためにヒータ温度センサが備えられてい
る。このヒータ温度センサは、ヒータの発熱面に所定
状態で分布された感熱線と、感熱線のインピーダンス
の変化に基づいて感熱線の検知温度を求め、検知温度に
応じて信号を出力する処理回路とから構成されている。
【0003】そして、上記電気カーペットは、ヒータ温
度センサの検知温度を設定温度に近づけるために、ヒー
タへの通電を制御している。通常、運転開始時は、ヒー
タ温度センサの検知温度は低いので、運転が開始されて
からヒータ温度センサの検知温度が設定温度に達するま
でのある程度の長い時間の間は、ヒータへの通電が連続
して行われることになる。
【0004】上記電気カーペットにおいては、ヒータ温
度センサが故障していると、ヒータ温度センサの検知温
度が設定温度に達しないため、ヒータへの通電が長時間
連続して行われる結果、カーペットが過熱状態になる恐
れがあった。そこで、従来より、電気カーペットでは、
運転が開始されてから所定時間(例えば、2時間)が経
過するまでの間、ヒータへ連続して通電される場合に
は、ヒータ温度センサが故障状態にあると判別して、ヒ
ータへの通電を強制的に遮断し、カーペットが過熱状態
になるのを防止している。
【0005】因に、ヒータ温度センサが実際に故障した
場合の態様としては、図7にAで示すように、ヒータ
ヘの通電を開始した直後に少しだけ上昇し、その後一定
になる態様(以下、「センサ故障態様」という。)
と、図7にBで示すように、ヒータヘの通電を開始し
てから一定のまま変化しない態様(以下、「センサ故障
態様」という。)との2種類が挙げられる。
【0006】上記センサ故障態様は、感熱線の劣化に
起因するものである。即ち、高温状態の長期使用によ
り、感熱線を形成する感熱樹脂が経時劣化をして、その
インピーダンスが増加する結果、感熱線の検知温度が実
際のヒータの発熱温度より低くなったものである。上記
センサ故障態様は、処理回路の断線又は短絡に起因す
るものである。即ち、処理回路中の断線又は短絡によ
り、一定値の出力信号しか出力されなくなったものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
生活様式の欧米化に伴い、電気カーペットは、畳の上に
敷かれるだけでなく、フローリング等の床面に敷かれる
場合が多々ある。この場合、床面への放熱が大きくて、
図7にCで示すように、実際にヒータの発熱温度が上昇
しにくいので、ヒータ温度センサが正常に作動している
のにもかかわらず、ヒータ温度センサが故障状態にある
と誤って判別される結果、ヒータへの通電が強制的に遮
断されてしまう事態に陥っていた。
【0008】ところで、図7を参照して、ヒータ温度セ
ンサの検知温度特性は、センサ故障態様及びの場合
(図7のA、B)と、ヒータ温度センサが正常でフロー
リング等の床面で使用される場合(図7のC)との間に
は、明らかに区別できる相違がある。具体的には、
(a)前者の場合には、ヒータ温度センサの検知温度が
ある温度レベル以下で推移するのに対し、後者の場合に
は、ヒータ温度センサの検知温度がある温度レベル以上
で推移すること、及び(b)前者の場合には、運転が開
始されて一定時間が経過した時点から単位時間が経過し
たときの、ヒータ温度センサの検知温度の温度上昇率が
あるレベルより小さくなっているのに対し、後者の場合
には、運転が開始されて一定時間が経過した時点から単
位時間が経過したときの、ヒータ温度センサの検知温度
の温度上昇率があるレベルより大きくなっていることの
相違である。
【0009】本発明は、上記(a)、(b)の相違点に
着目してなされたもので、ヒータ温度センサの故障状態
を正確に判別し得る電気カーペットの提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、請求項1記載の発明に係る課題解決手段は、ヒータ
の発熱温度を検知するヒータ温度センサによる検知温度
を設定温度に近づけるように、ヒータへの通電を制御す
る電気カーペットにおいて、運転が開始されてから第1
の時間以上連続してヒータへの通電が行われるような場
合に、当該第1の時間が経過すると、ヒータへの連続通
電を強制的に遮断すべき信号を出力する連続通電防止タ
イマと、運転が開始されて上記第1の時間より短い第2
の時間が経過した時点から単位時間が経過したときに、
当該単位時間当たりの、上記ヒータ温度センサの検知温
度の温度上昇率がしきい値よりも大きいことを条件とし
て、上記ヒータ温度センサが正常に作動していると判別
し、上記連続通電防止タイマの作動を解除するタイマ解
除手段とを含むことを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明に係る課題解決手段
は、ヒータの発熱温度を検知するヒータ温度センサによ
る検知温度を設定温度に近づけるように、ヒータへの通
電を制御する電気カーペットにおいて、環境温度を検知
する環境温度センサと、運転が開始されてから第1の時
間以上連続してヒータへの通電が行われるような場合
に、当該第1の時間が経過すると、ヒータへの連続通電
を強制的に遮断すべき信号を出力する連続通電防止タイ
マと、運転が開始されてから上記第1の時間よりも短い
第2の時間が経過したときに、上記ヒータ温度センサの
検知温度が、上記環境温度センサの検知温度に基づいて
得られるしきい値よりも高いことを条件として、上記ヒ
ータ温度センサが正常に作動していると判別し、上記連
続通電防止タイマの作動を解除するタイマ解除手段とを
含むことを特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の発明に係る課題解決手段
は、ヒータの発熱温度を検知するヒータ温度センサによ
る検知温度を設定温度に近づけるように、ヒータへの通
電を制御する電気カーペットにおいて、環境温度を検知
する環境温度センサと、運転が開始されてから第1の時
間以上連続してヒータへの通電が行われるような場合
に、当該第1の時間が経過すると、ヒータへの連続通電
を強制的に遮断すべき信号を出力する連続通電防止タイ
マと、運転が開始されてから上記第1の時間よりも短い
第2の時間が経過したときに、上記ヒータ温度センサの
検知温度が、上記環境温度センサの検知温度に基づき得
られるしきい値よりも高いこと、及び運転が開始されて
上記第1の時間より短い第2の時間が経過した時点から
単位時間が経過したときに、当該単位時間当たりの、上
記ヒータ温度センサの検知温度の温度上昇率がしきい値
よりも大きいことの双方が満たされることを条件とし
て、上記ヒータ温度センサが正常に作動していると判別
し、上記連続通電防止タイマの作動を解除するタイマ解
除手段とを含むことを特徴とするものである。
【0013】請求項4記載の発明に係る課題解決手段
は、請求項1乃至3の何れかに記載の電気カーペットに
おいて、上記第2の時間は、上記ヒータ温度センサの検
知温度が設定温度よりも低い所定温度に達するまでの時
間であることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の発明に係る課題解決手段で
は、上記(b)の相違点に基づいての判別を行う。即
ち、単位時間当たりの、ヒータ温度センサの検知温度の
温度上昇率がしきい値以上の高い値を示していれば、ヒ
ータ温度センサが正常に作動していると判別して、連続
通電防止タイマの作動が解除される。ヒータ温度センサ
自身の検知出力のみで、実際にヒータ温度センサが故障
状態にある場合と、ヒータ温度センサが正常で放熱の大
きい床面で使用される場合とを確実に区別することがで
きる。
【0015】請求項2記載の発明に係る課題解決手段で
は、上記(a)の相違点に基づいての判別を行う。即
ち、ヒータ温度センサの検知温度が、基準となる環境温
度センサの検知温度に基づいて得られたしきい値以上の
高い値を示していれば、ヒータ温度センサが正常に作動
していると判別して、連続通電防止タイマの作動が解除
される。故障判別対象であるヒータ温度センサとは別の
センサを用いてしきい値を得ているので、しきい値を精
度良く設定することができる。その結果、実際にヒータ
温度センサが故障状態にある場合と、ヒータ温度センサ
が正常で放熱の大きい床面で使用される場合とを確実に
区別することができる。
【0016】請求項3記載の発明に係る課題解決手段に
おいては、上記(a)及び(b)の相違点に基づいての
判別を行う。即ち、ヒータ温度センサが正常で、連続通
電防止タイマの作動を解除する条件として、ヒータ温度
センサの検知温度が基準となる環境温度に基づいて得ら
れるしきい値以上の高い値を示していること、及び単位
時間当たりの、ヒータ温度センサの検知温度の温度上昇
率がしきい値以上の高い値を示していることの双方が満
たされることが要求される。そのため、実際にヒータ温
度センサが故障状態にある場合と、ヒータ温度センサが
正常で放熱の大きい床面で使用される場合とを一層確実
に区別することができる。
【0017】請求項4記載の発明に係る課題解決手段で
は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明と同様の作用
を奏することに加えて、以下の作用を奏する。即ち、常
に、ヒータ温度センサの検知温度が所定温度に達した時
点で故障判別が行われるので、運転開始時点の温度のば
らつきの影響を受けないで済む。その結果、安定した判
別精度を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る電気カ
ーペットの分解斜視図、図2は電気カーペットの縦断面
図である。図1及び図2を参照して、本実施例の電気カ
ーペットCは、カーペット本体1と、カーペット本
体1の上面に被せられるカーペットカバー2と、カー
ペット本体1の一隅部に取り付けられたコントローラ3
とを備えている。
【0019】カーペット本体1には、図2に示すよう
に、カーペット本体1の略全面に織り込まれた面状発
熱体等からなるヒータ11と、ヒータ11の発熱面に
沿って所定状態に分布された感熱線12とが内蔵されて
いる。図3は感熱線の構成を示す図である。同図を参照
して、感熱線12は、温度によりインピーダンスの変化
を利用する測温部材であって、巻芯121と、巻芯
121に巻かれた内巻線122と、内巻線122と同
心に巻かれた外巻線123と、内巻線122及び外巻
線123間に介在された感熱樹脂124と、外巻線1
23の周囲を覆う外皮125とを備えている。
【0020】再び、図1を参照して、コントローラ3の
操作面には、暖房温度を所望の温度に調節するための
温度調節器31と、コントローラ3が過熱状態になる
のを防止すべく、コントローラ3の温度を検知するケー
ス温度センサ32と、室温を検知する室温センサ33
と、電源スイッチ(図示せず。)とが設けられてい
る。なお、本実施例においては、ケース温度センサ32
及び室温センサ33が環境温度センサとして機能する。
【0021】また、コントローラ3には、図4に示すよ
うに、制御中枢を司る制御回路34と、ヒータ11
への通電を遮断するための通電遮断スイッチ35と、
通電遮断スイッチ35をオンオフさせるためのリレーコ
イル36と、運転が開始されてから所定時間以上連続
してヒータ11への通電が行われるような場合に、所定
時間が経過すると、ヒータ11への連続通電を強制的に
遮断すべき信号を出力する連続通電防止タイマ37と、
感熱線12のインピーダンスの変化に基づいて感熱線
12の検知温度を求め、検知温度に応じた信号を出力す
る処理回路39とが内蔵されている。そして、感熱線1
2と処理回路39とにより、ヒータ11の発熱温度を検
知するヒータ温度センサ40が構成されている。さら
に、コントローラ3には、ヒータ温度センサ40の故障
判別時に、ヒータ温度センサ40の検知温度をサンプリ
ングすべき単位時間が経過すると、サンプリング信号を
出力するサンプリングタイマ38が内蔵されている。
【0022】図4は電気カーペットの電気的構成を示す
ブロック図である。同図を参照して、制御回路34は、
CPU、データRAM及びプログラムROM等を備えた
マイクロコンピュータを含み、予めROMに記憶されて
いるプログラムに従って制御を行う。そして、制御回路
34には、ヒータ温度センサ40、ケース温度センサ3
2及び室温センサ33の各検知出力、並びに連続通電防
止タイマ37及びサンプリングタイマ38の各計時出力
が与えられている。
【0023】制御回路34は、温度調節器31にて設定
された暖房温度と、ヒータ温度センサ40の検知温度と
を比較し、その比較結果に応じて、ヒータ11への通電
を制御する。具体的には、ヒータ温度センサ40の検知
温度が設定温度よりも所定温度低い場合、リレーコイル
36を励磁することによって通電遮断スイッチ35をオ
ンさせ、ヒータ11への通電を行う。一方、ヒータ温度
センサ40の検知温度が設定温度よりも高い場合、リレ
ーコイル36を消磁させることによって通電遮断スイッ
チ35をオフさせ、ヒータ11への通電を遮断する。つ
まり、制御回路34は、ヒータ温度センサ40による検
知温度を設定温度に近づけるように、ヒータ11への通
電を制御する。
【0024】また、制御回路34は、ヒータ温度センサ
40、ケース温度センサ32及び室温センサ33の各検
知出力、並びにサンプリングタイマ38の計時出力に基
づき、ヒータ温度センサ40の故障判別を行ない、その
結果ヒータ温度センサ40が故障状態にあると判別する
と、連続通電防止タイマ37の計時出力に基づき、運転
が開始されてから所定時間が経過したときに、ヒータ1
1への連続通電を強制的に停止する。
【0025】図5はヒータ温度センサの故障判別処理の
動作の流れを示すフローチャート、図6はヒータ温度セ
ンサの故障判別の原理を説明するためのグラフである。
なお、図6において、縦軸にはヒータ温度センサ40、
並びにケース温度センサ32及び室温センサ33の検知
温度を、横軸には経過時間をとっている。また、Aは故
障態様の場合の、ヒータ温度センサ40の検知温度特
性を、Bは故障態様の場合の、ヒータ温度センサ40
の検知温度特性を、Cはヒータ温度センサ40が正常で
フローリング等の床面で使用される場合の、ヒータ温度
センサ40の検知温度特性を、Dはケース温度センサ3
2の検知温度特性を、Eは室温センサ33の検知温度特
性をそれぞれ示している。
【0026】図5を参照して、運転開始時には、制御回
路34は、ヒータ11への通電を開始すると共に、連続
通電防止タイマ37を作動させる。そして、運転が開始
された後、制御回路34は、まず第1の故障判別処理を
行う。具体的には、運転が開始されてから2時間が経過
するまでに、ヒータ温度センサ40の検知温度TK が2
5℃以上(TK ≧25℃)になる否かを判別する(ステ
ップS1、S7)。ここで、運転が開始されてから2時
間が経過するまでに、ヒータ温度センサ40の検知温度
K が25℃以上にならない場合、制御回路34は、ヒ
ータ温度センサ40が故障状態にあると判別し、連続通
電防止タイマ37の計時出力に基づき、ヒータ11への
連続通電を強制的に停止する(ステップS8)。一方、
運転が開始されてから2時間が経過するまでに、ヒータ
温度センサ40の検知温度TK が25℃以上になった場
合、制御回路34は、第2の故障判別処理及び第3の故
障判別処理を行う。
【0027】ここに、ヒータ温度センサ40の故障判別
パラメータとして25℃を採用したのは、電気カーペ
ットは、通常、ヒータ11が発熱する関係上、運転中は
25℃以上になる点、及び電気カーペットを放熱の大
きいフローリング等の床面で使用した場合でも、2時間
以内に40℃までは温度上昇する点等から考慮して、ヒ
ータ温度センサ40の検知精度を確保し得る最低検知温
度と判断したからである。常に、ヒータ温度センサ40
の検知精度を確保してから第2の故障判別処理及び第3
の故障判別処理が行われるので、運転開始時点の温度の
ばらつきの影響を受けないで済む。その結果、安定した
判別精度を得ることができる。
【0028】第2の故障判別処理では、図6に示すよう
に、センサ故障態様及びの場合(図6のA、B)に
は、ヒータ温度センサ40の検知温度が、ケース温度セ
ンサ32の検知温度(図6のD)及び室温センサ33の
検知温度(図6のE)に基づいて得られる温度ラインL
よりも低くなるのに対し、ヒータ温度センサ40が正常
でフローリング等の床面で使用される場合(図6のC)
には、ヒータ温度センサ40の検知温度が、上記温度ラ
インLよりも高くなるといった相違点に基づき、ヒータ
温度センサ40の故障判別が行われる。
【0029】具体的には、図5を参照して、第2の故障
判別処理に移行すると、制御回路34は、ヒータ温度セ
ンサ40の検知温度TK が、ケース温度センサ32の検
知温度TC に基づいて得られるしきい値(TC −10d
eg)より高く(TK ≧TC−10deg)、且つヒー
タ温度センサ40の検知温度TK が、室温センサ33の
検知温度TR に基づき得られるしきい値(TR −10d
eg)より高い(TK≧TR −10deg)か否かを判
別する(ステップS2)。ここで、ヒータ温度センサ4
0の検知温度TK が、ケース温度センサ32の検知温度
C に基づいて得られるしきい値、及び室温センサ33
の検知温度TR に基づいて得られるしきい値のうち少な
くとも一方より低い場合、制御回路34は、ヒータ温度
センサ40が故障状態にあると判別し、連続通電防止タ
イマ37の計時出力に基づき、運転が開始されてから2
時間が経過したときに、ヒータ11への連続通電を強制
的に停止する(ステップS8)。一方、ヒータ温度セン
サ40の検知温度TK が、ケース温度センサ32の検知
温度TC に基づいて得られるしきい値より高く、且つヒ
ータ温度センサ40の検知温度TK が、室温センサ33
の検知温度TR に基づいて得られるしきい値より高い場
合、制御回路34は、サンプリングタイマ38を作動さ
せて、第3の故障判別処理を行う。故障判別対象である
ヒータ温度センサ40とは別の基準となるセンサ32,
33を用いてしきい値を得ているので、しきい値を精度
良く設定することができる。その結果、ヒータ温度セン
サ40の故障状態を確実に判別することができる。
【0030】なお、センサ故障態様は、処理回路39
の断線又は短絡に起因して、一定値の出力信号しか出力
されない場合である。このとき、出力信号がどの値で一
定になるかは、処理回路39の故障箇所によるが、非常
に低い温度か高い温度を示す場合が多い。非常に低い温
度で一定になる場合には、上記第2の故障判別処理でこ
れを判別できる。一方、非常に高い温度になる場合に
は、通常の温度調整による上限を超えれば、ヒータ11
への通電が遮断され、さらに高い温度(例えば、60
℃)を示せば、温度過昇防止のために設けられている、
例えばヒューズ等の安全装置が働き、運転が強制的に停
止される。
【0031】第3の故障判別処理では、図6に示すよう
に、第2の故障判別処理が終了した時点t1 から単位時
間tD が経過したときに、センサ故障態様及びの場
合(図6のA、B)には、単位時間tD 当たりの、ヒー
タ温度センサ40の検知温度の温度上昇率があるレベル
より小さいのに対し、ヒータ温度センサ40が正常でフ
ローリング等の床面で使用される場合(図6のC)に
は、単位時間tD 当たりの、ヒータ温度センサ40の検
知温度の温度上昇率TKDがあるレベルより大きいといっ
た相違点に基づき、ヒータ温度センサ40の故障判別が
行われる。
【0032】具体的には、図5を参照して、第3の故障
判別処理に移行すると、制御回路34は、第2の故障判
別処理が終了した時点から単位時間tD (10分間±1
0%)が経過したときに(サンプリングタイマ38の計
時出力があった時点)、第2の故障判別処理で採用した
ヒータ温度センサ40の検知温度TK0と、第2の故障判
別処理が終了した時点から単位時間tD が経過した後の
ヒータ温度センサ40の検知温度TKFとを比較し、単位
時間tD 当たりの、ヒータ温度センサ40の検知温度の
温度上昇率TKD(=TKF−TK0)がしきい値(3de
g)より大きい(TKD≧3deg)か否かを判別する
(ステップS4、S5)。ここで、上記ヒータ温度セン
サ40の検知温度の温度上昇率TKDがしきい値より小さ
い場合、制御回路34は、ヒータ温度センサ40が故障
状態にあると判別し、連続通電防止タイマ37の計時出
力に基づき、運転が開始されてから2時間が経過したと
きに、ヒータ11への連続通電を強制的に停止する(ス
テップS8)。一方、上記ヒータ温度センサ40の検知
温度の温度上昇率TKDがしきい値より大きい場合、制御
回路34は、ヒータ温度センサ40が正常に作動してい
ると判別し、連続通電防止タイマ37の作動を解除する
(ステップS6)。ヒータ温度センサ40自身の検知出
力のみで、ヒータ温度センサ40の故障状態を確実に判
別することができる。
【0033】なお、ステップS3において、第2の故障
判別処理で採用したヒータ温度センサ40の検知温度T
K0が30℃以上(TK0≧30℃)である場合、制御回路
34は、再運転とみなし、第3の故障判別処理を行うこ
となく、連続通電防止タイマ37の作動を解除する(ス
テップS6)。即ち、本実施例の電気カーペットCで
は、第1の故障判別処理(ステップS1、S7)にお
いて、運転が開始されてから2時間が経過するまでに、
ヒータ温度センサ40の検知温度TK が、ヒータ温度セ
ンサ40の検知精度を確保し得る最低検知温度(25
℃)以上になっていること、第2の故障判別処理(ス
テップS2)において、ヒータ温度センサ40の検知温
度TK が、ケース温度センサ32の検知温度TC に基づ
いて得られるしきい値より高く、且つヒータ温度センサ
40の検知温度TK が、室温センサ33の検知温度TR
に基づいて得られるしきい値より高いこと、及び第3
の故障判別処理(ステップS4、S5)において、第2
の故障判別処理が終了した時点から単位時間tD が経過
したときに、単位時間tD 当たりの、ヒータ温度センサ
40の検知温度の温度上昇率TKDがしきい値より大きい
ことの全てが満たされることを条件として、ヒータ温度
センサ40が正常に作動していると判別され、連続通電
防止タイマ37の作動を解除するようになっている。
【0034】それゆえ、実際にヒータ温度センサ40が
故障している場合と、ヒータ温度センサ40が正常で放
熱の大きい床面で使用される場合とを一層確実に区別す
ることができる。したがって、放熱が大きい床面で使用
される場合であっても、ヒータ温度センサ40が故障状
態にあると誤って判別されるのを一層確実に防止でき
る。つまり、ヒータ温度センサ40の故障状態を一層正
確に判別し得る。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば環境温度センサとして、ケース温度
センサ32及び室温センサ33のうち何れか一方を採用
し、第2の故障判別処理(ステップS2)において、ヒ
ータ温度センサ40の検知温度と、採用された上記一方
のセンサ32又は33の検知温度との差分に基づき、ヒ
ータ温度センサ40の故障判別を行うようにしてもよ
い。
【0036】また、第1の故障判別処理(ステップS
1、S7)と第2の故障判別処理(ステップS2)との
組み合わせのみでヒータ温度センサ40の故障判別を行
ってもよい。具体的には、ヒータ温度センサ40の検知
精度を確保したときに、ヒータ温度センサ40の検知温
度TK が、ケース温度センサ32の検知温度TC に基づ
いて得られるしきい値より高く、且つヒータ温度センサ
40の検知温度TK が、室温センサ33の検知温度TR
に基づいて得られるしきい値より高いことを条件とし
て、ヒータ温度センサ40が正常に作動していると判別
し、連続通電防止タイマ37の作動を解除するようにし
ても、本発明の目的は十分に達成される。
【0037】さらに、第1の故障判別処理(ステップS
1、S7)と第3の故障判別処理(ステップS4、S
5)との組み合わせのみでヒータ温度センサ40の故障
判別を行ってもよい。具体的には、ヒータ温度センサ4
0の検知精度を確保した時点から単位時間tD が経過し
たときに、単位時間tD 当たりの、ヒータ温度センサ4
0の検知温度の温度上昇率TKDがしきい値より大きいこ
とを条件として、ヒータ温度センサ40が正常に作動し
ていると判別し、連続通電防止タイマ37の作動を解除
するようにした場合でも、本発明の目的を十分に達成し
得る。特に、この場合、ヒータ温度センサ40の故障判
別に係る構成を簡素化できる。
【0038】その他、本発明の請求の範囲内での種々の
設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
記載の発明によると、ヒータ温度センサの正確な故障判
別を達成できる。特に、ヒータ温度センサ自身の検知出
力のみで、故障判別できるので、ヒータ温度センサの故
障判別に係る構成が簡単である。
【0040】請求項2記載の発明によると、ヒータ温度
センサの正確な故障判別を達成できる。特に、故障判別
対象であるヒータ温度センサとは別のセンサを用いてし
きい値を得ているので、故障判別の精度が高い。請求項
3記載の発明によると、請求項1及び2記載の発明の判
別条件の双方を満たすことを条件として、連続通電防止
タイマの作動が解除されるので、ヒータ温度センサの故
障状態を一層正確に判別し得る。
【0041】請求項4記載の発明によると、請求項1乃
至3の何れかに記載の発明と同様の効果を奏することに
加えて、以下の効果を奏する。即ち、運転開始時点の温
度のばらつきの影響を受けることなく、故障判別が行え
るので、安定した判別精度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電気カーペットの分解
斜視図である。
【図2】電気カーペットの縦断面図である。
【図3】感熱線の構成を示す図である。
【図4】電気カーペットの電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】ヒータ温度センサの故障判別処理の動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図6】ヒータ温度センサの故障判別の原理を説明する
ためのグラフである。
【図7】運転時間とヒータ温度センサの検知温度との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
C 電気カーペット 11 ヒータ 12 感熱線 32 ケース温度センサ 33 室温センサ 34 制御回路 37 連続通電防止タイマ 39 処理回路 40 ヒータ温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータ(11)の発熱温度を検知するヒータ温
    度センサ(40)による検知温度を設定温度に近づけるよう
    に、ヒータ(11)への通電を制御する電気カーペットにお
    いて、 運転が開始されてから第1の時間以上連続してヒータ(1
    1)への通電が行われるような場合に、当該第1の時間が
    経過すると、ヒータ(11)への連続通電を強制的に遮断す
    べき信号を出力する連続通電防止タイマ(37)と、 運転が開始されて上記第1の時間より短い第2の時間が
    経過した時点から単位時間が経過したときに、当該単位
    時間当たりの、上記ヒータ温度センサ(40)の検知温度の
    温度上昇率がしきい値よりも大きいことを条件として、
    上記ヒータ温度センサ(40)が正常に作動していると判別
    し、上記連続通電防止タイマ(37)の作動を解除するタイ
    マ解除手段とを含むことを特徴とする電気カーペット。
  2. 【請求項2】ヒータ(11)の発熱温度を検知するヒータ温
    度センサ(40)による検知温度を設定温度に近づけるよう
    に、ヒータ(11)への通電を制御する電気カーペットにお
    いて、 環境温度を検知する環境温度センサ(32 及び/又は33)
    と、 運転が開始されてから第1の時間以上連続してヒータ(1
    1)への通電が行われるような場合に、当該第1の時間が
    経過すると、ヒータ(11)への連続通電を強制的に遮断す
    べき信号を出力する連続通電防止タイマ(37)と、 運転が開始されてから上記第1の時間よりも短い第2の
    時間が経過したときに、上記ヒータ温度センサ(40)の検
    知温度が、上記環境温度センサ(32 及び/又は33)の検
    知温度に基づいて得られるしきい値よりも高いことを条
    件として、上記ヒータ温度センサ(40)が正常に作動して
    いると判別し、上記連続通電防止タイマ(37)の作動を解
    除するタイマ解除手段とを含むことを特徴とする電気カ
    ーペット。
  3. 【請求項3】ヒータ(11)の発熱温度を検知するヒータ温
    度センサ(40)による検知温度を設定温度に近づけるよう
    に、ヒータ(11)への通電を制御する電気カーペットにお
    いて、 環境温度を検知する環境温度センサ(32 及び/又は33)
    と、 運転が開始されてから第1の時間以上連続してヒータ(1
    1)への通電が行われるような場合に、当該第1の時間が
    経過すると、ヒータ(11)への連続通電を強制的に遮断す
    べき信号を出力する連続通電防止タイマ(37)と、 運転が開始されてから上記第1の時間よりも短い第2の
    時間が経過したときに、上記ヒータ温度センサ(40)の検
    知温度が、上記環境温度センサ(32 及び/又は33)の検
    知温度に基づき得られるしきい値よりも高いこと、及び
    運転が開始されて上記第1の時間より短い第2の時間が
    経過した時点から単位時間が経過したときに、当該単位
    時間当たりの、上記ヒータ温度センサ(40)の検知温度の
    温度上昇率がしきい値よりも大きいことの双方が満たさ
    れることを条件として、上記ヒータ温度センサ(40)が正
    常に作動していると判別し、上記連続通電防止タイマ(3
    7)の作動を解除するタイマ解除手段とを含むことを特徴
    とする電気カーペット。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の電気カー
    ペットにおいて、 上記第2の時間は、上記ヒータ温度センサ(40)の検知温
    度が設定温度よりも低い所定温度に達するまでの時間で
    あることを特徴とする電気カーペット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020026572A1 (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 株式会社東海理化電機製作所 制御装置、および制御システム

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JP2020021692A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 株式会社東海理化電機製作所 制御装置、および制御システム
CN112314050A (zh) * 2018-08-03 2021-02-02 株式会社东海理化电机制作所 控制装置和控制系统

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