JPH08241703A - 円筒形アルカリ蓄電池 - Google Patents
円筒形アルカリ蓄電池Info
- Publication number
- JPH08241703A JPH08241703A JP7072302A JP7230295A JPH08241703A JP H08241703 A JPH08241703 A JP H08241703A JP 7072302 A JP7072302 A JP 7072302A JP 7230295 A JP7230295 A JP 7230295A JP H08241703 A JPH08241703 A JP H08241703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate group
- cylindrical
- electrode plate
- wound electrode
- insulating sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/30—Arrangements for facilitating escape of gases
- H01M50/317—Re-sealable arrangements
- H01M50/325—Re-sealable arrangements comprising deformable valve members, e.g. elastic or flexible valve members
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 組み立てが容易で、電池内に発生するガス圧
の減少した長寿命の円筒形アルカリ蓄電池を提供する。 【構成】 円筒缶１内に電解液を含浸した捲回極板群２
を収容し、その上方の空間部５開口面を被覆する金属製
蓋４の周縁４ａと該缶１の開口周縁１ａとを環状パッキ
ング６を介して気密に結着し、該捲回極板群２の上面
に、中心に貫通孔１２を形成し且つ外周縁の少なくとも
一部に切欠部１３ａを形成して成る周縁切落電気絶縁シ
ート１４を、その中心の該貫通孔１２を該捲回極板群２
の中心の筒状中空孔３と整合した状態で、載置し、その
切欠部１３ａを介し、該捲回極板群２の要極板２ａから
導出したリード線１１を該絶縁シート１４の上面より上
方へ導出し、該蓋４に接続すると共に、その切欠部１３
ａを介して該捲回極板群２の上面の外周部を該中空部５
と連通せしめたことを特徴とする。
の減少した長寿命の円筒形アルカリ蓄電池を提供する。 【構成】 円筒缶１内に電解液を含浸した捲回極板群２
を収容し、その上方の空間部５開口面を被覆する金属製
蓋４の周縁４ａと該缶１の開口周縁１ａとを環状パッキ
ング６を介して気密に結着し、該捲回極板群２の上面
に、中心に貫通孔１２を形成し且つ外周縁の少なくとも
一部に切欠部１３ａを形成して成る周縁切落電気絶縁シ
ート１４を、その中心の該貫通孔１２を該捲回極板群２
の中心の筒状中空孔３と整合した状態で、載置し、その
切欠部１３ａを介し、該捲回極板群２の要極板２ａから
導出したリード線１１を該絶縁シート１４の上面より上
方へ導出し、該蓋４に接続すると共に、その切欠部１３
ａを介して該捲回極板群２の上面の外周部を該中空部５
と連通せしめたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形アルカリ蓄電池
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のニッケル・カドミウム蓄電池やニ
ッケル水素蓄電池などの円筒形アルカリ蓄電池は、円筒
缶内に、電解液を含浸せしめた捲回極板群を収容し、該
捲回極板群の上方の空間部の開放面を被覆する金属製蓋
の周縁と該缶の開口周縁とを、環状パッキングを介して
互いに気密に結着し、該捲回極板群を構成する陽極板を
リード線を介し該金属製蓋に接続し、陰極板をリード線
を介し又は介することなく直接、該円筒缶に接続して構
成されている。この場合、実開昭５０−１２７６２０号
公報に記載のように、該捲回極板群の上面と該円筒缶の
該開口周縁を内方へ屈曲して形成した蓋載置用棚との間
に、中心に貫通孔を形成した円形の電気絶縁シートを介
在させ、該絶縁シートの一部にリード線挿通用の貫通孔
を設け、該陽極板から導出したリード線を該シートの該
貫通孔を挿通せしめた後、該金属製蓋に接続する構成の
ものが提案されている。
ッケル水素蓄電池などの円筒形アルカリ蓄電池は、円筒
缶内に、電解液を含浸せしめた捲回極板群を収容し、該
捲回極板群の上方の空間部の開放面を被覆する金属製蓋
の周縁と該缶の開口周縁とを、環状パッキングを介して
互いに気密に結着し、該捲回極板群を構成する陽極板を
リード線を介し該金属製蓋に接続し、陰極板をリード線
を介し又は介することなく直接、該円筒缶に接続して構
成されている。この場合、実開昭５０−１２７６２０号
公報に記載のように、該捲回極板群の上面と該円筒缶の
該開口周縁を内方へ屈曲して形成した蓋載置用棚との間
に、中心に貫通孔を形成した円形の電気絶縁シートを介
在させ、該絶縁シートの一部にリード線挿通用の貫通孔
を設け、該陽極板から導出したリード線を該シートの該
貫通孔を挿通せしめた後、該金属製蓋に接続する構成の
ものが提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の円筒形アル
カリ蓄電池は、その組み立てに当たり、該リード線を該
絶縁シートの該貫通孔に挿通する作業が煩わしく且つ時
間がかゝり、作業能率の低下をもたらす不都合をもたら
す。また、このように組み立てられた円筒形アルカリ蓄
電池は、該捲回極板群から発生する水素や酸素ガスは、
該捲回極板群の中心の筒状中空孔とこれに整合する該絶
縁シートの中心の貫通孔を介して連通する該絶縁シート
上面と蓋下面との間の空間部に滞留し、ガス圧の上昇を
容易にもたらし、過剰ガス圧の発生により該蓋に設けた
安全弁を介して外部にその過剰圧のガスを排気し、これ
に伴い、該ガスに含まれる電解液霧も排出し、その結
果、電池寿命を短縮するなどの不都合をもたらす。
カリ蓄電池は、その組み立てに当たり、該リード線を該
絶縁シートの該貫通孔に挿通する作業が煩わしく且つ時
間がかゝり、作業能率の低下をもたらす不都合をもたら
す。また、このように組み立てられた円筒形アルカリ蓄
電池は、該捲回極板群から発生する水素や酸素ガスは、
該捲回極板群の中心の筒状中空孔とこれに整合する該絶
縁シートの中心の貫通孔を介して連通する該絶縁シート
上面と蓋下面との間の空間部に滞留し、ガス圧の上昇を
容易にもたらし、過剰ガス圧の発生により該蓋に設けた
安全弁を介して外部にその過剰圧のガスを排気し、これ
に伴い、該ガスに含まれる電解液霧も排出し、その結
果、電池寿命を短縮するなどの不都合をもたらす。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解決し、組み立てが容易で作業能率が向上し、且つ
捲回極板群による発生ガスの吸収を良好にし、内圧の低
下、寿命の延長をもたらす円筒形アルカリ蓄電池を提供
するもので、円筒缶内に、電解液を含浸せしめた捲回極
板群を収容し、該捲回極板群の上方の空間部開口面を被
覆する金属製蓋の周縁と該円筒缶の開口周縁とを環状パ
ッキングを介して互いに気密に結着し、該捲回極板群を
構成する一方の極性を有する極板をリード線を介し該蓋
に接続する一方、他方の極性を有する極板をリード線を
介して又は介することなく直接、該円筒缶に接続して成
る円筒形アルカリ蓄電池において、中心に貫通孔を形成
すると共に、外周縁の少なくとも１個所に切欠部を形成
して成る周縁切落電気絶縁シートを、該捲回極板群の上
面に、その中心の貫通孔を該捲回極板群の中心の筒状中
空孔に整合せしめた状態で、載置し、該捲回極板群の一
方の極性の極板から導出するリード線を、該絶縁シート
の切欠部を介して該絶縁シートの上面に導出し、該蓋に
接続すると共に、該捲回極板群の上面の外周面部を該切
欠部を介して該捲回極板群上面と該蓋との間の空間部に
連通せしめたことを特徴とする。
題を解決し、組み立てが容易で作業能率が向上し、且つ
捲回極板群による発生ガスの吸収を良好にし、内圧の低
下、寿命の延長をもたらす円筒形アルカリ蓄電池を提供
するもので、円筒缶内に、電解液を含浸せしめた捲回極
板群を収容し、該捲回極板群の上方の空間部開口面を被
覆する金属製蓋の周縁と該円筒缶の開口周縁とを環状パ
ッキングを介して互いに気密に結着し、該捲回極板群を
構成する一方の極性を有する極板をリード線を介し該蓋
に接続する一方、他方の極性を有する極板をリード線を
介して又は介することなく直接、該円筒缶に接続して成
る円筒形アルカリ蓄電池において、中心に貫通孔を形成
すると共に、外周縁の少なくとも１個所に切欠部を形成
して成る周縁切落電気絶縁シートを、該捲回極板群の上
面に、その中心の貫通孔を該捲回極板群の中心の筒状中
空孔に整合せしめた状態で、載置し、該捲回極板群の一
方の極性の極板から導出するリード線を、該絶縁シート
の切欠部を介して該絶縁シートの上面に導出し、該蓋に
接続すると共に、該捲回極板群の上面の外周面部を該切
欠部を介して該捲回極板群上面と該蓋との間の空間部に
連通せしめたことを特徴とする。
【０００５】
【作用】本発明の絶縁シートは、その外周縁に設けた切
欠部は、これを介して該捲回極板群の一方の極板から導
出したリード線を該電気絶縁シートの上方へ容易に導出
させるに役立ち、該リード線への接続作業が容易とな
り、蓄電池の組み立て作業が高能率となる。また、組み
立て後の蓄電池は、その内部の該絶縁シートは該捲回極
板群と電池容器との絶縁作用に加え、該捲回極板群の中
心の該筒状中空孔とその上面に載置した該絶縁シートの
該中心の貫通孔を介して連通するその上方の空間部を該
切欠部を介して該捲回極板群の上面外周部と連通せしめ
るので、充放電において該捲回極板群から発生するガス
は、滞溜することなく該極板群に還流し、吸収されるの
で、電池内のガス圧の低下をもたらし、過剰ガス圧の発
生の機会を少なくできる。
欠部は、これを介して該捲回極板群の一方の極板から導
出したリード線を該電気絶縁シートの上方へ容易に導出
させるに役立ち、該リード線への接続作業が容易とな
り、蓄電池の組み立て作業が高能率となる。また、組み
立て後の蓄電池は、その内部の該絶縁シートは該捲回極
板群と電池容器との絶縁作用に加え、該捲回極板群の中
心の該筒状中空孔とその上面に載置した該絶縁シートの
該中心の貫通孔を介して連通するその上方の空間部を該
切欠部を介して該捲回極板群の上面外周部と連通せしめ
るので、充放電において該捲回極板群から発生するガス
は、滞溜することなく該極板群に還流し、吸収されるの
で、電池内のガス圧の低下をもたらし、過剰ガス圧の発
生の機会を少なくできる。
【０００６】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図１は、本発明実施の１例を示し、図面で１
は、円筒缶、２は、該円筒缶１内に収容された電解液を
含浸せしめた捲回極板群２を示す。アルカリ電解液は、
一般に、該捲回極板群２の上方からその中心に形成され
た円筒状中空孔３を介して注入し所定量を含浸せしめら
れる。４は、該捲回極板群２の上方の空間部５の開放面
を被覆する円形板状の金属製蓋を示す。該蓋４の周縁４
ａを軟質合成樹脂、ゴム製などの環状パッキング６を介
して該缶の開口周縁１ａを図示のように屈曲して設けた
棚上に載置し、且つかしめて両者を互いに電気絶縁し且
つ気密に結着した。図示の蓋４は、上側の蓋板４ａと下
側の蓋板４ｂとの間に中空部７を存してゴム製、合成樹
脂製などの柔軟肉厚の安全弁８を所定の圧力で挟圧した
状態で、その夫々の周縁を気密に結着して成る扁平筐状
の蓋に構成したもので、該安全弁８により、その下側の
蓋板４ｂに設けた通気孔９を所定の加圧力で常閉し、該
電池内に過剰のガス圧を生じたとき、該安全弁８はその
過剰ガスの該通気孔９の通過を許容し、該過剰ガスを該
中空部７を介しその上側の蓋板４ａに設けた排気孔１０
から外部に排出せしめるようにした。該捲回極板２は、
陽極板２ａと陰極板２ｂとこれらの間に介在するセパレ
ータ２ｂとから成り、該陽，陰極板２ａ，２ｂのいずれ
か一方の極板、リード線を介し蓋に接続し、その他方の
極板をリード線を介し或いは介することなく直接缶に接
続し、蓋と缶とを夫々異極性の端子に構成するようにす
るが、一般には、図示のように、陽極板２ａから導出し
たリード線１１を介して該蓋４に接続して蓋４を陽極端
子を兼ねる蓋とし、図示しないが、常法により、該捲回
極板群２の底面と缶１底面との間に介在させた円形絶縁
シートに設けた貫通孔を挿通して陰極板２ｂからその下
面に導出したリード線を介し、該円筒缶１に接続し、陰
極端子を兼ねる該円筒缶１とした。かくして、円筒形ア
ルカリ蓄電池が構成されるが、この場合、該捲回極板群
２と該蓋２との間に円形の電気絶縁性シートを介在さ
せ、該捲回極板群２と該円筒缶１の該開口周縁との間の
電気絶縁を行うことが好ましく、この点は、上記のよう
に公知であるが、上記のように円形の絶縁シートを介在
させると上記したような不都合をもたらす。
説明する。図１は、本発明実施の１例を示し、図面で１
は、円筒缶、２は、該円筒缶１内に収容された電解液を
含浸せしめた捲回極板群２を示す。アルカリ電解液は、
一般に、該捲回極板群２の上方からその中心に形成され
た円筒状中空孔３を介して注入し所定量を含浸せしめら
れる。４は、該捲回極板群２の上方の空間部５の開放面
を被覆する円形板状の金属製蓋を示す。該蓋４の周縁４
ａを軟質合成樹脂、ゴム製などの環状パッキング６を介
して該缶の開口周縁１ａを図示のように屈曲して設けた
棚上に載置し、且つかしめて両者を互いに電気絶縁し且
つ気密に結着した。図示の蓋４は、上側の蓋板４ａと下
側の蓋板４ｂとの間に中空部７を存してゴム製、合成樹
脂製などの柔軟肉厚の安全弁８を所定の圧力で挟圧した
状態で、その夫々の周縁を気密に結着して成る扁平筐状
の蓋に構成したもので、該安全弁８により、その下側の
蓋板４ｂに設けた通気孔９を所定の加圧力で常閉し、該
電池内に過剰のガス圧を生じたとき、該安全弁８はその
過剰ガスの該通気孔９の通過を許容し、該過剰ガスを該
中空部７を介しその上側の蓋板４ａに設けた排気孔１０
から外部に排出せしめるようにした。該捲回極板２は、
陽極板２ａと陰極板２ｂとこれらの間に介在するセパレ
ータ２ｂとから成り、該陽，陰極板２ａ，２ｂのいずれ
か一方の極板、リード線を介し蓋に接続し、その他方の
極板をリード線を介し或いは介することなく直接缶に接
続し、蓋と缶とを夫々異極性の端子に構成するようにす
るが、一般には、図示のように、陽極板２ａから導出し
たリード線１１を介して該蓋４に接続して蓋４を陽極端
子を兼ねる蓋とし、図示しないが、常法により、該捲回
極板群２の底面と缶１底面との間に介在させた円形絶縁
シートに設けた貫通孔を挿通して陰極板２ｂからその下
面に導出したリード線を介し、該円筒缶１に接続し、陰
極端子を兼ねる該円筒缶１とした。かくして、円筒形ア
ルカリ蓄電池が構成されるが、この場合、該捲回極板群
２と該蓋２との間に円形の電気絶縁性シートを介在さ
せ、該捲回極板群２と該円筒缶１の該開口周縁との間の
電気絶縁を行うことが好ましく、この点は、上記のよう
に公知であるが、上記のように円形の絶縁シートを介在
させると上記したような不都合をもたらす。
【０００７】本発明によれば、前記の構成の円筒形アル
カリ蓄電池に上記従来の円形電気絶縁シートの使用を廃
し、図２に明示のような中心に貫通孔１２を形成すると
共に、その円形の外周縁の少なくとも１個所に切欠部１
３を形成した周縁欠落電気絶縁シート１４を作製し、こ
れを該捲回極板群２の上面に、その中心の該貫通孔１２
を該捲回極板群２の中心の筒状中空孔３と整合せしめた
状態で、載置する。然るときは、該捲回極板群２の上面
の該切欠部１３に対応する外周面部は、該切欠部１３を
介して空間部５に連通した状態が得られる。かくして、
該捲回極板群２の上面の外周面部で、該切欠部１３に対
応して露出する該陽極板２ａに一端を接続されたリード
線１１は、該切欠部１３を介して該電気絶縁シート１４
の上面より上方へ容易に導出でき、従来の円形電気絶縁
シートの孔を挿通してその上面に導出せしめた後、該蓋
に接続せしめるに比し、その接続を著しく容易になし得
られ、電池の組立作業能率を向上することができる。
カリ蓄電池に上記従来の円形電気絶縁シートの使用を廃
し、図２に明示のような中心に貫通孔１２を形成すると
共に、その円形の外周縁の少なくとも１個所に切欠部１
３を形成した周縁欠落電気絶縁シート１４を作製し、こ
れを該捲回極板群２の上面に、その中心の該貫通孔１２
を該捲回極板群２の中心の筒状中空孔３と整合せしめた
状態で、載置する。然るときは、該捲回極板群２の上面
の該切欠部１３に対応する外周面部は、該切欠部１３を
介して空間部５に連通した状態が得られる。かくして、
該捲回極板群２の上面の外周面部で、該切欠部１３に対
応して露出する該陽極板２ａに一端を接続されたリード
線１１は、該切欠部１３を介して該電気絶縁シート１４
の上面より上方へ容易に導出でき、従来の円形電気絶縁
シートの孔を挿通してその上面に導出せしめた後、該蓋
に接続せしめるに比し、その接続を著しく容易になし得
られ、電池の組立作業能率を向上することができる。
【０００８】更に好ましいことには、該電池の充放電に
おいて該極板群２から発生する水素や酸素ガスは、その
筒状中空孔３内とその上方の該絶縁シート１７の中心の
貫通孔１２を介して連通する該蓋４の裏面の空間部５内
に滞溜することなく、その空間部５の外周の該切欠部１
３に対応する部分で該捲回極板群２に連通しているの
で、該ガスは、該切欠部１３を介して捲回極板群２内に
還流し、該極板群に吸収され、また逆に、該捲回極板群
２の上面から放出される該ガスは、該切欠部１３を介し
て該空間部５内へ更に該筒状中空孔１５から極板群２内
に還流吸収されるので、従来のような電池内部のガス圧
の上昇は可及的に抑制され、内圧の低下をもたらし、電
池性能を良好にし、これに伴い、過剰ガスの該安全弁８
を介しての外部への排出の機会を減少でき、その結果、
そのガス排出に伴う電解液の漏出を防止し電池寿命の延
長をもたらす。
おいて該極板群２から発生する水素や酸素ガスは、その
筒状中空孔３内とその上方の該絶縁シート１７の中心の
貫通孔１２を介して連通する該蓋４の裏面の空間部５内
に滞溜することなく、その空間部５の外周の該切欠部１
３に対応する部分で該捲回極板群２に連通しているの
で、該ガスは、該切欠部１３を介して捲回極板群２内に
還流し、該極板群に吸収され、また逆に、該捲回極板群
２の上面から放出される該ガスは、該切欠部１３を介し
て該空間部５内へ更に該筒状中空孔１５から極板群２内
に還流吸収されるので、従来のような電池内部のガス圧
の上昇は可及的に抑制され、内圧の低下をもたらし、電
池性能を良好にし、これに伴い、過剰ガスの該安全弁８
を介しての外部への排出の機会を減少でき、その結果、
そのガス排出に伴う電解液の漏出を防止し電池寿命の延
長をもたらす。
【０００９】該周縁欠落絶縁シート１４の直径は、該缶
１内径と略同一でその内周面に摺接し挿入されるものに
形成することにより横方向のずれなく該缶１内に収容し
該捲回極板群２の上面に不動に載置できるようにするす
ることが一般であるが、更に、図示のように、前記の環
状パッキング６を下方へ延長して形成した環状の下垂延
長部６ａの下端で、該電気絶縁シート１４を上面から押
圧することにより、該捲回極板群２の上面に固定し、そ
の上下動を防止し、該円筒缶１内に不動に装着せしめる
ようにすることが好ましい。
１内径と略同一でその内周面に摺接し挿入されるものに
形成することにより横方向のずれなく該缶１内に収容し
該捲回極板群２の上面に不動に載置できるようにするす
ることが一般であるが、更に、図示のように、前記の環
状パッキング６を下方へ延長して形成した環状の下垂延
長部６ａの下端で、該電気絶縁シート１４を上面から押
圧することにより、該捲回極板群２の上面に固定し、そ
の上下動を防止し、該円筒缶１内に不動に装着せしめる
ようにすることが好ましい。
【００１０】この場合、更に、該環状の下垂延長部６ａ
は、該絶縁シート１４の該切欠部１３側で、その内側の
導出された該リード線１１とその外側の該円筒缶１との
間を隔離し、相互間の電気絶縁を防止するに役立つよう
にすることが好ましい。
は、該絶縁シート１４の該切欠部１３側で、その内側の
導出された該リード線１１とその外側の該円筒缶１との
間を隔離し、相互間の電気絶縁を防止するに役立つよう
にすることが好ましい。
【００１１】該円周欠落絶縁シート１４の該切欠部１３
は、図示のように、所望の長さの円弧状周縁を直線状に
横断して直線状の切欠縁１３ａを形成して所望の面域の
半月状の切欠部１３に形成することが該捲回極板群２の
上面の外周部に比較的大きい面域の開放面をもたらし、
而も製作が容易にでき有利である。該絶縁シート１４
は、合成樹脂製、ゴム製などの肉薄とし、その円形の外
形寸法は、これを収容する規定の円筒缶１の内径に応じ
て夫々作製され、選択使用される。具体的な１例とし
て、厚さ０．３ｍｍの合成樹脂製シートの直径１３．２
ｍｍ、中心の円形貫通孔３．８ｍｍ、切欠部１３は外径
と内径との間の円環状の板幅４．７ｍｍの略半分の個所
で直線状の切欠縁１３ａで切欠いた切欠部１３に形成し
た。勿論、その半分以下の個所で切欠いてもよい。ま
た、その切欠縁１３ａは、直線縁の他、コ字状、弧状な
どの切欠縁でも差支えない。また、周縁の複数個所に形
成しても差支えなく、例えば、互いに対向する２個所に
切欠部を形成してもよい。
は、図示のように、所望の長さの円弧状周縁を直線状に
横断して直線状の切欠縁１３ａを形成して所望の面域の
半月状の切欠部１３に形成することが該捲回極板群２の
上面の外周部に比較的大きい面域の開放面をもたらし、
而も製作が容易にでき有利である。該絶縁シート１４
は、合成樹脂製、ゴム製などの肉薄とし、その円形の外
形寸法は、これを収容する規定の円筒缶１の内径に応じ
て夫々作製され、選択使用される。具体的な１例とし
て、厚さ０．３ｍｍの合成樹脂製シートの直径１３．２
ｍｍ、中心の円形貫通孔３．８ｍｍ、切欠部１３は外径
と内径との間の円環状の板幅４．７ｍｍの略半分の個所
で直線状の切欠縁１３ａで切欠いた切欠部１３に形成し
た。勿論、その半分以下の個所で切欠いてもよい。ま
た、その切欠縁１３ａは、直線縁の他、コ字状、弧状な
どの切欠縁でも差支えない。また、周縁の複数個所に形
成しても差支えなく、例えば、互いに対向する２個所に
切欠部を形成してもよい。
【００２８】
【発明の効果】このように本発明によるときは、円筒形
アルカリ蓄電池に用いられる円形の電気絶縁シートとし
て、その中心に貫通孔を形成すると共に、その外周縁の
少なくとも１個所に切欠部を形成して成る周縁切欠絶縁
シートに作製し、これを電池の円筒缶内に収容した捲回
極板群の上面に、その貫通孔を該捲回極板群の中心の筒
状中空孔に整合させて載置したので、その切欠部を介し
て該捲回極板群から導出するリード線を該絶縁シートの
上面に導出でき、電池の蓋に接続する作業を容易にする
ことができ、電池の組み立て作業を高能率になし得ら
れ、更には、電池内の捲回極板群から発生するガスを該
切欠部を介して該捲回極板群へ還流、吸収を向上し、電
池内に生ずるガス圧の上昇を抑制し、過剰ガスの発生の
機会を減少でき、過剰ガスの外部への排出に伴う電解液
の漏出の機会を少なくし、電池寿命の増大をもたらす等
の効果を有する。また、円周缶の上端周縁と蓋の周縁と
の間に介在される環状パッキングに設けた環状の下垂延
長部により、該電気絶縁シートを該捲回極板群の上面に
押圧固定するときは、該シートを不動に安定して載置で
きる一方、その切欠部側では、捲回極板群から上方へ導
出する該リード線と電池の該円周缶の上端周縁との間の
電気絶縁を保証する効果をもたらす。
アルカリ蓄電池に用いられる円形の電気絶縁シートとし
て、その中心に貫通孔を形成すると共に、その外周縁の
少なくとも１個所に切欠部を形成して成る周縁切欠絶縁
シートに作製し、これを電池の円筒缶内に収容した捲回
極板群の上面に、その貫通孔を該捲回極板群の中心の筒
状中空孔に整合させて載置したので、その切欠部を介し
て該捲回極板群から導出するリード線を該絶縁シートの
上面に導出でき、電池の蓋に接続する作業を容易にする
ことができ、電池の組み立て作業を高能率になし得ら
れ、更には、電池内の捲回極板群から発生するガスを該
切欠部を介して該捲回極板群へ還流、吸収を向上し、電
池内に生ずるガス圧の上昇を抑制し、過剰ガスの発生の
機会を減少でき、過剰ガスの外部への排出に伴う電解液
の漏出の機会を少なくし、電池寿命の増大をもたらす等
の効果を有する。また、円周缶の上端周縁と蓋の周縁と
の間に介在される環状パッキングに設けた環状の下垂延
長部により、該電気絶縁シートを該捲回極板群の上面に
押圧固定するときは、該シートを不動に安定して載置で
きる一方、その切欠部側では、捲回極板群から上方へ導
出する該リード線と電池の該円周缶の上端周縁との間の
電気絶縁を保証する効果をもたらす。
【図１】本発明実施の１例の円筒形アルカリ蓄電池の要
部の截断面図である。
部の截断面図である。
【図２】本発明で用いる電気絶縁シートの平面図であ
る。
る。
１ 円筒缶 ２ 捲回極板群 ２
ａ 陽極板 ２ｂ 陰極板 ２ｃ セパレータ ３
筒状中空孔 ４ 金属製蓋 ６ 環状パッキング １
１ リード線 １２ 捲回極板群の中心の貫通孔 １
３ 切欠部 １４ 周縁欠落電気絶縁シート、絶縁シート
ａ 陽極板 ２ｂ 陰極板 ２ｃ セパレータ ３
筒状中空孔 ４ 金属製蓋 ６ 環状パッキング １
１ リード線 １２ 捲回極板群の中心の貫通孔 １
３ 切欠部 １４ 周縁欠落電気絶縁シート、絶縁シート
Claims (3)
- 【請求項１】 円筒缶内に、電解液を含浸せしめた捲回
極板群を収容し、該捲回極板群の上方の空間部開口面を
被覆する金属製蓋の周縁と該円筒缶の開口周縁とを環状
パッキングを介して互いに気密に結着し、該捲回極板群
を構成する一方の極性を有する極板をリード線を介し該
蓋に接続する一方、他方の極性を有する極板をリード線
を介して又は介することなく直接、該円筒缶に接続して
成る円筒形アルカリ蓄電池において、中心に貫通孔を形
成すると共に、外周縁の少なくとも１個所に切欠部を形
成して成る周縁切落電気絶縁シートを、該捲回極板群の
上面に、その中心の貫通孔を該捲回極板群の中心の筒状
中空孔に整合せしめた状態で、載置し、該捲回極板群の
一方の極性の極板から導出するリード線を、該絶縁シー
トの切欠部を介して該絶縁シートの上面に導出し、該蓋
に接続すると共に、該捲回極板群の上面の外周面部を該
切欠部を介して該捲回極板群上面と該蓋との間の空間部
に連通せしめたことを特徴とする円筒形アルカリ蓄電
池。 - 【請求項２】 該環状パッキングに設けた環状の下垂延
長部により該絶縁シートを該捲回極板群の上面に押圧固
定する一方、該切欠部から上方に導出されるリード線と
該円筒缶の開口周縁との間に介在せしめたことを特徴と
する請求項１記載の円筒形アルカリ蓄電池。 - 【請求項３】 該絶縁シートの外周縁一部に形成した該
切欠部は、半月状である請求項１又は２記載の円筒形ア
ルカリ蓄電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7072302A JPH08241703A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 円筒形アルカリ蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7072302A JPH08241703A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 円筒形アルカリ蓄電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08241703A true JPH08241703A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=13485346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7072302A Pending JPH08241703A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 円筒形アルカリ蓄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08241703A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017017930A1 (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 捲回型電池 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5341622B2 (ja) * | 1973-07-12 | 1978-11-06 |
-
1995
- 1995-03-06 JP JP7072302A patent/JPH08241703A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5341622B2 (ja) * | 1973-07-12 | 1978-11-06 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017017930A1 (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 捲回型電池 |
| US10637102B2 (en) | 2015-07-24 | 2020-04-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Wound battery |
| US11502338B2 (en) | 2015-07-24 | 2022-11-15 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Wound battery |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100717802B1 (ko) | 이차 전지 | |
| US6599660B2 (en) | Battery module and method of manufacturing thereof | |
| CN102210041B (zh) | 密闭型电池 | |
| US6534212B1 (en) | High performance battery and current collector therefor | |
| EP1244170A3 (en) | Lithium secondary cell and lithium secondary cell connecting structure | |
| US6326100B1 (en) | Cylindrical secondary battery | |
| US3377201A (en) | Spiral battery cell | |
| WO2000039868A8 (en) | Cylindrical alkaline storage battery and method of manufacturing the same | |
| CN1246916C (zh) | 密闭型碱性蓄电池 | |
| KR980006575A (ko) | 권취 극판군 | |
| CN213026284U (zh) | 微型锂离子电池 | |
| KR100627359B1 (ko) | 이차 전지와 이에 사용되는 캡 조립체 및 밴트 플레이트 | |
| KR101308215B1 (ko) | 원통형 이차 전지 | |
| US3442709A (en) | Layer-built alkaline cell | |
| JPH08241703A (ja) | 円筒形アルカリ蓄電池 | |
| CN116169436A (zh) | 一种内极柱、电芯和电池模组 | |
| CN211789228U (zh) | 具有安全阀的盖帽及使用该盖帽的电池 | |
| KR102535006B1 (ko) | 홈이 형성된 케이스를 포함하는 원통형 이차전지 | |
| KR101479300B1 (ko) | 전기 에너지 저장장치 | |
| CN112736337A (zh) | 盖板组件及应用所述盖板组件的电池 | |
| KR100319107B1 (ko) | 밀폐전지 및 그 제조방법 | |
| US3762956A (en) | Electrochemical cells | |
| CN220796902U (zh) | 端盖组件、单体电池和车辆 | |
| CN219832704U (zh) | 一种负极集流盘、电池盖板组件及圆柱电池 | |
| KR100599804B1 (ko) | 이차 전지 |