JPH0824099A - 額縁フレームの連結具 - Google Patents

額縁フレームの連結具

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JPH0824099A
JPH0824099A JP18180894A JP18180894A JPH0824099A JP H0824099 A JPH0824099 A JP H0824099A JP 18180894 A JP18180894 A JP 18180894A JP 18180894 A JP18180894 A JP 18180894A JP H0824099 A JPH0824099 A JP H0824099A
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frames
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敏雄 吉田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】分解可能な組立式の額縁フレームを角部で連結
したまま絵画等の取り替えを行い、閉じたとき、絵画等
が所定位置から移動しないように堅固に挟圧保持する。 【構成】額縁フレーム1、1…の端部同士を所定角度に
結合する額縁フレームの連結具において、所定角度を成
す隣接二辺を有する基板2の隣接二辺の夫々に薄肉部
3、3を介して折曲自在に形成した折返片4、4の夫々
をフレーム1、1に挿嵌するように形成し、基板2の面
上に形成した保持枠7に案内されて基板2の角部方向に
押出し自在に設けたストッパー5と、基板2に対して着
脱自在に設けた蓋板6とを備え、フレーム1、1を閉じ
た状態でストッパー5を押出すことにより該ストッパー
5の先端を隣接二辺のフレーム1、1の湾曲傾斜面1
1、11に対して同時に圧接すると共に、該圧接位置で
ストッパー5を保持枠7に対して係止可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立式の額縁フレーム
の連結具に係り、フレームを角部で連結したまま前方に
開いて絵画等の取り替えを行うようにした額縁フレーム
の連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の組立式の額縁には種々の形式のも
のがあるが、組立式の額縁は、フレーム材の両端を所定
角度に切断して成る額縁フレームを互いに連結具で結合
したもので、額縁フレームと連結具との結合はネジ止
め、或は各種の係合手段により行うようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の額
縁は、裏板、透明シート、絵画等の収納物の四方を個々
の額縁フレームで挟み込んでから、隣り合うフレーム同
士を連結具で固定する必要があり、また組立後の額縁か
ら絵画等の収納物を取り出すには、個々のフレームを連
結具から取り外して収納物の四方から抜き取った後に、
絵画等の収納物の取り替えを行い、再び上記の組み立て
作業を行うという非常に面倒な作業を必要とするもので
あった。
【0004】また、作業の際には、フレームの切り口端
部を露出させるため、この端部の先端で怪我をするおそ
れもあった。
【0005】本発明は、上記した従来の額縁フレームの
欠点を解消するために成されたもので、分解可能な組立
式の額縁フレームを角部の連結具で結合したまま前方に
開いて、額縁フレームに挟持した透明シートと裏板間に
挟んだ絵画等の取り替えを行い、しかも額縁フレームを
閉じたとき、絵画等が所定位置から滑って移動しないよ
うに堅固に挟圧保持するようにした額縁フレームの連結
具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の額縁フレームの連結具は、額縁フレーム
の端部同士を所定角度に結合する額縁フレームの連結具
において、前記所定角度を成す隣接二辺を有する基板の
隣接二辺の夫々に薄肉部を介して折曲自在に形成した折
返片の夫々を前記フレームに挿嵌するように形成し、前
記基板の面上に形成した保持枠に案内されて前記基板の
角部方向に押出し自在に設けたストッパーと、前記基板
に対して着脱自在に設けた蓋板とを備え、前記フレーム
を閉じた状態で前記ストッパーを押出すことにより該ス
トッパーの先端を前記隣接二辺のフレームの湾曲傾斜面
に対して同時に圧接すると共に、該圧接位置で前記スト
ッパーを前記保持枠に対して係止可能としてある。
【0007】
【作用】本発明は上記のように構成してあるから、各連
結具の角部において、基板に設けた隣り合う両方の折返
片に対して個々のフレームを挿嵌するだけで、額縁の組
み立てが完了し、ストッパーを引出した状態にしておけ
ば、フレームの湾曲傾斜面に対する圧接が解除され、フ
レームの開閉動作が自由に行えるものである。
【0008】そこで、フレームを開いた状態にしておく
と、額縁の前面が開放され、絵画等の収納物の取り替え
が額縁の前面から容易に行え、絵画等の収納後、個々の
フレームを閉じてストッパーを押し込むだけで、このス
トッパーがフレームの湾曲傾斜面に対して圧接すると共
に、該圧接位置でストッパーが保持枠に対して係止さ
れ、フレームの閉止状態を堅固に保持することができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0010】図1は本発明による連結具の分解斜視図で
ある。図2は図1の連結具の片方の折返片にフレームを
装着した平面図である。図3は図1に示す連結具の両方
の折返片にフレームを装着し、これらのフレームを閉じ
た状態を示す平面図である。図4は図2に蓋板を装着し
たA−A線に沿う断面図である。図5は図3のB−B線
に沿う断面図である。図6は図3のC−C線に沿う断面
図である。図7は本発明の連結具を四辺のフレームに結
合し、これらのフレームを開いた状態を示す平面図であ
る。図8は図7に示す各フレームを閉じた状態を背面方
向から見た平面図であり、フレームの途中に額縁ホルダ
ーと紐を取付けた状態を示す。図9は図8に示した額縁
ホルダーの斜視図である。図10は図8に示した額縁ホ
ルダーのD−D線に沿う断面図である。
【0011】なお、本発明の額縁フレームの連結具は、
基板2の隣接二辺を成す角度によって種々の額縁を構成
できるが、以下に示す実施例として長方形の額縁を示
し、そのうちの任意の一角について説明することとす
る。
【0012】図1に示すように、基板2は、ポリプロピ
レン等の合成樹脂材料を用いて角部2aを境に隣り合っ
た両辺が直角二等辺を成して形成され、この二等辺の夫
々に沿って折返片4、4が薄肉部3、3を介して開閉自
在に折曲するように形成されている。この折返片4、4
には、基板2の角部2aから45°の傾斜角を成して傾
斜辺41、41が形成され、折返片4、4を基板2の面
上に倒伏したとき、傾斜辺41、41が互いに重なるこ
となく隣接するものである。
【0013】折返片4、4の夫々は共通の構成を有する
から、一つの折返片4についてさらに説明すると、図6
又は図2に示すように上記の薄肉部3に沿って立上部4
2が形成され、この立上部42の上端から外側端辺に沿
って突出辺43が形成されている。
【0014】また、図2に示すように、突出辺43の反
対側端辺の略中央から内方に二筋の切込み44、44を
入れてその間に弾性片45が形成され、この弾性片45
の端辺の上部には上記の傾斜辺41と同様の傾斜角を有
して突出形成した係止突起46が設けられ、さらに弾性
片45以外の端辺に沿って上部に突出した案内突起47
が形成されている。
【0015】係止突起46は案内突起47よりも突起の
高さがやや高く形成され、図4或は図5に示すように、
弾性片45の下面一帯が切り欠かれることによりこの弾
性片45が弾力を有し、弾性片45を下方に押し込んだ
とき係止突起46の高さが案内突起47の高さと同等に
なる。
【0016】これらの折返片4、4は、フレーム1、1
に挿嵌されるものである。
【0017】ここで、フレーム1の構成を説明すると、
図6の切口端面に示すように、垂直部14の上部に円弧
を成して内方へ折曲した湾曲面15と、垂直部14の上
端内部に垂下した係止片16と、垂直部14の途中内方
に水平方向に形成した張出部17と、張出部17の内端
上部に形成した突起部12と、該突起部12から下方へ
円弧面を成して傾斜した湾曲傾斜面11と、この湾曲傾
斜面11の下端の外方に形成した外側片13と、その反
対側の内方に形成した内側片18と、該内側片18と対
向する垂直部14の下端内方に間隔を開けて突出した挟
持片19、19とを備えて成るものである。上記の各要
素はフレーム1の長手方向に沿って伸長するように設け
られている。
【0018】また、図3に示すように、フレーム1の切
口端面1aは45°を成して傾斜してあるから、隣り合
うフレーム1、1を合わせることにより、両方の切口端
面1a、1a同士が正確に接合する。
【0019】さらに、図2に示すように、フレーム1の
切口端面1aから長手方向の内方位置には切欠部1bが
外側片13から湾曲傾斜面11にかけて形成されてい
る。この切欠部1bは、折返片4の傾斜辺41から係止
突起46までの距離と同様の位置に形成されており、ま
た切欠部1bの形状は係止突起46を嵌合し得る傾斜し
た形状であり、フレーム1を折返片4に挿嵌したとき、
この折返片4の係止突起46がフレーム1の切欠部1b
に嵌合することによってフレーム1と折返片4との結合
を完成させるものである。
【0020】ただし、折返片4の係止突起46の延長位
置であって後述する保持枠7の外壁側には係止突起46
と同様に傾斜した嵌合突起75が形成されており、図2
のフレーム1を挿嵌していない折返片4が示すように、
折返片4を基板2側に倒伏した状態では、折返片4の係
止突起46と保持枠7の嵌合突起75とが同様の傾斜方
向に隣接する。従って、上記のように折返片4にフレー
ム1を挿嵌して基板2側に倒伏したとき、図2のフレー
ム1を挿嵌した通り、フレーム1の切欠部1bは折返片
4の係止突起46と保持枠7の嵌合突起75とを同時に
嵌合し、これによりこの嵌合状態におけるフレーム1の
ずれが防止される。
【0021】このようなフレーム1を折返片4に挿嵌す
るには、図6に示すように、折返片4の突出辺43をフ
レーム1の挟持片19、19間に挿入すると共に、折返
片4の案内突起47をフレーム1の湾曲傾斜面11と内
側片18との隅部に沿って押し入れる。このとき、上記
したように、折返片4の弾性片45を下方に押し込むこ
とにより、係止突起46の高さが案内突起47の高さと
同等となって、この係止突起46が湾曲傾斜面11と内
側片18との隅部に挿入され、さらに係止突起46がフ
レーム1の切欠部1bに嵌合した時点で弾性片45が復
帰し、係止突起46と切欠部1bとの係止が堅固に成さ
れ、かくして図3に示すように、両方の折返片4、4に
対するフレーム1、1の挿嵌作業が完了する。
【0022】このとき、上記したように、折返片4、4
は互いに直角を成すものであるから、この折返片4、4
に挿嵌したフレーム1、1も直角に合致され、フレーム
1、1の切口端面1a、1a同士が隙間なく正確に合致
するのである。
【0023】図1に示すように、基板2の内方には、面
上に保持枠7を設けてある。これらの基板2と保持枠7
とは一体成形により形成することができる。この保持枠
7には、ストッパー5を基板2の角部2aに向けて押し
出し及び引き出し自在に案内する挿通路21を備えた案
内枠22が形成してあり、図2に示すように、案内枠2
2の入口側上面にストッパー5の幅と同様の間隔で二筋
の切込み23、23を入れてその間に弾力片24を形成
してあり、図6に示すように、弾力片24の入口付近の
下端には突出片25が形成してある。
【0024】また、両方の折返片4、4に対向する側の
保持枠7の外壁側の双方には、上記した通り、傾斜状の
嵌合突起75、75が夫々形成してある。
【0025】ストッパー5は、図2に示すように先端5
aが直角三角形状に形成され、図6に示すように、手前
側(図6の右側)端部には把持部51が形成してあり、
この把持部51側寄りの下面に係止突起52が設けら
れ、またさらに把持部51側寄りの上面に円弧突起53
が形成されている。
【0026】この構成において、ストッパー5を挿通路
21内に挿通した状態で、係止突起52が52’で示す
ように保持枠7の内壁面に当接すると、それ以上のスト
ッパー5の引き出しが阻止され、この引き出し状態では
円弧突起53は弾力片24の弾性変形により突出片25
を上方に押し上げながら53’の位置まで引き出され
る。
【0027】ストッパー5を押し出すときには、円弧突
起53が突出片25に当接しながら弾力片24を弾性変
形によって上方に押し上げ、円弧突起53が突出片25
を通過した後に弾力片24が下方に復帰し、この状態で
円弧突起53が突出片25に係止されてストッパー5が
引き出し方向へ移動されるのを制止するのである。
【0028】また、図6に示すように、折返片4にフレ
ーム1を挿嵌し、フレーム1を基板2側に倒伏してフレ
ーム1を閉じた状態にしてからストッパー5を押出す
と、ストッパー5の先端5aが保持枠7から前方へ突出
してフレーム1の湾曲傾斜面11に圧接し、これにより
フレーム1の開動作を強制的に阻止するものである。
【0029】図2に示す保持枠7は、蓋板6が取り付け
られていない状態を示すものである。同図に示すよう
に、保持枠7の内方には、案内枠22を挟んで両側の対
称位置にネジ孔を形成したネジ筒71と円形孔を有する
嵌合筒72と矩形の挿通穴73とが形成され、挿通穴7
3の上方の保持枠7の内壁には突起74(図4又は図5
参照)が形成され、案内枠22の上面には凹穴75(図
6参照)が形成されている。
【0030】この保持枠7の上面には、図3に示すよう
に蓋板6が固設されるものである。そこで蓋板6を説明
すると、蓋板6は角部の隣接二辺以外の辺は保持枠7と
一致するものであるが、隣接二辺に沿ってさらに折返片
4、4の側に突出形成した二辺61、61を備えて成
り、二辺61、61の各先端に沿って立上片62、62
を形成してある(図4乃至図6参照)。
【0031】また、蓋板6の下面には、図4に示すよう
に、この蓋板6を保持枠7に装着した状態で保持枠7の
嵌合筒72内に挿嵌される突出棒65が形成され、両者
の嵌合により、保持枠7に対する蓋板6の位置合わせが
なされる。またこのとき、図6に示すように蓋板6の下
面に設けられた凸部66が案内枠22の上面の凹穴75
に係合する。
【0032】さらに、蓋板6の下面には、図4に示すよ
うに、上記のように蓋板6を保持枠7に装着した状態で
保持枠7の挿通穴73に一致する突出片67が形成さ
れ、この突出片67の下端に設けられた突起67aが保
持枠7側の突起74に係合されることにより、保持枠7
に対する蓋板6の仮り固定がなされる。
【0033】なお、蓋板6において突出片67の上部に
は突起67aの突出側に開口6bを形成してあり、この
開口6bにマイナス型ドライバーの先端を挿入して突出
片67を押し込むことにより、突出片67の突起67a
と保持枠7側の突起74との係合を解いて蓋板6を保持
枠7から離脱することができる。
【0034】また、上記した蓋板6の仮り固定と同時
に、蓋板6に設けられた貫通孔68が保持枠7のネジ筒
71内のネジ孔に一致し、貫通孔68からネジ30を螺
合することにより、蓋板6の保持枠7に対する固定が成
される。
【0035】さらに、図4又は図5に示すように、蓋板
6の二辺61、61の夫々の下面には側方から突起63
と突出片64が形成してあり、図4に示すように、折返
片4に挿嵌したフレーム1を開いたとき、蓋板6の突起
63がフレーム1の突起部12の外側に当接すると共に
蓋板6の突出片64の下端がフレーム1の外側片13を
上方から係止してフレーム1のそれ以上の開度規制を成
すものである。
【0036】また、図5に示すように、フレーム1を閉
じると、蓋板6の突起63がフレーム1の突起部12の
内側に位置してこの突起部12に係止される。
【0037】また、図4に示すように、蓋板6の立上片
62、62をコーナーとして、これに裏板91と絵画9
2と透明シート93とを重ね合わせて成る収納物90を
当接させる際、図5に示すように、フレーム1を閉じた
とき、フレーム1の湾曲面15の下端が透明シール93
の上面を押圧してこれらの収納物90が圧迫されること
により、絵画92等の収納物90の滑り移動を防止する
ことができる。
【0038】さらに、このとき、上記したように、図6
において、ストッパー5がフレーム1の湾曲傾斜面11
を圧接することにより、フレーム1の閉じた状態を強制
的に保持し、上記のフレーム1の湾曲面15の押圧力と
相まって絵画92等の収納物90の滑り移動を防止する
のである。またこのとき、図3に示すようなフレーム
1、1の切口端面1a、1a同士の接合状態を堅固に保
持するのである。
【0039】以上説明した本発明による額縁フレームの
連結具10を用いてフレーム1、1…を用いた額縁を組
み立てるには、保持枠7に蓋板6を装着し、ネジ30で
固定した連結具10のストッパー5を引出した状態で、
各基板2の折返片4、4に対してフレーム1、1を挿嵌
することにより、図7に示すような額縁を組み立てるこ
とができる。この図7はすべてのフレーム1、1…が開
いた状態を示すものであり、図4に示すように、額縁の
前方から裏板91と絵画92と透明シート93とを重ね
合わせた収納物90を蓋板6の立上片62、62の隅部
に当てて収納することができる。
【0040】次いで、図5に示すように、各フレーム1
を閉じて、図3又は図6に示すように、各連結具10の
ストッパー5を押し出すと、ストッパー5の先端5aが
フレーム1の湾曲傾斜面11を押圧することにより、フ
レーム1が外力によって開こうとする動作を強制的に阻
止するのである。かくして額縁が完成する。
【0041】なお、上記の各フレーム1に対して図9に
示す額縁ホルダー20を装着してもよい。
【0042】この額縁ホルダー20は、弾性を有する硬
質合成樹脂により形成され、図9に示すように、フレー
ム1に装着する固定部21と、この固定部21から上面
に湾曲しつつ突出形成した弾性湾曲片22を備えるもの
で、弾性湾曲片22の先端には膨出形成した把持部22
aが設けられている。
【0043】固定部21の先端には、図10に示すよう
に、フレーム1の垂直部14の下端に突出形成した挟持
片19に当接する段部23が形成してあり、さらにフレ
ーム1の外側片13と内側片18とを一括して収嵌する
凹溝24が形成してある。
【0044】この凹溝24の弾性湾曲片22側の上面に
はフレーム1の外側の係止片13を挟持する挟持片25
が形成してある。
【0045】また、固定部21と弾性湾曲片22との中
間位置の上面には固定部21の方向に突出片26が形成
してあり、さらにこの突出片26の内部には円径の貫通
孔26aが形成してあり、突出片26の開口26bから
額縁を吊下げるための紐27を挿通して貫通孔26aに
掛止することができる。
【0046】なお、この突出片26の開口26bの幅は
紐27の外径よりもやや小さくしてあるが、突出片26
が弾性を有するから、紐27は貫通孔26aを長さ方向
に挿入しなくても、紐27の途中を開口26bから押し
入れることにより、紐27は長手方向の途中から突出片
26の弾力に抗して貫通孔26aに収容される。
【0047】この額縁ホルダー20をフレーム1に装着
するとき、四方の連結具10に対して絵画92等の収納
物90を収容した状態で、まず挟持片25をフレーム1
の外側片13に挟んだ状態で、この挟持片25と外側片
13との係合位置を支点として固定部21をフレーム1
側に押し出すと、凹溝24内にフレーム1の外側片13
と内側片18とが一括して収嵌され、このとき同時に段
部23がフレーム1の挟持片19に当接する。
【0048】このような額縁ホルダー20のフレーム1
に対する装着状態において、弾性湾曲部22の湾曲形状
の頂部22bをフレーム1の湾曲傾斜面11上の突起部
12よりもさらに高くとった状態で弾性湾曲部22を形
成しておくと、フレーム1の突起部12に当接した裏板
91を弾性湾曲部22の弾性力で押圧し、裏板91と絵
画92と透明シート93との収納物90の上面(透明シ
ート93)をフレーム1の湾曲面15の下端に対して押
圧することにより、絵画92等の収納物90を強力に挟
圧することができる。
【0049】図8は、上記した図7の額縁に収納物90
を収納して各フレーム1、1…を閉じてストッパー5を
押し出し、上記の額縁ホルダー20の二個を長辺側の一
つのフレーム1に対して間隔を開けて装着し、これに紐
27を取り付けた状態を示すものである。
【0050】なお、図10に示すように、収納物90の
取り付け完了後、額縁ホルダー20をフレーム1に装着
してから紐27を取り付けるには、紐27の長手方向の
途中を裏板91と弾性湾曲部22との間に押し込むと、
弾性湾曲部22が弾性力によって変形することにより紐
27を通過させ、次いで突出片26の開口26bに紐2
7の長手方向の途中を押し込むと、突出片26の弾力に
抗して紐27は貫通孔26a内に収容される。この紐2
7の取り付け作業は、一連の動作により簡単に行うこと
ができる。
【0051】なお、上記の説明において各図に示した、
収納物90の裏板91と絵画92と透明シート93の厚
さは夫々略均等に描いてあるが、これに限定されるもの
ではなく、絵画92を薄くして裏板91を厚くする等の
変更は勿論可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の額縁フレ
ームの連結具によれば、分解可能な前開きの額縁を構成
でき、組立後において絵画等の収納物を取り外すときに
は、フレームと連結具とを結合した状態のままで、スト
ッパーの解除を行ってから個々のフレームを開く方向に
傾倒するだけで、額縁の前面を開放することができるた
め、絵画等の取替えを非常に簡単な作業で安全かつ迅速
に行うことができる。
【0053】また、収納物の取替え後においては、開い
た状態の各フレームを額縁側に押し込んでストッパーを
押し出すだけで、収納物の保持作業をすべて終了するこ
とができる。
【0054】さらに、額縁フレームを閉じたとき、本発
明の連結具に構成したストッパーの先端がフレームの湾
曲傾斜面を押圧した状態で保持枠に係止されるため、フ
レームの堅固な押圧固定が可能となり、裏板と透明シー
ト間に挟持した絵画等がその重量等によって定位置から
移動する等の不都合を完全に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の連結具の分解斜視図である。
【図2】図2は図1の連結具の片方の折返片にフレーム
を装着した平面図である。
【図3】図3は図1に示す連結具の両方の折返片にフレ
ームを装着し、これらのフレームを閉じた状態を示す平
面図である。
【図4】図4は図2に蓋板を装着したA−A線に沿う断
面図である。
【図5】図5は図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】図6は図3のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図7は本発明の連結具を四辺のフレームに結合
し、これらのフレームを開いた状態を示す平面図であ
る。
【図8】図8は図7に示す各フレームを閉じた状態を背
面方向から見た平面図であり、フレームの途中に額縁ホ
ルダーと紐を取付けた状態を示す。
【図9】図9は図8に示した額縁ホルダーの斜視図であ
る。
【図10】図10は図8に示した額縁ホルダーのD−D
線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…額縁フレーム、2…基板、3…薄肉部、4…折返
片、7…保持枠、5…ストッパー、6…蓋板、10…連
結具、11…フレームの湾曲傾斜面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】額縁フレーム(1、1…)の端部同士を所
    定角度に結合する額縁フレームの連結具において、前記
    所定角度を成す隣接二辺を有する基板(2)の隣接二辺
    の夫々に薄肉部(3、3)を介して折曲自在に形成した
    折返片(4、4)の夫々を前記フレーム(1、1)に挿
    嵌するように形成し、前記基板(2)の面上に形成した
    保持枠(7)に案内されて前記基板(2)の角部方向に
    押出し自在に設けたストッパー(5)と、前記基板
    (2)に対して着脱自在に設けた蓋板(6)とを備え、
    前記フレーム(1、1)を閉じた状態で前記ストッパー
    (5)を押出すことにより該ストッパー(5)の先端を
    前記隣接二辺のフレーム(1、1)の湾曲傾斜面(1
    1、11)に対して同時に圧接すると共に、該圧接位置
    で前記ストッパー(5)を前記保持枠(7)に対して係
    止可能としたことを特徴とする額縁フレームの連結具。
JP18180894A 1994-07-11 1994-07-11 額縁フレームの連結具 Expired - Lifetime JP3225391B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018192221A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 株式会社ナカショウ 額縁用裏板押え具

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