JPH08240599A - 大面積サンプル表面の非破壊測定用光学式プローブ顕微鏡 - Google Patents

大面積サンプル表面の非破壊測定用光学式プローブ顕微鏡

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JPH08240599A
JPH08240599A JP7274618A JP27461895A JPH08240599A JP H08240599 A JPH08240599 A JP H08240599A JP 7274618 A JP7274618 A JP 7274618A JP 27461895 A JP27461895 A JP 27461895A JP H08240599 A JPH08240599 A JP H08240599A
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fiber
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light
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JP7274618A
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Harold Maclyn Marchman
マックリン マーチマン ハロルド
Jay K Trautman
ケネス トラウトマン ジェイ
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    • G01Q60/18SNOM [Scanning Near-Field Optical Microscopy] or apparatus therefor, e.g. SNOM probes
    • G01Q60/22Probes, their manufacture, or their related instrumentation, e.g. holders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y35/00Methods or apparatus for measurement or analysis of nanostructures

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 検査できるサンプル表面の割合の制限という
問題を解消する非破壊測定用光学式プローブ顕微鏡を提
供すること。 【解決手段】 光学式プローブ顕微鏡100は、垂直方
向に向けられた光ファイバー14を持つ。ファイバー1
4は測定されるサンプル35の水平面に光を放射するチ
ップ14.1を持つ。この面は必要・不要両方の平滑からの
偏差を持つ。ファイバーチップにディザ運動を起こさせ
る電気機械装置は、ファイバーチップに2方向の水平ス
キャン運動を起こさせる別の電気機械装置に支援されて
いる。ディザ運動はスキャン運動よりも高い周波数を持
つ。スキャンがうまく行われる間に、別の機器36、3
7がサンプル35自体を1つの水平位置から別の位置に
動かす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は光学式プローブ顕微鏡とそれを
使った表面測定の方法に関する。
【0002】
【発明の背景】光学式プローブ顕微鏡は、サンプル本体
の表面に位置する小さな造形の高さや造形同士の間隔を
測定するのに適する。これらのサンプル本体(以下単に
「サンプル」と称する)は典型的には半導体ウェハーの
形を取る(そこから通常多数のチップが次々に切り出さ
れる)。サンプルは、トランジスターや、トランジスタ
ー同士を電気的に接合する配線を含む、ウェハー上の造
形を形成するための平板印刷のマスクの形を取ることも
ある。典型的には、こうした造形の幅は約0.5μm以
下であり、ウェハーや印刷マスクの幅は約20cm以上
である。こうした表面は必ずしも完全になめらか(平
滑)ではなく、必要な造形や、不要な隆起などがあるの
で、造形の高さや幅、また、表面が隆起によって完全な
平坦さからどのくらい離れているか判断できることが望
ましい。さらに、造形を行う際の加工パラメーターの避
けがたいばらつきにより、隆起の横寸法に不要なばらつ
きが出来る。従って、造形の横寸法が、望ましい数値か
らどのくらい離れているか判断できることも望まれる。
別言すれば、サンプル表面の、十分な精密さを持った地
形図が得られることが望ましい。さらにそれを非破壊的
に、すなわち、造形を破壊すること無く行うことが望ま
れる。
【0003】こうしたサンプル本体の表面はサンプルの
「主要な面」と呼ばれることがある。なぜなら、検討の
対象となるサンプルは寸法が通常20x20cm以上
の、比較的小さな、固定した距離だけ離れて、対抗す
る1組の面を持つからである。通常この固定した距離
は約0.1mmから10mmの範囲である。
【0004】ここで定義して置くと、この広い方の面と
平行な方向を、「横」方向、「接線」方向、または「水
平」方向と定め、垂直な方向を「縦」方向または「垂
直」方向と定める。
【0005】せん断力検知(SFS)を含むプローブ装
置は、サンプル表面の造形や隆起の測定に使われる。こ
の装置はサンプル表面に垂直な軸に合わせて設置され
る。さらに、この装置は急速な水平方向の前後(「ディ
ザ」)運動の力ともっとゆっくりした水平方向のラスタ
スキャン運動をプローブチップに与える。このディザ運
動の力はプローブチップの機械的共振周波数と同じか、
それに近い周波数を持つ。その結果、プローブチップの
ディザ運動の振幅によってプローブチップとサンプル表
面の距離に関する必要な情報がもたらされる。また、デ
ィザ方向の力に対するディザ運動の位相によって必要な
情報がもたらされる。従って、この装置はプローブチッ
プがサンプル表面をスキャンする間に、ディザ運動の振
幅や位相、またはその組み合わせを測定する。
【0006】SFSのために使われる装置は、(水平
の)ディザ運動のために、サンプル表面に(垂直でな
く)水平に対するプローブチップにせん断力が生じると
いう事実による。このせん断力は静的・動的な摩擦や、
プローブチップとサンプル表面の間にある空気(または
他の流体)の粘性力によって発生する。この力は、プロ
ーブチップがサンプル表面に接近した際に、振動するプ
ローブチップの振幅や位相を変化させる。その結果、振
動の振幅や位相、あるいはその組み合わせの変化は、ス
キャン中のプローブチップとサンプル表面の距離を一定
に維持するためのフィードバック信号を発生するために
使用出来る。プローブチップとサンプル表面の距離を一
定に維持することで、プローブとサンプルの不用意な衝
突を防止できる。こうした衝突はサンプルの表面の有害
な破壊をもたらすことがある。
【0007】SFSプローブ装置は全方向性の検知能力
を持つ。すなわち、垂直方向ばかりでなく、水平方向の
引力や反発力も検知出来る。従って、プローブチップは
ディザ運動を行いながら、造形の側壁が起こす引力や反
発力を検知する。こうして、SFS装置のプローブチッ
プは、サンプル表面のスキャンの間に、サンプル表面の
急激な高さの変化を検知出来る。
【0008】SFSプローブ装置は、プローブがサンプ
ル表面にごく接近した位置にある時、プローブの側面に
当てた光ビームに焦点を合わせることによってプローブ
チップのディザ運動をモニター出来る。プローブから散
乱する光の強さを検知することによってディザ運動を示
す信号が得られる。例えば、散乱する光の強さを検知す
る1つの技術として、散乱する光をピンホールの間を通
して光電子増倍管(PMT)のような光検知器に当てる
ことがある。また、ディザ運動の存在に先立ってプロー
ブの像に焦点が合う位置に置かれた区分式フォトダイオ
ード位置検知器によって散乱する光を検知する技術もあ
る。これらの技術はどちらもプローブチップのディザ運
動を検知する。しかしながら、ディザ運動を検知器の検
知範囲に相応する程度に増幅し、ディザ運動を確実に検
知するためには、かなり大きな拡大率が必要になる。光
学的拡大率が大きいと、スキャン中に、プローブチップ
が必要なだけかなり大きく機械的に動く妨げになる。す
なわち、チップの比較的大きな移行(数ミクロンの通常
のイメージスキャンの範囲の)のために、検知器に達し
た散乱する光が検知範囲外に出てしまい、光が検知され
なくなる。従って、ディザ運動以外では、プローブチッ
プは固定していなければならず、(プローブチップでな
く)サンプルはイメージングの間、ラスタスキャンされ
ねばならない。しかし、サンプルをスキャンする間プロ
ーブチップを固定することは、検査されるサンプルのサ
イズの上限を厳しく制限する。従って、ウェハーやマス
クのようなフルサイズのサンプルはスキャナ(典型的に
は圧電精密スキャナ)に適するように小片(通常10m
mx10mm以下)にカットせねばならない。むろんこ
うしたサンプルサイズの制限は、完全な半導体ウェハー
や完全な印刷マスクは非破壊的に検査されねばならない
半導体産業にあっては望ましくない。
【0009】米国特許第5、254、854 は、こうした問題が
せん断力光学式顕微鏡検査(SFOM)装置によって緩
和されることを教えている。この装置はプローブチップ
によって放射される光を利用する。しかし、SFOM装
置によって検査出来るサンプル表面の割合の制限という
問題は残る。
【0010】近視野スキャン光学式顕微鏡(NSOM)
を持つ装置は技術上の別のアプローチである。これは上
記の特許が教えるように、SFOMと組み合わせて使わ
れる。NSOM装置は光ファイバーのチップから放射さ
れる光をファイバー先端のかなり小さな範囲に限定す
る。この装置では通常ファイバーチップ先端のかなり小
さな範囲以外のファイバーチップ全体は不透明な層で覆
われ、ファイバーチップからは近視野にしか光を放射し
ない。NSOMのアプローチは、ナノメーター(0.0
01μm)台の解像度で、サンプル表面の地形学的デー
タとサンプル本体の近視野光学的画像が同時に得られる
進歩である。上記の特許は、NSOMのアプローチがS
FOM装置と統合出来ることを教えているが、検査出来
るサンプル表面の割合の制限という問題は残る。
【0011】
【本件発明の概要】上記の問題を改善するために、発明
の実施例に従って、本体の主要な面を検査するための光
学式プローブ顕微鏡は以下から成る。 (a)本体の表面のごく近くに位置するチップ(14.
1)を持つ光ファイバー。 (b)チップに取り付けられ、チップにディザ運動を与
える第1電気機械装置(31、32、33、34)。 (c)第1装置に取り付けられ、チップにスキャン運動
を与える第2電気機械装置(21、22、23、2
4)。スキャン運動はディザ運動の少なくとも約100
倍の周期を持つ。 (d)チップによって放射され、表面に入射する光の放
射に反応して本体の表面から放射される光を受け取るよ
うに調整された顕微鏡(300)。 (e)顕微鏡によって受け取られた光の放射に反応して
顕微鏡から放射される光を受け取るように調整された光
学式画像位置検知器(42)。光学式画像位置検知器は
連続的な光電領域(図5:46.3)を持ち、光の放射
は顕微鏡によって光電面領域に画像部分(40)を形成
するように焦点を合わされるが、その部分は、光電面領
域の横寸法の約10分の1以下の横寸法を持つので、光
学式画像位置検知器は、顕微鏡が受け取った光の放射に
反応して電気信号を出力し、画像部分の位置を示す。
【0012】さらに、光学式プローブ顕微鏡はチップに
よって放射され表面に入射する光の放射に反応して表面
から放射される光を受け取るように調整された顕微鏡か
ら成る。
【0013】さらに、光学式プローブ顕微鏡は顕微鏡が
受け取った光の放射に反応して顕微鏡から放射された光
を受け取るように調整された光学式画像位置検知器から
成る。これは顕微鏡から受け取った光の放射に反応して
光を出力し、顕微鏡から受け取った光の放射の位置を示
す。
【0014】さらに、光学式プローブ顕微鏡は光学式画
像位置検知器の電気的出力を受け取り、ファイバーチッ
プのスキャン位置とディザ位置を示すための電気信号を
出力するように調整された電子処理回路からなる。
【0015】さらに、光学式プローブ顕微鏡は、電子処
理回路からの出力を受け取り、第3電気機械装置にフィ
ードバック信号を与え、ファイバーのチップが本体の主
要な面から一定の距離にあるように維持するために接続
されたフィードバック回路を含む。
【0016】さらに、光学式プローブ顕微鏡は本体に水
平変位を与える機構を含む。
【0017】第2の実施例では、本発明は、チップを持
つ光ファイバーを使って本体の広い面を度量衡的に検査
する方法であって、(a)チップを主要な面にごく近接
した位置に置き、第1の光の放射をチップの先端のファ
イバーに導き、この時、光の放射は本体の主要な面に入
射するステップと、(b)ステップ(a)の間、ディザ
電圧をチップに取り付けられた第1電気機械装置に適用
し、この時、これに反応してディザ運動をチップに起こ
すステップと、(c)ステップ(b)の間、スキャン電
圧を第1電気機械装置に取り付けられた第2電気機械装
置に適用し、この時、スキャン電圧に反応してスキャン
運動がチップに起こり、スキャン運動はディザ運動の少
なくとも約1、000倍の周期を持つステップと、
(d)第1の光の放射に反応して本体から来る第2の光
の放射を、光学式画像部分の横寸法の少なくとも約10
倍の横寸法を持つ連続的光電面の光学式画像部分に当て
るステップとを含む。
【0018】さらに、前記方法は、ステップ(a)
(b)(c)(d)の間に第3電気機械装置によってチ
ップに縦運動を起こすステップを含む。
【0019】さらに、前記方法は、(e)ステップ
(a)に反応して本体の主要な面から発生する光の放射
の位置を検知するステップと、(f)位置を示す電気的
出力を発生するステップとを含む。
【0020】さらに、前記方法はステップ(f)の電気
的出力を電気的に処理し、ファイバーのチップのスキャ
ン位置とディザ位置を示す電気的出力を発生するステッ
プを含む。
【0021】さらに、前記方法はチップと主要な面の間
の距離が既定の値からどの位隔たっているかを示す電気
的なフィードバック信号を発生し、第3の電気機械的装
置にフィードバックするステップを含む。
【0022】
【発明の詳細な記述】図1に示すように、光学式プロー
ブ顕微鏡100は、以下により詳細に説明するように、
サンプル35をある定位置から他の位置へ水平に移動さ
せるサンプル保持機構200を持つ。プローブ顕微鏡装
置100は、光学式顕微鏡300と光学式画像位置検知
器400を持つ。光学式画像位置検知器400は、顕微
鏡300によって検知器400の検知面に形成された光
学的画像の位置を検知出来る。光学式顕微鏡300は光
学式画像位置検知器400と共に光学式位置検知システ
ム500を形成する。以下、図1に示すXYZのデカル
ト座標系が示すように、垂直方向をZ方向とし、水平方
向をX方向、Y方向とする。
【0023】サンプル保持機構200は、光ファイバー
14のチップ14.1をX方向やY方向に動かす精密ス
キャナー装置20と、光ファイバー14のチップ14.
1をZ方向に動かす垂直プッシャー15を持つ。例え
ば、垂直プッシャー15はサンプル35のZ方向粗位置
決めのためのNewportの垂直プッシャーと、サンプル3
5の垂直Z方向精密位置決めのためのBurleighの圧電マ
イクロメーターアダプターから成る。ファイバー14の
チップ14.1は図4の以下の説明と共により詳細に説
明される。
【0024】サンプル保持機構200は従来の光学式顕
微鏡の土台とサンプル置き台から成る。例えば、サンプ
ル保持機構12は支持土台12を持つ。これは通常約
0.7mx0.7mの水平横断面を持つNewportの光学
ブレッドボードである。支持土台12は振動絶縁装置1
1の上に設置される。これは典型的には金属板の間に挟
まれた多数のゴムのスラブによって構成された多数の制
振材料の層である。
【0025】XY粗位置決め装置は次のように構成され
る。ホルダーのスラブ35.4は、その上で球軸受け3
5.3が最小の摩擦で転がることが出来るもので、典型
的には水晶か鋼鉄製の支柱39で支持される。球軸受け
35.3は通常ルビー製だが、技術上知らるように他の
材料も使用出来る。球軸受け35.3は、通常水晶製の
球軸受けホルダー35.2にセットされる。一方、球軸
受けホルダー35.2は接着剤の層(図示せず)によっ
てサンプル35が取り付けられているサンプル支持厚板
35.1に固定される。サンプル受け厚板35.1も通
常水晶製である。金属製の位置エンコーデッド・アーム
36はサンプル支持ホルダー35とサンプル35自体の
XYの位置をコントロールする。金属製のアーム36は
サンプル支持スラブ35.1をXY方向に、通常約0.
1μmステップで動かすことが出来る。補助アーム37
は、金属製の位置エンコーデッド・アーム36をあらか
じめコード化されたステップでXY方向に機械的に動か
すことが出来る。一方、固定側壁38は補助アーム37
を定位置に保持する。支柱39は支持スラブ35.4を
支持土台12の上に、固定した距離を置いて保持する。
金属製の位置エンコーデッド・アーム36は補助アーム
37に動かされ、サンプル35の粗位置決めの基礎とな
る。より詳細には、位置エンコーデッドアーム35はサ
ンプル支持スラブ35.1を動かし、ひいてはサンプル
35を、水平XY方向に、ある(定まった)位置から、
以下に説明するサンプル表面の比較的小さい範囲の(精
密な)スキャンが1回1回完了する間にだけ動かす。よ
り詳細には、このスキャンの間に、サンプル支持スラブ
35.1をある位置から別の位置に、通常約20μmだ
け、X方向かY方向に動かす。こうして比較的広い範囲
を持つサンプル35が検査出来る。サンプルの面積は2
0x20cmかそれ以上である。プローブ測定操作の間
に、以下より詳細に説明するように、レーザー13は光
カップラー(図示せず)を通じてファイバー14に光の
放射を送る。ファイバーを通じて伝わる光の放射は、フ
ァイバー14のチップ14.1によって放射される光の
強度の安定性のため、単一モードTEooである。
【0026】図2に示すように、圧電材料製の上部中空
シリンダー31は接着層18によってディスク25に接
着されている。絶縁ディスク27は接着層19によって
上部シリンダー31の上部に接着されている。このディ
スク27は典型的には磁器かセラミック製である。
【0027】このディスク27は、図3に詳細を示すよ
うに開口部を持つ。この開口部内で、ファイバー14が
ガラススラブ29の表面に接着されている。ファイバー
チップ14.1の位置はガラススラブ29の対抗する表
面に向かって1組のネジ28を押すことで決定され固定
される。この図に示す配置の目的はファイバー14を非
破壊的で精密に設置できるようにすることである。
【0028】図2に詳細を示すが、精密スキャン装置2
0は、圧電材料製の底部中空シリンダー21の対抗する
外部表面に位置する外部電極22と23を持つ。内部電
極24は底部中空シリンダー21の内部表面のいたると
ころに位置している。このシリンダー21は垂直プッシ
ャー15の上部表面に接着層16によって接着されてい
る。ファイバー14は、外部電極23、底部シリンダー
21、内部電極24の開口部を通ってシリンダーの中空
部に入る。電気絶縁ディスク(または四角形の板)25
は、別の接着層17によってシリンダー21の上部に接
着されている。このディスク25は典型的には磁器かセ
ラミック製である。ディスク25にはファイバー14を
取り付ける開口部26がある。底部中空シリンダー21
は上部中空シリンダー31よりも、通常5倍から10
倍、あるいはそれ以上、(軸方向に)長い。例えば、底
部シリンダー21の長さが約2.5cmの時、上部シリ
ンダー31の長さは約0.5cmである。上部・底部両
方のシリンダーの半径は約13mmである。圧電層の材
料は、典型的には全てPZT−5Hであり、圧電層の厚
さは約0.5mmである。
【0029】外部電極22と23は、ファイバー14の
チップ14.1のXスキャン運動にだけ作用するよう
に、約90°(=π/2ラジアン)かそれ以下の角度で
取り付けられる。内部電極24と協力して動作する外部
電極22と23は、外部電極に適応される(精密)スキ
ャン電圧δVxとδVxに反応して、中空シリンダー2
1の上部の(かつファイバーチップ14.1の)X方向
の(精密)スキャン運動をコントロール出来る。典型的
には、δVx+=−δVx−で、この電圧の周期はわず
か約1秒である。また、通常ゼロ(接地)と等しい電圧
バイアスが内部電極24に適用される。
【0030】別の1組の外部電極(図示せず)が中空シ
リンダー21の外部表面の、電極22と23が占めてい
ない部分に設置される。こうして、この外部電極(図示
せず)は、交流の(ラスタ)スキャン電圧δVx+とδ
Vx−(図示せず)が適用されるとき、中空シリンダー
21の上部の(またファイバーチップ14.1の)Y軸
方向の(ラスタ)スキャン運動をコントロール出来る。
従って底部中空シリンダー21の外部表面に設置された
外部電極の総数は4である。典型的には、電圧δVx+
とδVx−は約200秒の周期を持つ。典型的には、電
圧δVx+とδVx−によって起こる底部シリンダー上
部の最大変位は約20μm相当である。一方ファイバー
チップ14.1のスキャン運動によって起こるXY方向
の最大水平並進はやはり約20μmに制限される。しか
し、他方では、電圧δVx+とδVx−によりファイバ
ーチップ14.1がサンプル表面をスキャンしたあと
で、サンプルは、位置エンコーデッドアーム36によっ
てXまたはY方向にあらかじめ決められた距離だけ水平
に立ち退く(平行に移動する)。従って、検査され得る
(位置エンコーデッドアーム36が働く)サンプル35
の表面の総直線距離と、(電圧δVxとδVx、または
δVy+とδVy−によって行われる)サンプルの1回
のスキャンの直線距離の比は通常約20cm÷20μm
=10、000相当である。
【0031】内部電極24に適用される直流バイアスを
変えることで、中空シリンダー21の上部の垂直位置を
変更でき、直流バイアスを変えることで、必要な場合フ
ァイバーチップ14.1の垂直位置を変更出来る。
【0032】外部電極32と33は中空シリンダー31
の対抗する側面に位置している。内部電極34はシリン
ダー31の内部表面のいたるところに位置している。電
極32と33は、ファイバー14のチップ14.1のX
ディザ運動にだけ作用するように、約90°(=π/2
ラジアン)かそれ以下の角度で取り付けられる。
【0033】図2に示すように電極32と33への電圧
dVx+とdVx−の適用はそれぞれのディザ運動を引
き起こす。ディザ運動はX方向にのみ要求されるので、
上部中空シリンダー21の外部表面に位置するもう1組
の外部電極は必要ない。内部電極34と組み合わせて動
作する外部電極32と33は、前にファイバーチップの
ラスタスキャンに関連して説明したのと同様に、ファイ
バーチップ14.1のディザ運動dXをコントロール出
来る。しかし、電圧dVx+=−dVxによって発生す
るディザ周期は典型的には電圧δVx+とδVx−によ
って発生するスキャン周期よりはるかに低い。
【0034】典型的には電圧dVx+=−dVx−の周
波数はおよそ20kHzから100kHzの範囲内であ
る。すなわち、ディザの周期は、およそ0.00005
秒から0.00001秒の範囲内である。いかなる場合
でも、電圧dVx+=−dVx−と、電圧δVx+とδ
Vx−の周波数は上部・底部両方のシリンダーの機械的
共振を避けるように選ばれる。ディザ運動に伴う振幅は
通常約0.05μm相当である。
【0035】図2に示すように、サンプル35はファイ
バー14のチップ14.1と顕微鏡300の間に位置す
る。この顕微鏡300は、以下より詳細に説明するよう
に、典型的には光学式画像検知器400の中に位置する
光画像センサーの光学式検知面の上に、サンプル35か
ら放射された光の拡大された画像を作るために調整され
た1個かそれ以上のレンズから成る。光学式画像位置検
知器400は1組の出力端子41と42を持つ。操作
中、出力端子41と42からの信号は、以下より詳細に
説明するように、ファイバーチップ14.1のX座標の
瞬時値に関する必要な情報をもたらす。同時に、光学式
画像位置検知器400には別の1組の出力端子43と4
4があり(図2、図3にはないが、図5に示す)、以下
より詳細に説明するように、ファイバーチップ14.1
のY座標の瞬時値に関する必要な情報を得るのに適して
いる。
【0036】図4はファイバープローブ14のチップ1
4.1をより詳細に示している。ファイバー14は通常
約125μmの直径Aを持つ。ファイバーには芯の部分
14.2があり、その直径は通常約3μm相当であ
る。ファイバー14のチップ14.1はテーパーになっ
ていて、細い部分の直径は約0.2μm相当である。
テーパーは、芯の部分14.2とファイバーチップ1
4.1の表面の交わるところ14.3が、ファイバーの
チップ14.1の先端の面14.4と高さだけ離れる
ように調整されている。通常高さは約5μm相当であ
る。
【0037】操作中、先端面14.4は、以下より詳細
に説明するように、サンプル35の上面の一番近い点か
ら一定の距離に維持される。通常距離は約0.05
μmである。
【0038】顕微鏡300はそのもっとも単純な形態
(図示せず)で、連続位置センサー45(図5)の表面
に実像を形成するように調整された対物レンズと接眼鏡
の形を取る。他の実施例では、顕微鏡は、下記の4つの
レンズから成る(図示せず)。4つのレンズとはコリメ
ーターレンズと、その焦点面に実像を形成する対物レン
ズ、補助レンズから放射される実像を形成する補助レン
ズ、補助レンズによって形成された実像に焦点面を持つ
別のコリメーターレンズである。この時顕微鏡から放射
される光は平行ビームである。典型的にはこの顕微鏡3
00の中に形成されるレンズシステムの拡大率は約1、
000倍である。
【0039】図5と6に示すように、光学式画像位置検
知器400は連続位置センサー45(図5)と、この連
続位置センサー45の出力電流を光ファイバー14のチ
ップ14.1の位置のXY座標(配置)の正規化された
数値を示す出力電圧に変換する適当な電子処理回路50
(図6)から成る。ここで「正規化された」という術語
は、光源13(図1)が発生する光の強度の変動やファ
イバー14のチップ14.1が放射する光の強度のそれ
以外の変動によって不要な影響を受けないXYの数値の
決定に関する。
【0040】実例では、この連続位置センサー45はP
IN接合形の構造の半導体46から成る。この構造は、
N形の伝導性を持つ半導体シリコンのバルクから成り、
その底面にN+形半導体の層46.2が、またその上面
にはP+形半導体の層46.3が拡散されている。典型
的には二酸化シリコンの保護層47が、構造46の上面
に位置する。この保護層47は電気的に絶縁性で開口部
を持つ。従って、技術上知られるように、光はP+拡散
層46.3の露出した上面に入射する。典型的には開口
部は図5に示すように四角形である。
【0041】導電性の層48は、半導体光電検出器の技
術上知られるように、構造46の底面に位置し、N+形
導電層46.2の底面と電気的に接触している。端子4
1、42、43(図5には図示せず)と44は、保護層
47の開口部の端部近くに位置する(図5)4つの局在
部にあるP+部分46.3の上面に位置する。
【0042】図5に示すように、顕微鏡300からの光
はP+拡散層の上面46.3に入射し、保護層の開口部
を通じて、画像部分49を形成する。この部分の横寸法
は保護層47の開口部の寸法よりもはるかに小さい。例
えば、保護層47の開口部は約10mmx10mm相当
の四角形であるが、画像部分49の長さはどの方向でも
約0.1mmから1.0mmの範囲内である。従って、
開口部と点49の長さの比はおよそ最低10から100
の範囲内である。
【0043】典型的には、連続位置センサー45による
画像部分49の位置検知の間に、P+拡散層とN−バル
クの間に負の電圧バイアスが適用される。これにより発
生する電流lx+、lx−、ly+、ly−が、端子4
1、42、43、44にそれぞれ取り付けられた導線4
1.1、42.1、43.1(図5には図示せず)、4
4.1にそれぞれ発生し、技術上知られるように、P+
拡散層46.3の上面の画像の点49のXYの位置に関
する必要な情報をもたらす。特に、電流lx+とlx−
の差(lx+−lx−)は保護層47の四角形の開口部
の中心から測定した点49のX座標に比例する。従っ
て、この発明の実行の際に要求されるように、ΔXがδ
X+dXのとき、lx+−lx−=CΔXである。同時
に、ly+とly−の差は保護層47の四角形の開口部
の中心から測定した点49のY座標と比例する。従っ
て、やはりこの発明の実行の際に要求されるように、Δ
YがδY+dYのとき、ly+−ly−=CΔYであ
る。もちろんこの比例関係は、四角形の開口部が構造4
6の有効な光電検知部分に関して対象に位置することを
示す。通常Y方向のディザ運動は必要ないため、通常d
Y=0であることも想起すべきである。
【0044】図6に示すように、連続位置センサー45
によって発生した導線41.1、42.1、43.1、
44.1の4つの出力は前置増幅器51に供給される。
この前置増幅器51の4つの出力電圧の中の2つ(5
1.1と51.2)は、それぞれlx+とlx−に比例
し、総和器52(Σと呼ぶ)と、差増幅器53(Δxと
呼ぶ)に供給される。前置増幅器51からの4つの出力
電圧の中の別の2つ(51.3と51.4)は、ly+
とly−に比例し、それぞれ別の差増幅器54(Δyと
呼ぶ)に供給される。ここで使うとき、「供給」という
術語は、1つの機器の出力端子が別の機器の入力端子に
接続され、1つの機器が発生する出力信号が別の機器の
入力信号になるような状況に関する。
【0045】差増幅器54はly+−ly−に比例し、
かつCΔYに比例する出力電圧を発生し、この出力電圧
は低域通過フィルター55(LPFYと呼ぶ)の入力端
子に供給される。この低域通過フィルター55は、供給
される電圧の中、低周波数成分にだけ比例する出力を持
つ。典型的にはこの低周波数成分はΔYの中約100H
z以下の成分である。この低域通過フィルター55の出
力はデバイダー56の分子側の端子に供給される。一
方、総和器52の出力はデバイダー56の分母側の端子
に供給される(ΔEL/Σと呼ぶ)。従って、電子処理
回路50の出力端子57.2に供給されるデバイダー5
6の出力は、ΔEL/Σに比例する。ΔEL/Σは、要
求されるように、ファイバー14のチップ14.1の低
周波(すなわちスキャン)成分の正規化Y位置である。
上記のように、通常チップ14.1の位置のY座標には
ディザ成分はない。たとえY方向にディザ成分があった
としても、出力端子57.2に現れる信号に影響はな
い。低域通過フィルター55はディザ(高周波)成分の
通過を許さない。
【0046】ファイバー14のチップ14.1のスキャ
ンの正規化X位置も同様に決定される。より詳細には、
差増幅器53の出力が別の低域通過フィルター58(L
PFXと呼ぶ)を通じて別のデバイダー59の分子側の
入力端子に供給される。この低域通過フィルター58の
周波数通過特性は上記の低域通過フィルター55の特性
と同様である。この低域通過フィルター58の出力は別
のデバイダー59の分子側の入力端子に接続され(ΔX
L/Σと呼ぶ)、分母側の入力端子には総和器52の出
力が供給される。デバイダー59の出力は電子処理回路
50の別の出力端子57.1に供給される。高周波成分
は低域通過フィルター58を通過出来ないので、ファイ
バー14のチップ14.1のディザ運動はデバイダー5
9の出力に影響しない。従って、電子処理回路50の出
力端子57.1と57.2に現れる電気信号はそれぞ
れ、発明の実現の際説明されるようにファイバー14の
チップ14.1のXYスキャン位置(ディザ運動には影
響されない)に比例する。
【0047】ファイバー14のチップのディザ運動を監
視し制御するために、差増幅器53の出力は高域通過フ
ィルター60(HPFと呼ぶ)の入力端子にも供給され
る。この高域通過フィルター60は入力の高域成分にの
み比例する出力を持つ。これはディザ運動の周波数が約
20kHzから100kHzの範囲にあるとき約10k
Hz以上の成分である。高域通過フィルター60の出力
は別のデバイダー61の分子側の入力端子に供給され
(ΔXH/Σと呼ぶ)、分母側の入力端子には総和器5
2の出力端子が接続される。従ってデバイダー61の出
力はファイバー14のチップ14.1のX方向の運動の
正規化高域(ディザ)成分に比例する。一方、デバイダ
ー61の出力はまた別のデバイダー62の分子側の入力
端子に供給され(ΔXH/ΔXLと呼ぶ)、その分母側
の端子にはデバイダー59の出力が供給される。従っ
て、デバイダー62の出力信号57.3はΔXH/Σ÷
ΔXL/Σ=ΔXH÷ΔXLに比例する。すなわち、デ
ィザ位置をスキャン位置で割った商に比例する。デバイ
ダー62によるこの割り算の目的は、スキャン位置に関
してディザ位置を正規化し、連続位置センサー45(図
5)による構造46の表面の検知感度の非均一性を訂正
するためである。ファイバー14の先端面14.4とサ
ンプル35の上面のもっとも近い点との間隔を、一定
の既定の値に維持するためには、この比率を一定の既定
の値に維持することが望ましい。図7に示すフィードバ
ック回路70は、この目的を果たすために設計された。
【0048】図7に示すように、正規化ディザ信号5
7.3は、正規化ディザ信号57.3を対応する直流レ
ベルに変換するロックイン増幅器(Lと呼ぶ)に供給さ
れる。さらに詳細には、ロックイン増幅器63は、ディ
ザ運動の振幅をラスタ運動の振幅で割った値に比例する
直流レベルAを持つ出力電圧信号63.1を生じる。別
の言い方では、このロックイン増幅器63は、外部電極
32と33(図2)に適用される電圧dVx+とdVx
−に関連するディザ運動により発生する位相のずれφの
正弦(すなわちsinφ)に比例する出力電圧を発生す
るように調整される。また別の言い方では、ロックイン
増幅器63はAsinφに比例する出力電圧を発生する
ように調整される。ともかく、出力電圧信号63.1は
別の差増幅器71の入力端子71.1に供給される。こ
の差増幅器71は操作中基準電圧VREFが適用される
別の入力端子を持つ。この基準電圧VREFはプローブ
14のチップ14.1のディザ振幅を希望する数値に維
持するために選ばれる。差増幅器71の出力は、利得増
幅器72(Gと呼ぶ)の入力端子に供給されるエラー信
号(εと呼ぶ)を構成する。この利得増幅器72の出力
は積算器73(∫と呼ぶ)に供給される。この積算器7
3は約1ミリ秒の積算時定数を持つが、この時定数はス
キャン周期よりかなり長く、ディザ周期よりも幾らか短
い。最後に、積算器73の出力は垂直プッシャー15に
供給されるが、この垂直プッシャー15は、エラー信号
εを実質的にゼロになるまで減らすように、ファイバー
14をZ方向に動かす。こうして、フィードバック回路
70は電子処理回路50によって発生した信号57.3
と協力して、ディザ振幅を一定の数値に保ち、同時にフ
ァイバー14の先端面14.4とサンプル35の上面の
一番近い点との間隔を一定の数値に保つ。
【0049】発明の光学顕微鏡100は基盤表面のパタ
ーン付けを含むプロセスによる製造機器の分野に適用で
きる。こうした基盤は半導体ウェハーになる。こうした
基盤の上に形成される典型的なパターンは、金属導線の
パターンである。この金属導線のパターンは、金属層の
蒸着、抵抗層の蒸着、化学線放射による抵抗層の選択的
露光、抵抗層の現像によるパターン付けされた抵抗層の
形成、延長された金属導線を形成するための金属層の露
出した(パターン付けされた抵抗層で覆われない)部分
のエッチングによって形成される。こうしたプロセスの
特徴は、プロセスのパラメーターをしばしば試行錯誤に
よって最適化しなければならないことである。典型的に
は1つかそれ以上の基盤が試行の目的で処理される。所
期のプロセスのパラメーターに従って基盤の主要な面に
形成されたパターンは発明の光学式プローブ顕微鏡で検
査される。検査の間、基盤はその金属導体のパターンと
共に、上記のサンプル35(図1、図2)の位置を占め
る。こうして、金属導線の線幅のような、基盤の広い面
の、1つかそれ以上の寸法特性が、上記のように測定さ
れる。その特性が既定の必要な仕様に一致しないとき
は、処理された基盤が仕様と一致するように1つかそれ
以上のプロセスのパラメーターが変更される。
【0050】発明は、特定の実施例に関して詳細に説明
されたが、発明の範囲から離れること無く様々な変更が
行われ得る。例えば、圧電効果によって上部または底
部、またはその両方のシリンダーの運動を誘発する代わ
りに、技術上知られているように磁界誘導アクチュエー
ターによって誘発される運動のような他の形態が使用さ
れ得る。ファイバー14のチップ14.1からサンプル
35を通じて顕微鏡300にいたる光の伝達を利用する
代わりに、ファイバーを、サンプル35の上面からの光
の反射が顕微鏡300に達するような位置に置くことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特定の実施例に基づく、精密スキャン
と粗位置決め装置を含む光学式プローブ顕微鏡の略正面
図である。
【図2】図1に示す顕微鏡の水平精密スキャン装置をよ
り詳細に示す略正面図である。
【図3】図2に示す装置の一部の水平横断面図である。
【図4】チップを含む光ファイバーの末端部の横断面図
である。
【図5】発明の実現の際に有効な連続位置センサーの正
面横断面図である。
【図6】特定の実施例に基づく発明の実現の際に使われ
る電子処理回路の構成図である。
【図7】特定の実施例に基づく発明の実現の際に使われ
る電子フィードバック回路の特定の実施例の構成図であ
る。
【符号の説明】
100 光学式プローブ顕微鏡 200 サンプル保持機構 300 光学式顕微鏡 400 光学式画像位置検知器 500 光学式位置検知システム 11 振動絶縁装置 12 支持土台 13 レーザー 14 光ファイバー 14.1 光ファイバー14のチップ 35 サンプル 35.1 サンプル支持厚板 35.2 球軸受けホルダー 35.3 球軸受け 36 金属製の位置エンコーデッド・アーム 37 補助アーム 38 固定側壁 39 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイ ケネス トラウトマン アメリカ合衆国 07928 ニュージャーシ ィ,カザム,センター アヴェニュー 74

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)本体の表面に近接するチップ(1
    4.1)を持つ光ファイバーと、 (b)チップに取り付けられ、チップにディザ運動を起
    こさせる第1電気機械装置(31、32、33、34)
    と、 (c)第1装置に取り付けられ、ディザ運動の少なくと
    も100倍の周期を持つスキャン運動をチップに起こさ
    せる第2電気機械装置(21、22、23、24)と、 (d)チップから放射され表面に入射する光の放射に反
    応して本体の表面から出る光の放射を受け取るように調
    整された顕微鏡(300)と、 (e)顕微鏡によって受け取られた光の放射に反応して
    顕微鏡からの光の放射を受け取るように調整され、連続
    的な光電面を持ち(図5:46.3)、光の放射は顕微
    鏡によって光電面に、光電面の横寸法の約10分の1の
    横寸法を持つ画像部分(40)を形成するように焦点が
    合わされ、その時、顕微鏡から受け取られた光の放射に
    反応して、画像部分の位置を示す電気的出力(41.1、4
    2.1、43.1、44.1)を発生する、光学式画像位置検知器
    (42)と、 から成る光学式プローブ顕微鏡(図2:200、50
    0)。
  2. 【請求項2】第1装置に取り付けられ、チップに垂直運
    動を起こさせる、第3電気機械装置(15)を含む請求
    項1に記載の光学式プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】光学式画像位置検知器の電気的出力を受け
    取り、ファイバーのチップのスキャン位置とディザ位置
    を示す電気的出力を発生するように調整された電子処理
    回路(図6:50)を含む、請求項1または2に記載の
    光学式プローブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】電子処理回路からの出力(57.3)を受
    け取り、第3電気機械装置にフィードバック信号を送る
    ように調整され、その時ファイバーのチップは本体の表
    面から一定の距離に維持される、フィードバック回路
    (図7:70)を含む、請求項3に記載の光学式プロー
    ブ顕微鏡。
  5. 【請求項5】本体の水平変位を発生し、本体を支えるス
    ラブに取り付けられた機構を含む、請求項1または2に
    記載の光学式プローブ顕微鏡。
  6. 【請求項6】(a)チップを本体の主要な面に近接した
    位置に置き、第1の光の放射をチップの先端のファイバ
    ーに向け、その時光の放射は本体の広い面に入射するス
    テップと、 (b)ステップ(a)の間、ディザ電圧を、チップに取
    り付けられた第1電気機械装置に適用し、その時これに
    反応してディザ運動をチップに発生するステップと、 (c)ステップ(b)の間、第1電気機械装置に取り付
    けられた第2電気機械装置にスキャン電圧を適用し、そ
    の時スキャン電圧に反応してチップに、ディザ運動の少
    なくとも約1、000倍の周期を持つスキャン運動を起
    こすステップと、 (d)第1の光の放射に反応して、本体から来る第2の
    光の放射の焦点を、光の画像部分の横寸法の少なくとも
    約10倍の横寸法のある連続光電面の光の画像部分に合
    わせるステップとを含む、チップを持つ光ファイバーを
    使って本体の広い面を度量衡的に検査する方法。
  7. 【請求項7】ファイバーに取り付けられた第3電気機械
    装置に垂直運動電圧を適用し、その時垂直運動がステッ
    プ(a)、(b)、(c)、(d)を通じて、垂直運動
    電圧に反応して起こるステップを含む、請求項6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】(e)ステップ(a)に反応して本体の主
    要な面から来る光の放射の位置を検知し、 (f)位置を示す電気信号を発生するステップを含む、
    請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】ステップ(f)の電気的出力を電気的に処
    理し、ファイバーのチップのスキャン位置とディザ位置
    を示す電気的出力を発生するステップを含む、請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】チップと主要面との距離が定数からどの
    くらい隔たっているかを示すフィードバック信号を発生
    し、第3電気機械装置にフィードバックし、その時チッ
    プと広い面の距離が定数に回復するステップを含む、請
    求項9に記載の方法。
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