JPH08240092A - 縦穴の壁面状態測定装置 - Google Patents

縦穴の壁面状態測定装置

Info

Publication number
JPH08240092A
JPH08240092A JP7082095A JP7082095A JPH08240092A JP H08240092 A JPH08240092 A JP H08240092A JP 7082095 A JP7082095 A JP 7082095A JP 7082095 A JP7082095 A JP 7082095A JP H08240092 A JPH08240092 A JP H08240092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical hole
measuring device
ultrasonic
wall surface
bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7082095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3465006B2 (ja
Inventor
Katsunori Takagihara
勝則 高木原
Kazuma Murayama
一馬 村山
Shuichi Ajiro
秀一 網代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SYST PROD KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
SYST PROD KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SYST PROD KK, Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical SYST PROD KK
Priority to JP07082095A priority Critical patent/JP3465006B2/ja
Publication of JPH08240092A publication Critical patent/JPH08240092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3465006B2 publication Critical patent/JP3465006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アースドリルにより掘削された縦穴の壁面状態
を測定する装置において、測定のための段取り時間と労
力を軽減できるものを提供する。 【構成】アースドリルにより掘削された縦穴の壁面の状
態を測定する装置において、掘削用バケットを支持する
ケリーバの下端に、掘削用バケットの代わりに、縦穴の
壁面に対面させて距離データを得る超音波送受信器から
なる超音波測定装置を取付け、前記ケリーバに沿って設
けられたケーブルを介して伝送される前記超音波測定装
置からのデータより縦穴の直径を算出する演算装置と、
アースドリルに備えられた深度計からの深度および前記
縦穴の直径を出力する出力装置とを地上に設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アースドリルにより掘
削された縦穴の掘削後の縦穴の壁面状態(掘削径や穴曲
がり等)を超音波を使用して測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アースドリルやリバース機等の場所打杭
施工機のバケットまたはビットにより掘削した縦穴は、
穴の壁面状態を超音波測定装置により測定し記録に残す
ことが要求される。超音波測定装置は、超音波送受信器
を泥水中に降ろし、発信器から超音波を穴の壁面に向け
て発し、壁面からの反射波を受信器により受信して発信
から受信までの時間を測定することによって壁面までの
距離を測定し、穴の径を求めるものである。
【0003】このような縦穴の状態を掘削後に超音波に
より測定する公知の装置として、特開平2−25281
3号公報あるいは特開平3−281891号公報に開示
されているように、掘削終了後、掘削穴より機械を退避
させ、専用の超音波測定装置を設置するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような公
知の超音波測定装置においては、掘削機を掘削穴から移
動させ、前記超音波測定装置を掘削穴の中心に合わせて
設置するための段取り時間を要するという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑み、アース
ドリルにより掘削された縦穴の壁面状態を測定する装置
において、測定のための段取り時間と労力を軽減できる
ものを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、アースドリルにより掘削された縦穴の壁
面の状態を測定する装置において、掘削用バケットを支
持するケリーバの下端に、掘削用バケットの代わりに、
縦穴の壁面に対面させて距離データを得る超音波送受信
器からなる超音波測定装置を取付け、前記ケリーバに沿
って設けられたケーブルを介して伝送される前記超音波
測定装置からのデータより縦穴の直径を算出する演算装
置と、アースドリルに備えられた深度計からの深度およ
び前記縦穴の直径を出力する出力装置とを地上に設置し
たことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、アースドリルによる縦穴掘
削後、ケリーバの先端に超音波測定装置を取付け、縦穴
にケリーバと共に超音波測定装置を挿入することによ
り、壁面状態の測定を行う。この場合、アースドリル自
体により掘削した縦穴にケリーバを再度挿入するため、
縦穴の中心にケリーバが必然的に挿入され、芯合わせ作
業は不要になる。
【0008】
【実施例】図1(A)は本発明のアースドリルの一実施
例を掘削穴の測定を行っている状態で示す側面図、同
(B)はその部分拡大図、図2は図1(A)の部分断面
拡大E矢視図、図3は図2の拡大F矢視図、図4(A)
はケリーバの先端を示す側面図、同(B)は(A)の底
面図、(C)は(B)の変化図である。
【0009】図1(A)に示すように、本例のアースド
リルは、下部走行体1aに旋回装置1bを介して上部旋
回体1cを設置することにより本体1を構成し、上部旋
回体1cにフロントフレーム2およびブーム3を起伏自
在に取付け、該フロントフレーム2の上部フレーム2a
にケリーバ駆動装置4を搭載する。ケリーバ駆動装置4
には、そのモータにより回転される回転駆動板(図示せ
ず)にケリーバ5を相対回転不能にかつ上下動自在に貫
挿する。ケリーバ5は、上部旋回体1cに搭載された巻
上ウインチ6により巻取り繰出しされ、かつブーム3の
頂部のシーブ7に掛け回されて垂下されるケリーロープ
8にスイベルジョイント(図示の状態は多段伸縮式のケ
リーバ5が伸長し、スイベルジョイントが内部に収容さ
れた状態であるため、図示されない)を介して接続され
る。
【0010】本例のアースドリルは、縦穴の底部に拡大
した部分を形成する拡底バケット(図示せず)をケリー
バ5の下端に取付ける拡底アースドリルを示しており、
この拡底アースドリルにおいては、拡底バケットの拡大
翼を開閉するために油圧シリンダを使用しており、図
2、図3に示すように、該油圧シリンダに作動油を供給
するための油圧ホースを巻くホースリール10と、拡大
翼の開き度合を検出するためにポテンショメータに電気
的に接続するためのケーブル11を巻くケーブルリール
12を搭載したリールテーブル13を、油圧回転継手を
有するセンタジョイント14を介して前記上フレーム2
aの下面に取付けており、該リールテーブル13はケリ
ーバ5と共に回転する。なお、本例のセンタジョイント
14は、軸掘バケット(拡底機能を持たないバケット)
使用により縦穴を掘削する場合、あるいは拡底バケット
を閉じた状態で軸掘を行う場合には、リールテーブル1
3は停止させておくことができるように、クラッチを設
けたものであるが、詳細な説明を省略する。なお、セン
タジョイント14には電気信号や電力の伝達を有線で行
うためにブラシとリングからなる回転式接触器を設け、
上部旋回体1c上に搭載した電源等をケーブル11に接
続してもよいが、本実施例においては、リールテーブル
13上にバッテリ(図示せず)を搭載してリールテーブ
ル13上のFM送信機15より上部旋回体1c上のFM
受信機16(図1(B)、図6参照)にポテンショメー
タのデータを搬送している。
【0011】図1(A)および図4(A)、(B)に示
すように、アースドリルによる縦穴17(本例は拡底部
17aを有するものを示し、該縦穴17内には安定液1
8が充填される)の壁面状態の測定のため、本発明にお
いては、前記ケリーバ5の下端に、掘削用バケットの代
わりにピン19により超音波測定装置20を着脱自在に
取付ける。該超音波測定装置20は、円盤状をなしてそ
の上面に前記ケリーバ5にピン付けする筒部21aを有
する基体21と、該基体21の下面に、該基体21の半
径方向に位置調整自在に取付けられる取付け板22(す
なわち、該取付け板22には複数個のボルト挿通穴22
aを設けてそのなかから選択された任意の穴22aにボ
ルト23を挿通して基体21のねじ穴に螺合することに
より、該取付け板22が基体21の下面に取付けられ
る)と、該取付け板22の先端に取付けられた超音波送
受信器24とからなる。図1(A)に示すように、ケリ
ーバ5には、ケリーバ5の回転によってケーブル11が
ずれることを防止するため、ケーブル11を通してケー
ブル11を振れ止めするガイド25を取付ける。
【0012】図5(A)は、縦穴17の壁面状態をケリ
ーバ5を回転しながら検出する場合において、ケリーバ
5の回転基準点を検出するための回転位置検出器27を
示す図2のG−G部分拡大断面図、同(B)は(A)の
H矢視図であり、本例の回転位置検出器27は近接スイ
ッチでなり、ケリーバ5の支持部である前記フロントフ
レーム2の上フレーム2aの下面に取付けられ、前記セ
ンタジョイント14の回転部14aに取付けられた鉄板
等の磁性体28に感応してスイッチング動作をなすもの
である。
【0013】図6はこの測定システムの構成を示す系統
図であり、30は前記ブーム3の頂部のシーブ7の回転
数を検出するエンコーダ、31は該エンコーダ30の出
力信号から掘削深さを求める深度計であり、アースドリ
ルに備えられたものである。本実施例においては、該深
度計31を壁面状態の測定に用いる。32は前記深度計
31、ケリーバ5の回転位置検出器27およびFM受信
機16の各出力信号を入力して演算処理し、プリンタ、
X−Yプロッタ、表示装置等の出力装置33に出力する
演算装置(コンピュータ)であり、該演算装置32には
記録データを記憶するメモリ装置を付帯する。前記深度
計31、演算装置32および出力装置33は、図1
(B)に示すように、本体1の運転室34に設置され
る。
【0014】次に、アースドリルによる縦穴17の掘削
後における縦穴17の測定作業について説明する。図1
(A)および図4(A)、(B)に示すように、掘削作
業が終了した段階で、引き上げたケリーバ5の先端にバ
ケットの代わりに前記超音波測定装置20を取付け、前
記ケーブル11をケリーバ5に取付けた振れ止めガイド
25に通して該超音波測定装置20に接続する。そし
て、前記送受信器24を固定した取付け板22の取付け
位置を掘削された穴径に合わせて調整する。例えば、測
定する縦穴17が小さい場合には、図4(A)、(B)
に示すように、送受信器24が基体21より突出しない
かあるいは突出幅が小さい位置になるように取付け板2
2を固定する。
【0015】さらに、図4(D)、(E)に示すよう
に、超音波測定装置20には不感帯sがあり、縦穴17
の径がさらに小さい時には不感帯と干渉して測定不可能
になることもあるが、その場合には、不感帯sを考慮し
て、超音波測定装置20の中心に送受信面24aが向く
ように、反転可能に、あるいは取付け位置変更可能に取
付けられるようになっている。
【0016】一方、縦穴17の径が大きい場合、あるい
は安定液18の濃度が大きい場合には、図4(C)に示
すように、送受信器24が基体21より突出した位置と
して縦穴の壁面に送受信器24が近接するように取付け
板22を固定する。このような位置調整によるデータの
補正は、演算装置32側におけるキーボード操作等によ
り設定値入力により行える。
【0017】アースドリルにおいては、バケットを縦穴
17に挿入し掘削して引き上げ、旋回して排土するとい
う作業を繰返すものであり、バケットの位置合わせのた
め、旋回ロック装置によりケリーバ5の位置を縦穴17
の中心に自動的に合わせられるから、ケリーバ5の位置
を掘削位置に戻せば測定のための位置合わせも自動的に
行われ、超音波測定装置20を縦穴17の中心に合わせ
るための段取り時間を必要としない。
【0018】このように、ケリーバ5を縦穴17上に位
置させ、前記ウインチ6を作動させて前記ケリ−ロープ
8をドラムから繰出してケリーバ5を縦穴17に降下さ
せる。そして、所定深さに前記超音波測定装置20が降
下した時点でケリーバ5の降下を一旦止め、前記ケリー
バ駆動装置4の油圧モータを駆動させてケリーバ5を回
転させ、送受信器24から超音波を壁面に向けて送信
し、反射波を受信し、その時間差のデータを電流信号と
してケーブル11を介して前記FM発信機15に送る。
FM発信機15においては、コンバータ15aにより前
記電流信号を電圧信号に変換し、さらにFM波に変換し
て前記FM受信機16に送り、そのデータを前記演算装
置32に入力する。該演算装置32には、同時に、前記
深度計31から超音波測定装置20の深さのデータ、お
よび前記ケリーバ5の回転位置検出器27からの信号が
入力される。これらの入力されたデータから、縦穴17
の所定深さにおけるX、Y方向の径が後述のように演算
され、該演算結果が出力装置33により印字、表示さ
れ、さらにメモリ装置に記憶される。
【0019】上記超音波測定装置による測定において
は、送受信器24の位置調整が行われるようにしている
ので、特開平3−281891号公報に開示されている
ように、ケーブルによって超音波測定装置を泥水中に垂
下して測定する場合のように、泥水(安定液18)が濃
かったり、浮遊物が多いために超音波が乱反射して受信
できないという事態の発生を防止でき、また、泥水を清
水に置き換えたり、安定液を交換する必要もない。ま
た、拡底部17aのように径が大きくなる場合、あるい
は縦穴17の径が大きくなると、同様に浮遊物が少なく
ても送受信器24と縦穴17の壁面との間に距離がある
ため、乱反射して受信できなくなるが、本実施例のよう
に、縦穴17の径が大きい場合には送受信器24を突出
させて壁面に近づけることにより、受信が可能となる。
【0020】また、特開平2−252813号公報に記
載されているように、超音波送受信器24の超音波経路
における超音波の障害物を無くすための水を超音波経路
の周囲に噴射する場合には、縦穴17の壁面17bが荒
れるが、本実施例においては送受信器24の距離を調整
するため、壁面17bを荒らすおそれもない。
【0021】また、本実施例のように、FM送受信機1
5、16を用いることにより、有線による接続の場合に
比較し、フロントフレーム2にケーブルを引き回す必要
がなく、また、センタジョイント14に回転式接触器が
付加する必要がない。また、前記ケーブル11、FM送
受信機15、16、深度計31および演算装置32とし
て本来の拡底アースドリルに備わってるものを兼用する
ことにより、新たに追加する機器が非常に少なく実施で
きる。
【0022】また、本発明の実施態様として、4個の送
受信器24を外向きに放射状に配置してケリーバ5を非
回転として互いに直交する2方向について測定する態様
もあるが、本実施例のように、ケリーバ5を回転させな
がら、回転位置検出器27の信号と回転速度とから所定
の角度回転したときの送受信器24による測定を行うこ
とにより、送受信器24の数および複数の送受信器24
の出力を選択するための高価なマルチプレクサを必要と
しないという利点がある。また、前記特開平3−281
891号公報に開示されている超音波測定装置は、ケー
ブルにより垂下されたものであり、縦穴の底部まで降下
させてX方向について測定した後、超音波測定装置を一
旦引き上げ、超音波測定装置の向きを90度変換し、超
音波測定装置を縦穴内に再度降下させてY方向について
測定しているが、本実施例のように回転基準点を求めて
超音波測定装置を回転させながら一度にX、Y方向につ
いて測定することにより、能率良く測定できる。また、
本発明においてこのX、Y方向についての測定は、超音
波測定装置20を降下させる時にX方向の測定を行い、
引き上げる時にY方向の測定を行うようにしても良い。
【0023】次に測定における具体的な演算処理例につ
いて、図7(A)の縦穴半径算出の方法説明用側面図
と、図7(B)の測定点説明用平面図と、図8のフロー
チャートとにより説明する。超音波測定装置20から縦
穴17の壁面17bに対しては、例えば18回/秒の送
受信を行う(図8のステップS1)。まず、戻って来た
データ中に計画径の近傍にデータがあるか否かを判定し
(ステップS2)、ない場合には送受信器24のゲイン
(感度)を上げる。計画径の近傍にデータがある場合
(ステップS4)、送受信の各回についてそれぞれ最大
値(最も遠い距離に相当するデータ)を壁面における反
射により得られたデータとして取り込む。
【0024】そして、例えばケリーバ5の回転数を3rp
m とすると、回転位置検出器27からの位置データを入
力してから1回転して次の回転データを入力する(ステ
ップS6)まで、 60秒/3rpm ×18回/秒=360回/1回転 のデータ(各回の最大値)を演算装置32内に取り込む
(ステップS5)。次に図7(B)に示すデータ、すな
わちケリーバ5の回転検出装置27が磁性体28に対面
した時の基準点X1、その反対側の測定点X2、これら
と直角をなす測定点Y1、Y2、すなわち縦穴17を4
分割した距離データを抽出する(ステップS7)。すな
わち、1回目(基準点=X1)、90回目(測定点=Y
1)、180回目(測定点=X2)、270回目(測定
点=Y2)の送受信データを抽出する。ここで、図7
(A)において、超音波測定装置20の回転中心から送
受信器24の送受信面までの距離をr、不感帯をs、不
感帯から縦穴壁面17bまでの距離をL、各測定点X
1、Y1、X2、Y2における半径に相当するデータを
それぞれX1、Y1、X2、Y2(=R)とすると、 R=r+s+L で表現できる。X方向、Y方向の各掘削径X、Yは X=X1+X2、Y=Y1+Y2 により算出され(ステップS8)、深度計31のデータ
入力時(ステップS9)に、出力装置33により、図7
(C)に示すように表示、印字される(ステップS1
0)。図7(C)の38は記録紙であり、該記録紙38
の右欄に記載されたデータ39は超音波測定装置20の
深さであり、線35は計画線、36、37はそれぞれX
方向、Y方向の壁面の両端の状態を示す測定線である。
勿論深度データが入力されない時は、壁面の状態をプロ
ッタにより連続線を表示する。
【0025】ケリーバ5の下げ方としては、前述のよう
に、ケリーバ5の降下を停止して回転しながら縦穴17
の直径を測定し、再度ケリーバ5を下げて降下を停止し
て測定するという動作を繰返す方法のみならず、ケリー
バ5を降下させながら測定を行う方法も採用可能であ
る。
【0026】図9(A)は本発明における超音波測定装
置の他の取付け例を示す側面図、同(B)はその底面
図、同(C)は(B)の変化図であり、本例において
は、基体21の下面に平行をなす2本のガイドレール4
0を設け、該ガイドレール40にそって移動自在に取付
け板22を装着し、該取付け板22に前記超音波送受信
器24を取付け、送受信器24と基体21との間に送受
信器24の位置調整用の油圧シリンダ41を取付け、該
油圧シリンダ41に、図2、3に示したホースリール1
0から巻取り繰出しされるホース42、すなわち、バケ
ットの拡大翼開閉用の油圧シリンダに接続されるホース
を接続したものである。このように、アクチュエータに
よって送受信器24の位置が調整できるようにすれば、
超音波測定装置を縦穴17内に挿入した状態で地上から
の操作によって送受信器24と壁面との距離を遠隔操作
により調整でき、図1に示したように、拡底部17aに
おいては、油圧シリンダ41を伸長させることにより、
浮遊物に影響されない正確な測定を行うことができる。
また、使用する油圧ホース42は拡底アースドリルに本
来備わっているものであるから、新たに設ける必要がな
い。なお、送受信器24の移動距離を正確に設定するた
めに、油圧シリンダ41の移動限界を機械的に規制する
ストッパを基体21に設けているが図示を省略してい
る。
【0027】上記実施例においては、地上に設置する演
算装置32や表示装置33を、運転室34に設置した例
を示したが、これらは地上に据置式に設けるものであっ
てもよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1によれば、ケリーバに超音波測
定装置を取付けて縦穴内に挿入することにより、壁面状
態の測定を行うものであり、アースドリル自体により掘
削した縦穴にケリーバを再度挿入するため、縦穴の中心
にケリーバが必然的に挿入され、芯合わせ作業は不要に
なるので、測定のための段取り時間と労力を軽減でき、
能率良く測定作業が行える。
【0029】請求項2によれば、超音波測定装置に、超
音波送受信器と壁面との距離を変更する位置調整装置を
設けたので、安定液の濃度や浮遊物の状況、あるいは縦
穴の大小に応じて超音波測定装置の位置を調整すること
により、安定液や浮遊物が濃い場合や縦穴が大径の場合
にも乱反射による影響を軽減できて測定可能となり、安
定液の交換なしに安定した測定が可能となる。
【0030】請求項3によれば、ケリーバの支持部に、
ケリーバの回転位置検出器を設けると共に、演算装置
に、前記ケリーバの回転位置検出器から求められる回転
基準点と、前記超音波測定装置からの測定データとによ
り、互いに直交するX、Y方向の縦穴の直径を算出する
演算手段を備えたので、X方向について測定した後、ケ
リーバを一旦引き上げてケリーバの向きを変えて再度測
定する必要がなく、能率良く測定が行える。
【0031】請求項4によれば、超音波測定装置の測定
により得られたデータの搬送経路として、アースドリル
に備えたケリーバ駆動装置に取付けられてケリーバと共
に回転するリールテーブルに搭載した無線送信機と、ア
ースドリルの本体に搭載した無線受信機とからなる無線
による搬送経路を用いたので、フロントフレームにケー
ブルを引き回す必要がなく、また、センタジョイントに
電気的な接続を行う回転式接触器を設ける必要もない。
【0032】請求項5によれば、深度計、無線送受信機
として拡底アースドリル用のものを用いたので、機器の
追加が少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のアースドリルの一実施例を掘
削穴の測定を行っている状態で示す側面図、同(B)は
その部分拡大図である。
【図2】図1の部分断面拡大E矢視図である。
【図3】図2のF矢視図である。
【図4】(A)は本実施例のケリーバの先端を示す側面
図、(B)は(A)の底面図、(C)は(B)の変化
図、(D)は超音波測定装置の送受信器の他の取付け例
を示す側面図、(E)は(D)の底面図である。
【図5】(A)は図2のG−G断面図、(B)は(A)
のH矢視図である。
【図6】本実施例の測定装置の構成図である。
【図7】(A)は測定データの演算の方法を説明する側
面図、(B)は測定箇所を説明する平面図、(C)は出
力態様の一例を示す図である。
【図8】本実施例における測定作業の手順を説明するフ
ローチャートである。
【図9】(A)は超音波測定装置の送受信器の他の取付
け例を示す側面図、(B)はその底面図、(C)は
(B)の変化図である。
【符号の説明】
1:本体、2:フロントフレーム、3:ブーム、4:ケ
リーバ駆動装置、5:ケリーバ、6:ウインチ、8:ケ
リーロープ、10:ホースリール、11:ケーブル、1
2:ケーブルリール、13:リールテーブル、14:セ
ンタジョイント、15:FM送信機、16:FM受信
機、17:縦穴、17a:拡底部、18:安定液、2
0:超音波測定装置、21:基体、22:取付け板、2
3:ボルト、24:送受信器、27:ケリーバの回転位
置検出器、28:磁性体、30:エンコーダ、31:深
度計、32:演算装置、33:出力装置、34:運転
室、35:計画線、36、37:測定線、38:記録
紙、39:深度データ、40:ガイドレール、41:油
圧シリンダ、42:油圧ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 網代 秀一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アースドリルにより掘削された縦穴の壁面
    の状態を測定する装置において、 アースドリルの掘削用バケットを支持するケリーバの下
    端に、掘削用バケットの代わりに、縦穴の壁面に対面さ
    せて距離データを得る超音波送受信器からなる超音波測
    定装置を取付け、 前記ケリーバに沿って設けられたケーブルを介して伝送
    される前記超音波測定装置からのデータより縦穴の直径
    を算出する演算装置と、アースドリルに備えられた深度
    計からの深度および前記縦穴の直径を出力する出力装置
    とを地上に設置したことを特徴とする縦穴の壁面状態測
    定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記超音波測定装置
    に、超音波送受信器と壁面との距離を変更する位置調整
    装置を設けたことを特徴とする縦穴の壁面状態測定装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記超音波測
    定装置は前記ケリーバを回転させながら縦穴の壁面との
    距離を測定する装置であって、 該ケリーバを支持するフレームの非回転部に、ケリーバ
    の回転位置検出器を設けると共に、 前記演算装置に、前記ケリーバの回転位置検出器から求
    められる信号を回転基準点とし、超音波測定装置からの
    測定データを抽出して、互いに直交する方向の縦穴の直
    径を算出する演算手段を備えたことを特徴とする縦穴の
    壁面状態測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3において、前記超音
    波測定装置は前記ケリーバを回転させながら縦穴の壁面
    との距離を測定する装置であって、 超音波測定装置の測定により得られたデータの搬送経路
    として、アースドリルに備えたケリーバ駆動装置に取付
    けられてケリーバと共に回転するリールテーブルに搭載
    した無線送信機と、アースドリルの本体に搭載した無線
    受信機とからなる無線による搬送経路を用いたことを特
    徴とする縦穴の壁面状態測定装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかにおいて、
    前記深度計は掘削深さを測定する深度計としてアースド
    リルに備えられ、かつ前記無線送信機、無線受信機およ
    びケーブルは拡底アースドリルに拡底バケット用として
    備えられたものであることを特徴とする縦穴の壁面状態
    測定装置。
JP07082095A 1995-03-03 1995-03-03 縦穴の壁面状態測定装置 Expired - Fee Related JP3465006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07082095A JP3465006B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 縦穴の壁面状態測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07082095A JP3465006B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 縦穴の壁面状態測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08240092A true JPH08240092A (ja) 1996-09-17
JP3465006B2 JP3465006B2 (ja) 2003-11-10

Family

ID=13442601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07082095A Expired - Fee Related JP3465006B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 縦穴の壁面状態測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3465006B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101438523B1 (ko) * 2013-01-09 2014-09-18 경성대학교 산학협력단 암반 홀 표면 검사 장치
JP2017125744A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社大林組 超音波溝壁測定装置
CN115183690A (zh) * 2022-06-10 2022-10-14 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种基于3d打印的内型腔直径的测量方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101438523B1 (ko) * 2013-01-09 2014-09-18 경성대학교 산학협력단 암반 홀 표면 검사 장치
JP2017125744A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社大林組 超音波溝壁測定装置
CN115183690A (zh) * 2022-06-10 2022-10-14 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种基于3d打印的内型腔直径的测量方法
CN115183690B (zh) * 2022-06-10 2023-09-29 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种基于3d打印的内型腔直径的测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3465006B2 (ja) 2003-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106065767B (zh) 用于产生套管钻孔的钻进设备及用于操作钻进设备的方法
AU2016307870B2 (en) Borehole testing device
US10690805B2 (en) Borehold testing device
CN102287182B (zh) 旋挖钻机的钻孔监测系统及其监测方法
CA2210722C (en) A method for determining the position of a tool of a rock drill
JP3465006B2 (ja) 縦穴の壁面状態測定装置
JP3405207B2 (ja) 掘削機による支持地盤の判定方法
JPH0371558B2 (ja)
JP3224686B2 (ja) 掘削装置用深度検出装置
JP7049176B2 (ja) 掘削方法
JP2942733B2 (ja) 側壁測定装置
JP3227082B2 (ja) 拡底アースドリルの掘削制御装置
JP2007191952A (ja) 掘削機のねじれ管理装置
JP2878489B2 (ja) 掘削孔の測定方法及びそれを用いた掘削孔測定装置
JP2018021444A (ja) 地面から杭要素を引き抜くための方法及び装置
JPS628010A (ja) 拡底坑掘削機用拡底坑計測装置
JPH11166228A (ja) 拡幅掘削溝の検査装置とその検査方法
JP2000002531A (ja) 側壁測定装置
JP3605234B2 (ja) 立坑掘削機
JPS63526A (ja) 拡底坑掘削機用拡底坑計測装置
JP2001003668A (ja) 掘削方法とその装置
JPH0151636B2 (ja)
JPH10331563A (ja) 拡底バケットの開度検出装置
JPH0941861A (ja) 拡底バケットの開度検出装置
JP2007070963A (ja) 原位置攪拌工法に用いられる施工精度管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees