JPH08239062A - 可動スポイラの制御装置 - Google Patents

可動スポイラの制御装置

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Publication number
JPH08239062A
JPH08239062A JP7045699A JP4569995A JPH08239062A JP H08239062 A JPH08239062 A JP H08239062A JP 7045699 A JP7045699 A JP 7045699A JP 4569995 A JP4569995 A JP 4569995A JP H08239062 A JPH08239062 A JP H08239062A
Authority
JP
Japan
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spoiler
vehicle speed
control
deployment
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP7045699A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Hayashi
義人 林
Akira Kato
章 加藤
Kimikatsu Okada
公克 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd, NipponDenso Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP7045699A priority Critical patent/JPH08239062A/ja
Publication of JPH08239062A publication Critical patent/JPH08239062A/ja
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は可動スポイラの展開を合理的な条件
下で確実になし得るようにした可動スポイラの制御装置
を提供する。 【構成】 本発明によると、スポイラが展開しない場合
に、車速が所定車速低下した時、再度展開動作を行わせ
る手段を有することを特徴とする可動スポイラの制御装
置が提供される。また、本発明によると、スポイラが展
開しない場合に、スポイラ展開制御車速より低い所定車
速となった時、再度スポイラの展開動作を行わせる手段
を有することを特徴とする可動スポイラの制御装置が提
供される。さらに、本発明によると、スポイラ展開制御
車速より高い車速にてスポイラ展開制御状態に切り替え
る手段と、スポイラが展開しない場合に、スポイラを展
開できる車速にまで低下したときに再度展開動作を行わ
せる手段とを有することを特徴とする可動スポイラの制
御装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の走行安定性を制御
するために用いられる可動スポイラの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の高速走行時における走行安
定性、横風受風時の走行安定性及びワイパブレードの浮
き上がり防止のためにスポイラ(風偏向板)等を用いる
技術が報告されている。
【0003】また、このようなスポイラを制御する技術
の一例として、特公昭61−54630号公報に開示さ
れているように車速に応じてスポイラを制御するものが
知られている。
【0004】このスポイラ制御は、車両がある所定の車
速に達するとスポイラを展開し、その車速とは異なる所
定の車速にてスポイラを格納するというものである。さ
らに、上記の制御法に関連して上記のスポイラ制御を切
替スイッチにより、行うか行わないかを選択することが
できる手法も一般的に報告されている。
【0005】図13は、上記従来の技術によるスポイラ
車速制御の作動パターンを示す。先ず、車両が停止から
スタートして所定制御車速(70km/h)未満の場
合、スポイラは格納状態にある。
【0006】この状態では、スポイラの位置を検出する
位置センサは、格納位置検出信号を出力し続ける。次い
で、車速が上昇し所定制御車速(70km/h)を超え
るとスポイラは展開状態に保持される。
【0007】この状態では、スポイラの位置を検出する
位置センサは、展開位置検出信号を出力し続ける。ま
た、減速時においては、上記展開時の所定制御車速(7
0km/h)より低い車速(50km/h)までスポイ
ラの展開状態が保たれ、その車速に達するとスポイラは
格納状態となる。そして、この状態では、スポイラの位
置を検出する位置センサは、格納位置検出信号を出力し
続ける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の技術では、車速によるスポイラ制御(例
えば、70km/hでスポイラ展開、50km/hでス
ポイラ格納)中に、車両が所定の車速(例えば、70k
m/h)に達したためスポイラを展開しようとした時、
強風による過負荷でスポイラが展開しないという問題が
ある。
【0009】また、車速制御をスポイラ展開制御車速
(例えば、70km/h)より高い車速(例えば、14
0km/h)にて切替スイッチにより行う時、車速が高
すぎて走行風による圧力でスポイラが展開しないという
問題がある。
【0010】このため、上述のような問題に対処しよう
として、いかなる条件下でもスポイラが確実に展開する
ようにすると、モータ等の可動スポイラ駆動手段の仕
様、能力を通常のそれよりかなり過大に上げる必要があ
るので、種々の難点が生じる。
【0011】つまり、スポイラに過負荷がかかると、モ
ータ等の可動スポイラ駆動手段にも過負荷がかかるの
で、モータ等の可動スポイラ駆動手段への通電が停止さ
れてしまうことにより、再度スポイラを展開させるため
には一旦格納車速まで車速が低下してから再度展開車速
に達しないとスポイラが完全展開状態にならない点で問
題となる。
【0012】これに対して、モータ等の可動スポイラ駆
動手段の仕様、能力を通常のそれよりかなり過大に上げ
ると、コスト高になると共に、スペースファクタの点で
も問題となる。
【0013】そこで、本発明は以上のような点に鑑みて
なされたもので、強風等による過負荷でスポイラが展開
しない場合に、一旦格納車速まで車速が低下してから再
度展開車速に達するまで待つことなく、所定車速だけ低
下した状態でスポイラを完全展開状態にし得ると共に、
モータ等の可動スポイラ駆動手段の仕様、能力を通常の
それよりかなり過大に上げなくても済むので、コスト及
びスペースファクタの点でも問題とならないようした可
動スポイラの制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によると、車両の所定位置に可動に設けられ
る走行安定性制御用のスポイラをスポイラ駆動手段を介
して展開状態及び格納状態に制御する可動スポイラの制
御装置において、前記車両の速度を検出する車速検出手
段と、前記スポイラの展開状態及び格納状態に応じた位
置を検出するスポイラ位置検出センサと、前記車速検出
手段によって検出される検出車速と予め設定される所定
のスポイラ展開制御車速とを比較する車速比較手段と、
前記車速比較手段によって前記検出車速が前記所定のス
ポイラ展開制御車速を越えたと判断されたとき、前記ス
ポイラ駆動手段に前記スポイラの展開を指令するスポイ
ラ駆動信号を出力するスポイラ駆動信号発生手段と、前
記スポイラ駆動信号発生手段からスポイラ駆動信号が出
力されている状態で、前記スポイラ位置検出センサから
の位置検出信号に基いて前記スポイラの状態を判定する
スポイラ状態判定手段と、前記スポイラ状態判定手段に
よって前記スポイラが展開されなかったと判定されたと
き、前記車速検出手段によって検出される検出車速より
所定車速低いスポイラ再展開制御車速を演算する再展開
車速演算手段とを具備し、この再展開車速演算手段によ
って演算されたスポイラ再展開車速を前記所定のスポイ
ラ展開制御車速に代えて前記車速比較手段に設定するこ
とにより、前記車両の速度が前記車速検出手段によって
検出される検出車速より所定車速低下した状態で、前記
スポイラ駆動信号発生手段を介して前記スポイラ駆動手
段に前記スポイラの再展開を指令することが可能となる
ように構成したことを特徴とする可動スポイラの制御装
置が提供される。
【0015】また、本発明によると、車両の所定位置に
可動に設けられる走行安定性制御用のスポイラをスポイ
ラ駆動手段を介して展開状態及び格納状態に制御する可
動スポイラの制御装置において、前記車両の速度を検出
する車速検出手段と、前記スポイラの展開状態及び格納
状態に応じた位置を検出するスポイラ位置検出センサ
と、前記車速検出手段によって検出される検出車速と予
め設定される所定のスポイラ展開制御車速とを比較する
車速比較手段と、前記車速比較手段によって前記検出車
速が前記所定のスポイラ展開制御車速を越えたと判断さ
れたとき、前記スポイラ駆動手段に前記スポイラの展開
を指令するスポイラ駆動信号を出力するスポイラ駆動信
号発生手段と、前記スポイラ駆動信号発生手段からスポ
イラ駆動信号が出力されている状態で、前記スポイラ位
置検出センサからの位置検出信号に基いて前記スポイラ
の状態を判定するスポイラ状態判定手段と、前記スポイ
ラ状態判定手段によって前記スポイラが展開されなかっ
たと判定されたとき、前記車速比較手段に設定する制御
車速を前記所定のスポイラ展開制御車速から所定車速低
い再展開起動車速に切り替える制御車速切替手段とを具
備し、前記車両の速度がこの制御車速切替手段によって
前記車速比較手段に設定された再展開起動車速よりも所
定車速低下した状態で、前記スポイラ駆動信号発生手段
を介して前記スポイラ駆動手段に前記スポイラの再展開
を指令することが可能となるように構成したことを特徴
とする可動スポイラの制御装置が提供される。
【0016】さらに、本発明によると、車両の所定位置
に可動に設けられる走行安定性制御用のスポイラをスポ
イラ駆動手段を介して展開状態及び格納状態に制御する
可動スポイラの制御装置において、前記車両の速度を検
出する車速検出手段と、前記スポイラの展開状態及び格
納状態に応じた位置を検出するスポイラ位置検出センサ
と、前記スポイラを予め設定される所定のスポイラ展開
制御車速よりも高いスポイラ展開制御車速にて展開制御
するか否かを切り替える制御切替手段と、前記制御切替
手段によって前記スポイラを展開制御する状態に切り替
えられているとき、前記車速検出手段によって検出され
る検出車速と予め設定される所定のスポイラ展開制御車
速よりも高いスポイラ展開制御車速とを比較する車速比
較手段と、前記車速比較手段によって前記検出車速が前
記所定のスポイラ展開制御車速よりも高いスポイラ展開
制御車速に達したと判断されたとき、前記スポイラ駆動
手段に前記スポイラの展開を指令するスポイラ駆動信号
を出力するスポイラ駆動信号発生手段と、前記スポイラ
駆動信号発生手段からスポイラ駆動信号が出力されてい
る状態で、前記スポイラ位置検出センサからの位置検出
信号に基いて前記スポイラの状態を判定するスポイラ状
態判定手段と、前記スポイラ状態判定手段によって前記
スポイラが展開されなかったと判定されたとき、前記車
速比較手段に設定する制御車速を前記所定のスポイラ展
開制御車速よりも高いスポイラ展開制御車速から所定車
速低いスポイラ再展開可能予想車速に切り替える制御車
速切替手段とを具備し、前記車両の速度がこの制御車速
切替手段によって前記車速比較手段に設定されたスポイ
ラ再展開可能予想車速よりも所定車速低下した状態で、
前記スポイラ駆動信号発生手段を介して前記スポイラ駆
動手段に前記スポイラの再展開を指令することが可能と
なるように構成したことを特徴とする可動スポイラの制
御装置が提供される。
【0017】
【作用】上記解決手段によると、強風等による過負荷で
スポイラが展開しない場合に、車速がスポイラを展開し
ようとしてできなかった所定のスポイラ展開制御車速か
ら再展開車速演算手段によって演算されたスポイラ再展
開車速あるいは制御車速切替手段によって切り替えられ
た再展開起動車速までに車速が低下した状態で、再度ス
ポイラの展開動作を行う。
【0018】また、本発明はスポイラ展開制御を制御切
替手段により、所定のスポイラ展開制御車速より高い車
速に設定して行うとき、車速が高すぎて車両の走行風に
よる風圧でスポイラが展開しない場合には、制御車速切
替手段によって切り替えられたスポイラ再展開可能予想
車速までに車速が低下した状態で、再度スポイラの展開
動作を行う。
【0019】このような本発明によれば、通常考えられ
ない強風時及び使用者の動作モードを想定して、モータ
等のスポイラ駆動手段の仕様、能力を、過大に上げる必
要がなくなる。
【0020】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例につき詳
細に説明する。図1(a)は、スポイラを車両に取り付
けた状態の1例を示す。図1(a)において、1はスポ
イラであり、展開状態を示す。このスポイラ1は、回転
中心軸5にて回動自在に設けられる。2は車両を示し、
スポイラ1は、この車両2の前部下端のバンパ2aに取
り付けられている。3は電気信号により駆動するモータ
であり、スポイラ駆動手段である。4はモータ3の駆動
力をスポイラ1に伝えるリンクである。1′は、格納状
態のスポイラを示している(波線で示してある)。
【0021】なお、この実施例ではスポイラ1が、車両
2の前部下端のバンパ2aに取り付けられている例を示
しているが、スポイラ1の取り付け場所は、ここに限定
されるものではなく、車両2の空力特性を改善するとこ
ろ、または、ワイパブレードの浮き上がり防止のできる
ところの全てが対象となる。
【0022】また、スポイラ駆動手段は、モータ3に限
定されず、油圧、排気圧等別の駆動手段でも良い。この
スポイラ駆動手段で得られた駆動力をスポイラ1に伝え
る手段は、リンク4に限られるものではない。
【0023】図1(b)は、上記実施例の制御システム
構成の1例をに示す。すなわち、マイクロコンピュータ
等でなるエンジン制御ユニット(ECU)10にインジ
ケータ11、車速センサ12、制御切替スイッチ13、
スポイラ位置センサ14および上述したスポイラ駆動手
段としてのモータ3が接続されている。 このモータ3
は前述したようにリンク4を介してスポイラ1を展開、
格納する如く駆動する。
【0024】図2は上述したECU10の内部を機能ブ
ロックに分けたときの、制御システムの構成を示す。図
2中、Aは車速検出手段、Bはスポイラ位置センサ、C
は再展開車速演算手段、Dはスポイラ駆動手段、Eは制
御切替手段、Fは車速比較手段、Gはスポイラ状態判定
手段、Hは制御車速切替手段、Iはスポイラ駆動信号発
生手段、Jは制御車速記憶手段である。
【0025】すなわち、図1(b)の車速センサ12に
相当する車速検出手段Aは、車両2の速度を検出して得
られる車速V信号をECU10の内部の車速比較手段
F、再展開車速演算手段C及び制御切替手段Eに供給す
る。
【0026】また、図1(b)のスポイラ位置センサ1
4に相当するスポイラ位置センサBは、スポイラ1の展
開、格納状態の位置検出信号ON,OFFをECU10
の内部のスポイラ状態判定手段Gに供給する。
【0027】そして、ECU10の内部の車速比較手段
Fは、前記車速検出手段Aからの車両2の速度を検出し
て得られる車速V信号とECU10の内部の制御車速記
憶手段Jに予め記憶されている所定のスポイラ展開制御
車速VE (加速時)または所定のスポイラ格納制御車速
VC (減速時)とを比較して、スポイラ展開指令信号O
Nまたはスポイラ格納指令信号OFFをECU10の内
部のスポイラ駆動信号発生手段Iに供給する。
【0028】このスポイラ駆動信号発生手段Iは、前記
車速比較手段Fからのスポイラ展開指令信号ONまたは
スポイラ格納指令信号OFFに応じてスポイラ展開駆動
信号ONまたはスポイラ格納駆動信号OFFを発生し
て、前記図1(b)のモータ3に相当するスポイラ駆動
手段Dに供給する。
【0029】また、ECU10の内部のスポイラ状態判
定手段Gは、前記スポイラ位置センサBからのスポイラ
1の展開、格納状態の位置検出信号ON,OFFに基い
て前記スポイラの展開、格納状態を判定する。
【0030】また、ECU10の内部の制御車速切替手
段Hは、前記スポイラ状態判定手段Gからのスポイラ1
の展開、格納状態の判定信号ON,OFF及び車速検出
手段Aからの車速V信号に基いて、前記スポイラ駆動信
号発生手段Iからスポイラ展開駆動信号ONが出力され
ている状態であるにもかかわらず前記スポイラ状態判定
手段Gからスポイラ1の格納状態の判定信号OFFが伝
達されているとき、つまりスポイラ1が展開されなかっ
たと判定されたとき、前記制御車速記憶手段Jに予め記
憶されている所定のスポイラ展開制御車速VE を維持す
る(第1実施例)かあるいは後述する車速a(第2実施
例)または車速b(第3及び第4実施例)に切り替える
かを指令すると共に、ECU10の内部の再展開車速演
算手段Cに前記スポイラ状態判定手段Gからのスポイラ
1の展開、格納状態の判定信号ON,OFFを伝達す
る。
【0031】そして、再展開車速演算手段Cは、前記ス
ポイラ駆動信号発生手段Iからスポイラ展開駆動信号O
Nが出力されている状態であるにもかかわらず前記スポ
イラ状態判定手段Gからスポイラ1の格納状態の判定信
号OFFが伝達されているとき、つまりスポイラ1が展
開されなかったと判定されたとき、前記車速検出手段A
からの車速V信号と制御車速記憶手段Jに予め記憶され
ている所定のスポイラ展開制御車速VE とに基いて、所
定のスポイラ展開制御車速VE に代えて車両2の速度が
現在の車速Vから所定車速Aだけ低下した再展開車速V
E =V−Aを演算し、前記制御車速記憶手段Jを介して
前記車速比較手段Fに所定のスポイラ展開制御車速VE
に代えて設定する(第1実施例)。
【0032】本発明は、以上のような構成において、車
速センサ12によって検出される車速が、スポイラ1が
格納状態にある所定制御車速(70km/h)以下の低
い車速より上昇し、所定制御車速(70km/h)を超
えてスポイラを展開しようとする時に、強風が吹き過負
荷でスポイラ1が展開しない場合に、ECU10を介し
て以下の第1乃至第4実施例のように制御するものであ
る。
【0033】(第1実施例)図3に本発明の第1実施例
によるスポイラ1の作動パターンを示す。すなわち、E
CU10は所定制御車速VE (70km/h)を超えて
スポイラ1を展開しようとする時(例えば、73km/
hで所定制御車速を超えたことを認識した時)に、強風
による過負荷でスポイラ1が展開しない場合、一旦スポ
イラ駆動手段D(モータ3)を停止(通電を切るまたは
スポイラ駆動手段を停止させる命令をだす)させる。
【0034】そして、ECU10は車速Vがスポイラ1
を展開しようとしてできなかった車速(73km/h)
よりある所定車速(Akm/h)低下した時(例えば、
5km/h低下した時、つまり68km/hの時)、再
びスポイラ駆動手段D(モータ3)を起動させて、スポ
イラ1を展開する。
【0035】また、車速Vがすぐに格納制御車速VC
(50km/h)より低くなるとスポイラ制御が繁雑に
なるため、Akm/h低下の車速をX秒間維持した際
に、再びスポイラ駆動手段Dを起動させてスポイラ1を
展開させるようにしてもよい。
【0036】このような制御がスポイラ1を格納しなく
てはならない制御車速VC (50km/h)なるまで繰
返し行われる。こうすることにより、スポイラ駆動手段
の仕様、能力を、通常考えられない強風時を想定して、
過大にその仕様、能力を上げる必要がなくなる。
【0037】そして、所定制御車速VC を超えてもスポ
イラ1が展開しない時、ECU10は車室内に設けられ
るインジケータ11(図4参照)を点滅させることによ
り、ドライバーにスポイラ1が展開していないことを知
らせる。
【0038】このインジケータの点滅は、他のスポイラ
制御の不具合、例えば、スポイラ位置センサ14の故障
により展開、格納のどちらかが位置検出不可能となった
り、もしくは、展開、格納の位置検出信号の両方の信号
を出力し続け必要な位置にスポイラ1を止められないと
いうようなときには、点滅の仕方を変えて(例えば、過
負荷のときには点滅、位置センサの故障のときには2回
点滅1回休止の繰返し)ドライバーにスポイラ制御に対
する不具合の種類を知らせる。
【0039】このスポイラ位置センサ14の故障による
不具合の対策において、展開側、格納側どちらか一方の
故障の場合には、正常な側の位置信号を検出した後、ス
ポイラ駆動手段Dの駆動時間から推定し、スポイラ1を
必要な位置で停止させる。
【0040】また、ECU10は展開側、格納側両方の
スポイラ位置センサ14が故障したた場合には、ECU
10内にある故障前の情報により格納位置をスポイラ駆
動手段Dの駆動時間から推定し、スポイラ1を格納位置
で停止させるようにする。
【0041】図5に第1実施例の制御フローチャートを
示す。ステップS10は、スポイラ展開格納制御のスタ
ートである。ステップS20は、車速センサ12から車
両2の現在の車速Vを読み込む。
【0042】ステップS30は、スポイラ展開フラグf
E がONかOFFかの判定をする。このスポイラ展開フ
ラグfE は、後のステップS60でONとされるもの
で、スポイラ展開司令の出力の有無を知らせるものであ
り、初期値はOFFであるので、ステップS40に進
む。
【0043】ステップS40では、車速Vとスポイラ展
開制御車速VE とを比較し、車両2が走り出してからス
ポイラ展開制御車速VE に達するまでは、ステップS4
3に進む。
【0044】ステップS43は、ECU10に内蔵され
るカウンタCTのカウントアップを行う。ステップS4
5は、カウンタCTと時間X秒の大小の判定を行う。こ
こでは時間がX秒経過するまでは、CT<Xであるので
ステップS55のリターンに進み、ステップS10のス
タートに戻る。その後、時間がX秒経過すればCT≧X
となりステップS50に進む。
【0045】ステップS50は、異常フラグfC がON
かOFFかの判定をする。この異常フラグfC はスポイ
ラ展開制御に異常がみられたらONとなり、それ以外は
OFFであるが、後のステップS100でONとされ、
初期値は、OFFである。
【0046】車両2が走り出してからスポイラ展開制御
車速VE に達するまでは、異常フラグfC は、OFFで
あるので、ステップS55のリターンに進み、ステップ
S10のスタートに戻る。
【0047】次に、車速Vがスポイラ展開制御車速VE
に初めて達して、スポイラ1が展開しなかった場合を説
明する。ステップS20で車速Vを読み込み、ステップ
S30でスポイラ展開フラグfE の判定をする。このと
きは、初めてスポイラ展開制御車速VE に達したのでス
ポイラ展開フラグfE は、当然OFFであるので、ステ
ップS40に進む。
【0048】ステップS40で車速Vとスポイラ展開制
御車速VE を比較し、車速Vがスポイラ展開制御車速V
E に達してV≧VE となるので、ステップS70に進
む。ステップS70で異常フラグfC がONかOFFか
を判定するが、今回の時点では、異常フラグfC はOF
Fであるので、ステップS80のスポイラ展開作動を行
った後、ステップS60に進む。
【0049】ステップS60は、スポイラ展開フラグf
E をONにする。それは、スポイラ展開司令を出したこ
とを意味する。また、ステップS60では、カウンタC
Tを0、つまりクリアする。
【0050】そして、ステップS55,S10,S2
0,S30と進み、ステップS30では、スポイラ展開
フラグfE が、ステップS60でONにされているの
で、ステップS90に進む。
【0051】ステップS90は、スポイラ位置センサ信
号の判定を行う。このスポイラ位置センサ信号は、格納
位置検出信号と展開位置検出信号として、スポイラ1の
状態を示すスポイラ位置センサ14から出力される。今
回は、スポイラ1が展開しなかったのでスポイラ位置セ
ンサ信号は、格納状態または展開と格納との中途状態を
示すので、ステップS100の異常フラグfC をONと
する命令に進む。
【0052】続いて、ステップS110でスポイラ展開
制御車速VE をV−Aの値に変換する。ここで、Aは車
速Vが図3に示すスポイラ展開制御車速VE に達したと
きにスポイラ1が展開しなかった場合に、スポイラ展開
制御車速VE を低下させる速度を示す。
【0053】次に、ステップS120でスポイラ展開制
御車速VE とスポイラ格納制御車速VC の比較を行う。
これは、スポイラ展開制御車速VE がスポイラ格納制御
車速VC より小さい場合、スポイラを展開させないため
であり、VE ≧VC の場合、ステップS40に進む。
【0054】そして、ステップS40において、車速V
が低下せず、車速Vが変更されたスポイラ展開制御車速
VE より大きいとき、ステップS70へと進む。この場
合、異常フラグfC はONであるので、ステップS12
5,S55に進む。
【0055】なを、ステップS125において、今回
は、スポイラ展開司令を出していないので、スポイラ展
開フラグfE をOFFとする。続いて、スポイラ展開制
御車速VE を低下させることによって、変更されたスポ
イラ展開制御車速VE で、スポイラ1が展開した場合に
ついて説明する。
【0056】ステップS10,S20,S30と進み、
ステップS30でスポイラ展開フラグfE はOFFであ
るので、ステップS40に進む。ステップS40では変
更されたスポイラ展開制御車速VE より車速Vが低くな
るので、ステップS43に進む。
【0057】ステップS43では、上記で述べたように
カウンタCTのカウントアップを行う。そしてステップ
S45にて、時間がX秒になるまでステップS55,S
10,S20,S30,S40,S43,S45と制御
を繰り返す。ステップS45で時間がX秒経過すると、
ステップS50に進む。
【0058】ステップS50では異常フラグfC はON
であるので、ステップS80のスポイラ展開指令が行わ
れ、ステップS60でスポイラ展開フラグfE がONと
なり、カウンタCTを0とする。そして、ステップS5
5,S10,S20,S30と進む。
【0059】ステップS30ではスポイラ展開フラグf
E はONであるので、ステップS90に進むが、このス
テップS90において、今回は変更したスポイラ展開制
御車速VE でスポイラ1が展開したのでステップS13
0に進む。
【0060】ステップS130では、異常フラグfC を
OFFに、スポイラ展開制御車速VE を最初の初期値で
ある70km/hに戻す。そして、ステップS140で
車速Vとスポイラ格納制御車速VC を比較し、車速Vが
スポイラ格納制御車速VC より高い場合は、ステップS
55に進む。
【0061】スポイラ1が展開した後、スポイラ格納制
御車速VC 未満になるまでは、ステップS10,S2
0,S30,S90,S130,S140,S55と進
むが、車速Vがスポイラ格納制御車速VC 未満となった
ら、ステップS140の車速Vとスポイラ格納制御車速
VC との比較で、ステップS150のスポイラ格納司令
に進む。このスポイラ格納司令とはスポイラ1を格納位
置状態とすることである。 そして、ステップS160
でスポイラ展開フラグfE をOFFとしてステップS5
5と進む。
【0062】最後に、何度スポイラ展開制御車速VE を
Akm/h低下させても、スポイラ1が展開せず、スポ
イラ展開制御車速VE がスポイラ格納制御車速VC 以下
となってしまった場合を説明する。
【0063】何度目かのステップS110でVE =V−
Aとしたとき、スポイラ展開制御車速VE がスポイラ格
納制御車速VC より低下してしまった場合、ステップS
120の比較でステップS170に進み、このステップ
S170でスポイラ展開フラグfE をOFFとして、ス
テップS130に進む。つまり、ステップS170から
S130に進み、これ以降は前述と同様にして制御を初
期状態に戻す。
【0064】(第2実施例)図6にこの第2実施例のス
ポイラ作動パターンを示す。すなわち、この実施例で
は、第1実施例で示したように、所定のスポイラ展開制
御車速VE (70km/h)を超えてスポイラを展開し
ようとする時(例えば、73km/hで所定制御車速を
超えたことを認識した時)に、強風による過負荷でスポ
イラ1が展開しない場合、ECU10は前述したインジ
ケータ11を点滅してドライバーにスポイラ1が展開し
ていないことを知らせるとともに、一旦スポイラ駆動手
段D(モータ3)を停止(通電を切るまたはスポイラ駆
動手段を停止させる命令をだす)させ、車速Vが所定の
スポイラ展開制御車速VE (70km/h)より低いあ
る所定の車速a(例えば、60km/h)に低下した状
態で、再びスポイラ駆動手段D(モータ3)を起動させ
て、スポイラ1を展開させる。
【0065】また、車速Vがすぐにスポイラ格納制御車
速VC (50km/h)より低くなるとスポイラ制御が
繁雑になるため、akm/h低下の車速をZ秒間維持し
た際に、再びスポイラ駆動手段Dを起動させてスポイラ
1を展開させるようにしてもよい。
【0066】なお、再度強風による過負荷でスポイラ1
が展開しない場合、スポイラ駆動手段D(例えば、モー
タ3)を停止(通電を切るまたはスポイラ駆動手段を停
止させる命令をだす)させ、上記のインジケータ11と
共にウォーニングランプ等によりドライバーにスポイラ
1が展開しなかったことを知らせる。
【0067】こうすることにより、スポイラ駆動手段の
仕様、能力を、通常考えられない強風時を想定して、過
大にその仕様、能力を上げる必要がなくなる。図7に第
2実施例の制御フローチャートを示す。
【0068】ステップS10はスポイラ展開及び格納制
御のスタートである。ステップS20は、車速センサ1
2から現在の車両2の車速Vを読み込む。ステップS3
0は、スポイラ展開フラグfE がONかOFFかの判定
をする。このスポイラ展開フラグfE は、後のステップ
S60でONとされるもので、スポイラ展開司令の出力
の有無を知らせるものであり、初期値はOFFである。
【0069】ステップS40は、車速Vと所定のスポイ
ラ展開制御車速VE との比較をする。車両2が走り出し
てからスポイラ展開制御車速VE に達するまでは、ステ
ップS43に進む。
【0070】ステップS43は、カウンタCTのカウン
トアップを行う。ステップS45は、カウンタCTと時
間Z秒の大小の判定を行う。ここでは時間がZ秒経過す
るまでは、CT<ZであるのでステップS55のリター
ンに進み、ステップS10のスタートに戻る。その後、
時間がZ秒経過すればCT≧ZとなりステップS50に
進む。
【0071】ステップS50は、異常フラグfCがON
かOFFかの判定をする。この異常フラグfC はスポイ
ラ展開制御に異常がみられたらONとなり、それ以外は
OFFであるが、後のステップS100でONとされ、
初期値は、OFFである。
【0072】車両2が走り出してからスポイラ展開制御
車速VE に達するまでは、異常フラグfC は、OFFで
あるので、ステップS55のリターンに進み、ステップ
S10のスタートに戻る。
【0073】次に、車速Vがスポイラ展開制御車速VE
に初めて達して、スポイラ1が展開しなかった場合を説
明する。ステップS20で車速Vを読み込み、ステップ
S30でスポイラ展開フラグfE の判定をする。このと
きは、初めてスポイラ展開制御車速VE に達したのでス
ポイラ展開フラグfE は、当然OFFであるので、ステ
ップS40に進む。
【0074】ステップS40で車速Vとスポイラ展開制
御車速VE を比較し、車速Vがスポイラ展開制御車速V
E に達してV≧VE となるので、ステップS70に進
む。ステップS70で異常フラグfC がONかOFFか
を判定するが、今回の時点では、異常フラグfC はOF
Fであるので、ステップS80のスポイラ展開指令を行
い、ステップS60に進む。
【0075】ステップS60は、スポイラ展開フラグf
E をONにする。これは、スポイラ展開司令を出したこ
とを意味する。また、ステップS60では、カウンタC
Tを0、つまりクリアする。
【0076】そして、ステップS55,S10,S2
0,S30と進み、ステップS30ではスポイラ展開フ
ラグfE が、ステップS60でONにされているので、
ステップS90に進む。
【0077】ステップS90は、センサ信号の判定を行
う。このセンサ信号は、格納位置検出信号または展開位
置検出信号として、スポイラ位置センサ14から得られ
る信号である。今回は、スポイラ1が展開しなかったの
で、このセンサ信号は、格納状態または展開と格納との
中途状態を示すので、ステップS100の異常フラグf
C をONとする命令に進む。
【0078】続いて、ステップS115でスポイラ展開
制御車速VE をaの値に変換する。このaは、図6で示
したスポイラ展開制御車速VE に達したときにスポイラ
1が展開しなかった場合に、再展開させる時の車速を示
すもので、スポイラ展開制御車速VE より低いある所定
のスポイラ再展開制御車速である。
【0079】ステップS123で車速Vとスポイラ格納
制御車速VC の比較を行う。これは、変更したスポイラ
展開制御車速VE 、つまりスポイラ再展開制御車速a
(km/h)でスポイラ1が展開しなかった場合に、車
速Vがスポイラ格納制御車速VC より小さくなった後で
は、スポイラ1を展開させないためであり、V≧VC の
場合、ステップS40に進む。
【0080】そして、ステップS40で車速Vが低下せ
ず、車速Vが変更されたスポイラ展開制御車速VE より
大きいとき、ステップS70へと進む。この場合、ステ
ップS70では異常フラグfC はONであるので、ステ
ップS125を経て、ステップS55に進む。
【0081】なお、ステップS125において、今回は
スポイラ展開司令を出していないので、スポイラ展開フ
ラグfE をOFFとする。続いて、スポイラ展開制御車
速VE をスポイラ再展開制御車速a(km/h)にする
ことによって、スポイラ1が展開した場合について説明
する。
【0082】ステップS10,S20,S30と進み、
ステップS30でスポイラ展開フラグfE はOFFであ
るので、ステップS40に進む。ステップS40では変
更されたスポイラ展開制御車速VE より車速Vが低くな
るので、ステップS43に進む。
【0083】ステップS43では、上記で述べたように
カウンタCTのカウントアップを行う。そして、ステッ
プS45にて、時間がZ秒になるまでステップS55,
S20,S30,S40,S43,S45と制御を繰り
返す。ステップS45で時間がZ秒経過すると、ステッ
プS50に進む。
【0084】ステップS50で異常フラグfC はONで
あるので、ステップS80のスポイラ展開指令が行わ
れ、続いてステップS60でスポイラ展開フラグfE を
ONとすると共に、カウンタCTを0とする。
【0085】そして、ステップS55,S10,S2
0,S30と進む。ステップS30でスポイラ展開フラ
グfE はONであるので、ステップS90に進むが、こ
のステップS90において、今回は変更したスポイラ展
開制御車速VE でスポイラが展開したのでステップS1
30に進む。
【0086】ステップS130では、異常フラグfC を
OFFにすると共に、スポイラ展開制御車速VE を最初
の初期値である70km/hに戻す。そして、ステップ
S140で車速Vとスポイラ格納制御車速VC を比較す
る。車速Vがスポイラ格納制御車速VC より高い場合
は、ステップS55に進む。
【0087】このようにしてスポイラ1が展開した後、
スポイラ格納制御車速VC 未満になるまでは、ステップ
S10,S20,S30,S90,S130,S14
0,S55と進む。
【0088】そして,車速Vがスポイラ格納制御車速V
C 未満となったら、ステップS140の車速Vとスポイ
ラ格納制御車速VC との比較で、ステップS150のス
ポイラ格納司令に進む。このスポイラ格納司令とはスポ
イラ1を格納位置状態とすることである。
【0089】そして、ステップS160でスポイラ展開
フラグfE をOFFとする。最後に、スポイラ展開制御
車速VE をスポイラ再展開制御車速a(km/h)に変
更させてもスポイラ1が展開せず、車速Vがスポイラ格
納制御車速VC 以下となってしまった場合を説明する。
【0090】何度かZ秒おきにスポイラ展開指令を行っ
てもスポイラ1が展開せず、車速Vがスポイラ格納制御
車速VC より低下してしまった場合、ステップS123
の比較でステップS170に進み、このステップS17
0でスポイラ展開フラグfEをOFFとして、ステップ
S130に進む。つまり、ステップS170からステッ
プS130に進み、これ以降は前述と同様にして制御を
初期状態に戻す。
【0091】(第3実施例)図8に第3実施例によるス
ポイラ1の作動パターンを示す。スポイラ展開制御を所
定の展開制御車速VE (例えば、70km/h)より
高い車速(例えば、140km/h)にて制御切替スイ
ッチ13(図4のAUTOONスイッチ13a,AUT
O OFFスイッチ13bに対応)の切り替えにより行
う時、車速が高すぎて走行風による圧力でスポイラ1が
展開しないことがある。
【0092】その場合、ECU10は前述したインジケ
ータ11を点滅させることによりドライバーにスポイラ
1が展開していないことを知らせるとともに、一旦スポ
イラ駆動手段D(例えば、モータ3)を停止(通電を切
るまたはスポイラ駆動手段を停止させる命令をだす)さ
せた後、スポイラ駆動手段が、車速風のみ考慮したとき
十分にスポイラ1を展開できると考えられるスポイラ展
開可能予測車速b(例えば、100km/h)に車速が
低下した時、再度スポイラ1の再展開動作を行う。
【0093】また、車速Vがすぐにスポイラ展開可能予
想車速bkm/hより大きくなるとスポイラ1が展開し
ないことが考えられるので、bkm/h以下の車速Vを
U秒間維持した際に、再びスポイラ駆動手段を起動させ
てスポイラ1を展開させる方法を用いてもよい。
【0094】車速Vがスポイラ展開可能予想車速bkm
/h(例えば、100km/h)以下で、再度スポイラ
1の展開動作を行ってもスポイラ1が展開しない場合に
は、スポイラ展開制御車速VE (例えば、70km/
h)に車速が低下した時、再度スポイラ1の展開動作を
行う。
【0095】この場合、車速がすぐに格納制御車速(例
えば、50km/h)より低くなるとスポイラ制御が繁
雑になるため、スポイラ展開制御車速VE (70km/
h)U秒間維持した際に、再びスポイラ駆動手段を起動
させてスポイラ1を展開させる方法を用いてもよい。
【0096】それでもまだスポイラ1が展開しない場
合、スポイラ展開制御車速VE (70km/h)以下で
あればU秒おきにスポイラ展開制御を行う。この制御を
スポイラ1を格納しなくてはならない制御車速(50k
m/h)まで繰返し行なう。
【0097】図8中の2点鎖線は、車速Vがスポイラ展
開可能予想車速bkm/h(例えば、100km/h)
以下で、再度スポイラ1の展開制御を行ってもスポイラ
1が展開しない場合の例を示している。
【0098】なお、この第3実施例は、図9に示すよう
に、スポイラ展開制御を所定の展開制御車速VE (例え
ば、70km/h)より高い制御車速(例えば、140
km/h)にて行うように制御切替スイッチ13を切り
替えた状態で、前述した第1実施例と同様に車速Vがこ
の制御車速(例えば、140km/h)よりある所定車
速A(km/h)低下した時(例えば、5km/h低下
した時、つまり135km/hの時)、再度スポイラ1
の展開動作を行うようにしてもよい。
【0099】また、車速Vがすぐに所定車速A(km/
h)低下した車速より大きくなるとスポイラ1が展開し
ないことが考えられるので、A(km/h)以下の車速
をX秒間維持した際に、再びスポイラ駆動手段Dを起動
させてスポイラ1を展開させる方法を用いてもよい。
【0100】このような制御をスポイラ1が展開するま
で、またはスポイラ1を格納しなくてはならない制御車
速(50km/h)まで繰返し行なう。こうすることに
より、スポイラ駆動手段の仕様、能力を、通常考えられ
ない作動モードを想定して、過大にその仕様、能力を上
げる必要がなくなる。
【0101】この第3実施例のその他の作動は、第1,
第2実施例と同じである。図10に第3実施例の制御フ
ローチャートを示す。ステップS10はスポイラ1の展
開格納制御のスタートである。
【0102】ステップS12はスポイラ1の展開格納制
御を行うかどうかを切り替える制御切替スイッチ13
が、ONになっているかOFFになっているかを読み込
む。ステップS15は、制御切替スイッチ13の信号S
Wが、ONかOFFかを判定し、OFFであればステッ
プS55に進み、制御は何も行わないが、ONであれば
ステップS20に進む。
【0103】ステップS20は、車速センサ12から車
両2の現在の車速Vを読み込む。ステップS30は、ス
ポイラ展開フラグfE がONかOFFかの判定をする。
このスポイラ展開フラグfE は、後のステップS60で
ONとされるもので、スポイラ展開司令の出力の有無を
知らせるものであり、初期値は、OFFであるので、ス
テップS40に進む。
【0104】ステップS40では、車速Vとスポイラ展
開制御車速VE とを比較し、車両2が走り出してからス
ポイラ展開制御車速VE に達するまでは、ステップS4
3に進む。
【0105】ステップS43は、カウンタCTのカウン
トアップを行う。ステップS45は、カウンタCTと時
間U秒の大小の判定を行う。ここでは時間がU秒経過す
るまでは、CT<UでS55のリターンに進み、ステッ
プS10のスタートに戻る。その後、時間がU秒経過す
ればCT≧UとなりステップS50に進む。
【0106】ステップS50は、異常フラグfCがON
かOFFかの判定をする。この異常フラグfC はスポイ
ラ展開制御に異常がみられたらONとなり、それ以外は
OFFであるが、後のステップS100でONとされ、
初期値は、OFFである。
【0107】車両2が走り出してからスポイラ展開制御
車速VE に達するまでは、異常フラグfC は、OFFで
あるので、ステップS55のリターンに進み、ステップ
S10のスタートに戻る。
【0108】この第3実施例では、スポイラ展開制御を
所定のスポイラ展開制御車速VE より高い車速にて制御
切替スイッチ13の切り替えにより行う例について示し
ている。
【0109】スポイラ展開制御車速VE より高い車速で
制御切替スイッチ13をONにしてスポイラ1を展開さ
せようとした時に、スポイラ1が展開しなかった場合を
説明する。
【0110】ステップS12では制御切替スイッチ13
が、ONであるという信号を受け取る。ステップS15
で切替スイッチSWの判定を行い、制御切替スイッチ1
3はONであるのでステップS20に進む。
【0111】ステップS20で車速Vを読み込み、ステ
ップS30でスポイラ展開フラグfE の判定をする。こ
のときは初めてスポイラ展開制御車速VE に達したの
で、スポイラ展開フラグfE は、当然OFFであるか
ら、ステップS40に進む。
【0112】ステップS40では車速Vとスポイラ展開
制御車速VE とを比較し、車速Vが、スポイラ展開制御
車速VE に達してV≧VE となるので、ステップS70
に進む。
【0113】ステップS70で異常フラグfC がONか
OFFかを判定するが、今回の時点では、異常フラグf
C はOFFであるので、ステップS80に進んでスポイ
ラ展開指令を行つた後、ステップS60に進む。
【0114】ステップS60は、スポイラ展開フラグf
E をONにする。これは、スポイラ展開司令を出したこ
とを意味する。またステップS60では、カウンタCT
を0、つまりクリアする。
【0115】そして、ステップS55,S10,S1
2,S15,S20,S30と進み、ステップS30で
は、スポイラ展開フラグfE は、ステップS60で既に
ONにされているので、ステップS90に進む。
【0116】ステップS90は、スポイラ位置センサ1
4からのセンサ信号の判定を行う。このスポイラ位置セ
ンサ信号は、格納位置検出信号と展開位置検出信号とし
て、スポイラ位置センサ14から出力される。今回は、
スポイラ1が展開しなかったのでこのセンサ信号は、格
納状態または展開と格納の中途状態を示すので、ステッ
プS100の異常フラグfC をONとする命令に進む。
【0117】次に、ステップS103で車速Vと再展開
可能予想車速であるb(km/h)とを比較する。この
b(km/h)という車速は、スポイラ駆動手段Dが車
速風のみ考慮したとき十分にスポイラ1を展開できると
考えられる車速である。
【0118】ステップS103において、V≧bの場合
はステップS106に進んでスポイラ展開制御車速VE
をbの値に変換し、V<bの場合はステップS107に
進んでスポイラ展開制御車速VE を初期値の70km/
hの値に変換し、どちらの場合も変換後、ステップS1
23に進む。
【0119】ステップS123で車速Vとスポイラ格納
制御車速VC の比較を行う。これは、車速Vがスポイラ
格納制御車速VC より小さい場合、スポイラ1を展開さ
せないためである。
【0120】そして、ステップS123において、車速
Vが低下せず、車速Vが変更されたスポイラ展開制御車
速VE より大きいとき、ステップS70へと進む。ステ
ップS70において、この場合、異常フラグfC はON
であるので、ステップS125を経て、ステップS55
に進む。
【0121】なお、ステップS125において、今回は
スポイラ展開司令を出していないので、スポイラ展開フ
ラグfE をOFFとする。続いて、スポイラ展開制御車
速VE を低下させることによって、変更されたスポイラ
展開制御車速VE で、スポイラ1が展開した場合につい
て説明する。
【0122】ステップS10,S12,S15,S2
0,S30と進み、ステップS30でスポイラ展開フラ
グfE はOFFであるので、ステップS40に進む。ス
テップS40では変更されたスポイラ展開制御車速VE
より車速Vが低くなるので、ステップS43に進む。
【0123】ステップS43では、上記で述べたように
カウンタCTのカウントアップを行う。そして、ステッ
プS45にて、時間がX秒になるまでステップS55,
S10,S20,S30,S40,S43,S45と制
御を繰り返し、ステップS45で時間がX秒経過する
と、ステップS50に進む。
【0124】ステップS50で異常フラグfC はONで
あるので、ステップS80のスポイラ展開指令が行わ
れ、ステップS60でスポイラ展開フラグfE がONと
なり、カウンタCTを0とする。
【0125】そして、ステップS55,S10,S1
2,S15,S20,S30と進み、ステップS30で
スポイラ展開フラグfE はONであるので、ステップS
90に進む。
【0126】ステップS90において、今回は変更した
スポイラ展開制御車速VE でスポイラ1が展開したの
で、ステップS130に進む。ステップS130では、
異常フラグfC をOFFに、スポイラ展開制御車速VE
を最初の初期値である70km/hに戻す。
【0127】そして、ステップS140で車速Vとスポ
イラ格納制御車速VC とを比較し、車速Vがスポイラ格
納制御車速VC より高い場合は、ステップS55に進
む。このようにしてスポイラ1が展開した後、車速Vが
スポイラ格納制御車速VC以下になるまでは、ステップ
S10,S12,S15,S20,S30,S90,S
130,S140,S55と進む。
【0128】車速Vがスポイラ格納制御車速VC 以下と
なったら、ステップS140の車速Vとスポイラ格納制
御車速VC との比較で、ステップS150のスポイラ格
納司令に進む。このスポイラ格納司令とは、スポイラ1
を格納位置状態とすることである。
【0129】そして、ステップS160でスポイラ展開
フラグfE をOFFとする。最後に、スポイラ展開制御
車速VE をb、70km/hと変換させても、スポイラ
が展開せず、車速Vがスポイラ格納制御車速VC 以下と
なってしまった場合を説明する。
【0130】スポイラ展開制御車速VE をb、70km
/hと低下させても、車速Vがスポイラ格納制御車速V
C より低下してしまった場合、ステップS123の比較
でステップS170に進む。
【0131】ステップS170でスポイラ展開フラグf
E をOFFとして、ステップS130に進む。つまり、
ステップS170を経て、ステップS130に進むこと
により、これ以降は前述と同様にして制御を初期状態に
戻すのである。
【0132】第3実施例の後半の制御切替スイッチ13
を切り替えた車速よりある所定車速A低下した時、再度
スポイラの展開作動を行う場合のフローチャートは、図
5のフローチャートのステップS10とステップS20
の間に、図10のステップS12,S15を加えたもの
である。
【0133】ステップS12は、上記で述べたようにス
ポイラ1の展開格納制御を行うかどうかを切り替える制
御切替スイッチ13が、ONになっているかOFFにな
っているかを読み込む。
【0134】ステップS15は、制御切替スイッチ13
の信号SWが、ONかOFFかを判定し、OFFであれ
ばステップS55に進んで制御は何も行わないが、ON
であればステップS20に進む。
【0135】これ以後の作動は、図5のフローチャート
の説明の通りである。 (第4実施例)図11に第4実施例によるスポイラの作
動パターンを示す。
【0136】すなわち、この実施例は、前述した第3実
施例の状況において、つまり車速制御をスポイラ展開制
御車速(例えば、70km/h)より高い車速にて制御
切替スイッチ13(図4の13a,13bに対応)によ
り行う時、その制御切替スイッチ13を切り替えにより
スポイラ1が展開しなかった車速が、スポイラ駆動手段
Dによって車速風のみ考慮したとき十分スポイラを展開
できると考えられる車速より低い場合、ECU10は車
室内にあるインジケータ11が点滅することによりドラ
イバーにスポイラ1が展開していないことを知らせると
ともに、一旦スポイラ駆動手段D(例えば、モータ3)
を停止(通電を切るまたはスポイラ駆動手段を停止させ
る命令をだす)させた後、Y秒後に再度スポイラの展開
動作を行う。
【0137】この制御をスポイラが展開するまで、また
はスポイラが格納しなくてはならない制御車速(50k
m/h)まで繰返し行なう。こうすることにより、スポ
イラ駆動手段の仕様、能力を、通常考えられない作動モ
ードを想定して、過大にその仕様、能力を上げる必要が
なくなる。また、この制御は、ユーザのニーズに合って
いる。
【0138】この第4実施例において、その他の作動
は、第1,第2実施例と同じである。図12に第4実施
例の制御フローチャートを示す。ステップS10は、ス
ポイラ展開格納制御のスタートである。
【0139】ステップS12は、スポイラ1の展開格納
制御を行うかどうかを切り替える制御切替スイッチ13
が、ONになっているかOFFになっているかを読み込
む。ステップS15は、切替スイッチの信号が、ONか
OFFかを判定し、OFFであればステップS55に進
んで制御は何も行わないが、ONであればステップS2
0に進む。
【0140】ステップS20は、車速センサにより現在
の車両の車速Vを読み込む。ステップS30は、スポイ
ラ展開フラグfE がONかOFFかの判定をする。この
スポイラ展開フラグfE は、後のステップS60でON
とされるもので、スポイラ展開司令の出力の有無を知ら
せるものであり、初期値は、OFFであるので、ステッ
プS40に進む。
【0141】ステップS40では、車速Vとスポイラ展
開制御車速VE との比較をし、車両2が走り出してから
スポイラ展開制御車速VE に達するまでは、ステップS
43に進む。
【0142】ステップS43は、カウンタCTのカウン
トアップを行う。ステップS45は、カウンタCTと時
間Y秒の大小の判定を行う。ここでは時間がY秒経過す
るまでは、CT<YであるのでステップS55のリター
ンに進み、ステップS10のスタートに戻る。その後、
時間がY秒経過すればCT≧YとなりステップS50に
進む。
【0143】ステップS50は、異常フラグfCがON
かOFFかの判定をする。この異常フラグfC はスポイ
ラ展開制御に異常がみられたらONとなり、それ以外は
OFFであるが、後のステップS100でONとされ、
初期値は、OFFである。
【0144】車両2が走り出してからスポイラ展開制御
車速VE に達するまでは、異常フラグfC は、OFFで
あるので、ステップS55のリターンに進み、ステップ
S10のスタートに戻る。
【0145】この第4実施例では、スポイラ展開制御を
所定のスポイラ展開制御車速VE より高く、スポイラ展
開可能予想車速より低い車速にて制御切替スイッチ13
により行う例について示している。
【0146】所定のスポイラ展開制御車速VE より高
く、スポイラ展開可能予想車速より低い車速にて制御切
替スイッチ13をONにしてスポイラ1を展開させよう
とした時に、スポイラ1が展開しなかった場合を説明す
る。
【0147】ステップS12で制御切替スイッチ13
が、ONであるという信号を受け取る。ステップS15
でこの切替スイッチ信号SWの判定を行い、制御切替ス
イッチ13はONであるのでステップS20に進む。
【0148】ステップS20で車速Vを読み込み、ステ
ップS30でスポイラ展開フラグfE の判定をする。こ
のときは、初めてスポイラ展開制御車速VE に達したの
で、スポイラ展開フラグfE は、当然OFFであるの
で、ステップS40に進む。
【0149】ステップS40では、車速Vとスポイラ展
開制御車速VE とを比較し、車速Vがスポイラ展開制御
車速VE に達してV≧VE となるので、ステップS70
に進む。
【0150】ステップS70で異常フラグfC がONか
OFFかを判定する。今回の時点では、異常フラグfC
はOFFであるので、ステップS80のスポイラ展開指
令を行った後、ステップS60に進む。
【0151】ステップS60は、スポイラ展開フラグf
E をONにする。これは、スポイラ展開司令を出したこ
とを意味する。また、ステップS60では、カウンタC
Tを0、つまりクリアする。
【0152】そして、ステップS55,S10,S1
2,S15,S20,S30と進み、ステップS30で
は、スポイラ展開フラグfE が、ステップS60でON
にされているので、ステップS90に進む。
【0153】ステップS90は、スポイラ位置センサ信
号の判定を行う。このセンサ信号は、格納位置検出信号
と展開位置検出信号として、スポイラ位置センサ14か
ら出力される。今回は、スポイラ1が展開しなかったの
で、このセンサ信号は、格納状態または展開と格納の中
途状態を示すので、ステップS100の異常フラグfC
をONとする命令に進む。
【0154】続いて、ステップS103で車速Vと再展
開車速であるbkm/hを比較する。このbkm/hと
いう車速は、スポイラ駆動手段Dが車速風のみ考慮した
とき十分にスポイラ1を展開できると考えられる車速で
ある。
【0155】ステップS103において、V≧bの場合
は、ステップS123に進み,V<bの場合はステップ
S105に進んでスポイラ展開制御車速VE をbの値に
変換する。今回はV<bであるので、ステップS105
に進んでスポイラ展開制御車速VE をbの値に変換した
後、ステップS123に進む。
【0156】ステップS123で車速Vとスポイラ格納
制御車速VC との比較を行う。これは、車速Vがスポイ
ラ格納制御車速VC より小さい場合、スポイラ1を展開
させないためであり、V≧VC の場合、ステップS40
に進む。
【0157】そして、ステップS40では、車速Vと変
更されたスポイラ展開制御車速VE、とを比較し、車速
Vが変更されたスポイラ展開制御車速VE より小さいの
で、ステップS43に進む。
【0158】ステップS43では、上記で述べたように
カウンタCTのカウントアップを行う。そして、ステッ
プS45にて、時間がY秒になるまでステップS55,
S20,S30,S40,S43,S45と制御を繰り
返す。ステップS45で時間がY秒経過すると、ステッ
プS50に進む。
【0159】ステップS50で異常フラグfC はONで
あるので、ステップS80のスポイラ展開作動が行わ
れ、ステップS60でスポイラ展開フラグfE がONと
なり、カウンタCTを0とする。
【0160】そして、ステップS55,S10,S1
2,S15,S20,S30と進む。ステップS30で
スポイラ展開フラグfE はONであるので、ステップS
90に進む。今回は変更したスポイラ展開制御車速VE
でスポイラ1が展開したとするとステップS130に進
む。
【0161】ステップS130では、異常フラグfC を
OFFに、スポイラ展開制御車速VE を最初の初期値で
ある70km/hに戻す。そして、ステップS140で
車速Vとスポイラ格納制御車速VC とを比較し、車速V
がスポイラ格納制御車速VC より高い場合は、ステップ
S55に進む。
【0162】このようにして変更したスポイラ展開制御
車速VE でスポイラ1が展開しなかった場合、車速Vが
VC <V≦bの範囲にある限りY秒おきにスポイラ1が
展開するまで展開制御を繰り返す。
【0163】また、スポイラ1が展開した後、スポイラ
格納制御車速VC 以下になるまでは、ステップS10,
S12,S15,S20,S30,S90,S130,
S140,S55を繰り返す。
【0164】そして、車速Vがスポイラ格納制御車速V
C 以下となったら、ステップS140の車速Vとスポイ
ラ格納制御車速VC との比較で、ステップS150のス
ポイラ格納司令に進む。このスポイラ格納司令とは、ス
ポイラ1を格納位置状態とすることである。
【0165】続いて、ステップS160でスポイラ展開
フラグfE をOFFとして、ステップS55からステッ
プS10のリターンに戻る。最後に、Y秒おきにスポイ
ラ展開制御を繰り返してもスポイラ1が展開せず、車速
Vがスポイラ格納制御車速VC 以下となってしまった場
合を説明する。
【0166】車速Vがスポイラ格納制御車速VC より低
下してしまった場合、ステップS123の比較でステッ
プS170に進む。ステップS170では、スポイラ展
開フラグfE をOFFとして、ステップS130に進
む。つまり、ステップS170を経て、ステップS13
0に進むことにより、これ以降は前述と同様にして制御
を初期状態に戻す。
【0167】
【発明の効果】従って、以上詳述したように本発明によ
れば、強風等による過負荷でスポイラが展開しない場合
に、一旦格納車速まで車速が低下してから再度展開車速
に達するまで待つことなく、所定車速だけ低下した状態
でスポイラを完全展開状態にし得ると共に、モータ等の
スポイラ駆動手段の仕様、能力を通常のそれよりかなり
過大に上げなくても済むので、コスト及びスペースファ
クタの点でも問題とならないようした可動スポイラの制
御装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はスポイラを車両に取り付けた状態の1
例を示し、(b)は制御システム構成の1例を示す。
【図2】図1(b)中のECU10の内部を機能ブロッ
クに分けたときの、制御システムの構成を示す。
【図3】本発明の第1実施例によるスポイラの作動パタ
ーンを示す。
【図4】本発明に用いるインジケータと切替スイッチの
具体例を示す。
【図5】第1実施例の制御フローチャートを示す。
【図6】第2実施例のスポイラ作動パターンを示す。
【図7】第2実施例の制御フローチャートを示す。
【図8】第3実施例によるスポイラの作動パターンを示
す。
【図9】第3実施例によるスポイラの作動パターンの他
の例を示す。
【図10】第3実施例の制御フローチャートを示す。
【図11】第4実施例によるスポイラの作動パターンを
示す。
【図12】第4実施例の制御フローチャートを示す。
【図13】従来のスポイラ車速制御の作動パターンを示
す。
【符号の説明】
1…スポイラ、2…車両、3…モータ、2a…バンパ、
4…リンク、5…回転中心軸、10…エンジンン制御ユ
ニット(ECU)、11…インジケータ、12…車速セ
ンサ、13…制御切替スイッチ、14…スポイラ位置セ
ンサ。
フロントページの続き (72)発明者 岡田 公克 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の所定位置に可動に設けられる走行
    安定性制御用のスポイラをスポイラ駆動手段を介して展
    開状態及び格納状態に制御する可動スポイラの制御装置
    において、 前記車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記スポイラの展開状態及び格納状態に応じた位置を検
    出するスポイラ位置検出センサと、 前記車速検出手段によって検出される検出車速と予め設
    定される所定のスポイラ展開制御車速とを比較する車速
    比較手段と、 前記車速比較手段によって前記検出車速が前記所定のス
    ポイラ展開制御車速を越えたと判断されたとき、前記ス
    ポイラ駆動手段に前記スポイラの展開を指令するスポイ
    ラ駆動信号を出力するスポイラ駆動信号発生手段と、 前記スポイラ駆動信号発生手段からスポイラ駆動信号が
    出力されている状態で、前記スポイラ位置検出センサか
    らの位置検出信号に基いて前記スポイラの状態を判定す
    るスポイラ状態判定手段と、 前記スポイラ状態判定手段によって前記スポイラが展開
    されなかったと判定されたとき、前記車速検出手段によ
    って検出される検出車速より所定車速低いスポイラ再展
    開制御車速を演算する再展開車速演算手段とを具備し、 この再展開車速演算手段によって演算されたスポイラ再
    展開車速を前記所定のスポイラ展開制御車速に代えて前
    記車速比較手段に設定することにより、前記車両の速度
    が前記車速検出手段によって検出される検出車速より所
    定車速低下した状態で、前記スポイラ駆動信号発生手段
    を介して前記スポイラ駆動手段に前記スポイラの再展開
    を指令することが可能となるように構成したことを特徴
    とする可動スポイラの制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の所定位置に可動に設けられる走行
    安定性制御用のスポイラをスポイラ駆動手段を介して展
    開状態及び格納状態に制御する可動スポイラの制御装置
    において、 前記車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記スポイラの展開状態及び格納状態に応じた位置を検
    出するスポイラ位置検出センサと、 前記車速検出手段によって検出される検出車速と予め設
    定される所定のスポイラ展開制御車速とを比較する車速
    比較手段と、 前記車速比較手段によって前記検出車速が前記所定のス
    ポイラ展開制御車速を越えたと判断されたとき、前記ス
    ポイラ駆動手段に前記スポイラの展開を指令するスポイ
    ラ駆動信号を出力するスポイラ駆動信号発生手段と、 前記スポイラ駆動信号発生手段からスポイラ駆動信号が
    出力されている状態で、前記スポイラ位置検出センサか
    らの位置検出信号に基いて前記スポイラの状態を判定す
    るスポイラ状態判定手段と、 前記スポイラ状態判定手段によって前記スポイラが展開
    されなかったと判定されたとき、前記車速比較手段に設
    定する制御車速を前記所定のスポイラ展開制御車速から
    所定車速低い再展開起動車速に切り替える制御車速切替
    手段とを具備し、 前記車両の速度がこの制御車速切替手段によって前記車
    速比較手段に設定された再展開起動車速よりも所定車速
    低下した状態で、前記スポイラ駆動信号発生手段を介し
    て前記スポイラ駆動手段に前記スポイラの再展開を指令
    することが可能となるように構成したことを特徴とする
    可動スポイラの制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の所定位置に可動に設けられる走行
    安定性制御用のスポイラをスポイラ駆動手段を介して展
    開状態及び格納状態に制御する可動スポイラの制御装置
    において、 前記車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記スポイラの展開状態及び格納状態に応じた位置を検
    出するスポイラ位置検出センサと、 前記スポイラを予め設定される所定のスポイラ展開制御
    車速よりも高いスポイラ展開制御車速にて展開制御する
    か否かを切り替える制御切替手段と、 前記制御切替手段によって前記スポイラを展開制御する
    状態に切り替えられているとき、前記車速検出手段によ
    って検出される検出車速と予め設定される所定のスポイ
    ラ展開制御車速よりも高いスポイラ展開制御車速とを比
    較する車速比較手段と、 前記車速比較手段によって前記検出車速が前記所定のス
    ポイラ展開制御車速よりも高いスポイラ展開制御車速に
    達したと判断されたとき、前記スポイラ駆動手段に前記
    スポイラの展開を指令するスポイラ駆動信号を出力する
    スポイラ駆動信号発生手段と、 前記スポイラ駆動信号発生手段からスポイラ駆動信号が
    出力されている状態で、前記スポイラ位置検出センサか
    らの位置検出信号に基いて前記スポイラの状態を判定す
    るスポイラ状態判定手段と、 前記スポイラ状態判定手段によって前記スポイラが展開
    されなかったと判定されたとき、前記車速比較手段に設
    定する制御車速を前記所定のスポイラ展開制御車速より
    も高いスポイラ展開制御車速から所定車速低いスポイラ
    再展開可能予想車速に切り替える制御車速切替手段とを
    具備し、 前記車両の速度がこの制御車速切替手段によって前記車
    速比較手段に設定されたスポイラ再展開可能予想車速よ
    りも所定車速低下した状態で、前記スポイラ駆動信号発
    生手段を介して前記スポイラ駆動手段に前記スポイラの
    再展開を指令することが可能となるように構成したこと
    を特徴とする可動スポイラの制御装置。
JP7045699A 1995-03-06 1995-03-06 可動スポイラの制御装置 Pending JPH08239062A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9783247B2 (en) 2015-08-20 2017-10-10 Hyundai Motor Company Aerodynamic control system for vehicles
US11040744B2 (en) 2018-09-26 2021-06-22 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Spoiler device

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