JPH0823898A - 加工米ペレットとその製造方法 - Google Patents

加工米ペレットとその製造方法

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JPH0823898A
JPH0823898A JP6181826A JP18182694A JPH0823898A JP H0823898 A JPH0823898 A JP H0823898A JP 6181826 A JP6181826 A JP 6181826A JP 18182694 A JP18182694 A JP 18182694A JP H0823898 A JPH0823898 A JP H0823898A
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JP
Japan
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rice
pellets
processed
processed rice
raw material
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JP6181826A
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Yasuo Tsukane
保夫 塚根
Susumu Hirashima
進 平嶋
Akio Koizumi
昭夫 小泉
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TAJIMAYA KK
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TAJIMAYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 どのような種類の米であっても、簡単に調理
して炊飯米として食べるようにする。 【構成】 加工米ペレットは、予め澱粉がアルファ化さ
れた米をペレット状にすると共に、乾燥したことを特徴
とする。この加工米ペレットは、少量のカルシウム、胚
芽及び植物繊維を添加するとよい。さらに、このような
加工米ペレットを製造する方法には、加水した原料の米
をエクストルダーにより加熱してアルファ化させた後、
ペレット状に形成し、さらに乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、予め澱粉がアルファ化された米
をペレット状にすると共に、乾燥した加工米ペレットと
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】うるち米、もち米等の米類は、一部が煎
餅等の菓子やもち等の原料として使用されるが、主に米
飯として主食に供されている。現在我国で主食米として
消費される米は殆どが国産米であり、それらの殆どはい
わゆる短粒種と呼ばれる粒の小さな米である。ところが
最近の米の輸入自由化により、外国産米が販売されるよ
うになっており、これらの中には中粒種或は長粒種と呼
ばれる粒の大きな米も多い。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】各々の産地の米は
各々特有の性質があり、その性質に応じて各々炊飯方
法、例えば水加減や炊飯温度等を変えないと、美味しく
炊飯することができない。ところが、現在家庭に普及し
ている電気炊飯器は、その殆どが国産米を炊飯するため
に設計されており、一部の外国産米を美味しく炊飯でき
ないことがある。このことが、消費者に外国産米が敬遠
される原因の一つとなっている。そこで本発明は、どの
ような種類の米であっても、簡単に調理して炊飯米とし
て食べることができる加工米ペレットとその製造方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記の目的を
達成するため、本発明による加工米ペレットは、予め澱
粉がアルファ化された米をペレット状にすると共に、乾
燥したことを特徴とする。この加工米ペレットでは、予
め澱粉をアルファ化した米の中に少量のカルシウム、胚
芽及び植物繊維を添加するとよい。さらに、このような
加工米ペレットを製造する方法は、加水した原料の米を
エクストルダーにより加熱してアルファ化させた後、ペ
レット状に形成し、さらに乾燥することを特徴とする。
【0005】
【作用】前記加工米ペレットは、予め澱粉がアルファ化
されているので、適当な水分の存在下で加熱すれが、再
び炊飯された状態となり、食べることができる。しか
も、この加工米ペレットは、ペレット状であるため、加
水、加熱する前は形態が米粒に近似しており、さらに加
水、加熱して食べる状態では米飯に形態が近似してい
る。そのため、全く違和感なく食べることができる。ま
た、この加工米ペレットは乾燥されているため、保存性
も良好である。なお、加工米ペレットにカルシウム、胚
芽及び植物繊維を添加したものでは、より栄養価の高い
加工米ペレットを得ることができる。
【0006】さらに、本発明による加工米ペレットの製
造方法によれば、原料の米を水と共にエクストルダーで
加圧、加熱して澱粉をアルファ化させるので、多量の米
を高い生産性で処理できると共に、水、温度、圧力等を
調整することで、米の品種に係わらず常に同じようにア
ルファ化させることができる。さらに、出口でペレット
状に形成し、その大きさを任意に変えられるので、長粒
種原料を用いた場合でも短粒種に近似した形態のペレッ
トが容易に得られる。また、人手をかけずに一定の品質
の加工米ペレットを多量に生産できる。
【0007】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明の実施例
について具体的に説明する。図1に、本発明よる加工米
ペレットを製造する装置の例を示す。まず、この装置に
ついてその概要を説明すると、エクストルダー1は、中
心軸を一にして横に連なる複数段のバレル14、5、
6、7を有し、その中心軸上にスクリュー軸3が設けら
れ、モーター4で回転されるようになっている。このス
クリュー軸3には、螺旋状のスクリュー15が設けら
れ、これがバレル14、5、6、7の中で加工物を粉砕
し、混合し、練ると共に、加工物に図1において左方向
への送りを与える。
【0008】なお、図1では、エクストルダー1のスク
リュー軸3が1本だけ示されているが、図1においてス
クリュー軸3の背後にもう1本のスクリュー軸があり、
2本のスクリュー軸3のスクリュー15が互いに噛み合
っている、いわゆる2軸型エクストルダー1を用いるの
が望ましい。
【0009】第一段目のバレル14の部分には、ホッパ
2が設けられ、ここに原料である米と水とが投入され
る。さらに、第二段目から第四段目のバレル5、6、7
には、ヒータ8が設けられており、バレル内が加熱され
る。第四断面のバレル7の先には、ダイ9が設けられ、
その内側にスクリュー軸3の先端に形成されたマンドレ
ル16が配置されている。前記ダイ9の先端の吐出口1
7の先に既知のカッター10が設けられ、同吐出口17
から押し出された素材をこのカッター10で裁断し、ペ
レット状に形成する。このペレットは容器13に受け入
れら、乾燥される。
【0010】このような図1に示した装置を用いて、加
工米ペレットを製造する工程の概要は、図2に示す通り
である。まず、洗浄した米aを粉砕し砕米粉砕物状とし
て適当な水と共にホッパ2から第一のバレル14の中に
投入する。例えば、砕米または米粉等の原料と水とを
7:1程度の重量比で混合し、水分20〜30%程度の
状態でホッパ2から第一のバレル14の中に投入する。
【0011】このとき、原料中に少量ずつのカルシウ
ム、胚芽、植物繊維を添加する。カルシウムとしては、
牡蠣殻粉末がよく、原料の米に対して0.5〜10重量
%添加する。胚芽としては米胚芽や小麦胚芽等を使用
し、原料の米に対して1.5〜10重量%添加する。植
物繊維としては、例えばとうもろこし繊維を使用し、原
料の米に対して0.5〜30重量%添加する。モーター
4によりスクリュー軸3を回転させることによって、ス
クリュー15がバレル14の中の加工物を粉砕し、混合
し、練ると共に、加工物に図1において左方向への送り
を与える。
【0012】また、第二段目から第四段目のバレル5、
6、7に設けたヒータ8でバレル5、6、7の中を加熱
する。加熱温度は、最初のバレルから温度を上げはじ
め、バレル6で100℃以上に達するようにし、最終バ
レル7で100℃程度となるようにする。実際には、バ
レル6で最高130℃程度となるのが望ましく、通算加
熱時間は、約20秒間が一般的である。このようにして
原料を加熱することによって、米に含まれる澱粉質がア
ルファ化され、糊状の素材となる。
【0013】さらに、糊状となった素材をスクリュー1
5で送ると、バレル5、6、7内の圧力が高くなり、ダ
イ9とマンドレル16の間では数十kg/cm2 、具体
的には約45kg/cm2 程度の圧力に達する。その
後、ダイ9の吐出口17から素材が比較的低圧で押し出
される。この時の素材の温度は100℃弱、具体的には
80℃程度である。
【0014】押し出された素材は、ダイ9の吐出口17
の出口でカッター10により裁断され、ペレット状に形
成される。これにより、素材はペレット状となって容器
13に受けられ、さらにファン等により乾燥し、水分を
10〜15%程度に調整する。このような加工米ペレッ
トは、乳白色をしたものであり、その粒子形状を通常の
米と同じような長円形粒子とすると、一見米と同じに見
える。
【0015】なお、加工米ペレットの澱粉のアルファ化
度は、その用途に応じて変えるのがよい。例えば主食と
して電子レンジ等で簡単に加工して食べるような、いわ
ゆるレトルト食品とする場合は、澱粉のアルファ化度は
100%に近いのがよい。他方、米菓の原料として再度
炊いたり蒸したりする場合は、澱粉のアルファ化度を比
較的低くする。具体的には、65〜75%程度にする。
アルファ化度が90%を越える加工米ペレットは、それ
と同容積程度の水を加えて電子レンジ等で加熱すること
により、炊いた米飯の状態となり、そのまま食べること
ができる。原料として例えばタイ産の長粒種米を使用し
た場合でも、国産米と同様にして電気炊飯器で炊いたよ
うな硬さはなく、また臭い等もない。さらに、主食用で
はなく、菓子等の原料としても使用できる。
【0016】次に、本発明のより具体的な実施例につい
て説明する。 (実施例1)タイ産のもち米を粉砕し、40メッシュの
ふるいにかけて、40メッシュ以下の細粒成分と40メ
ッシュ以上の粗粒成分とに分け、前者を原料A、後者を
原料Bとした。両者の水分を測定したところ、前者は水
分13.7%、後者は水分13.4%であった。
【0017】この原料A及びBに対して0.5重量%の
牡蠣殻粉末と、1.5重量%のガンマーオリザノール
と、0.5重量%の植物繊維とを加え、さらに水を加え
て、スエヒロ社製の二軸エクストルダーEPMα−10
0型を使用し、表1の条件で加工した。この結果、同表
に示すような加工米ペレットが得られた。この加工米ペ
レットは、直径1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5m
mの長円状ペレットである。
【0018】
【表1】
【0019】(実施例2)タイ産のうるち米を粉砕し、
40メッシュのふるいにかけて、40メッシュ以下の細
粒成分と40メッシュ以上の粗粒成分とに分け、前者を
原料C、後者を原料Dとした。両者の水分を測定したと
ころ、前者は水分13.7%、後者は水分13.8%で
あった。
【0020】この原料C及びDを使用し、前記実施例と
同様にして表2の条件で加工した。この結果、同表に示
すような加工米ペレットが得られた。この加工米ペレッ
トは、直径1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの
長円状ペレットである。
【0021】
【表2】
【0022】(実施例3)タイ産のうるち米を粉砕し、
20メッシュのふるいにかけて、全量20メッシュ以下
とした。この水分を測定したところ、前者は水分13.
5%であった。この原料を使用し、前記実施例と同様に
して表3の条件で加工した。この結果、同表に示すよう
な加工米ペレットが得られた。この加工米ペレットは、
直径1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長円状
ペレットである。
【0023】
【表3】
【0024】(実施例4)タイ産のうるち米を粉砕し、
20メッシュのふるいにかけて、全量20メッシュ以下
とした。この水分を測定したところ、前者は水分13.
5%であった。この原料を使用し、前記実施例と同様に
して表4の条件で加工した。この結果、同表に示すよう
な加工米ペレットが得られた。この加工米ペレットは、
直径1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長円状
ペレットである。
【0025】
【表4】
【0026】(実施例5)タイ産のうるち米を粉砕し、
10メッシュのふるいにかけて、全量100メッシュ以
下とした。この水分を測定したところ、前者は水分1
3.5%であった。この原料を使用し、前記実施例と同
様にして表5の条件で加工した。この結果、同表に示す
ような加工米ペレットが得られた。この加工米ペレット
は、直径1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長
円状ペレットである。
【0027】
【表5】
【0028】(実施例6)タイ産のうるち米を粉砕し、
10メッシュのふるいにかけて、全量100メッシュ以
下とした。この水分を測定したところ、前者は水分1
3.5%であった。この原料を使用し、前記実施例と同
様にして表6の条件で加工した。この結果、同表に示す
ような加工米ペレットが得られた。この加工米ペレット
は、直径1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長
円状ペレットである。
【0029】
【表6】
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による加工米
ペレットは、簡単に食べることができ、しかも、乾燥し
たペレット状であるため、全く違和感なく食べることが
でき、保存性も良好である。なお、加工米ペレットにカ
ルシウム、胚芽及び植物繊維を添加したものでは、より
栄養価の高い加工米ペレットを得ることができる。
【0023】さらに、本発明による加工米ペレットの製
造方法によれば、多量の米を高い生産性で処理できると
共に、水、温度、圧力等を調整することで、原料の米の
品種に係わらず、任意の大きさの加工米ペレットが得ら
れ、且つ人手をかけずに一定の品質の加工米ペレットを
多量に生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加工米ペレットの製造方法を実施
する装置の例を示す概略図である。
【図2】本発明による加工米ペレットの製造方法の工程
の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 エクストルダー 2 ホッパ 3 スクリュー軸 9 ダイ 10 カッター a 原料 d 加工米ペレット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】(実施例3)タイ産のもち米を粉砕し、2
0メッシュのふるいにかけて、全量20メッシュ以下と
した。この水分を測定したところ、水分13.5%であ
った。この原料を使用し、前記実施例と同様にして表3
の条件で加工した。この結果、同表に示すような加工米
ペレットが得られた。この加工米ペレットは、直径1.
2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長円状ペレット
である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】(実施例4)タイ産のうるち米を粉砕し、
20メッシュのふるいにかけて、全量20メッシュ以下
とした。この水分を測定したところ、水分13.5%で
あった。この原料を使用し、前記実施例と同様にして表
4の条件で加工した。この結果、同表に示すような加工
米ペレットが得られた。この加工米ペレットは、直径
1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長円状ペレ
ットである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】(実施例5)タイ産のもち米を粉砕し、
00メッシュのふるいにかけて、全量100メッシュ以
下とした。この水分を測定したところ、水分13.5%
であった。この原料を使用し、前記実施例と同様にして
表5の条件で加工した。この結果、同表に示すような加
工米ペレットが得られた。この加工米ペレットは、直径
1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長円状ペレ
ットである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】(実施例6)タイ産のうるち米を粉砕し、
100メッシュのふるいにかけて、全量100メッシュ
以下とした。この水分を測定したところ、水分13.5
%であった。この原料を使用し、前記実施例と同様にし
て表6の条件で加工した。この結果、同表に示すような
加工米ペレットが得られた。この加工米ペレットは、直
径1.2〜1.8mm、長さ4〜5.5mmの長円状ペ
レットである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め澱粉がアルファ化された米をペレッ
    ト状にすると共に、乾燥したことを特徴とする加工米ペ
    レット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、予め澱粉をアルファ
    化した米の中に少量のカルシウム、胚芽及び植物繊維が
    添加されていることを特徴とする加工米ペレット。
  3. 【請求項3】 原料の米をエクストルダーにより水と共
    に加熱してアルファ化させた後、ペレット状に形成し、
    さらに乾燥したことを特徴とする加工米ペレットの製造
    方法。
JP6181826A 1994-07-11 1994-07-11 加工米ペレットとその製造方法 Pending JPH0823898A (ja)

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