JPH08238709A - 熱可塑性樹脂複合シート及びその成形方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂複合シート及びその成形方法

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JPH08238709A
JPH08238709A JP7045813A JP4581395A JPH08238709A JP H08238709 A JPH08238709 A JP H08238709A JP 7045813 A JP7045813 A JP 7045813A JP 4581395 A JP4581395 A JP 4581395A JP H08238709 A JPH08238709 A JP H08238709A
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JP
Japan
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glass fiber
sheet
fiber sheet
defibration
composite sheet
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Withdrawn
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JP7045813A
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English (en)
Inventor
Shintaro Iizuka
晋太郎 飯塚
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、外装レベルの良好な表面性が得ら
れ、かつ強度的に優れていることを主要な目的とする。 【構成】車両の外装部品に使用される熱可塑性樹脂複合
シート(43)において、非解繊型ガラス繊維シート(41)
と、この非解繊型ガラス繊維シート(41)上に設けられた
解繊型ガラス繊維シート(42)とを具備することを特徴と
する熱可塑性樹脂複合シート(43)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車等の外装部
品例えばフロントパネル,バンパー,ボディ,荷台の板
等に使用される熱可塑性樹脂複合シート及びその成形方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、熱可塑性樹脂複合材料の1
つであるスタンパブルシートはバッテリートレイやステ
ップ等に用いられている。このスタンパブルシートはG
F(ガラス繊維)強化熱可塑性樹脂からなるものである
が、ガラス繊維の表面への浮きだしのため表面外観が悪
く外装部品への適用は困難であった。
【0003】前記スタンパブルシートはトラック等の外
装部品として適用するため、図1のような構成がとられ
る。図1は(株)Bigの商品名であるFiberZR
IIであるが、これはポリプロピレンとガラスファイバー
からなる基材(スタンパブルシート)1上にポリプロピ
レンフィルム(接着層)2を介してナイロンフィルム3
を設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Fib
erZRII(樹脂複合シート)について塗装鮮映性を調
べたところ、4以下であり、外装レベルの表面性が得ら
れなかった。これは、スタンパブルシートのガラス繊維
が100本ぐらいの束になっている(収束している)た
め、これが表面に浮きだしたためである。
【0005】本発明はこうした事情を考慮してなされた
もので、ガラス繊維が束になっているタイプの非解繊型
ガラス繊維シートとガラス繊維の束がほぐれている解繊
型ガラス繊維シートを適宜組み合わせることにより、従
来のようにナイロンフィルム層が形成されていなくて
も、外装レベルの良好な表面性が得られ、かつ強度的に
優れた熱可塑性樹脂複合シート及びその成形方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、車両
の外装部品に使用される熱可塑性樹脂複合シートにおい
て、非解繊型ガラス繊維シートと、この非解繊型ガラス
繊維シート上に設けられた解繊型ガラス繊維シートとを
具備することを特徴とする熱可塑性樹脂複合シートであ
る。
【0007】第1の発明において、前記非解繊型ガラス
繊維シートは、図2に示すようにガラス繊維21の浮きだ
しが大きく、該シートの表面性が悪い。これは、前記ガ
ラス繊維が束になっているためである。一方、前記解繊
型ガラス繊維シートは、図3に示すようにガラス繊維の
浮きだしが小さく、該シートの表面性が優れている。
【0008】本願第2の発明は、非解繊型ガラス繊維シ
ートの片面側に解繊型ガラス繊維シートを積層し、両者
を加熱した後、更にプレス成形する工程を具備すること
を特徴とする熱可塑性樹脂複合シートの成形方法であ
る。
【0009】本願第3の発明は、非解繊型ガラス繊維を
分散させた溶液を収容した第1のディスパージョンタン
クと解繊型ガラス繊維を分散させた溶液を収容した第2
のディスパージョンタンクを用意し、第1のディスパー
ジョンタンク中の溶液を用いて非解繊型ガラス繊維シー
トを抄造した後、第2のディスパージョンタンク中の溶
液を用いて解繊型ガラス繊維シートを抄造する工程と、
前記非解繊型ガラス繊維シートの片面側に前記解繊型ガ
ラス繊維シートを積層する工程と、両者を加熱した後プ
レス成形する工程を具備することを特徴とする熱可塑性
樹脂複合シートの成形方法である。
【0010】
【作用】本発明に係る熱可塑性樹脂複合シートはガラス
繊維が束になっているタイプの非解繊型ガラス繊維シー
ト上に、ガラス繊維の束がほぐれている解繊型ガラス繊
維シートを一体的に形成した構成となっている。従っ
て、非解繊型ガラス繊維シートにより複合シートの強度
が保たれ、解繊型ガラス繊維シートにより複合シートの
表面性,鮮映性が良好に保たれる。ここで、「鮮映性」
とは、シート表面に光を当てると格子が出るが、この格
子を最も太くて広い格子(前者)から最も細くて狭い格
子(後者)までの10段階に分け、前者の場合を鮮映性
4とし、後者の場合を鮮映性10として数値の大小でそ
の程度を示したものである。従って、数値が4が鮮映性
がもっとも悪く、数値10が鮮映性がもっとも良いこと
になる。一般に車両の外装部品用材料の鮮映性は、7.
5以上に設定されている。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例に係る熱可塑性複
合シートを図4を参照して説明する。図中の符号41は、
ナイロンフィルムを有する非解繊型ガラス繊維シートで
ある。この非解繊型ガラス繊維シート41上には、図3に
示す解繊型ガラス繊維シート42が一体的に設けられてい
る。
【0012】こうした構成の熱可塑性樹脂複合シート43
においては、下地に強度の大きい非解繊型ガラス繊維シ
ート41が存在するため、複合シート43の強度を従来のナ
イロンフィルムを用いたものと同等の強度を保持するこ
とができる。また、非解繊型ガラス繊維シート41上には
表面性が優れた解繊型ガラス繊維シート42が一体的に設
けられている為、複合シート43の表面性,鮮映性を良好
にできる。
【0013】事実、複合シートに塗装を施して表面の鮮
映性を評価したところ、従来の図1のシートの鮮映性が
4以下であるのに対し、上記実施例に係る複合シートで
は7.5〜8.0となった。これにより、上記本発明が
従来と比べ優れた鮮映性を有することが明らかである。
【0014】なお、上記実施例では、非解繊型ガラス繊
維シート41上に解繊型ガラス繊維シート42を一体的に設
けた複合シートの場合であるが、解繊型ガラス繊維シー
ト42上に更にナイロンフィルムを設けた複合シートとし
てもよい。この場合、ナイロンフィルムを設けない図4
の複合シートに比べてコスト高となるが、表面性,鮮映
性(8.0〜8.5),塗装との密着性に優れるという
利点を有する。
【0015】上記構成の複合シートは、例えば図5
(A),(B)に示すように成形される。ここで、図5
(A)は複合シートの成形方法を示す全体図、図5
(B)は複合シートの成形前後の様子を拡大して示す説
明図である。
【0016】まず、原反をカッティングして非解繊型ガ
ラス繊維シート41,解繊型ガラス繊維シート42を作成し
た。つづいて、シート41,シート42の順に加熱炉51に導
いた。加熱炉51ではランプ52により前記シート41,42中
の樹脂を溶融させた。更に、加熱後のシート41を上型5
3,下型54からなる金型55に導いた後、ひきつづきシー
ト42を金型55に導いてシート41上に積層し、プレス成形
し、非解繊型ガラス繊維シート41上に解繊型ガラス繊維
シート42が一体的に圧着された熱可塑性複合シート43を
成形した。
【0017】また、上記構成の複合シートは、図5の方
法以外に図6に示すように製造してもよい。図6におい
て、符号61,62は夫々第1のディスパージョンタンク
(以下、第1のタンクと呼ぶ),第2のディスパージョ
ンタンク(以下、第2のタンクと呼ぶ)である。ここ
で、第1のタンク61では、束になったガラス繊維(G
F)63とポリプロピレン(PP)64が回転羽65により混
合するようになっている。一方、第2のタンク62では、
束にならずほどけたガラス繊維(GF)66とポリプロピ
レン(PP)64が回転羽65により混合するようになって
いる。
【0018】前記第1のタンク61には、ポンプ67aを介
装した配管68a,ポンプ67bを介装した配管68bにより
第1の抄造機69と接続されている。前記第2のタンク62
には、ポンプ67cを介装した配管68c,ポンプ67dを介
装した配管68dにより第2の抄造機70と接続されてい
る。前記第1の抄造機69,第2の抄造機70の下部には、
メッシュ式ベルトコンベア71が配置されている。前記第
2の抄造機70の後段側には、ウェブ(中間製品)72を熱
風により乾燥する熱風乾燥機73、ダブルベルトコンベア
式連続プレス74、カッター75が夫々順次配置されてい
る。
【0019】こうした構成の装置を用いて熱可塑性複合
シートを製造するときは次のようにして行う。即ち、第
1のタンク61,第2のタンク62で夫々ガラス繊維とポリ
プロピレンを原料として十分混合し、2種の混合液を準
備した。つづいて、第1のタンク61の混合液を第1の抄
造機69に送った後、第2のタンク62の混合液を第2の抄
造機70に送り、第1の抄造機69により抄造した非解繊型
ガラス繊維シート材上に第2の抄造機70により抄造した
解繊型ガラス繊維シート材を積層した。次いで、熱風乾
燥機73により積層された両シート材を乾燥し、更に連続
プレス74により圧着した後、カッター75により適宜な形
状に切断し、非解繊型ガラス繊維シート上に解繊型ガラ
ス繊維シートが一体的に圧着された熱可塑性樹脂複合シ
ートを製造した。こうした方法により得られた熱可塑性
複合シートの場合も、上記実施例の場合と同様に良好な
表面性、鮮映性が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
ガラス繊維が束になっているタイプの非解繊型ガラス繊
維シートとガラス繊維の束がほぐれている解繊型ガラス
繊維シートを適宜組み合わせることにより、従来のよう
にナイロンフィルム層が形成されていなくても、外装レ
ベルの良好な表面性が得られかつ強度的に優れた熱可塑
性複合シートが得られ、ナイロンフィルム層を上層に設
ければ一層表面性,鮮映性,塗料の密着性に優れた熱可
塑性複合シート及びその成形方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の樹脂複合シートの断面図。
【図2】非解繊型ガラス繊維シートの説明図。
【図3】解繊型ガラス繊維シートの説明図。
【図4】本発明の一実施例に係る熱可塑性複合シートの
説明図。
【図5】図4の熱可塑性複合シートの成形方法の説明
図。
【図6】図4の熱可塑性複合シートの他の成形方法の説
明図。
【符号の説明】
41…非解繊型ガラス繊維シート、 42…解繊型ガ
ラス繊維シート、43…熱可塑性複合シート、 51
…加熱炉、 52…ランプ、53…上型、
54…下型、 55…金型、61,62…ディ
スパージョンタンク、63,66…ガラス繊維、66…ポリプ
ロピレン、 69,70…抄造機、 71…ベルト
コンベア、72…ウェブ、 73…熱風
乾燥機、 74…連続プレス、75…カッター。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 B29L 9:00 31:58

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の外装部品に使用される熱可塑性複
    合シートにおいて、非解繊型ガラス繊維シートと、この
    非解繊型ガラス繊維シート上に設けられた解繊型ガラス
    繊維シートとを具備することを特徴とする熱可塑性樹脂
    複合シート。
  2. 【請求項2】 非解繊型ガラス繊維シートの片面側に解
    繊型ガラス繊維シートを積層し、両者を加熱した後、更
    にプレス成形する工程を具備することを特徴とする熱可
    塑性樹脂複合シートの成形方法。
  3. 【請求項3】 非解繊型ガラス繊維を分散させた溶液を
    収容した第1のディスパージョンタンクと解繊型ガラス
    繊維を分散させた溶液を収容した第2のディスパージョ
    ンタンクを用意し、第1のディスパージョンタンク中の
    溶液を用いて非解繊型ガラス繊維シートを抄造した後、
    第2のディスパージョンタンク中の溶液を用いて解繊型
    ガラス繊維シートを抄造する工程と、前記非解繊型ガラ
    ス繊維シートの片面側に前記解繊型ガラス繊維シートを
    積層する工程と、両者を加熱した後プレス成形する工程
    を具備することを特徴とする熱可塑性樹脂複合シートの
    成形方法。
JP7045813A 1995-03-06 1995-03-06 熱可塑性樹脂複合シート及びその成形方法 Withdrawn JPH08238709A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021525669A (ja) * 2018-05-28 2021-09-27 エクテック エンジニアード クォーツ テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 人造石プレートを形成する方法及び装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021525669A (ja) * 2018-05-28 2021-09-27 エクテック エンジニアード クォーツ テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 人造石プレートを形成する方法及び装置

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