JPH0823803B2 - システムの挙動にアクセスする方法、アイコン表示装置及びデータ処理システム - Google Patents

システムの挙動にアクセスする方法、アイコン表示装置及びデータ処理システム

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JPH0823803B2
JPH0823803B2 JP4225974A JP22597492A JPH0823803B2 JP H0823803 B2 JPH0823803 B2 JP H0823803B2 JP 4225974 A JP4225974 A JP 4225974A JP 22597492 A JP22597492 A JP 22597492A JP H0823803 B2 JPH0823803 B2 JP H0823803B2
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    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0481Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] based on specific properties of the displayed interaction object or a metaphor-based environment, e.g. interaction with desktop elements like windows or icons, or assisted by a cursor's changing behaviour or appearance
    • G06F3/04817Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] based on specific properties of the displayed interaction object or a metaphor-based environment, e.g. interaction with desktop elements like windows or icons, or assisted by a cursor's changing behaviour or appearance using icons

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ処理システム中
のアプリケーシヨン・プログラム及び他のデータ・スト
ラクチヤの管理に係り、より詳細に言えば、データ処理
システムにおけるオブジエクトの複数のポイントにオー
プンしたアイコン、即ち図形標識を操作するために、ユ
ーザがデータ処理システムと対話することのできるグラ
フイカル・ユーザ・インターフエースに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピユータ・システムは、練達した科
学者、熟練したプログラマ、または他の高度な専門家が
研究、または開発するための特定のアプリケーシヨンを
考究するために多大の時間とエネルギを費すことのでき
る人達によつてのみ使用された時代があつた。コンピユ
ータ技術が多様化し、特にパーソナル・コンピータの技
術が進歩したので、実社会の殆どの分野でコンピユータ
が利用されるに至つた。今日の平均的なユーザは専門家
ではない一般人が多くなつたので、コンピユータ・シス
テムにアクセスするための種々の手段の提案、特に「ユ
ーザが親しみ易い」手段が提案されてきた。
【0003】ユーザに対して情報を提示する最も有効な
手段の1つは、ユーザがコンピユータ・システムと、オ
ブジエクトのアクシヨンの模範例を使用することにより
コンピユータ・システム中にストアされたデータと対話
することのできるグラフイカル・ユーザ・インターフエ
ースを使用することである。ユーザ・インターフエース
は、データ・フアイルの情報や、オブジエクトとしてデ
ータ・フアイルを操作するアプリケーシヨン・プログラ
ムのような情報を表示する。一般に、オブジエクトは、
コンピユータ・システムによつて動作された時、それら
の特質を制限する或る種の属性に関連している。上述し
た図形を取り扱う環境の例としては、プレゼンテーシヨ
ン・マネージヤ(商標)を持つIBMのOS/2(商
標)、ヒユーレツト・パツカードのNewWave(商標)、
マイクロソフト社のWindows 3.0(商標)及びアツプル
社のオペレーテイング・システム等の環境がある。
【0004】これらのグラフイカル・ユーザ・インター
フエースにおいて、例えば、アプリケーシヨン、または
データ・フアイル等のオブジエクトはシステムのデイス
プレイ装置にアイコンによつて表示される。アイコン
は、コンピユータ・システムによつて表示されるオブジ
エクトをユーザが容易に理解できる便利な図形である。
これらのアイコンを使用することにより所望の結果を得
るために、アイコンに対してカーソル、またはポインタ
を移動し、そして、マウスのボタン、またはキーボード
のキーを押すことにより、ユーザに「狙い打ち(point
and shoot)」をさせる。例えば、ユーザは、文書フア
イルを表示するアイコンをプリンタを表示するアイコン
に移動することができる。この結果は、その文書がシス
テムのプリンタにより印字されることになる。データ・
フアイルを管理するために使用されるアプリケーシヨン
において、幾つかのデータ・フアイルを含む第1のサブ
デイレクトリを表わすホルダのアイコンからの1つのデ
ータ・フアイルを表示するアイコンを、複数の異なつた
データ・フアイルを含む第2のサブデイレクトリを表わ
す他のフオルダのアイコンに移動することは、第1のサ
ブデイレクトリからのデータ・フアイル・オブジエクト
の位置を第2のサブデイレクトリのデータ・フアイル・
オブジエクトの位置に移動することになる。
【0005】グラフイカル・ユーザ・インターフエース
において用いられる基本的な動作の1つは、ユーザが特
定のオブジエクトと対話を始めた時に生じる。オブジエ
クトを呼び出す代表的な手段は、マウス・ポインテイン
グ・デバイスのポインタをオブジエクトを表示するアイ
コンに移動して、マウスのボタンをダブル・クリツクす
ること(2度押すこと)により行なわれる。これは、オ
ブジエクトを「オープン」する。然しながら、「オープ
ン」とは、アプリケーシヨン・プログラマによつて選ば
れたビヘイビア(behavior)、即ち挙動に基づいた主観
的なアクシヨンである。この曖昧さは、コンピユータ・
システムのユーザに混乱を与える。プログラマが意図し
た機能のオプシヨンは、「ラン(実行)」、「編集」、
「ビユー(目視)」、または「プリント」などが含まれ
る。
【0006】従来のグラフイカル・ユーザ・インターフ
エースにおいて、単一のアイコンは単一のオブジエクト
を表わしている。然しながら、全体としてオブジエクト
と関連したアイコンは、オブジエクトの利用可能な機能
についてユーザに知らせていない。従来のアイコンは、
プログラムに対して単一のエントリ・ポイントを与えて
いるが、しかし、データ処理システムによつて実行され
る多くの機能をユーザに告知してはいない。更に、ユー
ザが図形を操作する環境は、ユーザとコンピユータ・シ
ステムとの間の対話を極めて容易にすることは知られて
いるけれども、ユーザは、オブジエクトをオープンする
時に、プログラマによつて選択された機能ではない機能
を活性化するために多くのメニユー及び画面を介して操
作しなければならなかつた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題及
び他の問題を解決するものである。従つて、本発明の目
的は、グラフイカル・ユーザ・インターフエースにおい
て、アイコンのレベルでオブジエクトに対して複数のエ
ントリ・ポイントを与えることにある。
【0008】本発明の他の目的は、グラフイカル・ユー
ザ・インターフエースにおいて、オブジエクトをオープ
ンする時に生じる曖昧さを除去することにある。
【0009】本発明の他の目的は、グラフイカル・ユー
ザ・インターフエースにおいて、スクリーンを複雑にす
るアイコンの数を減少させることにある。
【0010】本発明の他の目的は、メニユーの選択及び
他の中間的ステツプを取るのをなくすことによつてコン
ピユータ・システムとユーザの対話を合理化することに
ある。
【0011】本発明の他の目的は、グラフイカル・ユー
ザ・インターフエースにおいて、オブジエクトをオープ
ンする時に、デイフオルトの挙動を定義することにあ
り、これにより、オブジエクトをオープンする時に遂行
される他の挙動を、ユーザがアイコンから選択すること
を可能とする。
【0012】本発明の他の目的は、グラフイカル・ユー
ザ・インターフエースに新しいエンテイテイ、つまり、
マルチコン(多重アイコン)を導入することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらの目的及び他の目
的は、オブジエクト指向の本発明のグラフイカル・ユー
ザ・インターフエースを適用したデータ処理システムに
アクセスする新規な手段によつて達成することができ
る。一組のアイコンを含むマルチコンはシステム中のオ
ブジエクトに割り当てられ、各アイコンは、オブジエク
トがオープンされる時に呼び出される異なつたシステム
の挙動を表わす。良好な実施例において、一組のアイコ
ンは一組のカードと類似している。アイコンの組の中の
各カード・アイコンは、カードの中央部分に位置付けら
れて、オブジエクトを表示する主要図形と、カードの選
択された隅部か、またはカードの選択された領域にラン
(実行)、編集、または転送等の挙動を表示する二次的
な図形、即ち副図形とを持つている。カードの積み重ね
状態において、その積み重ねの最上部のカード・アイコ
ンは、マルチコンがユーザによつてオープンされた時に
呼び出されるアクテイブな挙動、即ちデイフオルトの挙
動を表示する。若し、デイフオルトの挙動が必要でなけ
れば、ユーザは他の挙動のモードと関連されたカード・
アイコンの面を表示するためにカード・アイコンを散開
させ、次に、オブジエクトをオープンするために、適当
なカード・アイコンを選択することによつて所望の挙動
を選択する。
【0014】オブジエクトをオープンする時に、システ
ムは、マルチコンから所望の挙動に直接に到達するの
で、メニユーを選択したり、オブジエクトから他の中間
的なステツプを取ることが回避される。マルチコンは、
オブジエクトに複数のエントリ・ポイントを与えると共
に、グラフイカル・ユーザ・インターフエースにおいて
必要とする表示空間を最小限にとどめることができる。
更に、各カード・アイコンは、オブジエクトをオープン
する時にどの挙動を呼び出すのかを明瞭に示す標識を持
つているので、従来のグラフイカル・ユーザ・インター
フエースの持つ曖昧さが無くなる。
【0015】
【実施例】本発明は、複数のオペレーテイング・システ
ムの下で複数のコンピユータを動作することができる。
本発明を適用するコンピユータは、例えばパーソナル・
コンピユータでも、ミニコンピユータでも、あるいはメ
ーン・フレーム・コンピユータでもよい。このコンピユ
ータは、独立したコンピユータ・システムでもよいし、
または、ローカル・エリア・ネツトワークや、ワイド・
エリア・ネツトワーク、あるいは大型のテレプロセツシ
ング・システムのようなネツトワークの一部であつても
よい。本発明の下でどのようなコンピユータを使用する
かは、メモリ及びデイスク・ストレージの要件にのみ制
限を受けるけれども、本発明の説明を簡単にするため
に、IBMのPS/2(商標)シリーズのようなパーソ
ナル・コンピユータを対象として本発明の実施例を説明
する。IBMのPS/2シリーズのコンピユータに関す
る情報は、「Technical Reference Manual Personal Sy
stem/2(Model 50, 60 Systems)」と名付けられたIBM
社の刊行物(部品番号68X2224)と、「Technica
l Reference Manual, Personal System/2(Model 80)」
と名付けられたIBM社の刊行物(部品番号68X22
56)を参照されたい。
【0016】本発明の良好な実施例で用いられたオペレ
ーテイング・システムはプレゼンテーシヨン・マネージ
ヤ(商標)を持つIBMのOS/2であるが、しかし、
本発明は他の異なつたオペレーテイング・システムでも
実行することができ、そして、より重要なことは、オペ
レーテイング・システムの一部として、オペレーテイン
グ・システムに編入することができることは注意を払う
必要がある。IBMのOS/2のオペレーテイング・シ
ステムに関しては、「IBM Operating System/2, Versio
n 1.2, Standerd Edition Technical Reference」と名
付けられたIBM社の刊行物を参照されたい。
【0017】図1を参照すると、システム・ユニツト1
1、キーボード12、マウス13及びグラフイツク・デ
イスプレイ装置、即ちモニタ14とを含むパーソナル・
コンピユータ10が示されている。キーボード12及び
マウス13はユーザの入力装置を構成し、デイスプレイ
装置14はユーザへの出力装置を構成する。マウス13
はデイスプレイ装置14のスクリーン16上に表示され
たカーソル15を制御するのに用いられる。このシステ
ムによつてサポートされているグラフイツク・ユーザ・
インターフエース(GUI)は、スクリーン16上の特
定の位置にあるオブジエクトを表示するアイコンにポイ
ンタ、即ちカーソル15を移動して、ユーザの命令、即
ちユーザの選択を行なわせるために、マウスの1つのボ
タンをクリツクすることによつてユーザに「狙い打ち」
をさせる。タツチ・センサ、グラフイツク・タブレツ
ト、トラツク・ボール、またはジヨイステツクなどのポ
インテイング・デバイスを、グラフイツク・ユーザ・イ
ンターフエースを介してポインタを操作するのに用いる
ことができるのは当業者には容易に理解できる事柄であ
ろう。
【0018】図2は図1に示したパーソナル・コンピユ
ータを形成するコンポーネントを表わしたブロツク図で
ある。システム・ユニツト11はシステム・バス21を
含んでおり、システム・バス21には種々のコンポーネ
ントが接続されており、システム・バス21によつて種
々のコンポーネントの間の通信が行なわれる。マイクロ
プロセツサ22は、システム・バス21に接続されてお
り、システム・バス21に接続されている読取専用メモ
リ(ROM)23とランダム・アクセス・メモリ(RA
M)24によつてサポートされる。良好な実施例におい
て、IBMのPS/2シリーズのコンピユータ中のマイ
クロプロセツサ22は、インテル社の80286、80
386、または80486マイクロプロセツサを含むマ
イクロプロセツサのフアミリーの内の1つのマイクロプ
ロセツサであるが、他のマイクロプロセツサ、例えばモ
トローラ社の68000、68026、または6803
0マイクロプロセツサを含むモトローラ社のマイクロプ
ロセツサのフアミリー、またはIBM社、ヒユーレツト
・パツカード社、サン・マイクロシステムス社、インテ
ル社、モトローラ社等で製造されている種々のRISC
(Reduced Instruction Set Computer)も特定のコンピ
ユータに使用することができるし、勿論、これらの製品
に限定されるものではない。
【0019】ROM23は、デイスク・ドライブ及びキ
ーボードの対話のような基本的なハードウエア動作を制
御するバイオス(Basic Input/Output System-BIOS)及
び他のコードを含んでいる。RAM24は、オペレーテ
イング・システム、データ・フアイル及びアプリケーシ
ヨン・プログラムがロードされる主メモリである。メモ
リ管理チツプ25は、システム・バス21に接続されて
おり、RAMと、ハードデイスク・ドライブ26及びフ
ロツピーデイスク・ドライブとの間のデータのページン
グを含む直接メモリ・アクセス(DMA)動作を制御す
る。
【0020】システム・ユニツト11の説明の最後に、
3つのI/Oコントローラがあることを指摘する。これ
らのI/Oコントローラは、キーボード・コントローラ
28、マウス・コントローラ29及びビデオ・コントロ
ーラ30であつて、これらはすべてシステム・バス21
に接続されている。これらの装置の名称が暗示するよう
に、キーボード・コントローラ28は、キーボード12
のためのハードウエア・インターフエースを与え、マウ
ス・コントローラ29はマウスのためのハードウエア・
インターフエースを与え、ビデオ・コントローラ30は
グラフイツク・デイスプレイ装置14のハードウエア・
インターフエースを与える。
【0021】図1及び図2に示されたハードウエアは、
代表的なハードウエアを示しているが、特定のアプリケ
ーシヨンに従つて変更されることがあり得る、即ち、光
学式の記録媒体、オーデイオ入/出力装置、プリンタ等
の他の周辺装置が付加されることがある。本発明は、ハ
ードウエアを制御する、即ち「ランする」オペレーテイ
ング・システムを強化することに向けられている。本発
明は従来のオペレーテイング・システムに付加すること
ができるし、または、全く新しいオペレーテイング・シ
ステムの基礎を与えることができ、好ましくはオペレー
テイング・システムがグラフイカル・ユーザ・インター
フエースをサポートするのが望ましい。
【0022】オブジエクト指向のグラフイカル・ユーザ
・インターフエースにおいて、データは複数個のオブジ
エクトとして纒められる。更に、データを操作するアプ
リケーシヨン、または処理装置は、オブジエクトとして
定義することができる。各オブジエクトは、そのオブジ
エクト、またはオブジエクトのクラスに対して適用され
る或る種の規則によつてその挙動に拘束される。オブジ
エクトは、図形的表示、即ちアイコンとして表示するの
が便利である。アイコンは、ユーザが操作しようとする
データ、またはその処理を知るときに、ユーザが容易に
理解することのできる顔として機能する。オブジエクト
は、例えば、目に見えないテキスト・ストリングとして
非図形的な態様で表示することができるが、使用する際
にロスを伴う。人間工学の研究によると、ユーザが有形
でないフアイル名に対して、同じように有形でないプリ
ント・コマンドを発生させる従来の方法よりも、ユーザ
が文書アイコンによつてオブジエクトを「把握」し、そ
して、プリントするためにその文書アイコンをプリンタ
のアイコンに「移動」する方法の方がユーザにとつて遥
かに容易であることが判つている。
【0023】本発明は、1つのオブジエクトに対して2
つ以上のアイコンを割り当てる。各アイコンはそのオブ
ジエクトをオープンする時の特定のビユー(view)、ま
たは挙動に対応している。「ビユー」及び「挙動」は、
システム、または挙動によつて遂行される異なつた動作
と相互に交換可能な用語として考えられており、挙動
は、通常、システムのデイスプレイ上に表示されるか、
またはシステムのプリンタによつてプリントすることな
ど、つまり、ビユーによつて最終的にはユーザに表示し
戻されねばならない結果を達成する。
【0024】与えられたオブジエクトのビユーの範囲
は、オブジエクトの内容を定義し、かつ制御する結果に
依存する。例えば、行及び列に配列されたデータを含む
オブジエクトは、X−Y座標軸でグラフ化されたビユー
と同じマトリツクスのビユーを持つている。異なつたビ
ユーは、同じデータを異なつた方法で解釈させる。マル
チコンは、データとそのデータをビユーすることのでき
る複数の方法に対する単一の立場があり、かつ、そのデ
ータをビユーすることのできる複数の方法があると言う
考え方を強化する。
【0025】マルチコンにおいて、1つのオブジエクト
は、そのオブジエクトに割り当てられた任意の数のカー
ド・アイコンを持つことができる。例えば、アセンブラ
言語で書かれたプログラムは、そのプログラムの編集、
実行可能リスト及びデバク・バージヨンに直接にアクセ
スすることができるマルチコンを持つことができる。起
り得るすべての機能を単一で、積み重ね可能なマルチコ
ンにグループ化することによつて、デイスプレイのスク
リーンの領域を有効に利用することができる。
【0026】図3は積み重ねられた状態にある包括的な
マルチコン31を示す図である。マルチコンは、夫々の
カードがオブジエクトの異なつた挙動を表わしているカ
ードの積み重ねと似ている。一番上のカードはアクテイ
ブな挙動、即ちデイフオルトの挙動を表わしている。若
し、マウスのポインタがマルチコンに移動され、マルチ
コンが呼び出されたならば、オブジエクトのアクテイブ
な挙動が呼び出される。以下に説明される実施例におい
ては、オブジエクトを選択するために、マウス・ポイン
テイング・デバイスによるアイコンの操作を説明する
が、タツチ・センサや、トラツクボール、ジヨイステツ
ク等の他の入力デバイスを使用することができるのは自
明である。若し、ユーザがデイフオルトの挙動の使用を
望まなければ、図4に示したように、ユーザはオブジエ
クトの他のビユー、または挙動を現わすためにマルチコ
ンを散開することができる。散開状態にあるマルチコン
31^によつて、マウスのポインタは、任意のカード・
アイコンに移動することができ、そのカード・アイコン
をオープンすることは、データ処理システムの対応する
挙動を表示することになる。マルチコン31^中の各カ
ードは2つの領域に分割されている。中央の領域は、図
示されたような「X」で示されたオブジエクトを表示す
る標識を含んでいる。各カードの上部右側に図示された
第2の領域は、その特定のカードがオープンされた時の
結果の挙動、またはビユーを表示する例えば、「a」、
「b」または「c」のような標識を含んでいる。図4に
示した包括的なマルチコンの場合には、オブジエクトX
をオープンすることのできる場合が3通りある。マルチ
コンは、使用上の便利さ、そして、美観の観点から種々
の表示方法があることはこの道の専門家であれば容易に
理解できるであろう。然しながら、マルチコンには、例
えば文書、スプレツドシート、アプリケーシヨン・プロ
グラムのようなオブジエクトそれ自身を表示するビユー
を通じて一定にとどまるオブジエクトに属する各カード
・アイコンの第1の部分と、オブジエクトがオープンさ
れる時に、どのような動作が遂行されるかを示し、変化
するアイコンの第2の部分とがなければならない。良好
な実施例において、この変化する部分は、オープンする
時に機能が容易に、かつ一貫性を以つて識別されるよう
に、オブジエクトを通じて標準化されていなければなら
ない。
【0027】オペレーテイング・システムの中に、グラ
フイカル・ユーザ・インターフエース(GUI)と共
に、GUIにおいて使用するために、プログラムの開発
者がアイコン用のビツト・マツプを発生し、かつストア
するのを可能とする図形用のツールキツトと、図形作成
の作業が必要な時に、オペレーテイング・システムに図
形作成の呼び出しをすることとが含まれている。アプリ
ケーシヨン・プログラム、またはオペレーテイング・シ
ステムは、オブジエクトによつて制御されるデイスプレ
イ領域中の選択された位置にアイコンを描くツールキツ
トを呼び出すことができる。殆どがアプリケーシヨン・
プログラム、またはオペレーテイング・システム中にあ
るのが望ましく、マルチコンの積み重ね状態及び散開状
態を認識し、かつ、両方の状態をどのように表示するか
を認識する新しい一連のコードが本発明には必要であ
る。カード・アイコンの状態と、各マルチコンにおける
カード・アイコンの順序とを保つデータ構造もまた必要
である。このデータ構造は、オブジエクトの拡張された
属性の一部としてオブジエクトと共に保持するか、ある
いは、オペレーテイング・システムにおいてオブジエク
トのマスタ・インデツクス中のオブジエクトと共に保持
することができる。マルチコンを表示するために、オペ
レーテイング・システムに対して呼び出しが行なわれた
時、マルチコンのグラフイカル・コードは、現在の状態
及びマルチコン中のカードの順序に対して使用するデー
タ構造をサーチする。
【0028】GUIにおいてオブジエクトが処理される
態様は、オペレーテイング毎に異なる。2つの異なつた
オペレーテイング・システムにおけるスプレツド・シー
トのフアイル・オブジエクトをオープンすることを示し
た2つのメカニズムが図5及び図6に示されている。図
5において、デイスプレイ14上に表示されたGUIは
データ・フアイル及びデータ・フアイルを処理するアプ
リケーシヨンの両方を別のアイコンとして表示してい
る。従つて、スプレツドシートのフアイル・アイコン3
3とスプレツドシートのアプリケーシヨン35がGUI
に表示されている。ユーザがスプレツドシートのフアイ
ル・アイコン33のオープンを選択する時に、ユーザは
マウス13によつてマウスのポインタを移動し、そし
て、フアイル・アイコン33の上でマウスのボタンをダ
ブル・クリツクする。マウス13からの電気信号はマウ
スのコントローラ29によつて処理され、システム・バ
ス21を介してRAM24中のオペレーテイング・シス
テム37に送られる。オペレーテイング・システム37
は、どのアプリケーシヨン38が、通常のフアイルのタ
イプによつてオープンされたデータ・フアイル39と関
連されているかを検査する。次に、オペレーテイング・
システム37はパラメータとしてそれに転送されたデー
タ・フアイル39のフアイル名によつてアプリケーシヨ
ン38を実行する。次に、アプリケーシヨン38はデー
タ・フアイル39をオープンする。他の方法として、ユ
ーザはアプリケーシヨンをオープンした後にデータ・フ
アイルをオープンすることができる。MicroSoft Window
3.0及びプレゼンテーシヨン・マネージヤを有するIB
MのOS/2はこのタイプのオペレーテイング・システ
ムである。このタイプのオペレーテイング・システムに
おいて、アプリケーシヨン及びデータ・フアイルの両方
はマルチコンによつて表示することができる。
【0029】図6において、オブジエクト・ベースのG
UIが示されている。アプリケーシヨンは表面から隠さ
れており、スプレツドシートのアイコン40のようなデ
ータフアイル・アイコンだけがシステムのデイスプレイ
14に表示されている。スプレツドシートのフアイル・
アイコン40がオープンされた時、オブジエクト・ルー
タ41はオープンされたオブジエクトのタイプを検査
し、そのオブジエクト44のための適当なハンドラ42
を呼び出す。ヒユーレツト・パツカードのNewWave及び
IBMのOfficeVision/2は、この態様でオペレーテイン
グ・システムを動作させるルータ及びハンドラを持つG
UIのプラツトフオームの例である。このタイプのオペ
レーテイング・システムにおいては、データ・フアイル
だけしかマルチコンで表示することができない。
【0030】これらのメカニズムの両方において、「オ
ープン」コマンドはユーザに示される単一の初期ビユー
を表示する。スプレツドシートはテキストのマトリツク
スと数に対してオープンする。しかし、ユーザがパイ・
チヤート(pie chart)を見たいとすればどうするかを
以下に説明する。この場合、ユーザはオブジエクトのビ
ユーを変更するために、スプレツドシートのアプリケー
シヨン、またはハンドラにコマンドを発生しなければな
らない。マルチコンによつて、オブジエクトがオープン
される前に、マウスの選択はユーザが希望したビユーの
タイプを特定する。勿論、ハンドラは「オープン」コマ
ンドに対して余分のパラメータを認識しなければならな
いから、ある程度の大きさのプログラミングの作業を行
なうことが必要である。「オープン」コマンドではな
く、オペレーテイング・システムは、「オープン・スプ
レツドシートのビユー」対「オープン・パイ・チヤート
のビユー」コマンドを受け取る。
【0031】図7は本発明の原理を適用して作られたア
プリケーシヨン・プログラムのためのグラフイカル・ユ
ーザ・インターフエースを示す図である。図7にはOver
see/2と呼ばれるアプリケーシヨン・プログラムが、マ
ルチコン表示領域60に表示されているマルチコン5
2、54、56及び58を持つそのウインドウ50の中
に表示されている。また、図7において、タイトル・バ
ー61、アクシヨン・バー62、ウインドウ50を最
小、または最大にするアイコン63、64と、ウインド
ウ50を閉じるアイコン65のような標準的な標識とが
図示されている。Oversee/2は、ローカル・エリア・ネ
ツトワーク(LAN)の中の幾つかのPS/2のような
一組のパーソナル・コンピユータを制御するために動作
するアプリケーシヨン・プログラムであり、各コンピユ
ータがマルチコン52、54、56、または58によつ
て表示されている。各サーバの状態は、各マルチコンに
よつて与えられた異なつたビユーを参照することによつ
て、中央コンピユータから監視し、制御することができ
る。
【0032】asd8、asd1及びasd13と表示
されたサーバの3つのマルチコン52、54及び58
は、夫々のカード・アイコンが積み重ねられた状態にあ
る。asd3と表示されたサーバのマルチコン56は散
開された状態にある。図から容易に理解されるように、
積み重ね状態にあるマルチコンはユーザのデイスプレイ
空間の混雑を最小限にする。各カード上の拡大鏡アイコ
ン66は関連するフアイルのサーバの監視機能を表示す
る。asd3サーバの散開されたマルチコン56は、サ
ーバを監視することができる状態を示している。デイス
プレイ及びシステム・ユニツト・アイコン67はハード
ウエアの略図によつてasd3の装置のビユーを表示し
ている。流れ図アイコン68は、処理動作によつてas
d3サーバのビユーを表示している。動作のグラフによ
り表わされたasd3のビユーは、図形アイコン69を
持つアイコンにポインタを移動することによつてオープ
ンすることができる。同様に、ピストル・アイコン7
0、あるいは、紙葉アイコン71を有するアイコンにポ
インタを移動することによつて、システムに設置された
トリガによりasd3サーバのビユーをオープンし、あ
るいは、システムの中にストアされたフアイルによるa
sd3サーバのビユーをオープンすることができる。
【0033】また、マルチコンは、設置されたアプリケ
ーシヨン・プログラムのためにも使用することができ
る。設置されたアプリケーシヨン・プログラムに対して
マルチコンを適用する能力は、主として、アプリケーシ
ヨン・プログラム、またはオブジエクト・ハンドラがオ
ブジエクトの或る種のビユーを自動的に特定できる手
段、つまり、インターフエース・コマンドを発生するこ
とをユーザに要求することなく自動的に特定できる手段
を持つか否かに依存する。若し、そのような手段が使用
可能ならば、プログラマ、即ちユーザは、そのアプリケ
ーシヨン、またはハンドラのための特定のコマンドに対
する各マルチコン・カードをマツプすることができる。
例えば、図8に示した「整理」アプリケーシヨンは、呼
び出し時間において「ラン」及び「プロフイール」コマ
ンドをサポートしなければならない。
【0034】図8は、オペレーテイング・システムで与
えることのできる「記録装置」の機能によつて作られる
オブジエクトのマルチコン72を示す。記録装置の機能
を表示するツールは、オペレーテイング・システム、及
び対話的にそのプレゼンテーシヨン・マネージヤに通常
発生する一連のコマンドを含むフアイルとを、アプリケ
ーシヨン・プログラマに作成させる。フアイルが再生さ
れる時、予め記録されたコマンドがオペレーテイング・
システムに対して自動的に発生される。図8において、
「整理」アプリケーシヨンは、行、列などにアイコンを
配列することによつて、グラフイカル・ユーザ・インタ
ーフエースを整理するのに用いられる。図8の「整理」
マルチコン75は散開された状態にある。デイフオルト
の挙動は、実行(ラン)のカード・アイコン73の上部
右隅にある走行している自動車75によつて表示される
フアイルを実行することである。良好な実施例において
採用された規約は、マルチコンが散開された状態にある
時、最左端位置にあるデイフオルトの挙動を表示するこ
とである。ユーザが「整理」オブジエクトの内容を編集
したい場合には、拡大鏡76によつてカード74の上
を、ユーザがマウスの左のボタンをダブル・クリツクす
ることにより開始される。
【0035】スプレツドシートのデータ・フアイル・マ
ルチコン80が図9に示されている。マルチコンに基づ
くユーザのアクシヨンをオペレーテイング・システムが
認知することのできる適当なデータ構造は以下の通りで
ある。 CURRENT.STATUS=SPLAYED(現在の状態=散開されてい
る) POSITION.1=SHEET(位置1=紙葉) POSITION.2=GRAPH(位置2=グラフ) DOUBLE.CLICK.SHEET=EXCEL "OPEN SHEET"(紙葉のダブ
ル・クリツク=「紙のオープン」を取り出す) DOUBLE.CLICK.GRAPH=EXCEL "OPEN GRAPH"(グラフのダ
ブル・クリツク=「グラフのオープン」を取り出す)
【0036】例えば、ユーザが「グラフ」マルチコン・
カード83上をマウスでダブル・クリツクしたことをシ
ステムが検出した時、システムは位置2の下のカードに
相関し、コマンド、"OPEN GRAPH"を取り出し、そして、
そのコマンドをスプレツドシートのアプリケーシヨン
か、またはスプレツドシートのハンドラに通過するデー
タ構造を検索する。このデータ構造は、システムの使用
の間で維持され、そして、散開されているか、または重
ねられているその特定のマルチコンの位置と、現在の状
態において使用するためにアイコンのタイプとを記述し
ている。「紙葉」及び「グラフ」の名称は、従来の種々
のアイコン編集ツールを使用して作成することのできる
図形形式のフアイル・アイコン83、84に対応してい
る。
【0037】プレゼンテーシヨン・マネージヤと共に組
み込まれたフアイル管理ツールであるOS/2中のフア
イル・マネージヤを用いた実施例において、図10に示
したように、ユーザは、コマンド・フアイル、STARTUP.
CMDをマルチコン90で置き換えることができる。次
に、コマンド・フアイルの実行は、小型自動車92を持
つカード91と、拡大鏡アイコン94を持ち、コマンド
・フアイルの編集をするカード93とにマツプすること
ができる。通常、ユーザは、コマンド・フアイルを編集
するのではなくコマンド・フアイル「ラン」し、通常、
マルチコンは、デイフオルトの挙動として最上部の「実
行(ラン)」カード91で積み重ねられている。コマン
ド・フアイルを編集するためには、図示されたように、
ユーザはマルチコンを一時的に散開させ、そして、「編
集」カードをオープンする。次に、システムは「編集」
コマンドによつてエデイタを自動的に呼び出す。STARTU
P.CMDのマルチコン90の内部データ構造は以下の通り
である。 CURRENT.STATUS=SPLAYED(現在の状態=散開されてい
る) POSITION.1=RUN(位置1=ラン) OPSITION.2=EDIT(位置2=編集) DOUBLE.CLICK.RUN=EXECUTE(ランのダブル・クリツク=
実行) DOUBLE.CLICK.EDIT=EDIT(編集のダブル・クリツク=編
集)
【0038】上述したように、マルチコンの中のカード
は、図9に示したように同じアプリケーシヨン(ハンド
ラ)の異なつたエントリ・ポイントに指示することがで
きるか、あるいは、図10に示したように異なつたハン
ドラにオブジエクトを送ることができる。STARTUP.CMD
に関しては、EXECUTEコマンドは、オペレーテイング・
システムに送られ、そして、EDITコマンドはシステムの
エデイタに送られる。
【0039】良好な実施例において、マルチコンはPS
/2において標準型である2ボタンのマウスを使用す
る。以下に要約されているマウスのアクシヨンは、オペ
レーテイング・システムのためのマウス入力を処理する
コードに対するインターフエース・コードを含んでい
る。代案として、このコードはアプリケーシヨン・レベ
ルで書き込むことができる。すべての場合、マウスのポ
インタは、ボタンのコマンドが付勢される前に、マルチ
コンの上か、または散開されたカードの1つのカード上
に差し向けられる。 ボタン1 クリツク (積み重ねられている) :マルチコンの選択。 クリツク (散開されている) :マルチコンのすべての カードを選択する。 ダブル・クリツク(積み重ねられている):アクテイブ・ビユーを オープンする。 ダブル・クリツク(散開されている) :ポインタの下のカード のビユーをオープンす る。 クリツク+引摺(積み重ねられている) :マルチコンを移動する 。 クリツク+引摺(散開されている) :拡げられているマルチ コンを移動する。 ボタン2 クリツク (積み重ねられている) :スプリング力で偏移さ れ拡げられたモード( 下記の項で説明される )。 クリツク (散開されている) :不使用。 ダブル・クリツク(積み重ねられている):拡げられたモードに切 り換える。 ダブル・クリツク (散開されている) :積み重ねられたモード に切り換える。 クリツク+引摺(積み重ねられている) :不使用。 クリツク+引摺(散開されている) :マルチコンに戻る。
【0040】ボタン2で活性化されるスプリングで偏移
され、散開されたモードは、積み重ねられたマルチコン
の開示されていないビユーを、ユーザが迅速にオープン
することを可能にする。図3に示された例を使用して説
明すると、若し、ユーザがビユー「b」を活性化したい
と望んで、ユーザが重ねられたマルチコンの上でボタン
2をクリツクしそのまま維持したならば、マルチコンは
図4に示した散開された状態で応答する。その後、ボタ
ン2をクリツクしたまま、矢印のポインタをカード
「b」に移動し、そして、ボタンを解放する。この一連
の操作によつて、ビユー「b」はオープンされ、そし
て、マルチコンは積み重ね状態に自動的に舞い戻る。こ
れは、アクシヨン・バー上でボタンをクリツクすること
によつて、アクシヨン中のプルダウン項目を実行し、プ
ルダウン中の選択に矢印のポインタを移動し、そして、
1動作ですべてのマウスのボタンを解放することと同じ
である。「オープン動作」とは異なつて「選択動作」
は、プログラマがオープン動作のために選んだ挙動を呼
び出すのではなく、将来の動作用のオブジエクトをマー
クする動作である。
【0041】図11乃至図14は「整理」マルチコンの
デイフオルトの挙動を変更する1つの方法を示す図であ
る。図11に示したように、マルチコン72のデータ構
造は以下のように示すことができる。 CURRENT.STATUS=SPLAYED(現在の状態=散開されてい
る) POSITION.1=RUN(位置1=実行) POSITION.2=EDIT(位置2=編集) DOUBLE.CLICK.RUN=RECORDER RUN(実行上でのダブル・
クリツク=レコーダの実行) DOUBLE.CLICK.EDIT=RECORDER PROFILE(編集上でのダブ
ル・クリツク=レコーダのプロフイール)
【0042】第1に、マルチコンはマウスのボタン2の
ダブル・クリツクによつて散開される。図11に示した
マルチコン72を散開した後、ユーザがボタン2をクリ
ツクし続けることによつて編集カード74が捕獲され
る。図12において、編集カード74は、マウス上のボ
タン2をクリツクしている間に、実行の挙動を表わすカ
ード73の左側へ移動される。図13において、ユーザ
はマウスのボタンを解放すると、これはマルチコン72
を再配置するので、編集カード74は実行カード73の
左側に移動する。この時点におけるマルチコンのデータ
構造は以下の通りである。 CURRENT.STATUS=SPLAYED(現在の状態=散開されてい
る) POSITION.1=EDIT(位置1=編集) POSITION.2=RUN(位置2=実行) DOUBLE.CLICK.RUN=RECORDER RUN(実行上でのダブル・
クリツク=レコーダの実行) DOUBLE.CLICK.EDIT=RECORDER PROFILE(編集上でのダブ
ル・クリツク=レコーダのプロフイール)
【0043】図14において、マルチコン72は、マウ
スのボタン2をダブル・クリツクすることによつて重ね
られた状態にされるが、積み重ね状態にあるこの整理用
のマルチコンをオープンすることをユーザが選択した時
に、編集モードがデイフオルトの挙動になる。この時点
におけるデータ構造は以下の通りである。 CURRENT.STATUS=STACKED(現在の状態=積み重ねられて
いる) POSITION.1=EDIT(位置1=編集) POSITION.2=RUN(位置2=実行) DOUBLE.CLICK.RUN=RECORDER RUN(実行上でのダブル・
クリツク=レコーダの実行) DOUBLE.CLICK.EDIT=RECORDER PROFILE(編集上でのダブ
ル・クリツク=レコーダのプロフイール)
【0044】マルチコンは、不必要な情報チヤンネルを
ろ過する機構として複合文書に対して複数のエントリ・
ポイントを与えることによつてマルチメデイア技術を向
上することができる。若し、ビデオ情報、オーデイオ情
報及び文書情報が混在した文書フアイルがあるならば、
マルチコンは4つのカードを持つように構成される。1
つのカードは、ビデオ・チヤンネル、オーデイオ・チヤ
ンネル及びテキスト・チヤンネルを組合せた文書の複合
ビユーを与え、残りの3つのカードはこれらのチヤンネ
ル中の独立したビユーを与える。図15において、マル
チメデイアの電子郵便のためのマルチコンが、積み重ね
状態100と、散開された状態100^との両方を示し
ている。
【0045】電子郵便の送り主の写真101は、あり得
るビユーの中に含まれたオブジエクトを表示する主アイ
コンである。積み重ね状態のマルチコン100におい
て、複合ビユーを表示したデイフオルトの挙動を表わす
カード102だけが目視可能である。封筒の図形103
はこのビユーを表わしている。散開された状態におい
て、フイルムの図形105を持つカード104はビデオ
の再生専用のビユーを表わし、スピーカの図形107を
持つカード106はオーデイオの再生専用のビユーを表
わし、そして、英数文字109を持つカード108は文
書専用のビユーを表わしている。このようにして、例え
ば、ビデオの能力のないデータ処理システムによるハー
ドウエア上の制限とか、ユーザの好みによる制限とかに
対して、情報の送り出しを細分化することができる。マ
ルチメデイアは、アニメーシヨン化することのできるA
VC完全カラーのビツト・マツプで構成されたマルチコ
ン・カードを作ることによつてマルチコン・レベルで送
出することができる。音声に組合せた場合には、大幅に
改良された使用効率を持つ高性能のグラフイカル・ユー
ザ・インターフエースを与える。
【0046】以上、本発明の実施例について説明してき
たが、当業者であれば、本発明の技術思想の範囲内で、
これらの実施例について種々の自明な変更を施すことが
できる。すべてのオブジエクトのためのオペレーテイン
グ・システムのグラフイカル・ユーザ・インターフエー
スの中にマルチコンを結合することが望ましいが、デー
タ処理システム中の単一のオブジエクトだけにマルチコ
ンを持たせることもできる。オブジエクトはオペレーテ
イング・システムと、そのプレゼンテーシヨン・マネー
ジヤにどのようにしてマルチコンを表示するかの情報を
転送する。最も適したデイフオルトの挙動によりコンパ
クトな図形で「積み重ね」状態と、オブジエクトに関連
された異なつた挙動を表わす図形の「散開された」状態
とを表わす他の代替方法は当業者には自明である。
【0047】
【発明の効果】本発明に従つて、グラフイカル・ユーザ
・インターフエースにおいて、オブジエクトをオープン
する時に、デイフオルトの挙動を定義することにより、
オブジエクトをオープンする時に遂行される他の挙動を
ユーザがアイコンによつて選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム・ユニツト、キーボード、マウス及び
デイスプレイ装置を含むパーソナル・コンピユータ・シ
ステムを示す図である。
【図2】図1に示したパーソナル・コンピユータ・シス
テムのコンポーネントを示すブロツク図である。
【図3】本発明に従つた包括的なマルチコンが積み重ね
られた状態を示す図である。
【図4】図1に示した包括的なマルチコンが散開された
状態を示す図である。
【図5】別個のアイコンによつて、データ・フアイル
と、データを処理するアプリケーシヨン・プログラムと
が示されているグラフイカル・ユーザ・インターフエー
スを含むコンピユータ・システムを示すブロツク図であ
る。
【図6】ユーザがデータ・フアイル・アイコンだけしか
目視できないグラフイカル・ユーザ・インターフエース
を含むコンピユータ・システムを示すブロツク図であ
る。
【図7】本発明に従つて作られたアプリケーシヨン・プ
ログラムのユーザの使用可能領域中に4つのマルチコン
が表示されているグラフイカル・ユーザ・インターフエ
ースを示す図である。
【図8】従来のアプリケーシヨン・プログラムのために
作られたマルチコンを示す図である。
【図9】従来のアプリケーシヨン・プログラムのために
作られたマルチコンを示す図である。
【図10】従来のアプリケーシヨン・プログラムのため
に作られたマルチコンを示す図である。
【図11】本発明のアイコンにおいて、デイフオルトの
挙動を変更するための方法を説明するための図である。
【図12】本発明のアイコンにおいて、デイフオルトの
挙動を変更するための方法を説明するための図である。
【図13】本発明のアイコンにおいて、デイフオルトの
挙動を変更するための方法を説明するための図である。
【図14】本発明のアイコンにおいて、デイフオルトの
挙動を変更するための方法を説明するための図である。
【図15】本発明に従つたマルチメデイアの電子郵便用
のマルチコンを示す図である。
【符号の説明】
10 パーソナル・コンピユータ 13 マウス 14 デイスプレイ装置 15 カーソル 24 ランダム・アクセス・メモリ 31 積み重ね状態にあるマルチコン 31^ 散開状態にあるマルチコン 33 フアイル・アイコン 35 アプリケーシヨン・アイコン 37 オペレーテイング・システム 38 スプレツドシートのアプリケーシヨン・プログラ
ム 39 データ・フアイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のオブジエクトを管理するための
    グラフイカル・ユーザ・インターフエースを有するデー
    タ処理システムにおいて、1つのオブジエクトをオープ
    ンする時に複数のシステムの挙動にアクセスを与える方
    法であつて、 オブジエクトがオープンされる時に夫々のアイコンが上
    記データ処理システムの異なつた挙動を表示するような
    複数個のアイコンをオブジエクトに割り当てるステツプ
    と、 オブジエクトに関連して最も適したものとして表示され
    るデイフオルト・システムの挙動を有するコンパクトな
    第1の状態にある複数個のアイコンを表示するステツプ
    と、 第1の状態における複数個のアイコンのオープン動作に
    応答して、データ処理システムによるオブジエクトのデ
    イフオルトのシステムの挙動を実行するステツプとを含
    む複数のシステムの挙動にアクセスする方法。
  2. 【請求項2】 オブジエクトと関連された他のシステム
    の挙動を表示する個々のアイコンがオブジエクトのデイ
    ホルトのシステムの挙動以外の挙動の選択を許容するた
    めに目視される第2の状態にある複数個のアイコンを、
    ユーザによるコマンドに応答して表示するステツプと、 第2の状態にある複数個のアイコンのうちの1つのアイ
    コンのオープンに応答して、データ処理システムによつ
    てオープンされたアイコンと関連されたオブジエクトの
    システムの挙動を実行するステツプとを含むことを特徴
    とする請求項1に記載の複数の挙動にアクセスする方
    法。
  3. 【請求項3】 データ処理システムにおいて、各システ
    ムの挙動がグラフイカル・ユーザ・インターフエースに
    よつて表示され、オブジエクトをオープンする時に関連
    して複数個のシステムの挙動の1つにアクセスする方法
    であつて、 デイフオルトのシステムの挙動がシステムのデイスプレ
    イ装置の表示に最も適している場合、第1の状態にある
    オブジエクトをオープンすることによつてオブジエクト
    のデイフオルトのシステムの挙動を呼び出すステツプを
    含むことを特徴とする挙動にアクセスする方法。
  4. 【請求項4】 データ処理システム中のデイスプレイ装
    置に表示するグラフイカル・ユーザ・インターフエース
    のアイコン表示装置において、 オブジエクトのデイフオルトのシステムの挙動と関連さ
    れたアイコンが、最も適した表示としてデイスプレイ装
    置に表示される第1の状態と、上記オブジエクトと関連
    された複数個のシステムの挙動と関連されたアイコンが
    デイスプレイ装置に表示される第2の状態とを有するア
    イコン表示手段であつて、各挙動が夫々のアイコンに関
    連された1つのオブジエクトと関連された複数個のシス
    テムの挙動にアクセスするアイコン表示手段を含むこと
    を特徴とするアイコン表示装置。
  5. 【請求項5】 データが複数のオブジエクトとして管理
    されるデータ処理システムにおいて、 複数個のシステムの挙動と関連されたオブジエクトと、 オブジエクトの複数個のシステムの挙動の各々にアイコ
    ンを割り当てる手段と、 オブジエクトのデイフオルトのシステムの挙動を表示す
    る1つのアイコンが最も適したアイコンであるように、
    第1の状態に複数個のアイコンを表示する手段と、 上記第1の状態にある複数個のアイコンをオープンする
    時にオブジエクトのデイフオルトの挙動を実行する手段
    とからなるデータ処理システム。
JP4225974A 1991-10-31 1992-08-25 システムの挙動にアクセスする方法、アイコン表示装置及びデータ処理システム Expired - Lifetime JPH0823803B2 (ja)

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