JPH08237952A - 交直変換装置の制御装置 - Google Patents

交直変換装置の制御装置

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JPH08237952A
JPH08237952A JP7035618A JP3561895A JPH08237952A JP H08237952 A JPH08237952 A JP H08237952A JP 7035618 A JP7035618 A JP 7035618A JP 3561895 A JP3561895 A JP 3561895A JP H08237952 A JPH08237952 A JP H08237952A
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JP7035618A
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Hideko Ishiyama
秀子 石山
Takashi Karibe
孝史 苅部
Hirokazu Ito
弘和 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02E60/60Arrangements for transfer of electric power between AC networks or generators via a high voltage DC link [HVCD]

Abstract

(57)【要約】 【目的】転流失敗が防止でき、運転の安定化、直流電力
の融通を継続でき、健全側に影響を与えない交直変換装
置の制御装置を得る。 【構成】順変換装置4Aに接続される交流系統1A,1B 側の
母線電圧が所定値以下になったとき逆変換装置4Bに対し
て位相進め制御指令を与える保護回路32A,32B 、4A, 4B
の直流回路の電流値と設定値との差が零となるような制
御角を出力する定電流制御器24A,24B 、4A, 4Bの直流回
路の電圧値と基準の差が零となるような制御角を出力す
る定電圧制御器25A,25B 、余裕角設定値に4A, 4Bの余裕
角が追従するように制御される定余裕角制御器26A,26B
、32A,32B からの位相進め制御指令により逆変換装置4
Bの進み制御角を進めるための信号を出力する回路27A,2
7B 、24A,24B,25A,25B,26A,26B,27A,27B の出力のうち
最小値を4A, 4Bの進み制御角をパルス発生装置29A,29B
に出力する選択回路28A,28B からなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流送電設備や周波数
変換設備のような異なる複数の交流系統を直流系統を介
して連系する直流連系設備に適用される交直変換装置の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に従来の交直変換装置を適用した
直流連系設備の一般的な構成を示す。交直変換装置4
A,4Bは変換器用変圧器3A,3B、遮断器6A,6
B、交流母線2A,2Bを介して三相交流系統1A,1
Bに接続される。また交直変換装置4A,4Bは直流リ
アクトル5を介して互いに接続され、周波数変換設備や
直流送電設備が構成される。
【0003】前記直流連系設備における交直変換装置の
制御装置は、直流電圧変成器11、直流電流検出器1
2、定電流制御器24A,24B、定電圧制御器25
A,25B、定余裕角制御器26A,26B、位相進め
制御回路27A,27B、最小値選択回路28A,28
Bおよび停止制御回路33A,33Bからなる極制御装
置31A,31Bと、電力検出器20、電力設定器2
1、電力制御器23、加算器22、パルス発生装置29
A,29Bから構成される。また、保護装置は、交流電
圧変成器13A,13B、保護回路32A,32Bから
構成されている。
【0004】次に、図11の交直変換装置とその制御装
置の動作について説明する。定余裕角制御器26A,2
6Bはその図示しない余裕角設定器の出力である余裕角
設定値に交直変換装置4A,4Bの余裕角が追従するよ
うに動作する。位相進め制御回路27A,27Bは、逆
変換装置側の転流失敗発生や波形歪の発生等により位相
進み角βを進める方向に動作する。
【0005】定電圧制御器25A,25Bには図示しな
い直流電圧設定器の出力である直流電圧設定値と、直流
電圧変成器11で検出した値が入力されることで、直流
送電線路の直流電圧が電圧基準値に追従するように制御
されることになる。
【0006】又、直流電流検出器12で検出した直流電
流検出値と前記直流電圧検出値が、電力検出器20に入
力され、その出力Pdと電力設定器21の出力Pdp
が、加算器22に入力され、その出力が電力制御器23
に入力されることにより得られる直流電流検出値が、定
電流制御器24A,24Bに入力されることで、直流送
電線路に流れる直流電流が電流基準に追従するように制
御されることになる。また、図示しない直流電流マージ
ン設定器は変換器を逆変換運転する変換器の方のみに電
流マージンを設定する。
【0007】そして、最小値選択回路28A,28B
は、前記定余裕角制御器26A,26B、前記定電圧制
御回路25A,25B、前記定電流制御器24A,24
B、位相進め制御装置27A,27Bの出力の内その出
力として最も交直変換装置の制御角の進んでいる出力の
みをその出力とする。
【0008】今仮に定電流制御器24Bに電流マージン
設定値が入力され、また定電流制御器24Aに電流マー
ジン設定値が入力されないときに、前記最小値選択回路
28Aには、前記定電流制御器24Aの出力が出力さ
れ、前記最小値選択回路28Bには定余裕角制御回路2
6B、前記定電圧制御器25Bの出力の内、制御角とし
て進んでいる方の出力、一般には前記定電圧制御器11
Bの出力が出力される。それぞれの前記最小値選択回路
28A,28Bの出力は、パルス発生装置29A,29
Bに入力され、ここで交直変換装置4A,4Bの点弧タ
イミングを決めるパルス信号に変換され、各交直変換装
置4A,4Bのゲートパルス信号として与えられるよう
に構成されている。
【0009】このようにして交直変換装置4A,4Bに
より交流・直流の変換がされ、それぞれの交流母線2
A,2B間で電力の融通を行う。直流リアクトル5はリ
ップルを除去するためのものであり、また、変換器用変
圧器3A,3Bは交流電圧を交直変換装置に都合の良い
適当な電圧に変換する。交流母線2A,2Bは送電線等
を介して交流系統1A,1Bに接続されている。
【0010】一方、交直変換装置4A,4B間の直流電
圧、交直変換装置4A,4Bに流れる直流電流はそれぞ
れ直流電圧変成器11、直流電流検出器12により検出
される。
【0011】電力検出器20は、11,12により検出
された直流電圧、直流電流を入力して運転電力Pdを検
出する。運転電力Pdは電力設定器21で設定された電
力指令値Pdpと減算器(加算器)22で減算(加算)
され、電力制御器23に入力される。電力制御器23で
は運転電力Pdが電力指令値Pdpに一致するように極
制御装置31A,31Bに電流指令値を与える。
【0012】極制御装置31Aは定電流制御器24A、
定電圧制御器25A、定余裕角制御器26A、位相進め
制御装置27Aおよび最小値選択回路28Aから構成さ
れ、最小値選択回路28Aから出力される前記3つの制
御器24A,25A,26Aの出力する制御角のうち、
最小の制御角をパルス発生装置29Aに出力する。
【0013】極制御装置31Bは定電流制御器24B、
定電圧制御器25B、定余裕角制御器26B、位相進め
制御装置27Bおよび最小値選択回路28Bから構成さ
れ、最小値選択回路28Bから出力される前記3つの制
御器24B,25B,26Bの出力する制御角のうち、
最小の制御角をパルス発生装置29A,29Bに出力す
る。パルス発生装置29A,29Bは、極制御装置31
A,31Bから入力される制御角にしたがって、交直変
換装置4A,4Bに点孤パルスを出力する。
【0014】通常、交直変換装置4Aまたは交直変換装
置4Bが順変換を行っているとき、最小値選択回路28
Aまたは最小値選択回路28Bは定電流制御器24Aま
たは24Bの出力する制御角を選択している。定電流制
御器24Aまたは24Bは、電力制御器23から得られ
る直流電流と、直流電流設定値を入力し、両者の差が零
となるような制御角を出力する。
【0015】また、交直変換装置4Aまたは交直変換装
置4Bが逆変換を行っているとき、最小値選択回路28
Aまたは28Bは定電圧制御器25Aまたは定余裕角制
御器26Aの出力のうち進んでいる方または定余裕角制
御器26Bの出力のうち進んでいる方の制御角を選択し
ている。この定電圧制御器25Aまたは定電圧制御器2
5Bは、直流電圧変成器11で検出された直流電圧値
と、直流電圧基準を入力し両者の差が零となるような制
御角を出力する。
【0016】さらに、保護回路32Aまたは32Bによ
り交直変換装置4Aまたは交直変換装置4Bにおいて転
流失敗が検出された場合、位相進め制御装置27Aまた
は位相進め制御装置27Aの出力する制御角を進めるこ
とにより最小値選択回路28Aまたは28Bが位相進め
制御装置27A,27Bの出力する制御角を選択し、連
続して転流失敗が発生することを抑制する。
【0017】また、交直変換装置4Aまたは交直変換装
置4Bが逆変換を行っているとき、交流母線2Aまたは
交流母線2Bの電圧が低下すると定余裕角制御器26A
または定余裕角制御器26Bの出力する制御角が選択さ
れる。さらに交流母線2Aまたは交流母線2Bの電圧が
低下し、交流電圧変成器13Aまたは交流電圧変成器1
3Bによって検出される電圧値があらかじめ設定された
電圧以下になった場合、保護回路32Aまたは保護回路
32Bが停止制御回路33Aまたは停止制御回路33B
に停止指令を出力し、直流連系設備を停止する。
【0018】交流系統1Aあるいは交流系統1Bで故障
が発生し交流系の電圧が低下したため、保護回路32
A,32Bが停止条件を出力した場合に直流連系設備を
停止する方法としては、一般的には次の2つの方式がと
られている。
【0019】(1)両端をゲートシフト後ゲートブロッ
クし、故障除去後直流連系設備を再起動する。 (2)故障端をバイパスペアモードとした後、故障除去
後直流連系設備を再起動する。
【0020】(1)の方式は一旦交直変換装置をブロッ
クするため、故障発生側の交直変換装置から健全側の交
直変換装置へ保護依頼信号を出力し、健全側の交直変換
装置も停止させる。(2)の方式は交直変換装置をブロ
ックしないため、健全側の交直変換装置は零力率運転で
はあるが運転を継続する。ただし、バイパスペアモード
中は電力融通を行うことができない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】三相交流系統1Aまた
は1Bの故障は3相故障、1相故障などいくつかのモー
ドが存在する。3相故障では故障中の交流系統電圧が交
直変換装置の運転に最低必要なレベルを下回り、直流連
系設備の運転を維持できなくなる場合があるが、順変換
を行っている交直変換装置4Aまたは4Bに接続される
交流系統1Aまたは1Bの1相故障の場合、故障が発生
した相以外の2相により交直変換装置4Aまたは4Bの
運転に必要な電圧レベルが維持される場合がある。
【0022】しかし、順変換を行っている交直変換装置
4Aまたは4Bの運転を継続した場合、交流系統1Aま
たは1Bの電圧の不平衡のため直流電流が大きく脈動
し、逆変換を行っている交直変換装置4Aまたは4Bで
転流失敗が発生し、健全な交流系統1Aまたは1Bに故
障の影響が波及してしまう問題がある。
【0023】このため、現状の交直変換装置の制御装置
では交流系統故障のモードに関わらず、交流系統の電圧
低下の検出時には故障端をゲートシフト後ゲートブロッ
クし故障除去後直流連系設備を再起動する、あるいはバ
イパスペアモードとした後故障除去後直流連系設備を再
起動する保護方式が採られている。従って、交直変換装
置の運転を維持できる場合でも交直変換装置を停止する
ため、健全側の交流系統に動揺を与えるあるいは有効電
力の融通ができないなどの問題があった。
【0024】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決するためなされたもので、順変換を行っている交直変
換装置に接続される交流系統が故障し、かつ順変換を行
っている交直変換装置の運転を維持するために必要な電
圧が故障した交流系統に残っている場合については交直
変換装置の運転を継続し、有効電力の融通を維持し、健
全系へ与える動揺を抑制する交直変換装置の制御装置を
提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に対応する発明は、順変換装置側の交流系
統電圧が所定値以下に低下したとき、交直変換装置を停
止することなく、保護手段から指令して逆変換装置側の
選択回路に作用し、逆変換装置の位相進み制御角を進め
るように構成したものである。
【0026】前記目的を達成するために、請求項2に対
応する発明は、順変換装置側の交流系統電圧が所定値以
下に低下したとき、交直変換装置を停止することなく、
保護手段から指令して逆変換装置側の定余裕角制御回路
の最小余裕角設定値入力信号に作用して、逆変換装置の
最小余裕角を大きく制御して位相進み制御角を進めるよ
うに構成したものである。
【0027】前記目的を達成するために、請求項3に対
応する発明は、順変換装置側の連系交流系統内の遮断器
が遮断したとき、交直変換装置を停止することなく、保
護手段から指令して逆変換装置側の選択回路に作用し、
逆変換装置の位相進み制御角を進めるように構成したも
のである。
【0028】前記目的を達成するために、請求項4に対
応する発明は、順変換装置側の連系交流系統内の遮断器
が遮断したとき、交直変換装置を停止することなく、保
護手段から指令して逆変換装置側の定余裕角制御回路の
最小余裕角設定値入力信号に作用して、逆変換装置の最
小余裕角を大きくするように制御して位相進み制御角を
進めるように構成したものである。
【0029】前記目的を達成するために、請求項5に対
応する発明は、順変換装置側の交流系統電圧が所定値以
下に低下したとき、交直変換装置を停止することなく、
順変換装置側の直流電流低減手段により定電流制御器に
指令して直流電流を小さくするように構成したものであ
る。
【0030】前記目的を達成するために、請求項6に対
応する発明は、順変換装置側の連系交流系統内の遮断器
が遮断したとき、交直変換装置を停止することなく、順
変換装置側は直流電流低減手段により定電流制御器に指
令して直流電流を小さくするように構成したものであ
る。
【0031】前記目的を達成するために、請求項7に対
応する発明は、順変換装置側の交流系統電圧が所定値以
下に低下したとき、交直変換装置を停止することなく、
逆変換装置側は直流電圧低減手段により定電圧制御器に
指令して直流電圧を小さくするように構成したものであ
る。
【0032】前記目的を達成するために、請求項8に対
応する発明は、順変換装置側の連系交流系統内の遮断器
が遮断したとき、交直変換装置を停止することなく、逆
変換装置側は直流電圧低減手段により定電圧制御器に指
令して直流電圧を小さくするように構成したものであ
る。
【0033】前記目的を達成するために、請求項9に対
応する発明は、順変換装置側の交流系統電圧が所定値以
下に低下したとき、交直変換装置を停止することなく、
逆変換装置側は保護手段から指令して逆変換装置側の選
択回路に作用し、逆変換装置の位相進み制御角を進める
ように構成し、かつ順変換装置側は直流電流低減手段に
より定電流制御器に指令して直流電流を小さくするよう
に構成したものである。
【0034】前記目的を達成するために、請求項10に
対応する発明は、順変換装置側の連系交流系統内の遮断
器が遮断したとき、交直変換装置を停止することなく、
逆変換装置側は保護手段から指令して逆変換装置側の選
択回路に作用し、逆変換装置の位相進み制御角を進める
ように構成し、かつ順変換装置側は直流電流低減手段に
より定電流制御器に指令して直流電流を小さくするよう
に構成したものである。
【0035】
【作用】請求項1または請求項2に対応する発明によれ
ば、順変換装置側の交流系統の電圧が低下した場合でも
順変換装置側に停止指令を与えず、運転を継続する。一
方、順変換装置の運転を継続し交流系統故障の影響が直
流系統に直流電圧、電流動揺の形で波及して逆変換装置
側交流系統の消費無効電力を動揺させ電圧変動を与え、
逆変換交直変換装置は余裕角が不足し転流失敗が発生す
ることが考えられる。これを抑制するため逆変換装置側
の進み制御角の位相を進め、余裕角を大きくする。この
動作をそれぞれの交直変換装置が行うことにより、逆変
換装置の余裕角が確保でき運転の安定化が図れるので、
電力の融通を継続しつつ、健全側の交流系統へ動揺を与
えることを抑制できる。
【0036】請求項3または請求項4に対応する発明に
よれば、順変換装置側の交流系統に含まれる遮断器の遮
断信号を検出した場合あるいは遮断後のパレット信号を
検出した場合に2相以上の電圧が残っていれば、順変換
装置に停止指令を与えず運転を継続する。一方、順変換
装置の運転を継続し交流系統故障の影響が直流系統に直
流電圧、電流動揺の形で波及して逆変換装置側交流系統
の消費無効電力を動揺させ電圧変動を与え、逆変換交直
変換装置は余裕角が不足し転流失敗が発生することが考
えられる。これを抑制するため逆変換装置側の進み制御
角の位相を進め、余裕角を大きくする。この動作をそれ
ぞれの交直変換装置が行うことにより、逆変換装置の余
裕角が確保でき運転の安定化が図れるので、電力の融通
を継続しつつ、健全側の交流系統へ動揺を与えることを
抑制できる。
【0037】請求項5に対応する発明によれば、順変換
装置側の交流系統の電圧が低下した場合でも変換装置を
運転できる電圧があるので、順変換装置に停止指令を与
えず、運転を継続するとともに定電流制御器の直流電流
指令値または検出値に作用して直流電流を低減させる。
直流電流を減少させることは、重なり角が小さくなり、
その分余裕角が大きくなるため、転流失敗が発生しにく
くなる効果がある。
【0038】請求項6に対応する発明によれば、順変換
装置側の交流系統に含まれる遮断器の遮断信号を検出し
た場合あるいは遮断後のパレット信号を検出した場合に
2相以上の電圧が残っていれば順変換装置に停止指令を
与えず運転を継続するとともに定電流制御器の直流電流
指令値または検出値に作用して直流電流を低減させる。
【0039】請求項7に対応する発明によれば、順変換
装置側の交流系統の電圧が低下した場合でも変換装置を
運転できる電圧があるので、順変換装置に停止指令を与
えず、運転を継続するとともに逆変換装置の定電圧制御
器の直流電圧指令値または検出値に作用して直流電圧を
低減させる。直流電圧を減少させることで、逆変換運転
を行っている交直変換装置の制御位相を進めることによ
って、交流系統の故障時でも交直変換装置は安定に運転
継続でき、できるだけ直流電力の融通を継続でき、かつ
安全側交流系統への故障の影響の波及を抑制できる。
【0040】請求項8に対応する発明によれば、順変換
装置側の交流系統に含まれる遮断器の遮断信号を検出し
た場合あるいは遮断後のパレット信号を検出した場合に
2相以上の電圧が残っていれば順変換装置に停止指令を
与えず運転を継続するとともに逆変換装置の定電圧制御
器の直流電圧指令値または検出値に作用して直流電圧を
低減させる。
【0041】請求項9に対応する発明によれば、順変換
装置側の交流系統の電圧が低下した場合でも変換装置を
運転できる電圧があるので、順変換装置に停止指令を与
えず、運転を継続するとともに定電流制御器の直流電流
指令値または検出値に作用して直流電流を低減させる。
直流電流を減少させることは、重なり角が小さくなり、
その分余裕角が大きくなるため、転流失敗が発生しにく
くなる効果がある。一方、順変換装置の運転を継続し交
流系統故障の影響が直流系統に直流電圧、電流動揺の形
で波及して逆変換装置側交流系統の消費無効電力を動揺
させ電圧変動を与え、逆変換交直変換装置は余裕角が不
足し転流失敗が発生することが考えられる。これを抑制
するため逆変換装置側の進み制御角の位相を進め、余裕
角を大きくする。この動作をそれぞれの交直変換装置が
行うことにより、逆変換装置側一端のみで進み制御角を
進める場合より余裕角をより大きく確保でき運転の安定
化が図れるので、電力の融通を継続しつつ、健全側の交
流系統へ動揺を与えることを抑制できる。
【0042】請求項10に対応する発明によれば、順変
換装置側の交流系統に含まれる遮断器の遮断信号を検出
した場合あるいは遮断後のパレット信号を検出した場合
に2相以上の電圧が残っていれば順変換装置に停止指令
を与えず運転を継続するとともに定電流制御器の直流電
流指令値または検出値に作用して直流電流を低減させ
る。一方、順変換装置の運転を継続し交流系統故障の影
響が直流系統に直流電圧、電流動揺の形で波及して逆変
換装置側交流系統の消費無効電力を動揺させ電圧変動を
与え、逆変換交直変換装置は余裕角が不足し転流失敗が
発生することが考えられる。これを抑制するため逆変換
装置側の進み制御角の位相を進め、余裕角を大きくす
る。この動作をそれぞれの交直変換装置が行うことによ
り、逆変換装置側一端のみで進み制御角を進める場合よ
り余裕角をより大きく確保でき運転の安定化が図れるの
で、電力の融通を継続しつつ、健全側の交流系統へ動揺
を与えることを抑制できる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
るが、図11の従来例と同一部分は同一の符号を付し
て、その説明は省略する。 (第1実施例)図1に示すように、保護回路32Aは交
流系統1Aの母線電圧が設定値以下になったとき位相進
め制御指令を出力するように構成し、この位相進め制御
指令を極制御装置31B側の位相進め制御回路27Bに
入力させるように構成してある。また、保護回路32B
は交流系統1Bの母線電圧が設定値以下になったとき位
相進め制御指令を出力するように構成し、この位相進め
制御指令を極制御装置31A側の位相進め制御回路27
Aに入力させるように構成してある。以上の点以外は、
図11と同一であるので、その説明は省略する。
【0044】次に、図1の実施例の作用について説明す
る。本実施例では、交流母線2A,Bの交流電圧を交流
電圧変成器13A,13Bで検出し、その値を保護回路
32A,32Bに送る。
【0045】交直変換装置4Aが順変換運転を行ってい
るとき、保護回路32Aにより検出される交流母線2A
の電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Aの運転を継
続した場合に交直変換装置4Bが連続して転流失敗する
可能性のある所定のレベルまで低下した場合は、保護回
路32Aは逆変換運転を行っている交直変換装置4B側
の位相進め制御回路27Bへ位相進め制御指令を出力
し、交直変換装置4Bが連続して転流失敗することを抑
制する。
【0046】また、交直変換装置4Bが順変換運転を行
っているとき、保護回路32Bにより検出される交流母
線2Bの電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Bの運
転を継続した場合に交直変換装置4Aが連続して転流失
敗する可能性のある所定のレベルまで低下した場合は、
保護回路32Bは逆変換運転を行っている交直変換装置
4A側の位相進め制御回路27Aへ位相進め制御指令を
出力し、交直変換装置4Aが連続して転流失敗すること
を抑制する。
【0047】(第1実施例の効果)このように、交流系
統の電圧が低下した場合でも、順変換を行っている交直
変換装置4A,4Bの運転を継続できるケースでは順変
換を行っている交直交換装置4A,4Bの運転を継続
し、逆変換を行っている交直変換装置4A,4Bの制御
位相を進めることによって余裕角を確保して転流失敗の
防止、運転の安全化を図り、交流系統の故障時でもでき
るだけ直流電力の融通を継続し、かつ、健全側の交流系
統への故障の影響の波及を抑制することができる。
【0048】(第2実施例)図2に示すように、以下の
点以外は、図1と同一であるので、同一部分には同一符
号を付してその説明は省略する。
【0049】すなわち、図1の実施例では交流母線2
A,2Bの交流電圧を検出して、保護回路32A,32
Bが位相進め制御指令を位相進め制御回路27A,27
Bに出力したが、本実施例では保護回路32A,32B
は定余裕角制御器26A,26Bに対して最小余裕角増
大指令を出力するように構成している。このため、図1
の位相進め制御回路27A,27Bは必要でない。
【0050】本実施例では、交直変換装置4Aが順変換
運転を行っているとき、保護回路32Aにより検出され
る交流母線2Aの電圧が非対称に低下し、交直交換装置
4Aの運転を継続した場合に交直変換装置4Bが連続し
て転流失敗する可能性のある所定のレベルまで低下した
場合は、保護回路32Aは逆変換運転を行っている交直
変換装置4B側の定余裕角制御器26Bへ最小余裕角増
大指令を出力し、定余裕角制御器26Bは最小余裕角を
増大し、交直変換装置4Bが連続して転流失敗すること
を抑制する。
【0051】また、交直変換装置4Bが順変換運転を行
っているとき、保護回路32Bにより検出される交流母
線2Bの電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Bの運
転を継続した場合に交直変換装置4Aが連続して転流失
敗する可能性のある所定のレベルまで低下した場合は、
保護回路32Bは逆変換運転を行っている交直変換装置
4A側の定余裕角制御器26Aへ最小余裕角増大指令を
出力し、定余裕角制御器26Aは最小余裕角を増大し、
交直変換装置4Aが連続して転流失敗することを抑制す
る。
【0052】このように交流系統1A,1Bの電圧が低
下した場合でも、順変換運転を行っている交直変換装置
の運転を継続できるケースでは順変換運転を行っている
交直変換装置の運転を継続し、逆変換運転を行っている
交直変換装置の最小余裕角を大きくすることによって余
裕角を確保して転流失敗の防止、運転の安定化を図り、
交流系統1A,1Bの故障時でもできるだけ直流電力の
融通を継続し、かつ健全側の交流系統1A,1Bへの故
障の影響の波及を抑制することができる。
【0053】(第3実施例)図3に示すように、図1と
異なる点は、順変換装置に接続される交流系統1A,1
Bの遮断器7A,7Bの遮断指令信号もしくは遮断器の
遮断後パレット信号を検出する遮断器制御回路7C,7
Dを追加し、その出力を保護回路に32A,32Bに出
力するものであり、この点以外は図1と同一で、同一部
分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0054】本実施例では、交直変換装置4Aが順変換
運転を行っているとき、2相以上電圧が残る条件での遮
断器7Aの遮断指令あるいは遮断後のパレット信号が遮
断器制御回路7Cより保護回路32Aに入力された場
合、保護回路32Aは位相進め制御回路27Bへ位相進
め制御指令を出力し、直流電流動揺に起因して交直変換
装置4Bが連続して転流失敗することを抑制する。
【0055】また、交直変換装置4Bが順変換運転を行
っているとき、2相以上電圧が残る条件での遮断器7B
の遮断指令あるいは遮断後のパレット信号が遮断器制御
回路7Dより保護回路32Bに入力された場合、保護回
路32Bは位相進め制御回路27Aへ位相進め制御指令
を出力し、直流電流動揺に起因して交直変換装置4Aが
連続して転流失敗することを抑制する。
【0056】このように、交流系統内の遮断器が開放し
交流系統の電圧が欠相状態になった場合や電圧低下で電
圧不平衡状態になった場合において、順変換を行ってい
る交直変換装置の運転を継続できるケースでは順変換を
行っている交直変換装置の運転を継続し、逆変換を行っ
ている交直変換装置の制御位相を進めることによって、
余裕角の確保をはかり運転を安定化させ、交流系統故障
による欠相を含む電圧不平衡状態でもできるだけ直流電
力の融通を継続し、かつ健全側の交流系統への故障の影
響の波及を抑制することができる。
【0057】(第4実施例)図4に示すように、図2と
異なる点は、順変換装置に接続される交流系統1A,1
Bの遮断器7A,7Bの遮断指令信号もしくは遮断器の
遮断後パレット信号を検出する遮断器制御回路7C,7
Dを追加し、その出力を保護回路に32A,32Bに出
力し、保護回路32A,32Bは定余裕角制御器26
A,26Bに対して最小余裕角増大指令を出力するよう
に構成している。このため、図3の位相進め制御回路2
7A,27Bは必要でない。これ以外の点は、図2と同
一であるので、ここでは同一符号を付してその説明を省
略する。
【0058】本実施例では、交直変換装置4Aが順変換
運転を行っているとき、2相以上電圧が残る条件での遮
断器7Aの遮断指令あるいは遮断後のパレット信号が遮
断器制御回路7Cより保護回路32Aに入力された場
合、保護回路32Aは逆変換運転を行っている交直変換
装置4B側の定余裕角制御器26Bへ最小余裕角増大指
令を出力し、定余裕角制御器26Bは最小余裕角を増大
し、交直変換装置4Bが連続して転流失敗することを抑
制する。
【0059】本実施例では、交直変換装置4Bが順変換
運転を行っているとき、2相以上電圧が残る条件での遮
断器7Bの遮断指令あるいは遮断後のパレット信号が遮
断器制御回路7Dより保護回路32Bに入力された場
合、保護回路32Bは逆変換運転を行っている交直変換
装置4A側の定余裕角制御器26Aへ最小余裕角増大指
令を出力し、定余裕角制御器26Aは最小余裕角を増大
し、交直変換装置4Aが連続して転流失敗することを抑
制する。
【0060】このように、交流系統内の遮断器が開放し
交流系統の電圧が欠相状態になった場合や電圧低下で電
圧不平衡状態になった場合において、順変換運転を行っ
ている交直変換装置の運転を継続できるケースでは順変
換運転を行っている交直変換装置の運転を継続し、逆変
換運転を行っている交直変換装置の最小余裕角を大きく
することによって余裕角を確保して転流失敗の防止、運
転の安定化を図り、交流系統の故障時でもできるだけ直
流電力の融通を継続し、かつ健全側の交流系統への故障
の影響の波及を抑制することができる。
【0061】(第5実施例)図5に示すように、図2の
実施例の保護回路32A,32Bの出力側に定電流制御
器24A,24の入力側の間に直流電流低減制御回路3
4A,34Bを新たに追加し、保護回路32A,32B
からの出力により得られる直流電流低減制御回路34
A,34Bからの直流電流低減指令を定電流制御器24
A,24Bに出力するように構成している。このため、
図1の位相進め制御回路27A,27Bは必要でない。
このように構成した点以外は図2の実施例と同一で、図
2と同一部分は同一の符号を付して、その説明は省略す
る。
【0062】交直変換装置4Aが順変換運転を行ってい
るとき、保護回路32Aにより検出される交流母線2A
の電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Aの運転を継
続した場合に交直変換装置4Bが連続して転流失敗する
可能性のある所定のレベルに低下した場合、順変換運転
を行っている交直変換装置4A側の直流電流低減制御回
路34Aに直流電流低減指令を出力することにより定電
流制御器24Aに作用して直流電流を低減するよう指令
を出力することにより、交直変換装置4Bの余裕角をよ
り大きく確保し、連続して転流失敗することを抑制す
る。
【0063】交直変換装置4Bが順変換運転を行ってい
るとき、保護回路32Bにより検出される交流母線2B
の電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Bの運転を継
続した場合に交直変換装置4Aが連続して転流失敗する
可能性のある所定のレベルに低下した場合、保護回路3
2Bは順変換運転を行っている交直変換装置4Bの直流
電流低減制御回路34Bに直流電流低減指令を出力する
ことにより定電流制御器24Bに作用して直流電流を低
減するよう指令を出力することにより、交直変換装置4
Aの余裕角をより大きく確保し、連続して転流失敗する
ことを抑制する。
【0064】このように、交流系統の電圧が低下した場
合でも、順変換運転を行っている交直変換装置の運転を
継続できるケースでは順変換を行っている交直変換装置
の運転を継続しつつ定電流制御器へ指令して直流電流を
低減することによって、交流系統の故障時でも交直変換
装置4A、4Bは安定に運転継続でき、できるだけ直流
電力の融通を継続し、かつ健全側の交流系統への故障の
影響の波及を抑制することができる。
【0065】(第6実施例)図6に示すように、図5の
実施例とは以下の点で異なる。図5の実施例に交流系統
1A,1Bの遮断器7A,7Bの遮断指令信号またはパ
レット信号を検出する遮断器制御回路7C、7Dを追加
し、この出力を保護回路32A,32Bに入力させるよ
うに構成したものである。これ以外の点は、図5の実施
例と同一であり、同一部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
【0066】本実施例では、交直変換装置4Aが順変換
を行っているとき、遮断器7Aの遮断指令あるいは遮断
後のパレット信号が遮断器制御回路7Cより保護回路3
2Aに入力された場合、順変換運転を行っている交直変
換装置4A側の直流電流低減制御回路34Aに直流電流
低減指令を出力することにより定電流制御器24Aに作
用して直流電流を低減するように指令を出力することに
より、交直変換装置4Bの余裕角をより大きく確保し、
連続して転流失敗することを抑制する。
【0067】また、交直変換装置4Bが順変換を行って
いるとき、遮断器7Bの遮断指令あるいは遮断後のパレ
ット信号が遮断器制御回路7Dより保護回路32Bに入
力された場合、順変換運転を行っている交直変換装置4
B側の直流電流低減制御回路34Bに直流電流低減指令
を出力することにより定電流制御器24Bに作用して直
流電流を低減するよう指令を出力することにより、交直
変換装置4Aの余裕角をより大きく確保し、連続して転
流失敗することを抑制する。
【0068】このように、交流系統内の遮断器が開放し
交流系統の電圧が欠相状態になった場合や電圧低下で電
圧が不平衡状態になった場合において、順変換を行って
いる交直変換装置の運転を継続できるケースでは順変換
運転を行っている交直変換装置の運転を継続できるケー
スでは順変換を行っている交直変換装置の運転を継続し
つつ定電流制御器へ指令して直流電流を低減することに
よって、交流系統故障による欠相を含む電圧不平衡状態
でも交直変換装置4A、4Bは安定に運転継続でき、で
きるだけ直流電力の融通を継続し、かつ健全側の交流系
統への故障の影響の波及を抑制することができる。
【0069】(第7実施例)図7に示すように、保護回
路32A,32Bの出力側と定電圧制御器25A,25
B間にそれぞれ直流電圧低減制御回路35A,35Bを
新たに追加したものである。図1の実施例では交流母線
2A,2Bの交流電圧を検出して保護回路32A,32
Bが位相進め制御指令を、順変換装置側の位相進め制御
回路27A,27Bに出力したが、本実施例では保護回
路32A,32Bは直流電圧低減指令を出力し、これを
直流電圧低減制御回路35A,35Bを介して定電圧制
御器25A,25Bに出力するように構成したものであ
る。このため、図1の位相進め制御回路27A,27B
を必要としない。以上述べた点以外は図1の実施例と同
一で、図1と同一部分は同一の符号を付して、その説明
は省略する。
【0070】交直変換装置4Aが順変換運転を行ってい
るとき、保護回路32Aにより検出される交流母線2A
の電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Aの運転を継
続した場合に交直変換装置4Bが連続して転流失敗する
可能性のある所定のレベルに低下した場合、保護回路3
2Aは逆変換運転を行っている交直変換装置4B側の直
流電圧低減制御回路35Bに直流電圧低減指令を出力す
ることにより定電圧制御器25Bに作用して直流電圧を
低減するよう指令を出力することにより、交直変換装置
4Bの余裕角をより大きく確保し、連続して転流失敗す
ることを抑制する。
【0071】交直変換装置4Bが順変換運転を行ってい
るとき、保護回路32Bにより検出される交流母線2B
の電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Bの運転を継
続した場合に交直変換装置4Aが連続して転流失敗する
可能性のある所定のレベルに低下した場合、保護回路3
2Bは逆変換運転を行っている交直変換装置4A側の直
流電圧低減制御回路35Aに直流電圧低減指令を出力す
ることにより定電圧制御器25Aに作用して直流電圧を
低減するよう指令を出力することにより、交直変換装置
4Aの余裕角をより大きく確保し、連続して転流失敗す
ることを抑制する。
【0072】このように、交流系統内の遮断器が開放し
交流系統の電圧が欠相状態になった場合や電圧低下で電
圧が不平衡状態になった場合において、順変換を行って
いる交直変換装置の運転を継続できるケースでは順変換
運転を行っている交直変換装置の運転を継続できるケー
スでは順変換を行っている交直変換装置の運転を継続し
つつ定電圧制御器へ指令して直流電圧を低減することで
逆変換運転を行っている制御位相を進めることによっ
て、交流系統故障によるへの欠相を含む電圧不平衡状態
でも交直変換装置4A、4Bは安定に運転継続でき、で
きるだけ直流電力の融通を継続し、かつ健全側の交流系
統への故障の影響の波及を抑制することができる。
【0073】(第8実施例)図8に示すように、図7の
実施例とは以下の点で異なる。すなわち、図7に順変換
装置に接続される交流系統1A,1Bの遮断器7A,7
Bの遮断指令信号を検出もしくは遮断器の遮断後パレッ
ト信号を検出する遮断器制御回路7C、7Dを追加し、
その出力を保護回路32A,32Bに入力するようにし
たものである。本実施例では保護回路32A,32Bは
直流電圧低減指令を出力し、これを直流電圧低減制御回
路35A,35Bを介して定電圧制御器25A,25B
に出力するように構成したものである。このため、図1
の位相進め制御回路27A,27Bを必要としない。以
上の点以外の構成は図7の実施例と同一であり、同一部
分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0074】本実施例では、交直変換装置4Aが順変換
を行っているとき、遮断器7Aの遮断指令あるいは遮断
後のパレット信号が遮断器制御回路7Cより保護回路3
2Aに入力された場合、保護回路32Aは逆変換運転を
行っている交直変換装置4B側の直流電圧低減制御回路
35Bに直流電流低減指令を出力することにより定電圧
制御器25Bに作用して直流電圧を低減するように指令
を出力することにより、交直変換装置4Aの余裕角をよ
り大きく確保し、連続して転流失敗することを抑制す
る。
【0075】また、交直変換装置4Bが順変換を行って
いるとき、遮断器7Bの遮断指令あるいは遮断後のパレ
ット信号が遮断器制御回路7Dより保護回路32Bに入
力された場合、順変換運転を行っている交直変換装置4
A側の直流電圧低減制御回路35Aに直流電圧低減指令
を出力することにより定電流制御器25Aに作用して直
流電圧を低減するよう指令を出力することにより、交直
変換装置4Aの余裕角をより大きく確保し、連続して転
流失敗することを抑制する。
【0076】このように、交流系統内の遮断器が開放し
交流系統の電圧が欠相状態になった場合や電圧低下で電
圧が不平衡状態になった場合において、順変換を行って
いる交直変換装置の運転を継続できるケースでは順変換
運転を行っている交直変換装置の運転を継続できるケー
スでは順変換を行っている交直変換装置の運転を継続し
つつ定電流制御器へ指令して直流電流を低減することに
よって、交流系統故障による欠相を含む電圧不平衡状態
でも交直変換装置4A、4Bは安定に運転継続でき、で
きるだけ直流電力の融通を継続し、かつ健全側の交流系
統への故障の影響の波及を抑制することができる。
【0077】(第9実施例)図9に示すように、図1の
実施例の保護回路32A,32Bの出力側と定電流制御
器24A,24Bの入力側にそれぞれ直流電流低減制御
回路34A,34Bを追加し、保護回路32A,32B
からの出力により得られる直流電流低減制御回路34
A,34Bからの直流電流低減指令を定電流制御器24
A,24Bに与えるように構成したものである。この点
以外は図1の実施例と同一で、図1と同一部分は同一の
符号を付して、その説明は省略する。
【0078】交直変換装置4Aが順変換運転を行ってい
るとき、保護回路32Aにより検出される交流母線2A
の電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Aの運転を継
続した場合に交直変換装置4Bが連続して転流失敗する
可能性のある所定のレベルに低下した場合、保護回路3
2Aは逆変換運転を行っている交直変換装置4B側の位
相進め制御回路27Bへ位相進め制御指令を出力し、ま
た順変換運転を行っている交直変換装置4A側の直流電
流低減制御回路34Aに直流電流低減指令を出力するこ
とにより、定電流制御器24Aに作用して直流電流を低
減するよう指令を出力することになる。この結果、交直
変換装置4Bの余裕角をより大きく確保し、連続して転
流失敗することを抑制する。
【0079】交直変換装置4Bが順変換運転を行ってい
るとき、保護回路32Bにより検出される交流母線2B
の電圧が非対称に低下し、交直変換装置4Bの運転を継
続した場合に交直変換装置4Aが連続して転流失敗する
可能性のある所定のレベルに低下した場合、保護回路3
2Bは逆変換運転を行っている交直変換装置4A側の位
相進め制御回路27Aへ位相進め制御指令を出力し、ま
た順変換運転を行っている交直変換装置4Bの直感直流
電流低減制御回路34Bに直流電流低減指令を出力する
ことにより定電流制御器24Bに作用して直流電流を低
減するよう指令を出力することにより、交直変換装置4
Aの余裕角をより大きく確保し、連続して転流失敗する
ことを抑制する。
【0080】このように、交流系統の電圧が低下した場
合でも、順変換運転を行っている交直変換装置の運転を
継続できるケースでは順変換を行っている交直変換装置
の運転を継続しつつ定電流制御器へ指令して直流電流を
低減することによって、交流系統の故障時でも交直変換
装置4A、4Bは安定に運転継続でき、できるだけ直流
電力の融通を継続し、かつ健全側の交流系統への故障の
影響の波及を抑制することができる。
【0081】(第10実施例)図10に示すように、図
9の実施例とは以下の点で異なる。すなわち、図9に順
変換装置に接続される交流系統1A,1Bの遮断器7
A,7Bの遮断指令信号を検出もしくは遮断器の遮断後
パレット信号を検出する遮断器制御回路7C、7Dを追
加し、その出力を保護回路32A,32Bに入力するよ
うにしたものである。本実施例では保護回路32A,3
2Bは直流電圧低減指令を出力し、これを直流電流低減
制御回路34A,34Bを介して定電流制御器24A,
24Bに出力するように構成したものである。以上の点
以外の構成は図9の実施例と同一であり、同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0082】本実施例では、交直変換装置4Aが順変換
運転を行っているとき、遮断器7Aの遮断指令あるいは
遮断後のパレット信号が遮断器制御回路7Cより保護回
路32Aに入力された場合、保護回路32Aは逆変換を
行っている交直変換装置4B側の位相進め制御回路27
Bへ位相進め制御指令を出力し、また順変換を行ってい
る交直変換装置4A側の直流電流低減制御回路34Aに
直流電流低減指令を出力することにより、定電流制御器
24Aに作用して直流電流を低減するよう指令を出力す
る。この結果、交直変換装置4Bの余裕角をより大きく
確保し、連続して転流失敗することを抑制する。
【0083】また、交直変換装置4Bが順変換運転を行
っているとき、遮断器7Bの遮断指令あるいは遮断後の
パレット信号が遮断器制御回路7Dより保護回路32B
に入力された場合、保護回路32Bは位相進め制御回路
27Aへ位相進め制御指令を出力し、またまた順変換を
行っている交直変換装置4B側の直流電流低減制御回路
34Bに直流電流低減指令を出力することにより、定電
流制御器24Bに作用して直流電流を低減するよう指令
を出力する。この結果、交直変換装置4Bの余裕角をよ
り大きく確保し、連続して転流失敗することを抑制す
る。
【0084】このように、交流系統内の遮断器が開放し
交流系統の電圧が欠相状態になった場合や電圧低下で電
圧不平衡状態になった場合において、順変換を行ってい
る交直変換装置の運転を継続できるケースでは順変換を
行っている交直変換装置の運転を継続しつつ定電流制御
器へ指令して直流電流を低減し、逆変換運転を行ってい
る交直変換装置の運転を継続しつつ定電流制御器へ指令
して直流電流を低減し、逆変換運転を行っている交直変
換装置の制御位相を進めることによって、交流系統故障
による欠相を含む電圧不平衡状態でも交直変換装置4
A、4Bは安定に運転継続でき、できるだけ直流電力の
融通を継続し、かつ健全側の交流系統への故障の影響の
波及を抑制することができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、順変換を行っている交
直変換装置に接続される交流系統が故障し、かつ順変換
を行っている交直変換装置の運転を維持するために必要
な電圧が故障した交流系統に残っている場合については
交直変換装置の運転を継続し、有効電力の融通を維持
し、健全系へ与える動揺を抑制する交直変換装置の制御
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の交直変換装置の制御装置の第1実施例
を説明するための回路図。
【図2】本発明の交直変換装置の制御装置第2実施例を
説明するための回路図。
【図3】本発明の交直変換装置の制御装置第3実施例を
説明するための回路図。
【図4】本発明の交直変換装置の制御装置第4実施例を
説明するための回路図。
【図5】本発明の交直変換装置の制御装置第5実施例を
説明するための回路図。
【図6】本発明の交直変換装置の制御装置第6実施例を
説明するための回路図。
【図7】本発明の交直変換装置の制御装置第7実施例を
説明するための回路図。
【図8】本発明の交直変換装置の制御装置第8実施例を
説明するための回路図。
【図9】本発明の交直変換装置の制御装置第9実施例を
説明するための回路図。
【図10】本発明の交直変換装置の制御装置第10実施
例を説明するための回路図。
【図11】従来の交直変換装置の制御装置の一例を説明
するための回路図。
【符号の説明】
1A、1B…交流系統、2A、2B…交流母線、3A、
3B…変換器用変圧器、4A、4B…交直変換装置、5
…直流リアクトル、6A、6B、7A、7B…遮断器、
7C、7D…遮断器制御回路、11…直流電圧変成器、
12…直流電流検出器、13…交流電圧変成器、20…
電力検出器、21…電力設定器、22…加算器、23…
電力制御器、24A、24B…定電流制御器、25A、
25B…定電圧制御器、26A、26B…定余裕角制御
器、27A、27B…位相進め制御回路、28A、28
B…最小値選択回路、29A,29B…パルス発生装
置、31A,31B…極制御装置、32A,32B…保
護回路、33A,33B…停止制御回路、34A,34
B…直流電流低減制御回路、35A,35B…直流電圧
低減制御回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、 前記各交直変換装置毎に、それぞれパルス発生手段と、
    極制御手段と、保護手段を有し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統側の母線電圧が設定値以
    下になったとき前記逆変換装置として動作する交直変換
    装置に対して位相進め制御指令を与えるものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、位相進め制御回路と、選択回路とか
    らなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記位相進め制御回路は前記保護手段からの位相進め制
    御指令により前記逆変換装置として動作する交直変換装
    置の進み制御角を進めるための信号を出力するものであ
    り、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器と、位相進め制御装置の出力のうち
    その出力として最も交直変換装置の進み制御角を前記パ
    ルス発生手段に出力するものである交直変換装置の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、 前記各交直変換装置毎に、それぞれパルス発生手段と、
    極制御手段と、保護手段を有し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統側の母線電圧が設定値以
    下になったとき前記逆変換装置として動作する交直変換
    装置に対して位相進め制御指令を与えるものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、選択回路とからなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御され、かつ前記保護手段
    からの位相進め制御指令を入力したとき最小余裕角設定
    値を出力するものであり、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器の出力のうちその出力として最も交
    直変換装置の進み制御角を前記パルス発生手段に出力す
    るものである交直変換装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、前記順変換装置に接続される交流系
    統の遮断器の遮断指令信号を検出する手段もしくは遮断
    器の遮断後パレット信号を検出する手段を有し、 前記各交直変換装置毎に、それぞれパルス発生手段と、
    極制御手段と、保護手段を有し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統の遮断器の遮断指令信号
    もしくはパレット信号が検出されたとき前記逆変換装置
    として動作する交直変換装置に対して位相進め制御指令
    を与えるものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、位相進め制御回路と、選択回路とか
    らなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記位相進め制御回路は前記保護手段からの位相進め制
    御指令により前記逆変換装置として動作する交直変換装
    置の進み制御角を進めるための信号を出力するものであ
    り、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器と、位相進め制御回路の出力のうち
    その出力として最も交直変換装置の進み制御角を前記パ
    ルス発生手段に出力するものである交直変換装置の制御
    装置。
  4. 【請求項4】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、前記順変換装置に接続される交流系
    統の遮断器の遮断指令信号を検出する手段もしくは遮断
    器の遮断後パレット信号を検出する手段を有し、 前記各交直変換装置毎に、それぞれパルス発生手段と、
    極制御手段と、保護手段を有し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統の遮断器の遮断指令信号
    もしくはパレット信号が検出されたとき前記逆変換装置
    として動作する交直変換装置に対して位相進め制御指令
    を与えるものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、選択回路とからなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御され、かつ前記保護手段
    からの位相進め制御指令を入力したとき最小余裕角設定
    値を出力するものであり、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器の出力のうちその出力として最も交
    直変換装置の進み制御角を前記パルス発生手段に出力す
    るものである交直変換装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、 前記各交直変換装置毎に、それぞれ直流電流低減制御手
    段と、パルス発生手段と、極制御手段と、保護手段を有
    し、 前記直流電流低減制御手段は前記保護手段から直流電流
    低減指令が与えられたとき直流電流を小さくする指令を
    出力するものであり、前記各パルス発生手段は進み制御
    角を入力し前記各交直変換装置を構成している半導体素
    子の制御端子にパルス信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統側の母線電圧が設定値以
    下になったとき前記逆変換装置として動作する交直変換
    装置に対して直流電流低減指令を与えるものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、選択回路とからなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであって、前記直流電流低減制御手段
    から直流電流を小さくする指令が入力されたとき直流電
    流を小さくするものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器のうちその出力として最も交直変換
    装置の進み制御角を前記パルス発生手段に出力するもの
    である交直変換装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、前記順変換装置に接続される前記交
    流系統の遮断器の遮断指令信号を検出する手段もしくは
    パレット信号を検出する手段を有し、 前記各交直変換装置毎に、それぞれ直流電流低減制御手
    段と、パルス発生手段と、極制御手段と、保護手段を有
    し、 前記直流電流低減制御手段は前記保護手段からの直流電
    流低減指令が入力されたとき直流電流を小さくする指令
    を出力するものであり、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統の遮断器の遮断指令信号
    もしくはパレット信号が検出されたとき直流電流低減指
    令を出力するものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、選択回路とからなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであって、前記直流電流低減制御手段
    から直流電流を小さくする指令が入力されたとき直流電
    流を小さくするものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器の出力のうちその出力として最も交
    直変換装置の進み制御角を前記パルス発生手段に出力す
    るものである交直変換装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、 前記各交直変換装置毎に、それぞれ直流電圧低減制御手
    段と、パルス発生手段と、極制御手段と、保護手段を有
    し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統側の母線電圧が設定値以
    下になったとき直流電圧低減指令を出力するものであ
    り、 前記直流電圧低減制御手段は前記保護手段からの直流電
    圧低減指令が入力されたとき直流電圧を小さくする指令
    を出力するものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、選択回路とからなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に流れる直流電圧値と
    直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制御角
    を出力するものであって、前記直流電圧低減制御手段か
    ら直流電圧を小さくする指令が入力されたとき前記直流
    回路に印加される直流電圧を低減するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器の出力のうちその出力として最も交
    直変換装置の進み制御角を前記パルス発生手段に出力す
    るものである交直変換装置の制御装置。
  8. 【請求項8】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、前記順変換装置に接続される交流系
    統の遮断器の遮断指令信号を検出する手段もしくは遮断
    器の遮断後パレット信号を検出する手段を有し、 前記各交直変換装置毎に、それぞれ直流電圧低減制御手
    段と、パルス発生手段と、極制御手段と、保護手段を有
    し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統の遮断器の遮断指令信号
    もしくはパレット信号が検出されたとき直流電圧低減指
    令を出力するものであり、 前記直流電圧低減制御手段は前記保護手段からの直流電
    圧低減指令が入力されたとき直流電圧を小さくする指令
    を出力するものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、選択回路とからなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に流れる直流電圧値と
    直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制御角
    を出力するものであって、前記直流電圧低減制御手段か
    ら直流電圧を小さくする指令が入力されたとき前記直流
    回路に印加される直流電圧を低減するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器の出力のうちその出力として最も交
    直変換装置の進み制御角を前記パルス発生手段に出力す
    るものである交直変換装置の制御装置。
  9. 【請求項9】 順変換装置および逆変換装置として動作
    する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、 前記各交直変換装置毎に、それぞれ直流電流低減制御手
    段と、パルス発生手段と、極制御手段と、保護手段を有
    し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統側の母線電圧が設定値以
    下になったとき前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に対して直流電流低減指令かつ前記逆変換装置とし
    て動作する交直変換装置に対して位相進め制御指令を与
    えるものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、位相進め制御装置と、選択回路とか
    らなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであって、前記直流電流低減制御手段
    から直流電流を小さくする指令が入力されたとき直流電
    流を小さくするものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記位相進め制御装置は前記保護手段からの位相進め制
    御指令により前記逆変換装置として動作する交直変換装
    置の進み制御角を進めるための信号を出力するものであ
    り、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器と、位相進め制御装置の出力のうち
    その出力として最も交直変換装置の進み制御角を前記パ
    ルス発生手段に出力するものである交直変換装置の制御
    装置。
  10. 【請求項10】 順変換装置および逆変換装置として動
    作する交直変換装置の直流側が共通の直流回路に接続さ
    れ、かつ前記交直変換装置の交流側がそれぞれ異なる交
    流系統に接続され、前記順変換装置に接続される交流系
    統の遮断器の遮断指令信号を検出する手段もしくは遮断
    器の遮断後パレット信号を検出する手段を有し、 前記各交直変換装置毎に、それぞれ直流電流低減制御手
    段と、パルス発生手段と、極制御手段と、保護手段を有
    し、 前記各パルス発生手段は進み制御角を入力し前記各交直
    変換装置を構成している半導体素子の制御端子にパルス
    信号を与えるものであり、 前記保護手段は前記順変換装置として動作する交直変換
    装置に接続される前記交流系統の遮断器の遮断指令信号
    もしくはパレット信号が検出された時前記順変換装置と
    して動作する交直変換装置に対して直流電流低減指令か
    つ前記逆変換装置として動作する交直変換装置に対して
    位相進め制御指令を与えるものであり、 前記各極制御手段は定電流制御器と、定電圧制御器と、
    定余裕角制御器と、位相進め制御装置と、選択回路とか
    らなり、 前記定電流制御器は前記直流回路に流れる直流電流と直
    流電流設定値とを比較し両者の差が零となるような制御
    角を出力するものであって、前記直流電流低減制御手段
    から直流電流を小さくする指令が入力されたとき直流電
    流を小さくするものであり、 前記定電圧制御器は前記直流回路に印加される直流電圧
    値と直流電圧基準を比較し両者の差が零となるような制
    御角を出力するものであり、 前記定余裕角制御器は余裕角設定値に前記交直変換装置
    の余裕角が追従するように制御されるものであり、 前記位相進め制御装置は前記保護手段からの位相進め制
    御指令により前記逆変換装置として動作する交直変換装
    置の進み制御角を進めるための信号を出力するものであ
    り、 前記選択回路は前記定電流制御器と、前記定電圧制御器
    と、定余裕角制御器と、位相進め制御装置の出力のうち
    その出力として最も交直変換装置の進み制御角を前記パ
    ルス発生手段に出力するものである交直変換装置の制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012114468A1 (ja) * 2011-02-23 2012-08-30 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置
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