JPH08237925A - 整流子モータ - Google Patents

整流子モータ

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JPH08237925A
JPH08237925A JP4980695A JP4980695A JPH08237925A JP H08237925 A JPH08237925 A JP H08237925A JP 4980695 A JP4980695 A JP 4980695A JP 4980695 A JP4980695 A JP 4980695A JP H08237925 A JPH08237925 A JP H08237925A
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Japan
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commutator motor
commutator
thermostat
motor
preventing means
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JP4980695A
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Genji Kosaka
源二 小坂
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の整流子モータは、コンミュテータ部
の異常なアークによる整流子モータの局部的過熱、カー
ボンブラシ、コンミュテータからの発煙、焼け臭い等の
発生を防止することを目的としている。 【構成】 回転して整流するコンミュテータ31と該コ
ンミュテータ31に給電するカーボンブラシ32とを備
えた整流子モータにおいて、上記カーボンブラシ32と
上記コンミュテータ31と間で生じる異常なアークによ
り惹起される過熱状態を防止する過熱防止手段を備え
る。これによって、整流子モータ内部の過熱を防止でき
るため、整流子モータの安全性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機、電動工具
等に使用する整流子モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の整流子モータ、例えばこの種の整
流子モータを使用した電気掃除機は図15に示すように
構成されるものであり、図15において、1aは本体上
部、1bは本体下部、1cは本体前方を覆う本体前カバ
ーである。そして、2は本体上部1aと本体下部1bと
によって形成される空間に配設され送風用のファンを駆
動する整流子モータ、3は整流子モータ2の吸引側に配
設された集塵室、4は集塵室3に交換可能に取り付けら
れた集塵用の紙袋、5は紙袋4を交換可能に集塵室3に
取り付けるための袋クランプである。
【0003】また、6は本体前カバー1cの前部に形成
された吸込口、7は本体下部1bに配設された一対の車
輪、8は本体上部1c内に配設されたコントロール用の
回路基板、9は本体前カバー1cの上面に配設され紙袋
4内の集塵量を表示するダストメータ、10は回路基板
8に配設され排気の温度の過熱を検出するサーモスタッ
トである。なお、サーモスタット10の動作温度は90
℃で動作するものが用いられている。さらに、11は手
元パイプ、12は手元パイプ11に配設され整流子モー
タ2の吸引力を調整する切換スイッチ、13は手元パイ
プ11に接続されるサクションホース、14は一端がサ
クションホース13に接続され、他端が吸込口6に接続
される本体パイプである。
【0004】上記従来例の整流子モータを制御する電気
回路を図16に基づいて説明する。図16において、ヒ
ューズ組品15とサーモスタット16は交流電源17に
直列に接続されており、ヒューズ組品15とサーモスタ
ット16は電源側に設けられると共に異常時の保護部品
となる。また、位相制御回路18と整流子モータ2と
は、ヒューズ組品15とサーモスタット16とを介して
交流電源17に接続されている。
【0005】そして、切換スイッチ12は位相制御回路
18にコネクタ19,20を介して接続されている。な
お、切換スイッチ12は、ハイパワー用、標準用、弱
用、オフ用の各ポジションから構成されている。
【0006】以下、位相制御回路18の構成を説明する
と、コンデンサC1と抵抗R1とからなる直列接続体が
トライアック21に並列に接続されており、コンデンサ
C3及び抵抗R2がダイアック22にそれぞれ並列に接
続され、コンデンサC4と抵抗R3、抵抗R4によって
補正回路が構成されている。また、電流ヒューズ23は
バイリスタ24と直列に接続され、コンデンサC5及び
抵抗R6はそれぞれバイリスタ24と並列に接続されて
いる。
【0007】そして、位相制御回路18は、コンデンサ
C2の充電をダイアック22で点孤してトライアック2
1の位相を制御することにより、整流子モータ2の駆動
を制御して風量を変化させる。また、コンデンサC2の
充電及び放電は、抵抗R5及び切換スイッチ12の各抵
抗で調整される。
【0008】また、整流子モータ2の構成を図17に基
づき説明すると、25は吸引用のファン、26はファン
25を覆うファンケース、27はファン25の吸引した
空気の流れを整流する整流板、28はファン25に接続
し回転させるアマチュアーである。また、29はフィル
ドコアー、30はフィルドコアー29に巻かれているフ
ィルドコイル、31はコンミュテータ、32はコンミュ
テータ31に給電するカーボンブラシ、33はカーボン
ブラシ32を覆うブラシホルダー、34は整流子モータ
2のフレーム、35は整流子モータに給電するリード線
である。さらに、36はブラシホルダー33を固定する
ブラシホルダー成形材であり、ブラシホルダー成形材3
6は耐熱性のフェノール樹脂にて成形されている。ま
た、ブラシホルダー33に挿入されたカーボンブラシ3
2は、スプリング37によりコンミュテータ31に接し
てアマチュアーコイルに給電して高速回転される。
【0009】そして、正常運転時はカーボンブラシ32
とコンミュテータ31との間のアークが発生しているが
このアークは小さくブラシホルダー33の温度は排気温
度と同じ90℃程度になっている。
【0010】上記構成の電気掃除機において、整流子モ
ータ2を駆動して掃除を開始した場合、集塵室3に溜ま
ったゴミが少なく空気が円滑に吸引されていると、この
吸引されている空気により整流子モータ2は冷却されて
低温に維持されるため、サーモスタット10が動作しな
い。
【0011】これに対して、吸込口6が2〜3分間に亙
って密閉されると整流子モータ2の排気温度が異常に上
昇しサーモスタット10が動作して整流子モータ2の動
作を停止する。なお、サーモスタット16の動作に2〜
3分間の時間を必要としたわけは、紙屑等で吸込口6が
一時的に密閉される頻度が高く、サーモスタット10の
感度を上げると頻度に動作する可能性があるため上記の
ように設定されている。なぜなら、サーモスタット10
が一度動作すると、サーモスタット10が冷却されて動
作可能な状態に復帰するために、30〜60分が必要で
あり、サーモスタット10が頻度に動作すると使用上不
便であるからである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成した
電気掃除機に使用される整流子モータであれば、整流子
モータのアマチュアーのレアショート、断線、コンミュ
テータ不良、振動等が原因となって発生するコンミュテ
ータの異常なアークによるカーボンブラシからの発煙、
コンミュテータ樹脂の焼け等は整流子モータの排気温度
が低い場合でも発生しており、従来のサーモスタットで
は上記したように感度を下げているためこれらの不都合
を検知できないという欠点があった。
【0013】すなわち、整流子モータ巻線(アマチュア
ー)のレアショート、断線、コンミュテータ不良、振動
等で整流状態が悪くなった場合に、カーボンブラシとコ
ンミュテータとの間に異常なアーク(火花大)が発生し
て、ブラシホルダーが局部的に約200℃程度まで過熱
していたが、従来のサーモスタットではこれを検知でき
なかった。
【0014】本発明の整流子モータは、コンミュテータ
部の異常なアークによる整流子モータの局部的過熱、カ
ーボンブラシ、コンミュテータからの発煙、焼け臭い等
の発生を防止することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の整流子モータ
は、上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は
回転して整流するコンミュテータと該コンミュテータに
給電するカーボンブラシとを備えた整流子モータにおい
て、上記カーボンブラシと上記コンミュテータと間で生
じる異常なアークにより惹起される過熱状態を防止する
過熱防止手段を備えてなるものである。
【0016】また、請求項2記載の発明は、上記過熱防
止手段として、サーモスタットを上記整流子モータの内
部に配設してなるものである。そして、請求項3記載の
発明は、上記過熱防止手段として、温度ヒューズを上記
整流子モータの内部に配設してなるものである。
【0017】さらに、請求項4記載の発明は、上記過熱
防止手段として、上記整流子モータの異常なアークを検
出する光導電セルを該整流子モータの内部に配設してな
るものである。さらにまた、請求項5記載の発明は、上
記過熱防止手段としてサーモスタット用い、該サーモス
タットは、一端を上記整流子モータ内に配設されたカー
ボンブラシを覆うブラシホルダー外面に配設してなるも
のである。
【0018】そしてまた、請求項6記載の発明は、上記
過熱防止手段を整流子モータの内部に配設すると共に、
該過熱防止手段を該整流子モータの制御回路に接続し、
過熱によって該制御回路を停止するものである。また、
請求項7記載の発明は、上記過熱防止手段の側面を覆っ
て挟持すると共に、該過熱防止手段を上記ブラシホルダ
ーに当接させる弾性部材にて形成した挟持部材を備えて
なるものである。
【0019】
【作用】本発明の整流子モータは上記構成であるから、
請求項1記載の発明によれば、サーモスタットによって
整流子モータ内部の過熱を防止する。また、請求項2記
載の発明によれば、サーモスタットを上記整流子モータ
の内部に配設したため、整流子モータの異常時に内部の
過熱を素早く検知し整流子モータを停止する。
【0020】そして、請求項3記載の発明によれば、温
度ヒューズを上記整流子モータの内部に配設したため、
整流子モータの異常時に内部の過熱を素早く検知し整流
子モータを停止する。さらに、請求項4記載の発明によ
れば、光導電セルを整流子モータの内部に配設すること
により、整流子モータの異常時に内部の異常なアークを
素早く検知し整流子モータを停止する。
【0021】さらにまた、請求項5記載の発明によれ
ば、サーモスタットは、一端を上記整流子モータ内に配
設されたカーボンブラシを覆うブラシホルダー外面に配
設することにより、整流子モータへの内部の異常による
過熱と、ゴミ等が送風経路に詰ることによる排気の過熱
との双方を検出し整流子モータを停止できる。
【0022】そしてまた、請求項6記載の発明は、整流
子モータの異常時に過熱防止手段が動作して、整流子モ
ータの制御回路を停止しすることにより、整流子モータ
を停止するものである。また、請求項7記載の発明は、
挟持部材が過熱防止手段の側面を覆い、ブラシホルダー
に過熱防止手段を当接させるため、外気の影響を受けに
くく、整流子モータの異常時に過熱を検出し整流子モー
タを停止する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の整流子モータの実施例を電気
掃除機に実施した場合について図1乃至図14を参照し
て詳細に説明する。なお、上記従来例と同一部分は同一
符号を付してその説明は省略する。
【0024】本発明の整流子モータの第1の実施例を用
いた電気掃除機は図2に示すように構成するものであり
図2において、38は本体下1bの整流子モータ2の下
方に配設された回路基板、39は本体上1cの内面上部
に配設されたサーモスタット、40は手元パイプ11に
配設されたダストメータである。
【0025】上記整流子モータ2の断面を図1に示し説
明すると、41はブラシホルダ33に接するようにフレ
ーム34内の基板42にネジ43により取り付けたサー
モスタットである。また、図3に示すように、サーモス
タット41はカーボンブラシ32を介してコンミュテー
タ31に対して直列に接続する。
【0026】そして、サーモスタット41はブラシホル
ダー33に接触させて配設しており、通常運転時はカー
ボンブラシ32とコンミュテータ33との間のアークは
小さいため、ブラシホルダー33の温度はサーモスタッ
ト41の動作温度(160℃)より低くサーモスタット
41はオン状態が継続する。なお、整流子モータ2の異
常時には、カーボンブラシ32とコンミュテータ31と
の間は異常なアークになり、ブラシホルダー33の温度
が上昇して、サーモスタット41はオフ状態になり整流
子モータ2の動作を停止させる。
【0027】本発明の整流子モータの第2の実施例は図
4、5に示すように構成するものであり、図4、図5に
おいて、上記第1の実施例のサーモスタット41に代え
て温度ヒューズ44を用いるものである。なお、温度ヒ
ューズ44の溶解温度は、160℃程度のものを用い
る。
【0028】本発明の整流子モータの第3の実施例は図
6に示すように構成するものであり図6において、45
はフレーム内の基板42にネジ43により取り付けた光
導電セルである。なお、光導電セル45としてはCdS
セル等を用い、照度が10ルクス程度で動作するものを
用いる。そして、カーボンブラシ32とコンミュテータ
31との間がアークが通常の場合には、光導電セル45
は抵抗値が大きくなり通電せず、異常なアークの時は、
照度が10ルクスを越えるため光導電セル45は抵抗が
小さくなり通電する。また、図7に示すように、フィル
ドコア30はカーボンブラシ32を介してアマチュアー
28(コンミュテータ31と接続している)に対して直
列に接続する。
【0029】そして、本発明の整流子モータの第3の実
施例に用いる電気掃除機の回路図は図8に示すように構
成するものであり、図8において光導電セル45はコン
デンサC2に並列に接続してあり、整流子モータ2の通
常運転時には、カーボンブラシ32とコンミュテータ3
1との間にアークが小さく、光導電セル45の抵抗は大
きいため、コンデンサC2は充電しており、ダイアック
22はオンされ、トライアック21は位相制御を行って
いる。
【0030】これに対して、整流子モータ2の異常運転
時には、カーボンブラシ32とコンミュテータ31との
間がアークが大きくなって、光導電セル45が異常なア
ークを検知すると光導電セル45の抵抗は小さくなり、
コンデンサC2は充電されない。したがって、ダイアッ
ク2はオフが継続するため整流子モータ2はオフ状態に
なる。これによって、異常なアークを感知する光導電セ
ルと位相制御回路で瞬時に発煙防止できる。また、図示
しないが異常なアークが消えると直ちに光導電セル45
の抵抗は大きくなり、整流子モータ2に通電するが、こ
のまま放置すると、光導電セル45のオンオフが繰り返
されるため、光導電セル45の動作を一定時間通電を妨
げる回路を設ける必要がある。
【0031】本発明の第4の実施例の電気掃除機は図
9、図10に示すように構成するものであり、図9、図
10において、46は本体下部1bにネジ47によって
取り付けたサーモスタット、48はサーモスタット46
に接続されブラシホルダー成形材36に当接する板バネ
である。
【0032】なお、板バネ48は熱伝導性の良い部材で
あると共に、整流子モータの振動によってサーモスタッ
ト47が誤動作を起こすことを防ぐために、振動吸収作
用も有する部材、たとえばリン青銅板等から形成する。
そして、49は整流子モータ2のファンケース26と本
体下1bとの間に配設される防振ゴムである。また、図
9において回路基板は図示していないが本体上1aの内
部に配設する。さらに、図11に示すように、サーモス
タット46はフィルドコイル30、カーボンブラシ32
を介してコンミュテータ31に対して直列に接続する。
【0033】なお、カーボンブラシ32とコンミュテー
タ31との間が異常なアークになる時は、ブラシホルダ
ー32及びブラシホルダー成形材36も局部的に過熱さ
れるため、ブラシホルダー成形材36の過熱を検知する
ことにより上記異常なアークが検出できる。さらに、サ
ーモスタット47は整流子モータ2内の過熱だけでな
く、ゴミ詰まり等によって排気温度が上昇した場合に
も、動作するように動作温度が通常より高めの120℃
程度のものを用いる。これによって、1つのサーモスタ
ット46で整流子モータ2内の過熱と、ゴミ詰まり等に
よる排気温度の過熱との両方に対応できる。
【0034】すなわち、カーボンブラシ32とコンミュ
テータ31との間が異常なアークの時に、ブラシホルダ
ー32及びブラシホルダー成形材36も局部的に過熱さ
れて、ブラシホルダー成形材36の熱が板バネ48を介
してサーモスタット46に伝導して、サーモスタット4
6の温度が上昇して整流子モータ2への通電をオフす
る。他方、ゴミ詰まり等によって排気温度が上昇した場
合にも、排気通路にサーモスタットが配設しされている
ため、過熱された排気によって、サーモスタットが加熱
されて温度が上昇して整流子モータへの通電をオフす
る。
【0035】上記の第1の実施例、第2の実施例、及
び、第4の実施例においては、サーモスタット41は整
流子モータ2に直列に接続され、整流子モータ2を流れ
る電流と同一の大電流(10A程度)が流れるため、過
熱防止手段(サーモスタット、温度ヒューズ等)の定格
容量を大きくする必要があり、過熱防止手段の形状が大
きくなる。したがって、過熱防止手段の形状が大きいた
め、花火大によってブラシホルダー33か過熱される場
合に、過熱防止手段が動作する感度が不十分となる虞れ
がある。
【0036】これを改善するために、本発明の整流子モ
ータの第5の実施例は図12、図13に示すように構成
するものであり、図12において、34aはフレーム3
4のブラシホルダー33に対向する位置に穿設した矩形
状の開口部、50はサーモスタット41の側面を覆い、
かつ、サーモスタット41をブラシホルダー33に当接
する挟持部材である。また、50aは挟持部材50の一
端をサーモスタット41の側面を取り囲み挟持するべく
屈曲形成する挟持部である。なお、挟持部50aは開口
部34aから整流子モータ2の内部に挿入すると共に、
取付部材50の他端を開口部34a近傍のフレーム34
にネジ43にて取り付ける。なお、51は開口部34a
を介してサーモスタット41に接続するリード線であ
る。さらに、図13の回路図に示すように、サーモスタ
ット41は位相制御回路18内のダイアック22に直列
に接続する構造とする。これによって、サーモスタット
41に流れる電流は、0.3A程度の制御電流定格とな
り、サーモスタット41の小型化が可能となりブラシホ
ルダー33の熱量によりサーモスタット41が迅速に温
度上昇しサーモスタット41の動作感度を素早くでき
る。
【0037】上記構成により、整流子モータの組立の完
成後に、サーモスタット41を取り付ける事ができるた
め、組立工程を大きく変えずにすみ、また、取付部材5
0によりサーモスタット41の周囲を覆うため、ファン
25が送風する排気によっ冷却されてサーモスタット4
1が動作しなくなると言ったことを防ぐことができ、サ
ーモスタット41の動作の信頼性が向上する。
【0038】本発明の整流子モータの第6の実施例は図
14に示すように構成するものであ、り図14におい
て、36aはブラシホルダー成形材36と一体に成形し
サーモスタット41の周囲を覆って挟持する挟持部であ
る。そして、挟持部36aは、弾性を備えブラシホルダ
ー33にサーモスタット41を圧接する。なお、ブラシ
ホルダー成形材36は、耐熱性で弾性を備えた部材であ
るポリブチレンテレフタレート(PBT)や、ガラス入
りのナイロン等を用いる。
【0039】そして、34bは、フレーム34のブラシ
ホルダー33に対向する位置に穿設した孔、51は孔3
4bを介してサーモスタット41に接続するリード線で
ある。また、ブラシホルダー組品にサーモスタット41
を取り付けた後、ブラシホルダー組品をフレーム34の
側面の開口より挿入して、ネジでフレーム34に取り付
ける。ここで、ブラシホルダー組品は、ブラシホルダー
成形材36と、スプリング37と、ブラシホルダー33
と、カーボンブラシ32とから構成するものである。な
お、サーモスタット41は、第5の実施例と同様に位相
制御回路18内のダイアック22に直列に接続する構造
とする。
【0040】第5の実施例と同様にサーモスタット41
の周囲を挟持部36aにて覆うため、サーモスタット4
1はファン25の排気によって冷却されて動作しなくな
ると言ったことを防止でき、信頼性が向上する。なお、
サーモスタット41の代わりに温度ヒューズを用いても
よい。また、上記実施例においては、サーモスタット4
1はブラシホルダー33に直接当接しているが、サーモ
スタット41をブラシホルダー33により密着させるた
めにシリコンゴムのシートを介してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の整流子モータは上記のような構
成であるから、請求項1記載の発明は、過熱検知手段に
て整流子モータ内部の過熱を検知するため、確実に整流
子モータの安全性を向上できる。
【0042】また、請求項2記載の発明によれば、サー
モスタットを上記整流子モータの内部に配設したことに
より、整流子モータの異常時に内部の過熱を素早く検知
し整流子モータを停止するため、整流子モータの安全性
を向上できる。
【0043】そして、請求項3記載の発明は、温度ヒュ
ーズを上記整流子モータの内部に配設したことにより、
整流子モータの異常時に内部の過熱を素早く検知し整流
子モータを停止するため、整流子モータの安全性を向上
できる。
【0044】さらに、請求項4記載の発明は、整流子モ
ータの内部に配設した光導電セルが異常なアークを検知
して整流子モータへの通電を停止するため、整流子モー
タの安全性を向上できる。
【0045】さらにまた、請求項5記載の発明は、サー
モスタットの一端を上記整流子モータ内に配設されたカ
ーボンブラシを覆うブラシホルダーに配設し、整流子モ
ータへの内部の異常による過熱と、整流子モータの外部
の送風経路が詰ることによる排気の過熱との双方を検出
し整流子モータを停止できるため、1つのサーモスタッ
トのみを設けるだけでいいので低コストで、安全性の向
上が図れる。
【0046】そしてまた、請求項6記載の発明は、過熱
防止手段を制御回路に接続したため、過熱防止手段の定
格電流を小さくできるため、過熱防止手段が整流子モー
タの異常を素早く検知し整流子モータを停止することが
でき、整流子モータの安全性を向上できる。
【0047】また、請求項7記載の発明は、過熱防止手
段を挟持部材にてブラシホルダーに当接させることによ
り、過熱防止手段が容易に取り付けられ、周囲の温度に
影響を受けにくく、整流子モータの異常を迅速に検知し
通電を停止することができる。さらに、挟持部材が弾性
を備えているため、過熱防止手段の取り付けが容易であ
ると共に、ブラシホルダーへの当接状態を良好に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整流子モータの第1の実施例を示す説
明図である。
【図2】図1の整流子モータを用いた電気掃除機の一部
破断側断面図である。
【図3】図1の整流子モータの内部の回路図である。
【図4】本発明の整流子モータの第2の実施例を示す説
明図である。
【図5】図4の整流子モータの内部の回路図である。
【図6】本発明の整流子モータの第3の実施例の説明図
である。
【図7】図6の整流子モータの内部の回路図である。
【図8】図6の整流子モータを用いた電気掃除機の回路
図である。
【図9】本発明の整流子モータの第4の実施例を用いた
電気掃除機の一部破断側面図である。
【図10】本発明の整流子モータの第4の実施例の説明
図である。
【図11】図10に示す整流子モータの内部の回路図で
ある。
【図12】本発明の整流子モータの第5の実施例の説明
図である。
【図13】図12の整流子モータを用いた電気掃除機の
回路図である。
【図14】本発明の整流子モータの第6の実施例の説明
図である。
【図15】従来の整流子モータを実施した電気掃除機の
一部破断側面図である。
【図16】図15の電気掃除機の回路図である。
【図17】図15の整流子モータの説明図である。
【符号の説明】
2 整流子モータ 3 集塵室 30 サーモスタット 31 コンミュテータ 32 カーボンブラシ 33 ブラシホルダ 41 サーモスタット 44 温度ヒューズ 45 光導電セル 50 挟持部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転して整流するコンミュテータと該コ
    ンミュテータに給電するカーボンブラシとを備えた整流
    子モータにおいて、 上記カーボンブラシと上記コンミュテータと間で生じる
    異常なアークにより惹起される過熱状態を防止する過熱
    防止手段を備えてなることを特徴とする整流子モータ。
  2. 【請求項2】 上記過熱防止手段として、サーモスタッ
    トを上記整流子モータの内部に配設してなることを特徴
    とする請求項1記載の整流子モータ。
  3. 【請求項3】 上記過熱防止手段として、温度ヒューズ
    を上記整流子モータの内部に配設してなることを特徴と
    する請求項1記載の整流子モータ。
  4. 【請求項4】 上記過熱防止手段として、上記整流子モ
    ータの異常なアークを検出する光導電セルを該整流子モ
    ータの内部に配設してなることを特徴とする請求項1記
    載の整流子モータ。
  5. 【請求項5】 上記過熱防止手段としてサーモスタット
    用い、該サーモスタットは、一端を上記カーボンブラシ
    を覆うブラシホルダー外面に配設してなることを特徴と
    する請求項1記載の整流子モータ。
  6. 【請求項6】 上記過熱防止手段を整流子モータの内部
    に配設すると共に、該過熱防止手段を該整流子モータの
    制御回路に接続し、過熱によって該制御回路を停止する
    ことを特徴とする請求項1記載の整流子モータ。
  7. 【請求項7】 上記過熱防止手段の側面を覆って挟持す
    ると共に、該過熱防止手段を上記ブラシホルダーに当接
    させる弾性部材にて形成した挟持部材を備えてなること
    を特徴とする請求項1記載の整流子モータ。
JP4980695A 1994-12-28 1995-03-09 整流子モータ Pending JPH08237925A (ja)

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JP6-328443 1994-12-28
JP32844394 1994-12-28
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