JPH08236891A - フレキシブル配線板とその製造方法 - Google Patents

フレキシブル配線板とその製造方法

Info

Publication number
JPH08236891A
JPH08236891A JP7041898A JP4189895A JPH08236891A JP H08236891 A JPH08236891 A JP H08236891A JP 7041898 A JP7041898 A JP 7041898A JP 4189895 A JP4189895 A JP 4189895A JP H08236891 A JPH08236891 A JP H08236891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive paste
hole
holes
substrate
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7041898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3279117B2 (ja
Inventor
Atsushi Watanabe
淳 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP04189895A priority Critical patent/JP3279117B2/ja
Publication of JPH08236891A publication Critical patent/JPH08236891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3279117B2 publication Critical patent/JP3279117B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/09Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
    • H05K1/095Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks for polymer thick films, i.e. having a permanent organic polymeric binder
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K3/4038Through-connections; Vertical interconnect access [VIA] connections
    • H05K3/4053Through-connections; Vertical interconnect access [VIA] connections by thick-film techniques
    • H05K3/4069Through-connections; Vertical interconnect access [VIA] connections by thick-film techniques for via connections in organic insulating substrates

Landscapes

  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチングなどの工程を使用せず、高い生産
効率で、かつ剥離などにより配線パターンの破壊が生じ
ることのないフレキシブル配線板とその製造方法。 【構成】 基板2の表裏面2a,2bに導電性ペースト
にて配線パターン6,10を印刷するのみで、スルーホ
ール用貫通孔4内に導電性ペーストが流入して配線が形
成され、両配線パターン6,10をスルーホール14に
て接続することができるので、製造工程が大きく短縮化
される。両配線パターン6,10とその接続は印刷のみ
で済むことから単に製造工程が短縮された以上のコスト
低減となる。配線パターン6,10とスルーホール14
内の配線が、共に同一の導電性ペーストであり、同一の
材質のものの接着であるので、配線パターン6,10と
スルーホール内の配線との接着部分が剥離により破壊さ
れることは無くなり、耐久性の高いフレキシブル配線板
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板の両面に設けられ
た配線パターンおよびその配線パターン同士を電気的に
接続するスルーホールを備えたフレキシブル配線板およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面配線板を作成する場合の一つ
の方法として、回路を片面ずつ形成した後、スルーホー
ルを形成して両面の回路を接続する方法がある。銅箔エ
ッチング基板では、例えば図9(a)に示すように、両
面銅箔の基板にスルーホール用貫通孔を形成し(10
0)、表面と裏面とにそれぞれレジスト印刷して(11
0,120)、両面の配線パターンをエッチングで形成
した(130)後、スルーホール用貫通孔だけを銅メッ
キするためのレジストを印刷し(140)、銅メッキ
(150)して両面配線板を形成し、更に必要に応じて
オーバーコート印刷を実行していた(160)。
【0003】この他、図9(b)に示すごとく銅メッキ
(150)の代りに、スルーホール用貫通孔内に銀ペー
ストを埋め込んで乾燥させている(150a)ものもあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9(a)の
ような製造方法では、エッチングや銅メッキ工程が存在
し、劇薬を用いるので、安全衛生上や生産効率上、好ま
しくない。また、図9(b)のような製造方法でも、や
はりエッチング工程が存在することから、同様な理由に
より安全衛生上や生産効率上、好ましくない。
【0005】更に、図9(b)のものは、スルーホール
周辺に銀ペーストと銅箔パターンとの接着部分が形成さ
れるが、銀ペーストは有機物である樹脂中に銀粒子が分
散しているもので、軟質な材料である。一方、銅箔パタ
ーンは金属銅であり、無機物であって硬質な材料であ
る。
【0006】したがって、その間の接着性、更に接着の
耐久性が十分でなく、特に用途がフレキシブル配線板で
ある場合には、使用時に折れ曲りが繰り返されると、銀
ペーストの乾燥体と銅箔との間で剥離を生じてしまう場
合があった。上述した以外の製造方法として、特開昭5
8−40895号に開示されている技術では、図9
(b)のエッチングの後に、銅箔からなるスルーホール
ランド部分から貫通孔内部にかけて、銅ペーストをそれ
ぞれ表側と裏側とから塗布乾燥し、その後、半田ペース
トを塗布し半田リフローすることによりスルーホール接
続を行っている。したがって、銅箔と、樹脂の含まれた
銅ペーストとの接着部分を介して、基板の両面間が導通
状態になっていることにはかわりはなく、これをフレキ
シブル配線板に適用した場合には、やはり、銅箔と銅ペ
ーストとの間の剥離の問題が生じた。
【0007】本発明は、エッチングなどの工程を使用せ
ず、高い生産効率で、かつ剥離などにより配線パターン
の破壊が生じることのないフレキシブル配線板とその製
造方法の実現を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
両面に設けられた配線パターンおよびその配線パターン
同士を電気的に接続するスルーホールを備えたフレキシ
ブル配線板であって、上記配線パターンおよび上記スル
ーホール内の配線が、導電性ペーストを印刷してなるこ
とを特徴とするフレキシブル配線板である。
【0009】請求項2記載の発明は、上記スルーホール
用貫通孔の開口部が、テーパー状である請求項1記載の
フレキシブル配線板である。請求項3記載の発明は、両
面に設けられた配線パターンおよびその配線パターン同
士を電気的に接続するスルーホールを備えたフレキシブ
ル配線板の製造方法であって、スルーホール用貫通孔を
設けた基板の一面側に、流下性を有する導電性ペースト
にて配線パターンを印刷し、該導電性ペーストを上記貫
通孔内に流下させ、次に、上記基板の他面側に、導電性
ペーストにて配線パターンを印刷し、該導電性ペースト
を上記貫通孔内に流下させて、上記一面側から流下して
いる上記導電性ペーストに到達させるフレキシブル配線
板の製造方法である。
【0010】請求項4記載の発明は、両面に設けられた
配線パターンおよびその配線パターン同士を電気的に接
続するスルーホールを備えたフレキシブル配線板の製造
方法であって、スルーホール用貫通孔を設けた基板の一
面側に、導電性ペーストにて配線パターンを印刷しつ
つ、または印刷した後に、上記基板の他面側から上記貫
通孔内の空気を吸引することにより、上記導電性ペース
トを上記貫通孔内に導入し、次に、上記基板の他面側
に、導電性ペーストにて配線パターンを印刷しつつ、ま
たは印刷した後に、上記基板の一面側から上記貫通孔内
の空気を吸引することにより、上記導電性ペーストを上
記貫通孔内に導入して、上記一面側から導入している上
記導電性ペーストに到達させるフレキシブル配線板の製
造方法である。
【0011】請求項5記載の発明は、両面に設けられた
配線パターンおよびその配線パターン同士を電気的に接
続するスルーホールを備えたフレキシブル配線板の製造
方法であって、スルーホール用貫通孔を設けた基板の一
面側に、流下性を有する導電性ペーストにて配線パター
ンを印刷し、該導電性ペーストを上記貫通孔内に流下さ
せ、次に、上記基板の他面側に、上記貫通孔の開口部を
覆って導電性ペーストの塊を配置し、更に、導電性ペー
ストにて配線パターンを印刷し、この印刷により上記導
電性ペーストの塊を上記貫通孔内に押し込んで、上記一
面側から流下している上記導電性ペーストに到達させる
フレキシブル配線板の製造方法である。
【0012】請求項6記載の発明は、両面に設けられた
配線パターンおよびその配線パターン同士を電気的に接
続するスルーホールを備えたフレキシブル配線板の製造
方法であって、スルーホール用貫通孔を設けた基板の一
面側に、該貫通孔の開口部を覆って導電性ペーストの塊
を配置し、更に、導電性ペーストにて配線パターンを印
刷し、この印刷により上記導電性ペーストの塊を上記貫
通孔内に押し込み、次に、上記基板の他面側に流下性を
有する導電性ペーストにて配線パターンを印刷し、流下
により上記一面側から押し込まれている上記導電性ペー
ストに到達させるフレキシブル配線板の製造方法であ
る。
【0013】請求項7記載の発明は、両面に設けられた
配線パターンおよびその配線パターン同士を電気的に接
続するスルーホールを備えたフレキシブル配線板の製造
方法であって、スルーホール用貫通孔を設けた第1基板
の一面側に、表面に導電性ペーストにて形成された配線
パターンを有する第2基板を、その表面側で接着し、次
に、上記貫通孔内にノズルを挿入し、そのノズルから導
電性ペーストを吐出して上記貫通孔の奥にある上記第2
基板表面の配線パターンに接触するように、上記貫通孔
を導電性ペーストにて充填し、次に、上記第1基板の他
面側に導電性ペーストにて、上記貫通孔内の導電性ペー
ストに接続する配線パターンを印刷するフレキシブル配
線板の製造方法である。
【0014】請求項8記載の発明は、両面に設けられた
配線パターンおよびその配線パターン同士を電気的に接
続するスルーホールを備えたフレキシブル配線板の製造
方法であって、スルーホール用貫通孔を設けた第1基板
の一面側に、表面に開口する空気抜き通路と表面に導電
性ペーストにて形成された配線パターンとを有する第2
基板を、その表面側で接着し、次に、上記貫通孔の他面
側の開口部に導電性ペーストの塊を配置し、上記第1基
板の他面側に導電性ペーストにて配線パターンを印刷
し、この印刷により上記導電性ペーストの塊を上記貫通
孔内に押し込むことにより、第2基板上の配線パターン
に到達させるフレキシブル配線板の製造方法である。
【0015】請求項9記載の発明は、上記貫通孔の開口
部が、テーパー状である請求項3〜8のいずれか記載の
フレキシブル配線板の製造方法である。請求項10記載
の発明は、上記フレキシブル配線板がICカード用であ
る請求項3〜9のいずれか記載のフレキシブル配線板の
製造方法である。
【0016】請求項11記載の発明は、ICカード用で
ある請求項1または2記載のフレキシブル配線板であ
る。
【0017】
【作用及び発明の効果】請求項1記載のフレキシブル配
線板は、上記配線パターンおよび上記スルーホール内の
配線が、導電性ペーストを印刷してなるものである。し
たがって、配線パターンとスルーホール内の配線が、共
に導電性ペーストであることにより、両導電性ペースト
がまったく同一の導電性ペーストならば、同一の材質の
ものの接着であるので、配線パターンとスルーホール内
の配線との接着部分が剥離により破壊されることはまず
無い。また、導電性ペーストがまったく同一でなくて
も、導電性ペーストは近似の物性が要求されており、通
常材質も近似なものとなることから、やはり、配線パタ
ーンとスルーホール内の配線との接着部分が剥離により
破壊されることはほとんど無い。
【0018】したがって、フレキシブル配線板に適用し
ても接着剥離を生じ難く、耐久性の高いフレキシブル配
線板を提供できる。更に、エッチングの工程が省略でき
るため、劇薬を用いず印刷機で印刷すれば良いことか
ら、安全衛生上や生産効率上も問題がない。特に、エッ
チングするためには、レジスト印刷が繰り返されること
から、本発明では、それが全て省略できるので、生産性
の向上が著しい。また、ほとんど印刷のみで配線パター
ンの形成ができるので、工程短縮以上の生産性向上の効
果がある。
【0019】尚、スルーホール用貫通孔の開口部が、テ
ーパー状であっても良い。テーパー状とすることによ
り、開口部の角が鈍角となり、フレキシブル配線板が屈
曲しても、開口部の角にある導電性ペーストの乾燥体
に、大きな破壊力が作用し難く、乾燥体に破断やひび割
れが生じ難い。
【0020】また、両面に設けられた配線パターンおよ
びその配線パターン同士を電気的に接続するスルーホー
ルを備えたフレキシブル配線板の製造方法としては、ス
ルーホール用貫通孔を設けた基板の一面側に、流下性を
有する導電性ペーストにて配線パターンを印刷し、該導
電性ペーストを上記貫通孔内に流下させ、次に、上記基
板の他面側に、導電性ペーストにて配線パターンを印刷
し、該導電性ペーストを上記貫通孔内に流下させて、上
記一面側から流下している上記導電性ペーストに到達さ
せる方法によっても良い。
【0021】この方法によれば、基板の両面にそれぞ
れ、導電性ペーストにて配線パターンを印刷するのみ
で、導電性ペーストの流下性により自然にスルーホール
用貫通孔内に導電性ペーストが流入して配線が形成され
るので、製造方法が容易である。このように印刷後にあ
る程度の流下を示す導電性ペーストは、配合されている
導電性物質、樹脂、溶剤、可塑剤あるいは添加剤といっ
た成分の配合量を変更するのみで、容易に所望の流下性
を有する導電性ペーストを調製することができる。
【0022】例えば、通常用いられている導電性ペース
トに流下性がほとんどなかったり、不足している場合に
は、その導電性ペーストに溶剤や可塑剤等を添加あるい
は増加したり、あるいは樹脂や添加剤の量を減少したり
除去したりして、必要な流下性の導電性ペーストを調製
することができる。
【0023】このことは、印刷現場でも可能であり、流
下性が不足ならば、溶剤や可塑剤等を導電性ペーストに
追加すれば良いし、逆に流下性が過多ならば、送風によ
り導電性ペーストから溶剤を蒸発させて除去したり、あ
るいは、樹脂や添加剤を追加して増粘させることによ
り、流下性を調節すれば良い。
【0024】また、他のフレキシブル配線板の製造方法
としては、スルーホール用貫通孔を設けた基板の一面側
に、導電性ペーストにて配線パターンを印刷しつつ、ま
たは印刷した後に、上記基板の他面側から上記貫通孔内
の空気を吸引することにより、上記導電性ペーストを上
記貫通孔内に導入し、次に、上記基板の他面側に、導電
性ペーストにて配線パターンを印刷しつつ、または印刷
した後に、上記基板の一面側から上記貫通孔内の空気を
吸引することにより、上記導電性ペーストを上記貫通孔
内に導入して、上記一面側から導入している上記導電性
ペーストに到達させる方法でも良い。
【0025】このように、吸引により強制的に導電性ペ
ーストが貫通孔内に導入されるので、例え、流下性のほ
とんどない導電性ペーストであっても、一層確実に貫通
孔内で両面の導電性ペーストを接続させることができ
る。あるいは流下性は十分あるが、貫通孔の開口部で表
面張力のために皮膜を形成し、貫通孔の内部に流下しな
い場合にも、その皮膜を破壊して、導電性ペーストの流
下を促し、確実に貫通孔内で両面の導電性ペーストを接
続させることができる。
【0026】また他のフレキシブル配線板の製造方法と
しては、スルーホール用貫通孔を設けた基板の一面側
に、流下性を有する導電性ペーストにて配線パターンを
印刷し、該導電性ペーストを上記貫通孔内に流下させ、
次に、上記基板の他面側に、上記貫通孔の開口部を覆っ
て導電性ペーストの塊を配置し、更に、導電性ペースト
にて配線パターンを印刷し、この印刷により上記導電性
ペーストの塊を上記貫通孔内に押し込んで、上記一面側
から流下している上記導電性ペーストに到達させる方法
でも良い。
【0027】このように、印刷時の押圧力により強制的
に導電性ペーストを貫通孔に押し入れても良い。特に他
面側に印刷する導電性ペーストが流下性のほとんどない
導電性ペーストであっても、一層確実に貫通孔内で両面
の導電性ペーストを接続させることができる。
【0028】また他のフレキシブル配線板の製造方法と
しては、上述の場合とは逆に、スルーホール用貫通孔を
設けた基板の一面側に、該貫通孔の開口部を覆って導電
性ペーストの塊を配置し、更に、導電性ペーストにて配
線パターンを印刷し、この印刷により上記導電性ペース
トの塊を上記貫通孔内に押し込み、次に、上記基板の他
面側に流下性を有する導電性ペーストにて配線パターン
を印刷し、流下により上記一面側から押し込まれている
上記導電性ペーストに到達させる方法でも良い。
【0029】一面側に印刷する導電性ペーストが流下性
のほとんどない導電性ペーストであっても、一層確実に
貫通孔内で両面の導電性ペーストを接続させることがで
きる。また他のフレキシブル配線板の製造方法として
は、スルーホール用貫通孔を設けた第1基板の一面側
に、表面に導電性ペーストにて形成された配線パターン
を有する第2基板を、その表面側で接着し、次に、上記
貫通孔内にノズルを挿入し、そのノズルから導電性ペー
ストを吐出して上記貫通孔の奥にある上記第2基板表面
の配線パターンに接触するように、上記貫通孔を導電性
ペーストにて充填し、次に、上記第1基板の他面側に導
電性ペーストにて、上記貫通孔内の導電性ペーストに接
続する配線パターンを印刷する方法としても良い。
【0030】この場合は、2枚の基板を接着して1枚の
フレキシブル配線板としているが、一方が第2基板にて
閉塞された第1基板の貫通孔には、ノズルを挿入して、
その奥の第2基板の表面の配線パターンに確実に導電性
ペーストを接触させることができるので、導電性ペース
トが流下性のほとんどない導電性ペーストであっても、
一層確実に貫通孔内で第1基板の両面の導電性ペースト
からなる配線パターンを接続させることができる。
【0031】また他のフレキシブル配線板の製造方法と
しては、スルーホール用貫通孔を設けた第1基板の一面
側に、表面に開口する空気抜き通路と表面に導電性ペー
ストにて形成された配線パターンとを有する第2基板
を、その表面側で接着し、次に、上記貫通孔の他面側の
開口部に導電性ペーストの塊を配置し、上記第1基板の
他面側に導電性ペーストにて配線パターンを印刷し、こ
の印刷により上記導電性ペーストの塊を上記貫通孔内に
押し込むことにより、第2基板上の配線パターンに到達
させる方法でも良い。
【0032】一方が第2基板にて閉塞された第1基板の
貫通孔内の空気は、第2基板の空気抜き通路から逃すこ
とができるので、貫通孔の開口部に導電性ペーストの塊
を配置して、印刷の際に導電性ペーストの塊を貫通孔内
に押し込むことができる。したがって、貫通孔の奥の第
2基板の表面の配線パターンに確実に導電性ペーストを
接触させることができるので、導電性ペーストが流下性
のほとんどない導電性ペーストであっても、一層確実に
貫通孔内で第1基板の両面の導電性ペーストからなる配
線パターンを接続させることができる。
【0033】尚、貫通孔の開口部が、テーパー状として
も良い。テーパー状とすると、漏斗的な作用が生じるこ
とにより、導電性ペーストの流下においても、流下する
導電性ペーストの量が多くなるので流下量が確保され、
また、導電性ペーストの塊の押し込み時においても、押
し込まれる導電性ペーストの量が確保され、確実に貫通
孔内部に、導電性ペーストが入り込む。
【0034】上記フレキシブル配線板はICカード用と
して有用である。ICカードとして使用される場合に
は、屈曲されることが多いので、上記フレキシブル配線
板は剥離を生じ難いことから特に有用である。
【0035】
【実施例】
[実施例1]図1はフレキシブル配線板の製造工程説明
図である。図1(1)に示すごとく、まず、基板2が用
意される。基板2としては、フレキシブルであり基板と
して用いることができるものであれば、いかなる素材で
も良いが、ここでは、厚さが100μm前後〜250μ
m前後のPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィ
ルムを用いる。尚、フレキシブルな基板の素材として
は、PET以外に、例えば、PPS(ポリフェニレンサ
ルファイド)、ポリイミド、PETとPPSとの複合シ
ート、ガラエポ基板、BTレジン材等が用いられる。他
の実施例についても基板の素材の種類については同様で
ある。
【0036】図1(2)に示すごとく、次に、スルーホ
ール用貫通孔4(例えば直径2mm前後)をパンチング
またはドリル等で開ける。図1(3)に示すごとく、こ
のスルーホール用貫通孔4を設けた基板2の表面2a側
に、流下性を有する導電性ペーストにて配線パターン6
を印刷する。尚、スルーホール用貫通孔4の上にも印刷
はなされる。この印刷は、例えばスクリーン印刷やメタ
ルマスク印刷等の配線パターンの印刷に採用される印刷
方法が使用される。
【0037】印刷される導電性ペーストは、ここでは銀
ペーストを用いている。銀ペーストは銀粒子を印刷塗料
中に分散させたものであり、印刷後加熱することにより
乾燥(化学反応による固化も含む)し導電性を有する印
刷パターンを形成する塗料である。このような、導電性
ペーストとしては、銀ペースト以外に、銅粒子を含有す
る銅ペースト、銅粒子と銀粒子とを含有する銅/銀ペー
スト、銀粒子とカーボン粒子とを含有する銀/カーボン
ペースト等が挙げられる。他の実施例についても導電性
ペーストの種類については同様のものが用いられる。
【0038】図1(4)に示すごとく、導電性ペースト
は、その流下性が、導電性ペーストの成分の配合割合等
により調節されているので、導電性ペーストを印刷する
と、直ちに、スルーホール用貫通孔4の内壁面4aを流
下する。この流下は、遅くとも、この直後の加熱による
乾燥処理中に停止し、導電性ペーストの先端8は、ほぼ
スルーホール用貫通孔4の中央付近を過ぎた位置で停止
する。
【0039】図1(5)に示すごとく、次に、基板2を
上下逆にして、裏面2b側を上にして、(3)と同じよ
うに、流下性を有する導電性ペーストにて配線パターン
10を印刷する。図1(6)に示すごとく、導電性ペー
ストは、直ちに、スルーホール用貫通孔4の内壁面4a
を流下し、導電性ペーストの先端12は、表面2a側か
らの導電性ペーストの先端8に接触し、導電性ペースト
同士はわずかに重なり合う。この状態で乾燥処理がなさ
れることにより、基板2の表面2a側の導電性ペースト
と裏面2b側の導電性ペーストとが、スルーホール用貫
通孔4内で電気的に接続された状態が固定される。
【0040】これらの工程により、スルーホール14が
完成する。このことにより、配線パターン6,10およ
びスルーホール14内の配線部分が、導電性ペーストを
印刷して乾燥させてなるフレキシブル配線板16が完成
する。本実施例は、基板2の表裏面2a,2bにそれぞ
れ、導電性ペーストにて配線パターン6,10を印刷す
るのみで、導電性ペーストの性質により自然にスルーホ
ール用貫通孔4内に導電性ペーストが流入して配線が形
成され、表裏面2a,2bの配線パターン6,10をス
ルーホール14にて接続することができるので、製造工
程が大きく短縮化される。
【0041】また、両面の配線パターン6,10とその
接続は、印刷のみで済むことから、単に製造工程が短縮
された以上のコスト低減となる。また、配線パターン
6,10とスルーホール14内の配線が、共に同一の導
電性ペーストであり、同一の材質のものの接着であるの
で、配線パターン6,10とスルーホール内の配線との
接着部分が剥離により破壊されることは無くなる。した
がって、完成したフレキシブル配線板16は断線となる
ような剥離を生じ難く、耐久性の高いフレキシブル配線
板となる。
【0042】[実施例2]本実施例は、上記実施例1の
図1(3)において、導電性ペーストの表面張力等の性
質上、配線パターン6を印刷した際に、図2(1)に示
すごとく、スルーホール用貫通孔4の開口部4bを覆っ
て、皮膜を形成してしまう場合がある。このような状態
になると、導電性ペーストはスルーホール用貫通孔4の
内壁面4aを流下し難くなる。
【0043】本実施例では、このような皮膜を形成する
ような導電性ペーストを用いた場合に、実施される方法
であり、図1の(3)の工程の後に、図2(1)に示す
ごとく、基板2を吸引台20上に、スルーホール用貫通
孔4と吸引台20の吸引孔22とを位置合わせして載置
する。吸引台20の下部は負圧であることにより、吸引
孔22を介してスルーホール用貫通孔4内から空気を排
出する。このことにより、外部の大気圧により開口部4
bを覆っている導電性ペースト6aが破られ、その導電
性ペーストがスルーホール用貫通孔4に導入され、内壁
面4aに付着する。したがって図1(4)と同じ状態と
なる。
【0044】次に図1(5)のごとく、配線パターン1
0を印刷した場合も、図2(2)に示すごとく、スルー
ホール用貫通孔4の開口部4bを覆って、導電性ペース
ト10aが皮膜を形成してしまい、導電性ペースト10
aはスルーホール用貫通孔4の内壁面4aを流下し難く
なる。
【0045】したがって図1(5)の工程の後に、図2
(2)に示すごとく、配線パターン6を下にして、基板
2を吸引台20上に、スルーホール用貫通孔4と吸引孔
22とを位置合わせして載置する。このことにより、吸
引孔22を介してスルーホール用貫通孔4内から空気を
排出し、外部の大気圧により開口部4bを覆っている導
電性ペースト10aが破られ、スルーホール用貫通孔4
に導入され、内壁面4aに付着し、表面2a側の配線パ
ターン6の流下した導電性ペーストの先端8と接触す
る。したがって図1(6)と同じ状態となる。以後の工
程は、実施例1と同じである。
【0046】このように、吸引により強制的に導電性ペ
ーストがスルーホール用貫通孔4内に導入されるので、
皮膜を形成したり、流下性のほとんどない導電性ペース
トであっても、一層確実にスルーホール用貫通孔4内で
表裏面2a,2bの配線パターン6,10を接続させる
ことができる。他の効果は実施例1と同じである。
【0047】尚、このような吸引工程は、実施例1のご
とく、スルーホール用貫通孔4の開口部4bを、導電性
ペーストが覆わずに流下性を示す場合でも用いて良く、
この場合には、スルーホール用貫通孔4内への導電性ペ
ーストの流下を一層促進する作用がある。
【0048】[実施例3]まず、図3(4)に示す工程
までは、実施例1または実施例2と同じである。そして
配線パターン6を乾燥させた後、図3(5)に示す工程
にて、基板2の裏面2bにおいて、ディスペンサ等のノ
ズルから、スルーホール用貫通孔4の開口部4bを覆う
ように導電性ペーストを吐出し、導電性ペーストの塊2
6を配置する。
【0049】次に図3(6)の工程で、導電性ペースト
の塊26を乾燥前の状態で、裏面2bに配線パターン1
0を印刷する。この印刷により、導電性ペーストの塊2
6はスルーホール用貫通孔4内に押し込まれる。このこ
とにより、導電性ペーストは、表面2a側から流下して
いる導電性ペーストの先端8に到達する。これを乾燥さ
せる。
【0050】このように、印刷時の押圧力により強制的
に導電性ペーストの塊26をスルーホール用貫通孔4に
押し入れているので、特に裏面2b側に印刷する導電性
ペーストが流下性のほとんどない導電性ペーストであっ
ても、一層確実にスルーホール用貫通孔4内で表裏面2
a,2bの配線パターン6,10を接続させることがで
きる。このため、例えば800μm程度の厚みを有する
基板を用いても、容易にスルーホールが形成できる。
【0051】また、上述した工程の順序とは逆に、表面
2a側に導電性ペーストの塊26を配置し、その上から
印刷することにより、導電性ペーストの塊26をスルー
ホール用貫通孔4内に導入して乾燥し、次に裏面2b側
に導電性ペーストを印刷して、スルーホール用貫通孔4
の内壁面4aを流下させて、表面2a側からの導電性ペ
ーストの塊26の先端に、到達させる工程でも良い。
【0052】本実施例は、ディスペンサ等を用いて導電
性ペーストの塊26の配置を実行しているのみであるこ
とから、従来に比較して十分に工程の短縮化は行われて
いる。他の効果は実施例1と同じである。 [実施例4]本実施例は、図4に示すごとく、実施例3
のスルーホール用貫通孔4に、テーパー部4cを設けた
ものである。すなわち、図4(2)の基板2の孔開け工
程に次いで、図4(3)に示すごとく、基板2のスルー
ホール用貫通孔4の内、表裏面2a,2bの両方の開口
部4bにテーパー部4cを設けたものである。
【0053】したがって、表面2aに導電性ペーストに
て配線パターン6を印刷すると、導電性ペーストはテー
パー部4cに沿って流下する。これを乾燥させた後、図
4(5)に示す工程にて、基板2の裏面2bにおいて、
ディスペンサ等により、スルーホール用貫通孔4のテー
パー部4cを覆うようにあるいはテーパー部4cに注入
するように吐出し、導電性ペーストの塊26を配置す
る。
【0054】次に図4(6)の工程で、導電性ペースト
の塊26を乾燥前の状態で、裏面2bに配線パターン1
0を印刷する。この印刷により、導電性ペーストの塊2
6は、テーパー部4cからスルーホール用貫通孔4内に
押し込まれる。このことにより、導電性ペーストは、表
面2a側から流下している導電性ペーストの先端8に到
達する。これを乾燥させる。
【0055】本実施例は、このように構成されているた
め、実施例3と同様な効果を有するとともに、テーパー
部4cが漏斗の役割を果たして、印刷時の圧力により導
電性ペーストの塊26が、スルーホール用貫通孔4の内
奥に入り易くなっている。したがって、より一層確実に
スルーホール用貫通孔4内で表裏面2a,2bの配線パ
ターン6,10を接続させることができる。
【0056】また、導電性ペーストの塊26を用いな
い、実施例1のような表面2aの配線パターン6の印刷
においても、テーパー部4cを設ければ、導電性ペース
トが、印刷時あるいはその後にテーパー部4cの斜面に
より、テーパー部4cの中心部に誘導されるので、より
一層確実にスルーホール用貫通孔4内で表裏面2a,2
bの配線パターン6,10を接続させることができる。
【0057】勿論、上述した工程の順序とは逆に、表面
2a側に導電性ペーストの塊26を配置し、その上から
印刷することにより、導電性ペーストの塊26をスルー
ホール用貫通孔4内に導入し、乾燥後、裏面2b側に導
電性ペーストを印刷して、スルーホール用貫通孔4の内
壁面4aを流下させて、表面2a側からの導電性ペース
トの塊26の先端に、到達させる工程でも良い。
【0058】また、スルーホール用貫通孔4の開口部4
bが、テーパー部4cを形成していることにより、開口
部4bの角が鈍角となり、製造されたフレキシブル配線
板が屈曲しても、開口部4bの角にある導電性ペースト
の乾燥体に、大きな破壊力が作用し難く、開口部4bの
角の導電性ペースト乾燥体に破断やひび割れが生じ難
い。
【0059】[実施例5]図5に実施例5の工程を示
す。(3)までは、実施例4(図4)と同じである。た
だしスルーホール用貫通孔4には、表面2a側のみテー
パー部4cが設けられている点が異なる。
【0060】次に、図5(4)に示すごとく、基板2の
裏面2b側に、接着剤が塗布されて接着剤層30が形成
される。次に図5(5)に示すごとく、第2基板40が
接着剤層30にて基板2の裏面2b側に貼着され、一体
とされる。第2基板40には、既に、図6(1)に示す
ごとく、導電性ペーストにて配線パターン42が形成さ
れている。また基板2のスルーホール用貫通孔4に対応
する位置には、第2基板40と配線パターン42とを貫
通して、空気抜き通路44が形成されている。この第2
基板40の表面40a側を、図6(2)に示すごとく、
基板2の裏面2b側に存在する接着剤層30に接着させ
て、一体とされる。
【0061】次に、図5(6)に示すごとく、表面2a
側にあるスルーホール用貫通孔4のテーパー部4cに導
電性ペーストの塊52を吐出ノズル等にて吐出して配置
する。次に図5(7)に示すごとく、基板2の表面2a
側に導電性ペーストにて配線パターン54を印刷する。
この印刷により導電性ペーストの塊52をスルーホール
用貫通孔4内に押し込み、表面2a側およびスルーホー
ル用貫通孔4内の導電性ペーストを乾燥させる。
【0062】一方が第2基板40にて閉塞されたスルー
ホール用貫通孔4内の空気は、第2基板40の空気抜き
通路44から第2基板40の裏面40b側へ逃すことが
できるので、スルーホール用貫通孔4の開口部4bにあ
るテーパー部4cに導電性ペーストの塊52を配置し
て、印刷の際に導電性ペーストの塊52をスルーホール
用貫通孔4内に押し込むことができる。したがって、ス
ルーホール用貫通孔4の奥の第2基板40の表面の配線
パターン42に、基板2側から確実に導電性ペーストを
接触させることができるので、導電性ペーストが流下性
のほとんどない導電性ペーストであっても、一層確実に
スルーホール用貫通孔4内の導電性ペーストにて配線パ
ターン54と配線パターン42とを接続させることがで
きる。他の効果は、実施例4と同じである。
【0063】[実施例6]上記実施例5の図5(6),
(7)の代りに、図7に示すごとくの処理を実行しても
良い。この実施例6では第2基板40に空気抜き通路4
4は存在しない。このため図7(1)に示すごとく、ス
ルーホール用貫通孔4内にノズル60を挿入し、そのノ
ズル60から導電性ペースト62を吐出してスルーホー
ル用貫通孔4の奥にある第2基板40の表面40aの配
線パターン42に導電性ペースト62が接触するよう
に、スルーホール用貫通孔4を導電性ペースト62にて
充填する。充填完了した状態は図7(2)に示すごとく
である。
【0064】次に、基板2の表面2a側に流下性のある
導電性ペーストにて配線パターン54を印刷すれば、導
電性ペーストはテーパー部4cを流下して図8(a)に
示すごとく、導電性ペースト62と接続する。したがっ
てこれを乾燥すれば基板2の表面2a側の配線パターン
54と裏面2b側に接着されている第2基板40上の配
線パターン42とが接続される。
【0065】この場合は、2枚の基板2,40を接着し
て1枚のフレキシブル配線板としていることにより、ス
ルーホール用貫通孔4は一方が第2基板40にて閉塞さ
れているが、ノズル60を挿入して、その奥の第2基板
40の表面40aの配線パターン42に確実に導電性ペ
ースト62を接触させることができ、確実にスルーホー
ル用貫通孔4内で基板2の両面に存在する配線パターン
54,42同士を導電性ペーストで接続することができ
る。
【0066】尚、スルーホール用貫通孔4の開口部4b
にテーパー部4cが設けられていることにより、配線パ
ターン54を印刷した際の導電性ペーストの流下におい
ても、流下する導電性ペーストの量が多くなるので、流
下量が確保され、確実にスルーホール用貫通孔4内部
の、ノズル60で注入された導電性ペースト62に接触
することができる。他の効果については、実施例1と同
じである。
【0067】ノズル60にて注入する導電性ペースト6
2の量を、ほぼスルーホール用貫通孔4の容積と同じ量
とすれば、図8(b)に示すごとく、配線パターン54
の印刷の際の導電性ペーストの流下はほとんどなくて
も、導電性ペースト62と接触できる。
【0068】またノズル60にて注入された導電性ペー
スト62がスルーホール用貫通孔4の容積よりも多すぎ
た場合に、図8(b)に破線で示すごとく、余分な導電
性ペースト62が、配線パターン54の印刷時の押圧力
にて排出されるように、実施例5の場合と同じように、
空気抜き通路44を設けても良い。
【0069】[その他]実施例3,4,5において、導
電性ペーストの塊26,52に対しても吸引にてスルー
ホール用貫通孔4内に導入しても良い。また上記各実施
例において、導電性ペーストを吸引する場合、必要に応
じて両面とも吸引しても良いし、いずれかの片面のみ吸
引しても良い。
【0070】上記各実施例にて製造されたフレキシブル
配線板は、リモートICカード等に用いて、有用であ
る。リモートICカードとは、RFカードまたはRFタ
グとも呼ばれるものであり、電波または電磁誘導を利用
して、アンテナまたはリーダ/ライタから離れた位置
で、情報のやり取りができるものである。このリモート
ICカードは、パレット管理、入退室管理、車両管理等
での使用に加え、鉄道定期券、スキーリフト券、航空手
荷物タグ等にも使用される。
【0071】このような用途におけるリモートICカー
ドは、少々の屈曲がなされても、配線パターンやスルー
ホールによる接続が破壊されず、高い耐久性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のフレキシブル配線板の製造工程説
明図である。
【図2】 実施例2のフレキシブル配線板の製造工程説
明図である。
【図3】 実施例3のフレキシブル配線板の製造工程説
明図である。
【図4】 実施例4のフレキシブル配線板の製造工程説
明図である。
【図5】 実施例5のフレキシブル配線板の製造工程説
明図である。
【図6】 実施例5の基板構成説明図である。
【図7】 実施例6のフレキシブル配線板の製造工程説
明図である。
【図8】 実施例6にて形成されたスルーホールの構成
説明図である。
【図9】 従来のフレキシブル配線板の製造工程説明図
である。
【符号の説明】
2…基板 2a…基板の表面 2b…基板の裏
面 4…スルーホール用貫通孔 4a…内壁面 4
b…開口部 4c…テーパー部 6,10…配線パターン 6a,10a,62…導電性ペースト 8,12…導電性ペーストの先端 14…スルーホー
ル 16…フレキシブル配線板 20…吸引台 22…
吸引孔 26,52…導電性ペーストの塊 30…接着剤層
40…第2基板 40a…第2基板の表面 40b…第2基板の裏面 42,54…配線パターン 44…空気抜き通路
60…ノズル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面に設けられた配線パターンおよびその
    配線パターン同士を電気的に接続するスルーホールを備
    えたフレキシブル配線板であって、 上記配線パターンおよび上記スルーホール内の配線が、
    導電性ペーストを印刷してなることを特徴とするフレキ
    シブル配線板。
  2. 【請求項2】上記スルーホール用貫通孔の開口部が、テ
    ーパー状である請求項1記載のフレキシブル配線板。
  3. 【請求項3】両面に設けられた配線パターンおよびその
    配線パターン同士を電気的に接続するスルーホールを備
    えたフレキシブル配線板の製造方法であって、 スルーホール用貫通孔を設けた基板の一面側に、流下性
    を有する導電性ペーストにて配線パターンを印刷し、該
    導電性ペーストを上記貫通孔内に流下させ、 次に、上記基板の他面側に、導電性ペーストにて配線パ
    ターンを印刷し、該導電性ペーストを上記貫通孔内に流
    下させて、上記一面側から流下している上記導電性ペー
    ストに到達させるフレキシブル配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】両面に設けられた配線パターンおよびその
    配線パターン同士を電気的に接続するスルーホールを備
    えたフレキシブル配線板の製造方法であって、 スルーホール用貫通孔を設けた基板の一面側に、導電性
    ペーストにて配線パターンを印刷しつつ、または印刷し
    た後に、上記基板の他面側から上記貫通孔内の空気を吸
    引することにより、上記導電性ペーストを上記貫通孔内
    に導入し、 次に、上記基板の他面側に、導電性ペーストにて配線パ
    ターンを印刷しつつ、または印刷した後に、上記基板の
    一面側から上記貫通孔内の空気を吸引することにより、
    上記導電性ペーストを上記貫通孔内に導入して、上記一
    面側から導入している上記導電性ペーストに到達させる
    フレキシブル配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】両面に設けられた配線パターンおよびその
    配線パターン同士を電気的に接続するスルーホールを備
    えたフレキシブル配線板の製造方法であって、 スルーホール用貫通孔を設けた基板の一面側に、流下性
    を有する導電性ペーストにて配線パターンを印刷し、該
    導電性ペーストを上記貫通孔内に流下させ、 次に、上記基板の他面側に、上記貫通孔の開口部を覆っ
    て導電性ペーストの塊を配置し、更に、導電性ペースト
    にて配線パターンを印刷し、この印刷により上記導電性
    ペーストの塊を上記貫通孔内に押し込んで、上記一面側
    から流下している上記導電性ペーストに到達させるフレ
    キシブル配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】両面に設けられた配線パターンおよびその
    配線パターン同士を電気的に接続するスルーホールを備
    えたフレキシブル配線板の製造方法であって、 スルーホール用貫通孔を設けた基板の一面側に、該貫通
    孔の開口部を覆って導電性ペーストの塊を配置し、更
    に、導電性ペーストにて配線パターンを印刷し、この印
    刷により上記導電性ペーストの塊を上記貫通孔内に押し
    込み、 次に、上記基板の他面側に流下性を有する導電性ペース
    トにて配線パターンを印刷し、流下により上記一面側か
    ら押し込まれている上記導電性ペーストに到達させるフ
    レキシブル配線板の製造方法。
  7. 【請求項7】両面に設けられた配線パターンおよびその
    配線パターン同士を電気的に接続するスルーホールを備
    えたフレキシブル配線板の製造方法であって、 スルーホール用貫通孔を設けた第1基板の一面側に、表
    面に導電性ペーストにて形成された配線パターンを有す
    る第2基板を、その表面側で接着し、 次に、上記貫通孔内にノズルを挿入し、そのノズルから
    導電性ペーストを吐出して上記貫通孔の奥にある上記第
    2基板表面の配線パターンに接触するように、上記貫通
    孔を導電性ペーストにて充填し、 次に、上記第1基板の他面側に導電性ペーストにて、上
    記貫通孔内の導電性ペーストに接続する配線パターンを
    印刷するフレキシブル配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】両面に設けられた配線パターンおよびその
    配線パターン同士を電気的に接続するスルーホールを備
    えたフレキシブル配線板の製造方法であって、 スルーホール用貫通孔を設けた第1基板の一面側に、表
    面に開口する空気抜き通路と表面に導電性ペーストにて
    形成された配線パターンとを有する第2基板を、その表
    面側で接着し、 次に、上記貫通孔の他面側の開口部に導電性ペーストの
    塊を配置し、上記第1基板の他面側に導電性ペーストに
    て配線パターンを印刷し、この印刷により上記導電性ペ
    ーストの塊を上記貫通孔内に押し込むことにより、第2
    基板上の配線パターンに到達させるフレキシブル配線板
    の製造方法。
  9. 【請求項9】上記貫通孔の開口部が、テーパー状である
    請求項3〜8のいずれか記載のフレキシブル配線板の製
    造方法。
  10. 【請求項10】上記フレキシブル配線板がICカード用
    である請求項3〜9のいずれか記載のフレキシブル配線
    板の製造方法。
  11. 【請求項11】ICカード用である請求項1または2記
    載のフレキシブル配線板。
JP04189895A 1995-03-01 1995-03-01 フレキシブル配線板の製造方法 Expired - Fee Related JP3279117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04189895A JP3279117B2 (ja) 1995-03-01 1995-03-01 フレキシブル配線板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04189895A JP3279117B2 (ja) 1995-03-01 1995-03-01 フレキシブル配線板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08236891A true JPH08236891A (ja) 1996-09-13
JP3279117B2 JP3279117B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=12621115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04189895A Expired - Fee Related JP3279117B2 (ja) 1995-03-01 1995-03-01 フレキシブル配線板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3279117B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140133464A (ko) * 2013-05-08 2014-11-19 주식회사 잉크테크 인쇄회로기판의 제조방법 및 인쇄회로기판
WO2015068555A1 (ja) * 2013-11-07 2015-05-14 株式会社村田製作所 多層基板およびその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI539877B (zh) * 2014-09-09 2016-06-21 Max Echo Technology Corp The process of screen printing antenna coil

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140133464A (ko) * 2013-05-08 2014-11-19 주식회사 잉크테크 인쇄회로기판의 제조방법 및 인쇄회로기판
WO2015068555A1 (ja) * 2013-11-07 2015-05-14 株式会社村田製作所 多層基板およびその製造方法
US9877390B2 (en) 2013-11-07 2018-01-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer substrate and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3279117B2 (ja) 2002-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100276193B1 (ko) 인쇄회로판,ic카드및그제조방법
JP3177211B2 (ja) プリント配線基板内のホールを充填する方法
US10237971B2 (en) Wiring board assembly and method for producing same
US20020043395A1 (en) Via connector and method of making same
US20060008970A1 (en) Optimized plating process for multilayer printed circuit boards having edge connectors
KR20010050954A (ko) 배선회로기판 및 그 제조방법
CN103632979A (zh) 芯片封装基板和结构及其制作方法
JP3823870B2 (ja) 配線板の製造方法、および電子機器の製造方法
EP2138021B1 (en) Electrical connection of components
US20040070959A1 (en) Multi-layer board, its production method, and mobile device using multi-layer board
CN1739323B (zh) 多层布线板及其制造方法
US6303881B1 (en) Via connector and method of making same
CN102498755A (zh) 电子元器件模块及其制造方法
JP3341311B2 (ja) フレキシブル配線板およびその製造方法
US9661759B2 (en) Printed circuit board and method of manufacturing the same
JP3600317B2 (ja) 多層印刷配線板およびその製造方法
JPH08236891A (ja) フレキシブル配線板とその製造方法
JP2006066738A (ja) 多層プリント配線板用銅張り積層板、多層プリント配線板及び多層プリント配線板の製造方法
KR100498977B1 (ko) E-bga 인쇄회로기판의 공동 내벽을 도금하는 방법
JP4301152B2 (ja) バイアホール形成金属張積層板及びスルーホール形成アンクラッド板
JP4073579B2 (ja) フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP6016017B2 (ja) 接着シート付きプリント配線板の製造方法及びそれを用いた貼り合せプリント配線板の製造方法
JP4395959B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JP4265529B2 (ja) プリント配線板用材料、プリント配線板、及びプリント配線板の製造方法
JP3779591B2 (ja) 配線基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees