JPH08236643A - スタティック型メモリセル - Google Patents

スタティック型メモリセル

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JPH08236643A
JPH08236643A JP7040226A JP4022695A JPH08236643A JP H08236643 A JPH08236643 A JP H08236643A JP 7040226 A JP7040226 A JP 7040226A JP 4022695 A JP4022695 A JP 4022695A JP H08236643 A JPH08236643 A JP H08236643A
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tft
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thin film
insulating film
memory cell
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Abstract

(57)【要約】 【目的】TFTを負荷素子とした微細なスタティック型
メモリセルの安定動作を可能にし、SRAMの高性能化
を図る。 【構成】1対の情報転送用MOSFETと、フリップフ
ロップ回路を構成する1対の駆動用MOSFETおよび
1対の負荷用薄膜トランジスタとを有し、負荷用薄膜ト
ランジスタのゲート電極がN型高濃度不純物を含有する
第1層のシリコン薄膜で形成され、ソース領域は第2層
のシリコン薄膜のP型高濃度不純物を含有する領域に形
成され、ドレイン領域はN型高濃度不純物とP型高濃度
不純物で構成されるPN接合ダイオードを有する第2層
のシリコン薄膜の領域に形成され、PN接合ダイオード
の接合領域が薄い絶縁膜を介して導電体材薄膜で被覆さ
れ前記導電体材薄膜は一定の電位に固定されているスタ
ティック型メモリセル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関
し、特に薄膜トランジスタ(TFT:ThinFilm
Transistor)を負荷トランジスタとして用
いたスタティック型メモリセルに関する。
【0002】
【従来の技術】SRAM(スタティック型メモリ)で
は、近年集積度を上げながらも、デバイスのスタンバイ
電流を1μA以下に抑えることが望まれている。このた
めには、1セルあたりのリーク電流を集積度とともに低
減していく必要がある。そこで、負荷素子としてこれま
でよく用いられていた高抵抗ポリシリコンに代わってT
FTを用いたメモリセルが使用されるようになってい
る。
【0003】これは、能動素子を負荷素子として用いる
ことで、高いオフ抵抗によりリーク電流の低減を図りつ
つも、大きなオン電流を確保できるためである。
【0004】図5に、TFTを用いたスタティック型メ
モリセルの等価回路図を示す。負荷トランジスタとして
TFTを用いたスタティック型メモリセルでは、一般的
な半導体製造プロセス技術を用いて基板上に形成される
Nチャネル型の駆動トランジスタQ1とその上層にポリ
シリコン層を活性層としたPチャネル型の負荷薄膜トラ
ンジスタQ2とでCMOSインバータが構成され、さら
に同様に形成される駆動トランジスタQ3と負荷薄膜ト
ランジスタQ4とで構成されるもう1つのCMOSイン
バータとでフリップフロップ回路が形成され、このフリ
ップフロップ回路に記憶情報が蓄積されるようになる。
そして、ノードN1およびN2は、このフリップフロッ
プ回路への記憶情報の書き込み及び読み出しのためにワ
ード線WLにより選択されるトランスファ・トランジス
タ(情報の転送用トランジスタ)Q5およびQ6を介し
てビット線BLおよびBL’に接続される。
【0005】そして、基板上のNチャネル型MOSFE
TとPチャネル型TFTの接続において、TFTのドレ
イン領域を形成するポリシリコンのP型領域部分とMO
SFETのゲート電極を形成するポリシリコンのN型領
域部分とが、あるいは、2つの負荷薄膜トランジスタの
うち一方のTFTのドレイン領域を形成するポリシリコ
ンのP型領域部分と他方のTFTのゲート電極を形成す
るポリシリコンのN型領域部分とが接続される。このた
めに、この接続部分において不純物の相互拡散が生じP
N接合による寄生ダイオードD1およびD2が配置され
る。
【0006】以下に、図6および図7を用いてこのよう
なメモリセルの従来構造について説明する。図6は前述
の従来のメモリセルの平面図である。ここで、図6
(a)は駆動トランジスタおよびトンランスファ・トラ
ンジスタの形成工程(以下、下地工程と呼称する)後の
平面図であり、図6(b)はTFTによる負荷薄膜トラ
ンジスタおよびビット線形成後の平面図である。また、
図7はこのメモリセルの縦構造を説明するための断面図
である。ここで、この断面図は図6に記すA’−B’で
切断したところを示している。
【0007】図6(a)に示すように、導電型がp型の
シリコン基板の表面に素子分離絶縁膜101に囲われた
シリコン活性領域102,102aが形成される。そし
て、駆動トランジスタのゲート電極103および103
aがそれぞれダイレクトコンタクト104,104aを
介してシリコン活性領域102aおよび102に接続す
るように設けられる。さらに、トランスファ・トランジ
スタのゲートとなるワード線105,105aが形成さ
れる。
【0008】そして、前述の駆動トランジスタおよびト
ランスファ・トランジスタのソース・ドレイン領域は、
先述のシリコン活性領域のうちゲート用の電極の形成さ
れていない領域にヒ素等の不純物をイオン注入して設け
られる。このようにした後、全体を被覆する層間絶縁膜
が形成され、この層間絶縁膜に接地用コンタクト10
6,106aが形成される。そして、このコンタクト孔
を通して駆動トランジスタのソース領域と接地用配線1
07が電気的に接続される。
【0009】図6(b)に示すように層間絶縁膜にノー
ド部第1コンタクト108,108aが形成され、前述
のゲート電極103とTFT用ゲート電極109a、前
述のゲート電極103aとTFT用ゲート電極109が
それぞれ電気的に接続される。ここで、前述の駆動トラ
ンジスタのゲート電極とTFT用ゲート電極はリンある
いはヒ素不純物を含有しN+ 領域である。さらに、TF
T用ゲート電極109,109aを覆うTFT用ゲート
絶縁膜の層にノード部第2コンタクト110,110a
が形成され、前述のTFT用ゲート電極109とTFT
用ドレイン領域111a、TFT用ゲート電極109a
とTFT用ドレイン領域111がそれぞれ電気的に接続
される。ここで、このTFT用ドレイン領域はボロン不
純物を含有するP+ 領域となる。
【0010】以上のようにして、TFT用ソース領域1
12,112a、TFT用チャネル領域113,113
a、TFT用ドレイン領域111,111aおよびTF
T用ゲート電極109,109aで構成される先述した
2つの負荷薄膜トランジスタが形成される。そして、ビ
ット線用コンタクト115,115aが設けられ、ビッ
ト線116,116aが形成される。
【0011】次に、この従来のメモリセルの縦構造につ
いて図7に基づいて説明する。図7に示すように、導電
型がp型のシリコン基板201の表面に素子分離絶縁膜
202とn+ 拡散層203が形成される。そして、駆動
トランジスタ用のゲート絶縁膜204とゲート電極20
5が形成される。ここで、駆動トランジスタ用のゲート
絶縁膜204は膜厚が10〜20nmのシリコン酸化膜
で形成され、ゲート電極205は膜厚が200nm程度
のリン不純物を含有するタングステン・ポリサイドで形
成される。
【0012】このようにした後、CVD(化学気相成
長)法によりシリコン酸化膜が堆積され、エッチバック
法またはCMP(化学的機械研磨)法により表面平坦化
が行われて第1層間絶縁膜206が形成される。そし
て、接地用コンタクト(図示されず)が形成され、これ
らを被覆する厚さ200nm〜300nmのタングステ
ン・シリサイドのパターニングされた接地用配線207
が形成される。
【0013】この接地用配線207の形成の後に、CV
D法により第2層間絶縁膜208が堆積される。ここ
で、第2層間絶縁膜208の膜厚は200nm程度であ
る。そして、第1層間絶縁膜206および第2層間絶縁
膜208にノード部第1コンタクト209が設けられ
る。次に、TFT用ゲート電極210,210aが形成
される。このTFT用ゲート電極の膜厚としては50n
m程度で十分であり、体積濃度で5×1019原子/cm
3 程度のリン不純物がドーピングされる。ここで、TF
T用ゲート電極210aは他方のTFT用ゲート電極の
一部であり、図6(b)に示すTFT用ゲート電極10
9aに相当する。
【0014】この後、CVD法によるシリコン酸化膜の
堆積でTFT用ゲート絶縁膜211が形成される。ここ
で、このシリコン酸化膜の膜厚は20〜30nmであ
る。そして、このTFT用ゲート絶縁膜211にノード
部第2コンタクト212が設けられる。
【0015】以上のようにした後、TFT用のN型ポリ
シリコン膜が形成され、このポリシリコン膜にTFT用
ドレイン領域213、TFT用オフセット領域214、
TFT用ソース領域215、TFT用チャネル領域21
6が形成される。ここで、TFT用ドレイン領域213
とTFT用ソース領域215には濃度が1×1020原子
/cm3 程度のホロン不純物が導入される。そして、こ
のTFT用ドレイン領域213と前述のTFT用ゲート
電極210aとの間にP+ + 接合面217が形成され
る。
【0016】次に、膜厚の厚いシリコン酸化膜により第
3層間絶縁膜218が形成され、この上にアルミ金属に
よりビット線219が形成され、さらに第4層間絶縁膜
220が形成される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、SRAMのメモリセルの負荷素子に用いられるTF
Tのゲート電極には、通常はリン不純物を含むポリシリ
コン膜が使用される。これは、このようなポリシリコン
膜がTFT用ゲート絶縁膜の電気的安定化に効果的とな
るからである。あるいは、たとえこのTFTのゲート電
極にボロン不純物を含有するポリシリコン膜が用いられ
たとしても、このTFT用ゲート電極と接続する駆動ト
ランジスタのゲート電極にはリン不純物が導入される。
このように、TFTを負荷薄膜トランジスタとするスタ
ティック型メモリセルでは図5に示したように、情報蓄
積ノード部に寄生のPN接合が形成されることは回避で
きないこととなっている。
【0018】先述した従来のメモリセルの構造では、こ
の寄生のP+ + 接合面は、図7で説明したようにTF
T用ゲート電極210aとTFT用ドレイン領域213
の接触領域すなわちノード部第2コンタクト212の近
傍に形成される。ここで、ポリシリコン膜の結晶粒は通
常では柱状に形成される。このために、この従来のメモ
リセル構造では、前述の結晶粒界がP+ + 接合を横切
るとこの接合の電気特性は大きく変化する。これは、こ
の結晶粒界に沿ってボロンあるいはリン不純物の拡散が
進行し異常な接合が形成されるようになるためである。
【0019】また、従来のメモリセルの構造は、このよ
うなPN接合部のために周辺配線からの影響を受け易
い。すなわち、図7に示すようにビット線219の電位
が変動するとそれにあわせてTFT用ドレイン領域21
3が容量カップリングにより変動し易くなる。これは、
このTFT用ドレイン領域がPN接合でTFT用ゲート
電極から電気的に分離され浮遊状態になるためである。
ここで、このビット線の電位変動は他のメモリセルの読
み書き等の動作で発生するものである。
【0020】以上に説明したように、従来のメモリセル
で構成されるSRAMでは、寄生のP+ + 接合の電気
特性が不安定となり易いために、動作電圧あるいは動作
速度等の動作マージンを大きくする必要が生じる。そし
て、動作電圧の低電圧化あるいは動作の高速化が制限さ
れるようになってきている。
【0021】本発明の目的は、TFTを負荷薄膜トラン
ジスタとするスタティック型メモリセルに形成される寄
生ダイオードの電気特性のバラツキを低減させ、あるい
は不安定性を抑制して、SRAMの動作マージンを小さ
くしその動作特性を向上させることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】このために本発明のスタ
ティック型メモリセルでは、半導体基板の表面に形成さ
れた1対の情報転送用MOSFETと、フリップフロッ
プ回路を構成する1対の駆動用MOSFETおよび1対
の負荷用薄膜トランジスタとで形成されるスタティック
型メモリセルにおいて、前記1対の負荷用薄膜トランジ
スタのゲート電極がN型高濃度不純物を含有する第1層
のシリコン薄膜で形成され、前記1対の負荷用薄膜トラ
ンジスタのソース・ドレインのうちソース領域は前記第
1層のシリコン薄膜と層間絶縁膜を挟んで分離された第
2層のシリコン薄膜のP型高濃度不純物を含有する領域
に形成され、一方のドレイン領域はN型高濃度不純物と
P型高濃度不純物で構成されるPN接合ダイオードを有
する第2層のシリコン薄膜の領域に形成され、前記1対
の負荷用薄膜トランジスタのうち一方の負荷用薄膜トラ
ンジスタのゲート電極と他方の負荷用薄膜トランジスタ
の前記N型高濃度不純物を含むドレイン領域とが前記層
間絶縁膜に設けたコンタクト孔を介して電気的に接続さ
れ、前記PN接合ダイオードの接合領域が薄い絶縁膜を
介して導電体材薄膜で被覆され前記導電体材薄膜は一定
の電位に固定されている。
【0023】ここで、前記情報転送用MOSFETのソ
ースは、前記半導体基板の表面に形成され接地電位に固
定された拡散層に形成され、前記導電体材薄膜は前記拡
散層と電気的に接続される。
【0024】
【実施例】次に、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明の第1の実施例を説明するメモリセルの平面
図であり、図2乃至図3はその断面図である。ここで、
図1(a)は従来の技術で説明した下地工程後の平面図
であり、図1(b)はTFTによる負荷薄膜トランジス
タ及びビット線形成後の平面図である。
【0025】図1(a)に示すように下地工程は先述し
た従来の技術と同様になっている。すなわち、はじめに
シリコン基板の表面の素子分離絶縁膜1に囲われたシリ
コン活性領域2,2aが形成される。そして、駆動トラ
ンジスタのゲート電極3および3aがそれぞれダイレク
トコンタクト4,4aを介してシリコン活性領域2aお
よび2に接続するように設けられる。さらに、トランス
ファ・トランジスタのゲートとなるワード線5,5aが
形成される。そして、前述の駆動トランジスタおよびト
ランスファ・トランジスタのソース・ドレイン領域は、
先述のシリコン活性領域のうちゲート用の電極の形成さ
れていない領域にヒ素等の不純物をイオン注入して設け
られる。このようにした後、全体を被覆するようにして
層間絶縁膜が形成される。
【0026】次に、図1(b)に示すように層間絶縁膜
にノード部第1コンタクト6,6aが形成され、前述の
ゲート電極3とTFT用ゲート電極7a、前述のゲート
電極3aとTFT用ゲート電極7がそれぞれ電気的に接
続される。さらに、TFT用ゲート電極7,7aを覆う
TFT用ゲート絶縁膜の層にノード部第2コンタクト
8,8aが形成され、前述のTFT用ゲート電極7aと
TFT用ドレイン領域9、TFT用ゲート電極7とTF
T用ドレイン領域9aがそれぞれ電気的に接続される。
そして、TFT用ソース領域10,10a、TFT用チ
ャネル領域11,11aが形成される。このようにし
て、TFT用ゲート電極7,7aで構成される先述した
2個の負荷薄膜トランジスタが形成される。
【0027】次に、再び層間絶縁膜が堆積されこの絶縁
膜に接地用コンタクト12,12aが形成され、接地用
配線13が形成される。ここで、この接地用配線13は
接地用コンタクト12,12aを通してシリコン活性領
域2,2aに接続されGND(接地)電位に固定され
る。このように本発明では、接地用配線が負荷薄膜トラ
ンジスタの上層部に形成される。
【0028】そして、ビット線用コンタクト14,14
aが設けられ、ビット線15,15aが形成される。
【0029】次に、図2と図3を用いて本発明のメモリ
セルの縦構造を説明する。図2は図1に記すA−Bで切
断したところの断面図である。図2に示すように、導電
型がp型あるいはpウェルの形成されたシリコン基板2
1の表面に素子分離絶縁膜22が形成される。そして、
+ 拡散層23が設けられ、駆動トランジスタ用のゲー
ト絶縁膜24とゲート電極25が形成される。ここで、
駆動トランジスタ用のゲート絶縁膜24は膜厚が10〜
20nmのシリコン酸化膜で形成され、ゲート電極25
は膜厚200nm程度のタングステン・ポリサイドで形
成される。このゲート電極25には、リン不純物が濃度
にして5×1019原子/cm3 程度に含まれる。
【0030】このようにした後、CVD法によりシリコ
ン酸化膜が堆積され、エッチバック法またはCMP法に
より表面平坦化が行われて第1層間絶縁膜26が形成さ
れる。ここで、この第1層間絶縁膜26の膜厚は200
nm程度に設定される。そして、この第1層間絶縁膜2
6にノード部第1コンタクト27が形成され、TFT用
ゲート電極28,28aが形成される。このTFT用ゲ
ート電極の膜厚としては50nm程度のポリシリコン膜
であり、体積濃度で1020原子/cm3 程度のリン不純
物がドーピングされている。
【0031】この後、CVD法によるシリコン酸化膜の
堆積でTFT用ゲート絶縁膜29が形成される。ここ
で、このシリコン酸化膜の膜厚は20〜30nmであ
る。そして、このTFT用ゲート絶縁膜29の所定の領
域にノード第2コンタクト30が形成される。
【0032】以上のようにした後、N型ポリシリコン膜
が形成される。このポリシリコン膜の成膜には、いわゆ
るアモルファスシリコンの固相成長法が用いられる。
【0033】CVDにおいて反応ガスとしてSi2 4
を用いて450〜500℃の成膜温度でアモルファスシ
リコン膜を50nmの厚さに堆積し、その後600℃の
温度でアニールを行いこのアモルファスシリコン膜を結
晶化させる。この手法で得られる結晶粒径が3μm程度
のポリシリコン膜にリン不純物を全面にドーピングしパ
ターニングを行う。ここで、このリン不純物の濃度は1
×1017原子/cm3程度に設定される。
【0034】次に、このパターニングされたN型ポリシ
リコン膜にTFT用ドレイン領域31、TFTのオフセ
ット領域32、TFT用ソース領域33およびTFT用
チャネル領域34が形成される。ここで、このTFT用
ドレイン領域31とTFT用ソース領域33には濃度に
して5×1019原子/cm3 のボロン不純物がドーピン
グされる。
【0035】次に、膜厚が30nm程度のシリコン酸化
膜がCVD法で堆積され、熱処理が加えられる。このよ
うにした後、接地用配線36が膜厚300nm程度のリ
ン不純物を含有するタングステン・シリサイドで形成さ
れる。ここで、この接地用配線36のパターンは、図1
に示すように、ノード部第1コンタクト6,6a、ノー
ド部第2コンタクト8,8aおよびビット線コンタクト
14,14aとTFT用ドレイン領域9,9aの一部お
よびTFT用ゲート電極7,7aの一部が露出するよう
に形成される。
【0036】このようにした後、このパターニングされ
た接地用配線36をマスクにヒ素あるいはリンのイオン
注入を行う。ここで、このイオン注入の注入エネルギー
は150keVであり、ドーズ量は5×1015イオン/
cm2 である。次に、850℃で20分間程度の熱処理
を加える。このようにして、N+ ドレイン領域37が形
成される。このN+ ドレイン領域37には、1×1020
原子/cm3 のN型不純物濃度が含まれるようになる。
【0037】以上のようにして、図2に示されるような
+ + 接合面38が形成される。この場合、このよう
に形成されるP+ + 接合面38はTFT用ドレイン領
域の膜厚方向に平行であり、第2層間絶縁膜35を介し
て接地用配線36に被覆される。さらに、このP+ +
接合面38はTFT用ゲート絶縁膜29を介してTFT
用ゲート電極28aにも被覆される。
【0038】次に、BPSG膜(ボロンガラス、リンガ
ラスを含むシリコン酸化膜)により第3層間絶縁膜39
が形成され、この上にアルミ金属によりビット線40が
形成され、さらに第4層間絶縁膜41が形成される。
【0039】次に、図3に基づいて本発明の効果につい
て説明する。図3は先述したP+ + 接合面の形成領域
を拡大して示したものである。ここで、図3(a)は本
発明の場合であり、図3(b)は従来の技術の場合であ
る。
【0040】図3(a)に示すように本発明の特徴は、
+ + 接合面がポリシリコン膜の結晶粒界の方向にあ
り、この接合面が膜厚30nm程度の薄い第2層間絶縁
膜35を介して接地用配線36に被覆されることであ
る。そして、P+ + 接合において、N+ 領域すなわち
+ ドレイン領域37の不純物濃度はP+ 領域すなわち
TFT用ドレイン領域31のそれより高くなっている。
【0041】これに対し、先述したように従来の技術で
は図3(b)に示すようにP+ +接合面は前述の結晶
粒界と垂直な方向に形成される。また、この接合面は本
発明のように一定の電位を有する配線で被覆されること
もない。
【0042】このような本発明の接合面の特徴のため
に、次のような効果がでてくる。すなわち、たとえ結晶
粒界がP+ + 接合面の領域に形成されたとしても、こ
の接合面の電気特性の劣化は小さい。これは、先述した
ような理由で結晶粒界がN+ ドレイン領域37からTF
T用ドレイン領域31に長くは伸びないからである。さ
らに、このP+ + 接合は外部からの電気的な擾乱に対
する耐性が向上する。これは、GND電位に固定された
接地用配線36でこの電気的擾乱が遮蔽されるためであ
る。なお、図3(a)の場合には、この接合面はTFT
用ゲート電極28aでTFT用ゲート絶縁膜29を介し
て下層からも被覆される構造になっている。このために
上述の効果はより大きくなってくる。さらに、このP+
+ 接合部において、第2層間絶縁膜35とP+ +
合面との界面の電気的性質が安定化、この接合面近傍の
不純物の空乏化は抑えられるようになる。。そして、接
合面と絶縁膜と界面近傍で通常生じ易いP+ + 接合の
電気的特性の劣化が抑制されるようになる。これは、接
地用配線36をゲートとし、膜厚30nm程度の第2層
間絶縁膜35をゲート膜とするゲートコントロール・ダ
イオード構造が形成されるようになるためである。ここ
で、N+ ドレイン領域37およびTFT用ドレイン領域
31には0Vあるいは正電圧が印加され接地用配線36
には0Vが印加される。そして、TFT用ドレイン領域
31の第2層間絶縁膜35との界面領域には空乏層は形
成されず、P+ + 接合のダイオード特性は向上する。
【0043】以上のようにして、本発明のP+ N+ 接合
のダイオード特性は向上すると共にそのメモリセル間で
のバラツキは低減されさらに安定化するようになる。そ
して、このような接合を持つメモリセルの動作マージン
は縮減される。このことによりSRAMの動作電圧は、
例えば4メガビットSRAMで従来の技術の場合2.5
V動作のものが1.8V動作に低電圧化されるようにな
る。さらに、保証される動作速度も向上するようにな
る。
【0044】次に、図4に基づいて本発明の第2の実施
例を説明する。図4は先述した図1のメモリセルをA−
Bで切断した断面図である。この実施例の図2で説明し
た第1の実施例の場合との違いはその製法である。そこ
で、以下の説明ではその違いについて主に述べることに
する。
【0045】シリコン基板21の表面に図2で説明した
のと同様にして、駆動トランジスタ用のゲート電極25
が形成される。ここで、ゲート電極25は膜厚200n
m程度のタングステン・ポリサイドで形成される。この
ゲート電極25には、リン不純物が濃度にして1×10
20原子/cm3 程度に含まれる。
【0046】このようにした後、図2で説明したと同一
の工程を経て、TFT用ゲート電極28,28aが形成
される。このTFT用ゲート電極の膜厚としては80n
m程度のポリシリコン膜であり、体積濃度で2×1020
原子/cm3 程度のリン不純物がドーピングされてい
る。
【0047】この後、CVD法によるシリコン酸化膜の
堆積でTFT用ゲート絶縁膜29が形成される。ここ
で、このシリコン酸化膜の膜厚は30〜40nmであ
る。
【0048】以上のようにした後、膜厚30nm程度の
N型ポリシリコン膜が形成される。このポリシリコン膜
の成膜には、いわゆるアモルファスシリコンの固相成長
法が用いられる。
【0049】次に、このN型ポリシリコン膜をパターニ
ングしてTFT用ドレイン領域31、TFTのオフセッ
ト領域32、TFT用ソース領域33およびTFT用チ
ャネル領域34が形成される。ここで、このTFT用ド
レイン領域31とTFT用ソース領域33には濃度にし
て8×1019原子/cm3 のボロン不純物がドーピング
される。
【0050】次に、膜厚が40nm程度のシリコン酸化
膜がCVD法で堆積され、第2層間絶縁膜35が形成さ
れる。そして、熱処理が加えられる。ここで、この熱処
理は、処理温度900℃、窒素ガス雰囲気で30分間程
度行われる。この熱処理により、高濃度の不純物を含む
TFT用ゲート電極28aからリン不純物がTFT用ド
レイン領域31に熱拡散し、N+ ドレイン領域37がT
FT用ドレイン領域31内に形成される。そして、図4
に示すような位置にP+ + 接合面38が形成される。
【0051】このようにした後、接地用配線36が膜厚
300nm程度のリン不純物を含有するタングステン・
シリサイドで形成される。ここで、この接地用配線36
のパターンは、図4に示すように、P+ + 接合面38
の領域のみを、第2層間絶縁膜35を介して被覆するよ
うに形成される。以下、第1の実施例と同様にしてビッ
ト線が形成されメモリセルが形成される。
【0052】本実施例の場合には、第1の実施例のよう
なN+ ドレイン領域37の形成のためのイオン注入工程
が除去され、製造工程が短縮される。
【0053】以上の実施例では、P+ + 接合がスタテ
ィック型メモリセルの負荷薄膜トランジスタの領域に形
成される場合について説明した。しかし、本発明と同様
な構造はその他の半導体装置に搭載されるダイオードに
適用されても同一の効果の生じることに言及しておく。
【0054】
【発明の効果】このように本発明のスタティク型メモリ
セルの負荷薄膜トランジスタ部に寄生して形成されるダ
イオードにおいては、P+ + 接合面がポリシリコン膜
の結晶粒界の方向に形成され、この接合面が薄い層間絶
縁膜を介して接地用配線に被覆される。そして、このP
+ + 接合において、N+ 領域すなわちN+ ドレイン領
域の不純物濃度はP+ 領域すなわちTFT用ドレイン領
域のそれより高くなっている。
【0055】このような本発明のメモリセルの構造で
は、この寄生のダイオード特性は向上すると共にそのメ
モリセル間でのダイオード特性のバラツキは減少する。
そして、このようなメモリセルを搭載するSRAMの動
作性能は向上する。
【0056】また、本発明のメモリセルの構造では、こ
のようなPN接合部の周辺配線からの電気的擾乱に対す
る耐性が向上する。すなわち、メモリセルに配設される
ビット線の電位変動するとそれにあわせてTFT用ドレ
イン領域が容量カップリングにより変動し易くなるが、
このような変動に対して強くなる。
【0057】このように本発明は、TFTを負荷薄膜ト
ランジスタとするスタティック型メモリセルに形成され
る寄生ダイオードの電気特性のバラツキを低減させ、あ
るいは不安定性を抑制して、SRAMに必要な動作マー
ジンの縮減を可能にする。そして、このSRAMの微細
化あるいは高集積化を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するためのメモリセルの平面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するためのメモリ
セルの断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明するためのPN接
合部の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明するためのメモリ
セルの断面図である。
【図5】メモリセルの等価回路図である。
【図6】従来の技術のメモリセルの平面図である。
【図7】従来の技術のメモリセルの断面図である。
【符号の説明】
1,22,101,202 素子分離絶縁膜 21,201 シリコン基板 2,2a,102,102a シリコン活性領域 3,3a,25,103,103a,205 ゲート
電極 4,4a,104,104a ダイレクトコンタクト 5,5a,105,105a ワード線 6,6a,27,108,108a,209 ノード
部第1コンタクト 7,7a,28,28a TFT用ゲート電極 109,109a,210,210a TFT用ゲー
ト電極 8,8a,30,110,110a,212 ノード
部第2コンタクト 9,9a,31,111,111a,213 TFT
用ドレイン領域 10,10a,33,112,112a,215 T
FT用ソース領域 11,11a,34 TFT用チャネル領域 113,113a,210 TFT用チャネル領域 12,12a,106,106a 接地用コンタクト 13,36,107,207 接地用配線 14,14a,115,115a ビット線用コンタ
クト 16,16a,40,116,116a,219 ビ
ット線 23,203 n+ 拡散層 24,204 ゲート絶縁膜 26,206 第1層間絶縁膜 35,208 第2層間絶縁膜 29,211 TFT用ゲート絶縁膜 32,214 TFT用オフセット領域 37 N+ ドレイン領域 38,217 P+ + 接合面 39,218 第3層間絶縁膜 41,220 第4層間絶縁膜 Q1,Q3 駆動トランジスタ Q2,Q4 負荷薄膜トランジスタ Q5,Q6 トランスファ・トランジスタ N1,N2 ノード WL ワード線 BL,BL’ ビット線 D1,D2 寄生ダイオード Vcc 電源電圧 Vss 接地電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に形成された1対の情
    報転送用MOSFETと、フリップフロップ回路を構成
    する1対の駆動用MOSFETおよび1対の負荷用薄膜
    トランジスタとで形成されるスタティック型メモリセル
    において、前記1対の負荷用薄膜トランジスタのゲート
    電極がN型高濃度不純物を含有する第1層のシリコン薄
    膜で形成され、前記1対の負荷用薄膜トランジスタのソ
    ース・ドレインのうちソース領域は前記第1層のシリコ
    ン薄膜と層間絶縁膜を挟んで分離された第2層のシリコ
    ン薄膜のP型高濃度不純物を含有する領域に形成され、
    一方のドレイン領域はN型高濃度不純物とP型高濃度不
    純物で構成されるPN接合ダイオードを有する第2層の
    シリコン薄膜の領域に形成され、前記1対の負荷用薄膜
    トランジスタのうち一方の負荷用薄膜トランジスタのゲ
    ート電極と他方の負荷用薄膜トランジスタの前記N型高
    濃度不純物を含むドレイン領域とが前記層間絶縁膜に設
    けたコンタクト孔を介して電気的に接続され、前記PN
    接合ダイオードの接合領域が薄い絶縁膜を介して導電体
    材薄膜で被覆され前記導電体材薄膜は一定の電位に固定
    されていることを特徴としたスタティック型メモリセ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記情報転送用MOSFETのソース
    は、前記半導体基板の表面に形成され接地電位に固定さ
    れた拡散層に形成され、前記導電体材薄膜は前記拡散層
    と電気的に接続されていることを特徴とした請求項1記
    載のスタティック型メモリセル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100348185B1 (ko) * 1997-07-03 2002-09-18 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체장치및그제조방법

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