JPH0823651B2 - 露出制御装置 - Google Patents

露出制御装置

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JPH0823651B2
JPH0823651B2 JP59272541A JP27254184A JPH0823651B2 JP H0823651 B2 JPH0823651 B2 JP H0823651B2 JP 59272541 A JP59272541 A JP 59272541A JP 27254184 A JP27254184 A JP 27254184A JP H0823651 B2 JPH0823651 B2 JP H0823651B2
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shutter blade
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は絞り羽根兼用のシャッタ羽根を使用したプロ
グラムシャッタと、ガイドナンバが固定式のストロボを
同調させるストロボ同調装置とを具備するカメラの露出
制御装置に関し、詳しくは、撮影レンズの口径変化を検
出する口径検出手段を設け、該口径検出手段の検出出力
により被写界輝度に対応して前記シャッタ羽根の閉鎖タ
イミングを決定する露出制御装置の充電特性を前記シャ
ッタ羽根の開口特性に追従させるとともに、前記口径検
出手段の検出出力によりストロボ同調タイミングを決定
する様にした新規な露出制御装置に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
周知の通り、フィルム面に対する露出量は最終的には
F値と露出時簡により決定され、F値と露出時間を各々
独立して制御できるカメラの場合、F値が決定されれば
被写界輝度に対応して露出時間を決定すれば適正露出が
得られる。又、露出時間が決定されれば被写界輝度に対
応して値を決定すれば適正露出が得られる。
しかしながらこのような露出制御を行うためには絞り
羽根とシャッタ羽根(シャッタ幕)に対して独立した駆
動装置を設ける必要上コスト的に高価なものとなるた
め、所謂コンパクトカメラの場合は一般的にシャッタ羽
根と絞り羽根を兼用したプログラムシャッタを用いてお
り、このようなシャッタ羽根と絞り羽根を兼用したプロ
グラムシャッタの場合はシャッタ羽根を、第11図に示す
様に直線近似に開口し、適正露出が得られたタイミング
で閉じる。
ところでこのようなプログラムシャッタにおいても露
出制御回路は基本的には被写界輝度に対応して受光素子
に流れる光電流を積分し、その積分値がある値に達した
時にシャッタ羽根を閉じる様にしているが、該種プログ
ラムシャッタにおいて露出量が露出時間に比例するのは
シャッタ羽根が開放口径に達した後であり、シャッタ羽
根が開放口径に達するまでの三角領域では、シャッタ羽
根の開口とともに単位時間当たりの露出量が刻々と上昇
しているので、測光回路の特性を補正しなければ、適正
な露出制御をすることができない。
そしてこの補正のための手法としては従来より各種の
ものが知られているが、基本的には次の2種類に大別さ
れる。
先ず、その第1の手法は、受光素子を開閉する副絞り
羽根をシャッタ羽根と一体に形成し、シャッタ羽根の開
口と連動して受光素子の受光面積を増大させる様にした
ものであり、この手法によれば、被写界輝度が一定の場
合シャッタ羽根の開口とともに単位時間当たりの光電流
も上昇するので、実際の露出量の積分値と光電流の積分
値が概ね対応することになり、正確な露出制御をするこ
とが可能になる。
しかしながらこの手法の場合は、受光素子の配置箇所
が極めて限定されたものとなる一方、受光素子を配置す
るためにシャッタ羽根自体の形状も制限されるという問
題が指摘される。又、受光素子を任意の位置に配置する
とともに、シャッタ羽根と副絞り羽根を連動機構で同時
作動させることも考えられるが、連動機構を介在させた
場合は、連動機構により露出誤差が増幅されるおそれが
ある。
又、第2の手法としては、シャッタ羽根の開口特性を
予め予測して、光電流の積分値を電気的に補正する手法
が知られており、この手法の場合は受光部の配置箇所が
機構的に制限されることはないが、上記の予測が成立す
るためにはシャッタ羽根の走行特性が極めて安定してい
ることが前提となるので、ガバナ等の複雑な調速機構が
必要不可欠であるとともに、これら調速機構のために作
動部材の慣性重量が増加し、シャッタのチャージ力が上
昇するという問題が指摘される。又、経時変化やカメラ
姿勢の変化あるいは温度変化や電源電圧の変動等によっ
てシャッタ羽根の走行特性に変動が生じた場合に露出誤
差が生じるという問題も指摘されている。
又、この様な絞り羽根兼用のシャッタ羽根を具備する
コンパクトカメラは、低輝度下の被写体に対して即座に
対応できる様に、ガイドナンバが固定された小型ストロ
ボを一般的に備えている。周知の通り、ストロボのガイ
ドナンバはフィルム感度がISO100の場合に撮影距離とF
値の積と定義され、フィルム感度が変更されると撮影距
離はフィルム感度比の平方根に比例する。従って、ガイ
ドナンバが固定式のストロボを内蔵するカメラの場合、
撮影距離とフィルム感度が決定されると、これに対応し
てストロボ同調時のF値を決定する必要があるが、従来
のいづれの露出制御回路もストロボとの連動を考慮して
いないので、撮影距離とフィルム感度が決定されると、
シャッタ羽根の開口位置を連動部材によって機構的に制
限する必要があり、この為の連動機構を別途設ける必要
があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこのような問題点を解決するためになされた
ものであり、受光素子の配置箇所に自由度を持たせなが
らシャッタ羽根の走行特性の変動によって生じる露出誤
差を有効に防止し、併せて、絞り口径を制限する機構な
しにストロボ撮影時に適正露出を得ることができる様に
した新規な露出制御装置を提供することを目的とする。
要約すれば本発明の露出制御装置は;最大口径を限度
として連続的に開口する絞り羽根兼用のシャッタ羽根
と,被写界光への露呈面積が前記シャッタ羽根の開口位
置に影響されない受光素子と,該受光素子の受光量に対
応して流れる充電電流を積分する積分回路と,該積分回
路の積分値が所定の値に達した時に前記シャッタ羽根を
閉じるシャッタ閉鎖手段とを各々具備する外部測光式露
出制御装置と,ガイドナンバが一定のストロボ装置とを
具備するカメラを前提として;前記シャッタ羽根の動作
線上に列設された認識可能な識別マークと;該識別マー
クを読み取って連続的に変化する前記シャッタ羽根の位
置を数値的に逐次検出する口径検出手段と;該口径検出
手段によって検出される前記シャッタ羽根の位置に関す
る数値的逐次変化に基づいて,前記シャッタ羽根によっ
て形成される開口を通過する光の積算量と前記積分回路
の充電特性とが実質的に一致するよう充電電流を制御す
る補正回路と,撮影距離を入力する測距手段と;フィル
ム感度入力するフィルム感度入力手段と;前記測距回路
から入力された撮影距離と前記フィルム感度入力手段か
ら入力されたフィルム感度に対応してストロボ同調時の
適性な口径値を算出する演算手段と;前記口径検出手段
の出力と前記演算手段の出力を比較し,前記口径検出手
段によって数値的に検出された前記シャッタ羽根の位置
が前記演算手段によって算出されたストロボ同調時の適
性な口径値に応答したタイミングで前記ストロボ装置を
発光させる比較手段とを具備し,上記目的を達成するも
のである。
〔作用〕
上記の様に、本発明の露出制御装置は、撮影レンズの
口径の変化を実際に検出して撮影レンズの開口特性に測
光用積分回路の充電特性を追従させているので、機構的
に所謂γ補正を加えるための副絞り羽根が不要になり、
受光素子の配設箇所の自由度が向上するとともに、撮影
レンズの開口特性が何等かの原因によって変動しても測
光用積分回路の充電特性がこれに追従できるので、極め
て高精度な露出制御が可能となる。更に、本発明の露出
制御装置は、撮影レンズの口径変化を検出する口径検出
手段を備え、この口径検出手段の検出出力が撮影距離と
フィルム感度に対応して決定される口径値を示したタイ
ミングにおいて、ストロボを同調させるので、ストロボ
撮影時にシャッタ羽根の開口位置を制限する機構なくし
て適正な露出制御をすることが可能になる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細に説明す
る。
本発明は絞り羽根兼用のシャッタ羽根を具備するプロ
グラムシャッタに適用されるものであり、先ず、絞り羽
根を兼用するシャッタ羽根を有するプログラムシャッタ
の基本的な構成例を第1図に示す。
第1図において1及び2は各々絞り羽根を兼用したシ
ャッタ羽根を示し、シャッタ羽根1及び2は各々軸1a及
び2aに回動自在に枢支されている。又、3は光軸を中心
にして回動自在に保持された羽根開閉リングを示し、羽
根開閉リング3はスプリング4によって常時反時計廻り
に付勢され、羽根開閉リング3に植設されたピン3a・3b
は各々シャッタ羽根1・2に形成された長溝1b・2bと係
合している。又、5は羽根開閉レバー3を時計廻りに回
動させるためのアクチュエータの1例であるソレノイド
を示す。
そして、その作用を説明すると、先ず、初期状態にお
いてソレノイド4は消磁されており、羽根開閉リング3
はスプリング4によって反時計廻りに付勢されている。
従って、羽根開閉リング3は爪3cがストッパ6に当接し
た位置で停止しており、シャッタ羽根1・2はアパーチ
ュア7を閉じている。
この状態でソレノイド5を励磁すると、羽根開閉リン
グ3はピン3a・3bが長溝1b・2bを係止したまま、スプリ
ング4の張力に抗して時計廻りに回動するので、シャッ
タ羽根1・2は各々軸1a・2aを中心にして反時計廻りに
回動してアパーチュア7を徐々に開口してゆき、羽根開
閉リング3の爪3dがストッパ6に当接した時点でアパー
チュア7は開放口径になる。そして適正露出が得られた
タイミングにおいてソレノイド5を消磁すれば、羽根開
閉リング3はスプリング4の張力によって反時計廻りに
回動して、シャッタ羽根1・2はアパーチュア7を閉じ
て露出動作を終了する。
該種のプログラムシャッタの露出制御のための構造・
作用は従来より周知のものであるが、本発明において
は、その特徴的な点として撮影レンズの実際の口径を検
出する手段が設けられている。
撮影レンズの口径を検出する手段としては、シャッタ
羽根1(あるいは2)の回動量を検出する手法や羽根開
閉リング3の回動量を検出する手法等種々の態様が考え
られるが、本実施例ではシャッタ羽根1にその回動量を
検出するための光電式のエンコーダ8が形成された例を
採用している。
光電式のエンコーダ8に関しては第2図・第3図を参
照して詳述するが、その基本的な構成及び作用を説明す
ると、シャッタ羽根1には他の機構部材の作動の妨げと
ならない箇所に軸1aを中心とした円周上に多数のスリッ
ト8aが形成され、該スリット8aが発光素子8bから受光素
子8cに至る光路を開閉する毎に発生するパルスをカウン
トすることによってシャッタ羽根1の回動量を数値化し
て検出する様になされている。
第2図はこのエンコーダ8の要部拡大図であり、第3
図は第1図及び第2図におけるA視断面図である。シャ
ッタ羽根1は地板8dと地板8eの間隙に浮遊する様に支持
されており、地板8に形成された貫通孔には本実施例の
特徴となる反射率及び透過率が極めて低いライトガイド
8fが埋設されている。このライトガイド8fの概ね中央に
は、シャッタ羽根1に形成されたスリット8aよりも十分
に面積の小さいライトガイドスリット8gが形成されてお
り、発光素子8bから照射された光束はライトガイドスリ
ット8gを通過して、地板8d或いは地板8dと反射率が異な
るシャッタ羽根1で反射されて、受光素子8cに至る様に
なされている。そして本実施例においてエンコーダ8の
特徴的な点は、ライトガイド8fの反射率が地板8dやシ
ャッタ羽根1の反射率と比較して十分に小さいこと、
ライトガイドスリット8gの面積がシャッタ羽根1に形成
されたスリット8aの面積と比較して十分に小さいこと、
発光素子8bと受光素子8cを結ぶ線分がシャッタ羽根1
に形成されたスリット8aの進行方向に対して直交してい
ること等である。このため本実施例では発光素子8bから
照射された光束の内あたかもピンホール的なライトガイ
ドスリット8gを通過した光のみが受光素子8cに至り、し
かもシャッタ羽根1とスリット8aの境界線はライトガイ
ドスリット8gを瞬時に横切るので、受光素子8cが発生す
る光電流は急激な立ち下がり及び立ち上がりを示すの
で、正確なパルス化が可能になる。又、カメラ姿勢の変
化等によってシャッタ羽根1が不安定な走行をした場合
について考えても、通常この様な場合は、シャッタ羽根
1はスリット8aの進行方向の前後に傾斜するが、本実施
例では上記の様に発光素子8bと受光素子8cを結ぶ線分が
シャッタ羽根1に形成されたスリット8aの進行方向に対
して直交しているので、発光素子8bから照射された光の
シャッタ羽根1に対する入射角度はシャッタ羽根1の傾
斜には殆ど影響されず、スリット8aの通過を高精度で検
出することができる。
そしてスリット8aがライトガイドスリット8gを通過す
る毎に生じる受光素子8cの光電流の変化をパルス化し
て、このパルスをカウントすれば、時々刻々と変化する
シャッタ羽根1の開口位置(即ち、現時点のF値)を知
ることができる。
そして本実施例ではこの様にして検出したシャッタ羽
根1の開口位置に対応して露出制御用の測光回路の充電
特性を補正する様になされているので、測光用の受光素
子をシャッタ羽根1・2の動作とは無関係な箇所に配置
しても、積分回路の充電特性をシャッタ羽根1・2の開
口特性に追従させることが可能となり、又、上記の様に
して検出したシャッタ羽根の開口位置がフィルム感度と
撮影距離に対応して決定される口径値になった時にスト
ロボを同調させるので、シャッタ羽根1・2の開口位置
を制限する機構を設けなくとも、ストロボ撮影時に適正
な露出制御をすることが可能になる。
それでは、次に第4図を参照して、受光素子8cによっ
て検出されたシャッ羽根1の開口位置に対応して露出制
御用の測光回路の充電特性を補正する回路及びシャッタ
羽根1の開口位置によってストロボ同調タイミングを決
定する回路を含む露出制御回路例を説明する。
先ず、第4図において、8b及び8cは既に説明した発光
素子及び受光素子を各々示し、又、10は発光素子8cの出
力をパルス化する波形整形回路を、20は波形整形回路10
の出力パルスを計数するカウンタを各々示す。又、30は
被写界輝度に対応して露出時間を決定する測光回路を、
40はシャッタ羽根を駆動する駆動回路を、50は各種のシ
ーケンス制御をするシーケンス回路を、60はDXフィルム
のパトローネに設けれた導電性のパターンに対応してメ
ーク・ブレークする接点群を、70は接点群60のメーク・
ブレークにより得られるパターンに対応してフィルム感
度をコード化するDX回路を、80は本実施例の特徴となる
補正回路の一例であるデューティ変換回路を各々示す。
尚、本実施例ではDXフィルムに対応したカメラを想定
しているが、フィルム感度は例えば可変抵抗の端子レベ
ルとして手動で入力し、これをデジタルコード化する様
にしてもよい。
第4図に示す実施例は、基本的にはシャッタ羽根1の
開口位置に対応して測光回路30のデューティー比を制御
するものであり、DX回路70が出力するフィルム感度情報
とカウンタ20の計数値として数値化されたシャッタ羽根
1の開口位置に応じてデューティ変換回路80が発生する
パルスのオン時間とオフ時間の比率を変化せしめ、デュ
ーティ変換回路80が発生するパルスのオフ時間において
測光回路30を作動させる様にしている。
又、上記の様に本実施例においてカウンタ20の計数値
はシャッタ羽根1・2の開口位置(即ち、撮影レンズの
F値)を示しているので、カウンタ20の計数値が撮影距
離とフィルム感度に対応して決定される適正F値を示し
たタイミングでストロボ同調させれば、ストロボ撮影に
おいて適正な露出制御を行うことが可能になる。
既に説明した様に、ストロボの発光量を示す数値であ
るガイドナンバはフィルム感度がISO100の場合に撮影距
離とF値の積と定義され、フィルム感度が変更されると
撮影距離はフィルム感度比の平方根に比例する。
従って、ガイドナンバが固定されたストロボを使用す
る場合は、撮影距離とフィルム感度が決定すれば使用す
べきF値は決定され、このF値が得られたタイミングで
ストロボ同調すれば適正露出が得られることになる。
本実施例ではカウンタ20の計数値はF値を示すことに
なるので、DX回路70が出力するフィルム感度情報と測距
回路90が出力する撮影距離情報を演算回路100に加え、
この演算回路100においてフィルム感度と撮影距離とガ
イドナンバから適正露出が得られるF値を算出して、デ
ジタルコンパレータ110に与えるとともに、デジタルコ
ンパレータ110はカウンタ20の計数出力が演算回路100の
出力と一致したタイミングでEFU回路120(エレクトロニ
クス−フラッシュ−ユニット回路の略であり、公知であ
る。)にトリガパルスを与え、ストロボを発光させる様
にしている。
尚、演算回路100が実行する演算内容は次の(式−
1)で示される。
但し、(式−1)においてFはF値を、GNoはガイド
ナンバを、Sはフィルム感度を、Lは撮影距離を各々示
し、kはシャッタ羽根1・2の特性によって定まる定数
である。
又、測距回路90はヘリコイドの繰り出し量を検出する
様にしてもよいし、例えば、近赤外光を使用したオート
フォーカス用の測距機構を流用してもよい。
次ぎに、本実施例のより具体的な構成及び作用を説明
しよう。
先ず、シャッタ羽根1の開口位置を数値化するための
機構に関して説明しよう。
先ず、発光素子8bは発光ダイオードで、又、受光素子
8cはフォトトランジスタで各々構成され、発光素子8bか
ら照射された光はライトガイドスリット8gを通過し、地
板8d或いはシャッタ羽根1で反射されて、受光素子8cに
至る。そして、地板8dとシャッタ羽根1の反射率は異な
るので、スリット8aがライトガイドスリット8gを横切る
毎に受光素子8cに入射する光エネルギは変動し、抵抗R1
の端子レベルとして波形整形回路10に加えられる。
第5図は波形整形回路10の具体的な構成例を示してお
り、抵抗R1の端子レベルは、受光素子8cの暗電流相当分
が直流カットコンデンサ11で除去された後、オペアンプ
12で増幅されて、コンパレータ13の反転入力に加えられ
る。そしてコンパレータ13の非反転入力には電源14から
基準レネルが加えられており、コンパレータ13はオペア
ンプ12の出力を基準レベルと比較してパルス化するの
で、コンパレータ13からはスリット8aがライトガイドス
リット8gを通過する毎にパルスが発生され、このパルス
はカウンタ20のクロック端子に加えられ、カウンタ20を
カンウトアップ(カウントダウンでも可)するので、シ
ャッタ羽根1の開口位置はカウンタ20の計数値として数
値化される。
次に、測光回路30に関して説明する。
本実施例では、暗電流の影響を除去するために受光素
子であるSPD31を無バイアスで使用するとともに広汎な
輝度域に対応するためにログダイオード32をオペアンプ
33の帰還抵抗として使用している。具体的には、SPD31
は、そのアノード側をオペアンプ33の非反転入力に、そ
のカソード側をオペアンプ33の反転入力に各々接続され
るとともに、望ましくはその受光面が被写界に正対して
カメラボディーの任意箇所に配置されている。又、オペ
アンプ33の非反転入力にはバイアス電源34から電圧V1
印加されるとともに、帰還抵抗としてログダイオード32
が接続されている。
そしてその作用を説明すると、被写界輝度に対応した
光がSPD31に入射すると、SPD31には光電流が逆方向に流
れ、ログダイオード32の両端にはこの光電流による電圧
降下V2が発生する。そして、この時にスイッチング用の
トランジスタ35が遮断されていると、オペアンプ33の出
力端にはバイアス電源34の出力電圧V1に光電流によるロ
グダイオード32の電圧降下V2を重畳したレベルが発生す
る。オペアンプ33の出力電圧は対数伸長用のトランジス
タ36のベースに加えられ、そのコレクタ電流を制御し、
トランジスタ36のコレクタ電流によってコンデンサ37は
充電されるので、積分用のコンデンサ37の充電特性はSP
D31に流れる光電流によって決定されることになる。そ
してこのコンデンサ37の充電レベルはコンパレータ38の
反転入力に加えられ、これがコンパレータ38の非反転入
力に電源39から加えられている基準レベルと一致した時
にコンパレータ38が発生するシャッタ閉じ信号はシーケ
ンス回路50に加えられ、シャッタ閉鎖動作を実行させる
様になされている。尚、コンデンサ37と並列接続された
トランジスタ310はシャッタレリーズと連動して遮断さ
れ、トランジスタ310が遮断されることによってコンデ
ンサ37の充電動作が開始される。
そして本実施例において特徴的な点はカウンタ20の出
力として数値化されたシャッタ羽根1の開口位置に対応
して、測光回路30の作動時間と非作動時間の比(即ち、
測光回路30のデューティー比)を制御することによっ
て、フィルム面に対する露出量の積分特性と測光回路30
の積分特性とを一致させる様にしているという点であ
る。
既に説明した様に、絞り羽根兼用のシャッタ羽根1・
2を使用したプログラムシャッタの場合、シャッタ羽根
1・2が開放口径に達するまでは、露出時間の経過とと
もに単位時間当たりの露出量が刻々と上昇するので、こ
の単位時間当たりの露出量の上昇カーブに合わせて測光
回路30のデューティー比を上昇させれば、フィルム面に
対する露出量の積分特性と測光回路30の積分特性とを一
致させることができ、正確な露出制御を行うことができ
る。
本実施例では測光回路30を構成するオペアンプ33の出
力はトランジスタ35を介してグランドに接続されてお
り、トランジスタ35が遮断された時にのみコンデンサ37
の充電動作が行われる。従って、シャッタ羽根1の開口
に伴ってトランジスタ35の遮断時間の比率を上昇させれ
ば、シャッタ羽根の開口に伴う露出量の積分特性の変化
にコンデンサ37の充電特性を追従させることができる。
そこで、本実施例ではデューティー変換回路80が発生す
るパルスによってトランジスタ35にスイッチング動作を
させるとともに、カウンタ20の計数値の上昇に伴ってデ
ューティー変換回路80が発生するパルスのオフ時間の比
率を上昇させる様にしている。
具体的には、デューティー変換回路80は基準クロック
を発生する発振器81とパルス幅変換回路82を備えてい
る。
このパルス幅変換回路は発振器81が発生する基準クロ
ックの周期において、そのオン時間とオフ時間の比率
を、カウンタ20の計数値及びDX回路70から与えられるフ
ィルム感度情報に対応して決定するためのものであり、
フィルム感度情報に対応して出力パルスのオン時間とオ
フ時間の比率を決定するテーブルとカウンタ20の計数値
に対応して出力パルスのオン時間とオフ時間の比率を決
定するテーブルとを備えている。
そこで、先ず、フィルム感度情報に対応して出力パル
スのオン時間とオフ時間の比率を決定するテーブルを第
1表に示す。
周知の通り被写界輝度が一定の場合は要求される露出
量はフィルム感度に反比例する。
そして第4図に示す実施例では、トランジスタ35のオ
フ時間においてコンデンサ37が充電され、コンデンサ37
の充電レベルが基準レベルに達した時に露出動作が終了
するので、第1表に示す様に、パルス幅変換回路82はフ
ィルム感度が半分になるとトランジスタ35のオフ時間の
比率を半分にし、コンデンサ37の充電レベルが基準レベ
ルに達するまでの露出量が2倍になるようにしている。
次にカウンタ20の計数値に対応して出力パルスのオン
時間とオフ時間の比率を決定するテーブルを第2表に示
す。
既に説明した様に、絞り羽根兼用のシャッタ羽根を有
するプログラムシャッタの場合、シャッタ羽根1・2の
開口に伴って単位時間当たりの露出量は増加するので、
シャッタ羽根1・2の開口に伴ってトランジスタ35のオ
フ時間の比率を上昇させることが要求される。
そして、第1表を参照して説明した様に測光回路30の
充電特性はシャッタ羽根1・2の全開時を基準にして決
定しているので、開放口径に達するまでは第2表に示す
増加率でトランジスタ35のオン時間の比率を増加させる
とともに、開放口径に近づきカウンタ20の計数値が上昇
する程、トランジスタ35のオン時間の増加率を低下させ
ることによってトランジスタ35のオフ時間の比率を上昇
させる様にしている。
次に、上記事項を参照して本実施例の動作を説明す
る。
先ず、通常の自動露出モード時の動作を説明する。
初期状態において、シーケンス回路50が駆動回路40を
構成するトランジスタ41のベースに加える信号のレベル
はローで、トランジスタ41は遮断されているので、ソレ
ノイド5は消磁されている。従って、羽根開閉リング3
はスプリング4の張力によって反時計廻りに回動し、爪
3cがストッパ6に当接した状態であり、羽根開閉リング
3に植設されたピン3a・3bは各々長溝1b・2bを係止つつ
シャッタ羽根1・2を反時計廻りに回動させるので、シ
ャッタ羽根1・2によってアパーチュア7は閉鎖された
状態にある。
又、初期状態ではシーケンス回路50が測光回路30のト
ランジスタ310のベースに加える信号のレベルもローで
あり、トランジスタ310は導通しているので、コンデン
サ37の端子レベルは電源レベルまでプルアップされ、コ
ンデンサ37の充電はなされない。
電源スイッチが投入されると、セットされているフィ
ルムのパトローネにマークされたDXパターンに対応して
接点群60がメーク・ブレークし、DX回路70は接点群60の
メーク・ブレークパターンをコード化したフィルム感度
情報を発生し、このフィルム感度情報はパルス幅変換回
路82に与えられる。
今、シャッタボタンが押されて、レリーズ信号がシー
ケンス回路50に加えられると、シーケンス回路50は、駆
動回路40のトランジスタ41及び測光回路30のトランジス
タ310のベース入力を各々ハイレベルにするとともに、
発光素子8bに駆動電圧を印加する。
先ず、トランジスタ41はベースがハイレベルになるこ
とにより導通し、応じてソレノイド5が励磁される。従
って、羽根開閉リング3はスプリング4の張力に抗して
時計廻りに回動するので、羽根開閉リング3に植設され
たピン3a・3bは各々長溝1b・2bを係止つつシャッタ羽根
1・2を時計廻りに回動させるので、シャッタ羽根1・
2はアパーチュア7を第6図のカーブaに示す様な特性
で開口してゆき、フィルム面に対する露出が開始され
る。
尚、第6図において横軸は露出時間を示し、縦軸はF
値を示している。
又、測光回路30においてはトランジスタ310のベース
がハイレベルになることによりトランジスタ310は遮断
されて、コンデンサ37の充電が可能になる。
該種のプログラムシャッタの場合、開放口径に達する
以前の三角領域ではシャッタ羽根1・2の開口に伴って
単位時間当たりの露出量が刻々と変動するので、開放口
径の変動に伴って、コンデンサ37の充電特性を補正する
ことが要求される。
そこで、本実施例ではシャッタ羽根1の開口位置をカ
ウンタ20の計数値として数値化し、カウンタ20の計数値
に対応してコンデンサ37の充電特性を補正している。
より詳細には、上記の如くして羽根開閉リング3が時
計廻りに回動することによってシャッタ羽根1・2がア
パーチュア7の開口を開始すると、シャッタ羽根1に形
成されたスリット8aはライトガイドスリット8gを順次横
切る。この時点ではシーケンス回路50は発光素子8bに駆
動電圧を印加しているので発光素子8bから照射された光
束はライトガイドスリット8gを通過して受光素子8cに入
射しており、シャッタ羽根1の反射率と地板8dとの反射
率は異なるので、スリット8aがライトガイドスリット8g
を横切る毎に受光素子8cに対する入射光量が変動し、抵
抗R1の端子レベルも変動する。そして波形整形回路10は
抵抗R1の端子レベルを基準レベルと比較して第7図aに
示す様なパルスを発生する。このパルスがカウンタ20に
加えられてカウンタ20をカウントアップさせるので、シ
ャッタ羽根1の開口位置はカウンタ20の計数値として数
値化され、このカウンタ20の計数値はパルス幅変換回路
82に加えられる。
そして、パルス幅変換回路82はDX回路70から加えられ
るフィルム感度情報と、カウンタ20の計数出力とに対応
してトランジスタ35に加えるパルスのオン時間とオフ時
間の比率を決定する。尚、パルス幅変換回路82が発生す
るパルスの周期自体は発振器81が発生する基準クロック
によって決定される。
例えば、現在ISO400のフィルムがセットされている
と、DX回路70はISO400というフィルム感度情報をパルス
幅変換回路82に与える。フィルム感度がISO400の場合に
おけるシャッタ全開時のオン時間の割合は第1表に示す
様に7/8であり、パルス幅変換回路82はこの全開時のオ
ン時間にカウンタ20の計数値に対応して決定される第2
表に示す増加率を乗じてトランジスタ35に加えるパルス
のオン時間とオフ時間の比率を決定する。
より具体的には、例えばカウンタ20の計数値が1又は
2の時はパルス幅変換回路82が発生するパルスのオフ時
間とオン時間の比(即ち、測光回路30のデューティー
比)は1対7×32、カウンタ20の計数値が3の時はデュ
ーティー比は1対7×22という様に、カウンタ20の計数
値が増える毎に測光回路30のデューティー比は上昇して
ゆき、カウンタ20の計数値が12になった後は全開時のデ
ューティー比、即ち1対7というデューティー比で測光
回路30は作動する。
尚、第2表において、カウンタ20の計数値が1の時と
2の時にオン時間の増加率が変化しないのはシャッタ羽
根1・2が開口を開始してから実際にアパーチュア7が
開口され始めるまでには若干のタイムラグがあるためで
あり、又、カウンタ20の計数値が12達した時には既にオ
ン時間の増加率が1(オン時間の増加率が1になるとい
うことは測光回路30が全開時のデューティー比で作動す
ることを意味している。)となるのはシャッタ閉鎖信号
信号が発生してから現実にシャッタ羽根1・2が閉鎖さ
れるまでには若干のタイムラグがあるためであり、この
増加率自体はメカ的なあるいは電気的な特性に対応して
設定される。
一方、測光回路30においてはシャッタレリーズに連動
してトランジスタ310が遮断されることによりコンデン
サ37の充電が可能になっており、トランジスタ35が遮断
されているタイミングにおいて、被写界輝度に対応して
受光素子31に流れる光電流に対応して決定されるレベル
がトランジスタ36のベース入力に加えられてトランジス
タ36のコレクタ電流を制御し、トランジスタ36のコレク
タ電流によってコンデンサ37は充電される。
そして本実施例ではパルス幅変換回路82が発生するパ
ルスがローレベルの時にトランジスタ35が遮断され、カ
ウンタ20の計数値の上昇に伴ってパルス幅変換回路82が
発生するパルスがローレベルの時間的な比率が上昇する
ので、第8図のカーブaに示す様に、コンデンサ37の充
電速度はシャッタ羽根1の開口に伴って上昇することに
なる。
そして、コンデンサ37の充電レベルがコンパレータ38
の非反転入力に加えられている基準レベルと一致する
と、コンパレータ38の出力は反転する。
そしてシーケンス回路50はこの様にしてコンパレータ
38の出力が反転すると、トランジスタ41のベースをロー
レベルに落とすので、ソレノイド5は消磁されて、羽根
開閉リング3はスプリング4の張力によって反時計廻り
に回動し、シャッタ羽根1・2はアパーチュア7を閉じ
て露出動作を終了する。
尚、この時シーケンス回路50は測光回路30のトランジ
スタ310のベースレベル及び発光素子8bの駆動電圧を落
とすので、測光回路30及びエンコーダ8も動作を終了す
る。
ところで、上記においても説明した様に、ソレノイド
5が励磁されることによってシャッタ羽根1・2はアパ
ーチュアを開口してゆくが、シャッタ羽根1・2の開口
特性は経時変化やカメラ位置の変化或いは電磁シャッタ
の場合は電源電圧の変動等によって変動する可能性があ
ることは否定できない。
例えば、第6図を参照して既に説明した曲線aがシャ
ッタ羽根1・2の設計上の理想的な開口特性であるとし
た場合、上記した様な理由によってシャッタ羽根1・2
が第6図の曲線bに示す様な特性で開口することも十分
に考えられる。
そしてフィルム面に対して適正露出を与えるためには
露出量の積分値がフィルム感度に対応して決定される値
に達した時に露出を打ち切ることが要求されるので、シ
ャッタ羽根1・2が曲線bの様な開口特性を示す場合は
曲線aに示す様な理想的な開口特性の場合よりも露出時
間を長くしなければ、適正な露出を与えることはできな
い。
しかしながら、本実施例ではシャッタ羽根1・2の現
実の開口特性をカウンタ20の計数値としてフィードバッ
クして、測光回路30のデューティー比を制御しているの
で、シャッタ羽根1・2の開口特性の変動によってフィ
ルム面に対する露出量の積分特性が変動しても測光回路
30の充電特性をフィルム面に対する露出量の積分特性に
追従させることが可能になり、シャッタ羽根1・2の開
口特性が変動しても正確な露出制御を行うことが可能と
なっている。
即ち、シャッタ羽根1の開口に伴って波形整形回路10
はパルスを発生し、このパルスがカウンタ20にカウント
アップクロックとして加えられるが、波形整形回路10が
発生するパルスはシャッタ羽根1の現実の開口位置に対
応しているので、シャッタ羽根1が第6図の曲線bの様
な開口特性を示す時は波形整形回路10は第7図のbに示
す様に若干遅延したパルスを発生するので、カウンタ20
の計数値の上昇速度も低下する。従って、測光回路30の
コンデンサ37の充電速度の上昇率も第8図の曲線bに示
す様に低下し、コンデンサ37の充電レベルが基準レベル
と一致するのに要する時間も遅延することになり、露出
時間が延長される。
この様に、本実施例では何等かの原因によってシャッ
タ羽根1・2の開口特性が変動しても、この開口特性の
変動に追従して測光回路の充電特性も変動するので、シ
ャッタ羽根1・2の開口特性の変動にかかわりなく適正
な露出を与えることが可能になる。
次ぎに、ストロボ撮影時の動作を説明する。
撮影者がストロボモードを指定すると、シーケンス回
路50はEFU回路120を作動させて図示せずメインコンデン
サの充電を開始する。
同時にシーケンス回路50は測距回路90、演算回路100
及びデジタルコンパレータ110を起動する。
先ず、測距回路90は起動されることにより、対象とな
る被写体までの距離を示す撮影距離情報を演算回路100
に与える。又、演算回路100にはDX回路70からフィルム
感度情報が与えられている。
そしてガイドナンバが固定されたストロボの場合、撮
影距離とフィルム感度が決定されれば適正露出を得られ
るF値は一義的に決定されるので、演算回路100はフィ
ルム感度情報と撮影距離情報によって(式−1)に示す
演算を行い、適正F値を示すF値情報を算出して、この
F値情報をデジタルコンパレータ110に与える。
EFU回路120の充電が完了した後に撮影者がシャッタボ
タンを押すと、通常の撮影時と同様にしてシャッタ羽根
1・2がアパーチュア7を開口してゆき、シャッタ羽根
1の開口位置に対応してカウンタ20の計数値は更新され
てゆく。従って、カウンタ20の計数値は、シャッタ羽根
の開口特性にかかわらず常に現実のF値と1対1に対応
している。そこで、カウンタ20の計数値をデジタルコン
パレータ110によって演算回路100が発生するF値情報と
比較し、両者が一致したタイミングにおいて、デジタル
コンパレータ110がEFU回路120にトリガ信号を与えれ
ば、適正なF値が得られたタイミングにおいてストロボ
を同調させることができる。
尚、この時のデジタルコンパレータ110が発生するト
リガ信号はシーケンス回路50に与えられ、シーケンス回
路50はこのトリガ信号によって露出動作を中止させる。
尚、ストロボを使用するケースとしては上記の様に被
写体輝度が低い時の主光源として使用する場合の他に、
所謂日中シンクロの様に被写界輝度比とフィルムの露光
域とのマッチングをとるための補助光源として使用する
場合が考えられる。
そしてこの様なケースで背景が十分に明るい場合は、
背景に対して適正露出が与えられたタイミングにおいて
コンパレータ38の出力が反転すると、コンパレータ38の
出力はEFU回路120に対してオアゲート130を介してトリ
ガ信号として与えられストロボを発光させるので、背景
が露出オーバーになることはない。
次に、第9図は本発明の他の実施例を示す回路図であ
り、第4図に示す実施例と同一の要素に関しては第4図
と同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
第4図に示す実施例と最も異なる点は、第4図に示す
実施例はバイアス用電源34からトランジスタ36に対して
一定のバイアス電圧V1を与えるとともに、カウンタ20の
計数値に対応してパルス幅変換回路82が発生するパルス
のオフ時間の比率を制御し、測光回路30のデューティー
比を制御することによってシャッタ羽根1の現実の開口
特性にコンデンサ37の充電特性を追従させる様にしてい
るが、第9図に示す実施例ではカウンタ20の計数値の上
昇に対応してバイアス電圧V1を上昇させることによって
シャッタ羽根1の現実の開口特性にコンデンサ37の充電
特性を追従させる様にしている。
即ち、第9図において、ログダイオード32を介してSP
D31に被写界輝度に対応した光電流が流れると、ログダ
イオード32の両端にこの光電流に対応した電圧V2が発生
する。従って、オペアンプ33の出力端子にはオペアンプ
33の非反転入力端子に加えられるバイアス電圧V1に光電
流に対応した電圧V2を重畳した電圧が発生する。
そしてオペアンプ33の出力電圧がトランジスタ36のベ
ースに加えられてトランジスタ36のコレクタ電流が制御
され、トランジスタ36のコレクタ電流によってコンデン
サ37が充電されるので、カウンタ20の計数値の上昇に対
応してバイアス電圧V1を上昇させれば、シャッタ羽根1
の現実の開口特性にコンデンサ37の充電特性を追従させ
ることができる。
そこで、本実施例ではDX回路70が発生するフィルム感
度情報とシャッタ羽根1の開口位置を示すカウンタ20の
計数値とを演算回路83に加え、演算回路83の出力をアナ
ログ−デジタル変換回路84で電圧V1に変換してオペアン
プ33の非反転入力に加えている。即ち,本実施例では演
算回路83及びアナログ−デジタル変換回路84が補正回路
として作用する。
尚、演算回路83が実行する具体的な演算内容は測光回
路30の特性やその他の機構的な特性によって異なるが、
フィルム感度が高い程コンデンサ37の充電速度を上昇さ
せる必要があり、又、アパーチュア7の開口につれてカ
ウンタ20の計数値が上昇する程コンデンサ37の充電速度
を上昇させる必要があるので、演算回路83はDX回路70か
ら加えられるフィルム感度情報にカウンタ20の計数値を
乗じ、これに測光回路30の特性やその他の機構的な特性
によって決定される定数を乗じた演算を行えばよい。
尚、この演算内容を(式−2)に示す。
回答=定数×フィルム感度×計数値 (式−2) 次ぎに第9図に示す実施例の動作を説明する。
先ず、第9図に示す実施例において、ストロボ撮影時
の動作は第4図に示す実施例と全く同一であるので省略
して、通常の撮影時の動作に関して説明する。
第4図に示す実施例と同様にしてシャッタ羽根1・2
がアパーチュー7の開口を開始すると、測光回路30のト
ランジスタ310は遮断されて、コンデンサ37の充電を開
始する。同時にシャッタ羽根1の開口動作に連動して波
形整形回路10が発生するパルスによってカウンタ20はカ
ウントアップされ、カウンタ20の計数値は演算回路83に
加えられる。
又、演算回路83にはDX回路70からフィルム感度情報が
加えられており、演算回路83はこのフィルム感度情報と
カウンタ20の計数値によって(式−2)の演算を行い解
答となる数値をデジタル−アナログ変換回路84に加え
る。応じてデジタル−アナログ変換回路84は演算回路83
の出力値に対応した電圧V1をオペアンプ33の非反転入力
に加え、オペアンプ33の出力にはデジタル−アナログ変
換回路84の出力電圧V1に光電流によってログダイオード
32に生じる電圧降下V2を重畳した電圧が発生する。そし
てカウンタ20の計数値はシャッタ羽根1の開口動作に連
動して更新されるので、デジタル−アナログ変換回路84
の出力電圧V1はステップ状に上昇し、オペアンプ33の出
力電圧も第10図に示す様にステップ状に上昇する。
コンデンサ37の充電速度はオペアンプ33の出力電圧に
よって制御されるので、シャッタ羽根の開口に伴ってオ
ペアンプ33の出力電圧が上昇するとコンデンサ37の充電
速度も上昇し、コンデンサ37の端子レベルが基準レベル
と一致した時にコンパレータ38の出力は反転して、シー
ケンス回路50は第4図の実施例と同様にして露出動作を
終了する。
このように本実施例の場合もシャッタ羽根1・2の開
口に伴って単位時間当たりの露出量が変動しても、これ
に追従してコンデンサ37の充電速度も変動するので、シ
ャッタ羽根1・2の開口特性の変動に無関係に適正な露
出制御を行うことができる。
ところで、低輝度下の被写体を撮影した場合、シャッ
タ速度は当然遅くなり、手持ち撮影では所謂カメラブレ
のおそれが発生する。従って、フィルム感度と比較して
被写界輝度が低い場合、ストロボ撮影を促すため、ある
いは三脚の使用を促すためにファインダー内に低輝度警
告をするすることが要望されるが、第9図に示す実施例
の場合、オペアンプ33の出力レベルに対応してシャッタ
速度が決定され、オペアンプ33の出力レベルは既に説明
した様にフィルム感度と被写界輝度を反映しているの
で、シャッタボタンのハーフストローク時にオペアンプ
33の出力レベルをモニタすれば、所謂低輝度警告として
使用することができる。
即ち、シャッタボタンのハーフストローク時にはシャ
ッタ羽根1は開口動作を行っていないので、カウンタ20
の計数値は0であり、従って、演算回路83が出力する数
値はフィルム感度のみを反映しており、デジタル−アナ
ログ変換回路84の出力電圧V1もフィルム感度のみによっ
て決定され、フィルム感度が高い程デジタル−アナログ
変換回路84の出力電圧V1は高くなる。又、SPD31に流れ
る光電流によってログダイオード32の両端に発生する電
圧V2は被写体輝度が高い程高くなる。
そして、オペアンプ33の出力レベルはデジタル−アナ
ログ変換回路84の出力電圧V1と光電流によってログダイ
オード32の両端に発生する電圧V2を重畳したものである
ので、シャッタボタンのハーフストローク時にはオペア
ンプ33の出力電圧はフィルム感度と被写体輝度のみを反
映している。そして最終的なシャッタ速度はこの初期時
におけるオペアンプ33の出力レベルにカウンタ20の計数
値として導入されたシャッタ羽根1の開口特性を反映さ
せたものとなり、シャッタ羽根1の開口特性は若干変動
が予想されるが、低輝度警告としては十分な精度を持っ
ている。
そこで、本実施例ではトランジスタ311の出力電流と
定電流源313の電流値を比較する電流コンパレータによ
って低輝度警告を行える様にしている。
より具体的には、トランジスタ311とトランジスタ312
は定電流源とグランド間に並列接続されており、トラン
ジスタ311のベースはオペアンプ33の出力に、トランジ
スタ312のベースは定電流源313に接続されている。又、
トランジスタ314のベースは定電流源313に、トランジス
タ314のコレクタはシーケンス回路50に、トランジスタ3
14のエミッタはグランドに各々接続されている。
そして、定電流源313の電流値は、低輝度警告をすべ
き時にトランジスタ311のコレクタ電流が低くなる様に
設定されており、トランジスタ311のベースに印加され
るオペアンプ33の出力レベルによって、定電流源313か
らトランジスタ311のコレクタ−エミッタ(接地)間に
注入される電流量を制御する様になされている。即ち、
定電流源313からトランジスタ311に流入する電流を制御
することによってトランジスタ314のベースに流れる電
流を制御してトランジスタ314をON・OFFさせるものであ
り、トランジスタ312はこの際のトランジスタ314への電
流供給レベルを決定してON・OFFするダイオードとして
機能する。
従って、シャッタボタンのハーフストローク時に、オ
ペアンプ33の出力レベルが手持ち限界シャッタ速度に対
応して決定されるレベルよりも低いと、定電流源313の
電流は一部トランジスタ311に流れるのみで、残りはト
ランジスタ314のベースに流れるため、トランジスタ314
は導通状態となる。そしてシーケンス回路50はトランジ
スタ314が導通するとフィルム感度に対して被写界輝度
が低いものと判断して図示せずファインダ内のLED等に
低輝度警告を行う。
一方、シャッタボタンのハーフストローク時に、オペ
アンプ33の出力レベルが手持ち限界シャッタ速度に対応
して決定されるレベルよりも高いと、定電流源313の電
流は全てトランジスタ311のコレクタへ流入し、定電流
源313からトランジスタ314のベースへの電流供給が行わ
れないため、トランジスタ314は遮断される。そしてシ
ーケンス回路50はトランジスタ314が遮断されるとフィ
ルム感度に対して被写界輝度が十分であると判断して低
輝度警告は行わない。
尚、第4図に示す実施例ではパルス幅変換回路82の出
力がフィルム感度とカウンタ20の計数値を反映し、又、
第9図に示す実施例ではデジタル−アナログ変換回路84
の出力がフィルム感度とカウンタ20の計数値を反映する
様にした例を説明したが、パルス幅変換回路82の出力あ
るいはデジタル−アナログ変換回路84の出力がカウンタ
20の計数値のみを反映し、フィルム感度はコンパレータ
38の基準レベルとして反映させる様にしてもよい。
〔効果〕
以上説明した様に本発明によれば、シャッタ羽根の開
口位置に対応して測光回路の充電特性を変動させること
ができるので、測光用の受光素子の配設箇所の自由度
や、全体としてデザイン設計の自由度を著しく向上させ
ることができる。
又、本発明の場合、シャッタ羽根の実際の開口位置を
検出して測光回路の充電特性を変動させているので、シ
ャッタ羽根の開口特性が経時変化・電源電圧の変動・撮
影姿勢の変化等によって変動してもシャッタ羽根の開口
特性の変動に測光回路の充電特性の変動が追従するの
で、正確な露出制御を行うことが可能になる。
又、本発明によれば、シャッタ羽根の開口位置がカウ
ンタの計数値として数値化されるので、近年特に普及し
てきているマイクロコンピュータの導入が容易になる。
又、本発明ではカウンタの計数値はその時点における
F値と1対1に対応しているので、フラッシュマチック
モードにおけるストロボ同調タイミングの決定基準とし
ても使用することができ、シヤッタ羽根の開口位置を制
限するための機構を別途設けなくとも、フラッシュマチ
ックモードにおいて正確な露出制御をすることが可能に
なる。
更に、上記の第9図に示す実施例の様に、低輝度警告
用の回路を備える実施例の場合、ファインダ内に低輝度
警告をすべき時にストロボ撮影モードを自動的に選択す
る様にすることもでき、この様にすれば、不慮の手ぶれ
を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例にかかるシャッタ機構の機構
図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図は第1図及び
第2図のA視断面図、第4図は本発明の1実施例の回路
図、第5図は波形整形回路の回路例を示す回路図、第6
図は第1図に示すシャッタ機構の開口特性図、第7図は
波形整形回路の出力パルスを示す特性図、第8図は測光
用コンデンサの充電波形を示す特性図、第9図は本発明
の他の実施例を示す回路図、第10図はデジタル−アナロ
グ変換回路の出力電圧を示す特性図、第11図は一般的な
プログラムシャッタの開口特性図。 1・2…シャッタ羽根、5…ソレノイド 8…エンコーダ、8f…ライトガイド 8g…ライトガイドスリット 20…カウンタ、30…測光回路 31…SPD、35…トランジスタ 37…コンデンサ、82…パルス幅変換回路 84…デジタル−アナログ変換回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最大口径を限度として連続的に開口する絞
    り羽根兼用のシャッタ羽根と,被写界光への露呈面積が
    前記シャッタ羽根の開口位置に影響されない受光素子
    と,該受光素子の受光量に対応して流れる充電電流を積
    分する積分回路と,該積分回路の積分値が所定の値に達
    した時に前記シャッタ羽根を閉じるシャッタ閉鎖手段と
    を各々具備する外部測光式露出制御装置と,ガイドナン
    バが一定のストロボ装置とを具備するカメラにおいて, 前記シャッタ羽根の動作線上に列設された認識可能な識
    別マークと, 該識別マークを読み取って連続的に変化する前記シャッ
    タ羽根の位置を数値的に逐次検出する口径検出手段と, 該口径検出手段によって検出される前記シャッタ羽根の
    位置に関する数値的逐次変化に基づいて,前記シャッタ
    羽根によって形成される開口を通過する光の積算量と前
    記積分回路の充電特性とが実質的に一致するよう充電電
    流を制御する補正回路と, 撮影距離を入力する測距手段と, フィルム感度を入力するフィルム感度入力手段と, 前記測距回路から入力された撮影距離と前記フィルム感
    度入力手段から入力されたフィルム感度に対応してスト
    ロボ同調時の適性な口径値を算出する演算手段と, 前記口径検出手段の出力と前記演算手段の出力を比較
    し,前記口径検出手段によって数値的に検出された前記
    シャッタ羽根の位置が前記演算手段によって算出された
    ストロボ同調時の適性な口径値に応答したタイミングで
    前記ストロボ装置を発光させる比較手段と, を具備することを特徴とする露出制御装置。
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