JPH0823634A - 電力貯蔵装置の制御装置 - Google Patents

電力貯蔵装置の制御装置

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JPH0823634A
JPH0823634A JP15191894A JP15191894A JPH0823634A JP H0823634 A JPH0823634 A JP H0823634A JP 15191894 A JP15191894 A JP 15191894A JP 15191894 A JP15191894 A JP 15191894A JP H0823634 A JPH0823634 A JP H0823634A
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JP
Japan
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power
electric power
power flow
magnitude
absorbed
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JP15191894A
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English (en)
Inventor
Masahiko Amano
雅彦 天野
Minoru Kanai
実 叶井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】送電線の潮流の大きさと向き、及び運用状態を
取り込む。そして取り込んだ情報をもとに電力貯蔵装置
の電力吸収放出量を算定し、電力放出の際には電力貯蔵
手段11からの直流電力を交流電力に、電力吸収の際に
は逆に交流電力を直流電力に変換する。 【効果】送電線の電力潮流を望ましい値に保つことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力系統内に設置された
電力貯蔵装置が吸収または放出する電力の大きさを制御
する制御装置に係り、特に系統内の電力潮流を望ましい
値に調整するのに好適な制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NaS電池をはじめとする二次電池や超
電導エネルギー貯蔵装置などの電力貯蔵装置が電力系統
内に設置された場合、それらを用いて負荷の平準化や発
電機の効率的な運用を行うことが可能となる。
【0003】系統内の電力貯蔵装置に給電指令所から指
令を出して統合制御を行うシステムとして、例えば特開
平6−14458号に記載の電力系統制御装置があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電力貯蔵装置に指令を
与える場合、通常は負荷の変動状況に合わせた指令を与
えるため、系統内の電力潮流がどうなるかについては、
特に考慮されていなかった。したがって、例えば事故ま
たは作業による1回線停止や負荷の急増などによって送
電線の潮流過負荷が生じるような場合、電力貯蔵装置を
用いて過負荷の解消を図る方法が示されていなかった。
【0005】本発明の目的は、電力貯蔵装置を用いて電
力系統内の潮流が望ましい値になるように制御できる制
御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、電力貯蔵装置の制御装置において、送電線に流れる
電力潮流の大きさを取り込む潮流情報入力手段を備え、
電力潮流の大きさに応じて電力貯蔵装置が吸収または放
出する電力の大きさを決定するようにした。
【0007】また、電力潮流の大きさと設定された目標
値との差に応じて、吸収または放出する電力の大きさを
決定するようにした。
【0008】さらに、送電線の運用状態を取り込む運用
状態情報入力手段を備え、運用状態に基づいて目標値を
決定するようにした。
【0009】また、送電線に流れる電力潮流の大きさを
予測する潮流予測手段を備え、予測した電力潮流の大き
さに応じて吸収または放出する電力の大きさを決定する
ようにした。
【0010】
【作用】例えば送電線の両側に電力貯蔵装置が設置され
ている場合、一方に電力吸収、もう一方に電力放出の指
令を与えることにより送電線に流れる電力潮流を調整す
ることができる。潮流情報入力手段により実際の電力潮
流の大きさが入力されるので、設定された目標値との差
を計算して、その差に応じて電力貯蔵装置の吸収または
放出すべき電力の大きさを指令することにより、潮流の
大きさが目標値になるように制御することができる。
【0011】また、2回線送電線が事故や作業により1
回線停止した場合、流せる電力潮流の大きさが変わるた
め目標値も変化するが、運用状態情報入力手段によって
1回線停止したことを知ることができ、それに応じて潮
流の目標値を変更すれば、運用状態に合わせた潮流の制
御を行うことができる。
【0012】また、将来時点の潮流状態を予測する潮流
予測手段によって将来時点での潮流過負荷が予測できる
ので、過負荷が発生すると予測された場合には、それを
防止するようにあらかじめ電力貯蔵装置の運転スケジュ
ールを作成しておくことにより、潮流状態を望ましい値
に制御することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0014】図1は、電力系統内の母線Aと母線Bの2
カ所に設置された電力貯蔵装置の制御に本発明を適用し
た場合の構成図である。
【0015】電力貯蔵装置は電力貯蔵手段11,変換器
12,変換器制御装置13とから成り、変圧器を介して
電力系統の母線に接続されている。電力貯蔵手段11と
しては、NaS電池などの二次電池や超電導エネルギー
貯蔵装置などを用いる。変換器12は電力放出時には直
流電力を交流電力に、電力吸収時には交流電力を直流電
力に変換するもので、サイリスタ,GTO,ダイオード
などの半導体素子を用いて構成される。変換器制御装置
13は、与えられた指令値に基づいて電力放出または吸
収量が指令値どおりになるよう電力変換器12を制御す
る。
【0016】潮流情報入力手段102は、電力潮流の大
きさを検出するセンサからの情報を取り込み、潮流の大
きさを吸収放出量決定手段101に出力する。運用状態
入力手段103は、送電線の両端に設置された遮断器の
開閉情報を取り込み、2回線とも通電しているか、ある
いは1回線が遮断されているかどうかを吸収放出量決定
手段101に出力する。吸収放出量決定手段101は、
潮流の大きさと送電線の運用状態に基づいて、それぞれ
の電力貯蔵装置の吸収・放出量を算出し、それぞれの変
換器制御装置13に指令を与える。
【0017】以下、これらを用いて母線Aから母線Bに
流れる電力潮流を制御する例について説明する。
【0018】まず、潮流情報入力手段102によって母
線AとBとを結ぶ送電線の潮流の大きさが入力される。
吸収放出量決定手段101は、入力された潮流の大きさ
と運用目標値とを比較し、その差に基づいて吸収放出量
を算出する。運用目標値は、送電線の熱容量や系統の安
定度などから決まる送電限界値をもとに設定されるもの
で、2回線とも送電している場合と、事故や作業で1回
線が停止している場合では値が異なる。運用状態入力手
段103によって2回線か1回線かが入力されるので、
吸収放出量決定手段101は運用状態に応じて運用目標
値を選択する。吸収放出量の算出は次のようにして行
う。まず、計測した電力潮流値から目標値を引いた値、
ΔPを求める。ΔPが正の場合、潮流が目標値を越えて
いるので、母線Aの方の電力貯蔵装置はΔPだけ電力吸
収量を増加させ、母線Bの方はΔPだけ電力放出量を増
加させる。これにより、母線Aから母線Bに流れる潮流
をΔPだけ減少させ、目標値に合わせることができる。
特にこの場合は、発電機出力や他の送電線の潮流などに
は影響を与えずに着目する送電線の潮流だけを変化させ
ることができる。
【0019】なお、母線Aの電力貯蔵装置が電力放出を
行っていたときΔPが正の場合には、放出量をΔPだけ
減少させればよい。またそのとき母線Bの方が電力吸収
を行っていた場合は、吸収量をΔPだけ減少させる。
【0020】ΔPが負の場合は、逆に母線Aの方の電力
吸収量と母線Bの方の電力放出量をそれぞれΔPだけ減
少させる。
【0021】本実施例によれば、2カ所に設置された電
力貯蔵装置に対して吸収放出量を対で設定することによ
り、発電機出力など他の運用に影響を与えることなく、
2カ所の間の電力潮流を望ましい値に制御できる効果が
ある。
【0022】図1の例では、送電線の両端に電力貯蔵装
置が設置されていたが、片方しか設置されていない場合
でも潮流の制御ができる。図1のように母線Aから母線
Bに潮流が流れている場合には、母線B側の電力貯蔵装
置だけでも潮流の制御ができる。たとえば、母線Bの放
出量を増加させれば(あるいは吸収量を減少させれば)潮
流が減少し、逆に吸収量を増加させれば(あるいは放出
量を減少させれば)潮流は増加する。ただし、その場
合、吸収放出量に応じて系統全体の負荷が変化するの
で、その分は発電機の出力変化で対応することになる。
【0023】上記の例では単純な放射状系統の場合を説
明したが、図2に示すようなループ系統の場合でも、同
様に潮流を制御することができる。図2の例で、母線C
から母線Bへの潮流を制御する場合も、母線Aと母線B
とに設置された電力貯蔵装置を用いて、上述したのと同
様の方法により制御できる。ただしこの場合は、母線A
から母線Cへの潮流や、母線Aから母線D,E,Bへ流
れる潮流も同時に変化する。
【0024】他の送電線の潮流についても制御する必要
がある場合には、着目すべき全ての送電線の潮流の大き
さを入力し、その中から最も運用目標値に近い線路を選
択し、その線路の潮流を制御するように動作させればよ
い。このように、複数の送電線に着目して潮流の制御を
行うことも可能である。
【0025】次に、予測した潮流に基づいて制御する例
について説明する。上記の例では、実際に潮流を検出
し、目標値との差に応じて制御を行う方法を示したが、
あらかじめ潮流の大きさを予測し、予測した値に基づい
て吸収放出の運転スケジュールを作成しておくことも可
能である。
【0026】図3において、まず、需要予測手段111
が将来時点での需要を予測する。将来時点とは、例えば
現在時刻が8時ならその日の10時,12時,14時と
いった時点である。需要予測は、過去のデータやその日
の予測気温などをもとにして行う。次に潮流予測手段1
12が、需要予測結果と発電機の運転計画などをもとに
潮流計算を行い、各時点での潮流を予測する。
【0027】予想潮流計算の結果、潮流が運用目標値を
超過する送電線があった場合には、その送電線の両側に
ある電力貯蔵装置に対して、潮流が目標値以下になるよ
うに吸収放出量スケジュールを設定する。吸収放出量の
算定は、前述した方法と同様である。ただし、この場合
はあくまでも予測潮流であるから、予測誤差を考慮し
て、ある程度のマージンを見込んだ値にしておく。
【0028】このようにして作成したスケジュールは、
各母線の運転スケジュール21に転送され、各変換器制
御装置13はそのスケジュールに基づいて実際の制御を
行う。
【0029】また、本実施例の場合はスケジュール運転
であるので、過負荷が生じる時間帯に最大限の効果が発
揮できるように、過負荷が生じない時間帯を利用してあ
らかじめ電力を吸収・放出しておくような方法もとるこ
とができる。
【0030】以上のように、本実施例によれば、1日の
負荷状況を予測してあらかじめ運転スケジュールを作成
しておくことにより、潮流過負荷の抑制を効率よく行え
る効果がある。
【0031】なお、電力貯蔵装置が3カ所以上に設置さ
れている場合は、複数の送電線についてきめ細かく制御
することが可能である。例えば図3において、母線Dと
母線Eにも電力貯蔵装置が設置されていれば、母線Dと
Eとの間の潮流に応じてそれらを制御することにより、
母線AとBとの間の潮流とは独立に制御することができ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、電力貯蔵装置を用いて
電力系統の送電線に流れる電力潮流の大きさを望ましい
値に制御できる効果がある。特に、重負荷や1回線停止
などの際に潮流の過負荷を防止できる効果がある。
【0033】また、送電線の両側の電力貯蔵装置を制御
することで、発電機出力や他の送電線の潮流に影響を及
ぼすことなく潮流制御できる効果がある。
【0034】また、予測潮流に基づいて運転スケジュー
ルを作成することにより、効率よく潮流を制御できる効
果がある。
【0035】また、複数の送電線の潮流を入力し、複数
の電力貯蔵装置に指令を与えることにより、系統内の複
数の潮流をきめ細かく制御できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電力貯蔵装置の制御装置の構
成図。
【図2】ループ系統に適用した場合の構成図。
【図3】潮流予測に基づいて制御する場合の構成図。
【符号の説明】
11…電力貯蔵手段、12…変換器、13…変換器制御
装置、21…運転スケジュール、101…吸収放出量決
定手段、102…潮流情報入力手段、103…運用状態
入力手段、111…需要予測手段、112…潮流予測手
段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統に接続された電力貯蔵装置が吸収
    または放出する電力の大きさを制御するための制御装置
    において、送電線に流れる電力潮流の大きさを取り込む
    潮流情報入力手段を備え、前記電力潮流の大きさに応じ
    て吸収または放出する電力の大きさを決定することを特
    徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記電力潮流の大きさ
    と目標値との差に応じて吸収または放出する電力の大き
    さを決定することを特徴とする電力貯蔵装置の制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2において、送電線の運用状態を取
    り込み、前記運用状態に基づいて前記目標値を決定する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
  4. 【請求項4】電力系統に接続された電力貯蔵装置が吸収
    または放出する電力の大きさを制御するための制御装置
    において、送電線に流れる電力潮流の大きさを予測する
    潮流予測手段を備え、予測した前記電力潮流の大きさに
    応じて吸収または放出する電力の大きさを決定すること
    を特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
JP15191894A 1994-07-04 1994-07-04 電力貯蔵装置の制御装置 Pending JPH0823634A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213186A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Toshiba Corp 異系統間電力系統連系装置
JP2011239670A (ja) * 2010-05-03 2011-11-24 Siemens Aktiengesellschaft バッテリと電力網との間で電気エネルギーを交換するための電力交換システム、バッテリと電力網との間で電気エネルギーを交換する方法、および、電力交換システムの適用
CN109713733A (zh) * 2019-01-30 2019-05-03 辽宁东科电力有限公司 大规模储能联合火电机组提高电网快速响应能力的方法
US10404066B2 (en) 2016-11-16 2019-09-03 En Technologies Inc. Congestion management system and power-system management system for relieving overload of transmission line

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