JPH08236048A - X線管装置 - Google Patents
X線管装置Info
- Publication number
- JPH08236048A JPH08236048A JP6706695A JP6706695A JPH08236048A JP H08236048 A JPH08236048 A JP H08236048A JP 6706695 A JP6706695 A JP 6706695A JP 6706695 A JP6706695 A JP 6706695A JP H08236048 A JPH08236048 A JP H08236048A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- insulating oil
- ray tube
- poppet valve
- heat exchanger
- Prior art date
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- Pending
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- Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 絶縁油中の気泡を捕捉して大気中に逃がし、
X線管の性能を損なうことのない熱交換器を備えたX線
管装置を提供する。 【構成】 熱交換器を備えたX線管装置において、前記
熱交換器のフィルタ1は、流入口と流出口を設けたケ−
ス本体2内に流入口より流入した絶縁油中の気泡を捕捉
し絶縁油を濾過するフィルタエレメント8と、気体排出
用の穴を設けた位置に配置され捕捉された気泡のみを外
部へ排出するベントフィルタ10を保持し且つ該ベント
フィルタの外側に気体排出穴を設けたベントフィルタ保
持具9と、を備えたX線管装置。ベントフィルタ10の
代わりにポベットバルブが用いられることもある。
X線管の性能を損なうことのない熱交換器を備えたX線
管装置を提供する。 【構成】 熱交換器を備えたX線管装置において、前記
熱交換器のフィルタ1は、流入口と流出口を設けたケ−
ス本体2内に流入口より流入した絶縁油中の気泡を捕捉
し絶縁油を濾過するフィルタエレメント8と、気体排出
用の穴を設けた位置に配置され捕捉された気泡のみを外
部へ排出するベントフィルタ10を保持し且つ該ベント
フィルタの外側に気体排出穴を設けたベントフィルタ保
持具9と、を備えたX線管装置。ベントフィルタ10の
代わりにポベットバルブが用いられることもある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線管装置、特に冷
却用絶縁油中の気泡を除去し安定的に使用することので
きる熱交換器を備えたX線管装置に関する。
却用絶縁油中の気泡を除去し安定的に使用することので
きる熱交換器を備えたX線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線管の容器内には発生する高電圧を絶
縁するため絶縁油が使用されるが、使用中高温となるた
めこの絶縁油を冷媒として該X線管を冷却する。この場
合、図3に示すような熱交換器が用いられる。この熱交
換器は、ポンプPとフィルタFとX線管容器Xとフロ−
スイッチS及びラジエ−タRとホ−スHで連結し、絶縁
油が循環するように構成されている。こうしてX線管X
内で発生する熱は絶縁油によって運ばれ、ラジエ−タR
に導き空冷或いは液冷等の方法により熱交換する。
縁するため絶縁油が使用されるが、使用中高温となるた
めこの絶縁油を冷媒として該X線管を冷却する。この場
合、図3に示すような熱交換器が用いられる。この熱交
換器は、ポンプPとフィルタFとX線管容器Xとフロ−
スイッチS及びラジエ−タRとホ−スHで連結し、絶縁
油が循環するように構成されている。こうしてX線管X
内で発生する熱は絶縁油によって運ばれ、ラジエ−タR
に導き空冷或いは液冷等の方法により熱交換する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】X線管の絶縁油をポン
プPにより強制循環させる際、その経路となるホ−スH
が長かったり、また流量を増やそうとすると圧力損失が
増大する。圧力損失の増加はポンプPの吸入側の負圧を
生じさせる原因となる。このような負圧が生じると絶縁
油中に含まれている気体成分(主として空気)や水分
(水蒸気)等が離脱する場合がある。一旦離脱した気体
成分は気泡として絶縁油中に混在したまま残り殆ど絶縁
油に再び溶け込むことはない。そしてこのような気泡が
X線管内に移動して場合には放電を生じX線管の性能を
著しく損なう。
プPにより強制循環させる際、その経路となるホ−スH
が長かったり、また流量を増やそうとすると圧力損失が
増大する。圧力損失の増加はポンプPの吸入側の負圧を
生じさせる原因となる。このような負圧が生じると絶縁
油中に含まれている気体成分(主として空気)や水分
(水蒸気)等が離脱する場合がある。一旦離脱した気体
成分は気泡として絶縁油中に混在したまま残り殆ど絶縁
油に再び溶け込むことはない。そしてこのような気泡が
X線管内に移動して場合には放電を生じX線管の性能を
著しく損なう。
【0004】この発明は上記する課題に着目してなされ
たものであり、絶縁油中の気泡を捕捉して大気中に逃が
し、X線管の性能を損なうことのない熱交換器を備えた
X線管装置を提供することを目的とする。
たものであり、絶縁油中の気泡を捕捉して大気中に逃が
し、X線管の性能を損なうことのない熱交換器を備えた
X線管装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、X線管容器の内部の絶縁油
を外部ポンプにより循環させる構成とした熱交換器を備
えたX線管装置において、前記熱交換器のフィルタは、
絶縁油流入口と流出口を設けたケ−ス本体内に前記流入
口より流入した絶縁油中の気泡を捕捉し絶縁油を濾過す
るフィルタエレメントと、前記ケ−ス本体の上部となる
位置に捕捉された気泡のみを外部へ排出するベントフィ
ルタを保持し該ベントフィルタの外側に気体排出用の穴
を設けたベントフィルタ保持具と、を備えたものである
ことを特徴とする。或いは、前記熱交換器のフィルタ
は、絶縁油流入口と流出口を設けたケ−ス本体内に前記
流入口より流入した絶縁油中の気泡を捕捉し絶縁油を濾
過するフィルタエレメントと、前記ケ−ス本体の上部に
ポペットバルブ保持具の中央部に気体排出用の穴を設け
ると共に該穴には、裏面にテ−パ斜面を形成した突起を
設け、更に該穴に胴体の上面に前記突起の裏面のテ−パ
斜面と同方向のテ−パ斜面を形成したポペットバルブを
所定のクリアランスをもって配置し、これらテ−パ斜面
とポペットバルブのテ−パ斜面との間にOリングを配置
し、該ポペットバルブに形成したフランジ部とポペット
バルブ保持具の穴に設けた突起上面との間にばねを配置
して該ポペットバルブを上方向に付勢してなる気体排出
装置と、を備えたものであることを特徴とする。
る課題を解決するために、X線管容器の内部の絶縁油
を外部ポンプにより循環させる構成とした熱交換器を備
えたX線管装置において、前記熱交換器のフィルタは、
絶縁油流入口と流出口を設けたケ−ス本体内に前記流入
口より流入した絶縁油中の気泡を捕捉し絶縁油を濾過す
るフィルタエレメントと、前記ケ−ス本体の上部となる
位置に捕捉された気泡のみを外部へ排出するベントフィ
ルタを保持し該ベントフィルタの外側に気体排出用の穴
を設けたベントフィルタ保持具と、を備えたものである
ことを特徴とする。或いは、前記熱交換器のフィルタ
は、絶縁油流入口と流出口を設けたケ−ス本体内に前記
流入口より流入した絶縁油中の気泡を捕捉し絶縁油を濾
過するフィルタエレメントと、前記ケ−ス本体の上部に
ポペットバルブ保持具の中央部に気体排出用の穴を設け
ると共に該穴には、裏面にテ−パ斜面を形成した突起を
設け、更に該穴に胴体の上面に前記突起の裏面のテ−パ
斜面と同方向のテ−パ斜面を形成したポペットバルブを
所定のクリアランスをもって配置し、これらテ−パ斜面
とポペットバルブのテ−パ斜面との間にOリングを配置
し、該ポペットバルブに形成したフランジ部とポペット
バルブ保持具の穴に設けた突起上面との間にばねを配置
して該ポペットバルブを上方向に付勢してなる気体排出
装置と、を備えたものであることを特徴とする。
【0006】
【作用】X線管装置を上記手段とした場合、の手段で
は、絶縁油はX線管容器で熱を受け取りラジエ−タで熱
交換されボンプにより吐出されフィルタ8で不純物を序
器され再びX線管容器へと運ばれ循環する。そして該絶
縁油中の気泡はフィルタ1のフィルタエレメント8によ
り捕捉され結合し大きな気泡へと成長する。こうして成
長した気泡は絶縁油よりも軽いためケ−ス本体2内の空
間2cの上部のベントフィルタ10へ達する。該ベント
フィルタ10は気泡は通すが液体(絶縁油)は通さない
ため該ベントフィルタ10下に集まった気泡だけが外部
へ排出される。の手段でも作用は同様であるが、この
場合ポペットバルブ16を手動で押すと、フィルタケ−
ス本体2内部の空間2c上部に溜まった気泡(空気や水
蒸気等)を排出することができる。
は、絶縁油はX線管容器で熱を受け取りラジエ−タで熱
交換されボンプにより吐出されフィルタ8で不純物を序
器され再びX線管容器へと運ばれ循環する。そして該絶
縁油中の気泡はフィルタ1のフィルタエレメント8によ
り捕捉され結合し大きな気泡へと成長する。こうして成
長した気泡は絶縁油よりも軽いためケ−ス本体2内の空
間2cの上部のベントフィルタ10へ達する。該ベント
フィルタ10は気泡は通すが液体(絶縁油)は通さない
ため該ベントフィルタ10下に集まった気泡だけが外部
へ排出される。の手段でも作用は同様であるが、この
場合ポペットバルブ16を手動で押すと、フィルタケ−
ス本体2内部の空間2c上部に溜まった気泡(空気や水
蒸気等)を排出することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1はこの発明のX線管装置の熱
交換器で使用するフィルタ1の縦断面図である。このフ
ィルタ1は、ケ−ス本体2と絶縁油流入用のグリ−スニ
ップル3を連結したホ−ス4と流出用のグリ−スニップ
ル5を連結したホ−ス6とフィルタエレメント8とフィ
ルタエレメントケ−シング(フィルタエレメント保持
具)7とベントフルタ10及びベントフィルタケ−シン
グ(ベントフィルタ保持具)9とで構成される。
を参照して説明する。図1はこの発明のX線管装置の熱
交換器で使用するフィルタ1の縦断面図である。このフ
ィルタ1は、ケ−ス本体2と絶縁油流入用のグリ−スニ
ップル3を連結したホ−ス4と流出用のグリ−スニップ
ル5を連結したホ−ス6とフィルタエレメント8とフィ
ルタエレメントケ−シング(フィルタエレメント保持
具)7とベントフルタ10及びベントフィルタケ−シン
グ(ベントフィルタ保持具)9とで構成される。
【0008】前記ケ−ス本体2の側面には絶縁油流入用
のホ−ス4を接続したホ−スニップル3を連結するため
の雌ねじ2a及び流入口2iが設けられ、底面部にはフ
ィルタエレメントケ−シング7を連結するための雌ねじ
2bが設けられている。該フィルタエレメントケ−シン
グ7にはフィルタエレメント8が装着されている。
のホ−ス4を接続したホ−スニップル3を連結するため
の雌ねじ2a及び流入口2iが設けられ、底面部にはフ
ィルタエレメントケ−シング7を連結するための雌ねじ
2bが設けられている。該フィルタエレメントケ−シン
グ7にはフィルタエレメント8が装着されている。
【0009】前記フィルタエレメント8は絶縁油中の微
小な気泡を捕捉し絶縁油を濾過して通すためのもので、
繊維を網目状に形成した筒体から成るものであるが、網
目としてはメッシュ150程度のものが好ましい。勿
論、気泡の大きさそのものはこのメッシュよりも細かい
が絶縁油の流れがケ−ス本体2の中で曲がると同時にホ
−ス4からケ−ス本体2へと断面積の増大した空間に流
入し速度が下がるためある程度大きなメッシュによって
も気泡を捕捉することができる。しかし、逆にメッシュ
が細かすぎると絶縁油の流れに大して圧力損失をもたら
すので逆効果となる。また、該フィルムエレメント8の
上下は蓋11、12が被せてあるが、特に下部の蓋12
には絶縁油流出用の穴12aが穿設されている。また前
記フィルタエレメントケ−シング7には絶縁油流出用の
ホ−ス6を接続したホ−スニップル5を連結するための
雌ねじ7aが設けられている。
小な気泡を捕捉し絶縁油を濾過して通すためのもので、
繊維を網目状に形成した筒体から成るものであるが、網
目としてはメッシュ150程度のものが好ましい。勿
論、気泡の大きさそのものはこのメッシュよりも細かい
が絶縁油の流れがケ−ス本体2の中で曲がると同時にホ
−ス4からケ−ス本体2へと断面積の増大した空間に流
入し速度が下がるためある程度大きなメッシュによって
も気泡を捕捉することができる。しかし、逆にメッシュ
が細かすぎると絶縁油の流れに大して圧力損失をもたら
すので逆効果となる。また、該フィルムエレメント8の
上下は蓋11、12が被せてあるが、特に下部の蓋12
には絶縁油流出用の穴12aが穿設されている。また前
記フィルタエレメントケ−シング7には絶縁油流出用の
ホ−ス6を接続したホ−スニップル5を連結するための
雌ねじ7aが設けられている。
【0010】前記フィルタケ−ス本体2の上部にはベン
トフィルタケ−シング(ベントフィルタ保持具)9が螺
着され、該ベントフィルタケ−シング9の中央部には気
体排出用の穴9aが設けられるが、該穴9aを塞ぐよう
にベントフィルタ10が螺着されている。また、ケ−ス
本体2とベントフィルタケ−シング9との間及びベント
フィルタケ−シング9とベントフィルタ10との間はO
リング13、14でシ−ルされる。前記ベントフィルタ
10としては空気等の気体は通すが絶縁油等の液体は通
さない高分子通気膜を用いる。例えばゴアテックス(登
録商標)は一般的に入手可能なベントフィルタ材であ
る。このようなベントフィルタの膜では該膜に接する液
体(絶縁油)の表面張力で液体が通ることを防止し気体
のみが通過する構造となっている。
トフィルタケ−シング(ベントフィルタ保持具)9が螺
着され、該ベントフィルタケ−シング9の中央部には気
体排出用の穴9aが設けられるが、該穴9aを塞ぐよう
にベントフィルタ10が螺着されている。また、ケ−ス
本体2とベントフィルタケ−シング9との間及びベント
フィルタケ−シング9とベントフィルタ10との間はO
リング13、14でシ−ルされる。前記ベントフィルタ
10としては空気等の気体は通すが絶縁油等の液体は通
さない高分子通気膜を用いる。例えばゴアテックス(登
録商標)は一般的に入手可能なベントフィルタ材であ
る。このようなベントフィルタの膜では該膜に接する液
体(絶縁油)の表面張力で液体が通ることを防止し気体
のみが通過する構造となっている。
【0011】以上のような構成からなるフィルタ1は、
当然ながら外部から気体(空気)を吸入する作用も生じ
るため経路中で内部の油圧が正となる位置に設置する必
要がある。このため好適な例としてはボンプ吐出側の直
後に置かれる。また、スペ−スの関係でポンプ直後に置
くことができないならポンプ吐出側とX線管との適当な
位置に置く。更に、気泡は重力上方向に集まるため前記
ベントフィルタ10はケ−ス本体2の上方向に位置する
ように設置するのが望ましい。
当然ながら外部から気体(空気)を吸入する作用も生じ
るため経路中で内部の油圧が正となる位置に設置する必
要がある。このため好適な例としてはボンプ吐出側の直
後に置かれる。また、スペ−スの関係でポンプ直後に置
くことができないならポンプ吐出側とX線管との適当な
位置に置く。更に、気泡は重力上方向に集まるため前記
ベントフィルタ10はケ−ス本体2の上方向に位置する
ように設置するのが望ましい。
【0012】このX線管装置は以上のような構成からな
るが、次にその動作について説明する。絶縁油はX線管
容器で熱を受け取りラジエ−タで熱交換されボンプによ
り吐出されフィルタ8で不純物を序器され再びX線管容
器へと運ばれ循環する。そして該絶縁油中の気泡はフィ
ルタ1のフィルタエレメント8により捕捉され結合し大
きな気泡へと成長する。こうして成長した気泡は絶縁油
よりも軽いためフィルタケ−ス本体2内の空間2cの上
部のベントフィルタ10へ達する。該ベントフィルタ1
0は気泡は通すが液体(絶縁油)は通さないため該ベン
トフィルタ10下に集まった気泡だけが外部へ排出され
る。こうして絶縁油はフィルタ1で気泡及び塵等を除去
されつつX線管を冷却するため循環する。
るが、次にその動作について説明する。絶縁油はX線管
容器で熱を受け取りラジエ−タで熱交換されボンプによ
り吐出されフィルタ8で不純物を序器され再びX線管容
器へと運ばれ循環する。そして該絶縁油中の気泡はフィ
ルタ1のフィルタエレメント8により捕捉され結合し大
きな気泡へと成長する。こうして成長した気泡は絶縁油
よりも軽いためフィルタケ−ス本体2内の空間2cの上
部のベントフィルタ10へ達する。該ベントフィルタ1
0は気泡は通すが液体(絶縁油)は通さないため該ベン
トフィルタ10下に集まった気泡だけが外部へ排出され
る。こうして絶縁油はフィルタ1で気泡及び塵等を除去
されつつX線管を冷却するため循環する。
【0013】図2はこのX線管装置で使用する熱交換器
用のフィルタの変形例の上部縦断面図である。このフィ
ルタ1の内部構造はケ−ス本体2と絶縁油流入用のグリ
−スニップル3を連結したホ−ス4と流出用のグリ−ス
ニップル5を連結したホ−ス6とフィルタエレメント8
とフィルタエレメントケ−シング(フィルタエレメント
保持具)7を設ける点までは図1の実施例と同様である
が、ケ−ス本体2の上に設置される気泡を排出するため
の気体排出装置が異なる。即ち、該ケ−ス本体2の上部
には前記ベントフィルタ10の代わりに、ポペットバル
ブ16を取り付けたポペットバルブケ−シング(ポペッ
トバルブ保持具)15を螺着してある。
用のフィルタの変形例の上部縦断面図である。このフィ
ルタ1の内部構造はケ−ス本体2と絶縁油流入用のグリ
−スニップル3を連結したホ−ス4と流出用のグリ−ス
ニップル5を連結したホ−ス6とフィルタエレメント8
とフィルタエレメントケ−シング(フィルタエレメント
保持具)7を設ける点までは図1の実施例と同様である
が、ケ−ス本体2の上に設置される気泡を排出するため
の気体排出装置が異なる。即ち、該ケ−ス本体2の上部
には前記ベントフィルタ10の代わりに、ポペットバル
ブ16を取り付けたポペットバルブケ−シング(ポペッ
トバルブ保持具)15を螺着してある。
【0014】前記ケ−ス本体2の上部には、前記ポペッ
トバルブケ−シング15の中央部に気泡排出用の穴17
を設けると共に該穴17には、裏面にテ−パ斜面15a
を形成した突起20を設け、更に該穴17に胴体16a
の上面に前記突起20の裏面のテ−パ斜面15aと同方
向のテ−パ斜面16bを形成したポペットバルブ16を
配置し、これらテ−パ斜面15aとポペットバルブ16
のテ−パ斜面16bとの間にOリング18を配置し、更
に該ポペットバルブ16に形成したフランジ部16cと
ポペットバルブケ−シング15の穴17に設けた突起2
0の上面との間にばね19を配置して該ポペットバルブ
16を上方向に付勢した構造の気体排出装置を設けてあ
る。前記ポペットバルブケ−シング15の中央部に設け
た空間17にポペットバルブ16を嵌め入れる場合、空
間17とポペットバルブ16の胴体部16aとの間は所
定のクリアランスがあるように嵌め入れる。尚、21は
フィルタ本体2とポペットバルブケ−シング15との間
をシ−ルするOリングである。こうして前記ポペットバ
ルブ16を手動で押すと、フィルタケ−ス本体2内部の
空間2c上部に溜まった気泡(空気や水蒸気等)を排出
することができる。
トバルブケ−シング15の中央部に気泡排出用の穴17
を設けると共に該穴17には、裏面にテ−パ斜面15a
を形成した突起20を設け、更に該穴17に胴体16a
の上面に前記突起20の裏面のテ−パ斜面15aと同方
向のテ−パ斜面16bを形成したポペットバルブ16を
配置し、これらテ−パ斜面15aとポペットバルブ16
のテ−パ斜面16bとの間にOリング18を配置し、更
に該ポペットバルブ16に形成したフランジ部16cと
ポペットバルブケ−シング15の穴17に設けた突起2
0の上面との間にばね19を配置して該ポペットバルブ
16を上方向に付勢した構造の気体排出装置を設けてあ
る。前記ポペットバルブケ−シング15の中央部に設け
た空間17にポペットバルブ16を嵌め入れる場合、空
間17とポペットバルブ16の胴体部16aとの間は所
定のクリアランスがあるように嵌め入れる。尚、21は
フィルタ本体2とポペットバルブケ−シング15との間
をシ−ルするOリングである。こうして前記ポペットバ
ルブ16を手動で押すと、フィルタケ−ス本体2内部の
空間2c上部に溜まった気泡(空気や水蒸気等)を排出
することができる。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のX線管
装置によれば、絶縁油中生じた微細な気泡を捕捉して大
気中に排出することができる。そして絶縁油中の気泡や
水分が除去されると放電等のトラブルもなくなりX線管
を安定した状態で使用することができる。
装置によれば、絶縁油中生じた微細な気泡を捕捉して大
気中に排出することができる。そして絶縁油中の気泡や
水分が除去されると放電等のトラブルもなくなりX線管
を安定した状態で使用することができる。
【図1】この発明のX線管装置の熱交換器で使用するフ
ィルタの縦断面図である。
ィルタの縦断面図である。
【図2】この発明のX線管装置で使用する熱交換器用の
フィルタの変形例の上部縦断面図である。
フィルタの変形例の上部縦断面図である。
【図3】X線管装置で使用される熱交換器の構成概要図
である。
である。
【符号の説明】 1 フィルタ 2 ケ−ス本体 3、5 グリ−スニップル 4、6 ホ−ス 7 フィルタエレメントケ−シング 8 フィルタエレメント 9 ベントフィルタケ−シング 10 ベントフルタ 13、14 Oリング 15 ポペットバルブケ−シング 16 ポペットバルブ 17 穴 18 Oリング 19 ばね 20 突起
Claims (2)
- 【請求項1】 X線管容器の内部の絶縁油を外部ポンプ
により循環させる構成とした熱交換器を備えたX線管装
置において、 前記熱交換器のフィルタは、絶縁油流入口と流出口を設
けたケ−ス本体内に前記流入口より流入した絶縁油中の
気泡を捕捉し絶縁油を濾過するフィルタエレメントと、
前記ケ−ス本体の上部となる位置に捕捉された気泡のみ
を外部へ排出するベントフィルタを保持し該ベントフィ
ルタの外側に気体排出用の穴を設けたベントフィルタ保
持具と、を備えたものであることを特徴とするX線管装
置。 - 【請求項2】 X線管容器の内部の絶縁油を外部ポンプ
により循環させる構成とした熱交換器を備えたX線管装
置において、 前記熱交換器のフィルタは、絶縁油流入口と流出口を設
けたケ−ス本体内に前記流入口より流入した絶縁油中の
気泡を捕捉し絶縁油を濾過するフィルタエレメントと、
前記ケ−ス本体の上部にポペットバルブ保持具の中央部
に気体排出用の穴を設けると共に該穴には、裏面にテ−
パ斜面を形成した突起を設け、更に該穴に胴体の上面に
前記突起の裏面のテ−パ斜面と同方向のテ−パ斜面を形
成したポペットバルブを所定のクリアランスをもって配
置し、これらテ−パ斜面とポペットバルブのテ−パ斜面
との間にOリングを配置し、該ポペットバルブに形成し
たフランジ部とポペットバルブ保持具の穴に設けた突起
上面との間にばねを配置して該ポペットバルブを上方向
に付勢してなる気体排出装置と、を備えたものであるこ
とを特徴とする請求項第1項記載のX線管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6706695A JPH08236048A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | X線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6706695A JPH08236048A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | X線管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08236048A true JPH08236048A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=13334111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6706695A Pending JPH08236048A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | X線管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08236048A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000047022A1 (en) * | 1999-02-05 | 2000-08-10 | Dilick Maurice D | Method and apparatus for extending the life of an x-ray tube |
JP2002252099A (ja) * | 2001-02-20 | 2002-09-06 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 絶縁油注入口キャップ及びその容器 |
AU772543B2 (en) * | 1999-02-05 | 2004-04-29 | Maurice D. Dilick | Method and apparatus for extending the life of an X-ray tube |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP6706695A patent/JPH08236048A/ja active Pending
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