JPH08235816A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JPH08235816A
JPH08235816A JP7041108A JP4110895A JPH08235816A JP H08235816 A JPH08235816 A JP H08235816A JP 7041108 A JP7041108 A JP 7041108A JP 4110895 A JP4110895 A JP 4110895A JP H08235816 A JPH08235816 A JP H08235816A
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JP
Japan
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tape
drive roller
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roller
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Withdrawn
Application number
JP7041108A
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English (en)
Inventor
Shintaro Higuchi
新太郎 樋口
Hiroyuki Honma
博幸 本間
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカートリッジの駆動ローラの回転量を
直接検出し、テープ走行量の確実な測定を可能とする。 【構成】 テープカートリッジの駆動ローラは、記録再
生装置側に設けた検出手段によりこの駆動ローラの回転
量を検出するための被検出部を備え、この被検出部は、
上記駆動ローラの上部に設けられるフランジ部上面に、
このフランジ部中心を中心として同心円周上で同一間隔
に形成された凹凸形状の繰り返しとして形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等のデー
タ処理装置に接続される補助記録再生装置として用いら
れるテープドライブ装置の記録媒体として用いられるテ
ープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等のデータ処理装置
の補助記録装置に装填され、装置本体側のデータ記憶部
に記憶されるデータ信号を記録し、あるいは装置本体側
のデータ記憶部に供給されるデータ信号を記録しておく
ためにテープカートリッジが用いられている。
【0003】この種のテープカートリッジとして、アル
ミニュウム等の金属によって形成された方形状をなす薄
板状のベース基板上に、一対のリール支持軸を植立し、
これらリール支持軸にテープ供給側及びテープ巻取り側
のテープリールをそれぞれ回転自在に支持し、これらテ
ープリール間に亘って情報記録媒体としての磁気テープ
を巻装し、さらに、上記ベース基板上に磁気テープをテ
ープ供給側のテープリールからテープ巻取り側のテープ
リールに走行操作させるためのテープ駆動機構を設けた
ものが知られている。
【0004】このテープ駆動機構は、ベース基板上に植
立された駆動ローラ支持軸に回転自在に支持された駆動
ローラと、同じくベース基板上に植立された一対のガイ
ド支持軸に回転自在に支持されたベルトガイドローラを
備える。さらに、テープ駆動機構は、駆動ローラと一対
のベルトガイドローラ間に亘って掛け渡され、一対のテ
ープリールに巻装された磁気テープの外周面に圧接され
た無端駆動ベルトを備える。そして、テープ駆動機構
は、テープカートリッジがテープドライプ装置に装填さ
れたとき、装置側に設けたキャプスタンローラが駆動ロ
ーラに圧着することによって、この駆動ローラが回転操
作される。駆動ローラが回転操作されることにより、無
端駆動ベルトが走行操作され、この無端ベルトが巻装さ
れた磁気テープを介して圧着する一対のテープリールが
回転操作される。テープリールが回転操作されることに
よって、これらテープリール間に巻装された磁気テープ
が、一方のテープリールから他方にテープリールに向か
って走行操作される。
【0005】また、ベース基板の一方の面側には、テー
プリール間に巻装された磁気テープやテープ駆動機構に
異物が接触したり付着することによって損傷を受けるこ
とを防止するため、磁気テープが巻装された一対のテー
プリール及びテープ駆動機構を覆ってカバー部材が取付
けられている。このカバー部材は、合成樹脂材料を成形
して形成されてなるものであって、ベース基板に対応す
る方形の筺体状に形成されている。そして、カバー部材
は、周縁に立ち上がり形成した周壁の端面をベース基板
の一方の面に突当て、ベース基板の他方の面側から挿通
される固定ネジによってベース基板に固定される。この
固定ネジは、カバー部材に突設したネジ取付け用ボス部
に螺合される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記テープ
カートリッジのテープ走行量の検出にあたっては、従来
は、上記テープカートリッジの駆動ローラを駆動するテ
ープドライブ装置側の駆動用モータの回転量を測定する
ことにより行われている。
【0007】これは、テープカートリッジ内のテープの
走行量は、上記駆動ローラと一対のテープリール間に巻
装された無端駆動ベルトの駆動ローラに対する圧着力が
一定であるかぎり、駆動ローラの回転量がテープの走行
量に比例することに基づくものである。
【0008】すなわち、テープ走行量=駆動ローラの回
転量×定数となり、駆動ローラの回転量は、この駆動ロ
ーラを駆動する駆動用モータの回転量を検出することに
より測定し、テープの走行量を測定することとしてい
る。
【0009】しかしながら、上記駆動ローラの駆動用モ
ータによる駆動にあたっては、テープドライブ装置側の
駆動用モータのモータ軸に固定されたゴムローラが上記
駆動ローラと接触し、上記駆動用モータの回転を上記駆
動ローラに伝達することにより行われているため、上記
駆動ローラとゴムローラ間のスリップや、駆動用モータ
の回転スピードの変化に基づくゴムローラの駆動ローラ
との接触圧の相違から、上記ゴムローラに生ずる撓み量
の変化等により、必ずしも上記駆動用モータの回転量を
確実に駆動ローラに伝達することができず、テープ走行
量の測定に誤差が生ずることがあった。
【0010】そこで、本発明は、上記駆動ローラの回転
量を直接検出することができるようになすことにより、
テープ走行量の確実な測定を行ない得るテープカートリ
ッジを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するために提案された本発明に係るテープカートリッ
ジは、テープ体が掛け渡される一対のテープリールが並
列して回転自在に支持される一対のリール支持軸と、上
記テープリール間に亘って掛け渡されたテープ体を一方
のテープリールから他方のテープリールに向かって走行
操作させるためち回転可能に枢支されてなる駆動ローラ
が少なくとも配設された金属製のベース基板と、上記一
対のテープリール及び上記駆動ローラが配設された上記
ベース基板の一方の面側を覆って上記ベース基板に取付
けられる合成樹脂製のカバー部材とを備える。そして、
上記駆動ローラは、記録再生装置側に設けた検出手段に
よりこの駆動ローラの回転量を検出するための被検出部
を備え、この被検出部は、上記駆動ローラの上部に設け
られるフランジ部上面に、このフランジ部中心を中心と
して同心円周上で同一間隔に形成された凹凸形状の繰り
返しとして形成してなる。
【0012】また、上記被検出部は、上記駆動ローラの
上部に設けられるフランジ部上面に、このフランジ部中
心を中心として同心円周上で同一間隔に2色交互に繰り
返すように2色成形により形成しても良い。
【0013】さらに、上記被検出部は、上記駆動ローラ
の上部に設けられるフランジ部上面に、このフランジ部
中心を中心として同心円周上で同一間隔に2色交互に繰
り返すように着色しても良い。
【0014】
【作用】本発明に係るテープカートリッジにあっては、
上記駆動ローラの上部に形成されるフランジ部上面に設
けられた凹凸又は2色よりなる被検出部を、テープドラ
イブ装置側に設けた検出手段により検出することによ
り、駆動ローラの回転量を確実に測定することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るテープカートリッジの具
体的な実施例を説明する。
【0016】本発明に係るテープカートリッジは、図
1、図2及び図3に示すように、アルミニュウム、アル
ミニュウム合金等の金属からなる長方形状をなす薄板状
のベース基板1を備えている。このベース基板1の一方
の面1a側の略中央部には、長手方向に離間して一対の
リール支持軸2,3が植立されている。これらリール支
持軸2,3には、情報記録媒体となるテープ体である磁
気テープ4が巻装されるテープリール5,6が回転自在
に支持されている。すなわち、一対のテープリール5,
6は、ベース基板1の長手方向の中心線を中心にして左
右に並列して配置されている。これらテープリール5,
6は、それぞれリールハブが一体に形成された下リール
部材5a,6aと、この下リール部材5a,6aに結合
される上リール部材5b,6bとから構成され、磁気テ
ープ4の始端及び終端がそれぞれ図示しないクランパに
よってリールハブに固定されている。
【0017】テープ供給側となる一方のテープリール5
から繰り出される磁気テープ4は、ベース基板1の前方
側の両コーナ部にそれぞれ植立した支持軸に回転自在に
取付けられるとともに、上縁部にテープ抜け止め用のフ
ランジ部を周回りに突設したテープガイドローラ7,8
と、これらテープガイドローラ7,8間に位置してベー
ス基板1の前縁側に植立されたガイドピン9に掛け渡さ
れることによって、図1に示すように、ベース基板1の
前縁部に沿って走行されてテープ巻取り側となる他方の
テープリール6に巻き取られていく。
【0018】また、ベース基板1の一方の面1a側に
は、一方のテープリール5から繰り出された磁気テープ
4を他方のテープリール6側に向かって走行させるテー
プ駆動機構10が配設されている。このテープ駆動機構
10は、無端ベルト11と、この無端ベルト11が掛け
渡される駆動ローラ12及び一対のベルトガイドローラ
13,14とから構成されている。
【0019】そして、テープ駆動機構10を構成する駆
動ローラ12は、耐摩耗性を有する弾性材料によって形
成されてなるものであって、図2及び図4に示すよう
に、中心部に軸孔12aを穿設した軸受部15aを有
し、この軸受部15aの外周側に円筒状のローラ本体部
15を一体に形成して2重筒構造として形成されてい
る。このローラ本体部15の上端側には、リング状に駆
動フランジ部16が突設されている。駆動ローラ12の
ローラ本体部15は、無端ベルト11が巻回される部分
となされ、この無端ベルト11の外周面に摺接走行する
磁気テープ4の幅と略等しい高さに形成されている。ま
た、駆動フランジ部16は、図5に示すように、このテ
ープカートリッジが装填されるテープドライブ装置側に
配設されるキャプスタンローラ35が圧接し、このキャ
プスタンローラ35の回転駆動力を受けて回転駆動され
る被駆動部となされる。
【0020】またさらに、この駆動フランジ部16の内
周側上面には、このフランジ部中心を中心とする同心円
周上に同一間隔に形成された凹凸形状の繰り返しよりな
る被検出部20が設けられている。この例の場合、この
被検出部20は、駆動フランジ部16の内周側上面に設
けられた同一間隔の切込みにより凹凸形状の繰り返しを
構成してなる。
【0021】この被検出部20は、このテープカートリ
ッジを装着するテープドライブ装置側に設けた光センサ
45等の検出手段により、この駆動ローラ12の回転量
を検出するためのものである。そして、この駆動ローラ
12の回転量を検出することによって、磁気テープ4の
送り量を検出するためのものである。
【0022】上述のように形成された駆動ローラ12
は、ベース基板1の前方側の略中央部に植立した駆動ロ
ーラ支持軸17を介して回転自在に取付けられている。
一対のベルトガイドローラ13,14は、耐摩耗性を有
する弾性材料によって円筒状に形成され、ベース基板1
の駆動ローラ12が配設される側と対向する後方側の両
コーナ部にそれぞれ植立した一対のガイド支持軸18,
19を介して回転自在に取付けられている。無端ベルト
11は、図1に示すように、ベルトガイドローラ13,
14から一方のテープリール5及び他方のテープリール
6に巻回された磁気テープ4の外周面に圧接した状態で
折り返されて、これらテープリール6,7間の中央空間
部を経由して駆動ローラ12へと掛け渡されることによ
って、ベース基板1上において略凸状の走行路をもって
走行する。
【0023】さらに、ベース基板1の前方側で一方のテ
ープガイドローラ8側に近接した位置には、テープリー
ル5,6に巻装された磁気テープ4に設けられたテープ
の種類や記録密度等の仕様情報を検出するための仕様検
出機構を構成する反射ミラー21が取付けられている。
この反射ミラー21は、ベース基板1に穿設した取付け
穴22に取付け部材を介して嵌合するようにして取付け
られている。
【0024】仕様検出機構を構成する反射ミラー21に
は、このテープカートリッジがテープドライブ装置に装
着されたとき、テープドライブ装置側に配設された発光
素子から出射された光がベース基板1の他方の面1b側
から入射される。反射ミラー21に入射された光は、反
射ミラー21によって反射され、反射ミラー21と対向
する磁気テープ4に入射される。この磁気テープ4に入
射された光は、反射ミラー21に対向するようにテープ
ドライブ装置側に配設された受光素子で受光される。こ
の受光素子で受光された状態を検出することによって、
磁気テープ4の仕様が識別される。
【0025】ベース基板1の一方の面1a側には、一対
のテープリール5,6及びテープ駆動機構を覆ってカバ
ー部材25が取付けられる。このカバー部材25は、図
1及び図2に示すように、透明若しくは半透明な合成樹
脂材料、例えばポリカーボネート樹脂を成形して形成さ
れてなるものであって、ベース基板1の外形に対応する
方形の筺体状に形成されている。すなわち、カバー部材
25は、ベース基板1の一方の面1aと対向して一対の
テープリール5,6及びテープ駆動機構を覆う平面部2
6の周縁に周側壁27を立ち上がり形成して方形の筺体
状に形成されている。
【0026】このカバー部材25の前面部の一方のコー
ナ部には、図1及び図2に示すように、ベース基板1の
前方側縁部に形成された切欠部28と共に、このテープ
カートリッジが装着されるテープドライブ装置側に配置
される記録再生用の磁気ヘッドが進入し、且つ磁気テー
プ4の一部を外方に臨まさせる記録再生用開口部29を
構成するヘッド進入用凹部30が形成されている。
【0027】なお、ベース基板1に形成された切欠部2
8及びカバー部材25に形成されたヘッド進入用凹部3
0とによって構成される記録再生用開口部29は、テー
プカートリッジを使用しない状態においては、ベース基
板1の前方側の一方のコーナ部に植立した支持軸31を
介して回動自在に支持された開閉部材32によって閉塞
される。この開閉部材32は、一側部に形成した軸受け
部32aを支持軸31に枢支させ、この支持軸31を中
心に回動可能に支持されている。また、開閉部材32
は、支持軸31に組み込んだ捩りコイルバネ33によっ
て、記録再生用開口部29を閉塞する方向に回動付勢さ
れている。さらに、開閉部材32の支持軸31への支持
部側の側縁には、カバー部材25の側面に突出する回動
操作部34が一体に形成されている。開閉部材32は、
テープカートリッジがテープドライブ装置に装着される
際、テープドライブ装置側に設けられる回動操作機構に
よって回動操作部34が押圧操作されることにより捩り
コイルバネ33の付勢力に抗して回動操作され、記録再
生用開口部29を開放する。
【0028】また、カバー部材25の前面側には、この
カバー部材25をベース基板1に取付けられたとき、ベ
ース基板1上に取付けられた駆動ローラ12の周面の一
部を外方に臨まさせる矩形状をなす駆動用開口部36が
開設されている。この駆動用開口部36には、このテー
プカートリッジをテープドライブ装置に装着したとき、
テープドライブ装置側に設けられたキャプスタンローラ
35が進入し、駆動ローラ12に圧着する。
【0029】また、このカバー部材25は、上記駆動ロ
ーラ12の上部となる位置に、検出用開口部24が開設
されている。そして、この検出用開口部24から、上記
駆動ローラ12の上部側に設けられた被検出部20が臨
むようになされている。
【0030】さらに、カバー部材25の平面部26から
周側壁27の前面側に亘って、ベース基板1上に配設さ
れた一対のテープリール5,6間に巻装された磁気テー
プ4に記録されたデータ信号が誤って消去されることを
防止する誤記録防止部材37が設けられている。この誤
記録防止部材37は、ヘッド進入用凹部30が設けられ
る側とは反対側に位置して設けられたスライド溝38内
に取付けられている。そして、誤記録防止部材37は、
スライド溝38内に穿設された誤記録防止検出穴39を
閉塞した位置と開放した位置間に亘ってスライド操作さ
れる。このディスクカートリッジは、誤記録防止部材3
7が誤記録防止検出穴39を開放した位置に移動操作さ
れた状態にあるとき、磁気テープ4へのデータ信号の記
録を禁止する。
【0031】さらにまた、カバー部材25の前面側に
は、ベース基板1上に配設された反射ミラー21を介し
て透過される光をテープカートリッジの外方に透過させ
るための光透過部40が設けられている。この光透過部
40は、カバー部材25をベース基板1に取付けたと
き、ベース基板1上に配設された反射ミラー21と対向
する位置に設けられるものである。
【0032】そして、カバー部材25のベース基板1と
対向する面側には、ベース基板1に穿設した貫通孔41
に支持される複数の支持ピン42が一体に突設されてい
る。これら支持ピン42は、平面部26の周側壁27に
より囲まれた領域内に位置してベース基板1側に向かっ
て突設されてなる。また、各支持ピン42は、カバー部
材25をベース基板1に取付けたとき、磁気テープ4や
無端ベルト11の走行を阻害しない位置に設けられてな
るものであって、図2に示すように、平面部26の各コ
ーナ部近傍や側縁近傍に位置して設けられる。
【0033】上記カバー部材25は、支持ピン42を介
してベース基板1上に抜け止めが図られた状態で支持さ
れた状態となされる。すなわち、カバー部材25は、挿
通部46と貫通孔41との間に形成された間隙分の余裕
をもってベース基板1上に支持された状態におかれる。
そして、カバー部材25は、ネジ挿通孔51を介してベ
ース基板1の他方の面1b側から挿通される固定ネジ4
3がボス部44に螺合されることにより、ベース基板1
に対する取付け位置が固定されて取付けられる。
【0034】次に、上述のように形成されたテープカー
トリッジにおいて、テープの送り量の検出は次のように
して行われる。
【0035】すなわち、このテープカートリッジのテー
プドライブ装置における駆動時において、上記駆動ロー
ラ12の被検出部20に対し、テープドライブ装置側に
配設された光センサ45の発光素子から出射された光が
カバー部材25の検出用開口部24から入射される。こ
の検出用開口部24に入射された光は、上記被検出部2
0によって反射され、テープドライブ装置側に配設され
た光センサ45の受光素子で受光される。この光センサ
45の受光素子で受光された状態を光学的に測定する。
すなわち、この光センサ45は、上記被検出部20の凹
凸形状の繰り返しの認識をオン/オフの信号に変換し
て、上記駆動ローラ12の回転量を検出する。例えば、
上記被検出部20として駆動フランジ部16の内周に一
周で10回の凹凸の繰り返しがあるものとした場合、こ
の駆動ローラ12の1回転当たりのテープ送り量が40
mmとすると、 テープ送り量〔mm〕=光学センサのオン/オフ回数×
40mm/10回 の式に従って光学センサ45のオン/オフ回数によりテ
ープ送り量を算出することができる。
【0036】また、上記駆動ローラ12の一周当たりの
凹凸の繰り返し回数を100回(10倍)とすると、テ
ープ送り量の測定制度も光センサのオン/オフ回数1回
当たり0.4mmとなり測定精度を10倍となすことが
できる。
【0037】なお、上述の実施例においては、被検出部
20の構成を、駆動ローラ12の上部に設けられる駆動
フランジ部16の内周側を、このフランジ部中心を中心
として同心円周上で同一間隔に形成された切込みによる
凹凸形状の繰り返しとして形成したが、次のように構成
しても良い。
【0038】すなわち、被検出部20として、図6に示
すように、駆動ローラ12の上部に設けられる駆動フラ
ンジ部16の上面に、このフランジ部中心を中心として
同心円周上で同一間隔に凹凸形状部201を形成するよ
うにしたものであっても良い。また、図7に示すよう
に、凹凸形状部の代わりに、駆動フランジ部16の上面
にこのフランジ部中心を中心として同心円周上で同一間
隔に検出用孔202を穿設するものであっても良い。
【0039】またさらに、図8に示すように、上記駆動
ローラ12の上部に設けられる駆動フランジ部16の上
面に、このフランジ部中心を中心として同心円周上で同
一間隔に2色交互に繰り返す被検出部203を有するよ
うに駆動ローラ12自体を2色成形により形成したもの
であっても良い。また、単に上記被検出部203は、上
記駆動ローラ12の上部に設けられる駆動フランジ部1
6の上面に、このフランジ部中心を中心として同心円周
上で同一間隔に2色交互に繰り返すように着色してなる
ものであっても良い。
【0040】また、上記実施例においては、被検出部2
0を、上記駆動ローラ12の上部に設けられる駆動フラ
ンジ部16の内周側上面や上面に設けたものであるが、
図9に示すように、駆動フランジ部16の外周側にも被
検出部204を臨むように設けたたものであっても良
い。
【0041】このように、被検出部204を駆動フラン
ジ部16の外周側にも臨むものとすれば、上述の如く駆
動ローラ12の上方側に設けられた検出用開口部24か
らだけでなく、駆動ローラ12の側方側からの光センサ
45による光の照射によっても、駆動ローラ12の回転
量の検出が可能となる。すなわち、上記駆動ローラ12
は、カバー部材25に設けられた、駆動用開口部36か
ら外部に臨み、この駆動ローラ12を駆動するテープド
ライブ装置側に設けられたキャプスタンローラ35に圧
接するようになされている。そこで、このキャプスタン
ローラ35の近傍に、上記被検出部204を検出する光
センサ45を設けることすれば、光センサ45の発光素
子からの光を上記駆動用開口部36を介して入射させる
ことにより上記被検出部204に照射することができ
る。そして、この被検出部204により反射された光を
再度上記駆動用開口部36を透過させて光センサ45の
受光素子で受光すれば良い。
【0042】このようになせば、上記光センサ45が、
上記被検出部20の凹凸や色の違いを受光した光の強弱
により認識することにより光をオン/オフ信号に変換し
て、駆動ローラ12の回転量を極めて簡単かつ正確に検
出でき、テープの送り量を確実に測定することができ
る。
【0043】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るテープカ
ートリッジによれば、上記駆動ローラの上部に形成され
るフランジ部上面の凹凸又は2色よりなる被検出部を、
記録再生装置側に設けた検出手段により検出することに
より、駆動ローラの回転量を確実に測定することができ
る。
【0044】そして、この駆動ローラの回転量を確実に
測定することにより、この駆動ローラの回転にともなっ
て送られるテープの送り量を確実に検出することができ
る。
【0045】よって、本発明によれば、テープに接触す
ることなく、正確なテープの走行量の測定が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカートリッジをカバー部材
を取り外して示す分解斜視図である。
【図2】上記テープカートリッジにおいて、ベース基板
に配設したテープリール及びテープ駆動機構を示す分解
斜視図である。
【図3】上記テープカートリッジの斜視図である。
【図4】上記テープカートリッジに用いられる駆動ロー
ラを示す図であって、(a)はその平面図であり、
(b)は断面図である。
【図5】上記テープカートリッジの使用状態において、
駆動ローラと光センサとの関係を示す要部断面図であ
る。
【図6】上記テープカートリッジに用いられる駆動ロー
ラの変形例を示す要部拡大斜視図である。
【図7】上記テープカートリッジに用いられる駆動ロー
ラの他の変形例を示し、(a)はその平面図であり、
(b)は断面図である。
【図8】上記テープカートリッジに用いられる駆動ロー
ラのさらに他の変形例を示す平面図である。
【図9】変形例にかかる駆動ローラが用いられたテープ
カートリッジの使用状態において、駆動ローラと光セン
サとの関係を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ベース基板 2,3 リール支持軸 4 磁気テープ 5,6 テープリール 11 無端ベルト 12 駆動ローラ 16 駆動フランジ部 20 被検出部 25 カバー部材 45 光センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ体が掛け渡される一対のテープリ
    ールが並列して回転自在に支持される一対のリール支持
    軸と、上記テープリール間に亘って掛け渡されたテープ
    体を一方のテープリールから他方のテープリールに向か
    って走行操作させるために回転可能に枢支されてなる駆
    動ローラが少なくとも配設された金属製のベース基板
    と、 上記一対のテープリール及び上記駆動ローラが配設され
    た上記ベース基板の一方の面側を覆って上記ベース基板
    に取付けられる合成樹脂製のカバー部材とを備え、 上記駆動ローラは、記録再生装置側に設けた検出手段に
    よりこの駆動ローラの回転量を検出するための被検出部
    を備え、 この被検出部は、上記駆動ローラの上部に設けられるフ
    ランジ部上面に、このフランジ部中心を中心として同心
    円周上で同一間隔に形成された凹凸形状の繰り返しとし
    て形成されてなるテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記被検出部は、上記駆動ローラの上部
    に設けられるフランジ部上面に、このフランジ部中心を
    中心として同心円周上で同一間隔に2色交互に繰り返す
    ように2色成形により形成されてなる請求項1記載のテ
    ープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記被検出部は、上記駆動ローラの上部
    に設けられるフランジ部上面に、このフランジ部中心を
    中心として同心円周上で同一間隔に2色交互に繰り返す
    ように着色されてなる請求項1記載のテープカートリッ
    ジ。
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