JPH08235606A - アクチュエータのトラッキング方向の偏倚検出装置 - Google Patents

アクチュエータのトラッキング方向の偏倚検出装置

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Publication number
JPH08235606A
JPH08235606A JP7042998A JP4299895A JPH08235606A JP H08235606 A JPH08235606 A JP H08235606A JP 7042998 A JP7042998 A JP 7042998A JP 4299895 A JP4299895 A JP 4299895A JP H08235606 A JPH08235606 A JP H08235606A
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signal
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Application number
JP7042998A
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Inventor
Masami Shimizu
正巳 清水
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アクチュエータのトラッキング可動部の実際の
偏倚に即したリアルタイムで正確な偏倚量を検出する。 【構成】光スポットの偏倚方向と直交するように設定さ
れた分割線4aにより受光領域が分割された受光素子1
の各受光領域の光強度レベル差出力を検出手段11によ
り検出する。この光強度レベル差出力には、トラッキン
グエラーに起因して受光素子1上の光スポット内に生じ
る明暗成分が含まれていることからトラッキング可動部
の偏倚成分の他にトラッキングエラー成分が含まれてい
る。その為、偏倚信号抽出手段19により前記光強度レ
ベル差出力からトラッキングエラー成分を除去して偏倚
信号のみを抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータのトラ
ッキング可動部の中心からの偏倚量を検出するアクチュ
エータのトラッキング方向の偏倚検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光を用いて光学的に信号の読み
取り、あるいは書き込みを行う光学ヘッドは、周知の如
く、一般に対物レンズが装着されるレンズホルダーにフ
ォーカシングコイル及びトラッキングコイルの駆動コイ
ルを装着してアクチュエータを構成し、該各駆動コイル
にそれぞれ供給する駆動信号に応じてアクチュエータを
駆動してフォーカス制御およびトラッキング制御を行っ
ている。
【0003】ところで、前述の光学ヘッドを備える装置
においては、アクチュエータのトラッキング可動部が中
心から偏倚すると、該トラッキング可動部を中心位置に
戻すべく光学ヘッド全体を送る、スレッド送りが行われ
るように成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のスレッド送りの
多くは、トラッキングコイルに発生される直流成分を検
出してアクチュエータのトラッキング可動部の中心から
の偏倚量を検出し、前記直流電圧レベルがあらかじめ設
定した基準電圧レベルより大きくなったことを検出して
光学ヘッドを送るように制御していた。この制御におい
ては、トラッキングコイルに発生される直流成分を検出
し、その直流電圧レベルを基準電圧レベルと比較する、
という構成上、スレッド送りが行われない不感帯領域が
広範囲に形成されてしまう。その為、トラッキング可動
部が大きく中心から偏倚した状態でスレッド送りが行わ
れ、光ビームの光路中心が対物レンズの中心から大きく
外れた状態が発生するので、その際の信号記録媒体をト
レースする光ビームの劣化が問題となった。
【0005】この問題を解決するためには、スレッド送
りの不感帯領域を無くし、トラッキング可動部の中心か
らの偏倚に追従して該トラッキング可動部を戻せば良い
が、このようにするには、該トラッキング可動部の実際
の偏倚に即した正確な偏倚量をリアルタイムに検出する
必要がある。
【0006】しかしながら、現在のところ、製品に組み
込める、適当な前記トラッキング可動部の偏倚量をリア
ルタイムに検出出来る偏倚検出装置が存在しておらず、
そのような偏倚検出装置が望まれていた。
【0007】また、例えば、特開平5−242498号
公報に示される如く、光学ヘッドによるトレース位置の
信号トラックとの位置ズレを示すトラッキングエラー信
号にアクチュエータの運動量に応じた信号を合成し、そ
の合成信号に基づいてアクチュエータのトラッキング可
動部を制御することによりトラッキングサーボ特性の共
振周波数におけるピーク特性を抑圧したトラッキングサ
ーボ装置が知られている。
【0008】この場合においても、トラッキング可動部
の偏倚量をリアルタイムに検出出来れば、検出した偏倚
量を利用して高精度にアクチュエータの運動量に応じた
信号を検出することが出来ることから前述の偏倚検出装
置が要望される。
【0009】本発明は、前述の点に鑑み、構成簡単でト
ラッキング可動部の実際の偏倚に即した正確な偏倚量を
検出出来るアクチュエータのトラッキング方向の偏倚検
出装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、非点収差法を
用いたフォーカス制御に対応した光学ヘッドが用いら
れ、受光素子の受光領域が光学ヘッドから発生される光
ビームの信号面との焦点ズレを示すフォーカスエラー信
号を発生するべく分割線によって4分割された光ディス
ク装置において、前記受光素子の受光領域を分割する一
方の分割線をトラッキング可動部の中心位置からの偏倚
に応じて生じる受光素子上の光スポットの偏倚方向と直
交する方向に設定すると共に、前記一方の分割線により
分割された受光素子上の各受光領域からそれぞれ得られ
る受光出力差を演算するようにし、かつ、その受光出力
差からトラッキングエラー信号を利用してトラッキング
エラー成分を除去してトラッキング可動部の偏倚量を示
す偏倚信号を抽出するようにしている。
【0011】
【作用】フォーカス制御として非点収差法を採用した場
合に使用される光学ヘッドにおいては、トラッキング制
御の為にアクチュエータのトラッキング可動部が中心位
置から偏倚すると、受光素子に受光される光ビームがx
軸,y軸方向とで焦点距離が異なることに起因して前記
受光素子上の光スポットが偏倚されることに着目し、そ
の光スポットの偏倚を検出することによりトラッキング
可動部の中心位置からの偏倚量を検出するようにしてい
る。この場合、光スポットの偏倚方向と直交するように
設定された分割線により受光領域が分割された受光素子
の各受光領域の光強度レベル差出力を検出する。この光
強度レベル差出力には、トラッキングエラーに起因して
受光素子上の光スポット内に生じる明暗成分が含まれて
いることからトラッキング可動部の偏倚成分の他にトラ
ッキングエラー成分が含まれている。その為、前記光強
度レベル差出力からトラッキングエラー成分を除去して
偏倚信号のみを抽出するようにしている。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係るアクチュエータのトラッ
キング方向の偏倚検出装置をスレッド送り制御に利用し
た一実施例を示す回路ブロック図である。この実施例に
おける装置は、フォーカス制御として非点収差法を採用
すると共に、トラッキング制御として3ビーム法を採用
しており、光学ヘッドは非点収差法及び3ビーム法に対
応したものが使用されている。
【0013】図1において、受光素子であるフォト検出
器は、主受光部1と該主受光部1を挾んだ両側に配置さ
れた2つの副受光部2,3とから構成されている。前記
主受光部1は、直交する分割線4a,4bにより受光領
域が4分割されていると共に、非点収差を含んだディス
クからの反射光ビームの0次光のメインビームが受光さ
れる。そして、前記主受光部1は、ディスクに記録され
た情報信号を検出するのに用いられると共に、フォーカ
スエラーを検出するのに用いられる各受光領域a,b,
c,dからそれぞれ受光出力を発生する。
【0014】また、副受光部2,3には、回折により分
離された3ビームの±1次光の各サブビームがそれぞれ
受光される。そして、トラッキングエラーを検出するの
に用いられる各副受光部2,3からそれぞれ受光出力を
発生する。
【0015】5は光学ヘッドによるトレース位置の信号
トラックとの位置ズレを示すトラッキングエラー信号を
生成するトラッキングエラー信号生成回路であり、該ト
ラッキングエラー信号生成回路5は電流・電圧変換アン
プ6により電圧信号に変換された副受光部2の受光領域
eからの受光出力Eと電流・電圧変換アンプ7により電
圧信号に変換された副受光部3の受光領域fからの受光
出力Fとの差分を示す差信号を発生する減算回路により
構成されている。
【0016】8はトラッキングエラー信号生成回路5か
らのトラッキングエラー信号をアクチュエータのトラッ
キング可動部の特性に応じて位相補償する位相補償回
路、9はアクチュエータのトラッキング可動部に巻装さ
れるトラッキングコイル、10はトラッキングコイル9
に駆動電流を供給する駆動回路である。
【0017】11は主受光部1の分割線4aにより分割
された一方側の受光領域a及びbからそれぞれ得られる
受光出力和と他方側の受光領域c及びdからそれぞれ得
られる受光出力和との光強度レベル差、すなわち、分割
線4aにより分割された各受光領域の差分を示すプッシ
ュプル信号を検出する検出手段である。該検出手段11
は、電流・電圧変換アンプ12により電圧信号に変換さ
れた主受光部1の受光領域aからの受光出力Aと電流・
電圧変換アンプ13により電圧信号に変換された主受光
部1の受光領域bからの受光出力Bとを加算する第1加
算回路14と、電流・電圧変換アンプ15により電圧信
号に変換された主受光部1の受光領域cからの受光出力
Cと電流・電圧変換アンプ16により電圧信号に変換さ
れた主受光部1の受光領域dからの受光出力Dとを加算
する第2加算回路17と、前記第1加算回路14からの
加算出力と前記第2加算回路17からの加算出力との差
分を示す差信号を発生する減算回路18とから構成され
ている。
【0018】ここで、フォーカス制御として非点収差法
を採用した場合に使用される光学ヘッドにおいては、ト
ラッキング制御の為にアクチュエータのトラッキング可
動部が中心位置から偏倚すると、主受光部1に受光され
る光ビームがx軸,y軸方向とで焦点距離が異なり、主
受光部1の受光面が一方の軸方向における焦点より後方
にあることに起因して前記主受光部1の光スポットが偏
倚される。そして、分割線4aは、トラッキング可動部
の中心位置からの偏倚に応じて生じる主受光部1上の光
スポットの偏倚方向と直交するように設定されている。
その為、トラッキング可動部が中心位置から偏倚する
と、主受光部1上の光スポットは、その偏倚方向によっ
て分割線4aの一方側の受光領域a及びb方向に偏倚し
たり、分割線4aの他方側の受光領域c及びd方向に偏
倚したりする。
【0019】一方、光学ヘッドによるトレース位置の信
号トラックとの位置ズレ、すなわちトラッキングエラー
が発生すると、トラッキングエラーに起因して主受光部
1上の光スポット内に明暗が発生する。そして、検出手
段11は、分割線4aの一方側の受光領域a及びbによ
り受光された受光出力と、分割線4aの他方側の受光領
域c及びdにより受光された受光出力との光強度レベル
差が出力される。その為、検出手段11からは、トラッ
キング可動部の中心位置からの偏倚量に応じた偏倚成分
の他にトラッキングエラー成分が含まれた合成信号が発
生される。
【0020】19はアクチュエータのトラッキング可動
部が中心位置から偏倚した偏倚量を示す偏倚信号を検出
手段11の出力信号から抽出する偏倚信号抽出手段であ
る。該偏倚信号抽出手段19は、トラッキングエラー信
号生成回路5からのトラッキングエラー信号のレベル調
整を検出手段11からの出力信号レベルとの兼ね合いで
行うレベル調整回路20と、検出手段11からの出力信
号から該レベル調整回路20によりレベル調整されたト
ラッキングエラー信号を減算する減算回路21とから構
成されている。
【0021】尚、検出手段11と偏倚信号抽出手段19
とは、アクチュエータのトラッキング可動部の偏倚量を
示す偏倚信号を生成する偏倚信号生成回路を構成してい
る。22は光学ヘッド全体を送る、スレッド送りを行う
スレッドモータ、23は偏倚信号抽出手段19により抽
出された偏倚信号に応じてスレッドモータ22に駆動電
流を供給するスレッド駆動回路である。
【0022】次に、図1の動作について説明する。トラ
ッキングエラー信号生成回路3は、各副受光部2,3か
らそれぞれ発生される各受光出力の差分を示す差信号
(E−F)、即ちトラッキングエラー信号を生成する。
このトラッキングエラー信号は、位相補償回路8により
位相補償が行われた後、駆動回路10に供給され、アク
チュエータのトラッキング可動部の駆動信号としてトラ
ッキングコイル9に供給される。その為、アクチュエー
タのトラッキング可動部は、トラッキングエラー信号に
応じて駆動される。
【0023】一方、検出手段11は、主受光部1の分割
線4aにより分割された一方側の受光領域a及びbから
得られる各受光出力を加算した加算出力(A+B)と他
方側の受光領域c及びdから得られる各受光出力を加算
した加算出力(C+D)との差分を示すプッシュプル信
号(A+B)−(C+D)を生成する。
【0024】ここで、前述した如く、フォーカス制御と
して非点収差法を採用した場合に使用される光学ヘッド
においては、トラッキング制御の為にアクチュエータの
トラッキング可動部が中心位置から偏倚すると、フォト
検出器上の光スポットが偏倚され、主受光部1上の光ス
ポットがその偏倚方向によって分割線4aの一方側の受
光領域a及びb方向に偏倚したり、分割線4aの他方側
の受光領域c及びd方向に偏倚したりする。
【0025】また、トラッキングエラーが発生すると、
トラッキングエラーに起因して主受光部1上の光スポッ
ト内に明暗が発生するので、その明暗による影響が主受
光部1の各受光領域からそれぞれ出力される受光出力に
現れる。
【0026】したがって、検出手段11により生成され
るプッシュプル信号(A+B)−(C+D)は、トラッ
キング可動部の中心位置からの偏倚量に応じた偏倚成分
の他にトラッキングエラー成分が含まれた合成信号とな
る。
【0027】前記検出手段11により生成されたプッシ
ュプル信号は、レベル調整されたトラッキングエラー信
号を用いて偏倚信号抽出手段19によりトラッキングエ
ラー成分が除去されるので、該偏倚信号抽出手段19か
らはトラッキング可動部の中心位置からの偏倚量に応じ
た偏倚成分のみを示す偏倚信号が発生される。そして、
この偏倚信号は、スレッド送りの制御信号としてスレッ
ド駆動回路23に供給され、前記偏倚信号に応じた駆動
信号がスレッド駆動回路23から発生され、スレッドモ
ータ22に供給される。その為、光学ヘッド全体が、偏
倚信号に応じて駆動され、スレッド送り制御が行われ
る。
【0028】ここで、前記偏倚信号は、フォト検出器の
主受光部1の各受光出力及び各副受光部2,3の各受光
出力を用いて生成されるので、トラッキング可動部の実
際の偏倚に即した正確な偏倚量に対応している。その
為、トラッキング可動部の偏倚に即時に追従してスレッ
ド送りが行われ、光ビームの光路中心が対物レンズの中
心から外れることがない。
【0029】したがって、対物レンズの中心付近を通過
した光ビームにより信号記録媒体のトレースが行われ、
そのトレースに常に良好な光ビームが使用されることに
なる。
【0030】図2は、本発明に係るアクチュエータのト
ラッキング方向の偏倚検出装置を別形態のフォト検出器
を用いた実施例を示す回路図である。図2において、フ
ォト検出器は、3ビームの±1次光の各サブビームがそ
れぞれ受光される4分割の主受光部24を挾んだ両脇の
各副受光部25,26にそれぞれ受光領域を2分割する
分割線25a,26aが形成されている。前記分割線2
5a,26aは、それぞれアクチュエータのトラッキン
グ可動部の中心位置からの偏倚に応じて生じる光スポッ
トの偏倚方向と直交する方向に設定されている。
【0031】副受光部25の一方の受光領域gから電流
・電圧変換アンプ27を介して電圧信号に変換された受
光出力Gと副受光部25の他方の受光領域hから電流・
電圧変換アンプ28を介して電圧信号に変換された受光
出力Hとは、加算回路29により加算される。
【0032】一方、副受光部26の一方の受光領域iか
ら電流・電圧変換アンプ30を介して電圧信号に変換さ
れた受光出力Iと副受光部26の他方の受光領域jから
電流・電圧変換アンプ31を介して電圧信号に変換され
た受光出力Jとは、加算回路32により加算される。
【0033】加算回路29による加算出力(G+H)と
加算回路32による加算出力(I+J)とは、減算回路
33により減算が行われ、該減算回路33からは前記各
加算出力の差分を示す減算出力(G+H)−(I+J)
が発生される。この減算出力は、副受光部25の各受光
領域の総和受光出力と副受光部26の各受光領域の総和
受光出力との差分を示す差信号成分であり、光学ヘッド
によるトレース位置の信号トラックとの位置ズレを示す
トラッキングエラー信号となる。
【0034】また、副受光部25の一方の受光領域gか
ら電流・電圧変換アンプ27を介して電圧信号に変換さ
れた受光出力Gと副受光部25の他方の受光領域hから
電流・電圧変換アンプ28を介して電圧信号に変換され
た受光出力Hとは、減算回路34により減算される。
【0035】一方、副受光部26の一方の受光領域iか
ら電流・電圧変換アンプ30を介して電圧信号に変換さ
れた受光出力Iと副受光部26の他方の受光領域jから
電流・電圧変換アンプ31を介して電圧信号に変換され
た受光出力Jとは、減算回路35により減算される。
【0036】減算回路34により得られるプッシュプル
信号(G−H)と減算回路35により得られるプッシュ
プル信号(I−J)とは、加算回路36により加算が行
われ、該加算回路36からは前記各減算出力の和分を示
す加算出力(G−H)+(I−J)が発生される。この
加算出力は、副受光部25の各受光領域の受光出力差と
副受光部26の各受光領域の受光出力差との和分を示す
和信号成分である。
【0037】ここで、トラッキング制御の為にアクチュ
エータのトラッキング可動部が中心位置から偏倚する
と、フォト検出器上の各光スポットが偏倚され、各副受
光部25,26上の各光スポットがその偏倚方向によっ
て各分割線の一方側の受光領域g,i方向に偏倚した
り、各分割線の他方側の受光領域h,j方向に偏倚した
りする。
【0038】また、トラッキングエラーが発生すると、
トラッキングエラーに起因して各副受光部25,26上
の各光スポット内に明暗が発生するので、その明暗によ
る影響が各副受光部25,26の各受光領域からそれぞ
れ出力される受光出力に現れる。
【0039】したがって、検出手段37により生成され
る出力信号(G−H)+(I−J)は、トラッキング可
動部の中心位置からの偏倚量に応じた偏倚成分の他にト
ラッキングエラー成分が含まれた合成信号となる。
【0040】前記検出手段37により生成された合成信
号は、減算回路38によりレベル調整回路39でレベル
調整された減算回路33からのトラッキングエラー信号
と減算される。前記減算回路38と前記レベル調整回路
39とは、偏倚信号抽出手段40を構成し、前記合成信
号からトラッキングエラー成分を除去する。その為、前
記偏倚信号抽出手段40からはトラッキング可動部の中
心位置からの偏倚量に応じた偏倚成分のみを示す偏倚信
号が発生される。
【0041】尚、図1及び図2に示した回路図は、各サ
ブビームから得られる各受光出力がメインビームから得
られる受光出力とそれぞれ±90度の位相差を有するよ
うに図3に示す如く、メインビームの光スポットMS及
び各サブビームの光スポットSS1,SS2の配置が設
定された場合の実施例である。
【0042】図4は、各サブビームから得られる各受光
出力がメインビームから得られる受光出力とそれぞれ±
180度の位相差を有するようにメインビームの光スポ
ットMS及び各サブビームの光スポットSS1,SS2
の配置が図5の如く設定した場合における本発明に係る
アクチュエータのトラッキング方向の偏倚検出装置の一
例を示す回路図である。
【0043】図4において、フォト検出器は、3ビーム
の±1次光の各サブビームがそれぞれ受光される4分割
の主受光部41を挾んだ両脇の各副受光部42,43に
それぞれ受光領域を2分割する分割線42a,43aが
形成されている。前記分割線42a,43aは、それぞ
れアクチュエータのトラッキング可動部の中心位置から
の偏倚に応じて生じる光スポットの偏倚方向と直交する
方向に設定されている。
【0044】主受光部41の分割線41aにより分割さ
れた一方側の受光領域a及びbから得られ、それぞれ電
流・電圧変換アンプ44及び45を介して電圧信号に変
換された各受光出力は、加算回路46により加算され、
一方、主受光部41の分割線41aにより分割された他
方側の受光領域c及びdから得られ、それぞれ電流・電
圧変換アンプ47及び48を介して電圧信号に変換され
た各受光出力は、加算回路49により加算される。前記
加算回路46からの加算出力(A+B)と前記加算回路
49からの加算出力(C+D)とは、減算回路50によ
り減算され、該減算回路50は分割線41aにより分割
された各受光領域の受光出力の差分を示すプッシュプル
信号(A+B)−(C+D)を生成する。
【0045】ここで、加算回路46及び49と減算回路
50とは検出手段51を構成し、該検出手段51により
生成されるプッシュプル信号(A+B)−(C+D)
は、トラッキング可動部の中心位置からの偏倚量に応じ
た偏倚成分の他にトラッキングエラー成分が含まれた合
成信号となる。
【0046】副受光部42の一方の受光領域kから電流
・電圧変換アンプ52を介して電圧信号に変換された受
光出力Kと副受光部42の他方の受光領域lから電流・
電圧変換アンプ53を介して電圧信号に変換された受光
出力Lとは、減算回路54により減算され、該減算回路
54は分割線42aにより分割された各受光領域の受光
出力の差分を示すプッシュプル信号(K−L)を生成す
る。
【0047】一方、副受光部43の一方の受光領域mか
ら電流・電圧変換アンプ55を介して電圧信号に変換さ
れた受光出力Mと副受光部43の他方の受光領域nから
電流・電圧変換アンプ56を介して電圧信号に変換され
た受光出力Nとは、減算回路57により減算され、該減
算回路57は分割線43aにより分割された各受光領域
の受光出力の差分を示すプッシュプル信号(M−N)を
生成する。
【0048】ここで、トラッキングエラーが発生する
と、トラッキングエラーに起因して副受光部42,43
上の光スポット内に明暗が発生し、その明暗の差が副受
光部42,43の各分割線を境界にした各受光領域に現
れる。
【0049】したがって、前記減算回路54により得ら
れるプッシュプル信号(K−L)と前記減算回路57に
より得られるプッシュプル信号(M−N)とは、共に光
学ヘッドによるトレース位置の信号トラックとの位置ズ
レを示すトラッキングエラー信号となり、また、各サブ
ビームの配置から同相となる。その為、プッシュプル信
号(K−L)とプッシュプル信号(M−N)とを加算す
る加算回路58からは、トラッキングエラー成分が強め
られた出力信号(K−L)+(M−N)が発生される。
【0050】前記出力信号(K−L)+(M−N)は、
更に、減算回路59により検出手段51からのプッシュ
プル信号(A+B)−(C+D)と差信号成分が演算さ
れる。
【0051】ここで、前記検出手段51からのプッシュ
プル信号(A+B)−(C+D)と前記加算回路58か
らの出力信号(K−L)+(M−N)とは、メインビー
ムと各サブビームの配置から逆相となる。その為、プッ
シュプル信号(A+B)−(C+D)と出力信号(K−
L)+(M−N)とを減算する減算回路59からは、ト
ラッキング可動部の偏倚に起因して発生する光スポット
内の偏倚成分がキャンセルされ、トラッキングエラー成
分が強められたトラッキングエラー信号(A+B)−
(C+D)+(K−L)+(M−N)が発生される。
【0052】一方、前記検出手段51からのプッシュプ
ル信号(A+B)−(C+D)は、加算回路60により
レベル調整回路61でレベル調整された加算回路58か
らのトラッキングエラー成分を示す出力信号と加算され
る。前記検出手段51からのプッシュプル信号(A+
B)−(C+D)と前記加算回路58からの出力信号
(K−L)+(M−N)とは逆相である。その為、前記
加算回路60と前記レベル調整回路61とにより構成さ
れる偏倚信号抽出手段62からは、前記検出手段51の
出力信号からトラッキングエラー成分を除去した偏倚成
分のみを示す偏倚信号(A+B)−(C+D)−k
[(K−L)+(M−N)](kはレベル調整回路61
のレベル調整率の係数を示す)が発生される。
【0053】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に依れば、受光
素子上の光スポットの偏倚量を検出することによりアク
チュエータのトラッキング可動部の中心位置からの偏倚
量を検出しているので、構成簡単でトラッキング可動部
の実際の偏倚に即した正確な偏倚量を検出出来るアクチ
ュエータのトラッキング方向の偏倚検出装置を提供する
ことが出来る。
【0054】また、本発明の装置をスレッド送りに利用
すれば、不感帯領域を無くしてトラッキング可動部の中
心からの偏倚に追従して該トラッキング可動部を戻すべ
くスレッド送り駆動が行えるので、常に、対物レンズの
光軸中心近傍を通過した良好な光ビームにより信号記録
媒体をトレースすることが出来、良好な信号が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクチュエータのトラッキング方
向の偏倚検出装置をスレッド送り制御に利用した第1実
施例を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【図3】図1及び図2に示した回路図における受光素子
上の各光スポットの配置を示す説明図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す回路図である。
【図5】図4に示した回路図における受光素子上の各光
スポットの配置を示す説明図である。
【符号の説明】
1,24,41 主受光部 2,3,25,26,42,43 副受光部 5,33,59 トラッキングエラー信号生成回路 9 トラッキングコイル 10 駆動回路 11,37,51 検出手段 19,40,62 偏倚信号抽出手段 22 スレッドモータ 23 スレッド駆動回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非点収差法を用いたフォーカス制御に対応
    した光学ヘッドが用いられ、受光素子の受光領域が光学
    ヘッドから発生される光ビームの信号面との焦点ズレを
    示すフォーカスエラー信号を発生するべく分割線によっ
    て4分割された光ディスク装置において、前記受光素子
    の受光領域を分割する一方の分割線をトラッキング可動
    部の中心位置からの偏倚に応じて生じる受光素子上の光
    スポットの偏倚方向と直交する方向に設定すると共に、
    前記一方の分割線により分割された受光素子上の各受光
    領域からそれぞれ得られる受光出力差を演算するように
    し、かつ、その受光出力差からトラッキングエラー信号
    を利用してトラッキングエラー成分を除去してトラッキ
    ング可動部の偏倚量を示す偏倚信号を抽出することを特
    徴とするアクチュエータのトラッキング方向の偏倚検出
    装置。
  2. 【請求項2】非点収差法を用いたフォーカス制御に対応
    されていると共に、3ビーム法を用いたトラッキング制
    御に対応された光学ヘッドが用いられた光ディスク装置
    において、光学ヘッドによるトレース位置の信号トラッ
    クとの位置ズレを示すトラッキングエラー信号を発生す
    るべく光学ヘッドから発生される光ビームの各サブビー
    ムを受光する受光素子に形成された各サブ受光領域の少
    なくとも一方にトラッキング可動部の中心位置からの偏
    倚に応じて生じる受光素子上の光スポットの偏倚方向と
    直交する方向に分割線を形成してサブ受光領域を2分割
    すると共に、該分割線により分割された受光素子上の各
    受光領域からそれぞれ得られる受光出力差を演算するよ
    うにし、かつ、その受光出力差からトラッキングエラー
    信号を利用してトラッキングエラー成分を除去してトラ
    ッキング可動部の偏倚量を示す偏倚信号を抽出すること
    を特徴とするアクチュエータのトラッキング方向の偏倚
    検出装置。
JP7042998A 1995-03-02 1995-03-02 アクチュエータのトラッキング方向の偏倚検出装置 Pending JPH08235606A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08263855A (ja) * 1995-03-23 1996-10-11 Nec Corp 光学ヘッド用移送制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08263855A (ja) * 1995-03-23 1996-10-11 Nec Corp 光学ヘッド用移送制御装置

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