JPH08235491A - 車両の走行状態記録装置及び車両の走行状態解析装置 - Google Patents
車両の走行状態記録装置及び車両の走行状態解析装置Info
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- JPH08235491A JPH08235491A JP3873495A JP3873495A JPH08235491A JP H08235491 A JPH08235491 A JP H08235491A JP 3873495 A JP3873495 A JP 3873495A JP 3873495 A JP3873495 A JP 3873495A JP H08235491 A JPH08235491 A JP H08235491A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は車両事故発生時の車両の状態を表す
各種データを記録する走行状態記録装置に関し、常に、
有効な事故解析を行うために必要とされる十分なデータ
を保存することを目的とする。 【構成】 車両の挙動を表す各種車両データを検出する
センサと、車両の周辺を撮像して撮像データを取り込む
周辺監視装置46と、車両の現在位置を検出して位置デ
ータを出力するGPS受信機64とをドライブレコーダ
12に接続する。ドライブレコーダ12は、車両事故が
発生されるまで、常に所定時間分のデータが記録される
ように、メモリ部18に車両データ、撮像データ、及び
位置データを記録する。この場合、撮像データが鮮明に
得られていない場合においても、車両事故発生位置、及
び車両事故発生前後の車両経路が記録されることにな
る。
各種データを記録する走行状態記録装置に関し、常に、
有効な事故解析を行うために必要とされる十分なデータ
を保存することを目的とする。 【構成】 車両の挙動を表す各種車両データを検出する
センサと、車両の周辺を撮像して撮像データを取り込む
周辺監視装置46と、車両の現在位置を検出して位置デ
ータを出力するGPS受信機64とをドライブレコーダ
12に接続する。ドライブレコーダ12は、車両事故が
発生されるまで、常に所定時間分のデータが記録される
ように、メモリ部18に車両データ、撮像データ、及び
位置データを記録する。この場合、撮像データが鮮明に
得られていない場合においても、車両事故発生位置、及
び車両事故発生前後の車両経路が記録されることにな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行状態記録装
置および車両の走行状態解析装置に係り、特に、車両事
故発生時の車両の状態を表す各種データを記録する走行
状態記録装置と、記録された各種データを用いて車両事
故発生時の車両の状態を解析する走行状態解析装置とに
関する。
置および車両の走行状態解析装置に係り、特に、車両事
故発生時の車両の状態を表す各種データを記録する走行
状態記録装置と、記録された各種データを用いて車両事
故発生時の車両の状態を解析する走行状態解析装置とに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−29782
3号公報に開示される如く、車両前方の状況をカメラに
より撮像し、車両事故が発生した際に、その撮像データ
の保存を図る装置が知られている。車両に上記装置が搭
載されていれば、車両事故発生時における車両前方の状
態が正確に記録でき、後に事故発生時における車両の状
態を客観的に把握することができる。この場合、車両事
故の発生原因が、容易かつ正確に究明できるという利益
を得ることができる。
3号公報に開示される如く、車両前方の状況をカメラに
より撮像し、車両事故が発生した際に、その撮像データ
の保存を図る装置が知られている。車両に上記装置が搭
載されていれば、車両事故発生時における車両前方の状
態が正確に記録でき、後に事故発生時における車両の状
態を客観的に把握することができる。この場合、車両事
故の発生原因が、容易かつ正確に究明できるという利益
を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置は、カメラによって車両前方を撮像したデータを、事
故発生時に保存するものである。従って、夜間走行時に
はヘッドライトの照射範囲内の撮像データが保存される
に過ぎない。また、対向車のヘッドライト、太陽光等が
逆光としてカメラに照射される場合には、有効な撮像デ
ータが保存できない可能性もある。この意味で、上記従
来の装置は、車両事故の発生した状況如何によっては、
車両事故の発生場所の特定や、事故発生時の車両挙動の
究明等を事後的に行うために必要とされるデータが十分
に保存できないという問題を有するものであった。
置は、カメラによって車両前方を撮像したデータを、事
故発生時に保存するものである。従って、夜間走行時に
はヘッドライトの照射範囲内の撮像データが保存される
に過ぎない。また、対向車のヘッドライト、太陽光等が
逆光としてカメラに照射される場合には、有効な撮像デ
ータが保存できない可能性もある。この意味で、上記従
来の装置は、車両事故の発生した状況如何によっては、
車両事故の発生場所の特定や、事故発生時の車両挙動の
究明等を事後的に行うために必要とされるデータが十分
に保存できないという問題を有するものであった。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、カメラによって取り込んだ撮像データに加え、
ナビゲーション装置等を用いて特定される車両の位置デ
ータをも記録することにより、常に事故解析に必要な十
分なデータの保存を図り得る車両の走行状態記録装置を
提供すること、及び、そのように記録されたデータに基
づいて正確に事故発生時の車両状態を再現し得る車両の
走行状態解析装置を提供することを目的とする。
であり、カメラによって取り込んだ撮像データに加え、
ナビゲーション装置等を用いて特定される車両の位置デ
ータをも記録することにより、常に事故解析に必要な十
分なデータの保存を図り得る車両の走行状態記録装置を
提供すること、及び、そのように記録されたデータに基
づいて正確に事故発生時の車両状態を再現し得る車両の
走行状態解析装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、上記の目的を達
成する車両の走行状態記録装置の原理構成図を示す。す
なわち、上記の目的は、図1に示す如く、車両の状態を
表す車両データを検出する車両データ検出手段M1と、
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段M2と、車
両の周辺を撮像する撮像手段M3と、前記車両データ検
出手段M1が検出した車両データ、前記現在位置検出手
段M2が検出した位置データ、及び前記撮像手段M3が
取り込んだ撮像データを記録するデータ記録手段M4
と、所定の状況下で、前記データ記録手段M4の記録内
容の保存を図る記録制御手段M5と、を備える車両の走
行状態記録手段により達成される。
成する車両の走行状態記録装置の原理構成図を示す。す
なわち、上記の目的は、図1に示す如く、車両の状態を
表す車両データを検出する車両データ検出手段M1と、
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段M2と、車
両の周辺を撮像する撮像手段M3と、前記車両データ検
出手段M1が検出した車両データ、前記現在位置検出手
段M2が検出した位置データ、及び前記撮像手段M3が
取り込んだ撮像データを記録するデータ記録手段M4
と、所定の状況下で、前記データ記録手段M4の記録内
容の保存を図る記録制御手段M5と、を備える車両の走
行状態記録手段により達成される。
【0006】図2は、上記の目的を達成する車両の走行
状態解析装置の原理構成図を示す。すなわち、上記の目
的は、図2に示す如く、上記請求項1記載の車両の走行
状態記録装置によって記録されたデータに基づいて、車
両の走行状態を解析する装置であって、前記データ記録
手段M4に記録されるデータを読みだすデータ読み出し
手段M6と、該データ読み出し手段M6が読み出した撮
像データ中に存在する路側物の大きさ、及び該路側物と
車両との距離を求める路側物解析手段M7と、前記デー
タ読み出し手段M6が読み出した車両の位置データによ
って特定される位置近傍の地図情報を提供する地図情報
提供手段M8と、該地図情報提供手段M8が提供する地
図情報と、前記路側物解析手段M7の解析結果とに基づ
いて、前記記録制御手段M5が記録内容の保存を図った
際の車両周辺の状態を表す画像を作成する画像作成手段
M9と、該画像作成手段M9が作成した画像と、前記デ
ータ読み出し手段M6が読み出した車両データとを合成
して車両挙動解析情報を形成する解析情報形成手段M1
0と、を備える車両の走行状態解析装置によって達成さ
れる。
状態解析装置の原理構成図を示す。すなわち、上記の目
的は、図2に示す如く、上記請求項1記載の車両の走行
状態記録装置によって記録されたデータに基づいて、車
両の走行状態を解析する装置であって、前記データ記録
手段M4に記録されるデータを読みだすデータ読み出し
手段M6と、該データ読み出し手段M6が読み出した撮
像データ中に存在する路側物の大きさ、及び該路側物と
車両との距離を求める路側物解析手段M7と、前記デー
タ読み出し手段M6が読み出した車両の位置データによ
って特定される位置近傍の地図情報を提供する地図情報
提供手段M8と、該地図情報提供手段M8が提供する地
図情報と、前記路側物解析手段M7の解析結果とに基づ
いて、前記記録制御手段M5が記録内容の保存を図った
際の車両周辺の状態を表す画像を作成する画像作成手段
M9と、該画像作成手段M9が作成した画像と、前記デ
ータ読み出し手段M6が読み出した車両データとを合成
して車両挙動解析情報を形成する解析情報形成手段M1
0と、を備える車両の走行状態解析装置によって達成さ
れる。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明において、データ記録手段
M4には、車両データ検出手段M1が検出する車両デー
タ、現在位置検出手段M2が検出する車両の位置デー
タ、及び撮像手段M3が取り込む撮像データが記録され
る。そして、その記録内容は、記録制御手段M5が所定
の状況を検出した際に保存が図られる。
M4には、車両データ検出手段M1が検出する車両デー
タ、現在位置検出手段M2が検出する車両の位置デー
タ、及び撮像手段M3が取り込む撮像データが記録され
る。そして、その記録内容は、記録制御手段M5が所定
の状況を検出した際に保存が図られる。
【0008】つまり、本発明において、車両が所定の状
況に陥った場合、データ記録手段M4には、車両デー
タ、撮像データと共に、車両が所定状況に陥った際の車
両の位置を表す位置データが保存されることになる。こ
のため、データ記録手段M4の記録内容を後に解析する
際に、車両が所定の状況に陥った位置を正確に特定する
ことができる。また、その位置を経時的に解析すること
で、車両が所定の状況に陥るまでの車両経路が正確に再
現できる。
況に陥った場合、データ記録手段M4には、車両デー
タ、撮像データと共に、車両が所定状況に陥った際の車
両の位置を表す位置データが保存されることになる。こ
のため、データ記録手段M4の記録内容を後に解析する
際に、車両が所定の状況に陥った位置を正確に特定する
ことができる。また、その位置を経時的に解析すること
で、車両が所定の状況に陥るまでの車両経路が正確に再
現できる。
【0009】請求項2記載の発明において、データ読み
出し手段M6は、請求項1記載のデータ記録手段M4に
記録された車両データ、位置データ、及び撮像データを
読み出す。そして、路側物解析手段M7は、読み出され
た撮像データを用いて、撮像データ中に存在する路側物
の大きさ、及び路側物と車両との距離を求める。このよ
うに、路側物に関して大きさと距離とが求まると、路側
物を3次元的に把握することが可能となる。
出し手段M6は、請求項1記載のデータ記録手段M4に
記録された車両データ、位置データ、及び撮像データを
読み出す。そして、路側物解析手段M7は、読み出され
た撮像データを用いて、撮像データ中に存在する路側物
の大きさ、及び路側物と車両との距離を求める。このよ
うに、路側物に関して大きさと距離とが求まると、路側
物を3次元的に把握することが可能となる。
【0010】また、地図情報提供手段M8は、請求項1
記載の装置において各種データの保存が図られた際の、
すなわち、請求項1記載の装置を搭載する車両が所定の
状況に陥った際の車両位置近傍の地図情報を提供する。
そして、画像作成手段M9は、地図情報提供手段M8か
ら提供される情報と、路側物解析手段M7から提供され
る情報とに基づいて、車両が所定の状況に陥った際の車
両周辺の環境を表す画像を作成する。この場合、路側物
に関するデータが3次元的に把握されているため、画像
作成手段M9においては、車両周辺の環境を3次元画像
として作成することができる。
記載の装置において各種データの保存が図られた際の、
すなわち、請求項1記載の装置を搭載する車両が所定の
状況に陥った際の車両位置近傍の地図情報を提供する。
そして、画像作成手段M9は、地図情報提供手段M8か
ら提供される情報と、路側物解析手段M7から提供され
る情報とに基づいて、車両が所定の状況に陥った際の車
両周辺の環境を表す画像を作成する。この場合、路側物
に関するデータが3次元的に把握されているため、画像
作成手段M9においては、車両周辺の環境を3次元画像
として作成することができる。
【0011】このようにして作成された画像は、データ
読み出し手段M6によって読み出された車両データと共
に、解析情報形成手段M10に提供される。この場合、
解析情報形成手段M10では、車両が所定の状況に陥っ
た際の車両周辺の状態を表す3次元画像中に、所定の状
況に陥った際の車両の挙動を合成することができる。こ
の際、解析情報形成手段M10において、3次元画像、
及び車両挙動を経時的に連続させれば、車両の所定の状
況に陥る過程をアニメーション画像として再現すること
ができる。
読み出し手段M6によって読み出された車両データと共
に、解析情報形成手段M10に提供される。この場合、
解析情報形成手段M10では、車両が所定の状況に陥っ
た際の車両周辺の状態を表す3次元画像中に、所定の状
況に陥った際の車両の挙動を合成することができる。こ
の際、解析情報形成手段M10において、3次元画像、
及び車両挙動を経時的に連続させれば、車両の所定の状
況に陥る過程をアニメーション画像として再現すること
ができる。
【0012】
【実施例】図3は、本発明の一実施例である車両の走行
状態記録装置のブロック構成図を示す。また、図4は、
本実施例の走行状態記録装置を搭載した車両10の外観
を表す斜視構成図を示す。以下、これら図3及び図4を
参照して、本実施例の走行状態記録装置の構成について
説明する。
状態記録装置のブロック構成図を示す。また、図4は、
本実施例の走行状態記録装置を搭載した車両10の外観
を表す斜視構成図を示す。以下、これら図3及び図4を
参照して、本実施例の走行状態記録装置の構成について
説明する。
【0013】図3に示す如く、本実施例の走行状態記録
装置は、各種センサ等とドライブレコーダ12とで構成
される。ここで、ドライブレコーダ12は、図4に示す
如く、車両10内部の衝撃を受け難く、しかも、取り出
し易い部位、例えば座席下部等に、強固なケースに収容
された状態で配設される。
装置は、各種センサ等とドライブレコーダ12とで構成
される。ここで、ドライブレコーダ12は、図4に示す
如く、車両10内部の衝撃を受け難く、しかも、取り出
し易い部位、例えば座席下部等に、強固なケースに収容
された状態で配設される。
【0014】ドライブレコーダ12は、図3に示すよう
に、ドライブレコーダ用電子制御ユニット(以下、EC
Uと称す)16と、メモリ部18とを備えている。EC
U16は、図示しないマイクロコンピュータを主体に構
成された制御装置であり、内蔵電源20、作動ランプ2
2、事故検出部24、信号処理部26、内蔵時計28、
書き込み制御部30で構成されている。また、メモリ部
18は、ドライブレコーダ12からの取外しが可能なI
Cカード(本実施例においては複数毎使用)で構成され
ている。
に、ドライブレコーダ用電子制御ユニット(以下、EC
Uと称す)16と、メモリ部18とを備えている。EC
U16は、図示しないマイクロコンピュータを主体に構
成された制御装置であり、内蔵電源20、作動ランプ2
2、事故検出部24、信号処理部26、内蔵時計28、
書き込み制御部30で構成されている。また、メモリ部
18は、ドライブレコーダ12からの取外しが可能なI
Cカード(本実施例においては複数毎使用)で構成され
ている。
【0015】内蔵電源20は、外部からドライブレコー
ダ12に電力が供給されている間に充電され、ドライブ
レコーダ12への電力供給が遮断された後に電力をバッ
クアップするための電源である。従って、車両事故の発
生に伴い、電源系統が破損しても、ドライブレコーダ1
2は、その後所望の処理を遂行することができる。
ダ12に電力が供給されている間に充電され、ドライブ
レコーダ12への電力供給が遮断された後に電力をバッ
クアップするための電源である。従って、車両事故の発
生に伴い、電源系統が破損しても、ドライブレコーダ1
2は、その後所望の処理を遂行することができる。
【0016】作動ランプ22は、書き込み制御部30
が、後述の如くメモリ部18への新たなデータの書き込
みを禁止した場合に、すなわち、メモリ部18に書き込
まれたデータの保存が図られている場合に、LEDを点
灯させて外部にその状態を報知するランプである。
が、後述の如くメモリ部18への新たなデータの書き込
みを禁止した場合に、すなわち、メモリ部18に書き込
まれたデータの保存が図られている場合に、LEDを点
灯させて外部にその状態を報知するランプである。
【0017】事故検出部24には、エアバッグが展開し
た際に出力されるエアバッグ展開信号32が供給されて
いる。ここで、車両に搭載されるエアバッグは、車両乗
員の保護を図る必要がある程度の比較的大きさエネルギ
が作用した際に展開するように構成されている。従っ
て、事故検出部24には、車両に比較的大きなエネルギ
が車両に作用した場合に、エアバッグ展開信号32が供
給される。
た際に出力されるエアバッグ展開信号32が供給されて
いる。ここで、車両に搭載されるエアバッグは、車両乗
員の保護を図る必要がある程度の比較的大きさエネルギ
が作用した際に展開するように構成されている。従っ
て、事故検出部24には、車両に比較的大きなエネルギ
が車両に作用した場合に、エアバッグ展開信号32が供
給される。
【0018】また、事故検出部24には、車両前後方向
および左右方向に作用する大加速度を検出する高Gセン
サ34が接続されている。ここで、高Gセンサ34は、
通常の走行時には車両に生ずることのない大きな加速度
が検出できるように構成されている。従って、事故検出
部24では、高Gセンサ34の出力を監視することで、
車両に不当に大きな加速度が生じたか否かを検出するこ
とができる。
および左右方向に作用する大加速度を検出する高Gセン
サ34が接続されている。ここで、高Gセンサ34は、
通常の走行時には車両に生ずることのない大きな加速度
が検出できるように構成されている。従って、事故検出
部24では、高Gセンサ34の出力を監視することで、
車両に不当に大きな加速度が生じたか否かを検出するこ
とができる。
【0019】事故検出部24には、それぞれ車両10の
バンパ10a、ボンネットフード10b、又は側面10
c(図4参照)に配設されて、外部から衝撃を受けた場
合に電気信号を出力するバンパスイッチ36a、フード
スイッチ36b、タッチセンサ36c(以下、これらを
総称する場合は、バンパ・フード・タッチスイッチ36
と称す)が接続されている。従って、車両10に何らか
の物体が衝突した場合、事故検出部24はバンパ・フー
ド・タッチスイッチ36の出力に基づいて、その事実を
検出することができる。
バンパ10a、ボンネットフード10b、又は側面10
c(図4参照)に配設されて、外部から衝撃を受けた場
合に電気信号を出力するバンパスイッチ36a、フード
スイッチ36b、タッチセンサ36c(以下、これらを
総称する場合は、バンパ・フード・タッチスイッチ36
と称す)が接続されている。従って、車両10に何らか
の物体が衝突した場合、事故検出部24はバンパ・フー
ド・タッチスイッチ36の出力に基づいて、その事実を
検出することができる。
【0020】事故検出部24には、更に、事故検出マニ
ュアルスイッチ38が接続されている。ここで、事故検
出マニュアルスイッチ38は、ドライブレコーダ12の
手動操作を可能とすべく設けたスイッチであり、車両乗
員は、自ら車両事故を検出した場合、事故検出マニュア
ルスイッチ38を操作することによりその事実を事故検
出部24に入力することができる。
ュアルスイッチ38が接続されている。ここで、事故検
出マニュアルスイッチ38は、ドライブレコーダ12の
手動操作を可能とすべく設けたスイッチであり、車両乗
員は、自ら車両事故を検出した場合、事故検出マニュア
ルスイッチ38を操作することによりその事実を事故検
出部24に入力することができる。
【0021】このように、車両に事故が発生すると、事
故検出部24には、その事実を表す各種の信号が供給さ
れる。そして、事故検出部24は、エアバッグ展開信号
32の供給を受けたとき、高Gセンサ34から所定値以
上の加速度を表す信号の供給を受けたとき、バンパ・フ
ード・タッチスイッチ36から所定の電気信号の供給を
受けたとき、及び事故検出マニュアルスイッチ38から
オン信号が供給されたときに、車両10に事故が発生し
たと判断し、その旨を書き込み制御部30へ出力する。
故検出部24には、その事実を表す各種の信号が供給さ
れる。そして、事故検出部24は、エアバッグ展開信号
32の供給を受けたとき、高Gセンサ34から所定値以
上の加速度を表す信号の供給を受けたとき、バンパ・フ
ード・タッチスイッチ36から所定の電気信号の供給を
受けたとき、及び事故検出マニュアルスイッチ38から
オン信号が供給されたときに、車両10に事故が発生し
たと判断し、その旨を書き込み制御部30へ出力する。
【0022】尚、事故検出部24に接続される上記各セ
ンサの出力信号は、この事故検出部24を介して信号処
理部26に供給されている。従って、エアバッグ展開信
号32、高Gセンサ34の出力信号、バンパ・フード・
タッチスイッチ36の出力信号等も、後述する他の信号
と同様に、書き込み制御部30に供給されている。
ンサの出力信号は、この事故検出部24を介して信号処
理部26に供給されている。従って、エアバッグ展開信
号32、高Gセンサ34の出力信号、バンパ・フード・
タッチスイッチ36の出力信号等も、後述する他の信号
と同様に、書き込み制御部30に供給されている。
【0023】上述した信号処理部26には、車両挙動を
表す各種信号、車両周辺の状態を表す画像信号、車両の
現在位置を表す位置信号等が供給されている。そして、
信号処理部26は、これらの各種信号を、メモリ部18
へ記録可能なデータに変換して書き込み制御部30に出
力する。
表す各種信号、車両周辺の状態を表す画像信号、車両の
現在位置を表す位置信号等が供給されている。そして、
信号処理部26は、これらの各種信号を、メモリ部18
へ記録可能なデータに変換して書き込み制御部30に出
力する。
【0024】以下、信号処理部26に入力される信号に
ついて説明する。信号処理部26には、車速センサ4
0、ヨーレートセンサ42、低Gセンサ44が発する各
種出力信号が供給されている。ここで、低Gセンサ44
は、通常走行状態でも生じ得る比較的小さな加速度を検
出すべく設けられたセンサであり、車両10に作用する
加速度を、前後方向成分、及び左右方向成分に分解して
出力する。
ついて説明する。信号処理部26には、車速センサ4
0、ヨーレートセンサ42、低Gセンサ44が発する各
種出力信号が供給されている。ここで、低Gセンサ44
は、通常走行状態でも生じ得る比較的小さな加速度を検
出すべく設けられたセンサであり、車両10に作用する
加速度を、前後方向成分、及び左右方向成分に分解して
出力する。
【0025】また、信号処理部26には、CCDカメラ
を用いて構成した周辺監視装置46が発する画像信号が
供給されている。ここで、周辺監視装置46は、図4に
示す如くルームミラー近傍、及び車両コーナ部に配設さ
れている。従って、信号処理部26には、これら複数の
視点から取り込んだ画像信号が供給される。
を用いて構成した周辺監視装置46が発する画像信号が
供給されている。ここで、周辺監視装置46は、図4に
示す如くルームミラー近傍、及び車両コーナ部に配設さ
れている。従って、信号処理部26には、これら複数の
視点から取り込んだ画像信号が供給される。
【0026】信号処理部26には、車載される各ECU
48、すなわち、アンチロックブレーキシステム用EC
U、サスペンション制御用ECU、エンジン制御用EC
U等から故障診断情報、各種警報信号等が供給されてい
る。従って、ドライブレコーダ12には、それらの情報
も記録されることになる。
48、すなわち、アンチロックブレーキシステム用EC
U、サスペンション制御用ECU、エンジン制御用EC
U等から故障診断情報、各種警報信号等が供給されてい
る。従って、ドライブレコーダ12には、それらの情報
も記録されることになる。
【0027】その他、信号処理部26には、車両の走行
状態を表す各種信号、例えばステアリングセンサ50の
発する操舵角信号、エンジン制御用ECU52の発する
エンジン回転数信号、アイドルスイッチ54の出力信
号、各種ランプスイッチ56が発する断線信号、シート
ベルトバックルスイッチ58が発するシートベルト締結
信号、シートベルト荷重計60が発するシートベルト荷
重信号、及びハンドブレーキスイッチ62が発するハン
ドブレーキ作動信号等が供給されている。
状態を表す各種信号、例えばステアリングセンサ50の
発する操舵角信号、エンジン制御用ECU52の発する
エンジン回転数信号、アイドルスイッチ54の出力信
号、各種ランプスイッチ56が発する断線信号、シート
ベルトバックルスイッチ58が発するシートベルト締結
信号、シートベルト荷重計60が発するシートベルト荷
重信号、及びハンドブレーキスイッチ62が発するハン
ドブレーキ作動信号等が供給されている。
【0028】従って、ドライブレコーダ12には、これ
らの信号に基づく車両データも記録されることになる。
このため、ドライブレコーダ12の記録データを、車両
10の停車後に適切に解析すれば、車両10の走行中に
おける挙動、車両周囲の状況、乗員の乗車状態等を、事
後的に、正確に把握することができる。
らの信号に基づく車両データも記録されることになる。
このため、ドライブレコーダ12の記録データを、車両
10の停車後に適切に解析すれば、車両10の走行中に
おける挙動、車両周囲の状況、乗員の乗車状態等を、事
後的に、正確に把握することができる。
【0029】ところで、車両10に事故が発生した際
に、その事故原因を的確に解析するためには、ドライブ
レコーダ12の信号処理部26に、上述した各センサに
加えて車両10の現在位置、及び周囲の交通状況等を検
出する装置を接続することも有効である。
に、その事故原因を的確に解析するためには、ドライブ
レコーダ12の信号処理部26に、上述した各センサに
加えて車両10の現在位置、及び周囲の交通状況等を検
出する装置を接続することも有効である。
【0030】このため、本実施例のドライブレコーダ1
2においては、GPS(Global Positioning System )
を利用して自車位置を標定するGPS受信機64、及び
路上に設けられたインフラストラクチャ(以下、インフ
ラと称す)から発せられる交通情報を受信して車両10
周囲の交通状況を検出するインフラ情報受信機66を、
信号処理部26に接続することとしている。尚、インフ
ラ情報としては、例えば交差点における信号の状態を表
す情報、悪天候に伴う制限速度規制情報等が提供される
ものとする。
2においては、GPS(Global Positioning System )
を利用して自車位置を標定するGPS受信機64、及び
路上に設けられたインフラストラクチャ(以下、インフ
ラと称す)から発せられる交通情報を受信して車両10
周囲の交通状況を検出するインフラ情報受信機66を、
信号処理部26に接続することとしている。尚、インフ
ラ情報としては、例えば交差点における信号の状態を表
す情報、悪天候に伴う制限速度規制情報等が提供される
ものとする。
【0031】また、車両の管理者、又は運転者等の了解
の下、これらの各センサ等に加えて覚醒度検出装置68
や、アルコール検出装置70を設け、それらを信号処理
部26に接続することも可能である。ここで、覚醒度検
出装置68は、画像センサを用いて運転者の眼球移動を
検出することにより、あるいはステアリングセンサ50
の出力信号に基づいて、車両を直進走行させるための修
正操舵の周期を検出することにより、運転者の覚醒状態
を検出するセンサである。また、アルコール検出装置7
0は、運転者の呼吸中のアルコール分を検出するセンサ
である。これらの記録を残すことにより、事故発生時に
おいて運転者の体調が正常であったことを実証すること
ができる。
の下、これらの各センサ等に加えて覚醒度検出装置68
や、アルコール検出装置70を設け、それらを信号処理
部26に接続することも可能である。ここで、覚醒度検
出装置68は、画像センサを用いて運転者の眼球移動を
検出することにより、あるいはステアリングセンサ50
の出力信号に基づいて、車両を直進走行させるための修
正操舵の周期を検出することにより、運転者の覚醒状態
を検出するセンサである。また、アルコール検出装置7
0は、運転者の呼吸中のアルコール分を検出するセンサ
である。これらの記録を残すことにより、事故発生時に
おいて運転者の体調が正常であったことを実証すること
ができる。
【0032】また、上記の如く、ドライブレコーダ12
は、内蔵時計28を備えており、信号処理部26には、
内蔵時計28から出力される日付・時刻信号も入力され
る。そして、信号処理部26は、外部から供給される上
記の各種信号と共に、日付・時刻に関するデータを、車
両データとして書き込み制御部30に供給する。
は、内蔵時計28を備えており、信号処理部26には、
内蔵時計28から出力される日付・時刻信号も入力され
る。そして、信号処理部26は、外部から供給される上
記の各種信号と共に、日付・時刻に関するデータを、車
両データとして書き込み制御部30に供給する。
【0033】ところで、書き込み制御部30には、図3
に示す如く、人・車感知センサ72、及びリセット74
が接続されている。ここで、人・車感知センサ72は、
赤外線センサ等で構成され、車両10の前面に配設され
る(図4参照)センサであり、車両10進行方向前方の
障害物を検出する。また、リセットスイッチ74は、後
述の如く書き込み制御部30によってメモリ部18への
新たなデータの書き込みが禁止された後に、その状態を
解除するために設けたスイッチである。従って、何らか
の状況に反応して、メモリ部18に不要なデータが保存
された場合には、リセットスイッチ74を操作すること
で、その不要データ上に新たなデータを書き込んで不要
データを消去することが可能である。
に示す如く、人・車感知センサ72、及びリセット74
が接続されている。ここで、人・車感知センサ72は、
赤外線センサ等で構成され、車両10の前面に配設され
る(図4参照)センサであり、車両10進行方向前方の
障害物を検出する。また、リセットスイッチ74は、後
述の如く書き込み制御部30によってメモリ部18への
新たなデータの書き込みが禁止された後に、その状態を
解除するために設けたスイッチである。従って、何らか
の状況に反応して、メモリ部18に不要なデータが保存
された場合には、リセットスイッチ74を操作すること
で、その不要データ上に新たなデータを書き込んで不要
データを消去することが可能である。
【0034】上記の如く書き込み制御部30に供給され
た各種データは、事故検出部24において車両事故の発
生が検出されるまで、メモリ部18に供給され続ける。
メモリ部18は、予め設定された所定時間分のデータを
記録するための記憶容量を有しており、常に過去所定時
間分の最新データが保存されるように、古いデータを新
たなデータに順次書換えながらデータの記録を行う。
た各種データは、事故検出部24において車両事故の発
生が検出されるまで、メモリ部18に供給され続ける。
メモリ部18は、予め設定された所定時間分のデータを
記録するための記憶容量を有しており、常に過去所定時
間分の最新データが保存されるように、古いデータを新
たなデータに順次書換えながらデータの記録を行う。
【0035】ここで、本実施例においては、上述した各
種車両データ、周辺監視装置46から供給される撮像デ
ータ、GPS受信器64によって検出される位置データ
等を45sec 分記録できるだけの容量をメモリ部18に
確保している。従って、メモリ部18には、常に45 s
ecにわたる車両データ、撮像データ、位置データ等が記
録されていることになる。
種車両データ、周辺監視装置46から供給される撮像デ
ータ、GPS受信器64によって検出される位置データ
等を45sec 分記録できるだけの容量をメモリ部18に
確保している。従って、メモリ部18には、常に45 s
ecにわたる車両データ、撮像データ、位置データ等が記
録されていることになる。
【0036】以下、図4及び図6を参照して、本実施例
の走行状態記録装置の動作について説明する。図5は、
メモリ部18のデータの更新、及びデータ更新の禁止を
制御すべくECU16が実行する制御ルーチンの一例の
フローチャートを示す。
の走行状態記録装置の動作について説明する。図5は、
メモリ部18のデータの更新、及びデータ更新の禁止を
制御すべくECU16が実行する制御ルーチンの一例の
フローチャートを示す。
【0037】同図に示すルーチンが起動すると、先ずス
テップ100において、車両事故の発生が検出されてい
るか、具体的には、事故検出部24に、車両事故の発生
を表す何れかの信号が供給されているかが判別される。
ここで、車両事故が発生していないと判別された場合
は、以後、ステップ106へ進み、メモリ部18へのデ
ータの記録を続行して今回の処理を終了する。
テップ100において、車両事故の発生が検出されてい
るか、具体的には、事故検出部24に、車両事故の発生
を表す何れかの信号が供給されているかが判別される。
ここで、車両事故が発生していないと判別された場合
は、以後、ステップ106へ進み、メモリ部18へのデ
ータの記録を続行して今回の処理を終了する。
【0038】一方、上記ステップ100において車両事
故が発生していると判別された場合は、次にステップ1
02へ進み、所定時間の経過を待ってメモリ部18への
新たなデータの記録を停止する。ここで、本実施例にお
いては所定時間として30 secを設定している。従っ
て、メモリ部18には、上記ステップ100において事
故の発生が判別される15秒前から事故の発生が判別さ
れた後30秒後にわたる車両データ、撮像データ、位置
データ等の記録が保存されることになる。
故が発生していると判別された場合は、次にステップ1
02へ進み、所定時間の経過を待ってメモリ部18への
新たなデータの記録を停止する。ここで、本実施例にお
いては所定時間として30 secを設定している。従っ
て、メモリ部18には、上記ステップ100において事
故の発生が判別される15秒前から事故の発生が判別さ
れた後30秒後にわたる車両データ、撮像データ、位置
データ等の記録が保存されることになる。
【0039】上記ステップ102の処理が終了したら、
次にステップ104へ進み、リセットスイッチ74がオ
ンとされているか否かの判別を行う。そして、リセット
スイッチ74がオンでない場合は、リセットスイッチ7
4がオンとされるまで、繰り返しステップ104を実行
し、リセットスイッチ74がオンとされた場合は、以後
ステップ106へ進み、再びメモリ部18へのデータの
記録を再開する。この場合、車両に事故が発生すれば、
リセットスイッチ74がオンとされない限り、事故発生
前15秒間、及び車両事故発生後30秒間にメモリ部1
8に記録された各種データが、確実に保存されることに
なる。
次にステップ104へ進み、リセットスイッチ74がオ
ンとされているか否かの判別を行う。そして、リセット
スイッチ74がオンでない場合は、リセットスイッチ7
4がオンとされるまで、繰り返しステップ104を実行
し、リセットスイッチ74がオンとされた場合は、以後
ステップ106へ進み、再びメモリ部18へのデータの
記録を再開する。この場合、車両に事故が発生すれば、
リセットスイッチ74がオンとされない限り、事故発生
前15秒間、及び車両事故発生後30秒間にメモリ部1
8に記録された各種データが、確実に保存されることに
なる。
【0040】図6は、ECU16が、メモリ部18にデ
ータを記録すべく実行するデータ記録ルーチンの一例の
フローチャートを示す。尚、本ルーチンは、上記図5中
ステップ106に示す処理を具体化したものである。図
6に示すルーチンが起動すると、先ずステップ200に
おいて、車両の挙動を表すデータ、すなわち車両データ
(車速、操舵角、ヨーレート、加速度、各ECUの故障
情報等)と、GPS受信器64によって検出される車両
の位置データ(現在位置の緯度、及び経度)とを、メモ
リ部18に記録する。
ータを記録すべく実行するデータ記録ルーチンの一例の
フローチャートを示す。尚、本ルーチンは、上記図5中
ステップ106に示す処理を具体化したものである。図
6に示すルーチンが起動すると、先ずステップ200に
おいて、車両の挙動を表すデータ、すなわち車両データ
(車速、操舵角、ヨーレート、加速度、各ECUの故障
情報等)と、GPS受信器64によって検出される車両
の位置データ(現在位置の緯度、及び経度)とを、メモ
リ部18に記録する。
【0041】次に、ステップ202において、GPS受
信器64の有する地図データを参照して、現在車両10
が走行している道路に一方通行の規制が存在するか否か
を判別する。そして、走行中の道路に一方通行規制が存
在しないと判別された場合は、ステップ204をジャン
プして直接ステップ206へ、また、一方通行規制が存
在すると判別された場合は、ステップ204の処理を実
行した後、ステップ206へ進む。
信器64の有する地図データを参照して、現在車両10
が走行している道路に一方通行の規制が存在するか否か
を判別する。そして、走行中の道路に一方通行規制が存
在しないと判別された場合は、ステップ204をジャン
プして直接ステップ206へ、また、一方通行規制が存
在すると判別された場合は、ステップ204の処理を実
行した後、ステップ206へ進む。
【0042】ステップ204は、GPS受信器64の有
する地図データから得られた一方通行情報を、周辺監視
装置46によって取り込んだ撮像データ上にスーパーイ
ンポーズ(上書き)するステップである。本実施例にお
いては、GPS受信機64が検出した車両の現在位置の
変化方向から自車の進行方向を推定し、その推定方向と
一方通行の方向とが一致している場合は↑(上向き矢
線)を、その推定方向と一方通行の方向とが一致してい
ない場合は↓(下向き矢線)を、それぞれスーパーイン
ポーズすることとしている。かかる処理を行うこととす
れば、後にデータの解析を行うにあたり、一方通行規制
に従っていたか否かを容易に立証することができ、事故
原因の解析作業を簡単化することができる。
する地図データから得られた一方通行情報を、周辺監視
装置46によって取り込んだ撮像データ上にスーパーイ
ンポーズ(上書き)するステップである。本実施例にお
いては、GPS受信機64が検出した車両の現在位置の
変化方向から自車の進行方向を推定し、その推定方向と
一方通行の方向とが一致している場合は↑(上向き矢
線)を、その推定方向と一方通行の方向とが一致してい
ない場合は↓(下向き矢線)を、それぞれスーパーイン
ポーズすることとしている。かかる処理を行うこととす
れば、後にデータの解析を行うにあたり、一方通行規制
に従っていたか否かを容易に立証することができ、事故
原因の解析作業を簡単化することができる。
【0043】尚、一方通行に関する情報は、必ずしも撮
像データ上にスーパーインポーズすることを要するもの
ではなく、メモリ18部に直接データとして書き込むこ
とも可能であるが、かかる手法を採った場合、一方通行
情報を記憶するためのメモリを確保する必要が生ずる。
これに対して、上記の如く撮像データ上にスーパーイン
ポーズすることとすれば、メモリ部18に新たにメモリ
を確保する必要がない。この意味で、本ルーチンにおい
て採用した手法は、メモリ部18の必要容量を削減する
うえで有効であることになる。
像データ上にスーパーインポーズすることを要するもの
ではなく、メモリ18部に直接データとして書き込むこ
とも可能であるが、かかる手法を採った場合、一方通行
情報を記憶するためのメモリを確保する必要が生ずる。
これに対して、上記の如く撮像データ上にスーパーイン
ポーズすることとすれば、メモリ部18に新たにメモリ
を確保する必要がない。この意味で、本ルーチンにおい
て採用した手法は、メモリ部18の必要容量を削減する
うえで有効であることになる。
【0044】ステップ206は、GPS受信器64の有
する地図データを参照して、車両10が通過する交差点
に右左折禁止の規制が存在するか否かを判別するステッ
プである。すなわち、上記ステップ202は、GPS受
信器64が有する一方通行に関するデータを利用して、
記録データの高密度化しようとするものであるが、本ス
テップは、GPS受信器64が有する右左折禁止に関す
るデータを利用して、記録データの高密度化しようとす
るものである。
する地図データを参照して、車両10が通過する交差点
に右左折禁止の規制が存在するか否かを判別するステッ
プである。すなわち、上記ステップ202は、GPS受
信器64が有する一方通行に関するデータを利用して、
記録データの高密度化しようとするものであるが、本ス
テップは、GPS受信器64が有する右左折禁止に関す
るデータを利用して、記録データの高密度化しようとす
るものである。
【0045】すなわち、上記判別の結果、通過中の交差
点に右左折禁止の規制が存在するとされた場合は、以
後、ステップ208へ進んで右折禁止マーク、または左
折禁止マークを、周辺監視装置46によって取り込んだ
撮像データ上にスーパーインポーズ(上書き)する。一
方、通過中の公差点に右左折禁止の規制が存在しない場
合は、以後、ステップ208をジャンプしてステップ2
10へ進む。
点に右左折禁止の規制が存在するとされた場合は、以
後、ステップ208へ進んで右折禁止マーク、または左
折禁止マークを、周辺監視装置46によって取り込んだ
撮像データ上にスーパーインポーズ(上書き)する。一
方、通過中の公差点に右左折禁止の規制が存在しない場
合は、以後、ステップ208をジャンプしてステップ2
10へ進む。
【0046】この場合、一方通行に関する情報を記録す
るのと同様に、後にデータの解析を行うにあたり、右左
折禁止の規制に従っていたか否かを容易に立証すること
ができ、事故原因の解析作業を簡単化するうえで有益で
ある。また、右左折禁止に関する情報は、必ずしもスー
パーインポーズで記録することを要しない点で、一方通
行に関する情報の場合と同様である。
るのと同様に、後にデータの解析を行うにあたり、右左
折禁止の規制に従っていたか否かを容易に立証すること
ができ、事故原因の解析作業を簡単化するうえで有益で
ある。また、右左折禁止に関する情報は、必ずしもスー
パーインポーズで記録することを要しない点で、一方通
行に関する情報の場合と同様である。
【0047】ステップ210は、インフラ情報受信器6
6の受信情報に基づいて、車両が走行中の道路に何らか
の交通規制が存在するかを判別するステップである。そ
の結果、インフラ情報受信器66によって、例えば時間
帯に応じた一方通行規制が行われている、または悪天候
に伴う制限速度規制が行われている等の情報が受信され
ている場合は、ステップ212へ進み、規制の内容を撮
像データ上にスーパーインポーズする。
6の受信情報に基づいて、車両が走行中の道路に何らか
の交通規制が存在するかを判別するステップである。そ
の結果、インフラ情報受信器66によって、例えば時間
帯に応じた一方通行規制が行われている、または悪天候
に伴う制限速度規制が行われている等の情報が受信され
ている場合は、ステップ212へ進み、規制の内容を撮
像データ上にスーパーインポーズする。
【0048】一方、インフラ情報受信器66に、何ら特
別な交通規制情報が受信されていない場合は、ステップ
212をジャンプしてステップ214へ進み、上記の如
く各種規制情報がスーパーインポーズされた撮像データ
をメモリ部18に記録した後、今回のルーチンを終了す
る。
別な交通規制情報が受信されていない場合は、ステップ
212をジャンプしてステップ214へ進み、上記の如
く各種規制情報がスーパーインポーズされた撮像データ
をメモリ部18に記録した後、今回のルーチンを終了す
る。
【0049】この場合、メモリ部18には、車両の挙動
を再現するために必要とされる各種車両データ、車両の
位置を特定するために必要とされる位置データ、及び車
両周辺の環境を再現するために必要とされる撮像データ
と共に、車両の走行経路上に課されていた各種の規制に
関するデータが保存されることになる。従って、本実施
例の走行状態記録装置によれば、現実に現場検証を行う
ことなく、数多くの正確なデータを、後のデータ解析時
に提供することができる。
を再現するために必要とされる各種車両データ、車両の
位置を特定するために必要とされる位置データ、及び車
両周辺の環境を再現するために必要とされる撮像データ
と共に、車両の走行経路上に課されていた各種の規制に
関するデータが保存されることになる。従って、本実施
例の走行状態記録装置によれば、現実に現場検証を行う
ことなく、数多くの正確なデータを、後のデータ解析時
に提供することができる。
【0050】また、撮像画像中に書き込む各種規制に関
するデータ、及び位置データは、周辺監視装置46から
取り込むデータではないため、如何なる状況下でも、鮮
明にその記録を残すことができる。この意味で、本実施
例の走行状態記録装置は、事故原因を解析する上で有益
な多くの情報を、確実に保存することができるという特
長を有していることになる。
するデータ、及び位置データは、周辺監視装置46から
取り込むデータではないため、如何なる状況下でも、鮮
明にその記録を残すことができる。この意味で、本実施
例の走行状態記録装置は、事故原因を解析する上で有益
な多くの情報を、確実に保存することができるという特
長を有していることになる。
【0051】ところで、上記実施例においては、一方通
行に関する情報、右左折禁止に関する情報等をメモリ部
18に記録し、それらの規制に従っていたか否かの判断
は、データ解析時に委ねる構成としているが、これに限
るものではなく、ドライブレコーダ12内でそれらの規
制に従っていたか否かを判断し、その結果を合わせてメ
モリ部18に記録することも可能である。
行に関する情報、右左折禁止に関する情報等をメモリ部
18に記録し、それらの規制に従っていたか否かの判断
は、データ解析時に委ねる構成としているが、これに限
るものではなく、ドライブレコーダ12内でそれらの規
制に従っていたか否かを判断し、その結果を合わせてメ
モリ部18に記録することも可能である。
【0052】尚、本実施例の走行状態記録装置において
は、車速センサ40、ヨーレートセンサ42等、車両挙
動に関するデータを検出する各種センサが前記した車両
データ検出手段M1に、GPS受信器64が前記した現
在位置検出手段M2に、周辺監視装置46が前記した撮
像手段M3に、メモリ部18が前記したデータ記録手段
M4に、また、事故検出部24及び書き込み制御部30
が前記した記録制御手段M5に、それぞれ相当してい
る。
は、車速センサ40、ヨーレートセンサ42等、車両挙
動に関するデータを検出する各種センサが前記した車両
データ検出手段M1に、GPS受信器64が前記した現
在位置検出手段M2に、周辺監視装置46が前記した撮
像手段M3に、メモリ部18が前記したデータ記録手段
M4に、また、事故検出部24及び書き込み制御部30
が前記した記録制御手段M5に、それぞれ相当してい
る。
【0053】次に、図6及び図8を参照して、本発明の
一実施例である車両の走行状態解析装置について説明す
る。図7は、本実施例の走行状態解析装置のブロック構
成図を示す。同図においてICカード18a,18b
は、上記図3に示すメモリ部18を構成する記録媒体で
あり、ドライブレコーダ12から取り外した状態で、同
図に示す如く解析装置に供される。
一実施例である車両の走行状態解析装置について説明す
る。図7は、本実施例の走行状態解析装置のブロック構
成図を示す。同図においてICカード18a,18b
は、上記図3に示すメモリ部18を構成する記録媒体で
あり、ドライブレコーダ12から取り外した状態で、同
図に示す如く解析装置に供される。
【0054】ICカード18aは、ドライブレコーダ1
2のメモリ部18に供給される車両データ、位置データ
等を記録するための記録媒体であり、データの解析時に
は、図7に示す如く車両データ読み取り装置80に接続
される。また、ICカード18bは、ドライブレコーダ
12のメモリ部18に供給される撮像データを記録する
ための記録媒体であり、データの解析時には、図7に示
す如く撮像データ読み取り装置82に接続される。尚、
本実施例においてICカードを分割しているのは、IC
カードの記憶容量上の制約に基づくものであり、所望の
メモリ容量を有する単一のカードを用いる場合には、そ
れらを分割する必要はない。
2のメモリ部18に供給される車両データ、位置データ
等を記録するための記録媒体であり、データの解析時に
は、図7に示す如く車両データ読み取り装置80に接続
される。また、ICカード18bは、ドライブレコーダ
12のメモリ部18に供給される撮像データを記録する
ための記録媒体であり、データの解析時には、図7に示
す如く撮像データ読み取り装置82に接続される。尚、
本実施例においてICカードを分割しているのは、IC
カードの記憶容量上の制約に基づくものであり、所望の
メモリ容量を有する単一のカードを用いる場合には、そ
れらを分割する必要はない。
【0055】上述した車両データ読み取り装置80、及
び撮像データ読み取り装置82は、共に本実施例の要部
であるワークステーション86に接続されている。ま
た、ワークステーション84には、更に、指定された地
域について詳細な地図データを供給し得るCD−ROM
装置86が接続されている。ここで、本実施例の走行状
態解析装置は、ICカード18a,18bから読み込ん
だ各種データに基づいて、車両事故が発生した際の状況
を表す3次元アニメーション画像を作成する点に特徴を
有している。以下、かかる機能を満たすべくワークステ
ーション84が実行する処理の内容について説明する。
び撮像データ読み取り装置82は、共に本実施例の要部
であるワークステーション86に接続されている。ま
た、ワークステーション84には、更に、指定された地
域について詳細な地図データを供給し得るCD−ROM
装置86が接続されている。ここで、本実施例の走行状
態解析装置は、ICカード18a,18bから読み込ん
だ各種データに基づいて、車両事故が発生した際の状況
を表す3次元アニメーション画像を作成する点に特徴を
有している。以下、かかる機能を満たすべくワークステ
ーション84が実行する処理の内容について説明する。
【0056】図8は、本実施例の走行状態解析装置にお
いて、上記の機能を実現すべくワークステーション84
が実行するデータ解析ルーチンの一例のフローチャート
を示す。同図に示すルーチンが起動すると、先ずステッ
プ300において、車両データ読み取り装置80から位
置データを読み込んで車両事故が発生したと想定される
位置を特定すると共に、その周辺の地図データをCD−
ROM86から読み込む処理を行う。
いて、上記の機能を実現すべくワークステーション84
が実行するデータ解析ルーチンの一例のフローチャート
を示す。同図に示すルーチンが起動すると、先ずステッ
プ300において、車両データ読み取り装置80から位
置データを読み込んで車両事故が発生したと想定される
位置を特定すると共に、その周辺の地図データをCD−
ROM86から読み込む処理を行う。
【0057】次に、ステップ302において、撮像デー
タ読み取り装置82から供給される撮像データを読み込
み、更に、ステップ304で、その撮像データ中で、車
両前方に存在する全ての路側物を特定し、特定した路側
物と車両との距離を検出する処理を行う。尚、路側物と
処理との距離は、例えば、複数存在する周辺監視装置4
6(図3参照)のそれぞれが取り込んだ撮像データ中に
おける路側物の位置の差に基づいて、公知の手法により
検出することができる。
タ読み取り装置82から供給される撮像データを読み込
み、更に、ステップ304で、その撮像データ中で、車
両前方に存在する全ての路側物を特定し、特定した路側
物と車両との距離を検出する処理を行う。尚、路側物と
処理との距離は、例えば、複数存在する周辺監視装置4
6(図3参照)のそれぞれが取り込んだ撮像データ中に
おける路側物の位置の差に基づいて、公知の手法により
検出することができる。
【0058】また、ステップ306では、撮像データ中
に存在する全ての路側物について、その大きさを検出す
る処理を行う。ここで、路側物の大きさは、撮像画像中
における路側物の大きさと、上記ステップ304で検出
した路側物までの距離とに基づいて、公知の手法で検出
することができる。
に存在する全ての路側物について、その大きさを検出す
る処理を行う。ここで、路側物の大きさは、撮像画像中
における路側物の大きさと、上記ステップ304で検出
した路側物までの距離とに基づいて、公知の手法で検出
することができる。
【0059】上記の如く撮像データに関する処理を終え
たら、次にステップ308において、車両データ読み取
り装置80から、ICカード18a内に記憶されている
各種車両データを読み込む。続くステップ310では、
上記ステップ304、及び306で検出した路側物に関
するデータに基づいて、車両前方に存在する全ての路側
物について3次元データを作成し、その3次元データと
上記ステップ300で読み込んだ地図データとを用い
て、車両事故が発生した際の車両周辺の状況を表す3次
元のアニメーションデータを作成する。
たら、次にステップ308において、車両データ読み取
り装置80から、ICカード18a内に記憶されている
各種車両データを読み込む。続くステップ310では、
上記ステップ304、及び306で検出した路側物に関
するデータに基づいて、車両前方に存在する全ての路側
物について3次元データを作成し、その3次元データと
上記ステップ300で読み込んだ地図データとを用い
て、車両事故が発生した際の車両周辺の状況を表す3次
元のアニメーションデータを作成する。
【0060】そして、上述した3次元アニメーションデ
ータの作成を終えたら、次にステップ312において、
車両の位置や挙動等に関するデータと、上述した3次元
アニメーションデータとを合成することにより、車両事
故発生時における車両の周辺状況と車両挙動との再現画
像に相当する3次元アニメーション画像を作成してルー
チンを終了する。
ータの作成を終えたら、次にステップ312において、
車両の位置や挙動等に関するデータと、上述した3次元
アニメーションデータとを合成することにより、車両事
故発生時における車両の周辺状況と車両挙動との再現画
像に相当する3次元アニメーション画像を作成してルー
チンを終了する。
【0061】このように、本実施例の走行状態解析装置
によれば、車両事故の発生前後における車両の状態を正
確に再現した3次元アニメーション画像を作成すること
ができる。この場合、車両事故の解析を視覚的に行うこ
とが可能となり、正確な事故検証が、極めて簡単に行い
得ることになる。
によれば、車両事故の発生前後における車両の状態を正
確に再現した3次元アニメーション画像を作成すること
ができる。この場合、車両事故の解析を視覚的に行うこ
とが可能となり、正確な事故検証が、極めて簡単に行い
得ることになる。
【0062】ところで、上述した走行状態記録装置、及
び走行状態解析装置は、一方通行に関する情報、及び右
左折禁止に関する情報等、地図データとして読み出せる
情報を、ドライブレコーダ12側で記録することとして
いるが、必ずしもかかる構成に限定するものではなく、
ドライブレコータ12側では、地図データとして読み出
せない情報のみを記録し、地図データとして読み出せる
情報は、データの解析時に、CD−ROM装置86から
改めて読み出す構成としても良い。
び走行状態解析装置は、一方通行に関する情報、及び右
左折禁止に関する情報等、地図データとして読み出せる
情報を、ドライブレコーダ12側で記録することとして
いるが、必ずしもかかる構成に限定するものではなく、
ドライブレコータ12側では、地図データとして読み出
せない情報のみを記録し、地図データとして読み出せる
情報は、データの解析時に、CD−ROM装置86から
改めて読み出す構成としても良い。
【0063】尚、上述した走行状態検出装置において
は、車両データ読み取り装置80及び撮像データ読み取
り装置82が前記したデータ読み取り手段M6に、ま
た、CD−ROM装置86が前記した地図情報提供手段
M8に相当している。更に、ワークステーション84
が、上記ステップ304,306を実行することで前記
した路側物解析手段M7が、上記ステップ310を実行
することで前記した画像作成手段M9が、上記ステップ
312を実行することで前記した解析情報形成手段M1
0がそれぞれ実現されることになる。
は、車両データ読み取り装置80及び撮像データ読み取
り装置82が前記したデータ読み取り手段M6に、ま
た、CD−ROM装置86が前記した地図情報提供手段
M8に相当している。更に、ワークステーション84
が、上記ステップ304,306を実行することで前記
した路側物解析手段M7が、上記ステップ310を実行
することで前記した画像作成手段M9が、上記ステップ
312を実行することで前記した解析情報形成手段M1
0がそれぞれ実現されることになる。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、車両が所定の状況に陥った場合に、車両挙動を表す
車両データ、車両の周辺状況を表す撮像データと共に、
車両の位置を表す位置データを保存することができる。
このため、本発明に係る車両の走行状態記録装置によれ
ば、事後的に解析を行うにあたり、車両が所定の状況に
至るまでの状態を正確に解析するために必要なデータ、
及び、車両の所定の状況に陥った位置、及びその位置に
到達するまでの経路を正確に特定するために必要なデー
タを、確実に記録し、かつ保存することができる。
ば、車両が所定の状況に陥った場合に、車両挙動を表す
車両データ、車両の周辺状況を表す撮像データと共に、
車両の位置を表す位置データを保存することができる。
このため、本発明に係る車両の走行状態記録装置によれ
ば、事後的に解析を行うにあたり、車両が所定の状況に
至るまでの状態を正確に解析するために必要なデータ、
及び、車両の所定の状況に陥った位置、及びその位置に
到達するまでの経路を正確に特定するために必要なデー
タを、確実に記録し、かつ保存することができる。
【0065】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の車両の走行状態記録装置が記録した各種
データに基づいて、車両が所定の状況に陥る過程を、3
次元的に解析することができる。更に、一方通行、右左
折禁止等の地図情報と、車両が所定の状況に陥るまでの
経路とを合わせて解析することが可能であるため、交通
規則が遵守されていたか否か等の判断も、容易かつ確実
に行うことができる。従って、本発明に係る車両の走行
状態解析装置によれば、煩雑な事故現場での検証を行う
までもなく、事故原因の究明、事故責任の判断等を行う
に十分な情報を得ることができる。
請求項1記載の車両の走行状態記録装置が記録した各種
データに基づいて、車両が所定の状況に陥る過程を、3
次元的に解析することができる。更に、一方通行、右左
折禁止等の地図情報と、車両が所定の状況に陥るまでの
経路とを合わせて解析することが可能であるため、交通
規則が遵守されていたか否か等の判断も、容易かつ確実
に行うことができる。従って、本発明に係る車両の走行
状態解析装置によれば、煩雑な事故現場での検証を行う
までもなく、事故原因の究明、事故責任の判断等を行う
に十分な情報を得ることができる。
【図1】本発明に係る車両の走行状態記録装置の原理構
成図である。
成図である。
【図2】本発明に係る車両の走行状態解析装置の原理構
成図である。
成図である。
【図3】本発明の一実施例である車両の走行状態記録装
置のブロック図である。
置のブロック図である。
【図4】本発明の一実施例である車両の走行状態記録装
置を搭載した車両の斜視図である。
置を搭載した車両の斜視図である。
【図5】本実施例の走行状態記録装置において実行され
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図6】本実施例の走行状態記録装置において実行され
るデータ記録ルーチンの一例のフローチャートである。
るデータ記録ルーチンの一例のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例である車両の走行状態解析装
置のブロック図である。
置のブロック図である。
【図8】本実施例の走行状態解析装置において実行され
るデータ解析ルーチンの一例のフローチャートである。
るデータ解析ルーチンの一例のフローチャートである。
M1 車両データ検出手段 M2 現在位置検出手段 M3 撮像手段 M4 データ記録手段 M5 記録制御手段 M6 データ読み出し手段 M7 路側物解析手段 M8 地図情報提供手段 M9 画像作成手段 M10 解析情報形成手段 10 車両 12 ドライブレコーダ 16 ドライブレコーダ用電子制御ユニット(ECU) 18 メモリ部 18a,18b ICカード 24 事故検出部 26 信号処理部 30 書き込み制御部 46 周辺監視装置 64 GPS受信機 80 車両データ読み取り装置 82 撮像データ読み取り装置 84 ワークステーション 86 CD−ROM装置
Claims (2)
- 【請求項1】 車両の状態を表す車両データを検出する
車両データ検出手段と、 車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、 車両の周辺を撮像する撮像手段と、 前記車両データ検出手段が検出した車両データ、前記現
在位置検出手段が検出した位置データ、及び前記撮像手
段が取り込んだ撮像データを記録するデータ記録手段
と、 所定の状況下で、前記データ記録手段の記録内容の保存
を図る記録制御手段と、 を備えることを特徴とする車両の走行状態記録手段。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両の走行状態記録装置
によって記録されたデータに基づいて、車両の走行状態
を解析する装置であって、 前記データ記録手段に記録されるデータを読みだすデー
タ読み出し手段と、 該データ読み出し手段が読み出した撮像データ中に存在
する路側物の大きさ、及び該路側物と車両との距離を求
める路側物解析手段と、 前記データ読み出し手段が読み出した車両の位置データ
によって特定される位置近傍の地図情報を提供する地図
情報提供手段と、 該地図情報提供手段が提供する地図情報と、前記路側物
解析手段の解析結果とに基づいて、前記記録制御手段が
記録内容の保存を図った際の車両周辺の状態を表す画像
を作成する画像作成手段と、 該画像作成手段が作成した画像と、前記データ読み出し
手段が読み出した車両データとを合成して車両挙動解析
情報を形成する解析情報形成手段と、 を備えることを特徴とする車両の走行状態解析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3873495A JPH08235491A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 車両の走行状態記録装置及び車両の走行状態解析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3873495A JPH08235491A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 車両の走行状態記録装置及び車両の走行状態解析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08235491A true JPH08235491A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=12533564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3873495A Pending JPH08235491A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 車両の走行状態記録装置及び車両の走行状態解析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08235491A (ja) |
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-02-27 JP JP3873495A patent/JPH08235491A/ja active Pending
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