JPH08234737A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

電子鍵盤楽器

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JPH08234737A
JPH08234737A JP7060093A JP6009395A JPH08234737A JP H08234737 A JPH08234737 A JP H08234737A JP 7060093 A JP7060093 A JP 7060093A JP 6009395 A JP6009395 A JP 6009395A JP H08234737 A JPH08234737 A JP H08234737A
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諭 藤本
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0033Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments
    • G10H1/0041Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments in coded form
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
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    • G10H1/36Accompaniment arrangements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、押下された鍵の属する高音域や低
音域等の音域に対応したパターンデータを各別に記憶し
て、押鍵された鍵の各音域に応じて、それぞれ異なった
パターンの音を1音ずつ順次発音することのできる電子
鍵盤楽器を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、インスタントプレジャー機能を備
えた電子鍵盤楽器であって、鍵盤の音域を複数に区分
し、区分された音域に対応するパターンデータを定義
し、該パターンデータごとに記憶する複数のインスタン
トプレジャーデータ記憶部と、前記インスタントプレジ
ャーデータ記憶部から、対応するパターンデータを読み
出す複数のインスタントプレジャーデータ読出部と、を
備え、前記区分された音域内に属する鍵が押下された際
に、該音域に対応するパターンデータが該当する前記イ
ンスタントプレジャーデータ記憶部から順次1音ずつ読
み出され発音されるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インスタントプレジャ
ー機能を備えた電子鍵盤楽器であって、鍵盤の各音域に
別々のパターンデータを割り当て、鍵が操作された音域
に該当するデータパターンが発音され演奏可能な電子鍵
盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子鍵盤楽器を演奏できない人で
も、鍵盤の音高の位置を気にせずに鍵盤を押すだけの単
純な動作で、曲を演奏したような気分にさせることので
きる機能としてインスタントプレジャー機能が知られて
いる。
【0003】このインスタントプレジャー機能(以下、
IP機能という)を備えた電子鍵盤楽器は、1つの鍵盤
を、その音高位置を無視して一定のリズムを弾くことに
より、データとして記憶されている曲から選定された曲
が演奏されるものである。
【0004】このIP機能の基本的パターンについて、
「赤トンボ」を例に図11を参照しながら説明する。
「赤トンボ」のメロディのリズムには、図11(a)に
示すように4分音符と8分音符がある。
【0005】これを、一定のリズムで弾かれるIPデー
タで表現すると図11(b)となり、「赤トンボ」の場
合、8分音符が一番細かい符割りとなる。従って、演奏
者は、その曲の符割りの中で一番細かい符割り、即ち8
分音符のリズムで演奏することになる。
【0006】この際、図11(b)の(注)1、Aに示
す「や」の音のように長く伸ばす音のIPデータには、
例えば2番目のBの鍵が押された際には前の音を伸ば
す。3番目のCの鍵が押されたときには、発音されてい
る音を消音するという情報が記憶されている。
【0007】これにより、伸ばす音の場合は、事前に制
御情報が楽音信号発生部に伝えられ、鍵が押下された都
度音が途切れることなく、円滑な演奏が可能となってい
る。
【0008】また、他の方法としてメロディのリズムで
演奏するIP機能、即ち、演奏者がメロディの長短に合
わせて鍵を押下することにより、該鍵の押鍵・離鍵に対
応して楽音の発音時間を制御するものもある。
【0009】この機能は、例えば、「赤トンボ」を選曲
して、「ゆ」、「う」、「や」、「け」と4回、メロデ
ィのリズムに合わせて1つの鍵を弾くことにより、この
操作に対応して、記憶されている「赤トンボ」の曲デー
タから「ゆーやーけこやけ」のメロディ音、伴奏音が発
音されて演奏されるものである。
【0010】図10は、このような従来のインスタント
プレジャー機能付き電子鍵盤楽器の構成を示す概略ブロ
ック図である。図に示すように、押鍵検出部2が押鍵が
あったことを検出すると、IPデータ記憶部23に記憶
されているメロディ音データと伴奏音データがIPデー
タ読出部22により読み出され、スピーカ9により発音
される。
【0011】このため、前記IPデータ記憶部23に
は、メロディ音データと伴奏音データが一体として記憶
されている。
【0012】従って、演奏者が1つの鍵を一定のリズム
で弾くと、該鍵の操作に応じて、予め前記IPデータ記
憶部23に記憶されているメロディ音データと伴奏音デ
ータが一体として順次読み出されて発音される。
【0013】これにより、電子鍵盤楽器を演奏できない
初心者や幼児でも曲を演奏したような気分になり電子鍵
盤楽器を楽しむことができるが、このIP機能は指一本
で演奏できる機能であるために、あまりにも単純であ
り、慣れてくると面白味に欠け、飽きやすいという欠点
があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みなされたものであり、押下された鍵の属する高音域
や低音域等の音域に対応したパターンデータを各別に記
憶して、押鍵された鍵の各音域に応じて、それぞれ異な
ったパターンの音を1音ずつ順次発音することのできる
電子鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、インスタントプレジャー機能を備えた電
子鍵盤楽器であって、鍵盤の音域を複数に区分し、区分
された音域に対応するパターンデータを定義し、該パタ
ーンデータごとに記憶する複数のインスタントプレジャ
ーデータ記憶部23a、23bと、前記インスタントプ
レジャーデータ記憶部23a、23bから、対応するパ
ターンデータを読み出す複数のインスタントプレジャー
データ読出部22a、22bと、を備え、前記区分され
た音域内に属する鍵が押下された際に、該音域に対応す
るパターンデータが該当する前記インスタントプレジャ
ーデータ記憶部23a、23bから順次1音ずつ読み出
され発音されることを特徴とする電子鍵盤楽器である。
【0016】前記インスタントプレジャーデータ記憶部
23a、23bに記憶されるパターンデータは、小節ま
たは音のブロックごとに区分され、各データ間が関連付
けされて記憶されており、前記インスタントプレジャー
データ記憶部23a、23bから読み出されるパターン
データは、各パターンデータの小節または音のブロック
ごとに読み出された音を各音域ごとにカウントする鍵カ
ウント部21a、21bと、基準となるパターンデータ
の読み出し位置の小節または音のブロックが変化する際
には、該ブロックの変化を検出し、他方のパターンデー
タ中の次に読み出されるデータの位置を確認判定し、読
み出し位置の調整を行う判定部33と、を備えたことを
特徴とする。
【0017】また、前記基準となるパターンデータの指
定を可能にする指示スイッチ3cを有することを特徴と
する。
【0018】前記インスタントプレジャーデータ記憶部
23a、23bに記憶される各パターンデータから任意
の小節または音のブロックを選択可能にする先頭読出ス
イッチ3bを有し、前記判定部33が前記先頭読出スイ
ッチ3bで選択された設定値に応じて、所定の小節また
は音のブロックからの読み出しを可能にすることを特徴
とする。
【0019】前記インスタントプレジャーデータ記憶部
23a、23bは、複数のパターンデータを記憶し、曲
選択スイッチ3aにより所望の曲を選択し、割込部34
により該パターンデータに係る音の発音開始位置を設定
可能にすること特徴とする。
【0020】更に、前記鍵盤の音域が、高音域と低音域
に区分されることを特徴とする。
【0021】前記パターンデータが、メロディ音データ
と伴奏音データであることを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の電子鍵盤楽器は、音域を例えば高音域
と低音域に区分して、当該音域に対応したメロディ音や
伴奏音等の異なったパターンデータをインスタントプレ
ジャーデータ(以下、IPデータという)記憶部23に
記憶しておき、押下された鍵の音域に応じて、いずれか
のパターンデータを読み出して発音するものである。
【0023】なお、発音に際しては、高音域のメロディ
の場合には、1音ずつ図11(a)に例示した鍵のオン
/オフによる制御を行い、メロディのリズムでの演奏を
行う。
【0024】一方、低音域の自動伴奏音は、図11
(b)に例示したように、1音ずつ常に一定の間隔で発
音する制御を行うものである。
【0025】このため、各音域ごとのIPデータ読出部
22が設けられ、IPデータ記憶部23には例えばメロ
ディ音データと伴奏音データ等のIPデータが各音域ご
とに記憶されている。
【0026】従って、押鍵検出部2で検出された鍵の操
作は、該鍵の操作がどの音域でなされたかが判定され、
該判定結果に基づき、操作された鍵に対応する音域に記
憶されているパターンデータをIPデータ記憶部23よ
り順次読み出して発音するものである。
【0027】これにより、例えば低音域の鍵の操作によ
り伴奏音が発音され、高音域の鍵の操作によりメロディ
音が発音されるので、鍵盤の低音域と高音域の2つの鍵
を弾くこととなり、両手を使った演奏が可能になり、従
来のIP機能付き電子楽器に比して、より操作に複雑さ
が増し興味のある電子鍵盤楽器が提供できる。
【0028】また、本発明によれば低音域と高音域の左
右の鍵が別々に操作されるので、両手の操作の感覚やメ
ロディと伴奏とのバランスの練習が可能となる。
【0029】前記IPデータ記憶部23に記憶されるパ
ターンデータを、例えば小節や音のブロックごとに区分
して記憶し、各ブロックごとのパターンデータは相手方
のブロックに対応する楽音との相互接続がスムーズにな
るように関連付けている。
【0030】また、各音域ごとの鍵カウンタ21を設け
て各パターンデータの音の読み出し位置を確認可能にす
るとともに、判定手段33を設けることにより、例えば
基準となるパターンデータの小節等のブロックが変化す
る時点において、それぞれのパターンデータの読み出し
位置を確認して、各パターンデータの音の次に読み出さ
れる位置を補正するものである。
【0031】これにより、例えば小節等のブロックが変
化する時点では、メロディ音データ及び伴奏音データの
読み出し位置が自動的に補正されるので、演奏中のズレ
が少なくなり、スムースな心地好い演奏を楽しむことが
できる。
【0032】また本発明は、前記IPデータ記憶部23
に記憶されるパターンデータを選択指定可能にする指示
手段3cを設けることにより、優先して発音するパター
ンデータを任意に選択可能にするものである。これによ
り、演奏や練習の目的、曲の特性に応じた使いやすい電
子鍵盤楽器が提供できる。
【0033】本発明は、操作パネル3に先頭読出部3b
を設け、CPU10には割込手段34を設けて、先頭読
出部3bを操作することにより、前記パターンデータ中
の任意の小節からの演奏開始を可能にするものである。
【0034】これにより、演奏者は自分の好きな小節、
あるいは特に練習したい小節を自由に選択して演奏を楽
しむことがが可能となり、さらに操作性が向上するとと
もに、重点的な曲の学習や手の練習が可能になる。
【0035】更に、本発明は、IPデータ記憶部23に
複数の曲を記憶させるとともに、操作パネル3に曲選択
手段3aを設けて、演奏開始前に該曲選択手段3aを操
作することにより所望の曲を選択可能にするものであ
る。これにより、種々の曲の演奏が可能になり、更に多
様性に富み変化のある電子鍵盤楽器が提供できる。
【0036】
【実施例】図1は、本発明に係る電子鍵盤楽器の全体的
な構成を示す概略ブロック図である。以下、図面を参照
しながら、本発明を説明する。
【0037】なお、鍵盤1の低音域には伴奏音が割り当
てら、高音域にはメロディ音が割り当てられている場合
を例にして説明する。なお、以下の各図面において、同
一部位については同一番号を付している。
【0038】図において、10はCPUであり、11は
ROM,12はRAM、13は表示部である。また、1
は鍵盤、2は押鍵検出部、3は操作パネル、4はパネル
スキャン回路、5は楽音信号発生部、6は波形メモリ、
7はD/A変換器、8は増幅器、9はスピーカである。
【0039】CPU10は、ROM11の図示しないプ
ログラムメモリ部に記憶された制御プログラムに従って
当該電子鍵盤楽器の各部を制御するとともに、鍵盤1の
押鍵部位に応じて所定のIPデータを読み出し発音させ
る制御をするものである。
【0040】このため、該CPU10には所要に応じ、
鍵カウンタ21、IPデータ読出部22、判定部33、
割込部34等が設けられる。
【0041】ROM11は、上述したCPU10を動作
させるプログラムの他、音色データ、その他、種々の固
定データを記憶している。なお、本発明に直接関係する
IPデータは、該ROM11のIPデータ記憶部23
に、例えばメロディデータと伴奏音データ等が各パター
ン別に記憶されている。
【0042】RAM12にはCPU10の作業用領域、
当該電子鍵盤楽器を制御するための各種レジスタ、カウ
ンタ、フラグ、バッファ等が定義されている他、ROM
11に記憶されているデータのうち必要なデータが転送
されて一時的に格納されるデータエリアを有している。
【0043】また、操作パネル3の各キーやスイッチの
設定状態に対応して放音に必要なデータがセットされた
複数のレジスタ、楽音信号発生部5の各楽音発生回路を
未使用チャンネルに割り付けるためのデータを記憶する
アサイナメモリ、楽音情報を記憶する記憶領域等も該R
AM12に設けられている。
【0044】鍵盤1は発生すべき楽音を指定するために
使用されるものであり、複数のキーと、これらのキーの
押鍵・離鍵動作に連動して開閉するキースイッチとで構
成され、演奏者の押鍵・離鍵動作は押鍵検出部2によっ
て検出され、検出された信号はCPU10の制御のもと
に楽音信号発生部5に送られる。
【0045】また、当該鍵盤1の押鍵又は離鍵により発
生された演奏情報はRAM12の所定のエリアに一時記
憶され所要に応じてCPU10により読み出される。
【0046】押鍵検出部2は、演奏者の押鍵・離鍵動
作、つまり鍵のオン/オフを検出し、検出したオン/オ
フ情報をその鍵番号とともに楽音信号発生部5に伝える
ものである。CPU10は、この鍵のオン/オフ情報を
RAM12上に記憶させる。
【0047】なお、本発明のIP機能を発揮する際に
は、押鍵検出部2は、押鍵された鍵を例えば低音域と高
音域、あるいは、低音域、中音域と高音域というように
音域別に認識できるようになっている。
【0048】認識された鍵情報はCPU10の制御のも
と一旦RAM12上のイベントバッファに記憶され、所
定のタイミングになると読み出される。
【0049】操作パネル3には、電源スイッチの他、音
色選択スイッチ、モード指定スイッチ、メロディ選択ス
イッチ、リズム選択スイッチ等、各種のスイッチや表示
器が設けられている。
【0050】なお、本発明に直接関係する曲選択スイッ
チ3aや先頭読出スイッチ3b、指示スイッチ3cは必
要に応じて該操作パネル3に設けられる。
【0051】操作パネル3の各スイッチのセット/リセ
ット状態は内部に含まれるパネルスキャン回路4によっ
て検出されるようになっており、このパネルスキャン回
路4で検出したスイッチのセット状態に関するデータは
CPU10の制御の下にRAM12上の所定の領域に記
憶される。
【0052】また、操作パネル3には、上記各種スイッ
チ類の他、各種情報を表示するための表示部13が設け
られている。
【0053】楽音信号発生部5は、CPU10から出力
される信号に対応する楽音波形データ及びエンベロープ
データを波形メモリ6から読み出し、読み出した楽音波
形データにエンベロープを付加して楽音信号として出力
するものである。
【0054】この楽音信号発生部5が出力した楽音信号
はD/A変換器7でアナログ変換されたのち増幅器8に
供給される。このため、楽音信号発生部5には波形デー
タやエンベロープデータを記憶する波形メモリ6が接続
されている。
【0055】増幅器8は、D/A変換器7から供給され
るアナログ楽音信号を所定の利得で増幅するものであ
る。この増幅器8の出力はスピーカ9に供給されるよう
になっている。
【0056】スピーカ9は、増幅器8より送られた電気
信号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換するも
のである。つまり、発生された楽音信号に応じて楽音を
放音するものである。
【0057】係る構成において、演奏が開始されると、
押鍵検出部2を介して接続されている鍵盤1から入力さ
れた押鍵/離鍵データと、パネルスキャン回路4を介し
て接続された操作パネル3で設定された発音条件がRA
M12に一時記憶される。
【0058】そして、所定のタイミングになると、RA
M12に保存されている鍵盤データとパネルイベントデ
ータがCPU10により読み出され、演算加工されて楽
音信号発生部5に与えられ、楽音が生成されてスピーカ
9より楽音として発生される。
【0059】図2は本発明に係る第1の実施例を説明す
る概略ブロック図であり、鍵盤の低音域の鍵を押下する
と伴奏音が、高音域の鍵を押下するとメロディ音が順次
1音ずつ発音される場合を示している。なお、図1で説
明した部位については前で説明したのでここではその説
明を省略する。
【0060】本実施例においては、図1に示したIPデ
ータ読出部22は、高音域用IPデータ読出部22aと
低音域用IPデータ読出部22bとからなり、IPデー
タ記憶部23には高音域用IPデータとしてのメロディ
音データを記憶する高音域用IPデータ記憶部23a
と、低音域用IPデータとしての伴奏音データが記憶さ
れる低音域用IPデータ記憶部23bを備えている。
【0061】高音域用IPデータ読出部22aは、IP
データ記憶部23中の高音域用IPデータ記憶部23a
から高音域用IPデータ、即ちメロディ音データを読み
出すものであり、CPU10がイベントバッファから読
み出した信号が高音域のイベントであることを認識する
と、該信号を高音域用IPデータ読出部22aに送る。
【0062】これにより、高音域用IPデータ読出部2
2aは、この信号を受けて高音域用IPデータ記憶部2
3aから高音域用のメロディデータを1音読み出すよう
になっている。
【0063】低音域用IPデータ読出部22bは、CP
U10がイベントバッファから読み出した信号を受け
て、低音域用IPデータ記憶部23bから低音域用IP
データ、即ち伴奏音データを読み出すものである。
【0064】発音チャンネル割当部31は、押鍵検出部
2の操作に応じてIPデータ読出部22a又は22bか
ら送られてくる内部音源を所定の発音チャネルに割り当
てる処理を行うものである。この発音チャンネル割当部
31からの楽音情報は、楽音信号発生部5に供給される
ようになっている。
【0065】これにより、高音域の鍵が押下されるとメ
ロディ音が、低音域の鍵が押下されると伴奏音が順次1
音ずつ読み出され発音されるので、高音域と低音域の鍵
が左右の手による操作に応じて発音され、あたかも操作
者が自分で演奏しているような気分を味わうことができ
る。
【0066】図3は本実施例の動作を説明するフロー図
である。操作パネル3に設けられている電源スイッチが
投入されるか、または、リセットスイッチが押下される
と初期化処理が行われる(ステップS11)。
【0067】この初期化処理は、CPU10内部のレジ
スタやRAM12のデータのクリアや初期値のセット、
ROM11に記憶されている所定データやプログラムを
RAM12に移動したり、音色ポインタを初期化し、初
期音色を決定したり、楽音信号発生部5のLSI、各種
I/Oポートの初期化を行う処理である。
【0068】次いで、パネルスキャン処理が行なわれる
(ステップS12)。このパネルスキャン処理では、操
作パネル3のパネルスキャン回路4で検出されたデータ
に基づいてパネルイベントの有無を判定し、この判定結
果に基づいて各スイッチのオン/オフ情報を作成しRA
M12に記憶する処理である。
【0069】そして、前回操作パネル3から取り込んだ
各スイッチのオン/オフ状態(RAM12の他の領域に
既に記憶されている)と、今回操作パネル3から取り込
んだ各スイッチのオン/オフ状態とを比較し、新たにオ
ンになったスイッチに対応するビットのみがセットされ
たイベントマップが作成される。
【0070】次いで、キースキャン処理がを行なわれる
(ステップS13)。このキースキャン処理は、押鍵検
出部2が検出した鍵盤1の押鍵状態に関するデータを読
み込み、新鍵バッファにセットする処理であり、旧鍵バ
ッファと新鍵バッファの内容を比較することにより操作
された鍵に対応する部分がオン又はオフにされた鍵イベ
ントバッファを作成する。
【0071】なお、本実施例に直接関係する押下された
鍵盤の音域の判定は、該キースキャン処理で行われ、そ
の結果はCPU10の制御のもとRAM12の所定の領
域に記憶される。
【0072】次いで、キーイベントがあったか否かが調
べられる(ステップS14)。これは、取り込んだイベ
ントバッファをサーチしてキーイベントがあったか否
か、つまり押鍵又は離鍵動作があったか否かを調べ、キ
ーイベントに応じた発音処理や消音処理を行うための準
備を行うものである。
【0073】ステップS14でキーイベントがなかった
場合には、発音処理、消音処理、いずれも必要ないの
で、そのままステップS22の「その他の処理」にスキ
ップする。
【0074】一方、ステップS14でキーイベントがあ
った場合には、次いで該イベントがオンイベントであっ
たか否かが調べられる(ステップS15)。
【0075】その結果、オンイベントの場合には、何れ
のパートの発音処理をする必要があるかを調べる必要が
あるので、該オンイベントが高音域のパートのオンイベ
ントであったか否かが調べられる(ステップS16)。
これは、CPU10がRAM12の所定領域の鍵イベン
トバッファを調べることにより行われる。
【0076】ステップS16で高音域のイベントであっ
たことが判断されると、CPU10は、高音域用IPデ
ータ読出部22aを制御して、高音域用IPデータ記憶
部23aからデータを1つ読み出し、メロディ音の発音
処理をする(ステップS18)。
【0077】この発音処理においては、楽音信号発生部
5が、CPU10から供給される制御情報に応じて、波
形メモリ6から、指定された音色に対応する楽音波形デ
ータを読み出し、エンベロープを付加してデジタル楽音
信号として出力する。
【0078】そして、その他の処理を行う(ステップS
22)。「その他の処理」は、スイッチイベント処理や
鍵盤イベント処理、ペダル処理、シーケンサ処理等であ
り、検出された各イベントに対応する処理である。例え
ば、音色選択、リズム選択、音量変更、音色変更等のた
めのスイッチイベントを処理するものである。
【0079】「その他の処理」が終了するとステップS
12に戻り、パネルスキャン処理を行い次の発音の処理
を行う。
【0080】一方、上記ステップS16で高音域用鍵イ
ベントではないと判断された場合には、低音域用鍵イベ
ントであるので、低音域用IPデータの発音処理を行う
(ステップS19)。即ち、CPU10はIPデータ読
出部22を制御して、低音域用IPデータ記憶部23b
からデータを1つ読み出し発音処理する。
【0081】これにより、伴奏音が1音読み出され発音
される。その後(ステップS22に進み、上記の「その
他の処理」を行う。
【0082】また、上記ステップS15でオンイベント
ではないと判断された場合は、該イベントが高音域の鍵
のオンイベントであるか否かが調べられる(ステップS
17)。その結果、高音域の鍵のオンイベントである場
合には高音域用IPデータの消音処理を行う(ステップ
S20)。
【0083】この消音処理は、CPU10が、楽音信号
発生部5に高音域用の制御情報を送出することにより、
現在発音中のメロディ音を消去させる処理である。その
後、ステップS22に進み、上述した「その他の処理」
を行う。
【0084】一方、上記ステップS17で高音域の鍵イ
ベントではないと判断された場合は、低音域の鍵イベン
トであるので、低音域用IPデータの消音処理を行う
(ステップS21)。
【0085】即ち、CPU10が、楽音信号発生部5に
低音域用の制御情報を送出することにより、現在発音中
の伴奏音を消去させる処理を行い、その後ステップS2
2に進み、上述した「その他の処理」を行う。
【0086】このようにして本実施例によれば、高音域
の鍵が押下されるとメロディ音が、低音域の鍵が押下さ
れると伴奏音が順次1音ずつ読み出され発音される。こ
れにより、演奏者はあたかも自分が演奏しているような
気分を味わうことが可能となる。
【0087】図4は本発明に係る第2の実施例を説明す
る概略ブロック図である。第2の実施例は、IPデータ
記憶部23に記憶されるパターンデータ中の基準となる
パターンデータの進行位置が、小節または音のブロック
が変化する時点において、相手方データの発音する音の
読み出し位置を補正をする機能を上記第1の実施例に加
えたものである。
【0088】即ち、第2の実施例は、演奏者が例えばメ
ロディ音の発音を基準とする場合に、その後に発音され
る伴奏音を、発音されているメロディ音に相応した伴奏
音に合わせて、両音がマッチするように補正するもので
ある。
【0089】なお、本実施例では前記第1の実施例と同
様に、基準とする音域は高音域として、メロディ音が割
り当てられているものとする。
【0090】本実施例における高音域用IPデータ記憶
部23a及び低音域用IPデータ記憶部23bには、メ
ロディ音データ及び伴奏音データが小節または音のブロ
ックごとに、例えばENDマークが挿入されたブロック
ごとに記憶されている。
【0091】しかも、このメモリブロックは各音域のパ
ターンデータごとに1対1の対応をしており、同一ブロ
ック番号の各パターンデータの先頭には、同一タイミン
グで発音されるべき音が配置されている。
【0092】また、各音域に応じて高音域鍵カウンタ2
1a及び低音域鍵カウンタ21bが設けられており、押
鍵された鍵の位置は押鍵検出部2で検出され、その結果
はそれぞれの音域の鍵カウンタ21a、21bでカウン
トされた後、各IPデータ読出部22a、22bに送ら
れる。
【0093】これにより、高音域鍵カウンタ21a及び
低音域鍵カウンタ21bにより、各パターンデータの読
み出し位置が、例えば音番号等で把握可能になってい
る。
【0094】さらに、判定部33が設けられている。こ
の判定部33は、基準となる高音域用鍵カウンタ21a
を参照しながら楽曲の進行をチェックし、高音域用のメ
ロディデータの次の読み出し位置が例えば新たな小節に
移る際に、その変化する時点を判定する。
【0095】次いで、低音域用鍵カウンタ21bを調
べ、低音域用IPデータ読出部22bが次に読み出すデ
ータの位置が、次の新たなブロックの先頭にきているか
を調べる。その結果、伴奏音データの読み出し位置にズ
レがある場合には、次のデータの読み出し位置を適正な
ブロックの先頭に補正するものである。
【0096】なお、係る補正を可能にするため、各パタ
ーンデータのブロックごとに記憶されているデータに
は、例えば小節番号と一連番号が付されており識別管理
可能になっている。
【0097】なお、一連番号の付け方は、曲の最初の音
からの一連番号とし、該番号からブロック区分を判定す
る。あるいはブロック番号を基準として、各ブロックご
とに最初から一連番号を付し、カウンタはメモリブロッ
クが変わるごとに0クリアして最初からカウントするよ
うに構成し、ブロック番号と各ブロックごとの一連番号
で制御する等の方法がある。
【0098】これにより、小節の変り目では常に正しい
位置の伴奏音データが読み出されるので、演奏中にメロ
ディ音と伴奏音とが大きくズレルことはなく、初心者で
も左右の手の感覚を気にすることなく演奏を楽しむこと
が可能となる。
【0099】次に、図5を参照しながら本実施例の動作
について説明する。なお、本フローチャートのステップ
S38及びステップS39以外の動作は、図3の第1の
実施例の動作と同じであるので説明を省略する。
【0100】ステップS36で検出されたキーイベント
が高音域鍵イベントの場合は、該音域のイベントが基準
となる音域のイベントであるので、次いで、次に読み出
されるメロディ音データが今までと異なった小節から読
み出されるデータであるか否かが調べられる(ステップ
S38)。
【0101】これは、高音域鍵カウンタ21aに記憶さ
れている音番号の楽音の属するメモリブロックと、次に
読み出される音の属するメモリブロックに変化があるか
を、例えばブロック番号を調べることにより行われる。
【0102】その結果、同じブロックの場合には、読み
出されるデータの属する小節には変化がないので補正処
理は必要ない。従ってステップS39をスキップしてス
テップS40に進み、高音域鍵用IPデータの発音処理
を行う(ステップS40)。
【0103】一方、上記ステップS38で基準となる音
域のデータの読み出し位置に小節の変化があると判断さ
れた場合は、次に読み出されるデータの属するブロック
番号をRAM12の所定領域に記憶し、次いで補正処理
を行う(ステップS39)。補正処理については、図6
で詳述する。
【0104】次に、図6を参照しながら補正処理の動作
について説明する。
【0105】図5のステップS38で基準となる音域の
次のデータの読み出されるブロックの番号に変化がある
と、読み出される小節に変化があると判断され、続いて
補正処理が行われる(ステップS39)。
【0106】補正処理では、先ず他方の音域、即ち、低
音域のデータである伴奏音の次に読み出されるデータの
属する小節(ブロック)が読み出され、RAM12の所
定領域に記憶される(ステップS51)。
【0107】次いで、次に読み出されるデータとの間に
小節の変化が有るか否かが調べられる(ステップS5
2)。これは、先に読み出され低音域鍵カウンタ21b
に記憶されている音番号の音の属するメモリブロック
と、ステップS51で読み出され記憶されている次のデ
ータの属するメモリブロックとを比較することにより行
われる。
【0108】前回読み出されたデータのメモリブロック
と、今回読み出されるデータのメモリブロックが異なる
場合には、伴奏音は正常なタイミングで発音されている
ので、ステップS53をスキップしてメインルーチンに
戻る。
【0109】一方、前回読み出されたデータのメモリブ
ロックと、今回読み出されるデータのメモリブロックが
同じ場合には、伴奏音のタイミングにズレがあるので、
判定部33は伴奏音の次に読み出されるデータの位置
を、RAM12の所定領域に記憶されている基準となる
音域のデータの次に読み出されるデータのメモリブロッ
ク番号と同じメモリブロックの先頭位置にセットし(ス
テップS53)、メインルーチンに戻る。
【0110】これにより、小節が変わる場合の基準とな
る音域のデータの読み出し位置の設定が行われる際に、
同時に他の音域のデータの読み出し位置の設定も行われ
るので、次に低音域の鍵が押下された際には、基準とな
る音域即ち高音域のデータと同じ小節の先頭の音が発音
される。
【0111】このように。本実施例によれば、基準とな
る音域で発音される音の小節が変わる度に、他方の音域
で発音される音の読み出し位置が補正されるので、著し
いズレを生ずることはなく、スムーズで心地好い演奏を
楽しむことができる。
【0112】次に、第2の実施例において、基準となる
音域の設定を切り換え可能にする第3の実施例について
図7を参照しながら説明する。
【0113】第3の実施例は前記第2の実施例に加え
て、操作パネル3上に基準となる音域の切り換えを行う
指示スイッチ3cを設けて、該指示スイッチ3cの操作
により楽曲進行の基準となる音域の優先順を切り換え可
能にするものである。
【0114】このため、指示スイッチ3cには、例えば
ロータリスイッチが用いられ、該スイッチ3cの設定状
況はパネルスキャン回路4によりスキャンされ、その結
果はCPU10によりRAM12の所定の領域に記憶さ
れる。
【0115】これにより、基準となる音域として設定さ
れている音域のオンイベントのあった際には、判定部3
3により次に読み出されるデータが所属するブロック、
即ち、小節が変わるか否かが調べられ、変る場合には、
他方の音域の次の読み出し位置が確認され、ズレのある
場合には所要の補正が加えられる。この処理は前記第2
の実施例と同じである。
【0116】これにより、演奏者が高音域あるいは低音
域の鍵を押下すると、読み出し位置の補正されたパター
ンデータがIPデータ記憶部23より読み出され、演奏
者のキータッチのタイミングで発音される。
【0117】従って、演奏者は曲の特性や好み、あるい
は練習目的に応じて基準となる優先音域を自由に設定で
きるので、さらに使いやすい電子楽器となる。
【0118】なお、本実施例の第1、第2の実施例との
相違点は、指示スイッチ3cの操作により基準となる音
域を切り換え可能にしたことであり、演奏中の動作は第
2の実施例と同じである。
【0119】次に、上記第2、第3の実施例において、
発音開始位置を任意のブロックに自由に設定可能な第4
の実施例について図8を参照しながら説明する。なお、
本実施例は、各音域のパターンデータがメモリブロック
区分に基づいて記憶されている電子鍵盤楽器に適用する
ものである。
【0120】操作パネル3に、演奏を開始したいブロッ
クを指定する先頭読出スイッチ3bを設けて、該先頭読
出スイッチ3bにより小節あるいは音のブロックの番号
を指定することにより、判定部33が、各パターンデー
タのIPデータ読出部22a、bが読み出す開始位置を
所定の小節あるいは音のブロックの先頭にセットするも
のである。
【0121】このため、先頭読出スイッチ3bには、例
えばロータリースイッチを用いて任意の小節に設定可能
にする。あるいは、エディタとディスプレイを用いて設
定可能にする等の方法がある。
【0122】基準となる音域のパターンデータが指定さ
れている場合には、先頭読出スイッチ3bにより発音開
始位置の小節が指定されると、判定部33は先ず該基準
となる音域のパターンデータの発音開始位置を特定し、
これを該音域のIPデータ読出部22、例えば高音域用
IPデータ読出部22aにセットする。
【0123】次いで、上記第2の実施例の補正処理の要
領と同様な手順で、各音域の読み出し開始位置をIPデ
ータ読出部22a,22bにセットし、各鍵カウンタ2
1a,21bを各読出部22a,22bで設定された読
み出しデータの1つ手前のカウント数にセットする。
【0124】これにより、演奏者は任意の小節または音
のブロックからの演奏開始が可能になり、操用性は更に
向上する。
【0125】次に、前記1乃至4の実施例に加えて、複
数曲から任意の曲を選択可能にする第5の実施例につい
て、図9を参照しながら説明する。なお、本図では指示
スイッチ3cの表示を省略している。
【0126】本実施例のIPデータ記憶部23は、複数
の曲のメロディ音や伴奏音等のパターンデータを、各音
域又は各音域のブロックごとに記憶する。
【0127】また、操作パネル3には曲の選択を可能に
する曲選択スイッチ3aを設け、該曲選択スイッチ3a
を操作することにより、例えば曲ナンバを指定すること
により選曲を可能にする。
【0128】このため、CPU10には割込部34が設
けられており、該割込部34が曲選択スイッチ3aの設
定に応じて、各音域ごとの曲の読み出し開始位置のアド
レスを例えばテーブルを参照して特定し、これを判定部
33に通知する。
【0129】判定部33は、これに基づき各IPデータ
読出部22a,22bや、各鍵カウンタ21a,21b
に該当するデータをセットする。これにより、所望の曲
が発音される。
【0130】このように、本実施例によれば複数の曲か
ら任意の曲を選択可能であり、基準となる音域の切り換
えもでき、優先音域の小節の変り目では、他方の音域の
発音のタイミングも自動調整可能な使いやすい電子鍵盤
楽器が提供できる。
【0131】なお、本発明に加えて、例えば伴奏音の発
音は、2つ又は3つの鍵を交互に押さなければ発音が行
われない等の設定を加えれば、更に変化に富んだ興味の
持てる電子楽器となり、手や指の練習に使用することが
可能となる。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば、演奏技術を持たない人
でも、音高を無視した簡単な操作により、メロディ音と
伴奏音を両手で発音させて曲の演奏が可能となり、鍵盤
楽器を演奏したいという欲求と、余り簡単に弾けても満
足しないという欲求の両方を満たすことを可能とした電
子鍵盤楽器を提供するものである。
【0133】また、メロディ音と伴奏音との適正なつな
がりを調整することにより、メロディ音と伴奏音との大
きなズレを起こすことなく、スムーズな心地好い演奏を
楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子鍵盤楽器の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図3】本発明に係る第1の実施例の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図4】本発明に係る第2の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図5】本発明に係る第2の実施例の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図6】補正処理の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図7】本発明に係る第3の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図8】本発明に係る第4の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図9】本発明に係る第5の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図10】従来の楽音発生装置の構成を説明するための
概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 鍵盤 2 押鍵検出部(押鍵検出手段) 3 操作パネル 3a 曲選択スイッチ(曲選択手段) 3b 先頭読出スイッチ(先頭読出手段) 3c 指示スイッチ(指示手段) 4 パネルスキャン回路 5 楽音信号発生部 6 波形メモリ 7 D/A変換器 8 増幅器 9 スピーカ 10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 表示部 21 鍵カウンタ(鍵カウント手段) 21a 高音域用鍵カウンタ 21b 低音域用鍵カウンタ 22 IPデータ読出部(IPデータ読出手段) 22a 高音域用IPデータ読出部 22b 低音域用IPデータ読出部 23 IPデータ記憶部(IPデータ記憶手段) 22a 高音域用IPデータ記憶部 22b 低音域用IPデータ記憶部 31 発音チャンネル割当部(発音チャンネル割当手
段) 33 判定部(判定手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子鍵盤楽器の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図3】本発明に係る第1の実施例の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図4】本発明に係る第2の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図5】本発明に係る第2の実施例の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図6】補正処理の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図7】本発明に係る第3の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図8】本発明に係る第4の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図9】本発明に係る第5の実施例の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図10】従来の楽音発生装置の構成を説明するための
概略ブロック図である。
【図11】リズムと音符の関係を説明する図である。
【符号の説明】 1 鍵盤 2 押鍵検出部(押鍵検出手段) 3 操作パネル 3a 曲選択スイッチ(曲選択手段) 3b 先頭読出スイッチ(先頭読出手段) 3c 指示スイッチ(指示手段) 4 パネルスキャン回路 5 楽音信号発生部 6 波形メモリ 7 D/A変換器 8 増幅器 9 スピーカ 10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 表示部 21 鍵カウンタ(鍵カウント手段) 21a 高音域用鍵カウンタ 21b 低音域用鍵カウンタ 22 IPデータ読出部(IPデータ読出手段) 22a 高音域用IPデー夕読出部 22b 低音域用IPデータ読出部 23 IPデータ記憶部(IPデータ記憶手段) 22a 高音域用IPデータ記憶部 22b 低音域用IPデータ記憶部 31 発音チャンネル割当部(発音チャンネル割当手
段) 33 判定部(判定手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インスタントプレジャー機能を備えた電
    子鍵盤楽器において、 鍵盤の音域を複数に区分し、区分された音域に対応する
    パターンデータを定義し、該パターンデータごとに記憶
    する複数のインスタントプレジャーデータ記憶手段と、
    前記インスタントプレジャーデータ記憶手段から、対応
    するパターンデータを読み出す複数のインスタントプレ
    ジャーデータ読出手段と、を備え、 前記区分された音域内に属する鍵が押下された際に、該
    音域に対応するパターンデータが該当する前記インスタ
    ントプレジャーデータ記憶手段から順次1音ずつ読み出
    され発音されることを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 前記インスタントプレジャーデータ記憶
    手段に記憶されるパターンデータは、小節または音のブ
    ロックごとに区分され、各データ間が関連付けされて記
    憶されており、 前記インスタントプレジャーデータ記憶部から読み出さ
    れるパターンデータは、各パターンデータの小節または
    音のブロックごとに読み出された音を各音域ごとにカウ
    ントする鍵カウント手段と、 基準となるパターンデータの読み出し位置の小節または
    音のブロックが変化する際には、該ブロックの変化を検
    出し、他方のパターンデータ中の次に読み出されるデー
    タの位置を確認判定し、読み出し位置の調整を行う判定
    手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽
    器。
  3. 【請求項3】 前記基準となるパターンデータの読み出
    しの指定を可能にする指示手段を有することを特徴とす
    る請求項2記載の電子鍵盤楽器。
  4. 【請求項4】 前記インスタントプレジャーデータ記憶
    手段に記憶される各パターンデータから任意の小節また
    は音のブロックを選択可能にする先頭読出手段を有し、
    前記判定手段が前記先頭読出手段で選択された設定値に
    応じて、所定の小節または音のブロックからの読み出し
    を可能にすることを特徴とする請求項2乃至3記載の電
    子鍵盤楽器。
  5. 【請求項5】 前記インスタントプレジャーデータ記憶
    手段は複数曲のパターンデータを記憶し、曲選択手段に
    より所望の曲を選択し、割込手段により該パターンデー
    タに係る音の発音開始位置を設定可能にすること特徴と
    する請求項1乃至4記載の電子鍵盤楽器。
  6. 【請求項6】 前記鍵盤の音域が、高音域と低音域に区
    分されることを特徴とする請求項1乃至5記載の電子鍵
    盤楽器。
  7. 【請求項7】 前記パターンデータが、メロディ音デー
    タと伴奏音データであることを特徴とする請求項1乃至
    6記載の電子鍵盤楽器。
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