JPH08234544A - 電子写真用弾性部材 - Google Patents

電子写真用弾性部材

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JPH08234544A
JPH08234544A JP33896595A JP33896595A JPH08234544A JP H08234544 A JPH08234544 A JP H08234544A JP 33896595 A JP33896595 A JP 33896595A JP 33896595 A JP33896595 A JP 33896595A JP H08234544 A JPH08234544 A JP H08234544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真用弾性部材の接着層の抵抗ムラによ
る画像不良を解決すること。 【解決手段】 本発明は導電体上に接着層を介して半導
電性弾性層を有する電子写真用弾性部材において、該接
着層が導電フィラーとしてカーボンブラックおよびグラ
ファイトおよびバインダーとして熱可塑性エラストマー
を含むことを特徴とする電子写真用弾性部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用弾性部材
に関し、詳しくは、複写機やレーザービームプリンター
などの電子写真装置に用いられる転写部材、帯電部材な
どの電子写真用弾性部材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用弾性部材の一般的構成は、芯
金等の導電体上に、接着層を介して半導電性弾性層を設
けたものである。ところで、接着層については、使用す
る接着剤が抵抗によって当然弾性部材の半導電性に影響
を及ぼし、例えば転写部材に使用した場合に転写剤に対
する転写効率が低下して、均一でしかも優れた転写性能
が得られないなどの問題が生じる。
【0003】また、接着層に抵抗ムラがある場合には、
均一な帯電および均一な転写に支障が生じ、画像の劣化
につながる。
【0004】従来接着層に混入する導電フィラーとして
は、安価で容易に低抵抗が得られるためカーボンブラッ
クを用いることが多いが、この場合、その分散の不均一
性による抵抗のバラツキが大きくなり、抵抗ムラに伴う
画像不良が生じる場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、このような接着層の抵抗ムラによる画像不良の点で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電体上に接
着層を介して半導電性弾性層を有する電子写真用弾性部
材において、該接着層が導電フィラーとしてカーボンブ
ラックおよびグラファイトおよびバインダーとして熱可
塑性エラストマーを含むことを特徴とする電子写真用弾
性部材である。
【0007】本発明による電子写真用弾性部材の接着層
に含有させる導電フィラーとしてカーボンブラックとグ
ラファイトをブレンドして用いることによって、均一で
良好な導電性を得ることができる。
【0008】これは、リン片状のグラファイトを混合分
散することによってカーボンブラック間の導通がリン片
状のグラファイトによって連絡しカーボンブラックの分
散によるバラツキを大巾に改良することができるものと
考えられる。
【0009】カーボンブラックは黒色の微細な粒状の粒
子が化学的に結合した凝集体である。一方、グラファイ
トは鱗状黒鉛であり、両者のブレンドが均一で良好な導
電性を生じさせるものと考えられる。
【0010】接着層中におけるカーボンブラックおよび
グラファイトの合計量は、少な過ぎると導電性が低くな
り、多過ぎると接着層の弾性が低くなるので、好ましく
は、20〜80phr即ち、バインダー100重量部に
対して20〜80重量部である。また、カーボンブラッ
クとグラファイトの割合は、カーボンブラック1に対し
てグラファイト0.5〜10(重量比)が好ましい。
【0011】また、弾性部材を転写ローラや帯電ローラ
などの弾性ローラとして使用した場合、弾性体の半導電
体層と剛体である芯金との界面に圧接回転に伴う剪断力
による負荷がかかる。このような剪断力を弾性の有る接
着層によって緩和することで剪断力は分散され、応力の
集中によって生じる接着層の剥離は回避することがで
き、剥離に伴う抵抗ムラや抵抗変動がない、を回避する
ことができる。この点で接着層に用いるバインダーとし
ては、熱可塑性エラストマーが有効である。
【0012】熱可塑性エラストマーの中ではバインダー
として、特にスチレン−ブチレンエラストマーを主成分
とするのが良い。
【0013】これはゴム弾性に富み、耐熱性に優れてい
ることまた、耐オゾン、耐候性に優れているからであ
る。
【0014】また種々の極性基等の官能基で変性するこ
とによりEPDMとSBSなどの接着性の悪い材料間で
も容易に接着させることができる。
【0015】熱可塑性エラストマーとしては、その他
に、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリウレタン
系、アクリル系およびブタジエン−アクリロニトリル系
などのエラストマーが用いられる。
【0016】ローラ形状の弾性部材の製造法にあって
は、既に加硫したチューブ状の半導電性弾性層に表面に
接着層が形成されている芯金を後から圧入して製造する
こともできる。
【0017】例えば導電体である芯金上に溶剤中に溶解
された上記接着剤を塗布し常温乾燥した後、加硫された
半導電性弾性体チューブを圧入被覆し、加熱することに
よってローラ体が成形される。圧入する際には、塗布さ
れた接着層にはまだ接着力がないため、圧入−加熱接着
工程の自動化等製造ラインの合理化が図れるのである。
【0018】本発明の弾性部材の形状は、ローラ、ブレ
ードなどいずれでもよく、電子写真装置の仕様形態に合
わせて選択可能である。
【0019】図1にローラ形状の弾性部材1の基本構成
を示すが、この場合、円筒状の芯金2上に接着層3を介
して半導電性弾性層4が形成されている。また、弾性部
材が、ブレード形状の場合は、板状の芯金上に接着層を
介して半導電性弾性層を形成すればよい。
【0020】芯金としては、鉄、銅、ステンレスなどの
金属や金属合金などを用いることができる。
【0021】半導電性弾性層は、例えば導電カーボンや
グラファイト、金属粉などの導電フィラーをゴムや樹脂
マトリクスなどの弾性体中に分散させて作製することが
できる。特に導電フィラーとしては複酸化物が好まし
い。
【0022】ここで、複酸化物とは2種以上の酸化物か
らなる固溶体の化合物を示し、従って単なる金属酸化物
とは異なる。このような複酸化物としては、例えば、Z
nO・Al23 ・SnO2 ・Sb25 、In23
・SnO2 などが挙げられる。
【0023】このような複酸化物の特徴は、それぞれの
金属の原子半径が近く、置換型固容体を成しているこ
と、及びそれぞれの原子価数が異なることにより、夫々
単独の金属酸化物では得られない導電性が得られること
である。
【0024】これらの複酸化物の比抵抗値は101 Ω・
cm〜103 Ω・cmであり、導電性カーボンブラック
や補強性カーボンブラックや銅、銀等の金属粉より高
く、また四三酸化鉄や酸化スズなど(104 Ω・cm以
上)より低い。
【0025】すなわち、複酸化物によって発現される1
1 Ω・cm〜103 Ω・cmのフィラーを使用した場
合、物性に問題を生じさせない添加量で安定した半導電
性が得られ、再現性および量産安定性に優れる。
【0026】また上記複酸化物の中でも特にZnO・A
23 が優れている。この理由としては、このフィラ
ーの比抵抗が102 Ω・cm〜103 Ω・cmと半導電
領域での抵抗安定性に対し、もっとも理想的な抵抗値で
あること、樹脂やゴム等の高分子分散媒に対し、分散が
容易であり加工性に優れること、コストが安価であるこ
と、Al(Al23 )のドープ量によって適宜な抵抗
値が達成できることなどが挙げられる。
【0027】弾性体中の複酸化物の含有量は5wt%〜
40wt%、特には10wt%〜30wt%が好まし
い。
【0028】弾性体としては、例えばEPDM、ポリブ
タジエン、天然ゴム、ポリイソプレン、SBR、CR、
NBR、シリコンゴム、ウレタンゴム、エピロクロルヒ
ドリンゴム等のゴムや、RB(ブタジエン樹脂)、SB
S(スチレン−ブタジエン−スチレンエラストマー)等
のポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル
系、ポリウレタン系等の熱可塑性エラストマーやポリウ
レタン、ポリスチレン、PE、PP、PVC、アクリル
系樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体等の高分子材料などを用いる
ことができる。また弾性体は発砲体として使用してもソ
リッドゴムとしても適応可能である。
【0029】さらに、弾性体中には補強剤、絶縁オイ
ル、充填剤など他の添加剤を加えてもよい。
【0030】半導電性弾性層の電気抵抗値は、半導電性
弾性層1cm2 当りの芯金から半導電性層表面までの抵
抗値で104 〜1010Ωが好ましい。
【0031】本発明の弾性部材を用いて、例えば、感光
体に対して帯電を行う場合、弾性部材の芯金に外部より
電圧を印加することにより、弾性部材に接触配置されて
いる感光体に対して帯電を行なうことができる。
【0032】帯電は、感光体面に弾性部材を接触させて
帯電させる方式で行なうが、ここで電圧が印加された弾
性部材により感光体表面が帯電されるのは感光体と弾性
部材のわずかな間隙、即ち、感光体と弾性部材の接触部
の外側のうすいくさび状空間を通して放電が行なわれる
ためである。弾性部材を感光体に接触させるのはそのよ
うな微小な間隙を作り維持するためである。
【0033】本発明においては、図2に示されるよう
に、感光体、帯電部材、現像手段およびクリーニング手
段のような電子写真装置の複数の要素がプロセスカート
リッジに一体的に組み込まれることもできる。そうする
ことで、プロセスカートリッジは装置本体に対して脱着
可能とすることができる。例えば、帯電部材として使用
される本発明の弾性部材および必要に応じて現像手段お
よびクリーニング手段の少なくとも1つを感光体ととも
にプロセスカートリッジに一体的に組み込み、装置本体
のレールなどの案内手段を用いて着脱自在の構成にでき
る。
【0034】本発明の電子写真用弾性部材は、転写用、
1次帯電用、除電用の他、給紙ローラ等の搬送用として
も用いることが出来る。搬送用ローラと転写材との摩擦
により転写材のローラ当接部が帯電し、転写材自体に帯
電ムラを生じる結果として画像ムラを引き起こす問題が
あり、この問題点を解決する手段としてこの材質を適用
するものてある。
【0035】本発明の弾性部材を使用しうる感光体とし
てはOPC(有機光導電体)感光体、A−Si、Se、
ZnOなど種々の感光体を使用することができる。
【0036】本発明の弾性部材を使用しうる電子写真装
置としては、複写機、レーザービームプリンタ、LED
プリンタ、あるいは、電子写真製版システムなどの電子
写真応用装置などが挙げられる。
【0037】以下、本発明の実施例に基づいて説明す
る。
【0038】
【発明の実施の形態】
(実施例1)導電性フィラーとしてカーボンブラック
(コロンビアンカーボン製、商品名:コンダクテックス
975)20phrとグラファイト10〜20μ径)3
0phrバインダーとしてスチレン−ブチレンエラスト
マー(商品名:ラバロン、三菱油化製)100phrに
対してロジン変性キシロール樹脂(粘着化剤)20ph
r、マイクロクリスタリンワックス10phr以上を溶
媒としてトルエン500phr中にボールミルにより溶
解分散させ、接着剤とした。
【0039】上記接着剤を用いて、以下のようにしてロ
ーラ形状弾性部材を作製した。
【0040】EPDMに複酸化物としてZnO−Al2
3 (白水化学工業製:導電性酸化亜鉛23K−S)を
添加して半導電性弾性層形成材料とした。
【0041】こうして得られる半導電性弾性層形成材料
は、抵抗ムラが無く加工再現性のある安定した半導電性
弾性層形成材料である。この半導電性弾性層形成材料を
発泡剤により発泡し加硫してチューブを得た。次に、前
記接着剤をロールコーターにて塗布し指触乾燥させたス
テンレス製芯金をこのチューブに圧入し、オーブンにて
200℃、10分加熱した。この半導電性弾性層表面を
研摩加工してローラ形状弾性部材を得た。この寸法は、
芯金径6mm、外径16mm、芯金長さ250mm、半
導電性弾性層長さ230mmであった。なお、この弾性
部材の電気抵抗値は109 Ωであった。ここで電気抵抗
値は弾性部材1cm2 当たりの芯金から弾性部材表面ま
での抵抗を表わす。
【0042】このようにして製造したローラ形状弾性部
材とを、40mm径のステンレスローラに当接させた。
当接圧は、両ローラの芯金両端で300gである。この
ように当接させた状態で周速100mm/secでロー
ラ形状弾性部材を回転させ、両ローラの芯金間に直流電
圧2kV印加し、両芯金間の電流値を測定することによ
り、ローラ形状弾性部材の周方向の抵抗の最大値/最小
値の値を周ムラとして測定した結果3%であった。
【0043】この弾性部材を電子写真装置(レーザビー
ムプリンター)の転写用弾性部材として装着し画像出し
評価を行なった。
【0044】この電子写真装置の概略図を図2に示す。
【0045】この電子写真装置では、感光体として近赤
外に増感されたOPCドラム5を用い、帯電ローラ6に
より均一に負極性の接触帯電を行なった後、画像信号に
より変調され、ラスタースキャンされたレーザ光7によ
り画像部の電位を低下させ、静電潜像を形成し、現像器
8内の負極性トナーにより可視像化される。その後、ド
ラム5上のトナー像Tは転写材P上に正の電圧が印加さ
れたローラ形状転写用弾性部材1により転写される。さ
らに、トナー像Tが転写された転写材Pは、その後、不
図示の定着器に搬送され、トナー像Tが永久定着され
る。OPCドラム5上の転写残トナーはクリーナー9に
よりクリーニングされ、再び同じプロセスを繰り返す。
【0046】この装置ではφ40mmのOPCドラムを
用い、暗部電位(VD )を−600V、明部電位(V
L )を−100Vに設定し、1成分の絶縁性磁性トナー
を用いて反転現像を行なった。転写材は坪量64g/m
2 のコピー用紙を用いた。また、紙送りスピードは40
mm/secであった。
【0047】帯電ローラ6は、芯金上に半導電性ゴム層
を設けたものであり、両者の接着には既述の導電性接着
剤を使用した106 Ω半導電性ウレタンゴム製のローラ
を使用した。ここで、抵抗はローラ表面1cm2 当たり
の芯金からローラ表面までの抵抗を表わす。帯電ローラ
6はOPCドラム5面に対して所定の加圧力(例えば線
圧0.01〜0.2kg/cm)をもって常時圧接した
状態に保たれ、所定の電圧を印加することにより感光体
を均一に帯電する。なお、本実施例では、帯電手段とし
て帯電ローラを示したが、その他従来より採用されてい
るコロナ帯電器を適用してもよい。
【0048】以上の電子写真装置において、その初期転
写性を評価したところ、ベタ黒画像、ハーフトーン画像
とも白抜け(部分的にトナー濃度が薄くなる現象)等の
転写ムラのない均一で良好な転写性が得られた。また、
20万枚の連続耐久を行ったが、耐久後においても半導
電体層と芯金との界面における剥離はなく、初期の転写
性と同様な性能を示した。
【0049】(実施例2)バインダーとしてエチレン酢
ビ共重合体(商品名:デュラン、武田薬品工業製)10
0phrに対して水添ロジン20phr、パラフィンワ
ックス15phr、および実施例1で用いた導電フィラ
ーおよび溶剤を用いて導電性接着剤を得た。この接着剤
を用いる以外は、実施例1と同様にしてローラ形状弾性
部材を作製し、実施例1と同様の評価を行ったところ、
実施例1と同様に初期及び10万枚連続耐久においても
均一で良好な転写特性が得られた。
【0050】(比較例1)導電フィラーとしてカーボン
ブラック(商品名:ケッチェンブラックEC、ケッチェ
ンブラックインターナショナル社製)10phrとカー
ボンブラック(商品名:コンダクテックス)20phr
を用いる以外は、実施例1と同様にして形成した弾性ロ
ーラについて転写特性を評価したところベタ黒画像およ
びハーフトーン画像とも白抜けが発生し、画像不良とな
った。またローラの抵抗値は10Ωで、周ムラは45%
であった。
【0051】また導電フィラーとしてグラファイト50
phrのみを添加する以外は実施例1と同様にして形成
した弾性ローラについて転写性を評価したところ、ベタ
黒画像の濃度低下が生じ転写不良が発生した。また、こ
のローラの抵抗値は10Ωであった。
【0052】(比較例2)NBR(総合アクリロニトリ
ル分35%、日本合成ゴム社製)100phrに対し、
グラファイト20hpr、カーボンブラック(ケッチェ
ンブラック)15phr、アルキルフェノール樹脂(粘
着付与材)20phr、DBP(フタル酸ジブチル−可
塑剤)50phr、Zno5phr、イオウ1.5ph
r、TS(テトラメチルチウラムモノサルファイド−加
硫促進剤)1phr、DM(ジベンゾチアゾイルジサル
ファイド−加硫促進剤)2phr、およびNS−6
(2、2′−メチレンビス(4−メチル−6−P−ブチ
ル)フェノール−老化防止剤)2phrの混練混合物を
MEK中にボールミルで溶解し固形分20%の導電性接
着剤とした。
【0053】この接着剤を用いて弾性ローラを形成し
た。このローラの電気抵抗値は109Ωであった。また
周ムラは5%であった。このローラを用いて実施例1と
同様にして転写特性を評価したところ、その初期転写性
は、ベタ黒画像、ハーフトーン画像共しろ抜け等の転写
ムラのない均一で良好な転写性が得られた。しかし、5
万枚の連続耐久を行ったところ、耐久後において半導電
体層と芯金との界面における剥離が発生し、その結果ロ
ーラの電気抵抗値は1010Ωとなり、ベタ黒画像の濃度
低下が発生した。また周ムラは40%になりベタ黒画
像、ハーフトーン共しろ抜けが発生した。
【0054】(実施例3)導電フィラーとしてカーボン
ブラック(ケッチェンブラックEC)10phr、グラ
ファイト(10〜20μ径)50phrを用いる以外
は、実施例1と同様にして弾性ローラを形成した。この
ローラの電気抵抗値は109Ωであった。また周ムラは
2.5%であった。このローラを用いて実施例1と同様
にして転写特性を評価したところ、実施例1と同様な結
果が得られた。
【0055】この接着剤を用いて弾性ローラを形成した
以外は、実施例1と同様にして評価を行ったところ、ト
ナーの転写率が低く画像濃度が低いものであった。
【0056】
【発明の効果】以上、説明した様に導電体と半導電性弾
性層とをカーボンブラックとグラファイトを分散した。
導電接着剤で接着した電子写真用弾性部材は密着性に優
れ弾性部材の場所による抵抗ムラ、バラツキが小さく、
耐久による剥離に伴う抵抗ムラ、抵抗変動がない。
【0057】また、特にスチレン−ブチレン系エラスト
マーを主成分とした場合、ゴム弾性、耐熱性に優れ、耐
オゾン、耐候性に優れた接着層を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラ形状の電子写真用弾性部材の軸方向に対
する垂直断面図(左図)と平行断面図(右図)。
【図2】本実施例で使用した電子写真装置の模式的断面
図。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電体上に接着層を介して半導電性弾性
    層を有する電子写真用弾性部材において、該接着層が導
    電フィラーとしてカーボンブラックおよびグラファイト
    およびバインダーとして熱可塑性エラストマーを含むこ
    とを特徴とする電子写真用弾性部材。
  2. 【請求項2】 接着層中におけるカーボンブラックおよ
    びグラファイトの合計量が20〜80phrである請求
    項1の電子写真用弾性部材。
  3. 【請求項3】 接着層中におけるカーボンブラックとグ
    ラファイトの割合が、カーボンブラック1に対しグラフ
    ァイトが0.5〜10である請求項2の電子写真用弾性
    部材。
  4. 【請求項4】 熱可塑性エラストマーがスチレンーブチ
    レン系エラストマーである請求項4の電子写真用弾性部
    材。
  5. 【請求項5】 導電体上に接着層を介して半導電性弾性
    層を有する電子写真用帯電ローラにおいて、該接着層が
    導電フィラーとしてカーボンブラックおよびグラファイ
    トおよびバインダーとして熱可塑性エラストマーを含む
    ことを特徴とする電子写真用帯電ローラ。
  6. 【請求項6】 接着層中におけるカーボンブラックおよ
    びグラファイトの合計量が20〜80phrである請求
    項5の電子写真用帯電ローラ。
  7. 【請求項7】 接着層中におけるカーボンブラックとグ
    ラファイトの割合が、カーボンブラック1に対しグラフ
    ァイトが0.5〜10である請求項6の電子写真用弾性
    部材。
  8. 【請求項8】 接着層がバインダーとして熱可塑性エラ
    ストマーを有する請求項5の電子写真用ローラ。
  9. 【請求項9】 弾性部材および電子写真感光体を有する
    電子写真装置において、弾性部材が、導電体上に接着層
    を介して半導電性弾性層を有するものであり、該接着層
    が導電フィラーとしてカーボンブラックおよびグラファ
    イトおよびバインダーとして熱可塑性エラストマーを含
    むことを特徴とする電子写真装置。
  10. 【請求項10】 接着層中におけるカーボンブラックお
    よびグラファイトの合計量が20〜80phrである請
    求項9の電子写真装置。
  11. 【請求項11】 弾性部材が転写用部材である請求項9
    の電子写真装置。
  12. 【請求項12】 弾性部材が帯電用部材である請求項9
    の電子写真装置。
  13. 【請求項13】 電子写真感光体および帯電部材を一体
    的にカートリッジ化し、画像形成装置本体に対して脱着
    可能としたプロセスカートリッジにおいて、該帯電部材
    が、導電体上に接着層を介して半導電性弾性層を有する
    ものであり、該接着層が導電フィラーとしてカーボンブ
    ラックおよびグラファイトおよびバインダーとして熱可
    塑性エラストマーを含むことを特徴とするプロセスカー
    トリッジ。
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