JPH08234528A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JPH08234528A
JPH08234528A JP7058204A JP5820495A JPH08234528A JP H08234528 A JPH08234528 A JP H08234528A JP 7058204 A JP7058204 A JP 7058204A JP 5820495 A JP5820495 A JP 5820495A JP H08234528 A JPH08234528 A JP H08234528A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第2現像以降の現像器が2成分現像器からな
り、現像剤担持体としての非磁性シェルと、その内側の
NS極が交互に多数配置された磁気コアとを互に逆向き
に回転して、シェル上に担持した2成分現像剤を現像領
域に搬送し、現像バイアスの印加下で現像を実行する多
色画像形成装置において、第2現像以降の現像時の現像
剤のトナー飛散、多色画像の混色防止、第2現像以降の
現像器への第1トナーの混入防止、ハイライト画像のが
さつき低減、画像後端のぼけ防止を可能とする等にあ
る。 【構成】 パルス幅が200μsec以下のパルスがプ
ラス方向、マイナス方向に交互に1回以上繰り返される
パルス領域を含む電圧波形の現像バイアスを使用し、現
像領域において、磁気コアの磁極変化1回あたり印加さ
れるパルス数を、プラス方向、マイナス方向の1方向に
それぞれ10個以内とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いた
複写機、多色複写機、多色プリンタ等の多色画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像担持体が1回転する間
に、像担持体上に複数色分の静電潜像を順次形成し、そ
の潜像を対応する色の複数の現像器により順々に現像し
て、像担持体上に複数色のトナー像を重ね合わせて形成
し、得られた複数色のトナー像を転写材上に一括して転
写する多色画像形成装置が知られている。
【0003】多色画像形成装置として、図12に示す2
色画像形成装置を例にとって、その画像形成工程を説明
する。図13に画像形成の各工程における感光ドラムの
表面電位を示す。
【0004】図12において、2色画像形成装置は、静
電潜像担持体として例えば感光ドラム1を有し、感光ド
ラム1は、表面にOPC、a−Si等の光導電層を備
え、矢印A方向に回転される。この感光ドラム1の表面
を、第1一次帯電器2によりたとえば−700Vに一様
帯電する(図13(A))。ついで、第1の画像信号情
報による第1画像露光12を行なって、感光ドラム1上
の露光部の表面電位を例えば−200Vに減衰し、感光
ドラム1上に第1の画像信号情報に応じた第1潜像を形
成する(図13(B))。画像露光12を行なうには、
たとえば半導体レーザあるいはLEDアレーが使用され
る。
【0005】つぎに、第1潜像を、黒の2成分現像器で
ある第1現像器4により現像して、黒トナー像として可
視化する。第1現像器4は現像に、負に帯電した黒トナ
ーと、硬磁性を有するキャリアとを混合した2成分現像
剤を用いる。
【0006】現像方法は、特開昭56−27178号に
示すような方式を採る。すなわち、現像剤担持体として
の非磁性シェルと、その内部に回転可能に配設した、N
極、S極を交互に多数並べた磁極配置を有するローラ状
マグネット、つまり磁気コアとを使用し、非磁性シェル
の回転と、これと逆方向の磁気コアの回転とにより、非
磁性シェル上に担持した現像剤を感光ドラムと対向した
現像領域に搬送し、現像に供する現像方式である。
【0007】本現像方式によれば、非磁性シェル上で現
像剤の入れ替えが絶えず行なわれるため、昇温等による
トナーの融着が起こりずらく、高速の画像形成装置に使
用する現像方法として適している。
【0008】現像時、現像剤担持体には、現像バイアス
として−500V程度の直流バイアスを印加して、第1
潜像を反転現像する(図13(C))。得られた第1ト
ナー像の表面での電位(第1トナー像電位)は、トナー
電荷により第1画像部の感光ドラム表面電位(−200
V)に対し−100V程度上り、−300V前後とな
る。
【0009】ついで、感光ドラム1を第2一次帯電器
(再帯電器)5により再度一様帯電し、第1トナー像電
位を上昇する。このとき非画像部電位も若干上昇する。
再帯電後の非画像部電位は−740V、第1画像部の電
位は−670V程度となる(図13(D))。この感光
ドラム1に対し第2の画像露光13を行なって、第2の
画像信号情報に応じた第2潜像を形成する(図13
(E))。
【0010】この後、第2現像器7により、負に帯電し
た例えば赤トナーを混合した2成分現像剤を用いて、上
述したのと同様な現像方法で第2潜像を反転現像する
(図13(F))。これにより、感光ドラム1上に黒ト
ナー像および赤トナー像の2色画像が形成される。
【0011】以上はネガポジ再帯電といわれる画像形成
プロセスである。他に感光ドラム上に2色画像を形成す
る方法として、特開昭55−137538号公報に記載
されるネガポジプロセスや、特開昭52−81855号
公報に記載される3値プロセスなどがある。
【0012】上記の感光ドラム1上に形成された2色画
像は、必要に応じて、チャージャー18を用いて転写前
処理を施し(通常はDCもしくはACによるコロナの付
与、またはこれと光除電の併用)、2色のトナー像の帯
電量を転写しやすいように揃えた後、感光ドラム1に供
給された転写材9上に転写帯電器8により転写する。そ
の後、転写材9を定着器10に送ってトナー像を定着
し、赤および黒の2色画像が得られる。一方、感光ドラ
ム1は、その上の転写残りのトナーをクリーニング装置
11により除去し、次の画像形成に備えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第2現像器
7による第2現像時、感光ドラム1上の第1トナー像に
第2現像の現像剤が形成する穂が接触すると、第1トナ
ー像が乱され、また混色される。特に上記したように、
N、Sの磁極が交互に多数並んだ磁気コアを現像剤担持
体の磁気シェル内で、これと逆方向に回転させる現像方
式では、シェルの表面での磁場向きが正逆に変化して、
シェル表面上の現像剤の磁性キャリアが回転して、現像
剤の穂が大きく乱される。このため第2現像時、現像剤
の穂により、特に第1トナー像が乱され、混色を招きや
すい。
【0014】これを防止するためには、第2現像時、現
像剤の穂と感光ドラムとを接触しないように離して、現
像を行なえばよい。しかし、非接触現像になるため、直
流成分のみの現像バイアスの印加では、現像性が悪くな
って、その結果、画像濃度が著しく低下し、かつハーフ
トーンのがさつきや文字の鮮鋭度が悪いという現象が生
じた。また画像後端がぼける現象もあった。
【0015】そこで、現像性を高めるために、直流成分
に交流成分を重畳した現像バイアスを印加する方法があ
る。しかし、N、Sの磁極を交互に多数並べた磁気コア
を回転させる現像方式では、磁気コアの回転による非磁
性シェル表面上の現像剤に回転、乱れがあるので、現像
バイアスの交流成分よるシェルと感光ドラムとの間のト
ナーの往復運動は、1成分現像剤の磁性トナーを用いる
ジャンピング現像法などと比べると、はるかに激しい。
【0016】その結果、第2現像時に、第2現像の現像
剤からの第2トナーの飛散や、感光ドラム上の第1トナ
ー像の混色が生じていた。また第1トナー像からの第1
トナーの第2現像器への混入、蓄積により、第2現像の
現像剤の帯電特性が劣化し、現像性の低下による第2現
像器の使用寿命の低下を招来する問題もあった。
【0017】以上のような不具合は、現像器が3個以上
ある多色画像形成装置において、第2現像器についてだ
けでなく、第3現像器以降の現像器にも生じる。
【0018】本発明の目的は、少なくとも第2現像器以
降の現像器が、硬磁性の磁性キャリアと絶縁性トナーと
からなる2成分現像剤を使用し、現像剤担持体としての
非磁性シェルと、その内側のN極、S極が交互に多数配
置された磁気コアとを相互に回転して、シェル上に担持
した現像剤を現像領域に搬送し、現像領域においてシェ
ルに現像バイアスを印加した下で潜像の現像を実行する
現像方式である多色画像形成装置において、(1)第2
現像以降の現像時の現像剤の穂の接触による多色画像の
乱れ、混色を防止すること、(2)第2現像以降の現像
時の現像剤のトナー飛散、およびそれによる多色画像の
混色を防止すること、(3)第2現像器以降の現像器へ
の第1トナーの混入を防止すること、(4)ハイライト
画像のがさつきを低減すること、(5)画像後端のぼけ
を防止すること、(6)高画質、高安定性の高速多色画
像形成装置に適した現像器システムを提供することであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば本発明は、静
電潜像が形成される無端回動する像担持体と、この像担
持体上に順次形成された少なくとも2つ以上の潜像を、
その各潜像が形成されるたびに対応した色の現像剤によ
り現像する、像担持体の周囲に配置された少なくとも2
個以上の現像器とを備え、この現像器のうちの2番目以
降の潜像を現像する第2現像器以降の現像器の各々は、
現像剤として、硬磁性の磁性キャリアと絶縁性トナーと
からなる2成分現像剤を使用し、この現像剤を担持する
現像剤担持体は非磁性シェルからなり、その内側に、N
極とS極が交互に多数配置されたローラ状の磁気コアを
内包し、そして現像剤担持体の回転と磁気コアの回転と
により、現像剤担持体上に担持した現像剤を像担持体と
対向した現像領域に搬送し、現像領域において現像剤担
持体に現像バイアスを印加した下で、非接触現像法によ
り像担持体上の潜像の現像を実行する多色画像形成装置
において、前記現像バイアスは、パルス幅が200μs
ec以下のパルスがプラス方向、マイナス方向に交互に
1回以上繰り返されるパルス領域を含む電圧波形からな
り、前記現像領域において、磁気コアの磁極変化1回あ
たり印加されるパルス数は、プラス方向、マイナス方向
の1方向にそれぞれ10個以内であることを特徴とする
多少画像形成装置である。
【0020】本発明によれば、前記現像バイアスのパル
ス領域になっていない時間が、パルス領域の時間の1.
5倍以上存在するようにできる。前記プラス方向、マイ
ナス方向のパルスは、振幅、パルス幅が同一である対称
パルスであることも、振幅、パルス幅が異なる非対称パ
ルスであることも可能である。また前記現像器各々の上
流側に、像担持体の帯電手段および露光手段をこの順に
有する。前記2番目以降の潜像を形成する第2露光手段
以降の露光手段の各々は、像担持体の背面側から画像の
露光を行なう。前記現像器の各々は、現像剤担持体上の
現像剤層厚を規制する規制部材の近傍に磁性部材を備え
る。
【0021】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の多色画像形成装置の一実施例を示す構
成図である。本実施例では、2色画像形成装置について
示す。
【0022】本実施例の2色画像形成装置は、図1に示
すように、静電潜像担持体としてOPC感光体を使用し
た感光ベルト21を備え、その感光ベルト21の周囲に
は、矢印で示す回動方向に、第1一次帯電器22、LE
Dアレイからなる第1露光装置(図示せず)、第1現像
器24、第2一次帯電器(再帯電器)帯電器25、LE
Dアレイからなる第2露光装置(図示せず)および第2
現像器27が配置されており、この第2露光装置は、感
光ベルト21の背面側に設けられる。さらにその下流に
は転写帯電器28、分離帯電器33およびクリーナ30
が配置され、分離帯電器33から少し離れた位置には定
着装置29が配置される。また第1帯電器22の上流側
でクリーナ30の下流側には、図示しない前露光装置が
配置される。
【0023】上記の2色画像形成装置において、図示し
ない前露光装置により感光ベルト21に前露光31を施
して、感光ベルト21の電位を全体的に0V近くまで下
げた後、第1帯電器22により感光ベルト21を−70
0V程度に一様帯電し、図示しない第1露光装置により
第1の画像露光23を行なって、感光ベルト21上に第
1の画像信号に応じた第1静電潜像を形成する。第1画
像がベタ黒の場合、感光ベルト21の第1潜像部の電位
は−200Vまで落とされる。
【0024】上記の第1画像信号等は、原稿画像をスキ
ャナで読み取った際に、その色データをもとに2色以上
の異なる現像剤により画像形成を行なうように色分解し
て、得られる。本実施例では、第1現像器24による第
1現像は黒の現像、第2現像器27による第2現像は赤
の現像を実施するために、全空間を黒と赤の2色で表現
できるように、第1画像信号、第2画像信号を形成し
た。
【0025】第1潜像を黒の第1現像器24により現像
して、感光ベルト21上に黒トナー像として可視化し、
黒トナー像の第1トナー像が得られる。その後、第2帯
電器の再帯電器25により再び感光ベルト21を帯電す
ると、感光ベルト21の電位は第1トナー像の領域で−
650V程度、非画像部で−740V程度になる。つぎ
に図示しない第2露光装置により、第2の画像信号にも
とづき第2の画像露光26を感光ベルト21の背面から
行なう。
【0026】このように、背面にLEDアレー等の第2
露光装置を配置すれば、多色画像形成装置を省スペース
化して小型にでき、また第1トナー像の上から行なう第
2の画像形成時に、第1トナーの飛散による第2露光装
置の汚れを防止でき、感光ベルト21の電位を下げるの
にも有利であり、さらに省スペース化によりもう1色分
の現像器を配置するスペースを採れるなどのメリットが
ある。特に飛散した第1トナーによる第2露光装置の汚
染の防止に対しては、非常に有効であり、これにより第
2露光装置のメンテナンス間隔を延ばせ、そのLED自
体の耐久性も向上する。
【0027】その後、第2潜像を赤の第2現像器27に
よって現像して、感光ベルト21上に赤トナー像を形成
し、ついで、前記の黒トナー像とこの赤トナー像とを、
感光ベルト21に搬送された転写材32上に転写帯電器
28により一括転写する。つづいて、分離帯電器33に
より転写材32を感光ベルト21から分離して、定着器
29に送り、そこでトナー像の定着を行なって2色画像
を得る。感光ベルト21上に残留したトナーは、クリー
ニング装置30により清掃する。
【0028】本発明によれば、第1現像器24、第2現
像器27は2成分現像器に構成され、これらの現像器で
使用する2成分現像剤は、硬磁性の磁性キャリアと電気
絶縁性のトナーとを混合してなっている。この硬磁性キ
ャリアは、硬性の磁性材料、つまり、磁気的に飽和する
際に、高いレベルの最小保磁力を有するような磁気材料
からなっており、キャリアはトナーが有する電荷と反対
の電荷を有する。この最小保磁力は少なくとも100ガ
ウス以上である。またこの硬磁性キャリアは、結合剤の
ないキャリアでも複合キャリアでもよく、さらに、これ
らにSiなどのコーティングを施したものでもよい。
【0029】本発明で好適に使用しうる硬磁性キャリア
は、保磁力が少なくとも500ガウス以上、有利には1
000ガウス以上であることが好ましい。図4に、本発
明で用いた磁性キャリアのB−H曲線を示す。キャリア
の残留磁気Brは40EMU/gmで、保磁力は125
0ガウス(G)、そして平均粒径は約30μmである。
【0030】有効な硬性の磁性材料は、主金属成分とし
て鉄を含む磁性を持つ酸化物であるフェライトからなっ
ている。本実施例では、SrFe1219を用いた。
【0031】本実施例において、画像形成装置のプロセ
ススピードは500mm/秒とし、1分間にA4サイズ
の画像を100枚出力するように、画像形成条件を設定
した。
【0032】本実施例では、第1現像器24は、前述の
通り、黒の現像器とした。この第1現像器24は、磁性
キャリアに黒トナーを混合した2成分現像剤を使用し
て、2成分接触現像方式により現像を実行させた。現像
剤担持体である非磁性シェルに印加する現像バイアス
は、Vdc=−600Vの直流成分のみとした。また非
磁性シェルは、線速度で感光ベルトの速度の120%の
回転速度により、図1の矢印方向に回転した。非磁性シ
ェルの内側に配置された磁石(マグネットローラ)は、
シェルの回転方向と逆向きに1000rpmで回転し
た。
【0033】本実施例によれば、第2現像器27は、図
2に示すように構成されている。本現像器27は、その
感光ベルト21と対面した開口部に、現像剤担持体とし
て非磁性シェル401を備え、そのシェル401の内側
に、周方向にN極、S極の磁極を交互に多数並べた磁気
コア402が配設され、この磁気コア402は、シェル
401の回転方向に対して逆向きに回転するようになっ
ている。
【0034】第2現像器27は赤の現像器とされ、磁性
キャリアに赤トナーを混合した2成分現像剤を使用し
た。赤トナーの平均粒径は10μmである。磁性キャリ
アは上述した通りである。非磁性シェル401の回転速
度は、線速度で感光ベルト21の速度の150%とし、
図の矢印方向に回転させた。これに対し内側の磁気コア
402は、逆向きに1500rpmで回転させた。
【0035】第2現像器27の非磁性シェル401と感
光ベルト21とが対向した現像領域の間隙、すなわちS
−Dギャップは1mmで、非磁性シェル401と規制ブ
レード404との間隙、すなわちS−Bギャップは30
0μmである。規制ブレード404は、現像器27の開
口部の上流側位置に設置され、本実施例では、非磁性シ
ェル401上の現像剤の層厚を小さくかつ安定するため
に、磁性板405を規制ブレード404の内側に先端か
ら少し後退させて取り付けた。
【0036】多色画像形成装置においては、第2現像お
よびそれ以降の現像を非接触現像方式で行なうことが好
ましい。しかし、非接触にすると現像効率が極端に低下
するので、非接触ではあるが、現像領域のS−Dギャッ
プはできるだけを小さくする必要があり、これにともな
い、現像剤の穂も長さを小さくし、またその長さを安定
させることが必要になる。そこで、上記のように、規制
ブレード404の内側に磁性板405を取り付けた構成
とした。これにより、非磁性シェル401上の現像剤の
平均穂長を、安定して800μm程度にすることができ
た。
【0037】非磁性シェル401上に担持された現像剤
400は、シェル401の矢印方向の回転および磁気コ
ア402の逆方向の回転により、現像領域Bに供給され
て、そこで感光ドラム1上の第2潜像の現像に使用され
た後、現像器27内で剥ぎ取り部材403により剥ぎ取
られ、現像器27内に回収される。
【0038】本実施例では、磁気コア402の磁極数
は、図2に示すように8極とした。磁極の磁力は、各極
とも非磁性シェル401上において900ガウスで、そ
の半値幅は35°である。磁気コア402を矢印の方向
に回転させると、現像剤は逆向き(反時計回り)に移動
する。このとき磁気コア402の回転により磁極の極性
が交互に変化し、それによる磁場の正逆の向きの交互変
化により、非磁性シェル401上の現像剤は、交互に向
きが変わる磁場により磁性キャリアが回転しながら、感
光ドラム1と対向した現像領域へ向けて搬送されてい
く。つまり、磁性キャリアが硬磁性で自身が自発磁化を
持つので、向きが交互に変化する磁場によりキャリアが
永久磁石のようにふるまい、キャリアが回転するのであ
る。このキャリアの回転は、現像領域においても同様
で、現像領域では、この動きにより、主に鏡映力によっ
てくっついているキャリアとトナーとが離され、その結
果、現像効率が向上する。
【0039】このような現像方法は、現像性が高まるの
で、プロセススピードの速い高速の画像形成装置に用い
る現像器に適している。しかし、非接触方式かつ直流バ
イアスを印加した現像では、上述のように磁気コア40
2を回転させても、得られる画像濃度は0.6程度(反
射濃度)である。そこで、方形波、サイン波などの交流
バイアスを印加する方法があるが、これにより、濃度は
約1.3と高まるものの、(1)第1トナー像を乱し、
混色を起こす、(2)第1トナーが第2現像器に混入す
る、(3)第1トナーの飛散が著しい、(4)2色画像
の後端に画像ぼけが生じる、(5)画像のかぶりを生じ
るなどの問題が生じてしまう。
【0040】本発明者ら究明したところによれば、その
原因は、磁気コア402の回転により現像領域の磁極
(磁場)が交互に変化することに加え、現像領域におけ
るトナーの往復運動を連続的にさせていることにあるこ
とが分かった。従って、交流バイアスの周波数を単に高
めても大きな変化はない。
【0041】そこで、本発明では、上記の問題を解決す
るために、たとえば図3に示すように、パルス幅が20
0μsec以下のパルスが電位的にプラス方向、マイナ
ス方向に交互に1回以上繰り返されるパルス波形の電圧
を、直流電圧に重畳した型の現像バイアスを使用した。
すなわち、現像バイアスは、プラス方向、マイナス方向
のパルスが交互に繰り返されるパルス領域と、これに続
く直流電圧領域とからなる。
【0042】このパルス領域のプラス方向、マイナス方
向のパルスは、その振幅、幅が同一である対称パルスで
も、振幅、幅が異なる非対称パルスでもよい。またプラ
ス方向、マイナス方向のパルスの振幅は、300V以上
が好ましい。本実施例では、現像バイアスのパルスを対
称性パルスとし、そのプラス方向(負極性トナーを使用
するので、トナーの運動方向で言えば、引き戻し方
向)、マイナス方向(飛翔方向)とも800Vにした。
また現像バイアスのパルス領域になっていない時間は、
パルス領域の時間の1.5倍以上存在することが好まし
い。
【0043】本発明によれば、非磁性シェル401上の
現像剤(キャリア+トナー)は、磁気コア402の回転
による磁極の極性の変化により、磁性キャリアを介して
ダイナミックに回転しながら搬送される。現像領域にお
いて、このような回転運動をしながら搬送される現像剤
に対し、非磁性シェル401にパルス領域を含む現像バ
イアスの印加を行なうと、そのマイナス方向のパルスに
より、非磁性シェル401の現像剤からトナーが感光ベ
ルト21へ飛翔し、プラス方向のパルスにより、感光ベ
ルト21上の不要なトナーがシェル401に戻される。
従って画像かぶりをなくすことができる。
【0044】上記の非磁性シェル401に印加する現像
バイアスのパルス数と磁気コア402の磁極の変化との
間には、本発明の効果を得る上で相関があり、磁極の変
化1回あたりのパルスの個数を、プラス方向、マイナス
方向の片側あたりnとすると、画像形成実験の結果、表
1のような結果が得られた。なお、表1において、磁極
変化1回のパルス数の欄の数値0は、現像バイアスが直
流成分のみであることを示す。
【0045】パルス幅は200μsec以下としたが、
これは、200μsec以上では印加時間が長く、その
連続性のために本発明の効果が得られないからである。
より好ましくは、パルス幅は100μsec以下であ
る。現像バイアスのうちのパルスを印加しない時間、つ
まり、現像バイアスのパルス領域以外の直流電圧領域
は、上述したように、パルス領域の時間の1.5倍以上
にすることがよく、そうすることにより、本発明の効果
が著しくなる。
【0046】磁極の変化1回あたりのパルス個数nは、
次のように求められる。本実施例において、たとえば磁
気コア402が8極で、その回転速度が1500rpm
であるとすると、1秒間の磁極の変化数は8×1500
/60=200回/秒である。また図3から、現像バイ
アスの1周期(パルス領域+直流電圧領域)の時間50
0μ秒間に、パルスがプラス方向、マイナス方向に1個
ずつで、片側あたりパルス数1であるから、現像バイア
ス1秒間のパルス数は、1/(500×10-6)=20
00個/秒である。従って1回の磁極の変化あたりのパ
ルス数は、n=2000/200=10個となる。
【0047】
【表1】
【0048】表1に示されるように、パルスを加えた現
像バイアスを印加することにより、得られた画像には
1.3以上の濃度が得られている(表1に濃度1.3以
上を○印で示した)。また磁極変化1回あたりのパルス
数nが5以下であれば、第1トナー像の画像混色、第1
トナーの第2現像器への混入、および第1トナーの飛散
の防止に対する効果は、格段によくなっており、これら
多色画像形成装置にともなう問題が解消されている。さ
らに、ハイライト部(デジタル画像で再現性が重要視さ
れている)のがさつきが減り、かぶり、キャリア付着も
すくない。
【0049】これに対し、従来は、磁極間において、キ
ャリアとトナーとからなる現像剤が磁力による拘束を受
けないために、トナーが飛散しやすく、画像混色、画像
かぶり、キャリア付着を起こしやすく、またトナーの受
ける力のバランスがくずれるため、第1トナーの第2現
像器への混入、画像の後端部での画像境界がぼけるとい
った現象が生じていた。
【0050】図3のような現像バイアスにおいて、その
パルス領域中のパルスが、磁気コアの磁極変化1回あた
り10個以内の割合で存在すると、潜像に対して余分な
トナーの付着がなくなり、潜像に対する現像性がよくな
り、画像の再現性の向上、特にハイライト部の再現性の
向上となって現れる。これにより、ハイライト部のがさ
つきが少ない画像が得られる。1回の磁極の変化あたり
のパルス数は、好ましくは8個以下である。
【0051】上記の磁極変化1回あたり所定数のパルス
が存在するという関係を、磁気コア402と現像バイア
スとの間に得るには、磁気コアの回転数を変化させた
り、現像バイアスのパルス領域のパルス数を変化させた
りすればよく、あるいは磁気コアの磁極数を、たとえば
8極から16極や24極のように変えることによっても
実現できる。いずれの方法でも、同様な結果を得ること
ができた。また現像バイアスのパルスの印下方向につい
ては、電位的にプラス方向ならプラス方向、マイナス方
向ならマイナス方向というように、一方向に同数のパル
スを印加しても効果がなく、本発明のように、プラス方
向、マイナス方向に交互に同数繰り返すパルスを印加す
る必要がある。
【0052】本実施例では、上述したように、磁極変化
1回あたり(1磁極間内)のパルス数は、プラス方向、
マイナス方向の片側で10個とした。
【0053】本発明の多色画像形成装置は、以上のよう
に構成される。これによれば、(1)画像混色を防止す
ること、(2)第1トナーが第2現像器以降の現像器に
混入するのを防止すること、(3)トナーの飛散を防止
すること、(4)画像のハイライト部のがさつきを低減
すること、(5)画像後端のぼけを防止すること、
(6)画像のかぶり、キャリア付着を防止すること、以
上の課題が達成された。
【0054】従って、高画質かつ安定性が高く、一次帯
電器等の長寿命化を可能とした多色画像形成装置を提供
することが実現できた。また第2露光以降の露光装置を
感光ベルトの裏側に配置することにより、画像形成装置
の小型化が可能となり、さらに第2現像以降の現像器か
らのトナーの飛散による汚れにともなう、第2露光以降
の露光装置での画像露光の乱れに起因した画像劣化を防
止し、高耐久性も実現できた。
【0055】実施例2 本実施例では、図1の多色画像形成装置において、第2
現像器27として、図5に示すような現像器を用い、ま
た現像バイアスとして図6に示すような波形のものを用
いた。
【0056】本第2現像器は、外径50mmの非磁性シ
ェル401を有し、その内部に磁気コア402を、その
回転中心を感光ベルト21側にずらして配設し、これに
より剥ぎ取り部材403の付近でのシェル401上の磁
力を弱め、シェル401上の現像剤を剥ぎ取りやすくし
た。
【0057】現像バイアスは、図6に示すように、直流
電圧領域と非対称パルスのパルス領域とからなってお
り、直流電圧領域の電圧、つまり直流成分の電圧は−5
80Vで、パルス領域のマイナス方向(トナーの飛翔方
向)のパルスの振幅は910V、プラス方向(引き戻し
方向)のパルスの振幅は490Vとで異なっている。ま
たパルス幅も、マイナス方向、プラス方向がそれぞれ5
0.1μsec、117μsecで異なっている。非磁
性シェル401の回転速度は、線速度で1100mm/
秒で、感光ベルト21の速度の180%となっている。
【0058】本実施例では、8極の磁気コア402を2
500rpmでシェル401と同方向に回転させている
ので、前述した磁極変化1回あたり(すなわち1磁極間
中)のパルス数は、トナー飛翔方向(マイナス方向)で
6個、トナー引き戻し方向(プラス方向)で6個とな
る。
【0059】図8に、本実施例の現像バイアスを用いた
ときのV−Dカーブを示す。本V−Dカーブは、コント
ラスト電位VCONTに対する赤色の反射濃度を示す。比較
のために、現像バイアスとして、図7の波形のものを使
用した場合を、図8に破線により併せて示す。図7の現
像バイアスは、対称パルスのパルス領域を有しており、
実施例1で使用した図3の現像バイアスと基本的に同じ
である。
【0060】図8のV−D特性から明らかなように、現
像バイアスのパルス領域のパルスの振幅およびパルス幅
を変化せることにより、現像性を一層高くすることがで
きた。本実施例では、これにより、前述の問題を解決す
ることに加えて、現像特性のV−D特性を調節すること
が可能になった。
【0061】実施例3 本実施例では、第2現像器27として、図9のような1
6極の磁気コア402を有する現像器を用い、この磁気
コアは1800rpmの速度で回転させた。このよう
に、磁気コアの極数を増すと、その分、回転速度を下げ
ることができる。
【0062】また本実施例では、非磁性シェル401
に、図10に示す現像バイアスを印加した。この現像バ
イアスは、直流電圧領域の電圧が−600Vであり、パ
ルス領域は、パルス幅41.7μsecのトナー飛翔側
(マイナス方向)のパルスと、引き戻し側(プラス方
向)方向のパルスを交互に2個ずつ有している。
【0063】パルスを印加しない時間(つまり直流電圧
領域の時間)は約333μ秒で、全パルスの印加時間の
41.7×4=166.8秒の約2倍にしている。1秒
間の磁極の変化数は、16×1800/60=480回
/秒であり、1秒間のパルス数は1/500μ秒の2倍
(片側)なので、磁極が1回変化する間のパルス数は、
プラス方向、マイナス方向の片側で400個/秒であ
る。従って1回の磁極の変化あたりのパルス数は、片側
約8個となる。
【0064】上記のようなパルスを重畳した現像バイア
スによる効果としては、これまでと同様な問題が解決で
きる他、ハイライト部のがさつきがさらに低減し、また
磁性キャリアによる画像のムラがなくなることが挙げら
れる。
【0065】実施例4 本実施例は、先の図12の感光ドラムを用いた画像形成
装置において、その感光ドラム1の光導電感光層を透明
な光導電感光層に形成し、第2画像露光13を感光層の
背面側(感光ドラムの内側)からレーザで行なった。第
1現像器4は黒現像、第2現像器7は赤現像である。第
2現像器7には、実施例3の図9の現像器を用いた。
【0066】本実施例では、その第2現像器の磁気コア
402の回転数を1800rpm、非磁性シェル401
の回転速度を360mm/秒とし、画像形成装置のプロ
セススピードを300mm/秒とした。感光ドラム1は
マイナス帯電性であり、再帯電器5で−680V程度に
帯電し、第2露光13を行なって形成した第2潜像を、
第2現像器により現像した。
【0067】現像時、非磁性シェル401に印加した現
像バイアスは、図11に示すように、直流電圧が−60
0Vで、パルス領域がプラス方向、マイナス方向の三角
波状のパルスからなっている。現像バイアスのパルスを
印加しない直流電圧領域の時間は400μ秒である。1
秒間のパルス数(片側)は1/(600×10-6)=1
667個であり、1秒間の磁極の変化数は、16×18
00/60=480回/秒であるので、磁極変化1回あ
たり(1磁極間)のパルス数は、プラス方向、マイナス
方向の片側で1667/480=3.5で、約3個とな
る。
【0068】本実施例では、以上により、感光ドラムを
用いた多色画像形成装置を、前述の問題点がなく、背面
の露光装置のメンテナンス間隔を延ばすことができる装
置に実現できた。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多色画像
形成装置は、静電潜像が形成される無端回動する像担持
体と、この像担持体上に順次形成された少なくとも2つ
以上の潜像を、その各潜像が形成されるたびに対応した
色の現像剤により現像する、像担持体の周囲に配置され
た少なくとも2個以上の現像器とを備え、この現像器の
うちの2番目以降の潜像を現像する第2現像器以降の現
像器の各々は、現像剤として、硬磁性の磁性キャリアと
絶縁性トナーとからなる2成分現像剤を使用し、この現
像剤を担持する現像剤担持体は非磁性シェルからなり、
その内側に、N極とS極が交互に多数配置されたローラ
状の磁気コアを内包し、そして現像剤担持体の回転と磁
気コアの回転とにより、現像剤担持体上に担持した現像
剤を像担持体と対向した現像領域に搬送し、現像領域に
おいて現像剤担持体に現像バイアスを印加した下で、非
接触現像法により像担持体上の潜像の現像を実行すると
いう基本構成を有する。
【0070】本発明では、その現像バイアスは、パルス
幅が200μsec以下のパルスがプラス方向、マイナ
ス方向に交互に1回以上繰り返されるパルス領域を含む
電圧波形からなり、現像領域において、磁気コアの磁極
変化1回あたり印加されるパルス数は、プラス方向、マ
イナス方向の1方向にそれぞれ10個以内であるように
したので、(1)第2現像以降の現像時の現像剤の穂の
接触による多色画像の乱れ、混色を防止でき、(2)第
2現像以降の現像時の現像剤のトナー飛散、およびそれ
による多色画像の混色を防止でき、(3)第2現像器以
降の現像器への第1トナーの混入を防止でき、(4)ハ
イライトが像のがさつきを低減でき、(5)画像後端の
ぼけを防止でき、さらに、(6)高画質、高安定性の高
速多色画像形成装置に適した現像器システムを提供でき
た。
【0071】また像担持体に第2露光以降の露光を行な
う第2露光装置以降の露光装置を像担持体の内側に配置
することによって、多色画像形成装置を小型化できると
ともに、さらに第2現像以降の現像器からのトナーの飛
散にともなう、第2露光装置以降の露光装置での画像露
光の乱れによる画像劣化を防止し、また第2露光装置以
降の露光装置の高耐久化を実現することが可能となっ
た。
【0072】さらにまた、現像バイアスのパルス領域の
パルスを、プラス方向、マイナス方向のパルスの振幅、
幅が異なる非対称パルスとすることによって、現像特性
のV−Dカーブを調整することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多色画像形成装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】図1の多色画像形成装置の第2現像器を示す断
面図である。
【図3】図2の現像器で使用した現像バイアスを示す波
形図である。
【図4】本発明で用いた磁性キャリアのB−H曲線を示
す図である。
【図5】本発明の他の実施例における第2現像器を示す
断面図である。
【図6】図5の現像器で使用した現像バイアスを示す波
形図である。
【図7】図5の現像器に比較のために用いた現像バイア
スの波形図である。
【図8】図6の現像バイアスを用いたときのV−Dカー
ブを図7の現像バイアスを用い場合と比較して示す図で
ある。
【図9】本発明のさらにの他の実施例における第2現像
器を示す断面図である。
【図10】図9の現像器で使用した現像バイアスを示す
波形図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例で用いた現像バイ
アスを示す波形図である。
【図12】従来の2色画像形成装置を示す構成図であ
る。
【図13】図12の装置における画像形成の各工程の感
光ドラムの表面電位を示す図である。
【符号の説明】
21 感光ベルト 22 第1帯電器 23 第1露光 24 第1現像器 25 第2帯電器(再帯電器) 26 第2露光 27 第2現像器 401 非磁性シェル 402 磁気コア 403 剥ぎ取り部材 404 規制ブレード 405 磁性板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される無端回動する像担
    持体と、この像担持体上に順次形成された少なくとも2
    つ以上の潜像を、その各潜像が形成されるたびに対応し
    た色の現像剤により現像する、像担持体の周囲に配置さ
    れた少なくとも2個以上の現像器とを備え、この現像器
    のうちの2番目以降の潜像を現像する第2現像器以降の
    現像器の各々は、現像剤として、硬磁性の磁性キャリア
    と絶縁性トナーとからなる2成分現像剤を使用し、この
    現像剤を担持する現像剤担持体は非磁性シェルからな
    り、その内側に、N極とS極が交互に多数配置されたロ
    ーラ状の磁気コアを内包し、そして現像剤担持体の回転
    と磁気コアの回転とにより、現像剤担持体上に担持した
    現像剤を像担持体と対向した現像領域に搬送し、現像領
    域において現像剤担持体に現像バイアスを印加した下
    で、非接触現像法により像担持体上の潜像の現像を実行
    する多色画像形成装置において、前記現像バイアスは、
    パルス幅が200μsec以下のパルスがプラス方向、
    マイナス方向に交互に1回以上繰り返されるパルス領域
    を含む電圧波形からなり、前記現像領域において、磁気
    コアの磁極変化1回あたり印加されるパルス数は、プラ
    ス方向、マイナス方向の1方向にそれぞれ10個以内で
    あることを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像バイアスのパルス領域になって
    いない時間が、パルス領域の時間の1.5倍以上存在す
    る請求項1の多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記プラス方向、マイナス方向のパルス
    は、振幅、パルス幅が同一である対称パルスである請求
    項1または2の多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記プラス方向、マイナス方向のパルス
    は、振幅、パルス幅が異なる非対称パルスである請求項
    1または2の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像器各々の上流側に、像担持体の
    帯電手段および露光手段をこの順に有する請求項1、
    2、3または4の多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記2番目以降の潜像を形成する第2露
    光手段以降の露光手段の各々は、像担持体の背面側から
    画像の露光を行なう請求項1、2、3、4または5の多
    色画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像器の各々は、現像剤担持体上の
    現像剤層厚を規制する規制部材の近傍に磁性部材を備え
    る請求項1、2、3、4、5または6の多色画像形成装
    置。
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