JPH08234117A - 立体視硬性内視鏡 - Google Patents

立体視硬性内視鏡

Info

Publication number
JPH08234117A
JPH08234117A JP15110595A JP15110595A JPH08234117A JP H08234117 A JPH08234117 A JP H08234117A JP 15110595 A JP15110595 A JP 15110595A JP 15110595 A JP15110595 A JP 15110595A JP H08234117 A JPH08234117 A JP H08234117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
lens
pupil
rigid endoscope
stereoscopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15110595A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruko Magata
治子 真形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP15110595A priority Critical patent/JPH08234117A/ja
Publication of JPH08234117A publication Critical patent/JPH08234117A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、適度な立体感が得られ視野周辺
まで必要十分な明るさを有する細径の立体視硬性内視鏡
を提供することを目的としている。 【構成】 本発明の立体視硬性内視鏡は、挿入部内に
配置され一つの光軸を有しリレーレンズを含む光学系
と、光学系により形成される像からの光束を瞳近傍にて
複数に分離する光分割手段と、分離された光束中に配置
され視差を有する少なくとも二つの物体像を形成する結
像光学系と、各物体像を撮像する撮像手段とよりなり、
リレーレンズ等により定まる開口数NARと分離された
光束の分割位置で光束の中心を通る光線により定まるリ
レーレンズ内の開口数NArが下記条件を満足するよう
にした。 0.35<NA /NA <0.85

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体を立体視観察す
るための特に細径の立体視硬性内視鏡に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、外科手術の分野において、開腹手
術を行なう代りに腹部に小さい穴をあけて硬性内視鏡を
挿入し、これにより腹腔内を観察したり、必要に応じて
硬性鏡にテレビカメラを組合わせてモニター上で観察し
ながら、処置具を挿入して手術を行なう。
【0003】この硬性内視鏡は、体腔内を遠近感のない
平面として観察するのがほとんどであり、体腔内壁表面
の微細な凹凸を観察するのが困難であり、奥行き情報が
ないため手術に時間がかかる等の問題があった。このよ
うな問題を解決するため、最近、奥行き情報を併せ持っ
た立体視硬性内視鏡が開発された。
【0004】立体視硬性内視鏡には二つのタイプがあ
り、その一つは、二つの光学系を平行に配置し、それぞ
れの光学系にて得られる像を撮像素子等に結像させるも
ので、2本リレータイプと呼ばれている。もう一つは、
先端が一つの光学系からなり、後ろの瞳位置で光束を分
割し、視差を有するそれぞれの像を撮像素子等に結像さ
せる瞳分割タイプと呼ばれるものである。
【0005】これらのうち、2本リレータイプの光学系
は、レンズ枚数が多く、又左右の光学系の差を抑えるこ
とが困難である。そのため、立体視硬性内視鏡には、2
本リレータイプよりも瞳分割タイプの方が有利である。
【0006】ところで、近年、立体視硬性内視鏡の普及
に伴い、腹腔内だけでなく、脳や目の内部等の細かい部
分の観察にも立体視硬性内視鏡を用いたいというニーズ
が高まって来ている。このような脳や目の内部等の細か
い部分の観察を行なうには、立体視硬性内視鏡の挿入部
を細くすることが不可欠である。
【0007】立体視可能な内視鏡であって、瞳分割タイ
プの光学系の従来例として、独特許9302898、9
号に記載されたものがある。これは、図17に示すよう
に、共通の光軸を有する対物レンズ21と、像伝達光学
系22と、結像光学系23と、主対物レンズ24とから
なっている。この従来例は、主対物レンズ24が中間画
像I1 を無限遠に結像させるレンズ系で、その後方(瞳
位置)に二つの開口部を有する絞り25を置き、この絞
り25により制限された光束がそれぞれの撮像光学系2
6a,26bを通り撮像素子27a,27b上に結像さ
せることによって立体像が得られる。又像伝達光学系2
2を屈折率分布型レンズにすれば細径化が可能であるこ
とが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例は、細径
化する際に立体視に必要な適度な立体感と、明るさを考
慮するような構成のものは記載されていない。
【0009】本発明は、適度な立体感が得られ視野周辺
まで必要十分な明るさを有する細径の立体視内視鏡を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の立体視硬性内視
鏡は、生体内や他の物体の空洞内に挿入される挿入部
と、前記挿入部内に配置されている一つの光軸を有しか
つ少なくとも一つのリレーレンズを含んでいる光学系
で、前記光学系により形成される物体像からの光束をほ
ぼ瞳位置にて瞳分割手段により複数に分離して視差を有
する少なくとも二つの物体像を結像する結像光学系と、
前記結像光学系により形成された物体像を撮像する撮像
手段とを有していて立体観察を可能にしたもので、前記
リレーレンズの有効径等により定まる開口数(NA)を
NAR 、瞳分割手段により分離された各光束のうち瞳分
割手段の分割位置において光束の中心を通る光線により
定まるリレーレンズ内の開口数をNAr とした時、次の
条件(1)を満足するようにしたもので、これにより適
度な立体感が得られ又視野周辺まで必要十分な明るさを
確保し得るようにしたものである。
【0011】(1) 0.35<NAr /NAR
0.85 又、本発明の立体視硬性内視鏡において、前記リレーレ
ンズを屈折率分布型レンズにして構成すればより好まし
い。
【0012】尚リレーレンズとして屈折率分布型レンズ
を用いた場合のNAR ,NAr は、図14に示す角β,
γを用いて下記のように表わすものである。
【0013】NAR =sin β NAr =sin γ 本発明の立体視硬性内視鏡は、前記のような構成にする
ことにより、細径であってしかも明るい硬性内視鏡にな
し得たもので、特に条件(1)を満足するような瞳分割
手段を用いることにより、十分な立体感を有する像での
観察が可能でしかも明るく良好な画像での観察を可能に
したものである。
【0014】本発明において、上記条件(1)の下限
は、十分な立体感での画像の観察を可能にするために定
めたもので、下限の0.35を越えると十分な立体感が
得られないことがある。又、上限は瞳分割手段が加工上
等の点からこの瞳分割手段よりも前の光学系の光軸に対
しずれを生じた時でも視差を有する各像における周辺で
のけられにより光量不足やバラツキを防止するためのも
ので、この条件(1)の上限の0.85を越えると上記
の光量不足やバラツキが生ずることがある。
【0015】本発明の立体視硬性内視鏡は、前記のよう
にリレーレンズとして屈折率分布型レンズを用いること
が考えられる。そしてリレーレンズとして屈折率分布型
レンズを用いることによって、一層良好な立体視硬性内
視鏡を実現し得る。
【0016】次にリレーレンズとして屈折率分布型レン
ズを用いた立体視硬性内視鏡をもとに、本発明の内容を
更に詳細に説明する。
【0017】本発明において、複数の均質レンズからな
るリレーレンズの代りに屈折率分布型レンズよりなるリ
レーレンズを用いれば、開口数(NA)をより大きくす
ることが出来る。
【0018】複数の均質レンズからなるリレーレンズに
より像を伝送する場合、各レンズ間の間隔を保つために
間隔管が必要になり、間隔管の内径の大きさにより伝送
可能な光束のNAの大きさが制限される。これに比べ、
屈折率分布型レンズは、間隔管を用いる必要がないた
め、同じ外径の均質レンズよりなるリレーレンズを用い
た場合に比べてNAを大きくとることが出来る。又、複
数の均質レンズよりなるリレーレンズは、硬性鏡を組立
てる際に多くの小さいレンズと間隔管を挿入部内に並び
配置されなければならない。これに対し、屈折率分布型
レンズは、長い一本のレンズを挿入するのみでよい。こ
のように、リレーレンズを屈折率分布型レンズにて構成
する場合、複数の均質レンズにて構成する場合に比べて
組立性が良い。
【0019】次に屈折率分布型レンズによる光伝送特性
について述べる。
【0020】一般に、光伝送のために用いられる屈折率
分布型レンズは、屈折率が中心部から外周側へ行くにつ
れて低くなっており、その屈折率分布の働きによって光
が図8に示すようにほぼ正弦波状の光路を描いて伝搬す
る。このように屈折率分布型レンズ中に伝搬する光線が
正弦波を描く場合、屈折率分布型レンズ内での像高Iに
対する開口比の関係を示すと、下記の表1のようにな
り、これをグラフに示したのが図9である。
【0021】 表 1 屈折率分布型レンズ内での像高I 開 口 比 0 1 0.2r0 0.98 0.4r0 0.92 0.6r0 0.8 0.7r0 0.71 0.75r0 0.66 0.8r0 0.6 0.85r0 0.53 0.9r0 0.44 r0 0 上記表および図9においてr0 は屈折率分布型レンズの
半径である。
【0022】図9より明らかなように、リレーレンズと
して屈折率分布型レンズを用いた時の開口比は、像の中
心で最大であり、周辺に行くにしたがって減少し外周上
で0になる。
【0023】図10は、最大像高を0.8r0 とした時
の開口の様子を示す図で、(A)は屈折率分布型レンズ
の瞳位置近傍での光束の断面図を示し、(B)は屈折率
分布型レンズの中における軸上および最大像高の光線の
進路を示している。(A)においてPA は像の中心の瞳
形状、PM は最大像高の瞳形状を表わし、又(B)にお
いてLA は軸上光線、LM は最大像高の光線である。こ
れら図により最大像高の高いところで開口比が小さいこ
とがわかる。
【0024】一方、本発明において、屈折率分布型レン
ズ(リレーレンズ)の瞳と共役な位置には、瞳分割手段
例えば図11に示すような瞳分割絞りが配置されてお
り、これによって物体像からの光束は、視差を有する二
つ以上の像に分割される。この瞳分割絞りは、瞳分割絞
りの前方に配置されている光学系の光軸に対しほぼ対称
な位置に開口部a,bが設けられている。更に図10
(A)に示す瞳形状と図11の瞳分割絞りとを組合わせ
ると、瞳分割絞りの開口a,b間の間隔により図12
(A),(B)に示すように、像の周辺がけられたり像
高によって光量に差が生じたりすることがわかる。図1
2(A)は、開口部aとbの間隔を大きくしすぎた場合
の例で、視野中心の光束は開口部aおよびbを通過でき
るが、最大像高の光束は、開口部aおよびbを通過でき
なくなり、最大像高付近では像を形成することが出来ず
視野中心でけられが生ずる。図12(B)は、開口部
a,bの間隔を小さくした場合で、最大像高の光束も開
口部a,bを通過できるので視野周辺のけられは生じな
い。しかし、図12(B)に示す開口部の瞳分割絞りを
用いた場合、立体感が小さくなる。
【0025】ここで、立体感を左右する内向角αと、瞳
分割絞りの開口部aとbの間隔との関係は図13に示す
通りである。図13(A)は前記の開口部aとbの間隔
が大きい場合、又図13(B)は、開口部aとbの間隔
が小さい場合の光線の進路を示している。この図13か
ら明らかなように、立体感を左右する内向角αは開口部
a,bの間隔が大きい程大になる。又内向角αが大きい
程立体感が増し奥行情報を捉え易くなる。
【0026】以上述べたように、瞳分割絞りの開口部a
と開口部bの間隔があまり離れていると視野周辺のけら
れが生じ、逆に間隔が近すぎると立体感が小さくなる。
したがって、視野周辺のけられが殆どなくしかも出来る
限り立体感が得られるように瞳分割絞りの開口部aと開
口部bの間隔を設定することが望ましい。ここで瞳分割
絞りの開口部a,bの夫々の中心が、この瞳分割手段が
置かれる位置での最大像高に結像する光束の内側に位置
するようにすれば、実際上問題となるような視野周辺で
のけられは生じない。
【0027】即ち、本発明の立体視硬性内視鏡におい
て、リレーレンズの瞳と共役な位置におかれる瞳分割手
段の開口部の中心が、リレーレンズにより最大像高に結
像される光束の瞳分割手段の位置におけるこの光束の内
側になるように両開口部a,b間の間隔を設定すること
が望ましい。
【0028】そして両開口部の間隔は、上記の範囲内で
あって、十分な立体感が得られる等の要件を満足するこ
とが望ましい。
【0029】上記説明は、リレーレンズに屈折率分布型
レンズを用いた場合を例として行なったが、リレーレン
ズに均質レンズを用いた場合においても同様である。
【0030】また瞳分割絞りは、瞳分割絞りの前に配置
されている光学系の光軸に対してほぼ対称な位置に開口
部a,bを設けてある。このような形状の瞳分割絞り
は、加工上その開口部のそれぞれの位置が瞳分割絞りの
前方に配置された光学系の光軸に対してずれることがあ
り、その場合像の周辺部がけられる可能性がある。
【0031】条件(1)は、以上述べた理由にもとづき
設けたもので、NAr/NAR の値が条件(1)の下限
を越えると立体感が得られない。又上限を越えると、開
口部a,bのそれぞれの位置が瞳分割絞りの前方に配置
された光学系の光軸に対してずれると、視差を有する像
のうち、像の周辺でけられたり、光量のバラツキを生ず
る。
【0032】以上の説明は、本発明の立体視硬性内視鏡
を構成するリレーレンズ系として屈折率分布型レンズを
用いた場合について行なったが、後に示す第4の実施例
のように均質レンズにて構成されたリレーレンズにて像
を伝送する光学系を用いたものでも、条件(1)を満足
することにより、リレーレンズにて形成される像高Iに
対する開口比の関係が図9に示すようになる。
【0033】本発明において、リレーレンズに屈折率分
布型レンズを用いたものであって、像高が低いところで
使用する場合又は像高の高いところでの開口比が大きく
なる均質レンズを用いる場合には、以上述べた条件
(1)を満足すれば、明るく又適度な立体感を持っての
観察にとって有利である。
【0034】又、リレーレンズが屈折率分布型レンズを
用いるもので、像高の高いところで使用する場合、又は
像高が高いところの開口比が小さくなる均質レンズを用
いる場合には、下記の条件を満足することが明るく適度
な立体感での観察を行なうためには望ましい。 0.35<NAr/NAR<0.75
【0035】
【実施例】次に、本発明の立体視硬性内視鏡の各実施例
を述べる。
【0036】図1乃至図3は、本発明の立体視硬性内視
鏡の第1の実施例の構成を示す。これら図において、図
1は光学系の構成、図2は前記光学系における瞳位置で
の光束の断面図、図3は立体視硬性内視鏡のシステムを
示す。
【0037】図3に示す立体視硬性内視鏡のシステム
は、立体視硬性内視鏡1と、光源2と、撮像素子等によ
り得た電気信号の処理を行い映像信号に変換する信号処
理装置3と、映像信号を表示するためのモニター4から
なっている。又モニター4は、瞳分割絞りで左右の像を
交互に表示するようになっており、観察者は、シャッタ
ー機能を有する眼鏡を介し立体的に観察し得るものであ
る。
【0038】ここで立体視硬性内視鏡1は、直視用のス
コープ部5と、このスコープ部5に着脱自在に接続され
ているカメラヘッド部6とにて構成されている。又直視
用のスコープ部の代わりに斜視用のスコープ部を着脱自
在にカメラヘッド部6に接続することも可能である。こ
のようにスコープ部5とカメラヘッド部6を着脱自在に
することにより一つのカメラヘッドに対し複数の異なる
仕様のスコープを交換して使用することが可能になる。
又スコープ部とカメラヘッドとの接続部付近にスコープ
部とカメラヘッド部とが相対的に回転し得る機構を設け
ることによりスコープ部を回転させてもスコープ内は一
つの光学系よりなるので、像の回転がない。
【0039】本発明の硬性内視鏡の光学系は、図1に示
す通り、物体側から順に、挿入部内に配置される対物光
学系Oと、リレーレンズR1,R2とよりなるリレー光学
系Rと、瞳分割絞りSと、結像光学系LIと、撮像素子
15a,15bにて構成されている。
【0040】上記光学系において、図1に示す挿入部7
の先端部に配置されている対物光学系によりその結像位
置に物体像が形成される。この対物レンズのレンズの外
径は約2.1mmである。又リレーレンズR1 を構成する
屈折率分布型レンズ(r12〜r13)の物体側には接合レ
ンズ(r10〜r12)が接合されている。この接合レンズ
は、レンズ(r10,r11)の屈折率がレンズ(r11,r
12)の屈折率よりも低くなっている。このように接合レ
ンズ(r10〜r12)をリレーレンズR1 の物体側の面に
接合することにより、光線高を低く抑えると共に屈折率
分布型レンズ表面にゴミが付着するのを防止しこの面の
ゴミやキズが像に写ることのないようにしている。
【0041】図1に示す光学系は、対物レンズOにより
結像された物体像を、リレー光学系Rを構成する屈折率
分布型レンズ(r12〜r13)によってその後端面に像I
2を形成する。この屈折率分布型レンズ(r12〜r13
の後端面r12にも屈折率分布型レンズの表面のキズや表
面に付着したゴミが写るのを防止するために、レンズ
(r13,r14)を貼り付けてある。このレンズの後方に
は、光軸を移動させるための平行四辺形型のプリズムP
1 が設けてある。この実施例のように、プリズムP1
より光軸を曲げるのは、スコープ部5にはレンズを収納
している枠に接するように手術用処置具の入った枠が配
置されており、患者への侵襲を最小限に抑えるために手
術用処置具もスコープ部5の挿入部7の付近の狭い空間
から出るようにしなければならない。そのために、本発
明の細径の硬性鏡においては、処置具が光学系と平行に
配置され、スコープ部の先端から光学系に平行に出て来
るように構成されている。一方リレーレンズ系(屈折率
分布型レンズ)R1 の後方に配置されたリレーレンズ系
2 により、像をその更に後方に配置されている撮像素
子15a,15bに結像させる際に拡大倍率でリレーす
るために、リレーレンズ系R2 の径が大になっている。
そのために平行四辺形型のプリズムP1 を図1に示す位
置に配置して光軸を曲げて、処置具を挿入している枠と
レンズを収納している枠とが互いに干渉しないようにし
ている。
【0042】このように光軸を曲げた後につまりプリズ
ムP1 の後方に配置されているリレーレンズR2 は、屈
折率分布型レンズの像側の面近傍に形成されている像I
2を倍率2.15倍にてリレーレンズR2 によりリレー
された最終像In を形成すると共に、屈折率分布型レン
ズ(r12〜r13)により発生する軸上色収差を補正する
役割を有している。そのためにリレーレンズR2 は、倍
率の色収差を十分良好に補正すると共に軸上色収差は、
屈折率分布型レンズR1 にて発生する軸上色収差とは逆
の収差を発生するように構成されている。更に、軸外光
束も絞りの開口部を通過し得るように、リレーレンズR
2 の射出瞳がその後方に配置してある結像光学系LIの
入射瞳位置になるようにしてある。又最終像In 形成さ
れる位置に視野マスクが配置される。
【0043】リレーレンズ系Rによる最終像In からの
光束は、光軸をずらすプリズムP2 を通過後、カバーガ
ラスC、光学フィルター等の光学素子F1 〜F4 を通
り、瞳位置近傍に置かれた瞳分割手段である二つの開口
部を有する絞りSにて複数(この実施例では二つ)に分
離される。分離されたそれぞれの光束は、撮像素子15
a,15bが干渉しないように、平行四辺形型のプリズ
ムP3 により両光軸間隔を広げられた後に結像光学系L
a ,LIb により視差のある二つの像Ia ,Ib が撮
像素子15a,15b上に形成される。光学フィルター
の光学素子F1〜F4 は、赤外カットフィルター、YA
Gレーザー用カットフィルター、光学的ローパスフィル
ターである。
【0044】この実施例の光学系のうち、プリズムP2
の後方のカバーガラスCまででスコープ部5を構成す
る。
【0045】一方、この第1の実施例の立体視硬性内視
鏡は、挿入部7の外径を細くしたまま、周辺まで必要十
分な明るさを確保した上で適度な立体感が得られる。こ
のことを説明するために、瞳位置での光束の断面図を図
2に示す。図2において、外側の円は、軸上NAで決ま
る瞳の形状であり、楕円状のものが最大像高のNAで決
まる瞳の形状である。絞り分割手段である絞りSは、円
の中心点から1.4mmの位置の対称点を中心に半径0.
9mmの開口部a,bを有する。この絞りSの開口部a,
bのNAは屈折率分布型レンズの中心NAの3/10であ
り、更に開口部a,bにおいて最大像高の光束の占める
割合は2/3 程度である。またこの時の内向角αは物体距
離7mmに対して1.3°程度である。このように、挿
入部7のレンズの外径は2.1mmと細いが、瞳分割絞り
Sの開口部a,bの夫々の位置がその前方に配置された
光学系の光軸に対してずれたとしても視野周辺まで明る
さを確保でき、又十分な立体感が得られる。
【0046】以上述べた本発明の第1の実施例の光学系
のデーターは下記の通りである。 実施例1 物体距離=-7,リレー最終像高=1.72,対物最終像高=0.8 画角=50.1°,物体距離−7における内向角=1.3 ° r1 =∞ d1 =0.3000 n1 =1.51633 ν1 =64.15 r2 =∞ d2 =0.2500 n2 =1.69680 ν2 =55.53 r3 =1.2400 d3 =0.2700 r4 =∞ d4 =6.0000 n3 =1.80610 ν3 =40.95 r5 =∞ d5 =1.2000 n4 =1.83400 ν4 =37.17 r6 =-3.2790 d6 =0.5000 r7 =2.9180 d7 =1.6000 n5 =1.58913 ν5 =61.18 r8 =-2.2780 d8 =1.0000 n6 =1.78472 ν6 =25.68 r9 =4.1030 d9 =1.6400 r10=∞ d10=1.5000 n7 =1.48749 ν7 =70.21 r11=2.4160 d11=3.5800 n8 =1.88300 ν8 =40.78 r12=∞ d12=201.0000 n9 (屈折率分布型レンズ) r13=∞ d13=4.0000 n10=1.51633 ν10=64.15 r14=-6.2000 d14=5.0000 r15=∞ d15=6.5000 n11=1.80610 ν11=40.95 r16=∞ d16=2.7200 r17=∞ d17=1.5000 n12=1.69895 ν12=30.12 r18=5.2880 d18=2.5000 n13=1.69680 ν13=55.53 r19=∞ d19=3.7200 r20=58.5770 d20=2.5000 n14=1.69680 ν14=55.53 r21=-5.1250 d21=1.5000 n15=1.80518 ν15=25.43 r22=-11.4220 d22=42.7800 r23=12.5580 d23=3.0000 n16=1.59270 ν16=35.29 r24=33.5740 d24=8.0000 r25=∞ d25=7.0000 r26=∞ d26=35.0000 n17=1.80610 ν17=40.95 r27=∞ d27=9.3000 r28=∞ d28=1.0000 n18=1.51633 ν18=64.15 r29=∞ d29=1.9500 r30=∞ d30=1.0000 n19=1.51633 ν19=64.15 r31=∞ d31=3.0000 r32=∞ d32=1.6700 n20=1.54814 ν20=45.78 r33=∞ d33=0.1000 r34=∞ d34=1.0000 n21=1.52287 ν21=59.89 r35=∞ d35=0.1000 r36=∞ d36=1.6000 n22=1.51400 ν22=74.00 r37=∞ d37=3.0000 r38=∞(明るさ絞り) d38=0.5000 r39=∞ d39=8.5400 n23=1.80610 ν23=40.95 r40=∞ d40=2.7200 r41=-25.1610 d41=1.0000 n24=1.69895 ν24=30.12 r42=9.4380 d42=2.5000 n25=1.69680 ν25=55.53 r43=-17.7560 d43=5.0000 r44=121.7100 d44=2.5000 n26=1.76182 ν26=26.55 r45=-25.9750 d45=17.9200 r46=-16.7230 d46=1.0000 n27=1.69680 ν27=55.53 r47=35.3840 d47=24.2500 r48=∞ d48=0.4000 n28=1.51633 ν28=64.15 r49=∞ d49=0.7500 r50=∞ NAr/NAR=0.61 ただしr,r,・・・ はレンズ各面の曲率半径、
,d,・・・は各レンズの肉厚およびレンズ間
隔、n,n,・・・は各レンズの屈折率、ν,ν
,・・・は各レンズのアッベ数である。
【0047】尚、屈折率分布型レンズの屈折率分布は次
式で近似される。
【0048】N(r)=n0{1−(1/2)Ar2} ここでN(r)は光軸からの距離rの位置の屈折率、n
0は光軸上の屈折率でn0=1.610(λ=555n
m)、Aは屈折率分布係数で 次に、上述の本発明の第1の実施例の変形例である斜視
用の立体視硬性内視鏡について述べる。図1に示す直視
用硬性内視鏡の光学系の対物レンズOの先端部の長いレ
ンズ(r4 ,r5 )を図4に示すような30°斜視用プ
リズムP4 ,P5 におきかえることにより、斜視用の立
体視硬性内視鏡になし得る。
【0049】このように、先端部を構成した硬性内視鏡
は、光がプリズムP4 の入射面PR1 から入射し、透過
面PR2 を透過し、プリズムP5 の面PR3 を透過して
面PR4 にて全反射した後に面PR3 で全反射して面P
5 より射出する。プリズムP4 の透過面PR2 および
接着剤を透過してプリズムP5 の面PR5 に入射する光
線は、各面で入射角が全反射角より小さいために、面P
2 ,PR3 を透過する。又プリズムP5 の面PR4
は、プリズムP5 よりも低い屈折率の低い膜がコーティ
ングされており、プリズムP5 における面PR3 から面
PR4 に入射する光線は、入射角がガラスと膜の屈折率
差による全反射角より大きい結像に関与する光線は、プ
リズム面PR4 と膜との境界で全反射し、結像に関与し
ない全反射角より小さい入射角の光線は、膜を通過した
後に膜の上に塗布されている吸収層により吸収されるよ
うになっている。又面PR4で全反射された光線は、面
PR3に入射しプリズムP5のガラスと接着剤との屈折率
差により全反射角より大であるので、全反射される。
【0050】更に、対物光学系Oの先端のカバーガラス
Cと凹レンズLn は、その光軸が30°斜視プリズムP
4 の光軸に一致するように、スコープ部5の長手方向に
対して斜めに配置されており、各レンズは互いに接着さ
れている。カバーガラスCは、挿入部7に収まるように
側面が表面に対して斜めにカットされ、面は楕円になっ
ている。尚、レンズLより像側の光学系は、第1の実施
例である図1に示す直線用の立体視硬性内視鏡のレンズ
Lより像側の光学系と同じ構成である。
【0051】本発明の立体視硬性内視鏡の第1の実施例
は、スコープ部5とカメラヘッド部6とを分離して構成
しているので、組立時のピント調整は、スコープ部5と
カメラヘッド部6とで夫々単独に行なうことが出来る。
スコープ部5のピント調整は、屈折率分布型レンズを光
軸方向に移動する機構を設けて前後させて行なう。カメ
ラヘッド部6のピント調整は、結像光学系LIa ,LI
b 中のレンズLa ,Lb やL’a ,L’b を夫々光軸方
向に移動する機構を設けて前後させて行なう。又カメラ
ヘッド部6のピント調整は、他に撮像素子15a,15
bの光軸に垂直な平面内での位置移動による偏芯調整、
撮像素子15a,15bの光軸に垂直な平面内での回転
方向の調整を行なえる機構を持たせることが望ましい。
このような機構を持たせることにより、スコープ部5と
カメラヘッド部6を接続した時に良好な立体視が可能に
なる。
【0052】図5は、本発明の第2の実施例の屈折率分
布型レンズ(リレーレンズ系)の付近の光学系の構成を
示すものである。この実施例は、屈折率分布型レンズの
両端面に瞳が位置するようにした点で第1の実施例と相
違している。このようにすることにより、屈折率分布型
レンズの両端面にゴミが付着したり傷がついたりしても
それらが写ることがない。したがって、第1の実施例の
ように屈折率分布型レンズの両側に更に均質レンズを接
合する必要がない。
【0053】この図5に示す光学系の後方に図1に示す
第1の実施例のリレーレンズより後方の光学系を接続さ
せることによって、適度の立体感と明るさを有する立体
視硬性内視鏡になし得る。
【0054】又、屈折率分布型レンズの長さを変えるこ
とによって、物体側の端面の瞳を像側の端面に像を形成
するように又像から瞳へ伝送する等が考えられる。
【0055】図6は本発明の第3の実施例の光学系の一
部(対物レンズおよびリレーレンズ系)を示すもので、
この実施例では、対物レンズ、リレーレンズ共に屈折率
分布型レンズを用いたものである。つまり、図6におい
て屈折率分布型レンズGRIN1が対物レンズでGRI
N2がリレーレンズ系である。このように構成すること
により、簡単な構成の立体視硬性内視鏡を実現出来る。
【0056】この実施例は、中心での開口数NAが対物
レンズ用の屈折率対物型レンズGRIN1は0.5、リ
レーレンズ系用の屈折率分布型レンズGRIN2は0.
1である。
【0057】この第3の実施例も図6に示す光学系の後
方に第1の実施例のリレーレンズ系の後の光学系を接続
することによって適度な立体感と明るさとを有する本発
明の目的を達成し得る立体視硬性内視鏡を得ることが出
来る。
【0058】図7は、本発明の第4の実施例の光学系の
一部(リレーレンズ系)を示す図である。この第4の実
施例は、リレーレンズ系として均質レンズのみからなる
レンズ系を用いたものである。
【0059】第4の実施例は、第1〜第3の実施例のよ
うにリレーレンズ系に屈折率分布型レンズを用いていな
いので、リレーレンズ系での軸上色収差の補正が可能で
あり、又最終のリレーレンズに軸外光束が絞りの開口部
を通過するようにフィールドレンズを配置するのみでよ
い。
【0060】この実施例において、リレーレンズ系によ
り形成される像の像高Iに対する開口比の関係は、おお
よそ図9に示すようになる。そのため、リレーレンズ系
の前方に例えば第1の実施例の対物レンズ、リレーレン
ズ系の後方にカメラヘッドを接続することにより、適度
な立体感と明るさとを有する立体視硬性内視鏡を得るこ
とが出来る。
【0061】次に本発明の立体視硬性内視鏡に適用し得
るカメラヘッド部の光学系の他の構成について説明す
る。
【0062】図15,図16は、図1に示す第1の実施
例の光学系におけるリレーレンズ系Rによる最終像In
(r25)から撮像素子15a,15bまでの光学系に対
応するカメラヘッド部6の光学系の他の構成の概要を示
す図である。これら図のうち図15は、リレーレンズ系
の最終像In から後方へ順に、瞳位置近傍に配置された
瞳分割手段Sと一つの結像光学系LIと一つの撮像素子
15とより構成したものである。ここで瞳分割手段S
は、例えば、図11に示す構成の瞳分割絞りとは異な
り、図15(B)に示すように円板に一つの開口部aが
設けられ、図示しない回転機構により円板の中心を回転
軸として回転させるものである。又撮像素子15には、
素子シャッター機能が設けられていて、円板の回転に同
期して映像信号を取出すようになっている。
【0063】この図15に示すカメラヘッド部の光学系
を用いれば、瞳分割手段である円板の回転により、開口
部aの位置が変化し、開口部を通過した光束による像を
同一の撮像素子にて受光しその映像信号を分割して取り
出すことにより、第1の実施例と同様に立体視が可能と
なる。
【0064】図15に示すカメラヘッド部の光学系にお
いて、瞳分割手段として液晶シャッターを用いても良
い。この液晶シャッターは図15(C)に示すように開
口部aと開口部bとが交互に変化するものである。図1
5(C)に示す瞳分割手段を用いた場合では、素子シャ
ッター機能を待たせなくとも良い。
【0065】これらカメラヘッド部の光学系で用いる瞳
分割手段も、円板が回転した時の開口部の左右位置又は
液晶シャッターの開口部に相当する部分の左右位置の間
隔が条件(1)を満足するようになっている。
【0066】図16は、カメラヘッド部の光学系の更に
他の例を示すもので、この光学系は、瞳分割絞りの後方
に平行四辺形状のプリズムを用いることなく二つの結像
光学系LIa ,LIb 等を傾けた構成にしたものであ
る。この場合も瞳分割手段として回転する円板を用いた
ものや液晶シャッターを用いたものを使用してもよい。
【0067】上記の図15又は図16に示す光学系を備
えたカメラヘッド部を第1乃至第4の実施例のスコープ
部に接続することにより適度な立体感と明るさを有する
立体視硬性内視鏡を実現出来る。
【0068】更に、本発明の立体視硬性内視鏡は、スコ
ープ部とカメラヘッド部とで分離可能にしても、他の位
置で分離可能にしても又スコープ部とカメラヘッド部と
を一体にした構成にしてもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも1つのリレ
ーレンズを含む光学系を備え、リレーレンズの有効径等
により定まる開口数NR と瞳分割手段により分割された
光束の中心を通る光線により定まるリレーレンズ内の開
口数NAr との比を所定範囲内に定めることによって周
辺まで必要十分な明るさを確保した又適度な立体感の得
られる細径の立体視硬性内視鏡を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の立体視硬性内視鏡の光
学系の構成を示す図
【図2】前記第1の実施例の光学系の瞳分割手段のおか
れる瞳位置での光束の断面図
【図3】本発明の第1の実施例の立体視構成内視鏡のシ
ステムの構成図
【図4】第1の実施例の変形例である斜視用の立体視硬
性内視鏡の光学系の構成の一部を示す図
【図5】本発明の第2の実施例の立体視硬性内視鏡の光
学系の一部を示す図
【図6】本発明の第3の実施例の立体視硬性内視鏡の光
学系の一部を示す図
【図7】本発明の第4の実施例の立体視硬性内視鏡の光
学系の一部を示す図
【図8】屈折率分布型レンズ内での光線の進路を示す図
【図9】屈折率分布型レンズ内での像高と開口比との関
係を示すグラフ
【図10】屈折率分布型レンズ内の瞳近傍の光束の断面
および軸上、最大像高の光線の近路を示す図
【図11】瞳分割絞りの形状を示す図
【図12】瞳位置近傍での光束の断面と瞳分割絞りとの
関係を示す図
【図13】瞳分割絞りの開口部と内向角との関係を示す
【図14】屈折率分布型レンズのNAR とNAr を説明
する図
【図15】本発明の立体視硬性内視鏡のカメラヘッド部
の光学系の他の例を示す図
【図16】本発明の立体視硬性内視鏡のカメラヘッド部
の光学系の更に他の例を示す図
【図17】従来の立体視硬性内視鏡の光学系の構成を示
す図
【符号の説明】
O 対物光学系、R リレーレンズ系、S 瞳分割手段 15a,15b 撮像素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体内その他の物体の空洞内に挿入される
    挿入部と、前記挿入部内に配置されていて一つの光軸を
    有しかつ少なくとも一つのリレーレンズを含む光学系
    と、前記光学系により形成された物体像からの光束をほ
    ぼ瞳位置にて複数に分離する瞳分割手段と、前記瞳分割
    手段により分離された複数の光束中に配置された視差を
    有する少なくとも二つの物体像を形成する結像光学系
    と、前記結像光学系により結像された物体像を撮像する
    撮像手段とを有する立体視硬性内視鏡において、前記リ
    レーレンズの有効径等により定まる開口数をNAR 、前
    記瞳分割手段により分離された光束の該瞳分割手段の位
    置で該光束の中心を通る光線により定まるリレーレンズ
    内の開口数をNAr とする時、下記条件(1)を満足す
    る立体視硬性内視鏡。 (1) 0.35<NAr /NAR <0.85
  2. 【請求項2】前記リレーレンズが屈折率分布型レンズで
    ある請求項1の立体視硬性内視鏡。
  3. 【請求項3】前記屈折率分布型レンズにより発生する色
    収差を屈折率分布型レンズを含まないレンズ系により補
    正するようにした請求項2の立体視硬性内視鏡。
  4. 【請求項4】光学系中に斜視用プリズムを設けた請求項
    1,2又は3の立体視硬性内視鏡。
  5. 【請求項5】リレーレンズ系の後方に光軸をずらす光学
    系を含む請求項1,2,3又は4の立体視硬性内視鏡。
  6. 【請求項6】生体内その他の物体の空洞内に挿入される
    挿入部と、前記挿入部内に配置されていて一つの光軸を
    有しかつ少なくとも一つのリレーレンズを含む光学系
    と、前記光学系により形成された物体像からの光束をほ
    ぼ瞳位置にて複数に分離する瞳分割手段と、前記瞳分割
    手段により分離された複数の光束中に配置された視差を
    有する少なくとも二つの物体像を形成する結像光学系
    と、前記結像光学系により結像された物体像を撮像する
    撮像手段とを有する立体視硬性内視鏡において、前記瞳
    分割手段の開口部の中心が、前記リレーレンズの最大像
    高に結像する該瞳分割手段の位置での光束の内側にある
    ことを特徴とする立体視硬性内視鏡。
JP15110595A 1994-12-27 1995-05-26 立体視硬性内視鏡 Withdrawn JPH08234117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15110595A JPH08234117A (ja) 1994-12-27 1995-05-26 立体視硬性内視鏡

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33701894 1994-12-27
JP6-337018 1994-12-27
JP15110595A JPH08234117A (ja) 1994-12-27 1995-05-26 立体視硬性内視鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08234117A true JPH08234117A (ja) 1996-09-13

Family

ID=26480468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15110595A Withdrawn JPH08234117A (ja) 1994-12-27 1995-05-26 立体視硬性内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08234117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019806A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Olympus Corp 光学的観察システムおよび被検体の観察方法
US8648896B2 (en) 2008-11-28 2014-02-11 Olympus Medical Systems Corp. Stereoscopic optical system, and optical apparatus for stereoscopic measurement, stereoscopic measurement apparatus and stereoscopic observation apparatus each using the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8648896B2 (en) 2008-11-28 2014-02-11 Olympus Medical Systems Corp. Stereoscopic optical system, and optical apparatus for stereoscopic measurement, stereoscopic measurement apparatus and stereoscopic observation apparatus each using the same
JP2013019806A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Olympus Corp 光学的観察システムおよび被検体の観察方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4093503B2 (ja) 立体視内視鏡
US5459605A (en) 3-D endoscope apparatus
US6139490A (en) Stereoscopic endoscope with virtual reality viewing
US3994557A (en) Optical systems
JPH0882766A (ja) 立体視内視鏡
US5612816A (en) Endoscopic attachment for a stereoscopic viewing system
JPH11503844A (ja) ステレオビデオ内視鏡の対物レンズ系
JP3290824B2 (ja) 立体視硬性内視鏡
JPH05323186A (ja) 内視鏡
JPS6139017A (ja) 双眼実体顕微鏡の対物レンズ
JPH07294807A (ja) 観察部分と、結像光学系を内蔵する内視鏡鏡胴とを有する内視鏡
JP3857888B2 (ja) ビデオ式顕微鏡への防振機構の組込みの決定方法
JP3540351B2 (ja) 立体視硬性内視鏡
JP3980672B2 (ja) 屈曲した覗き方向を有する立体内視鏡
JP6981915B2 (ja) 内視鏡用光学系および内視鏡
JP2000105338A (ja) 光学系
JP2001147382A (ja) 内視鏡用対物光学系
JP3257641B2 (ja) 立体視内視鏡装置
JP3530571B2 (ja) 硬性内視鏡
JPH08234117A (ja) 立体視硬性内視鏡
JP3436965B2 (ja) 立体観察システム用内視鏡アダプタ
JPH06167658A (ja) 立体内視鏡
JPH08122666A (ja) 立体視内視鏡
WO2020225924A1 (ja) 広角光学系、撮像装置、及び撮像システム
JPH07134246A (ja) 硬性鏡光学系

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806